| 【発明の名称】 |
着衣空調方法及び装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】鈴木 荘大
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| 【要約】 |
【課題】本発明は着衣に直接的に空調空気を導入するようにした着衣式空調装置及び方法に関し、強力な火気の元での作業場において作業員の快適作業環境を提供することを目的とする。
【解決手段】作業員のための着衣としての上着32は外層と内層とからなる2重構造で、外層と内層との間に空調用空気のための空間34が形成され、この空間34に空調用空気の取入口36が開口する。本体10の内部には冷凍サイクルと、冷凍サイクルにおける蒸発器と熱交換することにより加圧下の空調用空気(冷風)を生成する。冷風はダクト28, 28'を介して吹出口30より吹出される。作業員の位置センサ42により作業員の位置を検出し、その位置に応じて吹出口30を取入口36に指向させ、冷風を上着32の内部に空洞34に導入し、作業員のための個別的な冷房を行う。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 圧力下の所望温度の空調用空気流を形成する工程と、空気流を着衣に圧入する工程とを具備し、着衣に圧入される空気流により着衣の空調を行うことを特徴とする着衣空調方法。 【請求項2】 請求項1に記載の発明において、着衣の移動に追従して着衣への空気流の圧入を維持する工程を更に具備したことを特徴とする着衣空調方法。 【請求項3】 請求項1若しくは2に記載の発明において、着衣に局部的に空調空気流が集中することがないよう着衣内に空気流を全体にわたって拡散させつつ流通せしめる工程を更に具備したことを特徴とする着衣空調方法。 【請求項4】 請求項1から3のいずれか一項に記載の発明において、着衣への流入部をシールする工程を更に具備したことを特徴とする着衣空調方法。 【請求項5】 請求項1から3のいずれか一項に記載の発明において、前記空気流を形成する工程は、空気流を着衣の下部より着衣内に導入する工程と、着衣内を拡散させながら着衣内に空気層を形成する工程と、空気流を上部より排気する工程とからなることを特徴とする着衣空調方法。 【請求項6】 圧力下の所望温度の空調用空気の発生部と、着衣中に形成される空調用空気の流通路とを具備してなり、圧力下の前記空調用空気を着衣中の前記竜通路に導入するようにしたことを特徴とする着衣式空調装置。 【請求項7】 請求項6に記載の発明において、空調用空気の発生部からの配管を電磁力の制御により着脱する手段を具備したことを特徴とする着衣式空調装置。 【請求項8】 請求項6若しくは7に記載の発明において、着衣中における流通路の入口の移動を検出する手段と、前記移動に応じて空調用空気が前記入口より導入されるように制御する手段とを具備したことを特徴とする着衣式空調装置。 【請求項9】 請求項6から8のいずれか一項に記載の発明において、前記着衣は保温性や気密性の高い素材よりなる層を具備し、その層の内側に前記流通路としての保温空間が形成され、入口より圧力下で導入された空調用空気は前記保温空間に導入されることにより下方から上方に拡散移動され、着衣の空調状態を維持するようにされたことを特徴とする着衣式空調装置。 【請求項10】 請求項6から9のいずれか一項に記載の発明において、前記空調用空気発生部は空気流発生器と、冷凍サイクルとを備え、空気流発生器からの空気流を冷凍サイクルにおける熱交換部と熱交換することにより空調用空気を形成することを特徴とする着衣式空調装置。 【請求項11】 請求項10に記載の発明において、空気流発生器からの空気流を冷凍サイクルにおける熱交換部としての蒸発器と熱交換するようにされることを特徴とする着衣式空調装置。 【請求項12】 請求項6から11のいずれか一項に記載の発明において、空調用空気流は加圧するためのファンなどの空気加圧手段を具備したことを特徴とする着衣式空調装置。 【請求項13】 請求項6から12のいずれか一項に記載の発明において、着衣における空調用空気の前記入口は圧力に応じて開口し、無圧下では閉鎖することにより流出を防止する逆止機構を具備したことを特徴とする着衣式空調装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は着衣に直接的に空調空気を導入するようにした着衣式空調装置及び方法に関し、強力な火気の元での作業場において作業員の快適作業環境を提供しうるものである。 【0002】 【発明の属する技術分野】パン製造工場や中華レストランなどでは強力な火気の下での継続作業であるため、夏季などは作業員は40℃又はそれ以上といった大変な暑さの下での長時間にわたる作業を要し、作業員にとって酷な作業環境となっていた。作業環境の改善のためパン製造工場や中華レストランなどにおいても空調設備を備えていることは多いが、強力な火気を使用しているため空調の効率は極めて不良であった。即ち、強力な火気によって上昇する熱気流が生ずるため、冷気を強化しても熱気流とともに排煙ダクトに流出してしまうため冷房の効きは良くなかったのである。そのため、スポットクーラを設置し、作業員に向け直接冷風を当てるような工夫も提案されていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来のスポットクーラは工場における適宜の個所に設けられ、特定部位の集中的な空調を行うように意図したものである。しかしながら、従来のスポットクーラでは冷風が指向する特定個所の空調のみが可能であり、作業員がその特定個所に位置している限りは冷風の恩恵は受けるが、作業員が冷風範囲から移動してしまうと冷房効果は皆無となり、パン工場などのように作業員が頻繁に移動しながら作業を長時間継続するような作業環境には必ずしも適していなかった。 【0004】この発明は以上の問題点に鑑みてなされたものであり、頻繁に移動を繰り返しながら移動する作業を長時間行う作業員に適した作業環境を提供しうるようにすることを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明によれば、圧力下の所望温度の空調用空気流を形成する工程と、空気流を着衣に圧入する工程とを具備し、着衣に圧入される空気流により着衣の空調を行うことを特徴とする着衣空調方法が提供される。 【0006】請求項1の発明の作用・効果を説明すると、圧力下の所望温度の空調用空気流が生成され、生成された空気流は着衣に圧入され、着衣は作業員が着用している。そのため、作業員に対して集中的に空調が行われ、作業員の移動にかかわらず常に適正な空調効果を得ることができる。 【0007】請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明において、着衣の移動に追従して着衣への空気流の圧入を維持する工程を更に具備したことを特徴とする着衣空調方法が提供される。 【0008】請求項2の発明の作用・効果を説明すると、着衣の移動に追従して着衣への空気流の圧入を維持することにより作業者の頻繁な移動に関わらずいつも所期の快適な空調状態を確保することができる。 【0009】請求項3に記載の発明によれば、請求項1若しくは2に記載の発明において、着衣に局部的に空調空気流が集中することがないよう着衣内に空気流を全体にわたって拡散させつつ流通せしめる工程を更に具備したことを特徴とする着衣空調方法が提供される。 【0010】請求項3の発明の作用・効果を説明すると、空調用空気流を着衣内の局部に集中させることなく拡散せしめることにより着衣内において均等な空調効果を得ることができる。 【0011】請求項4に記載の発明によれば、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明において、着衣への流入部をシールする工程を更に具備したことを特徴とする着衣空調方法が提供される。 【0012】請求項4の発明の作用・効果を説明すると、着衣への空調用空気の流入部をシールすることにより空調用空気の漏洩がなくエネルギ効率を高めることができる。 【0013】請求項5に記載の発明によれば、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明において、前記空気流を形成する工程は、空気流を着衣の下部より着衣内に導入する工程と、着衣内を拡散させながら着衣内に空気層を形成する工程と、空気流を上部より排気する工程とからなることを特徴とする着衣空調方法が提供される。 【0014】請求項5の発明の作用・効果を説明すると、着衣に空調用空気流を下部から導入し、着衣内を拡散させることにより空気層を形成し、空気流を上部より排気することにより、空気層が着衣内に形成されることで効率的な空調を実現することができる。 【0015】請求項6に記載の発明によれば、圧力下の所望温度の空調用空気の発生部と、着衣中に形成される空調用空気の流通路とを具備してなり、圧力下の前記空調用空気を着衣中の前記竜通路に導入するようにしたことを特徴とする着衣式空調装置が提供される。 【0016】請求項6の発明の作用・効果を説明すると、圧力下の所望温度の空調用空気流が生成され、生成された空気流は着衣に圧入され、着衣は作業員が着用している。そのため、請求項1の発明と同様に作業員に対して集中的に空調が行われ、作業員の移動にかかわらず常に適正な空調効果を得ることができる。 【0017】請求項7に記載の発明によれば、請求項6に記載の発明において、空調用空気の発生部からの配管を電磁力の制御により着脱する手段を具備したことを特徴とする着衣式空調装置が提供される。 【0018】請求項7の発明の作用・効果を説明すると、電磁力のON/OFF式などの制御により着衣への空調用空気の発生部からの配管の着脱を簡便かつ確実に実施することができる。 【0019】請求項8に記載の発明によれば、請求項6若しくは7に記載の発明において、着衣中における流通路の入口の移動を検出する手段と、前記移動に応じて空調用空気が前記入口より導入されるように制御する手段とを具備したことを特徴とする着衣式空調装置が提供される。 【0020】請求項8の発明の作用・効果を説明すると、作業者の移動に伴う着衣の移動をセンサなどの手段により検出し、移動に応じて空調用空気が着衣の入口より導入されるように制御することにより作業者の頻繁な移動に関わらずいつも所期の快適な空調状態を確保することができる。 【0021】請求項9に記載の発明によれば、請求項6から8のいずれか一項に記載の発明において、前記着衣は保温性や気密性の高い素材よりなる層を具備し、その層の内側に前記流通路としての保温空間が形成され、入口より圧力下で導入された空調用空気は前記保温空間に導入されることにより下方から上方に拡散移動され、着衣の空調状態を維持するようにされたことを特徴とする着衣式空調装置が提供される。 【0022】請求項9の発明の作用・効果を説明すると、保温性や気密性の高い素材よりなる層の内側の保温空間に向けて空調用空気流を下部から導入し、空間内を下部より上部に向けて拡散させることにより効率的な空調を実現することができる。 【0023】請求項10に記載の発明によれば、請求項6から9のいずれか一項に記載の発明において、前記空調用空気発生部は空気流発生器と、冷凍サイクルとを備え、空気流発生器からの空気流を冷凍サイクルにおける熱交換部と熱交換することにより空調用空気を形成することを特徴とする着衣式空調装置が提供される。 【0024】請求項11の発明の作用・効果を説明すると、請求項10に記載の発明において、空気流発生器からの空気流を冷凍サイクルにおける熱交換部としての蒸発器と熱交換するようにされることを特徴とする着衣式空調装置が提供される。 【0025】請求項11の発明の作用・効果を説明すると、空気流を冷凍サイクルにおける蒸発器と熱交換させることにより着衣内に冷房用空気を導入することができ、着用者の効率的な冷房を実現することができる。 【0026】請求項12に記載の発明によれば、請求項6から11のいずれか一項に記載の発明において、空調用空気流は加圧するためのファンなどの空気加圧手段を具備したことを特徴とする着衣式空調装置が提供される。 【0027】請求項12の発明の作用・効果を説明すると、ファンなどの空気加圧手段により加圧下の空気流を簡便に得ることができる。 【0028】請求項13に記載の発明によれば、請求項6から12のいずれか一項に記載の発明において、着衣における空調用空気の前記入口は圧力に応じて開口し、無圧下では閉鎖することにより流出を防止する逆止機構を具備したことを特徴とする着衣式空調装置が提供される。 【0029】請求項13の発明の作用・効果を説明すると、逆止機構を設けることにより送風を止めた場合にも着衣内に空調用空気を保持することができ、空調用空気のロスを最小とし、エネルギ効率を高めることができる。 【0030】 【発明の実施の形態】図1は中華料理の厨房やパン工場などのように火気の下で移動しながら長時間にわたって作業する作業員のための着衣式空調装置を概略的に示している。10は移動式の本体で、床面上に移動可能に設置され、内部に図2に示す冷凍システムと熱交換による冷風発生装置とを備える。即ち、冷凍システム12は圧縮機14と、凝縮器16と、気液分離機18と、膨張弁20と、蒸発器22とを備え、周知の冷凍サイクルを構成している。他方、冷風発生装置はファンやタービンなどの送風機24と、送風機からの圧力下の空気流のダクト26とを備える。ダクト26に入口26-1より導入された圧力下の空気は蒸発器22と熱交換を行うことにより冷風となり、出口26-2により圧力下で放出される。そして、圧縮機14の作動制御により冷風の温度を所望に設定する制御システムが図示しないが周知のように設置されていることはいうまでもない。図1の本体10内においてこのように形成された所望温度の圧力下の冷風は所望の可撓性を有した配管28を介して空気吹出口30より排出される。 【0031】図1において作業員の上着32は断熱性の高い繊維素材にて素材にて織製若しくは編製され、2重層より構成され、この作業員の上半身の主要部分に沿って2重層間の空間34が形成されるようにされる。着衣の2重層の各層を構成する糸は合成繊維や化学繊維より成ることが好ましく、また気密コーティングを施され、これにより気密と断熱とを確保するようにされる。そして、上着32の裾の部位付近において前記空間34は冷風(空調用空気)の取入口36を構成し、襟の部位付近において排気口を構成する。そのため、後述のように着衣内空間34に取入口36より導入された冷風は空間34を拡散しながら流れ、排気口38より流出される。 【0032】図1において配管28はフレキシブルに構成され、作業員の移動に応じた冷風方向制御装置40を備えている。即ち、冷風方向制御装置40は赤外線やレーザ光による作業員又は作業員の上着32の位置センサ42と、回転駆動機構(図示せず)とを備え、センサ42から赤外光やレーザ光を発し、作業員側からの反射光の方向より作業員の位置を把握し、その方向に吹出口30側における配管28´の位置を回転式に制御している。そのため、作業員がその作業位置を転じてもこれを的確に検出し、吹出口30からの冷風を上着32の下端における取入口36といつも正対させるべく制御可能である。そのため、作業員の移動に係らず吹出口30からの冷風が取入口36より上着32内に導入され、長時間の移動しながらの作業においても作業員の快適な作業環境を維持することができる。 【0033】図3から図7は上着32を示しており、外層32-1と内層32-2とその間の波状中間層32-3とを備え、外層32-1と内層32-2との間に空調用空気の空間34を形成し、この空間34に取入口36が開口する。外層32-1と内層32-2との2重構造は上着32の襟32Aまで延びており、この部分における外層32-1と内層32-2との間が排気口38となる。上着32の下縁は図12のように環状通路43を形成しており、取入口36に連絡通路43´を介して連絡され、環状通路は吹出口43Aを介して空間34に連絡されている。そのため、取入口36より連絡通路43´を介して環状通路43に導入された空調用空気は吹出口43Aより空調用空間34内に向け上向きに噴出され、上着32内の空調空気流による作業員の個別的空調が可能となる。 【0034】図8はこの発明の第2の実施形態を示しており、ラックレールなどのレール44に沿って移動可能な移動体46が設けられ、この移動体に冷風吹出口30が設けられる。移動体46内には図2と同様な冷凍サイクルにおける蒸発器との熱交換による冷風発生装置からの冷風を受けるフレキシブルなダクト48を備える。そして、第1の実施形態と同様に赤外線方式などのセンサ42が設けられ、作業員の位置を検出することができる。そして、検出された作業員の移動に応じて移動体46をレール44上にて移動せしめる駆動機構(図示せず)が設けられる。そのため、第1の実施形態と同様に作業員の移動に係らず吹出口30からの冷風は作業員の上着32における内部空間34への取入口36に導入され、所望の冷房効果をいつも得ることができる。 【0035】図9は更に別の実施形態を示しており、吸盤型の連結機構を有したものである。即ち、冷凍サイクルにおける蒸発器との熱交換により得られた冷風はフレキシブルなパイプ50を介して吸盤型の吹出口30´より上着32の内部における空調用空間34に導入され、排気口より排出される。即ち、冷風吹出口30´は吸盤を構成しているため着衣に密封的に吸着され、そのため、冷風吹出口30´は上着32における空調用空間34への取入口36に接続したときの密封性が得られ、冷風の漏洩によるエネルギロスを軽減することができる。そして、パイプ50の可撓性により冷風吹出口30´と取入口36との密封連結を維持したまま、作業員の移動は可能であり、快適な冷房状態をいつも確保することができる。 【0036】図10は図9を幾分変形した実施形態を示しており、着衣における上着32のみならずズボン52にも空調用空間54を形成したものである。即ち、この実施形態では上着32とズボン52とが一体かした所謂繋ぎ(ツナギ)をなしており、吸盤状吹出口30´からの冷風は取入口36より着衣内に導入され、連絡通路55を介してズボン52の内部の空調用空間54にも導入され、上着32内の空調空間34を介して排気口より排出されるようになっている。そのため、作業員の上半身のみならず下半身の冷房も可能であり、強い火気の下でのより快適な長時間作業を実現することができる。 【0037】以上の実施形態においては着衣への空調用空気の取入口36に圧力感応型のチェック弁(本発明の逆止機構)設けることが好ましい。チェック弁を設けることで空気供給が途切れた場合も少しの時間は空調用空気を着衣内に留め冷房効果を暫時維持することができる。図11は最もシンプルな構造のチェック弁を示しており、上衣32における空調用空間の取入口36の内側に厚手の合成樹脂若しくはゴムを素材とする弾性膜56が設けられる。弾性膜56は一端が止着具57によって衣類に固定されている。冷気吹出口30からの圧力下の空気の流出がない状態では弾性膜56は一点鎖線56Aに示すように取入口36を閉鎖している。冷気吹出口30からの圧力下の空調用空気の流れが矢印のように弾性膜56に作用すると風圧により弾性膜56は実線に示す取入口36を解放するように捲られ、冷気を着衣内に導入することができる。所望の冷房効果が得られた場合において作業員の操作によって図2の冷凍サイクルにおける圧縮機14が停止されると、ゴム膜56に作用する空気圧は低下するため破線56Aの閉鎖状態に戻り、冷房空気が着衣内に保持されかつ冷気は暖気より重いため着衣内に留まり、相当期間は冷凍サイクルが停止中も冷房効果が相当期間は継続され、エネルギ効率が高められる。 【0038】図12はチェック弁を設置した図11の実施形態の変形を示しており、着衣への空調用空気の取入口36にチェック弁機能のあるルーバ状弁体形成膜材58とメッシュ状フィルタ材60とを膜材58が内側に来るように重ね合わせたものであり、支持板62及び64により挟んで、ボルト66及びナット68により着衣に対して着脱自在に固定したものである。ルーバ状弁体形成膜材58は多数のルーバ部58-1を接着剤などにて片持状に接着して構成される。ルーバ部58-1は風圧により弾性に抗して開口することにより矢印のように冷風を着衣内に導入する。ルーバ状弁体形成膜材58の素材としてはプラスチック(塗料を膜状に固化したものも含む)でもよいし天然ゴムでもよい。また、チェック弁様に構成しなくてもガーゼを複数枚重ねたものでも風圧により冷房空気の圧入は可能である。 【0039】図9の実施形態では冷凍サイクルとの熱交換により生成した空調用空気の出口を吸盤状にして着衣に連結していたが、図13は別実施形態としてのワンタッチ式の電磁的連結手段を示す。即ち、70は着衣側の雌カップラであり、雌カップラ70は筒状本体71を備え、筒状本体71はビス72及びナット74にて固定される。筒状本体71は着衣側に向けて凹部を形成し、この凹部の底面に中空円板状の永久磁石片76が配置され、押板78及びO−リング80によって永久磁石片76を保持している。O−リング80はプラスチック製の雌シール板82の内周の環状溝に収容される共にビス83によって筒状本体71に固定されている。他方、雄カップラ84は本体86と、巻枠88と、巻枠88に巻回されたコイル90と、プラスチック製の雄シール92とから成り、雄シール92は巻枠88のフランジと共にビス94によって本体86に固定される。そして、雄側の本体86はコネクタ96によって冷風パイプ50に連結される。本体86の中央開口部には弁体96が設けられ、図13の段階(イ)の分離状態ではスプリング98により弁体96は閉鎖位置している。ビス72に面して雄コネクタ84にスプリング式の接点100が設けられ、スプリング力により接点100の確実な積極が確保される。そして、温度調節やワンタッチ制御用の信号線をここに組み込むことができる。 【0040】図14の段階(ロ)はコイルに通電時の接続状態を示し、このとき、雌コネクタ側の筒状部材102の先端部により弁体96はスプリング98に抗して突き上げられ、弁体96に形成した多数の連絡孔96Aを介して矢印のような空調用空気の流通が可能となる。 【0041】非冷房時はコイル90への通電を停止することによりコイル90に電磁力は生じないため雄カップラ84をワンタッチにて引き出すことができる。状態(イ)で示すように弁体96はスプリング98によりシールを介し弁座104に着座し、パイプ50からの空気の漏洩を防止する。必要あれば、離脱時にコイル90の通電方向を逆転させることにより反発力を発生させ、より確実な分離を行わせるようにすることもできる。そして、要冷房時にはコイル90に通電することにより電磁力を生成せしめ、そのとき磁界の方向は永久磁石76の磁界電磁力の方向と一致せしめる。そのため、ワンタッチ式に雄カップラ70を雌カップラ70に挿入するだけで、コイル90の巻枠88は永久磁石76に吸引され、雄シール92は雌シール82上のシールリング80と密着し、弁体96は筒状部材102によりスプリング98に抗して突き上げられ、連絡孔96Aを介しての空気の流通が可能となり、冷凍サイクルとの熱交換により生じたパイプ50からの冷風は矢印のように雄及び雌のカップリング84, 70を介して着衣内に導入される。雄シール92が雌シール82上のシールリング80と密着する構造のため連結部における冷風の漏洩が皆無となり、より効率的な局部冷房を実現することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】599136979 【氏名又は名称】株式会社 エスジー
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| 【出願日】 |
平成14年1月28日(2002.1.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100088731 【弁理士】 【氏名又は名称】三井 孝夫
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| 【公開番号】 |
特開2003−221709(P2003−221709A) |
| 【公開日】 |
平成15年8月8日(2003.8.8) |
| 【出願番号】 |
特願2002−18194(P2002−18194) |
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