| 【発明の名称】 |
サポータ |
| 【発明者】 |
【氏名】宍戸 英臣 【住所又は居所】広島県広島市西区横川新町1番8号 株式会社モルテン内
【氏名】相田 靖之 【住所又は居所】広島県広島市西区横川新町1番8号 株式会社モルテン内
|
| 【要約】 |
【課題】衝撃吸収性、動きやすさ、フィット感に優れたサポータの提供。
【解決手段】人体の膝、肘等に装着され、ここに加わる衝撃を吸収し保護するサポータであって、硬度10〜40Ha、厚さ1〜8mmの範囲にあるEVAフレキシブルフォームよりなる外側層5とこの外側層に接着された硬度0〜5Ha、厚さ5〜15mmの範囲にある体温にて変形可能な低反発ポリウレタンフレキシブルフォームよりなる内側層6の2層構造体よりなるパッド部4と、このパッド部を収納した収納部3を有し、膝、肘等に装着される弾性伸縮可能な円筒状の支持部2とを備えてなる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 人体の膝、肘等に装着され、ここに加わる衝撃を吸収し保護するサポータであって、硬度(JISK6301)10〜40Ha、厚さ1〜8mmの範囲にあるフレキシブルフォームよりなる外側層及び該外側層に接着された硬度(JISK6301)0〜5Ha、厚さ5〜15mmの範囲にある体温にて変形可能な低反発フレキシブルフォームよりなる内側層の2層構造体よりなり、上記膝、肘等の形状に対応して凹状に形成されたパッド部と、該パッド部を収納した収納部を有し、上記膝、肘等に装着される弾性伸縮可能な円筒状の支持部とを備えてなるサポータ。 【請求項2】 上記外側層がエチレン酢酸ビニル共重合体フォームまたはポリウレタンフォームよりなり、上記外側層が低反発ポリウレタンフォームよりなる請求項1記載のサポータ。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、特に運動競技の選手が膝、肘等に装着して、外部から加わる衝撃を吸収し、これらの部位を保護するサポータに関する。 【0002】 【従来の技術】スポーツ用のプロテクターやサポータとして、例えば特開平7-290626号公報に開示の緩衝体がある。この公報には、発泡体からなる緩衝本体内に、緩衝本体の表面側から離して反発弾性(JISK6301準拠。以下同じ)0〜20%、硬度(JISK6301準拠。以下同じ)0〜50Hsの非発泡体からなる緩衝吸収体を埋設した緩衝体の構造が開示され、その衝撃緩衝作用は、まず緩衝本体によって衝撃が吸収され、その緩衝本体でも吸収できない衝撃が内部の衝撃吸収体によって吸収される旨記載されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のような2層構造の緩衝体をさらに改良し、特にバレーボール競技のように膝あるいは肘に局所的に大きな衝撃が加わることが多いスポーツの選手が装着するサポータ(通常膝用サポータはニーガード、肘用サポータはエルボーガードと称される)に適用して好適なサポータを提供するものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明(請求項1)は、人体の膝、肘等に装着され、ここに加わる衝撃を吸収し保護するサポータであって、硬度10〜40Ha、厚さ1〜8mmの範囲にあるフレキシブルフォームよりなる外側層及び該外側層に接着された硬度0〜5Ha、厚さ5〜15mmの範囲にある体温にて変形可能な低反発フレキシブルフォームよりなる内側層の2層構造体よりなり、上記膝、肘等の形状に対応して凹状に形成されたパッド部と、該パッド部を収納した収納部を有し、上記膝、肘等に装着される弾性伸縮可能な円筒状の支持部とを備えてなるものである。 【0005】かかる構成において、サポータを選手の膝、肘等に装着した際、体温により内側層が変形し、膝、肘等に密着する。サポータに衝撃が加わったときは、まず外側層にて衝撃力を分散させ、次いで分散した衝撃力を内側層で広範囲に受け、その圧縮変形により吸収緩和する。 【0006】本発明(請求項2)においては、上記外側層がエチレン酢酸ビニル共重合体(以下EVAという)フォームまたはポリウレタンフォームよりなり、上記外側層が低反発ポリウレタンフォームよりなるものである。かかる構成において、EVAフォームまたはポリウレタンフォームは比較的硬質に設計されているため衝撃の分散性がよく、他方低反発ポリウレタンフォームは、衝撃吸収性に優れかつ体温により変形する。 【0007】 【発明の実施の形態】図1〜3において、1は、膝用サポータの例を示し、弾性糸を織り込んだ弾性伸縮織布にて円筒状に形成された支持部2と、この支持部2の前面内側に薄い布にて形成されたポケット状の収納部3と、この収納部3に収納されたパッド部4よりなる。パッド部4は表側に位置する外側層5と人体側に位置する内側層6からなり、接着剤にて接着されている。また図3に示すように左右から中央方向に向かってV字状の切り込み7が設けられ、この部分を接着することにより、全体として内側層がくぼんだ凹状、すなわち膝の曲面に沿う形状に形成されている。かかる構造において、外側層5は主として衝撃力の分散作用を、また内側層6は主として衝撃力の吸収緩和作用をなす。すなわち、外側層5が衝撃を全面で受け止めて分散し、分散した衝撃力を内側層6が吸収緩和する。 【0008】外側層5及び内側層6ともにフレキシブルフォームにて構成されることから、いずれも衝撃吸収機能及び衝撃分散機能を有するが、外側層5は主として衝撃分散機能を、内側層6は主として衝撃吸収機能を発揮するよう構成される。かかる機能を効率よく発揮させるために、外側層5は、硬度10〜40Ha、厚さ1〜8mmの範囲にあるフレキシブルフォーム特にEVAフォームにて構成され、内側層6は硬度0〜5Ha、厚さ5〜15mmの範囲にある体温にて変形可能な低反発フレキシブルフォーム特に低反発ポリウレタンフォームにて構成される。外側層5は内側層6より硬く、それ故薄く設計されて曲げやすさを損なわず、他方内側層6は外側層5より軟らかくかつ厚く設計されている。外側層5としては、EVAフォームのほかポリウレタンフォームが使用できる。 【0009】外側層5、内側層6ともにフォーム(発泡体)とされるのは、衝撃吸収性に加えて曲げやすいという利点があるからである。すなわちこの種パッド部4は選手の関節の激しい動きにしたがってその抵抗となることなく迅速かつ自在に変形しなければならず、フォーム構造とすることによりこれに対応できる特性が得られる。また外側、内側両層5,6の厚さを上記範囲を超えて厚くすると動きやすさ、フィット感が損なわれ、また上記範囲に満たないと、フィット感、動きやすさは改善されるが、衝撃吸収力が低下するため、好ましくない。上記のように衝撃分散機能と衝撃吸収機能を分担させることにより、両機能を効率よく行い、その結果厚さを薄くすることができる。 【0010】本発明者は、上記のごときEVAフォーム及び低反発ポリウレタンフォームの積層構造を有するパッド部4が、これら2種のフォームの単体構造のものに比較して、一段と優れた衝撃吸収機能を発揮するという知見を見出した。下記はその実験結果を示す。 測定方法 :測定板に試験パッドを両面テープで接着固定し、クリケットボール(直径9cm、重量970g)を所定の高さから落下させ、3回実験を行いその測定結果の平均値を求めた。 落下高さ :15cm, 25cm, 35cm【0011】 【表1】
【0012】実施例であるEVAフォーム(厚さ2mm、材料は比較例1と同一)と低反発ホ゜リウレタンフォーム(厚さ8mm、材料は比較例2と同一)の積層構造は、EVA面を表とし、これにクリケットボールを落下させて測定。 【0013】上記実験から分かるように、実施例にかかる2層構造は、15cm高さからの衝撃値は比較例1,2と略同等であるが、落下高さを大きくするにつれて低い衝撃値を示すことが分かる。すなわち本発明にかかるサポータのパッド部は、EVAフォーム単体あるいは低反発ポリウレタンフォーム単体よりも優れた衝撃吸収機能を有するのである。 【0014】 【発明の効果】本発明によれば、サポータ装着時内側層が体温により膝等の曲面に沿うように変形し、密着するため、フィット感がよくなる。また内側層及び外側層ともにフレキシブルなフォームとされ、かつ薄い構造とすることができるから、動きやすく激しい運動にも追随して変形し、抵抗感のないサポータを得ることができる。さらに外側層で衝撃力の分散を、また内側層で衝撃力の吸収が行われるから、両機能が効率よく発揮され、衝撃値を低くすることができる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000138244 【氏名又は名称】株式会社モルテン 【住所又は居所】広島県広島市西区横川新町1番8号
|
| 【出願日】 |
平成14年1月21日(2002.1.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100083231 【弁理士】 【氏名又は名称】紋田 誠
|
| 【公開番号】 |
特開2003−213506(P2003−213506A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月30日(2003.7.30) |
| 【出願番号】 |
特願2002−11243(P2002−11243) |
|