| 【発明の名称】 |
医療向けリストバンド付きシートと医療向けリストバンド |
| 【発明者】 |
【氏名】久芳 小百合 【住所又は居所】東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】プリンタで手軽に印字できる医療向けリストバンド付きシートと使い易い医療向けリストバンドを提供する。
【解決手段】本発明の医療向けリストバンド付きシート1は、患者や新生児を管理・識別するリストバンド2と、必要によりネームプレート3および/またはベッドプレート4を印字出力するシートであって、当該シートが印字出力面である合成紙11と合成紙の背面に塗工された粘着剤12を保護する剥離紙13との積層体からなり、前記合成紙には印字出力後にリストバンドとネームプレートおよび/またはベッドプレートを、それぞれの形状に切り取るハーフカット打ち抜き線2cが設けられていることを特徴とする。本発明の医療向けリストバンドは、このようなリストバンド付きシートに患者等を特定する所定事項を印字出力して使用する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 患者や新生児を管理・識別するリストバンドを印字出力するためのシートであって、当該シートが印字出力面である合成紙と合成紙の背面に塗工された粘着剤とそれを保護する剥離紙との積層体からなり、前記積層体には印字出力後にリストバンドをその形状に切り取るためのハーフカット打ち抜き線が設けられていることを特徴とする医療向けリストバンド付きシート。 【請求項2】 リストバンドの背面の粘着剤が、リストバンドの両端部分のみに塗工されていることを特徴とする請求項1記載の医療向けリストバンド付きシート。 【請求項3】 患者や新生児を管理・識別するリストバンドとネームプレートおよび/またはベッドプレート等を印字出力するためのシートであって、当該シートが印字出力面である合成紙と合成紙の背面に塗工された粘着剤とそれを保護する剥離紙との積層体からなり、前記積層体には印字出力後にリストバンドとネームプレートおよび/またはベッドプレート等を、それぞれの形状に切り取るためのハーフカット打ち抜き線が設けられていることを特徴とする医療向けリストバンド付きシート。 【請求項4】 リストバンドの背面の粘着剤が、リストバンドの両端部分のみに塗工されていることを特徴とする請求項3記載の医療向けリストバンド付きシート。 【請求項5】 ネームプレートおよびベッドプレートの背面の粘着剤が、プレートの周辺部のみに塗工され、かつ周辺部の1の角部分には粘着剤を塗工しない部分が設けられていることにより、使用後の剥離が容易であることを特徴とする請求項3記載の医療向けリストバンド付きシート。 【請求項6】 請求項1ないし請求項4の医療向けリストバンド付きシートを印字出力したリストバンドであって、患者または新生児の氏名、血液型、バーコード等の所定事項が、リストバンドの右端または左端に寄せて印字されていることを特徴とする医療向けリストバンド。 【請求項7】 患者または新生児の氏名、血液型、バーコード等の所定事項の印字がリストバンドの右端または左端から8cm以内に印字されていることを特徴とする請求項6記載の医療向けリストバンド。 【請求項8】 患者の血液型により色分けされて印字されているか、少なくとも血液型により異なる色表示がリストバンドに設けられていることを特徴とする請求項6記載の医療向けリストバンド。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、病院等における入院患者や新生児等を管理・識別するためのリストバンドにおいて、カット紙プリンタでの印字ができ、低コストで作製可能なリストバンド付きシート等に関する発明である。当該リストバンド付きシートは、入院患者等の管理・識別用途に使用可能なベッドプレート等の媒体を同時に作製することもできるため、病院における管理の確実や作業の軽減化が可能な媒体を提供するものである。 【0002】 【従来技術】最近、患者の取り違えによって誤った手術や治療を行うといった社会問題が発生している。この取り違えに対応するため、例えば、患者名、年齢や血液型といった患者固有のデータを表示したリストバンドを患者や新生児の手首あるいは足首に取り付け、患者等を間違えないようにすることが行われ始めている。このようなリストバンドについても幾つかの先行技術が存在する。特開2001−137017号「リストバンドおよびその連続体」は、布帛または不織布で作製されたリストバンドを形成する上紙が粘着剤層を介して台紙に仮着されており、上紙にはリストバンド本体の型抜きと、バンドの両端部に係止穴が型抜きされていて、係止穴を係止具によって止めることで手首等に巻き付ける構成となっている。しかし、リストバンドの素材に布帛(布地)を使用しているため、比較的手軽に入手が可能な合成紙等と比べると基材コストが高くなることと、手首に巻き付ける際の係止具が別途必要となることから、全体の媒体コストが高くなるという問題がある。 【0003】特開平7- 34366号「リストバンドおよびリストバンドプリンター」におけるリストバンドは、肌に馴染みやすく違和感のない素材で、かつバーコード等の画像がプリントできる布帛(布地)と止め具、もしくは接着剤から構成されている。また、細幅テープ状の布帛に画像のプリントから腕にはめる長さの切断作業、止め具の取り付け作業、また粘着剤の塗布作業が可能な専用のリストバンドプリンタを使用してリストバンドを作製することも記載されている。しかし、リストバンドの素材に布帛を使用しているため、やはり合成紙等と比べるとコスト的に高い媒体となる。また、リストバンドを使用可能な状態にするためには、画像印字から止め具の取り付けや粘着加工までが可能な専用のリストバンドプリンターが必要となるという問題がある。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明のリストバンド付きシートでは、薄手の合成紙を使用したタック紙の構成とすることにより、耐久性の向上と使用し易さを追求するとともに、合わせてコストの低減を図るべく研究して本発明の完成に至ったものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するための本発明の要旨の第1は、患者や新生児を管理・識別するリストバンドを印字出力するためのシートであって、当該シートが印字出力面である合成紙と合成紙の背面に塗工された粘着剤とそれを保護する剥離紙との積層体からなり、前記積層体には印字出力後にリストバンドをその形状に切り取るためのハーフカット打ち抜き線が設けられていることを特徴とする医療向けリストバンド付きシート、にある。このようなシートであるためリストバンドを容易に印字出力することができる。上記において、リストバンドの背面の粘着剤が、リストバンドの両端部分のみに塗工されているようにすれば、リストバンドの扱いが容易にる。 【0006】上記課題を解決するための本発明の要旨の第2は、患者や新生児を管理・識別するリストバンドとネームプレートおよび/またはベッドプレート等を印字出力するためのシートであって、当該シートが印字出力面である合成紙と合成紙の背面に塗工された粘着剤とそれを保護する剥離紙との積層体からなり、前記積層体には印字出力後にリストバンドとネームプレートおよび/またはベッドプレート等を、それぞれの形状に切り取るためのハーフカット打ち抜き線が設けられていることを特徴とする医療向けリストバンド付きシート、にある。このようなシートであるためリストバンドとネームプレート等を同時に容易に印字出力することができる。上記において、リストバンドの背面の粘着剤が、リストバンドの両端部分のみに塗工されているようにすれば、リストバンドの扱いが容易にる。また、ネームプレートおよびベッドプレートの背面の粘着剤が、プレートの周辺部のみに塗工され、かつ周辺部の1の角部分には粘着剤を塗工しない部分が設けられていることにより、使用後の剥離を容易にすることができる。 【0007】上記課題を解決するための本発明の要旨の第3は、請求項1ないし請求項4の医療向けリストバンド付きシートを印字出力したリストバンドであって、患者または新生児の氏名、血液型、バーコード等の所定事項が、リストバンドの右端または左端に寄せて印字されていることを特徴とする医療向けリストバンド、にある。このようなリストバンドであるため、患者や血液型を間違えることがない。上記において、患者または新生児の氏名、血液型、バーコード等の所定事項の印字がリストバンドの右端または左端から8cm以内に印字されているようにすることができ、また、患者の血液型により色分けされて印字されているか、少なくとも血液型により異なる色表示がリストバンドに設けられている、ようにすることもできる。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明の医療向けリストバンド付きシートについて図面を参照して説明する。図1は、リストバンド付きシートを示す図である。図1(A)は、その表面図、図1(B)は、図1(A)のA−A線における断面図である。図2は、リストバンド付きシートの印字出力後の状態を示す図である。いずれも、リストバンド2の印字部に加えて、ネームプレート3、およびベッドプレート4の印字部が付加した状態が図示されているが、リストバンド3単体のみの形状が形成されていて印字されるものであってもよい。 【0009】図1のように、本発明の医療向けリストバンド付きシート1は、カット紙状の単葉のシートにリストバンド2の形状とネームプレート3および/またはベッドプレート4の形状がハーフカット打ち抜き線2c,3c,4cにより打ち抜かれて形成されている。リストバンド付きシート1は、図1(B)のように、患者の氏名、年齢、識別番号(ID番号)、バーコード等が印字出力される面である合成紙11と粘着剤層12、および粘着剤層を被覆して保護する剥離紙13の積層体からなる部分タック紙10により構成されている。 【0010】従って、前記、ハーフカット打ち抜き線2c,3c,4cは合成紙と粘着剤層を貫通するが、剥離紙を切断しないように打ち抜かれている。ハーフカット打ち抜き線は、リストバンド等の全周囲を切断しては印字前に容易に剥離してしまう場合は、ちぎることができるような接続部2j,3j,4jを適宜数残して打ち抜きするようにしてもよい。リストバンドの長さは、手首に緩くまいて弱2周する程度必要であるが、通常シートの長さ(L)は、A4版の縦方向の寸法(297mm)程度あれば十分である。小児用と成人用のサイズを揃えておくことも好ましい。リストバンドの幅(w)は、20mmもあれば十分である。従って、ネームプレートやベッドプレートを備える場合は、それらに必要な大きさを考慮しシートの全幅(W)を決定する。 【0011】図1(A)において、点状のハッチングを施した部分は背面に粘着剤層12が塗工されている部分であって、患者が手首に巻き付けるリストバンド2は、両端21,22部分以外は、粘着剤層を設けないようにしてある。肌に粘着剤が接触しないようにするためである。ネームプレート3、ベッドプレート4も同様に周辺部以外は、粘着剤を除いた方が不必要に強力な接着をしないで、使用後の剥離も容易となる。また、ラベルの周辺部であっても、その一部に剥離し易いように粘着剤無塗工部分3n,4nを残すことが好ましい。従って、印字の際のシートの搬送は、矢印Yの方向に進むようにするのが印字中に剥離を生じる問題が少なくなる。 【0012】図2のように、印字出力後のリストバンド2、ネームプレート3、ベッドプレート4には、それぞれ患者の氏名、識別番号、年齢、血液型、性別、バーコードの印字がされる。ベッドプレート4には、病棟や病室、ベッド番号等を合わせて印字することも好ましい。バーコード5には、患者の識別番号、年齢、血液型、性別、その他のデータ等が全てコード化されて記録できるようにされていて、必要がある場合は、バーコードリーダで当該内容を読み取りすることができる。リストバンド、ネームプレート、ベッドプレートは、患者の血液型に応じて色分けした印刷を行ってもよい。 【0013】合成紙には、ポリプロピレン(PP)系やポリエステル(PET)、あるいはポリスチレン(PS)系の材料があり、いずれも使用することができる。具体的には、PPと無機充填材を主原料とし、二軸延伸フィルム成型法によりミクロボイドを発生させながら成膜した「ユポ(商品名)」(王子油化合成紙株式会社)や、PPやPET、PSなどのフィルムをベースとし、表面に白色ピグメントを塗工し、多孔質構造でインキの吸収性に優れる「ピーチコート(商品名)」(日清紡績株式会社)などがある。合成紙の厚みは、50μm程度から500μm程度まであるが、75μm程度の薄いものの方が装着時の違和感がない。 【0014】部分タック紙に用いる粘着剤は、耐水性があり肌に触れても影響がないものを使用する。リストバンドは直接、手首に貼り付けるものではないが安全性の観点から医療用粘着剤を用いるのが好ましい。医療用粘着剤には、一般に、アクリル系やウレタン系、あるいはゴム系、シリコン系、ビニルエーテル系の粘着剤が用いられる。入浴の際に剥がれないような耐水性のある粘着剤を用いることが好ましい。 【0015】次に、医療向けリストバンド付きシートおよびリストバンドの使用方法について説明する。医療向けリストバンド付きシート1をカット紙プリンタに通して所定事項の印字を行う。プリンタは、パーソナルコンピュータで制御されるものとし、あらかじめ患者や新生児の氏名等の特定事項を入力しておき、所定のフォーマットで出力できるものとする。バーコード印字機能を有するものが好ましい。血液型による色分け印字等はレーザープリンタや熱転写リボンを使用するカラー印刷で印刷することができる。入浴や洗面等の必要から耐水性の印字をすることが求められる。従って、水溶性のインキでは適切でない。 【0016】図3は、リストバンドの着用方法を説明する図である。図3(A)は、印字済みのシートからリストバンド2を剥がし取った状態である。リストバンドの両端部■、■の部分の印字面と反対側の部分(背面)には、粘着剤が塗工されている。図3(B)、(C)は、手首6に着用する段階である。リストバンド2を裏返しにして手首をぐるっと囲むようにして、粘着剤■の部分をリストバンドの裏面(非印字面)に接着させる。このときの接着位置によりリストバンドが作る輪の大きさを調節できるが、手首を強く圧迫しないようにやや緩めに巻く。次いで、リストバンドの残りの部分を更に引き回して、粘着剤■の部分を印字面に接着させる。このとき、バンドで印字部分が覆われないようにする。図3(D)は、リストバンドを着用した状態であり、リストバンド上に氏名等の必要な表示が視認できるようにされている。 【0017】図3の場合は、リストバンドの図上、左側に寄せて所定の印字を設けた場合であるが、右側に寄せて印字する場合であっても良い。この場合は、■の部分を手首を回してから最初にリストバンドの裏面に接着させ、その後に、粘着剤■の部分を表面に接着させるようにする。患者や新生児の氏名等の所定の印字が着用した際に見えなくならないようにするためには、リストバンドの右側または左側から8cm以内、好ましくは5cm以内に印字されているようにする。 【0018】ネームプレートやベッドプレートは、それぞれの用途に応じて部屋の入口に貼付したり、ベッドに貼付して患者等の管理を行う媒体とする。カルテ用ラベルを別に(あるいは代わりに)設けてもよい。新生児等の場合は、リストバンドを足首に巻いても十分な長さがあるので、足首に着用できるのは勿論のことである。リストバンドは合成紙からなるので、耐水性が高く、入浴やシャワー、洗面の際にも取り外す必要はない。また、紙よりも耐久性が大きい。 【0019】次に、医療向けリストバンド付きシートの製造方法について説明する。まず、剥離紙13の離型面に粘着剤層12の部分的塗工を行う。これはシルクスクリーン印刷により行うのが最も適切と考えられる。シルクスクリーン版に粘着剤の塗工パターンを形成して粘着剤の印刷(塗工)を行う。次に、塗工した粘着剤層の上に合成紙を積層して圧着してから、抜き刃によりハーフカット打ち抜き線2c,3c,4cを打ち抜きする。ハーフカット打ち抜き線2c等と粘着剤層12のパターンとの位置合わせは、枚葉紙であれば容易であるし、ロータリースクリーンを使用する連続紙の場合であっても、間欠的に紙送りする場合には位置合わせの困難を伴うことはない。最後にシートサイズに断裁してリストバンド付きシートを完成する。 【0020】 【実施例】図1、図2、図3を参照して、本発明の実施例を説明する。片面離型処理した剥離紙(A4版サイズ)の離型面にアクリル樹脂系の粘着剤を、シルクスクリーン印刷機を使用して、図1(A)のハッチング部のパターン状に塗工した。この塗工面に、ポリエチレンテレフタレート系合成紙(東洋紡株式会社製「クリスパー」)、厚み75μmを圧着して積層した。次いで、部分タック紙となった積層紙を、打ち抜き刃型を用いてハーフカット線を設けた。このリストバンド付きシート1(成人用)におけるリストバンド2の全長を290mm、幅(w)は20mmとした。このリストバンド付きシートを、図2のように熱転写プリンタを用いて印字した後、図3のようにして手首に巻いて着用した。 【0021】 【発明の効果】上述のように、本発明の医療向けリストバンド付きシートやリストバンドは、薄手の合成紙を使用した部分タック紙を使用しているので、耐水性や耐久性に優れ、かつ粘着剤にてリストバンドを手首に着用することができるが、肌に粘着剤が付かない構造となっているので、手首に付けた際の違和感もあまりない。しかも低コストで製造できる利点がある。リストバンドを手首に巻き付ける際、バンドの長さを自由に調整することができる。シート媒体の四方角部には粘着剤が塗工されているため、プリンタで印字する際に粘着剤の無い部分がひっかかる心配はない。また、リストバンドやネームプレート等を使用する際には、剥離紙の面までハーフカット打ち抜き線が入っているため、剥離紙より簡単に剥がして使用することができる。ネームプレート、ベッドプレートについては、ラベル周辺部以外とラベルの1の角部分には粘着剤を塗工しないことによって、ラベルが不要になった際に、容易にラベルを剥がすことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002897 【氏名又は名称】大日本印刷株式会社 【住所又は居所】東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号
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| 【出願日】 |
平成13年12月20日(2001.12.20) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100111659 【弁理士】 【氏名又は名称】金山 聡
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| 【公開番号】 |
特開2003−193308(P2003−193308A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月9日(2003.7.9) |
| 【出願番号】 |
特願2001−387005(P2001−387005) |
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