| 【発明の名称】 |
座位用下衣 |
| 【発明者】 |
【氏名】松田 亮治
【氏名】横山 詔常
【氏名】町本 義孝
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】仕上がり形態を側面から見たとき、腰部1に対して大腿部2が約80°ないし160°の角度Kで前方に屈曲すると共に、下腿部3は上記腰部1に対してほぼ平行になるよう仕立てられた座位用下衣。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 腰部の外面に、下向きの開口部で3本以上の指が入るようになされたポケットを複数個設けたことを特徴とする座位用下衣。 【請求項2】 仕上がり形態を側面から見たとき、腰部に対して大腿部が約80°ないし160°の角度で前方に屈曲した形態になるように仕立てられた座位用下衣。 【請求項3】 仕上がり形態を側面から見たとき、腰部に対して大腿部が約80°ないし160°の角度で前方に屈曲すると共に、下腿部は上記腰部に対してほぼ平行になるよう仕立てられた座位用下衣。 【請求項4】 腰部の外面に、下向きの開口部で3本以上の指が入るようになされたポケットを複数個設け、かつ、仕上がり形態を側面から見たとき、腰部に対して大腿部が約80°ないし160°の角度で前方に屈曲した形態になるように仕立てられた座位用下衣。 【請求項5】 腰部の外面に、下向きの開口部で3本以上の指が入るようになされたポケットを複数個設け、かつ、仕上がり形態を側面から見たとき、腰部に対して大腿部が約80°ないし160°の角度で前方に屈曲し、さらに、下腿部は上記腰部に対してほぼ平行になるよう仕立てられた座位用下衣。 【請求項6】 屈曲する部分にギャザーを入れたことを特徴とする請求項2ないし5のいずれか一項に記載の座位用下衣。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、座姿勢をとり続ける事務員、陶工、運転手等の労働者や車椅子を使用する肢体不自由者が身につける座位用下衣に関するものである。 【0002】 【従来の技術】下衣は、一般的に、立姿勢に基づき設計製作されたものが多数である。また、肢体不自由者用の下衣としては、介助する人にとっての着脱し易さ、あるいは下着類の取り替え易さなどを考慮したものは多数知られている。一方、座位という特殊な姿勢をとり続ける人たちのために、快適な着心地や保温性を考慮したものはみあたらない。 【0003】身体が不自由な高齢者のための衣服には、着脱を容易にするために輪形状をした引掛部を取り付けたものや、起立を容易にするために介助者と被介助者の両着衣に取手状のつかみ部を設けたものがあるが、起立や排泄、着座といった様々な体位変換に対応し、かつ、安全に身体を支えることを考慮したものはみあたらない。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】事務員、陶工、運転手等や日常生活の殆どにおいて車椅子を使用する肢体不自由者のような座姿勢をとり続ける人たちが、立姿勢をもとに設計された従来の下衣を着用し、着座した場合に生ずる背中の露出とそれに起因する冷えや足首の露出と足下からの冷え、腹部や股、大腿部への圧迫感を解消するために、座姿勢に合わせて衣服を設計することが望まれている。この発明は、座姿勢に合わせ、これらの課題を解消する下衣の提供を目的とする。しかも、座姿勢に沿った必要以上の衣服のゆとりを持たない形状であるため、衣服全体の保温性が向上するという効果がある。 【0005】座姿勢をとり続ける事務員や陶工、運転手等の労働者が作業終了時に、疲労や高齢による身体機能の低下から、容易に立つことができず介助する必要が有る場合や、車椅子を使用する肢体不自由者が起立や排泄、着座する場合に、介助者が被介助者の身体を支えるものが衣服に望まれていた。また、衣服に輪形状をした引掛部を付けたものや、介助者と被介助者の両着衣に取手状のつかみ部を設けたものは、それそのものを周囲にある障害物に引っ掛けて転倒する恐れがある。この発明は、これらの点に注目し、様々な体位変換に対応し被介助者の身体を支え、かつ、安全性の高い下衣を提供するものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明の座位用下衣は、腰部の外面に、下向きの開口部で3本以上の指が入るようになされたポケットを複数個設けたものである。 【0007】本発明の座位用下衣は、仕上がり形態を側面から見たとき、腰部に対して大腿部が約80°ないし160°の角度で前方に屈曲した形態になるように仕立てられたものである。 【0008】本発明の座位用下衣は、仕上がり形態を側面から見たとき、腰部に対して大腿部が約80°ないし160°の角度で前方に屈曲すると共に、下腿部は上記腰部に対してほぼ平行になるよう仕立てられたものである。 【0009】本発明の座位用下衣は、腰部の外面に、下向きの開口部で3本以上の指が入るようになされたポケットを複数個設け、かつ、仕上がり形態を側面から見たとき、腰部に対して大腿部が約80°ないし160°の角度で前方に屈曲した形態になるように仕立てられたものである。 【0010】本発明の座位用下衣は、腰部の外面に、下向きの開口部で3本以上の指が入るようになされたポケットを複数個設け、かつ、仕上がり形態を側面から見たとき、腰部に対して大腿部が約80°ないし160°の角度で前方に屈曲し、さらに、下腿部は上記腰部に対してほぼ平行になるよう仕立てられたものである。 【0011】本発明の座位用下衣は、屈曲する部分にギャザーを入れたことを特徴とする請求項2ないし5のいずれか一項に記載のものである。 【0012】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を一実施例に基づき図面を参照して説明する。 【0013】第1の実施例について図1を参照して説明する。図1に示すのは、座位用下衣であって、長ズボンの形状をしており、座った時に無理のない衣服形状として、仕上がり形態を側面から見たとき、腰部1のセンターラインLaと大腿部2のセンターラインLbとによる角度Kが約80°ないし160°の角度で前方に屈曲すると共に、下腿部3のセンターラインLcは、上記腰部1のセンターラインLaに対してほぼ平行になるように仕立てられたものである。さらに、ウエスト、ヒップ、大腿の周囲長、フクラハギの周囲長、前身頃の長さ、後身頃の長さを座姿勢用に調整したものである。図2に、立姿勢に基づいて設計された従来のズボンの型紙形状の一例を示す。ズボンの右半分すなわち右身頃の型紙形状である。左身頃は、対称形状であるので、ここでは省略する。図2(a)が右前身頃、図2(b)が右後身頃の形状である。図3に、本発明の座位用下衣のズボンの型紙形状の一例を示す。図2の型紙に比べ、図3(a)の右前身頃は、変形され、腰部1から大腿部2にダーツDaが設けられている。このダーツを縫い合わせることで、この座位用下衣の右身頃の腰部1から大腿部2、大腿部2から下腿部3にかけての屈曲した前側形状が形成される。同様に、図3(b)の右後身頃の腰部1から下腿部3に設けられたダーツDbを縫い合わせることで、右身頃の腰部1から大腿部2、大腿部2から下腿部3にかけての屈曲した後側形状が形成される。さらに、その右前身頃と右後身頃を縫い合わせることで、ズボンの右半分の立体的な仕上がり形態が得られる。また、前身頃の膝の部分に図1に示すようにギャザー4を入れ、後身頃と縫い合わせることで、膝の丸みにより良くフィットした仕上がり形態が得られる。 【0014】本発明の第2の実施例について図4を参照して説明する。図4に示すように、座位用下衣は、スカート、半ズボン、キュロットスカート形状でもよく、座った時に無理のない衣服形状として、仕上がり形態を側面から見たとき、腰部1のセンターラインLaと大腿部2のセンターラインLbとによる角度Kが約80°ないし160°の角度で前方に屈曲した形態になるように仕立てられたものである。さらに、ウエスト、ヒップ、大腿の周囲長、前身頃の長さ、後身頃の長さを座姿勢用に調整したものである。 【0015】本発明の第3の実施例について図5を参照して説明する。図5のように、ポケット5を下衣の腰部1の前側2箇所に設ける。介助者が被介助者の体を支えるためのポケット5は、下から指を入れて体を支持するために腰部1に開口部6を下向きに取り付けられ、かつ、マチのない形状にすることで、周囲の障害物へ引っ掛けて転倒する危険性を極めて減少させたものである。 【0016】本発明の第4の実施例について図6を参照して説明する。図6のように、下衣の腰部1の後側2箇所にポケット5を設ける場合もある。この場合もポケット5は、下向きに取り付けられ、かつ、マチのない形状にする。 【0017】本発明の第5の実施例について図7を参照して説明する。図7のように、下衣の腰部1の前側2箇所、後側2箇所の計4箇所にポケット5を設ける場合もある。この場合もポケット5は、下向きに取り付けられ、かつ、マチのない形状にする。 【0018】本発明の第6の実施例について図8を参照して説明する。図8のように、下衣の腰部1周囲に4箇所以上の複数個のポケット5を設ける場合もある。この場合もポケット5は、下向きに取り付けられ、かつ、マチのない形状にする。 【0019】図7に示す4個のポケット5の場合で、ポケット5の設置目的を説明する。本発明の第7の実施例について図9を参照して説明する。座姿勢をとる事務員や陶工、運転手等で疲労や高齢による身体機能の低下から作業終了時に容易に立つことが困難で介助を必要とする場合や、車椅子を使用する肢体不自由者の起立を助ける場合を図9に示す。介助者が被介助者に向き合い、図9に示すように被介助者の座位用下衣の前側の右ポケット5aに左手を入れ、後側の左ポケット5cに右手を回して入れ、被介助者を持ち上げる。また、介助者の利き手や状況に合わせ、被介助者の座位用下衣の前側の左ポケット5bに右手を入れ、後側の右ポケット5dに左手を回して入れ、被介助者を持ち上げることも可能である。いずれも、被介助者の周囲に障害物がある場合、つかみ部が取手状や輪形状では引っ掛かり転倒する危険性がある。これらポケット5a、5b、5c、5dは、マチがなく下向きに取り付けられた形状であるため、安全性は高い。 【0020】本発明の第8の実施例について図10を参照して説明する。図10に、介助者が、車椅子を使用する肢体不自由者の着座を助ける場合を示す。介助者が、着座しようとする被介助者に向き合い、図10に示す被介助者の座位用下衣の前側の右ポケット5aに左手を入れ、前側の左ポケット5bに右手を入れ、手前に引くように被介助者を前側から支えて、引く力を徐々にゆるめながら着座させる。この場合でも、ポケット5aと5bは、腰部1に一体化したマチのない形状で突起していないため、引っ掛かり難く、安全性は高い。 【0021】本発明の第9の実施例について図11を参照して説明する。図11に、介助者が、車椅子を使用する肢体不自由者の排泄時の便座への移乗を助ける場合を示す。介助者が被介助者の後側で、図11に示すように座位用下衣の後側の左ポケット5cに左手を入れ、後側の右ポケット5dに右手を入れ、持ち上げるように被介助者を後側から支え、便座へ移乗させる。この場合でも、ポケット5cと5dは、腰部1に一体化したマチのない形状であるため、引っ掛かり難く、安全性は高い。 【0022】 【発明の効果】本発明の座位用下衣は、第1に、介助者が下から指を入れて被介助者の体を支えるためのポケットを有し、被介助者が起立や排泄、着座する場合に、介助者が身体を支え易くするものである。第2に、スカートや半ズボン、キュロットスカートの場合、座位の身体形状に沿って腰部と大腿部が屈曲した形状を有しているため、座った時の腹部、股の圧迫感や背中の露出やそれに起因する冷えを解消する。第3に、長ズボンにおいては座位の身体形状に沿って腰部と大腿部、さらに大腿部と下腿部がそれぞれ屈曲した形状を有しているため、座った時の腹部、股、大腿部の圧迫感や、背中、足首の露出や各々に起因する冷えを解消する。この座位用下衣とポケットを着用することで、着座時の快適性の向上や着用者の自立を支援することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】501461210 【氏名又は名称】松田 亮治 【識別番号】500485176 【氏名又は名称】マチモト株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年10月23日(2001.10.23) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2003−129308(P2003−129308A) |
| 【公開日】 |
平成15年5月8日(2003.5.8) |
| 【出願番号】 |
特願2001−363456(P2001−363456) |
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