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【発明の名称】 簡易エプロン
【発明者】 【氏名】前川 朋広
【住所又は居所】香川県丸亀市中津町1515番地 大倉工業株式会社内

【要約】 【課題】少ない工程で生産でき、以て安価な簡易エプロンを提供すること。

【解決手段】熱可塑性合成樹脂からなるチューブの左右両側にガゼット部が形成されることにより得られるゼットチューブの上縁部が接合線により接合されるとともに、上縁部ならびに上縁部近傍が左右両側のガゼット部の一部を残し切除されることにより首通し穴が形成されるか、あるいは、首通し穴が形成可能なようにミシン目が設けられており、しかも表面、裏面のうち片面の幅方向の概ね中央部に、縦方向に切り目あるいはミシン目が設けられていることを特徴とする簡易エプロン。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 熱可塑性合成樹脂からなるチューブの左右両側にガゼット部が形成されることにより得られるガゼットチューブの上縁部が接合線により接合されるとともに、上縁部ならびに上縁部近傍が左右両側のガゼット部の一部を残し切除されることにより首通し穴が形成されるか、あるいは、首通し穴が形成可能なようにミシン目が設けられており、しかもガゼットチューブの表面、裏面のうち片面の、幅方向の概ね中央部に縦方向に切り目あるいはミシン目が設けられてなることを特徴とする簡易エプロン。
【請求項2】 首通し穴の概ね中央部に突起が形成されており、ガゼットチューブの表面、裏面のうち片面の、幅方向の概ね中央部に、縦方向に設けられる切り目あるいはミシン目が、この突起部を通過していることを特徴とする請求項1に記載の簡易エプロン。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、安価に製造が可能な簡易エプロンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から飲食店や家庭において、あるいは医療施設、介護施設等において使捨て式のエプロンが用いられている。これらは紙製のものが多く、製造に手間がかかったり、破れやすいという欠点がある。また、近年合成樹脂フィルムから製造されるエプロンも提案されているが、構造が複雑で製造に多くの工程を必用とするものがほとんどであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は係る現状に鑑みなされたもので、少ない工程で生産でき、以て安価な簡易エプロンを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究を行った。この結果、ガゼットチューブを用いて製造される簡易エプロンが、少ない工程で製造できるとともに、既存のガゼットチューブ製造装置をほとんど改造することなく得られるものであることを見いだし本発明を完成するに至った。すなわち本発明は、熱可塑性合成樹脂からなるチューブの左右両側にガゼット部が形成されることにより得られるガゼットチューブの上縁部が接合線により接合されるとともに、上縁部ならびに上縁部近傍が左右両側のガゼット部の一部を残し切除されることにより首通し穴が形成されるか、あるいは、首通し穴が形成可能なようにミシン目が設けられており、しかもガゼットチューブの表面、裏面のうち片面の、幅方向の概ね中央部に、縦方向に切り目あるいはミシン目が設けられてなることを特徴とする簡易エプロンに関するものである。さらに本発明は、首通し穴の概ね中央部に突起が形成されており、ガゼットチューブの表面、裏面のうち片面の、幅方向の概ね中央部に、縦方向に設けられる切り目あるいはミシン目が、この突起部を通過していることを特徴とする上記の簡易エプロンに関するものである。
[発明の詳細な説明]
【0005】
【発明の実施の形態】前記したように本発明の簡易エプロンはガゼットチューブから製造される。なおガゼットチューブとは合成樹脂チューブの左右両側がまち状にチューブ内部に折り込まれた形態のチューブを意味する。
【0006】本発明のエプロンは例えば以下の工程により製造される。まず、図2(a)、図2(b)にそれぞれ模式平面図、模式断面図を示すガゼットチューブ2を製造する。そして、該ガゼットチューブ2の表面、裏面のうち片面の、幅方向の概ね中央部に、縦方向に切り目を設ける(図3参照)。なお本例では切り目を設けた例を示したが、切り目に替えてミシン目としてもよい。次いで、図3のごとくガゼットチューブの長手方向に適宜間隔を置いて、接合線4によりガゼットチューブを巾方向に接合する。また接合線4を設けると同時か、その前後に接合線4の上方を切断線5により切断する。次いで、このようにして得られた袋体の上縁部ならびに上縁部近傍を左右両側のガゼット部の一部を残して切除することにより首通し穴6を形成して簡易エプロンを得る。なお、袋体の上縁部ならびに上縁部近傍を左右両側のガゼット部の一部を残して切除することにより形成される首通し穴6は、スーパーマーケット等で支給されるポリエチレン製の買い物袋に形成された開口部と同様の構造である。すなわち、袋体の上縁部の中央部ならびにこの部分に設けられた接合線、そしてこれらの部分の下方に位置する適宜領域を、左右両側のガゼット部、すなわちチューブが内部に折り込まれた部分を通過する切り込み線により切除する。またこの際、袋体の、左右両側のガゼット部の一部ならびにこれを通過する接合線の一部を残すようにしなければならない。なお前記切り込み線の輪郭はU字形、W字形等があげられる。
【0007】なお、前記した接合線4の上方を切断線5により切断する工程において、当該箇所を切断するのではなくミシン目を設けるようにし、さらに袋体の上縁部ならびに上縁部近傍を左右両側のガゼット部の一部を残して切除することにより首通し穴6を形成するのではなく、該首通し穴6が後で簡単に形成できるようにミシン目を設けるようにすることが好ましい。このようにすれば、エプロンをそれらが連続してつながったロール状の製品として提供できる。そうすればこのロールを家庭用ラップフィルムのごとく箱内に収納して供給でき、ユーザーはこの箱より簡易エプロンを一枚ずつ取り出すことができる。あるいはユーザーはこのロールをホルダー等に保持させることもできる。
【0008】さらに、本発明の簡易エプロンのより好ましい形態は、図1、4に示したように、首通し穴の概ね中央部に突起が形成されており、ガゼットチューブの表面、裏面のうち片面の、幅方向の概ね中央部に、縦方向に設けられる切断線あるいはミシン目が、この突起部を通過している形態である。この形態は前記したように首通し穴を形成するための切り込み線の輪郭をW字形にし、この部分の中央を切断線あるいはミシン目が通過するようにすることにより形成できる。このような構成となっていることにより、背面に側に結び紐7が形成されるため、これを結び合わせるか、あるいは予め結び紐に粘着テープや、ホックを装着することによって使用者が着用しやすくなる。図1、4に示された同形態の簡易エプロン1には首通し孔6、腕通し穴8、結び紐7が形成されている。また図1に示された簡易エプロン1には結び紐7が既に結ばれた状態が示されている。当然のことながら使用者は、この結び紐を結んだ後にかぶるようにして簡易エプロンを着用するようにしてもよいし、結び紐を結ぶ前に簡易エプロンを着用し、しかる後に結び紐を結ぶようにしてもよい。
【0009】本発明の簡易エプロンを製造するためのガゼットチューブの材質は、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体等のポリオレフィン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリアミド系樹脂等熱可塑性を示すものであれば特に制限はなく複数主組み合わせて用いることも可能であるが、価格、熱接合特性の観点からポリオレフィン系樹脂、中でもポリエチレン系樹脂が最適である。さらにガゼットチューブの形態に加工できるのであれば、多層構造となっていてもよい。また、ガゼットチューブの厚みは10〜500μm、より好ましくは、20〜50μmに設定されていることが好ましい。
【0010】さらに、必要に応じてガゼットチューブに適宜着色や印刷を施しておくことによって、簡易エプロンの意匠性を高めることもできる。また後加工等によりポケットや腰部の結び紐を取付け、エプロンの利便性をさらに高めることもできる。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、少ない工程で生産でき、以て安価な簡易エプロンを提供できる。このように本発明の簡易エプロンは主として使い捨て用のエプロンとして広く用いられるものであり有用であるといえる。
【出願人】 【識別番号】000206473
【氏名又は名称】大倉工業株式会社
【住所又は居所】香川県丸亀市中津町1515番地
【出願日】 平成13年9月28日(2001.9.28)
【代理人】
【公開番号】 特開2003−105611(P2003−105611A)
【公開日】 平成15年4月9日(2003.4.9)
【出願番号】 特願2001−301884(P2001−301884)