| 【発明の名称】 |
オーバーオール |
| 【発明者】 |
【氏名】中井 大之 【住所又は居所】和歌山県海草郡野上町小畑83番地の1 株式会社久保製作所内
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| 【要約】 |
【課題】脇部分の上縁で両側の腰に該当する部分に伸縮性を付与すると共に、絞り度合いを体格に合わせて自由に調整することができるようにし、脇部分を身体に沿わせることにより、開口部分の発生による問題点を解決することができるオーバーオールを提供する。
【解決手段】衣類が濡れたり汚れるのを防ぐために着用する防水性のオーバーオール1において、オーバーオール1の両側脇部分7に添シート8を一部が遊離するように取り付け、この添シート8の遊離部分と脇部分7の対向部分に係脱自在となる一対の係止具9を、脇部分7の周方向に所定の間隔をおいて複数を設け、上記複数の係止具9の間にリング状弾性体10をかけわたすことによって脇部分7の周方向を伸縮調整可能にする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 衣類が濡れたり汚れるのを防ぐために着用する防水性のオーバーオールにおいて、オーバーオールの両側脇部分に添シートを一部が遊離するように取り付け、この添シートの遊離部分と脇部分の対向部分に係脱自在となる一対の係止具を、脇部分の周方向に所定の間隔をおいて複数を設け、上記複数の係止具間にかけわたすことによって脇部分の周方向を伸縮調整可能にするリング状弾性体を備えていることを特徴とするオーバーオール。 【請求項2】 上記オーバーオールと添シートが防水性シートを用いて形成され、添シートはその上縁を脇部分の内側上縁に溶着することによって取り付けられ、上記一対の係止具はホックを用いて形成され、添シートの遊離部分と脇部分の対向部分に、上下に間隔をおいた二個のホックを周方向に所定の間隔で複数組設けたことを特徴とする請求項1に記載のオーバーオール。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、水に関係する仕事や作業、レジャー等に着用し、衣類が濡れたり汚れるのを防ぐ防水性のオーバーオールにおいて、脇部分の周方向を伸縮調整可能にし、脇部分を着用した人の体格に合わせて絞り込むことができるようにしたオーバーオールに関する。 【0002】 【従来の技術】上記のようなオーバーオールは、防水性シートを用い、ズボンと上着部分が連続して一体に形成され、衣類が濡れたり汚れるのを防ぐものである。 【0003】従来のオーバーオールは、ズボンの臀部から胴部がストレートな筒状となり、胴部の上縁で前部に上着部分の胸シートと後部に背シートを連なるように設け、胸シートと背シートの両側で上端部を肩ベルトや肩紐で結合するようにした構造になっている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のような従来のオーバーオールは、ズボンの臀部から胴部がストレートな筒状になっていて、胴部上縁の前後に胸シートと背シートが位置するので、胴部の上縁で両側の脇部分は着用時にどうしても開口状になり、この開口部分からオーバーオールの内部に飛び散った水が浸入して衣服を濡らしたり汚すことがある。 【0005】また、上記のような胴部の上縁で両側の脇部分に生じる開口部分を閉じるために、着用時に脇部分の外周を紐やベルト等で縛るようにしているが、このような方法は、見た目に体裁が悪いだけでなく、作業中に紐やベルト等がずり落ちることが多々発生することがある。 【0006】そこで、この発明の課題は、胴部の上縁で両側の脇部分に伸縮性を付与すると共に、伸縮度合いを体格に合わせて自由に調整することができるようにし、脇部分を身体に沿わせることにより身体との間に開口の発生をなくし、開口の発生による問題点を解決することができるオーバーオールを提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決するため、この発明は、衣類が濡れたり汚れるのを防ぐために着用する防水性のオーバーオールにおいて、オーバーオールの両側脇部分に添シートを一部が遊離するように取り付け、この添シートの遊離部分と脇部分の対向部分に係脱自在となる一対の係止具を、脇部分の周方向に所定の間隔をおいて複数を設け、上記複数の係止具間にリング状弾性体をかけわたすことによって脇部分の周方向を伸縮調整可能にした構成を採用したものである。 【0008】また、上記オーバーオールと添シートが防水性シートを用いて形成され、添シートはその上縁を脇部分の内側上縁に溶着することによって取り付けられ、上記一対の係止具はホックを用いて形成され、添シートの遊離部分と脇部分の対向部分に、上下に間隔をおいた二個のホックを周方向に所定の間隔で複数組設けた構造とすることができる。 【0009】ここで、リング状弾性体を用いないときは 脇部分の周囲が最も伸長した状態となる。また、このリング状弾性体を係止具の係止時に複数の係止具にわたって伸長状態でかけわたすことにより、リング状弾性体の収縮弾性で脇部分の両側が絞り込まれた収縮状態となり、両側の脇部分を身体に沿わせることができる。 【0010】また、リング状弾性体を係止具にかけわたす時、係止具の数を選択することにより、脇部分の周囲の絞り込み状態を調整することができる。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図示例と共に説明する。 【0012】図1に示のように、オーバーオール1は、防水性シートを用い、ズボン2の臀部からその上の胴部3がストレートな筒状となり、胴部3の上縁で前部に上着部分の胸シート4と後部に背シート5を連なるように設け、胸シート4と背シート5の上端部を肩ベルト6や肩紐で結合するようになっている。 【0013】上記オーバーオール1における胴部3の上縁部で両側に位置する脇部分7の内側に、図2に示すように、防水性シートを用いて横長の矩形状に形成された添シート8が設けられている。 【0014】この添シート8はその上縁を脇部分7の内側上縁に溶着することによって、上縁を除く部分が脇部分7から遊離し得るように取り付け、この添シート8の遊離部分と脇部分7の対向部分に係脱自在となる一対の係止具9が、脇部分7の周方向に所定の間隔をおいて複数設けられている。 【0015】この係止具9は、一対の雄ホック9aと雌ホック9bからなるホック9cを用いて形成され、図2(b)のように、雄ホック9aと雌ホック9bの一方を脇部分7に、同他方を添シート8に固定し、脇部分7と添シート8の対向面間で掛け外しできるように設けられ、図示の場合、添シート8の遊離部分と脇部分7の対向部分に、上下に間隔をおいた二個のホック9cを脇部分7の周方向に所定の間隔で三組を設けた例を示している。 【0016】上記した複数のホック9cにわたってかけわたすことにより、両側の脇部分7を絞り込んで伸縮性を付与するため、リング状弾性体10が別途用意されている。 【0017】このリング状弾性体10は、図示の場合、幅のある輪ゴムを用いて形成し、脇部分7の周方向に隣接する二個のホック9cに対して引き延ばさない状態でかけわたすことができる程度の直径を有し、このリング状弾性体10をホック9cの係止時に、添シート8と脇部分7の対向面間に配置し、ホック9cの係止操作時に、複数のホック9cにわたって伸長状態になるようかけわたすことにより、リング状弾性体10の収縮弾性で脇部分7を絞り込んで収縮状態とすることになる。 【0018】上記のように、リング状弾性体10をオーバーオール1と別体とすることにより、破損や劣化によるリング状弾性体10の取り換えが簡単に行え、しかも、オーバーオール1に対する縫着等の加工の手間が不要になり、脇部分7の絞り込みを複数段階に選択できるという利点がある。 【0019】この発明のオーバーオールは、上記のような構成であり、リング状弾性体10を用いないときは 図2や図4(a)に示すように、脇部分7は周方向に伸長した状態となっている。 【0020】また、オーバーオール1の着用に際して、添シート8と脇部分7の対向面間に位置させた上記リング状弾性体10を、ホック9cの係止時に複数のホック9cにわたって伸長状態でかけわたすことにより、リング状弾性体10の収縮弾性で脇部分7が絞り込まれた収縮状態となり、着用したオーバーオール1の両側の脇部分7を身体に沿わせることができる。 【0021】また、リング状弾性体10をホック9cにかけわたす時、かけわたすホック9cの数を選択することにより、脇部分7の周方向の絞り込み状態を着用する人の体格に合わせて調整することができる。即ち、リング状弾性体10をかけわたすホック9cの数が増えるほど、リング状弾性体10は伸長してその収縮力が大きくなり、脇部分7の絞り込み量が多くなる。 【0022】図3と図4(b)は、脇部分7の周方向で上部に位置する三つのホック9cにリング状弾性体10をかけわたし、脇部分7を少し絞り込んだ状態を示したが、全てのホック9cにリング状弾性体10をかけわたした時、リング状弾性体10の伸長が最大となり、脇部分7を最大に絞り込むことができる。 【0023】上記のように、両側の脇部分7をリング状弾性体10で絞り込んで収縮状態とすることにより、着用したオーバーオール1における脇部分7の上縁が身体に密着することになり、脇部分7の上縁と身体の間に開口部が生じないので、開口部からオーバーオール1の内側に飛び散った水が浸入して衣服を濡らしたり汚すような事態の発生がない。 【0024】 【発明の効果】以上のように、この発明によると、オーバーオールの両側脇部分に添シートを一部が遊離可能となるように取り付け、この添シートの遊離部分と脇部分の対向部分に係脱自在となる一対の係止具を、脇部分の周方向に所定の間隔をおいて複数を設け、上記複数の係止具間にリング状弾性体をかけわたすことによって脇部分の周方向を伸縮調整可能にしたので、脇部分に該当する部分を絞り込んで身体に沿わせることができ、オーバーオールの着用時に脇部分に開口の発生をなくし、飛び散った水が開口から浸入して衣服を濡らしたり汚すような事態の発生を防ぐことができる。 【0025】また、リング状弾性体をかけわたす係止具の数を選択することにより、脇部分の絞り度合いを体格に合わせて自由に調整することができ、かつ、脇部分を絞り込むことにより、脇部分の外周を紐やベルト等で縛るような必要がなくなり、オーバーオールの着用時における見た目の体裁をよくするだけでなく、作業中に紐やベルト等がずり落ちるようなことがない。 【0026】更に、リング状弾性体をオーバーオールと別体とすることにより、リング状弾性体の破損や劣化による取り換えが自由に行え、リング状弾性体をオーバーオールに縫着するような手間も不要になる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】592141765 【氏名又は名称】株式会社久保製作所 【住所又は居所】和歌山県海草郡野上町小畑83番地の1
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| 【出願日】 |
平成13年8月22日(2001.8.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100074206 【弁理士】 【氏名又は名称】鎌田 文二 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−64508(P2003−64508A) |
| 【公開日】 |
平成15年3月5日(2003.3.5) |
| 【出願番号】 |
特願2001−251548(P2001−251548) |
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