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【発明の名称】 乳幼児用衣服
【発明者】 【氏名】石塚 勝夫
【住所又は居所】東京都足立区大谷田5丁目4番9号 株式会社東京エンゼル本社内

【要約】 【課題】常時仰臥状態で就床している乳幼児の背中の発汗を手軽に清拭し、かつおむつの取り替えを容易にするための乳幼児用衣服を提供する。

【解決手段】乳幼児用衣服(ロンパース)Aにおける後身ごろ1の腰部に、上衣部1aと下衣部1bとに分割された開口部14が形成され、前記開口部14の上衣部1aには、下衣部1bと重ね合わせられる垂下部1cが延成され、下衣部1b上端部に伸縮性紐帯13が設けられるとともに、前記開口部14は、少なくとも乳幼児の臀部を露出させることができる大きさであることを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 乳幼児用衣服における後身ごろの腰部に、上衣部と下衣部とに分割された開口部が形成されていることを特徴とする乳幼児用衣服。
【請求項2】前記開口部の上衣部は、下衣部と重ね合わせられる垂下部が延成されていることを特徴とする請求項1記載の乳幼児用衣服。
【請求項3】前記開口部における下衣部上端部に伸縮性紐帯が設けられていることを特徴とする請求項1および2いずれかに記載の乳幼児用衣服。
【請求項4】前記開口部は、少なくとも乳幼児の臀部を露出させることができる大きさであることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の乳幼児用衣服。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、常時仰臥状態で就床している乳幼児の背中の発汗を手軽に清拭し、あるいはおむつの取り替えを容易にするための乳幼児用ロンパース、ドレスアンドカバーオール等の乳幼児用衣服に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、左右前身ごろを前打ち合わせ式とし、後身ごろの下端部に延成された折り返し片を前身ごろ側に折り返してその下端部を前身ごろの表面側の下端部に着脱自在に取り付け、折り返し片で乳幼児の股間部を覆う新生児用衣服が知られている。(実用新案登録第3037437号公報)【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような新生児用衣服においては、常時仰臥状態で就床している乳幼児が背中に発汗した場合、あるいはおむつを取り替える必要が生じた場合など、いちいち左右前身ごろや折り返し片のボタン等の着脱具を取り外して脱衣させた後、背中を清拭したりおむつの取り替えを行い、事後はその逆の作業を行わなければならず、特に夏季など発汗が頻繁であるような時期では手間が煩瑣である等の問題があった。
【0004】そこで、本発明では新生児用衣服のボタン等の着脱具を取り外さなくても、常時仰臥状態で就床している乳幼児の背中の発汗を手軽に清拭でき、あるいはおむつの取り替えを容易にした乳幼児用衣服を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明における乳幼児用衣服では、 乳幼児用衣服における後身ごろの腰部に、上衣部と下衣部とに分割された横方向の開口部が形成されていることを特徴としている。このため、乳幼児が発汗した場合この開口部からタオル等を差し入れて背中を清拭することができるので、頻繁な清拭に際してもいちいちボタン等の着脱具を着脱したり、脱衣や着衣をさせる手間を必要としない。
【0006】また、前記開口部の上衣部には、下衣部と重ね合わせられる垂下部が延成され、下衣部上端部には伸縮性紐帯が設けられることが好ましく、このように構成することにより、上衣部の垂下部と下衣部の伸縮性紐帯の弾性で衣服の腰部が乳幼児の腰部に密着して開口部が開口しないため、肌を外部に露出させて乳幼児に風邪等の疾病を惹起させる惧れはないとともに、開口部の下衣部上端縁を下方に引き下げることにより乳幼児の背中に容易に手を差し入れることができ、かつ開口部の下衣部上端縁から手を離せば伸縮性紐帯の収縮により開口部は元に復するので、清拭後の手間が極めて簡易となる。
【0007】さらに、前記開口部は、少なくとも乳幼児の臀部を露出させることができる大きさであることが好ましく、このように構成することにより、乳幼児の臀部や大腿部をこの開口部から露出させればおむつの取り替えもできて、おむつの取り替えに際しても衣服のボタン等の着脱具を着脱する手間を省くことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る乳幼児用衣服をロンパースに応用した場合の実施例を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る乳幼児用ロンパースの実施例を示す正面図、図2は図1の背面図、図3は図2における開口部を開口させた開口状態図、図4は図1の一部拡大分解図である。本実施例に係る乳幼児用ロンパースAは、後身ごろ1が中央部で上下に分割されるとともに、前身ごろが左前身ごろ2と右前身ごろ3とからなり、これらが前打ち合わせ式に構成されている。左前身ごろ2の肩部端縁にはホックの一方4が取り付けられ、腰部端縁内側には圧着式ファスナーの一方5が取り付けられるとともに、左右身ごろ2、3が打ち合わされたとき、これらホックと圧着式ファスナーの一方4、5と対向する位置の右前身ごろ3には、ホックの他方(図示せず)と圧着式ファスナーの他方(図示せず)が取り付けられている。
【0009】後身ごろ1の下端中央部に延成された乳幼児の股間被覆用の折り返し片6における折り返し端部外側には、左右脚筒形成用の雌雄ホック7、8が取り付けられており、左前身ごろ2の下方側縁にはこの左脚筒形成用雄ホック7と着脱させる左脚筒形成用雌ホック9が、また右前身ごろ3の下方側縁外側にはこの右脚筒形成用雌ホック8と着脱させる右脚筒形成用雄ホック10が取り付けられている。左脚筒形成用雌ホック9の上方と右脚筒形成用雄ホック10の上方には、前身ごろ閉塞用の雌雄ホック11、12が取り付けられている。
【0010】後身ごろ1の腰部は、横方向の全幅に亘って上衣部1aと下衣部1bとに分けられ、上衣部1aの下側は、乳幼児の腰部が開口部14から露出されるのを防止する目的で、下衣部1bの内側でロンパースAの股間部近くまで垂下部1cが延成されており、下衣部1bの上端縁には伸縮性紐帯としてのゴム帯13が縫着されている。上衣部1aと下衣部1bとにより形成されている開口部14は、ゴム帯13の弾性に抗して開口させると乳幼児の臀部および大腿部が露出できる大きさに形成されている。
【0011】このように構成されたロンパースAの使用に際しては、まずホック4、5、7〜12および圧着式ファスナー5を外してロンパースAを平面の状態に開き、乳幼児を所定位置に寝かせる。次ぎに左脚筒形成用雄ホック7と雌ホック9、および右脚筒形成用雌ホック8と雄ホック10とをそれぞれ止めて乳幼児の大腿部と股間を被覆させた後、前身ごろ2、3を打ち合わさせ、前身ごろ閉塞用の雌ホック11と雄ホック12、圧着式ファスナー5、および肩部のホック4を止めて乳幼児にロンパースAを着衣させる。
【0012】乳幼児が背中に発汗し、これを清拭するに際しては、乳幼児を横向きに傾けさせ、後身ごろ1の下衣部1b上端のゴム帯13部分をその弾性に抗して下側に引き下げ、上衣部1aの垂下部1cを引き上げて乳幼児の腰部の後身ごろ1を開口させ、この開口部からタオル等を差し入れて背中の発汗を清拭すればよい。清拭後は後身ごろ1の上衣部1aの垂下部1cを元位置に戻し、引き下げた下衣部1bから手を離せばゴム帯13の弾性で下衣部1bの上端は旧に復する。
【0013】また、おむつの取り替えに際しては、上記同様にしてロンパースAの後身ごろ1の腰部を開口させた後、さらに下衣部1bの上端縁を乳幼児の臀部および大腿部が開口部から露出するように、すなわちおむつ全体が開口部から露出するように引き下げ、この状態でおむつの取り替えを行う。おむつの取り替え終了後は、開口部から乳幼児の大腿部および臀部をロンパースA内に挿入させ、前記同様にして後身ごろ1の上衣部1aと下衣部1bとを重ね合わせて元の状態に戻せばよい。
【0014】なお、上記実施例では本発明に係る乳幼児用衣服を乳幼児用ロンパースに応用したものについて説明したが、乳幼児用のドレスアンドカバーオール等の乳幼児用衣服に応用できることは勿論である。
【0015】
【発明の効果】以上のように、本発明による乳幼児用衣服によれば、後身ごろの腰部に、横方向の開口部が形成されているので、乳幼児が発汗した場合この開口部からタオル等を差し入れて背中を清拭することができ、頻繁な清拭に際してもいちいちボタン等の着脱具を着脱することなく手軽に行うことができる。
【0016】また、前記開口部の上衣部には、下衣部と重ね合わせられる垂下部が延成され、下衣部上端部には伸縮性紐帯が設けられたものにおいては、上衣部の垂下部と下衣部の伸縮性紐帯の弾性で衣服の腰部が乳幼児の腰部に密着して開口部が開口しないため、肌を外部に露出させて乳幼児に風邪等の疾病を惹起させる惧れはないとともに、開口部の下衣部上端縁を下方に引き下げることにより乳幼児の背中に容易に手を差し入れることができ、かつ開口部の下衣部上端縁から手を離せば伸縮性紐帯の収縮により開口部は元に復するので、清拭後の手間が極めて簡易となる。
【0017】さらに、上記衣服における開口部を少なくとも乳幼児の臀部を露出させることができる大きさとしたものにおいては、乳幼児の臀部や大腿部をこの開口部から露出させればおむつの取り替えもできて、おむつの取り替えに際しても衣服のボタン等の着脱具を着脱する手間を省くことができて効率的である。
【出願人】 【識別番号】391052873
【氏名又は名称】株式会社東京エンゼル本社
【住所又は居所】東京都足立区大谷田5丁目4番9号
【出願日】 平成13年7月23日(2001.7.23)
【代理人】 【識別番号】100064539
【弁理士】
【氏名又は名称】右田 登志男 (外1名)
【公開番号】 特開2003−27310(P2003−27310A)
【公開日】 平成15年1月29日(2003.1.29)
【出願番号】 特願2001−221428(P2001−221428)