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【発明の名称】 ウエスト部の長さが調整可能な下衣
【発明者】 【氏名】岡部 純一
【住所又は居所】愛知県名古屋市中村区靖国町二丁目113番地 岡部縫製株式会社内

【要約】 【課題】ウエスト部の長さを調整可能とするとともに、美観が損なわれないようにする。

【解決手段】ズボン本体は相互に部分的に重ね合わせられてポケット部を形成する前側部材(外側部材)及び後側部材(内側部材)を有し、内側第2ウエスト用帯状部材64aは第1ウエスト用帯状部材50aの内側に位置し、前側部材と第1ウエスト用帯状部材50aとが結合され、後側部材と内側第2ウエスト用帯状部材64aとが結合され、位置調整具80は、内側第2ウエスト用帯状部材64aに固定されたレール部材82と第1ウエスト用帯状部材50aに固定されたスライダ部材92とを有し、レール部材82は第1ウエスト用帯状部材50aによって遮蔽され、第1帯状ゴム材70aは第1ウエスト用帯状部材50aの後端部を後方に付勢し、外側第2ウエスト用帯状部材62aは第1帯状ゴム材70aを遮蔽する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 下衣本体と、第1ウエスト用帯状部材及び第2ウエスト用帯状部材と、位置調整具と、付勢部材とを有し、前記下衣本体は、相互に部分的に重ね合わせられてポケット部を形成する外側部材及び内側部材を有し、前記第1ウエスト用帯状部材及び前記第2ウエスト用帯状部材は、ともにウエスト部の周方向の一部を形成し、前記第2ウエスト用帯状部材は、相互に結合された内側第2ウエスト用帯状部材と外側第2ウエスト用帯状部材とを有し、前記内側第2ウエスト用帯状部材は、前記ウエスト部の周方向において前記第1ウエスト用帯状部材と少なくとも部分的に重なり合って前記第1ウエスト用帯状部材の内側に位置し、前記外側部材と前記第1ウエスト用帯状部材とが結合され、前記内側部材と前記内側第2ウエスト用帯状部材とが結合され、前記位置調整具は、前記ウエスト部の周方向に沿って延びるレール部材と、前記レール部材に対して当該レール部材の長さ方向に相対的に位置調整可能に組み付けられたスライダ部材とを有し、前記レール部材及び前記スライダ部材のうちの一方が前記第1ウエスト用帯状部材に固定され、他方が内側第2ウエスト用帯状部材に固定され、前記レール部材は、前記第1ウエスト用帯状部材によって遮蔽され、前記付勢部材は、前記第1ウエスト用帯状部材のうちの前記ウエスト部の長さが短くなる方向に向かう側の端部又はその近傍を前記ウエスト部の長さが短くなる方向に付勢するものであり、前記外側第2ウエスト用帯状部材は、前記ウエスト部の周方向において前記第1ウエスト用帯状部材と少なくとも部分的に重なり合って前記第1ウエスト用帯状部材の外側に位置し、前記付勢部材を遮蔽するものである、ウエスト部の長さが調整可能な下衣。
【請求項2】 請求項1に記載の下衣であって、さらに第2付勢部材を有し、前記第2付勢部材は、前記内側第2ウエスト用帯状部材のうちの前記ウエスト部の長さが短くなる方向に向かう側の端部又はその近傍を前記ウエスト部の長さが短くなる方向に付勢するものである、ウエスト部の長さが調整可能な下衣。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ズボン及びスカート等の下衣(ほぼ下半身に着用する衣類)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般的に、ズボン等の下衣のウエスト部の寸法(長さ)は固定的である。すなわち、使用者は、ズボン等を購入する場合は、自分のウエスト寸法に適したもの(既製品)を購入したり、既製品を自分のウエスト寸法に適合するように修正して購入したり、または、自分のウエスト寸法に適合するようにオーダーで製造してもらったものを購入したりしている。
【0003】そして、一旦、上記のようにズボン等を購入した後においては、修正をしない限り、そのウエスト部の長さは固定的であり、着用のたびごとにウエスト部の長さを変化させることは事実上不可能である。このため、使用者は、ウエスト部の長さの調整のために、ベルトの締め具合(きつく締めるか又は緩く締めるか)によって、対応している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記のようにベルトの締め具合によって対応する場合は、ウエスト部にシワが生じてしまい、美観を損ねるとともに、使用者の履き心地が良くないものとなる。
【0005】そこで、ウエスト部の長さが調整可能となるように、次のようなズボン等が考えられている。そのズボンは、相互に部分的に重ね合わされてズボン本体のポケット部を形成する外側部材及び内側部材と、ともにウエスト部の周方向の一部を形成する第1ウエスト用帯状部及び第2ウエスト用帯状部とを有し、第1ウエスト用帯状部材が外側部材に結合され、第2ウエスト用帯状部材が内側部材に結合されている。そして、レール部材とスライダ部材とを有する位置調整具が次のように取り付けられている。ウエスト部の周方向に沿って延びるレール部材が第2ウエスト用帯状部材(その外側)に固定され、レール部材に対してその長さ方向に位置調整可能に組み付けられたスライダ部材が第1ウエスト用帯状部材(その内側)の後端部に固定されている。そして、レール部材(その長さ方向)に対するスライダ部材の位置が調整されることによって、ズボン本体にシワが生ずることなく、ウエスト部の長さが調整される。
【0006】しかしながら、上記のズボンでは、特にウエスト寸法(ウエスト部の長さ)が長くされた状態において、レール部材が露出するため、その点で美観が損なわれることになる。
【0007】そこで、本発明は、ウエスト部の長さが調整可能であって、美観が損なわれることが防止された下衣を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するために、請求項1に係る発明は、下衣本体と、第1ウエスト用帯状部材及び第2ウエスト用帯状部材と、位置調整具と、付勢部材とを有し、前記下衣本体は、相互に部分的に重ね合わせられてポケット部を形成する外側部材及び内側部材を有し、前記第1ウエスト用帯状部材及び前記第2ウエスト用帯状部材は、ともにウエスト部の周方向の一部を形成し、前記第2ウエスト用帯状部材は、相互に結合された内側第2ウエスト用帯状部材と外側第2ウエスト用帯状部材とを有し、前記内側第2ウエスト用帯状部材は、前記ウエスト部の周方向において前記第1ウエスト用帯状部材と少なくとも部分的に重なり合って前記第1ウエスト用帯状部材の内側に位置し、前記外側部材と前記第1ウエスト用帯状部材とが結合され、前記内側部材と前記内側第2ウエスト用帯状部材とが結合され、前記位置調整具は、前記ウエスト部の周方向に沿って延びるレール部材と、前記レール部材に対して当該レール部材の長さ方向に相対的に位置調整可能に組み付けられたスライダ部材とを有し、前記レール部材及び前記スライダ部材のうちの一方が前記第1ウエスト用帯状部材に固定され、他方が内側第2ウエスト用帯状部材に固定され、前記レール部材は、前記第1ウエスト用帯状部材によって遮蔽され、前記付勢部材は、前記第1ウエスト用帯状部材のうちの前記ウエスト部の長さが短くなる方向に向かう側の端部又はその近傍を前記ウエスト部の長さが短くなる方向に付勢するものであり、前記外側第2ウエスト用帯状部材は、前記ウエスト部の周方向において前記第1ウエスト用帯状部材と少なくとも部分的に重なり合って前記第1ウエスト用帯状部材の外側に位置し、前記付勢部材を遮蔽するものである、ウエスト部の長さが調整可能な下衣である。
【0009】この発明では、次の作用効果が得られる。位置調整具(レール部材の長さ方向に対するスライダ部材の相対的位置)が調整されることによって、第1ウエスト用帯状部材と内側第2ウエスト用帯状部材(第2ウエスト用帯状部材)との間のウエスト部の周方向における相対的位置関係が調整され、ウエスト部の周方向の長さが調整される。その際に、下衣本体は、ポケット部を形成する外側部材と内側部材との間のウエスト部の周方向における相対的位置関係が調整される(重なり部分の大きさが変化する)ことによって対応する。このため、下衣本体(ウエスト部の近傍)にシワが生ずることなく、ウエスト寸法(ウエスト部の長さ)が調整される。
【0010】そして、この発明では、位置調整具のレール部材が第1ウエスト用帯状部材によって遮蔽されているため、その点で美観が損なわれることが防止される。また、上記のように第1ウエスト用帯状部材がレール部材を遮蔽する長さを有しているところ、第1ウエスト用帯状部材のうちのウエスト部の長さが短くなる方向に向かう側の端部又はその近傍が、付勢部材によって、ウエスト部の長さが短くなる方向に付勢される。このため、第1ウエスト用帯状部材は、第2ウエスト用帯状部材に沿った状態に維持される。そして、この発明では、付勢部材が外側第2ウエスト用帯状部材によって遮蔽されているため、その点でも美観が損なわれることが防止される。
【0011】「位置調整具」としては、次の2つのタイプのものが考えられる。第1のタイプの位置調整具は、非作動状態と作動状態との間を変化可能にされており、前記非作動状態においては、ウエスト寸法(ウエスト部の長さ)が長くなる方向及び短くなる方向の双方向において前記レール部材に対して前記スライダ部材が相対的に移動することを許容し、前記作動状態においては、ウエスト寸法が長くなる方向において前記レール部材に対して前記スライダ部材が相対的に移動することを制限するとともに、ウエスト寸法が短くなる方向において前記レール部材に対して前記スライダ部材が相対的に移動することを許容するものである。第2のタイプの位置調整具は、非作動状態と作動状態との間を変化可能にされており、前記非作動状態においては、ウエスト寸法が長くなる方向及び短くなる方向の双方向において前記レール部材に対して前記スライダ部材が相対的に移動することを許容し、前記作動状態においては、ウエスト寸法が長くなる方向及び短くなる方向の双方向において前記レール部材に対して前記スライダ部材が相対的に移動することを制限するものである。
【0012】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の下衣であって、さらに第2付勢部材を有し、前記第2付勢部材は、前記内側第2ウエスト用帯状部材のうちの前記ウエスト部の長さが短くなる方向に向かう側の端部又はその近傍を前記ウエスト部の長さが短くなる方向に付勢するものである、ウエスト部の長さが調整可能な下衣である。
【0013】この発明では、請求項1に係る発明の作用効果に加えて、次の作用効果が得られる。すなわち、内側第2ウエスト用帯状部材のうちのウエスト部の長さが短くなる方向に向かう側の端部又はその近傍が、第2付勢部材によって、ウエスト部の長さが短くなる方向に付勢される。このため、内側第2ウエスト用帯状部材は、第1ウエスト用帯状部材に沿った状態に維持される。
【0014】
【発明の実施の形態】[実施形態1]次に、本発明の実施形態1について、図1〜図13に基づいて説明する。この実施形態は、本発明をズボンに対して適用したものである。
【0015】図1,図2に示すように、このズボンは、ズボン本体10(下衣本体)と、ウエスト部40を有している。そして、ほぼ左右対称に形成されている。このため、適宜、一方に基づいて説明する。
【0016】ズボン本体10は、左右一対の前側部材20a,20b及び左右一対の後側部材30a,30bを主要な要素として有しており、それらが縫い付けられて結合されて形成されている。後側部材30a,30bは、後側部材本体32a,32bを有し、後側部材本体32a,32bに対して後側ポケット用部材34a,34bが縫い付けられて結合されている。そして、図1に示すように、ズボン本体10は、ほぼ筒状の腰部12と、ともに筒状の左右一対の脚部16a,16bを有している。
【0017】図1,図2,図10に示すように、腰部12の後側においては、左右の後側部材30a,30b(後側部材本体32a,32b)同士が縫い付けられて結合されている。腰部12の前側においては、前側部材20a,前側部材20b同士が、ファスナ(図示省略)によって着脱可能(開閉可能)に結合されている。腰部12から左右の各脚部16a,16bにわたって、左側(各図中右側。他においても同様)の前側部材20aと左側の後側部材本体32aとが縫い付けられて結合され、右側(各図中左側。他においても同様)の前側部材20bと右側の後側部材本体32bとが縫い付けられて結合されている。
【0018】腰部12には、左右一対のポケット部14a,14bが形成されている。図1〜図6,図10に示すように、ポケット部14aにおいて、前側部材20aと後側ポケット用部材34a(後側部材30a)とは縫い付けられていない。ポケット部14aにおいては、前側部材20aと後側ポケット用部材34a(後側部材30a)とが部分的に重なっている。その重なっている部分において、前側部材20aが外側に位置し、後側ポケット用部材34a(後側部材30a)が内側に位置している。前側部材20aが外側部材に該当し、後側ポケット用部材34a(後側部材30a)が内側部材に該当する。前側部材20aの奥部と後側ポケット用後側部材30aの奥部との間には、ポケット用袋状布部25aが縫い付けられて設けられている。これらは、右側のポケット部14bでも同様である。
【0019】図1〜図3に示すように、ウエスト部40は、ともに左右一対の第1ウエスト用帯状部材50a,50b及び第2ウエスト用帯状部材60a,60bを主要な要素として有している。図3,図7,図8に示すように、第1ウエスト用帯状部材50aのうちの前側部分の内側には、第1ウエスト用裏布部58aが縫い付けられて結合されている。第2ウエスト用帯状部材60aは、外側第2ウエスト用帯状部材62a及び内側第2ウエスト用帯状部材64aを主要な要素として有し、両者が縫い付けられて結合され、さらにその内側に第2ウエスト用裏布部68aが縫い付けられて結合されている。そして、後に詳述するように、第1ウエスト用帯状部材50a(第1ウエスト用裏布部58aを含む)と、第2ウエスト用帯状部材60a(第2ウエスト用裏布部68aを含む)とは、ウエスト部40の周方向(各部材の長さ方向)において、相対的に移動可能とされている。
【0020】図3〜図6に示すように、左側の第1ウエスト用帯状部材50a(その下縁部)は、左側の前側部材20a(その上縁部)に対して縫い付けられて結合されている。左側の第2ウエスト用帯状部材60a(その下縁部)は、左側の後側部材30a(その上縁部)に対して縫い付けられて結合されている。すなわち、前側部材20aは、その前端部から後端部までの全幅にわたって、第1ウエスト用帯状部材50aと結合されている。後側部材30a(後側ポケット用部材34a及び後側部材本体32a)は、その前端部(前側端部)から後端部までの全幅にわたって、第2ウエスト用帯状部材60a(内側第2ウエスト用帯状部材64a及び/又は外側第2ウエスト用帯状部材62a)と結合されている。なお、第1ウエスト用帯状部材50a,外側第2ウエスト用帯状部材62a,内側第2ウエスト用帯状部材64aには、その内部に芯材(図示省略)が内蔵されており、芯材の表面に表布部(符号省略)が設けられている。これらは、右側においても同様である。
【0021】図2に示すように、左側の第1ウエスト用帯状部材50aと右側の第1ウエスト用帯状部材50bとは、ホックによって着脱可能とされている。すなわち、右側の第1ウエスト用帯状部材50bの前端部は、右側の前側部材20bの前端部に対応した位置にあり、当該右側の第1ウエスト用帯状部材50bの前端部近傍のおもて側には、メス側ホック53bが取り付けられている。それに対応して、左側の第1ウエスト用帯状部材50aの前端部は、前側部材20aの前端部に対応する位置を越えて、右側の第1ウエスト用帯状部材50bに重なる位置まで延びており、当該左側の第1ウエスト用帯状部材50aの前端部近傍の裏側(第1ウエスト用裏布部58a)には、オス側ホック53aが取り付けられている。
【0022】以下、左側についてのみ説明し右側の説明は省略するが、右側も左側と同様(左右対称)である。図3〜図5に示すように、第1ウエスト用帯状部材50aの後端部は、前側部材20aの後端部に対応する位置を越えて、後側部材本体32aの前端部よりも後側の部分に対応する位置にある。
【0023】図3,図6に示すように、内側第2ウエスト用帯状部材64aの前端部は、後側ポケット用部材34aの前端部よりも前側であって前側部材20aの前端部と後端部との間の部分に対応する位置にある。図3に示すように、内側第2ウエスト用帯状部材64aの後端部は、後側部材30aの前端部に対応する位置よりも後側に位置している。図3〜図5に示すように、外側第2ウエスト用帯状部材62aの前端部は、後側部材30aの前端部に対応する位置にあり、外側第2ウエスト用帯状部材62aの後端部は、後側部材30aの後端部に対応する位置にある。
【0024】図3,図6〜図9に示すように、内側第2ウエスト用帯状部材64aは、第1ウエスト用帯状部材50aと重なっており(ウエスト部40の長さが最も短くされた状態においては全面的に重なっている)、その重なっている部分において、内側第2ウエスト用帯状部材64aは、第1ウエスト用帯状部材50aよりも内側に位置している。
【0025】そして、図11及び図12に示すように、第1ウエスト用帯状部材50aと内側第2ウエスト用帯状部材64aとの間に位置調整具80が設けられている。
【0026】位置調整具80は、レール部材82,スライダ部材92を有している。スライダ部材92は、次のように、レール部材82に対して、その長さ方向に相対的に位置調整可能に組み付けられている。レール部材82は、ウエスト部40の長さ方向に沿って延びる(そのように配設される)。レール部材82の内側面には、レール部材82の幅方向に延びる突条部83が、レール部材82の長さ方向に沿って多数形成されている。スライダ部材92は、ベース部材93,フック部材94を有している。フック部材94は、ベース部材93に対して、一対の回動軸95を中心に作動位置(作動状態)と非作動位置(非作動状態)との間を回動(変位)可能に組み付けられている。そして、フック部材94は、バネ材(図示省略)によって作動位置に向けて付勢されており、操作部96が操作(押圧)されることによって非作動位置に位置づけられる。
【0027】そして、フック部材94は、作動位置にある状態において、レール部材82のいずれかの突条部83に係合する。これによって、スライダ部材92はレール部材82に対して相対的に図中左方向に移動することが禁止(制限)されるとともに、同じく相対的に右方向に移動することが許容される。一方、フック部材94は、非作動位置にある状態において、レール部材82のいずれの突条部83にも係合しない。これによって、スライダ部材92はレール部材82に対して相対的に図中左右の双方向に移動することが許容される。
【0028】この実施形態では、レール部材82は内側第2ウエスト用帯状部材64a(その外側の面)に固定されている。スライダ部材92は、ベース部材93において第1ウエスト用帯状部材50aに固定されている。スライダ部材92のうちのフック部材94は、第1ウエスト用帯状部材50aの内側に位置している。こうして、レール部材82に対するスライダ部材92の相対的な位置が調整されることによって、ウエスト部40の長さが調整される。すなわち、位置調整具80(フック部材94)が非作動状態にある際には、ウエスト部40の長さが長くなる方向及び短くなる方向の双方向においてスライダ部材92がレール部材82に対して相対的に移動可能である。また、位置調整具80(フック部材94)は作動状態にある際には、ウエスト部40の長さが長くなる方向においてスライダ部材92がレール部材82に対して相対的に移動することが禁止(制限)されるとともに、ウエスト部40の長さが短くなる方向においてスライダ部材92がレール部材82に対して相対的に移動することが許容される。
【0029】そして、図13に示すように、ウエスト部40の長さが最も短くされた状態(図13(a))においてはもちろん、ウエスト部40の長さが最も長くされた状態(図13(b))においても、レール部材82が第1ウエスト用帯状部材50aによって遮蔽されている。第1ウエスト用帯状部材50aの長さ及びスライダ部材92の第1ウエスト用帯状部材50aに対する取付位置が、そのように設定されている。
【0030】図3〜図5,図7〜図9に示すように、第1ウエスト用帯状部材50a(その後側部分)と、外側第2ウエスト用帯状部材62a(その前側部分)とは、部分的に重なっている。その重なっている部分において、第1ウエスト用帯状部材50aは、外側第2ウエスト用帯状部材62aよりも内側に位置している。そして、第1ウエスト用帯状部材50aの後端部と外側第2ウエスト用帯状部材62aとが、第1帯状ゴム材70a(付勢部材)を介して連結されている。すなわち、第1ウエスト用帯状部材50a(その芯材)の後端部に、第1帯状ゴム材70aの前端部が縫い付けられて結合され、第1帯状ゴム材70aの後端部が、外側第2ウエスト用帯状部材62a(その芯材)の中程の長さ部分に対して縫い付けられて結合されている。こうして、第1帯状ゴム材70a(弾性的に伸びた状態)によって、第1ウエスト用帯状部材50aの後端部(ウエスト部40の長さが短くなる方向に向かう側の端部)は、さらに後側方向(ウエスト部40の長さが短くなる方向)に付勢される。第1帯状ゴム材70aは、ウエスト部40の長さが最も短くされた状態(図4,図8)においてはもちろん、最も長くされた状態(図5,図9)においても、外側第2ウエスト用帯状部材62aによって遮蔽されている。すなわち、第1ウエスト用帯状部材50aの後端部が第2ウエスト用帯状部材60aの前端部よりも常に後側にある。
【0031】また、内側第2ウエスト用帯状部材64aの前端部と第1ウエスト用帯状部材50aとが、第2帯状ゴム材72a(第2付勢部材)を介して連結されている。すなわち、内側第2ウエスト用帯状部材64a(その芯材)の前端部に、第2帯状ゴム材72aの後端部が縫い付けられて結合され、第2帯状ゴム材72aの前端部が、第1ウエスト用帯状部材50a(その芯材)に対して縫い付けられて結合されている。第2帯状ゴム材72aの前端部は、第1ウエスト用裏布部58aに対しても縫い付けられている。すなわち、第2帯状ゴム材72aの前端部は、第1ウエスト用帯状部材50aと第1ウエスト用裏布部58aとの間に挟まれて両部材に対して同時に結合されている。こうして、第2帯状ゴム材72a(弾性的に伸びた状態)によって、内側第2ウエスト用帯状部材64aの前端部(ウエスト部40の長さが短くなる方向に向かう側の端部)は、さらに前側方向(ウエスト部40の長さが短くなる方向)に付勢される。第2帯状ゴム材72aは、ウエスト部40がいずれの長さとされた状態においても、第1ウエスト用帯状部材50aによって遮蔽されている。
【0032】図3,図7〜図9に示すように、内側第2ウエスト用帯状部材64aの後側部分と外側第2ウエスト用帯状部材62aの前側部分とは、第1ウエスト用帯状部材50a(その後側部分)をはさんで重なっている。そして、外側第2ウエスト用帯状部材62aと内側第2ウエスト用帯状部材64aとは、第1ウエスト用帯状部材50a(その上縁部及び下縁部)をまたいで結合されている(次に詳述する)。別の見方をすれば、第1ウエスト用帯状部材50aの後側部分が、外側第2ウエスト用帯状部材62aと内側第2ウエスト用帯状部材64aとの間に形成される隙間に挿入された状態ともいえる。
【0033】すなわち、図3に基づいて前述したように、外側第2ウエスト用帯状部材62aの下縁部と内側第2ウエスト用帯状部材64aの下縁部とは、同時に、後側部材30aの上縁部に対して縫い付けられて結合されており、第1ウエスト用帯状部材50aの下縁部をくぐって、外側第2ウエスト用帯状部材62aの下縁部及び内側第2ウエスト用帯状部材64aの下縁部同士が結合されている。また、図3,図7に示すように、外側第2ウエスト用帯状部材62a(その表布部)は、第1ウエスト用帯状部材50aの上縁部をまたいで、内側第2ウエスト用帯状部材64a(その内側面)に対して縫い付けられて結合されている(次述のように、第2ウエスト用裏布部68aとともに縫い付けられている)。第2ウエスト用裏布部68aは、内側第2ウエスト用帯状部材64aの前端部から外側第2ウエスト用帯状部材62aの後端部まで及んでいる。第2ウエスト用裏布部68aは、その前側部分(内側第2ウエスト用帯状部材64aのみが存在する部分)においては内側第2ウエスト用帯状部材64aに対して縫い付けられ、その後側部分(外側第2ウエスト用帯状部材62aのみが存在する部分)においては外側第2ウエスト用帯状部材62aに対して縫い付けられている。そして、第2ウエスト用裏布部68aの中程の部分(内側第2ウエスト用帯状部材64aと外側第2ウエスト用帯状部材62aとが重なっている部分)においては、外側第2ウエスト用帯状部材62a及び内側第2ウエスト用帯状部材64aに対して同時に縫い付けられている。
【0034】以上のようにして、図3,図8等に示すように、第1ウエスト用帯状部材50a及び第2ウエスト用帯状部材60aが形成されている。そして、図3等に基づいて前述したように、第1ウエスト用帯状部材50aとズボン本体12(図1)の前側部材20aとが結合され、第2ウエスト用帯状部材60aとズボン本体12の後側部材30aとが結合されているのである。
【0035】次に、このズボンの使用方法及び作用効果について説明する。着用者のウエスト寸法に応じて、このズボンのウエスト寸法(ウエスト部40の周方向の長さ)が調整される。すなわち、位置調整具80(レール部材82に対するスライダ部材92の相対的位置)が調整されることによって、ズボンのウエスト寸法は、最も短い状態(図4,図8)と、最も長い状態(図5,図9)との間において調整される。このウエスト寸法の伸縮に対して、図4及び図5に示すように、ズボン本体10は、前側部材20aと後側部材30a(後側ポケット用部材34a)との重なり部分の大きさが変化することによって対応する。このため、ズボンのウエスト部40の長さが調整される際に、ズボン本体10(ウエスト部40の近傍)にシワが生じない。
【0036】また、図13に示すように、このズボンでは、ウエスト部40がいずれの長さとされた際にも、位置調整具80のレール部材82は、第1ウエスト用帯状部材50aによって遮蔽される。このため、このズボンでは、美観が損なわれることがない。
【0037】また、このズボンでは、上述のように第1ウエスト用帯状部材50a(スライダ部材92よりも後側部分)がレール部材82を遮蔽する長さを有しているが、図8及び図9に示すように、第1ウエスト用帯状部材50aの後端部(ウエスト部40の長さが短くなる方向に向かう側の端部)が第1帯状ゴム材70aによってさらに後側方向(ウエスト部40の長さが短くなる方向)に付勢されているため、第1ウエスト用帯状部材50a(スライダ部材92よりも後側部分)が不安定になることがない。すなわち、第2ウエスト用帯状部材60aに沿った状態に維持される。
【0038】そして、図8及び図9に示すように、このズボンでは、ウエスト部40がいずれの長さとされた際にも、第1帯状ゴム材70aが外側第2ウエスト用帯状部材62aによって遮蔽されているため、その点でも美観が損なわれることがない。
【0039】また、このズボンでは、内側第2ウエスト用帯状部材64aの前端部(ウエスト部40の長さが短くなる方向に向かう側の端部)が第2帯状ゴム材72aによってさらに前側方向(ウエスト部40の長さが短くなる方向)に付勢されているため、内側第2ウエスト用帯状部材64a(スライダ部材92に対応する部分よりも前側部分)が不安定になることがない。すなわち、第1ウエスト用帯状部材50aに沿った状態に維持される。
【0040】そして、このズボンでは、ウエスト部40がいずれの長さとされた際にも、第2帯状ゴム材72aが第1ウエスト用帯状部材50aによって遮蔽されているため、その点でも美観が損なわれることがない。
【0041】[実施形態2]次に、本発明の実施形態2について、図14〜図17に基づいて、実施形態1との相違点を中心に説明する。この実施形態は、本発明をスカートに対して適用したものである。
【0042】図14に示すように、このスカートは、スカート本体110(下衣本体)と、ウエスト部140を有している。そして、左右対称に形成されている。図14,図15に示すように、スカート本体110は、1つの前側部材120と左右一対の後側部材130a,130bを有している。各後側部材130a,130bは、後側部材本体132a,132bと後側ポケット用部材134a,134bを有している。前側部材120と左右一対の後側部材本体132a,132bとは縫い付けられて結合されている。左右の後側部材130a,130b(後側部材本体132a,132b)同士は、上端部から所定の長さ部分においてはファスナ(図示省略)によって着脱可能に結合され、その下側部分においては縫い付けられて結合されている。
【0043】スカート本体110の腰部には、左右一対のポケット部114a,114bが形成されている。図17に示すように、ポケット部114a,114bにおいて、前側部材120と後側ポケット用部材134a,134b(後側部材130a,130b)とは縫い付けられていない。図14〜図16に示すように、ポケット部114a,114bにおいては、前側部材120と後側ポケット用部材134a,134b(後側部材130a,130b)とが部分的に重なっている。その重なっている部分において、前側部材120が外側に位置し、後側ポケット用部材134a,134b(後側部材130a,130b)が内側に位置している。前側部材120が外側部材に該当し、後側ポケット用部材134a,134b(後側部材130a,130b)が内側部材に該当する。図17に示すように、前側部材120の奥部と後側ポケット用後側部材130a,130bの奥部との間には、ポケット用袋状布部125a,125bが縫い付けられて設けられている。
【0044】図14〜図16に示すように、ウエスト部140は、1つの第1ウエスト用帯状部材150及び左右一対の第2ウエスト用帯状部材160a,160bを主要な要素として有している。すなわち、この実施形態2では、実施形態1におけるズボン本体10の左右一対の前側部材20a,20b(図1,図2,図10)がスカート本体110の1つの前側部材120(図14,図17)に置き換わり、実施形態1におけるウエスト部40の左右一対の第1ウエスト用帯状部材50a,50b(図2,図3,図7)がウエスト部140の1つの第1ウエスト用帯状部材150(図14〜図16)に置き換わっている点で相違する。
【0045】図14〜図16に示すように、第2ウエスト用帯状部材160aは、外側第2ウエスト用帯状部材162a及び内側第2ウエスト用帯状部材164aを主要な要素として有し、両者が縫い付けられて結合され、さらにその内側に第2ウエスト用裏布部168aが縫い付けられて結合されている。そして、後に詳述するように、第1ウエスト用帯状部材150と、各第2ウエスト用帯状部材160a,160b(第2ウエスト用裏布部168a,168bを含む)とは、ウエスト部140の周方向(各部材の長さ方向)において、相対的に移動可能とされている。
【0046】図14,図15に示すように、第1ウエスト用帯状部材150(その下縁部)は、前側部材120(その上縁部)に対して縫い付けられて結合されている。左側の第2ウエスト用帯状部材160a(その下縁部)は、左側の後側部材130a(その上縁部)に対して縫い付けられて結合されている。
【0047】図14,図15に示すように、第1ウエスト用帯状部材150の左右の各端部は、前側部材120の各端部に対応する位置を越えて、各後側部材本体132a,132bの前端部よりも後側の部分に対応する位置にある。
【0048】外側第2ウエスト用帯状部材162aの前端部は、後側部材130aの前端部に対応する位置にあり、外側第2ウエスト用帯状部材162aの後端部(第2ウエスト用帯状部材160aの後端部)は、後側部材130aの後端部に対応する位置にある。図16に示すように、左右の第2ウエスト用帯状部材160a,160b(外側第2ウエスト用帯状部材162a,162b)の後端部同士は、ホック(図示省略)によって着脱可能とされている。
【0049】各内側第2ウエスト用帯状部材164a,164bは、第1ウエスト用帯状部材150と重なっており、第1ウエスト用帯状部材150よりも内側に位置している。
【0050】そして、実施形態1の場合と同様に、図11及び図12に示すように、第1ウエスト用帯状部材150と内側第2ウエスト用帯状部材164aとの間に位置調整具80が設けられている。
【0051】この実施形態でも、レール部材82は内側第2ウエスト用帯状部材164a(その外側の面)に固定されており、スライダ部材92は、ベース部材93において第1ウエスト用帯状部材150に固定され、スライダ部材92のうちのフック部材94は第1ウエスト用帯状部材150の内側に位置している。こうして、レール部材82に対するスライダ部材92の相対的な位置が調整されることによって、ウエスト部140の長さが調整される。
【0052】そして、ウエスト部140の長さが最も短くされた状態においてはもちろん、ウエスト部140の長さが最も長くされた状態においても、レール部材82が第1ウエスト用帯状部材150によって遮蔽されている。第1ウエスト用帯状部材150の長さ及びスライダ部材92の第1ウエスト用帯状部材150に対する取付位置が、そのように設定されている。
【0053】図15,図16に示すように、第1ウエスト用帯状部材150(その左右の両後側部分)と、各外側第2ウエスト用帯状部材162a,162b(その前側部分)とは、部分的に重なっている。なお、第1ウエスト用帯状部材150の両端側部分とも「後側部分」である。その重なっている部分において、第1ウエスト用帯状部材150は、各外側第2ウエスト用帯状部材162a,162bよりも内側に位置している。そして、第1ウエスト用帯状部材150の左右の各端部(各後端部)と各外側第2ウエスト用帯状部材162a,162bとが、左右一対の各第1帯状ゴム材170a,170b(付勢部材)を介して連結されている。こうして、各第1帯状ゴム材170a,170b(弾性的に伸びた状態)によって、第1ウエスト用帯状部材150の各端部(ウエスト部140の長さが短くなる方向に向かう側の端部)は、さらに後側方向(ウエスト部140の長さが短くなる方向)に付勢される。各第1帯状ゴム材170a,170bは、ウエスト部140の長さが最も短くされた状態においてはもちろん、最も長くされた状態においても、各外側第2ウエスト用帯状部材162a,162bによって遮蔽されている。すなわち、第1ウエスト用帯状部材150の各端部が各第2ウエスト用帯状部材160a,160bの前端部よりも常に後側にある。
【0054】また、各内側第2ウエスト用帯状部材164a,164bの前端部は、各後側ポケット用部材134a,134bの前端部に対応する位置にある。そして、左右の両内側第2ウエスト用帯状部材164a,164bの前端部(前側端部)同士は、第2帯状ゴム材172(付勢部材)を介して連結されている。こうして、第2帯状ゴム材172(弾性的に伸びた状態)によって、内側第2ウエスト用帯状部材164a,164bの前端部(ウエスト部140の長さが短くなる方向に向かう側の端部)は、さらに前側方向(ウエスト部140の長さが短くなる方向に向かう)に付勢される。第2帯状ゴム材172は、ウエスト部140がいずれの長さとされた状態においても、第1ウエスト用帯状部材150によって遮蔽されている。
【0055】内側第2ウエスト用帯状部材164aの後側部分と外側第2ウエスト用帯状部材162aの前側部分とは、第1ウエスト用帯状部材150(その後側部分)をはさんで重なっている。そして、外側第2ウエスト用帯状部材162aと内側第2ウエスト用帯状部材164aとは、第1ウエスト用帯状部材150(その上縁部及び下縁部)をまたいで結合されている。別の見方をすれば、第1ウエスト用帯状部材150の後側部分が、外側第2ウエスト用帯状部材162aと内側第2ウエスト用帯状部材164aとの間に形成される隙間に挿入された状態ともいえる。第2ウエスト用裏布部168aは、内側第2ウエスト用帯状部材164aの前端部から外側第2ウエスト用帯状部材162aの後端部まで及んでおり、内側第2ウエスト用帯状部材164a及び/又は外側第2ウエスト用帯状部材162aに対して縫い付けられている。
【0056】図14〜図16に示すように、以上のようにして、第1ウエスト用帯状部材150及び左右の各第2ウエスト用帯状部材160a,160bが形成されている。
【0057】次に、このスカートの使用方法及び作用効果について説明する。この実施形態のスカートも、実施形態1のズボンと同様に、位置調整具80が調整されることによって、そのウエスト寸法(ウエスト部140の周方向の長さ)が調整される。このウエスト寸法の伸縮に対して、スカート本体110は、前側部材120と後側部材130a,130b(後側ポケット用部材134a,134b)との重なり部分の大きさが変化することによって対応する。このため、スカートのウエスト部140の長さが調整される際に、スカート本体110(ウエスト部140の近傍)にシワが生じない。
【0058】また、このスカートでは、ウエスト部140がいずれの長さとされた際にも、位置調整具80のレール部材82は、第1ウエスト用帯状部材150によって遮蔽される。このため、このスカートでは、美観が損なわれることがない。
【0059】また、このスカートでは、第1ウエスト用帯状部材150(スライダ部材92よりも後側部分)がレール部材82を遮蔽する長さを有しているが、第1ウエスト用帯状部材150の各端部(ウエスト部140の長さが短くなる方向に向かう側の端部)が第1帯状ゴム材170a,170bによってさらに後側方向(ウエスト部140の長さが短くなる方向)に付勢されているため、第1ウエスト用帯状部材150(スライダ部材92よりも後側部分)が不安定になることがない。すなわち、第2ウエスト用帯状部材160a,160bに沿った状態に維持される。
【0060】そして、このスカートでは、ウエスト部140がいずれの長さとされた際にも、第1帯状ゴム材170a,170bが外側第2ウエスト用帯状部材162a,162bによって遮蔽されているため、その点でも美観が損なわれることがない。
【0061】また、このスカートでは、内側第2ウエスト用帯状部材164a,164bの前端部(ウエスト部140の長さが短くなる方向に向かう側の端部)が第2帯状ゴム材172によってさらに前側方向(ウエスト部140の長さが短くなる方向)に付勢されているため、内側第2ウエスト用帯状部材164a,164b(スライダ部材92に対応する部分よりも前側部分)が不安定になることがない。すなわち、第1ウエスト用帯状部材150に沿った状態に維持される。
【0062】そして、このスカートでは、ウエスト部140がいずれの長さとされた際にも、第2帯状ゴム材172が第1ウエスト用帯状部材150によって遮蔽されているため、その点でも美観が損なわれることがない。
【0063】[実施形態3]次に、本発明の実施形態3について、図18に基づいて説明する。この実施形態は実施形態1の変形例であり、実施形態1との相違点を中心に説明する。
【0064】このズボンでは、第1ウエスト用帯状部材50aと内側第2ウエスト用帯状部材64aとの間に位置調整具80が次のように設けられている。
【0065】この実施形態では、レール部材82は第1ウエスト用帯状部材50a(その内側の面)に固定されている。スライダ部材92は、ベース部材93において第2ウエスト用帯状部材64aに固定されている。スライダ部材92のうちのフック部材94は、第2ウエスト用帯状部材64aの外側に位置している。すなわち、実施形態1の場合と逆の関係で位置調整具80が設けられている。そして、この場合でも、実施形態1と同様の作用効果が得られる。また、実施形態2のスカートについても、上記と同様の変形例が考えられる。
【0066】なお、上記のものはあくまで本発明の数例の実施形態にすぎず、当業者の知識に基づき種々の変更を加えた態様で本発明を実施できることはもちろんである。例えば、実施形態1において、第2帯状ゴム材72a,72bが省略されてもよい。また、実施形態2において、第2帯状ゴム材172が省略されてもよい。
【出願人】 【識別番号】300029927
【氏名又は名称】岡部縫製株式会社
【住所又は居所】愛知県名古屋市中村区靖国町二丁目113番地
【出願日】 平成13年7月16日(2001.7.16)
【代理人】 【識別番号】100101524
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 哲哉
【公開番号】 特開2003−27304(P2003−27304A)
【公開日】 平成15年1月29日(2003.1.29)
【出願番号】 特願2001−215291(P2001−215291)