| 【発明の名称】 |
電子機器用衣服 |
| 【発明者】 |
【氏名】松本 宗男 【住所又は居所】石川県小松市長崎町1丁目88番地 株式会社ケイス内
【氏名】大杉 裕樹 【住所又は居所】石川県能美郡根上町浜町ヌ167番地 小松精練株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】所定重量の電子機器を衣服の電子機器用ポケットに収納させて使用する場合において、衣服の部分的な型崩れを防止するとともに、電子機器に接続される接続コードを整然と配線させる。
【解決手段】電子機器(携帯電話K)を収納可能な電子機器用ポケット21を備えた電子機器用衣服Wにおいて、この電子機器用ポケット21の裏面側に配されて電子機器を支持する支持構造部材Zが取り付けられている。支持構造部材Zは、衣服Wの外側に縫い付けても良く、又、面状ファスナーFmやボタンB等の着脱手段を介して着脱自在に取り付けても良い。また、電子機器用ポケットは、衣服の内側に設けられるものでも、衣服の外側に取り付けられるものでも良い。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 電子機器を収納可能な電子機器用ポケットを備えた電子機器用衣服において、電子機器用ポケットに収納される電子機器を支持するための支持構造部材が取り付けられていることを特徴とする電子機器用衣服。 【請求項2】 前記支持構造部材は、電子機器に接続される接続コードを挟むように構成される表側の部材と裏側の部材とを少なくとも備えることを特徴とする請求項1記載の電子機器用衣服。 【請求項3】 前記支持構造部材は、衣服との間に着脱部材を介して着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電子機器用衣服。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、スキー・スノーボード等の運動用の他、カジュアルウエア、作業服等の衣服に携帯電話や音響機器等の電子機器を収納する電子機器用ポケットを備えた電子機器用衣服に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、携帯型テープレコーダ、携帯型CD・MDプレーヤやMP3と呼ばれる音響用の電子機器を外出して使用するに際しては、衣服の収納ポケットに収納して使用することが多い。また、携帯電話やPDAと呼ばれる携帯情報端末の電子機器も衣服の収納ポケットに収納して使用することが多い。これら電子機器には、通常接続コードを介してイヤホン・ヘッドホンやマイクが備えられていたり、接続コードに音量調節や停止・再生ボタンを備えた中継スイッチを備え、この中継スイッチを衣服の所定箇所にネクタイピンのような部材で衣服に取り付けて使用されたり、所定のケースに入れられてベルトに取り付けられて使用されるものもある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】これら電子機器は、その小型化が進んでいるが、所定の重量を有するがために、衣服の形態フォルムが部分的に型崩れしてしまい、美観を損ね、ファッション性に欠けることとなっていた。衣服の部分的な型崩れを防止するためには、衣服全体を高強度で非伸縮性の素材(形態安定性の素材)で作製する必要があるが、このような衣服では、着用し難い、動き難いなどの快適性・機能性に欠ける結果になったり、高価になる問題を有する。 【0004】また、電子機器でイヤホンやマイクを使用するものや、電子機器同士を接続する場合、これらの接続コードが衣服の外側に剥き出しになったり、垂れ下がってしまいファッション性に欠けることとなっていた。剥き出しになったり、垂れ下がった接続コードは、着用者の行動に支障を与える危険があるほか、急に引っ張られるなどすると、電子機器が故障する原因にもなる。 【0005】そこで、本発明の目的は、所定重量の電子機器を衣服の電子機器用ポケットに収納させて使用する場合において、衣服の部分的な型崩れを防止するとともに、電子機器に接続される接続コードを整然と配線させることが可能な電子機器用衣服を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明の請求項1記載の電子機器用衣服は、電子機器を収納可能な電子機器用ポケットを備えた電子機器用衣服において、この電子機器用ポケットに収納される電子機器を支持するための支持構造部材が取り付けられていることを特徴とする。支持構造部材は、衣服の外側や内側(表生地と裏生地との間のほか、裏生地の内側等を含む。以下同じ)に縫い付けても良く、又、面状ファスナーやボタン等の着脱手段を介して着脱自在に取り付けても良い。また、電子機器用ポケットは、衣服の内側に設けられるものでも、衣服の外側に取り付けられるものでも良い。さらに、電子機器用ポケットは、通常のポケットを利用して電子機器を収納すると、そのポケットが電子機器用ポケットとなり、そこに支持構造部材が取り付けられればよい。なお、このような電子機器用ポケットが複数ある場合は、支持構造部材はそのうちの少なくとも1つに取り付けられれば良い。 【0007】この発明によれば、電子機器用ポケットに収納される電子機器を支持するための支持構造部材を備えることから、電子機器の重量が支持構造物を介して衣服にかかり、衣服の部分的な型崩れが防止されることとなる。 【0008】本発明の請求項2記載の電子機器用衣服は、請求項1記載の発明を前提として、電子機器に接続される接続コードを挟むように構成される表側の部材と裏面側の部材とを少なくとも備えることを特徴とする。 【0009】この発明によれば、支持構造部材が電子機器用ポケットに収納された電子機器に接続される接続コードを表側の部材と裏側の部材とで挟むように構成されることから、接続コードの余分な長さを調節したり、その位置決めにより、衣服の内部や外部で接続コードが垂れ下がるような事態を防止したり、接続コードが剥き出しとなるような事態を防止することができる。 【0010】本発明の請求項3記載の電子機器用衣服は、請求項1又は請求項2記載の発明を前提として、前記支持構造部材は、衣服との間に着脱手段を介して着脱自在に取り付けられていることを特徴とする。着脱手段としては、配線構造部材を面状ファスナー、ボタンやいわゆる開閉式ファスナーなどを利用して着脱自在にすればよい。また、衣服との間とは、衣服の外側でも内側(表生地と裏生地との間のほか、裏生地の内側等を含む。)でも良く、又、衣服のポケットの内部に取り付けられるものでも良い。 【0011】この発明によれば、支持構造部材が着脱手段を介して着脱自在に取り付けられているから、例えば、衣服を洗濯するような場合など、支持構造部材が不要な場合においては取り外すことができる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しながら説明する。 【0013】(第1の実施の形態)本実施の形態は、図1に示すように、本発明をジャンパーに適用したもので、ジャンパーの右側(図面上の右側)の胸部に携帯電話Kを収納する電子機器用ポケットH1が設けられ、左側(図面上の左側)の胸部にMDプレーヤ(符号MD)、MP3やデジタルカメラ等を収納する電子機器用ポケットH2が設けられている。また、腹部には、携帯情報端末(PDA)、携帯オーディオ(CD・MDプレーヤ)、携帯型ラジオ、携帯型テレビ、カメラ(デジタルカメラ、CCDカメラを含む)等の電子機器が収納されるポケットS1,S2が各々設けられている。これらのポケットH1,H2,S1,S2は、ハンカチ等を入れる通常のポケットとしても使用可能である。そして、これらのポケットH1,H2,S1,S2の外側には、所定長さの支持構造部材Zが面状ファスナーFmを介して着脱自在に4箇所に取り付けられている(図2、図5、図6)。このジャンパーは、スキー・スノーボード等の運動用の他、カジュアルウエア、作業服等としても着用される上着(上衣)であり、胴体部と左右の袖部分と襟首部分Waとから構成されているが、支持構造部材Zが取り付けられる対象としては、スラックスや作業ズボンであってもよい。なお、符号Saは、ポケットS1,S2の入り口であり、符号9は携帯型音響機器を操作する中継スイッチが収納されるポケットである。 【0014】支持構造部材Zは、図2(a)に示すように、中央Zcを境に左側部材(表側の部材)Z1と右側部材(裏側の部材)Z2とからなる長い布製のもので、左右の互いの重ね合わせ面に面状ファスナーZF1,ZF2が配され、開閉可能に構成されている。支持構造部材Zの左側部Z1の裏面側にも面状ファスナーZF3が設けられ、衣服Wに設けられる面状ファスナーと接合可能になっている。すなわち、本実施の形態の支持構造部材Zは、外側も内側もすべて面状ファスナーが施されている。なお、支持構造部材Zの左側部Z1の裏面側が衣服Wと縫合されて固定されているものでも良い。したがって、左側部Z1を右側部Z2に対して開くようにして、互いの重ね合わせ面の面状ファスナーZF1,ZF2の上に電子機器である携帯電話Kの接続コードC1を配して、左側部Z1を右側部Z2に対して重ね合わせると、接続コードC1が互いの面状ファスナーZF1,ZF2の間に挟まれて、その位置ずれが生じることが防止される。上記支持構造部材Zとしては、左側部Z1と右側部Z2の重ね合わせ面全体に、面状ファスナーZF1,ZF2が施されたものであるが、図2(b)に示すように、左側部材(表側の部材)Z1と右側部材(裏側の部材)Z2とに、面状ファスナーZF1,ZF2が各々所定間隔をおいて施されたものであってもよい。このような支持構造部材Zとしては、布製又はプラスチック製などの樹脂製、アルミニウム等の金属板やゴム製のなどの薄板状の部材を面状ファスナーZF1,ZF2やボタンを介して重ね合わせて構成しても良い。また、支持構造部材Zとしては、図3に示すように、断面が楕円形状の内部中空の部材で構成され、その中に面状ファスナーが施され、接続コードC1が通されるものでも良い。 【0015】このような構成の支持構造部材Zは、例えば、電子機器用ポケット21との関係で次のように使用される。まず、本実施の形態の電子機器用ポケット21は、図4に示すように、下方側の第1のポケットPC1と上方側の第2のポケットPC2を備え、ほぼ中央から折り畳まれるように構成されている。すなわち、この電子機器用ポケット21は、開いた状態において、所定長さの底部材21aの上に、携帯電話Kの厚さを考慮して、その厚さ分の側面部21bを有する第1のポケットPC1が設けられ、この1のポケットPC1の上方側に、その中央から長手方向の左右に開閉可能な開閉部21cを有する第2のポケットPC2が設けられ、第1のポケットPC1と第2のポケットPC2との境のほぼ中央から折り畳まれるように構成されている。底部材21aは、布製の外周辺を縫合したもので、その上方の連結片21dには、衣服Wと連結させる着脱手段であるボタンB,Bと面状ファスナーFaが設けられている。ボタンB,Bは、電子機器用衣服Wの胸部分に設けられるボタンB,Bと連結させるためのもので、面状ファスナーFaは、第1のポケットPC1の表面に設けられる面状ファスナーFbと互いに着脱されて、電子機器用ポケット21をほぼ中央から折り畳んだり、この折り畳みを解除するために設けられている。なお、符号Fjは、携帯電話Kを出し入れするためのファスナーであり、符号A1,A2は、携帯電話Kの接続コードC1を通す穴A1,A2である。 【0016】したがって、電子機器用ポケット21は、電子機器(携帯電話K)を収納した状態で、折り畳まれたり(図6)、ボタンBを介して衣服Wから取り外しても使用可能であるが(図5(a)(b)(c))、電子機器用ポケット21はその裏面側が支持構造部材Zを介して取り付けられる(図1)。このため、携帯電話Kの重量が支持構造物Zを介して衣服Wにかかることとなり(直接衣服Wにかからない)、従来の問題点とされた衣服Wの形態フォルムの部分的な型崩れが防止されることとなる。また、支持構造部材Zが衣服Wの外部に着脱自在に取り付けられている場合は、洗濯するなどの場合は、支持構造部材Zを衣服Wとは別に取り外すことができる。なお、このような支持構造部材Zは、衣服Wの縦方向のみならず横方向に配して使用しても良い(図1の符号ZZ参照)。また、衣服Wの所定箇所に面状ファスナーFm,Fmを配して、支持構造部材Zをその任意の箇所に自由に取り付けられるようにしても良い。 【0017】(第2の実施の形態)本実施の形態は、図7に示すように、第1の実施の形態の電子機器用ポケット衣服Wの外側に支持構造物を取り付けたものとは異なり、電子機器用ポケットH1,H2,S1,S2の内部中央に支持構造部材Zを取り付けられている。この場合も、支持構造部材Zは、電子機器用ポケットH1,H2,S1,S2の内部において縫合されるものでも、内部に配される面状ファスナーやボタン等を介して着脱自在に取り付けられるものでも良い。また、図8に示すように、衣服の表生地と裏生地との間に、支持構造部材Zを縫合させたり、面状ファスナー等を介して取り付けても良い。これら本実施の形態においても、第1の実施の形態と同様、電子機器用衣服Wの形態フォルムの部分的な型崩れが防止されるが、電子機器用ポケットH1,H2,S1,S2の内部中央に支持構造部材Zを取り付けられているために、電子機器用衣服の外部から支持構造部材Zを認識されることがなくなり、電子機器用衣服Wとしてのファッション性が高められる。 【0018】(第3の実施の形態)本実施の形態は、図9に示すように、電子機器用衣服Wの左右両側に所定幅(約5cmの幅)の支持構造部材Zが着脱自在に取り付けられている。この支持構造部材Zも、面状ファスナーFm,Fmを介して着脱自在な構成のものである。そして、電子機器用衣服Wの外側(表生地の上)において、上方は肩部分Wkから下方は裾部分Wsまでの縦方向に配されている。したがって、上記携帯電話K等の電子機器を収納した電子機器用ポケット21を支持構造部材Zを介して取り付けると、電子機器(携帯電話K)の重量が支持構造物Zを介して衣服Wのほぼ全体にかかることとなり、衣服Wの部分的な型崩れが防止されることとなる。また、支持構造部材Zの長手方向の任意の位置に上記電子機器用ポケット21を着脱することができるようになるほか、左右両側の支持構造部材Zの位置を境に衣服Wを折り畳む目安にもすることが可能である。 【0019】次に、本実施の形態の応用例をいくつか説明する。まず第1に、図10に示す例は、首周り(襟首部分Waの外周)にも支持構造部材ZWaが着脱自在に取り付けられ、図9に示すような左右の縦方向に取り付けられる支持構造部材Zと一体的に連結された状態になっている。なお、この応用例は、衣服の内側に支持構造部材Zが取り付けられ、外部からは認識されないようになっている。したがって、図2(a)(b)、図3に示すような接続コードC1,C2を挟持するものを使用すると、首周り(襟首部分Waの外周)にも配線できるようになり、右側の胸部の電子機器用ポケットH1に収納された携帯電話(電子機器)Kと左側の胸部に収納されたMDプレーヤ(電子機器)MDとを襟首部分Waを介して配線接続することが可能になる。 【0020】第2の応用例は、図11に示すように、衣服Wの内側において、正面側でも裏面側でも上方は肩部分Wkから下方は裾部分Wsまでの縦方向に配され、肩部分Wkで一体的に連結され、肩周りU字状を呈している。また、第3の応用例は、図12に示すように、衣服の肩部分Wkにも支持構造部材Zkを着脱自在に取り付けるとともに、この肩部分から所定方向に支持構造部材Zkを引き伸ばした構成のものである。したがって、電子機器が収納される電子機器用ポケット21を面状ファスナーFmを介して取り付けると、電子機器の重量がこのU字状の支持構造部材Zの全体で支持することで、衣服W全体の型崩れを防止することとなる。また、これらの例でも、支持構造部材Zの位置を境に衣服Wを折り畳む目安にもすることが可能である。 【0021】以上、本実施の形態では、電子機器の一例として携帯電話を例に説明したが、本発明は、CD・MDプレーヤ等の音響の電子機器や携帯情報端末等の電子機器にも広く適用可能なものである。また、本実施の形態では、スキーウエアー等のジャンパーに本発明を適用した例で説明したが、襟首部分を有する衣服であれば作業服やスーツの上着やワイシャツ等に広く適用可能である。さらに、本発明は、赤外線や電波を利用したコードレスタイプの電子機器Kにも適用可能である。 【0022】 【発明の効果】本発明の電子機器用衣服によれば、電子機器用ポケットの裏面側に配されて電子機器を支持する支持構造部材を備えることから、電子機器の重量が支持構造物を介して衣服にかかり、衣服の部分的な型崩れが防止され、衣服としての美観やファッション性が害される事態を防止することが可能である。また、支持構造部材が接続コードを表側の部材と裏側の部材とで挟むように構成されることから、剥き出しの接続コードが引っかかる、引っ張られる、巻き込まれる等して、着用者の行動に支障を与えたりなどして思わぬ事故を発生させたり、接続コードが急激に引き抜かれるなどして、電子機器が故障することを未然に防止する安全性に優れた電子機器用衣服を提供することができる。 【0023】
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| 【出願人】 |
【識別番号】000184687 【氏名又は名称】小松精練株式会社 【住所又は居所】石川県能美郡根上町浜町ヌ167番地
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| 【出願日】 |
平成13年6月28日(2001.6.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100105809 【弁理士】 【氏名又は名称】木森 有平
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| 【公開番号】 |
特開2003−13316(P2003−13316A) |
| 【公開日】 |
平成15年1月15日(2003.1.15) |
| 【出願番号】 |
特願2001−195810(P2001−195810) |
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