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【発明の名称】 エラストマー樹脂組成物を用いたバストパッド
【発明者】 【氏名】鳥山 忠

【要約】 【課題】伸縮性と着用感触に優れ、破損しにくく、汎用性に優れ、バストパッドの取り替えおよび持ち運びが容易で、環境に悪影響を与えず、軽量で安価なバストパッドを提供すること。

【解決手段】スチレン系エラストマーを含有するエラストマー樹脂組成物を用いたバストパッドとすること。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 スチレン系エラストマーを含有するエラストマー樹脂組成物を用いたバストパッド。
【請求項2】 厚みが80から300ミクロンで、伸度(TD/MD)が1000%/15mmから2500%/15mmであり、かつ強度(TD/MD)が1.4Kg/15mmから3.0Kg/15mmの特性を有する請求項1記載のエラストマー樹脂組成物を用いたバストパッド。
【請求項3】 袋体の接合部の一部に封止可能な開口部が形成され、上記開口部を通して、上記袋体への流体の供給と上記袋体の外への流体の排出が可能とされている請求項1または2記載のエラストマー樹脂組成物を用いたバストパッド。
【請求項4】 前記開口部には、外部から前記袋体への流体の供給を可能とし、かつ前記袋体から外部への流体の流出を阻止する逆止構造体が設けられている請求項3記載のエラストマー樹脂組成物を用いたバストパッド。
【請求項5】 前記逆止構造体は、樹脂シートで形成された筒体を有し、その筒体の外面が前記袋体に接合され、上記筒体の一部が前記袋体の内部に延びている請求項4記載のエラストマー樹脂組成物を用いたバストパッド。
【請求項6】 前記袋体の中に延びている前記筒体の部分に、前記筒体の内部空間が狭められた狭通路が形成されている請求項5記載のエラストマー樹脂組成物を用いたバストパッド。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、女性のバストにあてられるエラストマー樹脂組成物を用いたバストパッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ポリウレタン、ポリオレフィンあるいは塩化ビニルを主成分とする各種の樹脂組成物を用いた女性のバストにあてるバストパッドが知られている。バストパッドは、主として、女性のバストを美しく見せ、または大きく見せる目的で、その内部に、液体や,ゲル状流体などを封入密封して使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のバストパッドには、次のような問題がある。上記従来のバストパッドは、バストに当てたときに軟質感が得られにくく、またバストの形状や下着の形状にフィットしにくく、着用感触が悪いという欠点を有している。また、従来のバストパッドは、外部から圧力が与えられたときに、柔軟に変形せずに局部的に内部圧が作用しやすい。このため、バストパッドの袋体が破損するおそれがある。この場合、袋体内部の流体が外部へ流出して下着を汚すことになる。また、従来のバストパッドは、それ自体がある程度の比重を有しているため、着用時に重く感じ、肩こりの原因となる点で好ましくない。
【0004】また、従来のバストパッドは、袋体内に予め決められた量の流体が封入されており、その容量が決められている。このため、着用する下着や衣服に応じてバストパッドの容量を変えたいときには、異なる大きさのバストパッドに取り替えなければならないという煩わしさがある。また、バストパッドが,必ずしも個人の身体の体型や下着の形状に合う大きさであるとは限らない。このため、従来のバストパッドは、汎用性に欠ける。さらに、従来のバストパッドは、着用せずに保管する際に保管スペースが必要となるので、携帯性に劣る。
【0005】また、従来のバストパッドの材料となる塩化ビニルを主成分とする塩化ビニルフィルムは、低価格であるという長所を有しているが、焼却時にダイオキシン等の有害ガスやフタル酸エステル等の環境ホルモンを生成する材料であると共に、伸縮性、触感に劣り、比重が大きいという欠点を有している。また、ポリオレフィンを主成分とするポリオレフィンフィルムは、塩化ビニルフィルムと異なり、環境に悪影響を与えない材料であるという長所を有しているが、伸縮性、触感に劣り、比重が大きいという欠点を有している。さらに、ポリウレタンを主成分とするポリウレタンフィルムは、環境に悪影響を与えない材料であるという長所を有しているが、触感に劣り、耐熱水性が低く、価格が高く、比重が大きいという欠点を有している。
【0006】本発明は、上記の課題を解決するものであり、伸縮性と着用感触に優れ、破損しにくく、汎用性に優れ、バストパッドの取り替えおよび持ち運びが容易で、環境に悪影響を与えず、軽量で安価なバストパッドを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明は、スチレン系エラストマーを含有するエラストマー樹脂組成物を用いたバストパッドとしている。このため、バストパッドは、伸縮性と着用感触に優れ、破損しにくく、汎用性にも優れ、取り替えおよび持ち運びが容易で、環境に悪影響を与えず、軽量で安価なものとなる。
【0008】また、別の本発明は、特に、厚みが80から300ミクロンで、伸度(TD/MD)が1000%/15mmから2500%/15mmであり、かつ強度(TD/MD)が1.4Kg/15mmから3.0Kg/15mmの特性を有するエラストマー樹脂組成物を用いたバストパッドとしている。このため、バストパッドは、極めて伸縮性、触感に優れ、丈夫なバストパッドとなる。
【0009】また、別の本発明は、袋体の接合部の一部に封止可能な開口部が形成され、開口部を通して、袋体への流体の供給と袋体の外への流体の排出が可能とした、エラストマー樹脂組成物を用いたバストパッドとしている。このため、バストパッドは、軟質で、体型や下着の形状に合わせて柔軟に変形でき、また、肌触りが良好で、着用感に優れたものとなる。また、封止部を介して、袋体の内部に供給する流体の量を変化させることができるため、体型や下着の形状に合わせてバストパッドの容量を変えることができる。
【0010】また、別の本発明は、開口部には、外部から袋体への流体の供給を可能とし、かつ袋体から外部への流体の流出を阻止する逆止構造体を設けた、エラストマー樹脂組成物を用いたバストパッドとしている。このため、袋体に入れた流体が逆流して、外部に漏れる危険性が低くなる。また、逆止構造体を用いることにより、袋体内に空気を供給することができ、かつ空気の量を自由に調整できる。したがって、袋体の容量を自在に変化させることができる。さらに、バストパッドが軽量となるので、肩こりを防止できる。なお、封止部を通して袋体内に水などの液体を供給して、バストパッドを使用するようにしてもよい。
【0011】さらに、別の本発明は、逆止構造体が、樹脂シートで形成された筒体を有し、その筒体の外面が開口部にて袋体を形成する樹脂シートに接合され、筒体の一部が袋体の内部に延びている、エラストマー樹脂組成物を用いたバストパッドとしている。このような構造とすることにより、袋体の内部に流体を供給すると、その圧力で筒体が閉じられて、袋体内の流体が筒体を通して外部へ流出することを効果的に防止できる。また、袋体の表面に、硬質の樹脂で形成された空気栓を用いていないので、外部からバストに圧力が加わっても、着用者に衝撃が与えられる危険性はない。
【0012】また、別の本発明は、袋体の中に延びている筒体の部分に、筒体の内部空間が狭められた狭通路が形成されている、エラストマー樹脂組成物を用いたバストパッドとしている。このため、袋体の外部から筒体を経て袋体の内部にストローなどの管を挿入して流体を供給したときに、この管と筒体内部との空間を狭くできる。よって、管を抜き取るときに袋体内の流体が筒体内に逆流しにくくなる。
【0013】また、筒体は、対を成す樹脂シートの両側縁部同士を接合させた極めて簡単な構造とすることができる。また、袋体は、一対の樹脂シートが合わされ、かつその外周部で樹脂シート同士が接合されて形成されており、樹脂シート同士の接合部の一部に筒体が狭まれて筒体の外面が樹脂シートと接合されたものとして構成できる。このような構造とすることにより、製造が容易となり、低価格でバストパッドを提供できる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明に用いられるエラストマー樹脂組成物としては、常温付近で顕著な弾性収縮率を持つエラストマー素材であれば、スチレン系エラストマーを含む樹脂組成物、オレフィン系エラストマー素材、熱可塑性ウレタン等のいずれの素材でも使用可能である。特に、本発明のスチレン系エラストマーを含む樹脂組成物は、「高伸縮性、環境、低温特性、耐寒性、圧縮永久性、耐熱水性、タッチ性」に優れ、特にバストパッドに好適な素材である。
【0015】次に、本発明のエラストマー樹脂組成物からなるフィルムの製造方法と特性につき説明する。
【0016】(原料)原料には、スチレン系エラストマー樹脂組成物として、銘柄「KC197C」、「KC197CS」等の株式会社クラレプラスチックス製のものが用いられる。
【0017】(製造工程)上記各原料をホッパーに投入し、各原料を常温で30〜60分間、ブレンドする。ブレンド後、スクリュー押出機にて、コンパウンドをT台製膜機へと押し出す。次に、コンパウンドをT台製膜機のノズルから、冷却ロールへと流出させる。冷却ロールを通過したコンパウンドは、フィルム状となり、巻き取りワインダへと送られる。この結果、約80〜300ミクロンの厚みのエラストマー樹脂組成物からなるフィルムが形成される。
【0018】(フィルムの特性)
強度(TD,MD):1.4kg/15mm〜3.0kg/15mm伸度(TD,MD):1000%/15mm〜2500%/15mm【0019】
【表1】

【0020】表1は、本発明で用いたエラストマー樹脂組成物のフィルム特性と、従来の樹脂組成物を用いたフィルム特性とを比較して示す表である。表1から明らかなように、本発明で用いたエラストマー樹脂組成物のフィルム(以下、「本発明で用いたフィルム」という)は、他のフィルムに比べて、比重が小さく、耐寒性およびタッチ性(肌触り感)に優れている。さらに、本発明で用いたフィルムは、ポリオレフィンフィルムおよび塩化ビニルフィルムと比べて伸縮性に富み、塩化ビニルフィルムと比べて環境性に優れている。表1に示す特性項目を総合すると、本発明で用いたフィルムは、従来のフィルムよりも優れた特性を有している。
【0021】次に、上記フィルムからなるバストパットの実施の形態につき、図面に基づいて説明する。
【0022】図1は、本発明のバストパッドの第1の実施の形態を示す図であり、図1(A)は、内部に流体が供給されていない状態を示す平面図、図1(B)は、内部に流体を供給する状態を示す平面図である。また、図2は、本発明のバストパッドのシートの組み合わせ状態を示す分解斜視図である。図3は、本発明のバストパッドの袋体内に流体を封入する過程を示す断面図で、図4は、当該袋体内に流体を供給して膨らませた状態を示す斜視図である。
【0023】バストパッド1は、袋体2と、その袋体2に接合された逆止構造体10とを有している。図2に示すように、袋体2は、対を成す同じ形状の樹脂シート3と樹脂シート3とを重ね合わせて形成されている。それぞれの樹脂シート3は、凸曲線部3a、凹曲線部3bおよび円弧形状の端部3c,3dを有している。端部3dと凸曲線部3aとの境界部には、突出片3eが形成されている。樹脂シート3と樹脂シート3とが重ねられた状態で、凸曲線部3a、凹曲線部3bおよび両端部3c,3dの全周は、図2でハッチングを付して示す一定幅の接合領域4で接合されている。
【0024】樹脂シート3と樹脂シート3の少なくとも対面側の表面は、熱融着性の樹脂材料で形成されている。樹脂シート3の接合領域4は、熱シールで接合されている。ただし、接合領域4において、樹脂シート3と樹脂シート3とが接着剤で接着されていても良い。接合領域4の幅は、0.3〜5.0mmの範囲にある。
【0025】図1に示すように、樹脂シート3と樹脂シート3の全周が接合領域4で接合される結果、凸曲線の縁部2a、凹曲線の縁部2bおよび円弧形状の両端縁部2c,2dが形成される。バストパッド1に空気が封入されていないときには、その形状は、三日月形の袋体2である。
【0026】袋体2において、突出片3eが形成されている部分では、両樹脂シート3,3の間に、逆止構造体10を構成する筒体11が挟まれ、その外面が接合領域4において両樹脂シート3,3に接合されている。その結果、袋体2には、筒体11の内部空間を通じて内外に通じる開口部5が形成される。筒体11で形成される逆止構造体10は、袋体2の内部空間を密閉するための封止部として機能する部分である。
【0027】図2に示すように、筒体11は、2枚の長方形の樹脂シート12,13から形成されている。両樹脂シート12,13は、同じ樹脂材料で同寸法に形成されている。樹脂シート12は、対をなす長辺12a,12bおよび対をなす短辺12c,12dを有している。また、樹脂シート13は、対をなす長辺13a,13bおよび対をなす短辺13c,13dを有している。
【0028】両樹脂シート12,13は、互いに重ね合わされて、長辺12aと長辺13aとが図2でハッチングを付して示す接合領域14で接合されている。また、長辺12bと長辺13bとは、ハッチングを付して示す接合領域15で接合されている。両樹脂シート12,13の少なくとも対面側の表面は、熱融着性の樹脂で形成されている。両樹脂シート12,13は、接合領域14,15で熱シールされている。なお、両樹脂シート12,13は、接合領域14,15において接着剤で固定されていても良い。
【0029】前記の接合の結果、樹脂シート12と樹脂シート13とは、長辺12a,12b,13a,13bで封止されると共に、短辺12c,12d,13c,13dの部分が接合されない筒体11を形成している。一方の短辺12cと短辺13cで形成される部分は、筒体11の導入側開口部11aとなる。他方の短辺12dと短辺13dで形成される部分は、弁側開口部11bとなる。
【0030】図1(A)に示すように、筒体11における導入側開口部11aから一定の長さの部分は、袋体2の突出片3e,3eの間から外へ突出した導入突出部11aである。筒体11の残りの部分は、袋体2の内部に位置する弁機能部11bである。
【0031】樹脂シート12,13を接合している接合領域14には、筒体11の内方へ突出する三角形状の凸部14aが形成されている。接合領域15にも、筒体11の内方へ突出する凸部15aが形成されている。凸部14aと凸部15aは、筒体11の長手方向へ位置をずらして設けられている。凸部14aと凸部15aが形成されている部分は、筒体11の内部空間が狭められた狭通路16となっている。
【0032】狭通路16は、ラビリンス状となっているので、袋体2内の空気などの流体は、導入側開口部11aへと逆流しにくい。また、図1(B)に示すように、筒体11の内部にストローなどの管21を挿入して流体を供給する際に、狭通路16の部分で管21と筒体11の内壁との隙間を狭くできる。したがって、管21を抜くときなどに袋体2内の流体が筒体11内を逆流しにくくなる。
【0033】この実施の形態では、筒体11を構成する一方の樹脂シート12の短辺12cの部分およびその部分から長手方向へ所定長さだけ延びる部分に、着色部17が設けられている。また、短辺11bの部分にも着色部18が設けられている。その結果、流体の導入側開口部11aの位置を目視で区別しやすく、ストローなどの管21を挿入しやすくなる。また、着色部18があるため、袋体2内に延びている筒体11の弁側開口部11bの位置を袋体2の外から目視で区別しやすくなる。したがって、筒体11内へ管21を挿入するときに、その先端が弁側開口部11bに正確に向かっているか、どの程度まで挿入されているかを容易に認識できる。
【0034】袋体2を形成する両樹脂シート3,3は、少なくとも表面が熱融着性であり、かつ高伸縮性のエラストマー樹脂組成物のフィルムで形成されている。両樹脂シート3,3を形成するエラストマー樹脂組成物のフィルムは、株式会社クラレプラスチックス社製コンパウンド「KC197C」または「KC197CS」を原料としている。
【0035】樹脂シート3の厚みは、80〜300ミクロンに調整される。また、樹脂シート3の好ましい強度は、MD(Machine Direction)、TD(Transverse Direction)共に、15mm幅当たり、13.7〜29.4Nである。また、好ましい伸度は、MD、TD共に、15mm幅当たり、1000〜2500%である。
【0036】袋体2は、エラストマー樹脂組成物を用いたフィルムで形成されているので、柔軟性に富み、かつ弾性変形しやすい。また、下着と肌との間に、袋体2を入れたときに、変形容易であり、肌への触感も良い。また、袋体2は、外部からの力に対して柔軟に変形できるため、外力による接合領域4での接合部分の破損が生じにくい。また、バストパッドを焼却処分した時に、発ガンや内分泌の撹乱を誘引するおそれのあるダイオキシンやフタル酸エステルが発生せず、環境汚染の危険性がない。
【0037】逆止構造体10を形成する樹脂シート12,13は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどの熱可塑性樹脂、あるいはこれら樹脂を組み合わせた多層フィルムで形成されている。なお、樹脂シート12,13が樹脂シート3,3と同じスチレン系エラストマー樹脂組成物で形成されても良い。
【0038】バストパッド1は、袋体2の内部に流体が導入されていないときには、平坦な状態になる。しかも、構成材料が樹脂シートであるため、きわめて薄く、しかも折り畳むことも可能である。したがって、バストパッド1は、携帯性に優れる。袋体2内には、水などの液体を供給することも可能であるが、好ましくは空気を充填する方が良い。なぜなら、袋体2に空気を充填した状態では、バストパッド1が極めて軽いものとなり、着用者は、下着の下に装着したときに質量感を感じることなく、肩こりで悩まされることが少なくなるからである。
【0039】図3(A)および図3(B)は、袋体2に空気が導入されて袋体2がふくらんだ状態を示す図である。空気を導入するときには、小型のストローなどの管21を、逆止構造体10を構成する筒体11の導入側開口部11aから挿入する。このとき、図3(B)に示すように、管21の先端21aを筒体11の途中まで挿入するのが、より好ましい。ストローなどの管21の先端21aで筒体11あるいは袋体2に穴をあける危険性を低減できるからである。ただし、図3(A)に示すように、管21の先端21aを、筒体11の弁側開口部11bから袋体2の内部まで挿入しても良い。
【0040】図3(A)または図3(B)の状態で、管21に空気を吹き込むと、袋体2の内部に空気が導入される。その後、管21が図3(B)の位置まで後退していれば(すなわち、管21の先端21aが、筒体11の弁側開口部11bよりも後退していれば)、袋体2内の空気の圧力Pによって筒体11の弁機能部11bが押し潰され、その後に、袋体2内の空気が袋体2の外部へ排出されなくなる。前記のように、袋体2は、エラストマー樹脂組成物を用いたフィルムで形成されているので、膨らんだ状態で柔軟性に富む。
【0041】図7に示すように、膨らんだバストパッド1を乳房の下などに当て、その上からブラジャーなどの下着を着用すれば、バストラインをきれいに見せることが可能になる。ここで、袋体2が膨らんだときの大きさは、袋体2内に導入する空気の量によって、自由に調整できる。すなわち、図3(B)の状態で管21から多量の空気を吹き込めば、袋体2の体積が大きくなる。また、図3(A)に示すように、袋体2が膨らんでいる状態で、管21の先端21aを弁側開口部11bよりも内方へ突出させると、袋体2の内部の空気を抜くことができる。
【0042】このように、体型に合わせ、または下着の形状や寸法に合わせて、袋体2の体積を自由に調整することができる。なお、袋体2の形状は、樹脂シートの裁断形状を変えることにより任意に設計することが可能である。
【0043】例えば、図5に示す第2の実施の形態のバストパッド31は、2枚の円形の樹脂シート33,33が合わされ、その外周部分の接合領域34において樹脂シート33同士が接合された袋体32を備えている。また、接合領域34の一部に逆止構造体10を構成する筒体11が挟み込まれて、接合されている。両樹脂シート33,33は、スチレン系エラストマー樹脂組成物を用いたフィルムで形成されている。
【0044】バストパッド31を使用する際には、逆止構造体10の筒体11の導入側開口部11aからストローなどの管21を挿入して空気を導入する。この結果、袋体32は、図6に示すように、円盤状に膨らむ。なお、袋体32の形状は、どのような形状であっても良い。また、各実施の形態において、袋体の容積としては、20〜100ccが好ましく、さらに、30〜70ccが好ましい。
【0045】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、伸縮性と着用感触に優れ、破損しにくく、汎用性に優れ、バストパッドの取り替えおよび持ち運びが容易で、環境に悪影響を与えず、軽量で安価なバストパッドを提供することができる。
【出願人】 【識別番号】398007645
【氏名又は名称】株式会社大樹
【出願日】 平成14年7月5日(2002.7.5)
【代理人】 【識別番号】110000121
【氏名又は名称】アイアット国際特許業務法人
【公開番号】 特開2003−278007(P2003−278007A)
【公開日】 平成15年10月2日(2003.10.2)
【出願番号】 特願2002−197770(P2002−197770)