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【発明の名称】 衣 料
【発明者】 【氏名】高津 章
【住所又は居所】神奈川県厚木市田村町6番11号、株式会社ダッチェス内

【氏名】神崎 磋利
【住所又は居所】神奈川県厚木市田村町6番11号、株式会社ダッチェス内

【氏名】神崎 説夫
【住所又は居所】神奈川県厚木市田村町6番11号、株式会社ダッチェス内

【要約】 【課題】

【解決手段】衣料1を構成するため所定の形状に形成された布片8のエッジ部9、10、11に、当該エッジ部9、10、11を挟んだ状態で二つ折り返された帯状のテープ部材12、13、14を接着するように構成して課題を解決した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 衣料を構成するため所定の形状に形成された布片のエッジ部に、当該エッジ部を挟んだ状態で二つ折り返された帯状のテープ部材を接着したことを特徴とする衣料。
【請求項2】 衣料がブラジャーであって、当該ブラジャーを構成するため所定の形状に形成された布片のエッジ部に、当該エッジ部を挟んだ状態で二つに折り返された帯状のテープ部材を接着するとともに、前記ブラジャーの左右のカップ部の内側に裏当て部材を設けて二重に構成し、当該裏当て部材の少なくとも下方のエッジ部を、前記布片とともに帯状のテープ部材を接着したことを特徴とする衣料。
【請求項3】 前記ブラジャーを構成するため所定の形状に形成された布片と、裏当て部材の少なくとも下方のエッジ部は、互いに接着又は縫着された状態で帯状のテープ部材に接着されていることを特徴とする請求項2記載の衣料。
【請求項4】 前記ブラジャーの左右のカップ部の内側に、少なくともその一部に、裏当て部材を接着したことを特徴とする請求項2又は3に記載の衣料。
【請求項5】 前記ブラジャーを構成するため所定の形状に形成された布片と、裏当て部材との材質を変えたことを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の衣料。
【請求項6】 前記ブラジャーを構成するため所定の形状に裁断された布片と、裏当て部材との間に、パッド部材を介在させたことを特徴とする請求項2乃至5のいずれかに記載の衣料。
【請求項7】 前記帯状のテープ部材は、伸縮性を有する素材からなることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の衣料。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ブラジャーやガードル等の女性用下着、水着あるいはアウター、更には男性用の下着や、水着あるいはアウター等の衣料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の衣料のうち、女性用下着としてのブラジャー101は、例えば、図22に示すように、女性のバストをそれぞれ覆う左右のカップ部102、103を備え、これらの左右のカップ部102、103は、当該左右のカップ部102、103の下側に縫着された下辺連結布104によって、一体的に連結されており、この下辺連結布104の左右の両側には、女性の体の背面側で互いに係止される図示しない左右の側布がそれぞれ縫着されている。これら左右の側布の先端部には、フックやアイ等からなる図示しない係止具が、縫着等の手段によって取り付けられている。また、上記左右のカップ部102、103の三角形状に形成された上端部には、女性の肩に掛けるストラップ105、106がそれぞれ装着されている。
【0003】上記左右のカップ部102、103は、図23に示すように、装身用パッドとしての乳房パッド107と、この乳房パッド107の表面を覆う表地108と、乳房パッド107の裏面を覆う裏地109とからそれぞれ構成されている。
【0004】そして、上記ブラジャーは、左右のカップ部102、103を構成する上下の表地108と、乳房パッド107の裏面を覆う裏地109とを、所定の形状に裁断した後、これらの表地108と裏地109との端縁を、乳房パッド107を挟んだ状態で縫着し、更に、左右のカップ部102、103を下辺連結布104に縫着して構成されている。また、下辺連結布104は、その下端縁が内側に折り返した状態で縫着して構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来技術の場合には、次のような問題点を有している。すなわち、上記従来のブラジャー101は、図22に示すように、左右のカップ部102、103を構成する表地108と裏地109との端縁を、乳房パッド107を挟んだ状態で縫着し、更に、左右のカップ部102、103を下辺連結布104に縫着するとともに、下辺連結布104も、その下端縁を内側に折り返した状態で縫着して構成されている。そのため、上記従来のブラジャー101は、左右のカップ部102、103を構成する表地108と裏地109とを縫着したり、下辺連結布104の下端縁を内側に折り返して縫着する必要があるため、縫製作業が多く、製造コストが高くならざるを得ないという問題点を有していた。
【0006】また、上記従来のブラジャー101は、その上端縁や下端縁に、表地108と裏地109とを縫着した縫い糸や、下辺連結布104の下端縁を内側に折り返して縫着した縫い糸が存在するため、これらの縫い糸が肌を刺激し、着用感を損ねるという問題点を有している。
【0007】さらに、上記従来のブラジャー101は、その上端縁や下端縁に、表地108と裏地109とを縫着した縫着部や、下辺連結布104の下端縁を内側に折り返して縫着した縫着部が存在するため、ブラジャー101の上端縁や下端縁の厚みが必然的に厚くならざるを得ず、アウターに響いたりして、外観を損ねるという問題点をも有していた。
【0008】そこで、この発明は、上記従来技術の問題点を解決するためになされたものでり、その目的とするところは、ブラジャー等の女性用下着(衣料)の縫着部を可能な限り減らし、製造が容易であって、製造コストの低減化が可能であるとともに、ブラジャー等の女性用下着の端縁部の厚みを薄くすることができ、着用感や外観を向上させることが可能な女性用下着等の衣料を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1に記載された発明は、衣料を構成するため所定の形状に形成された布片のエッジ部に、当該エッジ部を挟んだ状態で二つ折り返された帯状のテープ部材を接着したことを特徴とする衣料である。
【0010】ここで、衣料を構成するために布片を所定の形状に形成するには、例えば、布片を所定の形状に裁断することによって行われるが、所定の形状に編まれた布片などを用いても良い。
【0011】なお、上記製品としての衣料をモールド成形する場合には、当該帯状テープ部材の接着加工を施した後に、モールド成形しても良い。
【0012】また、請求項2に記載された発明は、衣料がブラジャーであって、当該ブラジャーを構成するため所定の形状に形成された布片のエッジ部に、当該エッジ部を挟んだ状態で二つに折り返された帯状のテープ部材を接着するとともに、前記ブラジャーの左右のカップ部の内側に裏当て部材を設けて二重に構成し、当該裏当て部材の少なくとも下方のエッジ部を、前記布片とともに帯状のテープ部材を接着したことを特徴とする衣料である。なお、裏当て部材は、必ずしも設けなくとも良い。
【0013】さらに、請求項3に記載された発明は、前記ブラジャーを構成するため所定の形状に形成された布片と、裏当て部材の少なくとも下方のエッジ部は、互いに接着又は縫着された状態で帯状のテープ部材に接着されていることを特徴とする請求項2記載の衣料である。
【0014】また更に、請求項4に記載された発明は、前記ブラジャーの左右のカップ部の内側に、少なくともその一部に、裏当て部材を接着したことを特徴とする請求項2又は3に記載の衣料である。
【0015】又、請求項5に記載された発明は、前記ブラジャーを構成するため所定の形状に形成された布片と、裏当て部材との材質を変えたことを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の衣料である。
【0016】更に、請求項6に記載された発明は、前記ブラジャーを構成するため所定の形状に裁断された布片と、裏当て部材との間に、パッド部材を介在させたことを特徴とする請求項2乃至5のいずれかに記載の衣料である。
【0017】また、請求項7に記載された発明は、前記帯状のテープ部材は、伸縮性を有する素材からなることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の衣料である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0019】実施の形態1図1はこの発明の実施の形態1に係る女性用下着としてのブラジャーを示すものである。
【0020】図1において、1は女性用下着としてのブラジャーを示すものであり、このブラジャー1は、女性のバストをそれぞれ覆う左右のカップ部2、3を備えている。これらの左右のカップ部2、3は、プレス加工等によって所定の膨出形状に形成されている。また、上記ブラジャー1は、左右のカップ部2、3と、女性の体の側面から背面側に位置する側布4、5が、一体的に形成されている。これら左右の側布4、5の先端部には、フックやアイ等からなる図示しない係止具が、縫着等の手段によって取り付けられている。また、上記左右のカップ部2、3の三角形状に形成された上端部には、女性の肩に掛けるストラップ6、7がそれぞれ装着されている。なお、図2は、本発明を適用可能な一般的なブラジャーの形状を示すものであり、本発明を適用することにより、カップ部の形状等は、適宜変わってくるものである。図2において、左右のカップ部2、3は、裏当てが施された二重に形成されており、当該裏当て用の布片は、エッジ部のみ接着するように構成してもよく、その上端部は、カップ部2、3の上端縁よりも下方に位置し、縁を樹脂止めするように構成されている。
【0021】ところで、この実施の形態では、女性用下着がブラジャーであって、当該ブラジャーを形成するため所定の形状に裁断された布片のエッジ部に、当該エッジ部を挟んだ状態で二つに折り返された帯状のテープ部材を接着するとともに、前記ブラジャーの左右のカップ部の内側に裏当て部材を設けて二重に構成し、当該裏当て部材の少なくとも下方のエッジ部を、前記布片とともに帯状のテープ部材を接着するように構成されている。
【0022】すなわち、この実施の形態では、図3に示すように、上記ブラジャー1を形成するため、綿などの天然繊維や合成繊維等からなるレース布地や普通の布地から、布片8が所定の形状に裁断されている。なお、この実施の形態では、ブラジャー1が1枚の布片によって形成されている。
【0023】また、上記所定の形状に裁断された布片8は、図4(a)(b)に示すように、その上端及び下端のエッジ部9、10、11に、当該エッジ部9、10、11を挟んだ状態で二つ折り返された帯状のテープ部材(パイピングテープ)12、13、14が、接着剤15によって接着されている。上端の帯状のテープ部材12、13としては、幅の狭いものが、下端の帯状のテープ部材14としては、幅の広いものが用いられている。これらの帯状のテープ部材12、13、14としては、例えば、パワーネット、サテンネット、トリコネット等の伸縮性のある素材からなるものが用いられ、テープ部材12、13、14の肌側には、柔らかな構造を採用するのが望ましい。また、上記テープ部材12、13、14は、予め接着剤を塗布した後、加熱することによって接着される。
【0024】上記帯状のテープ部材12、13、14の素材には、■広幅に編み立てられたラッセル編み地又はトリコット編み地に、ストレッチ性のある樹脂フィルムをコーティングし、適宜の幅にカットしたもの、■あるいは樹脂を塗布又は点接着したもの、■更には伸張力のある織物によるもの、■更にはテクニック編み又は織地、更には独自に編み立てしたテープ状製品に、熱溶着糸を編みこんだもの、又はストレッチ織地等を分散させても分散させなくても良い。尚、これらのテープ部材12、13、14は、熱セットを前提にすれば、スパンデックスでも良いが、帝人(株)社製のエステル系が良い。
【0025】さらに、上記ブラジャー1は、図5(a)(b)に示すように、左右のカップ部2、3の内側に裏当て部材16が設けられて二重に構成されており、当該裏当て部材16の下端のエッジ部17と一方の上端のエッジ部18が、前記布片8とともに帯状のテープ部材13、14によって接着されている。そのため、上記布片8の端部と裏当て部材16の端部どうしは、帯状のテープ部材13、14によって接着される部分が、予めミシン等によって縫着されるか又は接着剤によって接着されている。また、上記左右のカップ部2、3の内側に位置する裏当て部材16は、その他方の上端のエッジ部19が、布片8にミシン等によって縫着されている。また、上記裏当て部材16の側縁20は、必要に応じて、折り返した状態で縫着されているが、当該裏当て部材16の側縁20は、布片8に縫着されておらず、布片8と裏当て部材11との間に、パッド部材21を挿入することが可能となっている。このパッド部材21は、バストの補正機能を高める場合などに適宜使用される。
【0026】また更に、上記ブラジャー1は、図6に示すように、左右のカップ部2、3の裏面中央部に、略台形状の中央部材22が設けられている。この中央部材22は、その上端及び下端のエッジ部23、24が、帯状のテープ部材12、14によって接着されているとともに、その一部が裏当て部材16に接着されている。
【0027】なお、上記裏当て部材16は、その素材や形状等を適宜選択することにより、■製品の衛生的特性を高める、■製品の機能性を高める、■製品の付加価値を高める、■デザイン性を高める等の点で効果があるが、当該裏当て部材16は、これらの機能を付加する意図で、布片8に一体化させれば不要である。
【0028】以上の構成において、この実施の形態に係る女性用下着としてのブラジャーでは、次のようにして、ブラジャー等の女性用下着の縫着部を可能な限り減らし、製造が容易であって、製造コストの低減化が可能であるとともに、ブラジャー等の女性用下着の端縁部の厚みを薄くすることができ、着用感や外観を向上させることが可能となっている。
【0029】すなわち、この実施の形態に係るブラジャー1は、図1に示すように、所定の形状に裁断された布片8には、その上端及び下端のエッジ部9、10、11に、当該エッジ部9、10、11を挟んだ状態で二つ折り返された帯状のテープ部材12、13、14が接着されている。そのため、上記所定の形状に裁断された布片8のエッジ部9、10、11を縫着したりする必要がなく、製造が容易であり、製造コストの低減化が可能である。また、上記ブラジャー1は、布片8の上端及び下端のエッジ部9、10、11に、帯状のテープ部材12、13、14が接着されているので、布片8のエッジ部9、10、11には、縫い糸がないので、肌を刺激することがなく、しかも、エッジ部のほつれを帯状のテープ部材9、10によって防止することができる。さらに、上記ブラジャー1は、布片8の上端及び下端のエッジ部9、10、11に、帯状のテープ部材12、13、14が接着されているので、布片8の上端及び下端のエッジ部9、10、11を薄く形成することができ、柔らかいため、肌やアウターに響くことがない。
【0030】また、上記ブラジャー1は、左右のカップ部2、3の内側に裏当て部材16が設けられて二重に構成されているため、布片8と裏当て部材16との間に、パッド部材21を挿入することができ、バストの補正効果等を高めることができる。
【0031】実施の形態2図7乃至図9はこの発明の実施の形態2を示すものであり、前記実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この実施の形態2では、ブラジャーの左右のカップ部の内側に、少なくともその一部に、裏当て部材を接着するように構成されている。
【0032】すなわち、この実施の形態2では、図7(a)(b)に示すように、ブラジャー1の左右のカップ部2、3のサイド部、又はサイド部から下端縁部に掛けて、裏当て部材30がその内側に樹脂を塗布した状態で接着されている。
【0033】また、図8(a)(b)では、ブラジャー1の左右のカップ部2、3の裏面側全面に、内側に樹脂を塗布した裏当て部材40が接着されている。
【0034】さらに、図9(a)(b)では、ブラジャー1の左右のカップ部2、3の布片8が、レース地等の柔らかい素材で形成されており、当該左右のカップ部2、3の裏面側全面に、内側に樹脂を塗布した張りのある素材からなる裏当て部材50が接着されている。上記布片8と裏当て部材50は、その素材や、タッチ、風合い、厚み等を変えることにより、着用感や保形性等を向上させることが可能となる。
【0035】このように、上記実施の形態2に係るブラジャー1は、左右のカップ部2、3の内側に裏当て部材30〜50が設けられて二重に構成されているため、表の布片8の生地と裏当て部材30〜50の生地を替えたり、裏当て部材30〜50にラミネートを施すことにより、乳頭がアウターに響かず、又、吸汗や発汗作用の生地をラミネートすることにより、着用感を高めることができる。
【0036】また更に、上記ブラジャー1は、左右のカップ部2、3の内側に裏当て部材30〜50が設けられて二重に構成されているため、表の布片8の生地と裏当て部材30〜50の生地を替えてラミネートを施すことにより、表生地は柔らかい素材で、裏は張りのある素材にすることにより、柔らかい素材では実現できない張りのあるカップ部を形成することができる。
【0037】その他の構成及び作用は、前記実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。
【0038】なお、前記実施の形態では、女性用下着として、ブラジャーに適用した場合について説明したが、これに限定されるわけではなく、この発明は、ガードル等の女性用下着に応用することが出来ることは勿論である。
【0039】実施の形態3図10はこの発明の実施の形態3を示すものであり、前記実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この実施の形態3では、女性用下着のカップ部のみではなく、ストラップ部分等をも含む部分のエッジ部に、当該エッジ部を挟んだ状態で二つ折り返された帯状のテープ部材を接着するように構成されている。
【0040】すなわち、この実施の形態3では、図10に示すように、ブラジャー1のカップ部2(3)を構成する布片8のエッジ部9、10、11に、当該エッジ部9、10、11を挟んだ状態で二つ折り返された帯状のテープ部材12、13、14を接着するのみではなく、当該ブラジャー1のストラップ(肩紐)6の部分をも、カップ部2を構成する布片8と同一の布片で構成し、このストラップ6のエッジ部6a、6bに、当該エッジ部6a、6bを挟んだ状態で二つ折り返された帯状のテープ部材12、13を接着するように構成されている。
【0041】このように、ブラジャー1のカップ部分2とともにストラップ6の部分をも、1枚の布片8で構成し、この布片8のエッジ部分9、10、11、6a、6bに、当該エッジ部9、10、11、6a、6bを挟んだ状態で二つ折り返された帯状のテープ部材12、13、14を接着することにより、図10(a)に示すように、1枚のパーツでスッキリとした仕上げとすることができ、ゴロツキ感がなく、肌当たりが良好で、しかも帯状のテープ部材12、13、14が伸縮性を有することによって、着用感が好ましく、表着に響くことがない。また、図10(b)に示すように、エッジ部9、10、11、6a、6bに継ぎ目がないので、厚みが無く、肌当たりが良好であるとともに、この点からも表着に響くことがなく、しかも縫い糸が無いため、縫い糸が肌に接触して炎症等を起こす虞れがない。
【0042】これに対して、図11(a)に示す従来例の場合には、カップ部102、104及びストラップ105、106を布片のカッティング及び縫製で構成しているため、複数のパーツが必要となって、カッティングや縫製作業が複雑となり、コスト高となるばかりか、縫代や仕上げ処理のために、図11(b)に示すように、ブラジャー101のエッジ部分が厚くなり、ゴロツキ感や継ぎ目の厚みが表着に響き、しかも継ぎ目が肌当たりを悪くするとともに、縫い糸が時折肌に接触して炎症を起こす虞れがある。
【0043】また、上記実施の形態3において、図12及び図13に示すように、カップ部2、3に密着する布片60やストラップ部分6、7、あるいは脇部を構成する布片61などとして、必要に応じて機能素材を表面及び/又は裏面にコーティングしたものを用いるように構成しても良い。
【0044】例えば、アレルギー体質の女性に対しては、カップ部2、3の内面を構成する布片やストラップ部分、あるいは脇部を構成する布片など、肌と直接接触する度合いが高い部分には、肌当たりの良い素材や、アレルギーを起こさない天然素材などを用いるように構成しても良い。
【0045】また、図12は製品本体を肌当たりの良い素材を持って構成し、表側に機能素材60、61をコーティングすることにより、物性的接触抵抗(コーティングによるゴロツキ感等、逆に衛生的機能素材であれば内側でも良い)を減少させるように構成しても良い。このように、機能素材60、61などは、裏面側でなく表面側に貼りつけても良く、こうした場合には、デザイン性をも向上させることができる。
【0046】さらに、ジョギング等のスポーツを行う女性が着用する製品に対しては、カップ部内面の上端縁やストラップ部分、あるいは脇部内面を構成する布片など、肌と直接擦れ合う度合いが高い部分には、肌との摩擦が小さい素材などを用いるように構成しても良い。
【0047】また、図13は製品本体にメッシュ調又はツーウェイタイプのフレキシブルな素材62、63を使用し、通気性の必要な部分、又は柔軟性の必要な部分とサポートすべき部分とを構成するテクニックを示すものである。
【0048】また、この実施の形態3では、図14に示すように、カップ部2、3の裏面側に、裏地64を帯状のテープ部材と同様に熱接着により設けるように構成されている。この裏地64を設けることによって、ファンデーション機能を高めるためのデザインから肌当たり、吸汗性を高める等の機能性を付加することができる。さらに、上記裏地64は、その機能から、ソフト性、ボリューム、ストレッチ性、度目等オールデザインであるが、カップ部2、3と一体的に構成する必要があるため、成型性を必要とする。
【0049】さらに、この実施の形態3では、図15に示すように、カップ部2、3の裏面側に、裏地64を設けるとともに、これらカップ部2、3を構成する布片8と裏地64との間に、パッド体65を適宜デザインした上でサンドイッチするように構成しても良い。このように、パッド体65を設けることによって、バストアップ機能を高めるなど補正機能を持たせることが可能となる。なお、上記パッド体65は、その形状や材質は問わない。
【0050】また更に、上記実施の形態3の変形例としては、図16に示すように、カップ部2、3の裏面側に、裏地64を熱接着により設けるとともに、これらカップ部2、3を構成する布片8と裏地64との間に芯体66をサンドすることにより、カップ部2、3の成型性及び形状維持性を高めるように構成してもよい。この場合には、上記芯体66のエッジ部66aの厚みがカップ部2、3等に現れないように、芯体66のエッジ部66aは、裏地64や身頃8のエッジ部より1cm前後内側に位置するように設計し、尚且つ、カップ部2、3を構成する布片8と裏地64との接着性をも確保するように構成するのが望ましい。
【0051】更に、上記実施の形態3の変形例としては、図17に示すように、カップ部2、3の裏面側に、裏地64を熱接着により設けるとともに、これらカップ部2、3を構成する布片8と裏地64との間に保形用のボーン67、68、69をサンドすることにより、カップ部2、3の補正機能や形状維持性を高めるように構成しても良い。この場合、保形用のボーン67、68、69は、樹脂成型やフィルム状のものなど、カップ部の厚みに響かないものが望ましく、強度や保形性は、ボーンの厚味でなく、幅で創出するのが望ましい。
【0052】その他の構成及び作用は、前記実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。
【0053】実施の形態4図18及び19はこの発明の実施の形態4を示すものであり、前記実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この実施の形態4では、女性用下着としてブラジャーに適用したものではなく、女性用下着としてガードルに適用するように構成したものである。
【0054】すなわち、この実施の形態4では、女性用下着としてガードル70に適用したものであり、ガードル70を構成する布片71のエッジ部71a等に、当該エッジ部71を挟んだ状態で二つに折り返された帯状のテープ部材72を接着したことを、基本的な構成としつつ、図18に示すように、ガードル70の表身頃を構成する布片71の裏面側に、適宜所望の形状にデザインされてカッティングされた裏地73を、熱接着等により設けるとともに、これらガードル70の表身頃を構成する布片71と裏地73との間に、下腹部の膨出を補整するために、例えば、V字形状に形成された合成樹脂製等のボーン74を1本乃至複数本設けるように構成されている。
【0055】また、この実施の形態4では、図19に示すように、女性用下着としてガードル70の脇部からヒップ部に掛けての身頃を構成する布片71の裏面に、裏地75を熱接着等により設けるとともに、これらガードル70のヒップ部に位置する身頃を構成する布片71と裏地75との間に、ヒップパッド76をサンドイッチし、ヒップアップ効果やヒップ部の補整を高めるように構成されている。
【0056】なお、この実施の形態4では、女性用下着としてガードル70に適用したものであり、エッジ部71等を構成する二つに折り返された帯状のテープ部材72としては、その装着部位や求められる機能に応じて、例えば、図20(a)に示すように、表裏が同一の編織組織で、表裏が同一の組成となっているもの、図20(b)に示すように、表裏が異なる編織組織(例えば、裏のみがトリコット地)で、表裏が異なる組成となっているもの、図20(c)に示すように、表裏が異なる厚味(例えば、裏のみが厚地)で、表裏が異なるタッチのもの、図20(d)に示すように、表に装飾性を付与し、プリントや刺繍、編織柄入のものなど、適宜用いることができる。
【0057】さらに、この実施の形態4では、エッジ部を構成する二つに折り返された帯状のテープ部材72として、図21(a)に示すように、表側を折り返した部分をエッジ部で丸めて、エッジ部を強調したり、図21(b)に示すように、表側を折り返した部分の下端部を、断面略かまぼこ形状に厚味を持たせ、やはりエッジ部を強調したり、図21(c)に示すように、帯状のテープ部材のエッジ部に小さなアーチ形状のフリンジ部を設けるなどして、装飾性を高めるように構成しても良い。
【0058】その他の構成及び作用は、前記実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。
【0059】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、ブラジャー等の女性用下着(衣料)の縫着部を可能な限り減らし、製造が容易であって、製造コストの低減化が可能であるとともに、ブラジャー等の女性用下着の端縁部の厚みを薄くすることができ、着用感や外観を向上させることが可能な女性用下着等の衣料を提供することができる。
【出願人】 【識別番号】000133456
【氏名又は名称】株式会社ダッチェス
【住所又は居所】神奈川県厚木市田村町6番11号
【出願日】 平成14年3月22日(2002.3.22)
【代理人】 【識別番号】100082739
【弁理士】
【氏名又は名称】成瀬 勝夫 (外2名)
【公開番号】 特開2003−278005(P2003−278005A)
【公開日】 平成15年10月2日(2003.10.2)
【出願番号】 特願2002−81170(P2002−81170)