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【発明の名称】 ブラジャーのパッド
【発明者】 【氏名】小岩 邦江
【住所又は居所】東京都大田区平和島6−1−1 東京流通センタービル トリンプ・インターナショナル・ジャパン株式会社内

【要約】 【課題】補整効果が高く、着用感が良好なブラジャーのパッドを提供すること。

【解決手段】高弾性フォーム5の外面側に粘弾性フォーム6を重ねて成形する。高弾性フォーム5は粘弾性フォーム6よりも薄く形成することがある。粘弾性フォーム6の外面側に他の高弾性フォーム7等より成る不透明体を重ねて成形しても良い。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 高弾性フォームの外面側に粘弾性フォームを重ねて成形したことを特徴とするブラジャーのパッド。
【請求項2】 前記高弾性フォームは前記粘弾性フォームより薄く形成されている請求項1に記載のブラジャーのパッド。
【請求項3】 前記粘弾性フォームの外面側に不透明体を重ねて成形した請求項1又は2に記載のブラジャーのパッド。
【請求項4】 前記不透明体が高弾性フォームより成る請求項3に記載のブラジャーのパッド。
【請求項5】 前記粘弾性フォームの成形後の厚みを、下部寄りにおいて最も厚く形成した請求項1乃至4のいずれかに記載のブラジャーのパッド。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブラジャーのパッドに関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、ブラジャーのパッドは、不織布を用いたものと、軟質ポリウレタンフォーム等の弾性体を用いたものとがある。不織布を素材としたパッドは、肌触りはよいが、復元性がないため、洗濯の繰り返しによって変形すると元の形状に戻ることができないという欠点がある。一方、軟質ポリウレタンフォーム製のパッドは、柔らかくて着用感が良好であり、変形しても簡単に元の形状に復帰するが、変形しやすいので乳房を美しい形状に支持する能力に欠ける。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、補整効果が高く、着用感が良好なブラジャーのパッドを提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のブラジャーのパッドは、高弾性フォームの外面側に粘弾性フォームを重ねて成形してある。肌に近い内面側に柔らかい高弾性フォームの層を設けた構成により着用感が良くなり、その外面側にやや硬めで変形しにくい粘弾性フォームを設けたことによって、乳房形状を美しく補整して維持する保形性が増す。また、高弾性フォームは粘弾性フォームよりも薄く形成されることがある。
【0005】粘弾性フォームの外面側に不透明体を重ねて成形しても良い。高弾性フォームに比べて黄変しやすい粘弾性フォームの色が外から透けて見えるのを防ぐ。不透明体を高弾性フォームとすることができる。これにより、外から触れたときの感触が自然になる。粘弾性フォームの成形後の厚みを、下部寄りにおいて最も厚く形成することが望ましい。やや硬めの粘弾性フォームの下部を厚くした結果、乳房を押し上げる効果が高まる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、図1はパッド1の縦断面図、図2はパッド1の正面図、図3及び図4は成形前のパッド1の縦断面図、図5はブラジャー2の裏面図である。図5に示すように、このパッド1は、ブラジャー2のカップ3の裏面下部に形成されたポケット4へ抜挿自在に収納されるものであって、ポケット4の形状より一回り小さく形成されている。
【0007】図1及び図2に示すように、パッド1は、乳房の形状に合うよう外面側へ凸に湾曲し、乳房の押し上げ効果を高めるために、その下部寄りがやや厚く形成されている。また、パッド1は、高弾性フォーム5の外面側に粘弾性フォーム6を重ねると共に、さらにその外面側に他の高弾性フォーム7より成る不透明体を重ねてプレス成形し、その内外面にトリコット等のカバー8を被せてある。
【0008】高弾性フォーム5及び他の高弾性フォーム7は、一般的なブラジャーのパッドに使用されている軟質ポリウレタンフォーム等と同様の素材より成り、柔らかくて変形しやすく、変形しても直ちに元の形状に復帰する。粘弾性フォーム6は、粘性と弾性を兼ね備えた粘弾性ポリウレタンフォーム等より成り、高弾性フォーム5及び他の高弾性フォーム7よりやや硬いが変形しにくく、変形した場合には元の形状に復帰するのに比較的長い時間を要する。また、粘弾性フォーム6は、通常の高弾性フォームに比べて黄変しやすいが、その外面に他の高弾性フォーム7を重ね、さらにカバー8を被せてあるので、粘弾性フォーム6の色が透けて見えることはない。なお、図2に示すように、パッド1の周縁部をオーバーロックして、粘弾性フォーム6及び他の高弾性フォーム7が黄変しても、目立たないようにしてある。
【0009】このパッド1の製造工程は次のようなものである。図3に示すように、均一な厚みの高弾性フォーム5の内面にカバー8を接着し、均一な厚みを有する他の高弾性フォーム7の外面にカバー8を接着し、下部寄りが厚く、且つ、周縁部が薄くなるなるようカットした粘弾性フォーム6を高弾性フォーム5と他の高弾性フォーム7とで挟み、これを加熱しながらプレス成形した後、その周縁をロック縫いして形成する。なお、高弾性フォーム5、粘弾性フォーム6及び他の高弾性フォーム7の厚みは、カップ3のサイズ、ブラジャー2のデザイン、着用者の年齢等によって適宜変更できるが、一般的に、高弾性フォーム5は粘弾性フォーム6よりも薄く形成する。例えば、成形前において、高弾性フォーム5を3mm厚、粘弾性フォーム6の最も厚い部分を1cm厚、他の高弾性フォーム7を3mm厚程度とする。
【0010】上記したように、粘弾性フォーム6の下部寄りを厚くして周縁部を薄くすると、パッド1の周縁部を柔らかく仕上げることができるが、図4に示すように、それぞれ均一な厚みの高弾性フォーム5、粘弾性フォーム6及び他の高弾性フォーム7を重ねてプレス成形しても良い。また、パッドを薄くしたい場合には、他の高弾性フォーム7に代えて、ツーウェイトリコット等の厚手生地を不透明体として用いることもできる。さらに、図に示すようなポケット4へ抜挿自在に収納されるパッド1以外に、カップの全面に亘って内蔵・縫着されるパッドとすることも可能である。勿論、この場合は、パッドの形状をカップの形状に合ったものとする。
【0011】
【発明の効果】請求項1及び請求項2に係る発明によれば、弾力はあるがやや硬くて変形しにくい粘弾性フォームの層を設けたので、乳房形状を美しく補整して支持することができ、しかも、肌に近い内面側にこれより柔らかい高弾性フォームを重ねたことによって、肌触りが良くなり、着用感の悪化を防ぐことができる。請求項3に係る発明によれば、黄変しやすい粘弾性フォームが外から透けて見えるのを防ぐことができ、長期間使用しても体裁がよい。請求項4に係る発明によれば、外から触れたときの感触が自然になる。請求項5に係る発明によれば、乳房をやや硬めの粘弾性フォームで下から押し上げることになるので、補整効果が高まる。
【出願人】 【識別番号】593104039
【氏名又は名称】トリンプ・インターナショナル・ジャパン株式会社
【住所又は居所】東京都大田区平和島6丁目1番1号
【出願日】 平成14年1月21日(2002.1.21)
【代理人】 【識別番号】100082304
【弁理士】
【氏名又は名称】竹本 松司 (外5名)
【公開番号】 特開2003−213503(P2003−213503A)
【公開日】 平成15年7月30日(2003.7.30)
【出願番号】 特願2002−11145(P2002−11145)