| 【発明の名称】 |
ブラジャー |
| 【発明者】 |
【氏名】小岩 邦江 【住所又は居所】東京都大田区平和島6−1−1 東京流通センタービル トリンプ・インターナショナル・ジャパン株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】補整効果が高く、装着ベルトの下縁が肌に食い込む虞が無く、着用感が良好なブラジャーを提供すること。
【解決手段】左右一対のカップ2と、端縁にほつれ止めのヘム6が形成された伸縮性編地より成る装着ベルト3を備え、ヘム6で装着ベルト3の下縁を構成し、伸縮しにくい生地より成るフロントパネル4をカップ2間、カップ2の下方及びカップ2の脇側に亘って装着し、フロントパネル4の両側端部を装着パネル3に重合固定し、フロントパネル4の重合部分を、上縁に近づくほど幅広くなるよう形成し、装着ベルト3の下部に、締め付け力が下縁からベルト本体部に向かって複数段階に亘り次第に弱くなるよう編成したパワー切換部8を形成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 左右一対のカップと、端縁にほつれ止めのヘムが形成された伸縮性編地より成ると共に、前記カップから背後に延びる装着ベルトとを備え、前記伸縮性編地のヘムで装着ベルトの下縁を構成したブラジャーにおいて、伸縮しにくい生地より成るフロントパネルを前記左右のカップの間、カップの下方及びカップの脇側に亘って装着し、前記カップの脇側において該フロントパネルの両側端部を前記装着パネルに重合固定し、前記フロントパネルの装着ベルトに重合された部分を、上縁に近づくほど幅広くなるよう形成したことを特徴とするブラジャー。 【請求項2】 左右一対のカップと、端縁にほつれ止めのヘムが形成された伸縮性編地より成ると共に、前記カップから背後に延びる装着ベルトとを備え、前記伸縮性編地のヘムで装着ベルトの下縁を構成したブラジャーにおいて、前記装着ベルトの下部に、締め付け力が上方のベルト本体部よりも強く、且つ、下縁からベルト本体部に向かって複数段階に亘り次第に弱くなるよう編成したパワー切換部を形成してあることを特徴としたブラジャー。 【請求項3】 左右一対のカップと、端縁にほつれ止めのヘムが形成された伸縮性編地より成ると共に、前記カップから背後に延びる装着ベルトとを備え、前記伸縮性編地のヘムで装着ベルトの下縁を構成したブラジャーにおいて、伸縮しにくい生地より成るフロントパネルを前記左右のカップの間、カップの下方及びカップの脇側に亘って装着し、前記カップの脇側において該フロントパネルの両側端部を前記装着パネルに重合固定し、前記フロントパネルの装着ベルトに重合された部分を、上縁に近づくほど幅広くなるよう形成し、前記装着ベルトの下部に、締め付け力が上方のベルト本体部よりも強く、且つ、下縁からベルト本体部に向かって複数段階に亘り次第に弱くなるよう編成したパワー切換部を形成してあることを特徴としたブラジャー。 【請求項4】 前記パワー切換部において、締め付け力が異なる部分の幅を、締め付け力の強いものほど狭くした請求項2又は3に記載のブラジャー。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ブラジャーに関する。 【0002】 【従来の技術】一般的なブラジャーは、左右一対のカップと、カップが装着されたフロントパネルと、カップ及びフロントパネルの外縁から背部に向かって延び、伸縮性編地を素材とするバック部とを備え、フロントパネル及びバック部の下縁に沿って伸縮性テープを装着してある。ところが、胸部から脇部にかけての肉は軟らかいので、フロントパネル及びバック部の下縁に装着したテープが食い込み、この食い込み部が外衣の外からも見えて体裁が悪いばかりか、ごろついて着用感も劣り、甚だしい場合にはかぶれる心配さえあった。 【0003】そこで、フロント部及びバック部の下縁の食い込みを防ぐために、端縁にほつれ止めのヘムを形成した伸縮性編み地を用い、編み地のヘムでフロント部及びバック部の下縁を構成したブラジャーが登録実用新案第3052217号公報に開示されている。しかし、このようにカップの下方及び脇側を薄い一枚の伸縮性編み地で構成すると、乳房を寄せ上げる効果が小さく、バストを美しく補整しにくい。 【0004】さらに、左右カップ周りは非伸縮性生地で構成し、バック部は伸縮性編織地で構成すると共に、バック部の上辺部位、中間部位、下辺部位はその着用圧をそれぞれ中・弱・強としてあるブラジャーが特許第3089009号公報に開示されている。しかし、非伸縮性生地で構成された土台部分が、カップの側方において上下同幅に形成されているので、伸縮性が必要な脇部下縁が伸びにくく、このため着用感が悪くなる。また、バック部下辺部位の締め付け力をその上方の中間部位の締め付け力に比べて一気に強くすると、中間部位と下辺部位との境目で肉が膨らんで大きな段差が生じ、非常に外観が悪い。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】この発明は、補整効果が高くて、装着ベルトの下縁が肌に食い込む虞が無く、着用感が良好なブラジャーを提供することを課題とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明のブラジャーは、左右一対のカップと、端縁にほつれ止めのヘムが形成された伸縮性編地より成ると共に、該カップから背後に延びる装着ベルトとを備え、前記伸縮性編地のヘムで装着ベルトの下縁を構成し、伸縮しにくい生地より成るフロントパネルを前記左右のカップの間、カップの下方及びカップの脇側に亘って装着し、カップの脇側においてフロントパネルの両側端部を装着パネルに重合固定し、フロントパネルの装着ベルトに重合された部分を、上縁に近づくほど幅広くなるよう形成してある。 【0007】伸縮性編地のヘムで装着ベルトの下縁を構成したことにより、装着ベルトの下縁に沿って伸縮性テープを装着する手間を省き、該下縁の肌への食い込みを防止することができる。伸縮しにくい生地でフロントパネルを構成した結果、バストの補整機能が高まり、フロントパネルの装着ベルトに重合された部分を、上縁に近づくほど幅広くしたことによって、乳房の上部を脇から寄せる効果が高まり、しかも、装着ベルトの脇下部の伸縮性が抑制されないためいっそう着用感が向上する。 【0008】また、装着ベルトの下部に、締め付け力が上方のベルト本体部よりも強く、且つ、下縁からベルト本体部に向かって複数段階に亘り次第に弱くなるよう編成したパワー切換部を形成することもある。パワー切換部の締め付け力をベルト本体部の締め付け力よりも強くし、且つ、下縁からベルト本体部に向かって段階的に弱くした構成により、胸部及び脇部の肉を寄せ上げた状態で保持する補整力を弱めず、しかも、装着ベルトのパワー切換部の上方において皮膚が膨らみ、大きな段差が形成されるのを防ぐ。 【0009】この時、パワー切換部において、締め付け力が異なる部分の幅を、締め付け力の強いものほど狭くすることが望ましい。締め付け力が強い部分は大きい力で肌を押さえつけるため、この部分の幅が広いと上方の締め付け力がやや弱い部分に大量の皮膚が押し上げられ、この結果、これより締め付け力の弱い部分が大きく膨らみやすいが、締め付け力が強いものほど狭くすることによって、各部分間に生ずる段差を小さくできる。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1及び図2に示すように、ブラジャー1は、左右一対のカップ2と、カップ2から背後に伸びる左右一対の装着ベルト3と、左右のカップ2の間、カップ2の下方及びカップ2の脇側に亘って装着され、カップ2を支持するフロントパネル4と、カップ2の上端から装着ベルト3の背部寄り上端にそれぞれ掛け渡された左右のストラップ5とを備える。 【0011】装着ベルト3は、図3に示す如き端縁にほつれ止めのヘム6が形成された伸縮性編地7を、ヘム6が下縁になるよう裁断して構成される。伸縮性編地7の両側端部には、編地中央部7’よりも締め付け力が強く、且つ、端縁から編地中央部7’に向かって複数段階に亘り次第に締め付け力が弱くなるよう編成したパワー切換部8が形成される。図3に示す例では、パワー切換部8は、端部寄りに形成された最も締め付け力の強い強パワー部分8aと、その内側に形成された締め付け力がやや弱い中パワー部分8bとに編み分けられており、強パワー部分8aから編地中央部7’に向かって2段階で締め付け力が弱くなっている。 【0012】具体的には、締め付け力を段階的に弱くするために、強パワー部分8aで840デニール、中パワー部分8bで560デニール、編地中央部7’で280デニールと、デニール数を1/3づつ小さくしてある。また、強パワー部分8aの幅は3mmであって、パワー切換部8の他部分(中パワー部分8b)の幅である15mmよりもきわめて小さくなっている。そして、この伸縮性編地7から2枚の装着ベルト3を、図3の破線で示すように、両側のヘム6がそれぞれの下縁を構成するように、且つ、先端部が互いに逆側に向くよう互い違いに裁断する。 【0013】このように、伸縮性編地7をヘム6が下縁になるよう裁断して装着ベルト3を構成すると、装着ベルト3の下部には、編地中央部7’で構成されたベルト本体部よりも締め付け力が強く、且つ、下縁からベルト本体部に向かって2段階に亘り次第に締め付け力が弱くなるよう編成したパワー切換部8が形成される。そして、装着ベルト3の最下部に位置する強パワー部分8aの幅が、パワー切換部8の他部分である中パワー部分8bに比較してきわめて狭くなる。また、装着ベルト3の裏面及びカップ2の裏面脇部には、上縁に沿って伸縮性テープ9が装着され、装着ベルト3の裏面脇部には、布で被覆したボーン10が上下方向に沿って取り付けられる。さらに、装着ベルト3の先端には、互いに着脱自在に係合する雌雄の係止具11,11’がそれぞれ取り付けられている。 【0014】フロントパネル4は、伸縮しにくいナイリテスト等の生地より成り、図4に示すように、カップ2の下方に配置される左右の前下部片12と、カップ2の脇側に配置される左右の脇片13とを縫い合わせて形成され、その両側上部にカップ2を嵌合するための半円形の切欠14が形成される。そして、図1に示すように、フロントパネル4の両側端部に位置する脇片13は装着ベルト3の表面に重合縫着される。脇片13は上縁に近づくほど幅広くなるよう形成され、ボーン10よりも内側(カップ2寄り)において、装着ベルト3の下部には、フロントパネル4が重合されない三角形の伸縮部15が形成される。 【0015】図1に示すように、フロントパネル4の裏面には下縁に沿ってテープ16が装着され、フロントパネルの裏面中央部には、左右の前下部片12の縫着部に沿って補強テープ17或いはボーンが取り付けられる。また、前下部片12と脇片13との縫着部裏面に、補強テープ18或いはボーンが取り付けられる。さらに、図2に示すように、装飾性を高めるために、フロントパネル4の表面にレース19を重ねても良い。 【0016】なお、装着ベルト3の各部位のデニール数、即ち伸縮性編地7の各部位のデニール数は、必要に応じて適宜変更することができ、ベルト本体部の締め付け力と強パワー部8aの締め付け力との差が大きい場合には、パワー切換部8の締め付け力を3段階で弱くすることも可能である。この場合、パワー切換部8において締め付け力が異なる部分の幅は、締め付け力が強いものほど狭くする。また、強パワー部8aの幅とパワー切換部8の他部分の幅は、締め付け力の変更に応じて増減することができる。 【0017】 【発明の効果】本発明によれば、装着ベルトの下縁に沿って伸縮性テープを装着する手間を省くことができ、装着ベルトの下縁が薄く仕上がって違和感が無く、肌へ食い込む心配がない。また、請求項1及び請求項3に係る発明では、伸縮しにくい生地のフロントパネルを設けたので、バストの補整機能が高まり、フロントパネルの装着ベルトに重合された部分を、上縁に近づくほど幅広くしたことによって、乳房の上部を脇から寄せる効果が高まり、しかも、装着ベルトの脇下部の伸縮性が抑制されないためいっそう着用感が向上する。 【0018】請求項2及び請求項3に係る発明では、装着ベルトの下縁を構成するパワー切換部の締め付け力によって、胸部及び脇部の肉を寄せ上げた状態で保持することができ、しかも、装着ベルトの下縁からその上方に亘って緩やかに変化する締め付け力で押さえるため、装着ベルトのパワー切換部の上方において皮膚が膨らみ、大きな段差が形成されることがなく、滑らかで美しいラインに補整することが可能である。請求項4に係る発明によれば、締め付け力が強い部分によって、その上方のこれより締め付け力が弱い部分に大量の皮膚が押し上げられるのを防ぎ、この結果、締め付け力が異なる部分の間にできる段差を小さく抑えることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】593104039 【氏名又は名称】トリンプ・インターナショナル・ジャパン株式会社 【住所又は居所】東京都大田区平和島6丁目1番1号
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| 【出願日】 |
平成14年1月15日(2002.1.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082304 【弁理士】 【氏名又は名称】竹本 松司 (外5名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−213502(P2003−213502A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月30日(2003.7.30) |
| 【出願番号】 |
特願2002−6335(P2002−6335) |
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