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【発明の名称】 ガードル
【発明者】 【氏名】飯田 清三
【住所又は居所】佐賀県杵島郡江北町山口1619 イイダ靴下株式会社内

【氏名】古賀 英文
【住所又は居所】佐賀県杵島郡江北町山口1619 イイダ靴下株式会社内

【氏名】基 利枝子
【住所又は居所】大阪府大阪市中央区谷町1丁目7−4 株式会社アドヴァンシング

【氏名】栄谷 倫子
【住所又は居所】大阪府大阪市中央区谷町1丁目7−4 株式会社アドヴァンシング

【氏名】田村 蓉子
【住所又は居所】京都府京都市下京区西橋詰橋762 株式会社タムラ

【要約】 【課題】体格の個人差に対応して適切な締付け状態を与えられ、最適な矯正力で腰部を適正状態に保持できると共に、優れた装着感が得られるガードルを提供する。

【解決手段】ガードル本体10外側にバンド20、21を一対配設すると共に、ガードル本体10前身頃の所定範囲をバンド20、21他端部着脱可能状態とし、ガードル着用状態で、バンド20、21を緊張状態としつつバンド20、21他端部をガードル本体10前身頃に係着すると、両脚付け根部分から内方にバンド20、21で締付け力を与えられ、大腿骨上部に押圧力を与えて大腿骨の向きを調整でき、股関節を適正状態に保持できる。また、ガードル本体10前身頃に対しバンド20、21他端部の係着位置を調整できることから、体格の違いに対応してバンド20、21での締付け位置を変えられ、多様な着用者に対して適切な締付け状態を等しく与えることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 腹部を覆う前身頃と臀部を覆う後身頃とを両側部及び股部で接合して形成されるガードル本体を少なくとも有するガードルにおいて、前記ガードル本体の両側部の脚付け根位置近傍にそれぞれ一端部を固定される伸縮性材料製の二つのバンドを備え、前記ガードル本体の前身頃における少なくとも上下方向の所定範囲部分に、前記各バンドの他端部が着脱自在に係止されることを特徴とするガードル。
【請求項2】 前記請求項1に記載のガードルにおいて、前記各バンドが、他端部を互いに係合可能とされてなることを特徴とするガードル。
【請求項3】 前記請求項1又は2に記載のガードルにおいて、前記バンドより広幅の略帯状体で形成され、前記ガードル本体の両側部で且つ前記バンドより外側の所定箇所にそれぞれ一端部を固定されると共に、他端部をガードル本体の前側で互いに係合可能とされてなる二つの外装体を備えることを特徴とするガードル。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は腰部各部の補正を行うガードルで、特に股関節の矯正を効果的に行えると共に、着用者に関わりなく一定の着用感を与えられるガードルに関する。
【0002】
【従来の技術】衣服の下に着用されるガードルは、一般に、ウエスト部位から下の腰部、腹部、臀部、大腿部などの体型を補整するためのものである。こうしたガードルは、従来、伸縮性に富んだ布地で形成されており、着用されて伸びた状態の布地の復元力により前記各部を締め付けてたるみ等を矯正する仕組みであった。近年、体型に対するより高い矯正効果と共に、骨盤等の骨格への矯正効果を得るために、矯正効果を得ようとする箇所に特に強力な伸縮性を有するバンド状等の補強布地を配設したガードルが実用化されている。こうした従来のガードルの例としては、特開2000−135233号公報や、特開2001−104369号公報、特開2001−192903号公報に記載されるものなどがある。
【0003】このような従来のガードルでは、腹部を覆う前身頃と臀部を覆う後身頃とを両側部及び股部で接合して形成されるガードル本体に対し、このガードル本体両側部からガードル本体前身頃中央に向う強伸縮性材料製のバンドがガードル本体と一体に、又は別体に配設される構成が一般的であった。バンドとガードル本体が別体の場合、バンドの一端部はガードル本体両側部に縫着固定されており、また、バンド他端部は左右のバンド同士ガードル本体前側で結合させたり、ガードル本体前面中央部にそれぞれ係止したりしていた。
【0004】この他、ガードル本体前身頃に一端部を縫着固定された強伸縮性材料製のバンドをガードル本体後ろ側に廻し、バンド他端部をガードル本体両側部に係止して矯正効果を得るタイプのガードルもあった。上記構成のガードルは、ガードル本体より強力なバンドによる引締め力で骨盤や股関節等の矯正作用を得ていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のガードルは以上のように構成されており、ガードル本体に対し左右のバンドの各両端位置はほぼ固定された状態で位置調整困難であることから、着用する人の体格によってはバンドによる締付け位置が身体に合わない状態となり、適切な矯正力が得られないばかりでなく、腹部等が過大に圧迫されて不快感の基となったり、血行を悪化させたりすることがあるという課題を有していた。
【0006】本発明は前記課題を解消するためになされたもので、体格の個人差に対応して適切な位置での締付けを行うことができ、最適な矯正力で腰部を適正状態に保持できると共に、優れた装着感が得られるガードルを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るガードルは、腹部を覆う前身頃と臀部を覆う後身頃とを両側部及び股部で接合して形成されるガードル本体を少なくとも有するガードルにおいて、前記ガードル本体の両側部の脚付け根位置近傍にそれぞれ一端部を固定される伸縮性材料製の二つのバンドを備え、前記ガードル本体の前身頃における少なくとも上下方向の所定範囲部分に、前記各バンドの他端部が着脱自在に係止されるものである。
【0008】このように本発明においては、ガードル本体両側部にバンドを一対配設すると共に、ガードル本体前身頃の所定範囲をバンド他端部着脱可能状態とし、ガードル着用状態で、バンドに引張り力を与えて所定の緊張状態としつつバンド他端部をガードル本体前身頃に係着すると、両脚付け根部分から内方にバンドで締付け力を与えられることにより、大腿骨上部(大転子)に押圧力を与えて骨盤に対する大腿骨の向きを調整でき、股関節を適正な状態に保持可能となる。また、ガードル本体前身頃の所定範囲内でバンド他端部の係着位置を調整できることにより、体格の違いや大腿骨上部(大転子)位置の個人差に対応してバンドでの締付け位置を変えられ、多様な着用者に対して過大な圧迫等のない適切な締付け状態を等しく与えることができる。
【0009】また、本発明に係るガードルは必要に応じて、前記各バンドが、他端部を互いに係合可能とされてなるものである。このように本発明においては、二つのバンドの他端部を互いに係合可能とし、他端部の係合でバンドを連結・一体化させることにより、二つのバンド間にガードル本体を介さずにバンドで連続的に締付けられることとなり、ガードル本体両側から前側中央までの各部分で均一な伸長状態が得られ、締付け力を強力且つ均等に内方へ与えることができ、矯正能力をより一層向上させられる。
【0010】また、本発明に係るガードルは必要に応じて、前記バンドより広幅の略帯状体で形成され、前記ガードル本体の両側部で且つ前記バンドより外側の所定箇所にそれぞれ一端部を固定されると共に、他端部をガードル本体の前側で互いに係合可能とされてなる二つの外装体を備えるものである。このように本発明においては、ガードル本体両側に一端を固定される外装体を配設し、装着状態で外装体をガードル本体前側で互いに係合させるとガードル本体前身頃及びこれに係着したバンドを覆った状態となることにより、バンドを外側から見えなくすることができ、通常のガードルと同様の外観が得られ、外側に着用する服にバンドが浮き出るなどの悪影響が現れることもなく、美観を維持できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図1ないし図7に基づいて説明する。図1は本実施の形態に係るガードルの正面図、図2は本実施の形態に係るガードルの展開状態及びベルト係着状態の正面図、図3は本実施の形態に係るガードルのベルト連結状態正面図、図4は本実施の形態に係るガードルの外装体重ね合せ状態正面図、図5は本実施の形態に係るガードルの後方斜視図、図6は本実施の形態に係るガードルの非着用時及び着用時における股関節接合状態説明図、図7は本実施の形態に係るガードルの着用状態説明図である。
【0012】前記各図において本実施形態に係るガードル1は、腹部を覆う前身頃11及び臀部を覆う後身頃12をそれぞれ両側部及び股部で縫着接合して形成されるガードル本体10と、このガードル本体10の両側部の脚付け根位置近傍にそれぞれ一端部を固定される伸縮性材料製の二つのバンド20、21と、前記ガードル本体10の両側部で且つ前記バンド20、21より外側にそれぞれ一端部を固定されると共に、他端部をガードル本体10の前側で互いに係合可能とされてなる一対の外装体30、31とを備える構成である。前記ガードル本体10は、腰部全体を覆って下腹部や臀部の引締め効果を与えられる公知の形状及び構造であり、詳細な説明を省略する。このガードル本体10の前身頃11前面部分は面ファスナの一方を兼ねるパイル地となっている。
【0013】前記バンド20、21は、所定範囲伸長・復元自在な所定長さの帯状体で形成され、一端部をガードル本体10の両側部やや後ろ寄りの脚付け根位置付近にそれぞれ一体に縫着される構成である。これらバンド20、21の他端部にはガードル本体10前面のパイル地部分に係合する面ファスナ40が一体に固定され、バンド20、21他端をガードル本体10の前身頃11前面に着脱自在に係着させられる。なお、一方のバンド20の他端部における面ファスナ40のちょうど反対側の面には、他方のバンド21の面ファスナ40と係合可能な所定の面ファスナ41が固定配設されており、この面ファスナ41にバンド21の面ファスナ40を係合させてバンド20、21同士を連結させられる仕組みとなっている。
【0014】前記外装体30、31は、ガードル本体10の前身頃11の横半分を覆う大きさとされる伸縮性材料製帯状体で形成され、一端部をガードル本体10の両側部におけるバンド20、21の縫着部分外側にそれぞれ縫着される構成である。これら外装体30、31他端部には、互いに係合可能なフック32またはフック受け33が複数組配設されており、ガードル本体10の前身頃11中央前方で他端部同士を係合させると、左右の外装体30、31でガードル本体10前面を覆った状態となる。
【0015】次に、本実施形態に係るガードルの使用状態について説明する。あらかじめ、外装体30、31及びバンド20、21の各他端部をガードル本体10の前身頃11から離隔させた状態(図2(A)参照)で、着用者はガードル本体10に脚を入れてそのまま腰部に被せていき、ウエスト部位から下側にガードル本体10を着用した状態とする。この着用状態では、ガードル本体10各部分が腰部にフィットして密着すると共に、下腹部や臀部等に補正効果を与えることとなる。
【0016】続いて、ガードル本体10左右両側から延出している各バンド20、21の他端部を引張りつつ、着用したガードル本体10前面に沿って斜め上方に伸長させ、まずバンド20他端部を前身頃11前面に係着させ(図2(B)参照)、さらに面ファスナ40、41同士の係合によりバンド21他端部をバンド20前側に係着させ、ガードル本体10前面と各バンド20、21を一体化させる(図3参照)。
【0017】こうしてバンド20、21他端部をガードル本体10に係着させたら、バンド20、21同様ガードル本体10左右両側から延出している各外装体30、31をバンド20、21の外側に重ねてガードル本体10前面を覆うようにし、さらに外装体30、31他端部をガードル本体10中央部前方に引寄せてこの他端部のフック32とフック受け33とを係合すれば、装着完了状態となる。バンド20、21は外装体30、31に覆われており、バンド20、21が外側の衣服表面に浮き出ることはない。
【0018】この状態では、ガードル本体10前面に配置された二本のバンド20、21が各々伸長状態で連結していることから、これらバンド20、21の弾性復元力に伴う締付け力でバンド20、21内方の左右の大腿骨101、102における各大転子101a、102aがそれぞれ押圧力を受けることとなり、大腿骨101、102上部の骨盤100に対する位置、すなわち、股関節103の接合状態が正しく調整される。
【0019】そして、バンド20、21の配置がバンド20、21他端部位置の調整で着用者毎に適応した状態とされているので、着用者に圧迫感などの不快感を与えることもない。また、適切配置とされたバンド20、21及びガードル本体10が、着用者の歩行など腰を大きく動かす運動を経た場合でも、腰部に対し大きくずれることはなく、矯正効果を維持できると共に着用感も変化せず、さらに太股付け根部分にガードル本体10下縁やバンド20、21が強く当ることもなく、着用感が損われない。
【0020】このように、本実施の形態に係るガードルにおいては、ガードル本体10両側部にバンド20、21をそれぞれ配設すると共に、ガードル本体10前身頃とバンド20、21他端部にそれぞれ面ファスナ40、41を配設して、ガードル本体10の前身頃11をバンド20、21他端部着脱可能状態とし、ガードル着用状態でバンド20、21に引張り力を与えて所定の緊張状態としつつバンド20、21他端部をガードル本体10前身頃に一体化すると、両脚付け根部分から内方にバンド20、21で締付け力を与えられることから、大腿骨101、102上部に押圧力を与えて骨盤100に対する大腿骨101、102の向きを調整でき、股関節103を適正な接合状態に保持可能となる。また、面ファスナ40の着脱でバンド20他端部のガードル本体10前身頃への係着位置を最も適切な位置に自在に調整できることから、着用者の体格の違いに対応してバンド20、21での締付け位置を変えられ、多様な着用者に対して適切な締付け状態を等しく与えることができる。
【0021】さらに、本実施の形態に係るガードルにおいては、ガードル本体10両側に一端を固定される一対の外装体30、31を配設し、ガードル着用状態で外装体30、31をガードル本体10前側で互いに係合させるとガードル本体10前身頃及びこれに係着したバンド20、21を覆った状態となることから、バンド20、21を外側から見えなくすることができ、通常のガードル同様の外観が得られ、外側に着用する衣服にバンド20、21が浮き出るなどの悪影響が現れることもなく、美観を維持できる。
【0022】なお、前記実施の形態に係るガードルにおいては、ガードル本体10の股部は閉じた状態に固定する構成としているが、これに限らず、ガードル本体10の股部を、前身頃側と後身頃側とで分離・接合自在にする構成とすることもでき、着用者によるガードル着脱時の手間が省け、取扱い性に優れることとなる。また、前記実施の形態に係るガードルにおいては、ベルト20、21を面ファスナ40、41の係合により一体に連結する構成としているが、これに限らず、各ベルト20、21を連結せず各々ガードル本体10の前身頃11前面に係着させる構成とすることもでき、腰部左右で締付け状態を異ならせたい場合にも対応できる。また、前記実施の形態に係るガードルにおいては、ガードル本体10外側にベルト20、21と共に外装体30、31を配設する構成としているが、これに限らず、ガードル本体10外側にはベルト20、21のみ配設する構成とすることもでき、必要最小限の構成としてコストダウンを図れる。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ガードル本体外側にバンドを一対配設すると共に、ガードル本体前身頃の所定範囲をバンド他端部着脱可能状態とし、ガードル着用状態で、バンドに引張り力を与えて所定の緊張状態としつつバンド他端部をガードル本体前身頃に係着すると、両脚付け根部分から内方にバンドで締付け力を与えられることにより、大腿骨上部に押圧力を与えて骨盤に対する大腿骨の向きを調整でき、股関節を適正な状態に保持可能となるという効果を奏する。また、ガードル本体前身頃の所定範囲内でバンド他端部の係着位置を調整できることにより、体格の違いや大腿骨上部(大転子)位置の個人差に対応してバンドでの締付け位置を変えられ、多様な着用者に対して過大な圧迫等のない適切な締付け状態を等しく与えることができるという効果を有する。
【0024】また、本発明によれば、二つのバンドの他端部を互いに係合可能とし、他端部の係合でバンドを連結・一体化させることにより、二つのバンド間にガードル本体を介さずにバンドで連続的に締付けられることとなり、ガードル本体両側から前側中央までの各部分で均一な伸長状態が得られ、締付け力を強力且つ均等に内方へ与えることができ、矯正能力をより一層向上させられるという効果を有する。
【0025】また、本発明によれば、ガードル本体両側に一端を固定される外装体を配設し、装着状態で外装体をガードル本体前側で互いに係合させるとガードル本体前身頃及びこれに係着したバンドを覆った状態となることにより、バンドを外側から見えなくすることができ、通常のガードルと同様の外観が得られ、外側に着用する服にバンドが浮き出るなどの悪影響が現れることもなく、美観を維持できるという効果を有する。
【出願人】 【識別番号】500294888
【氏名又は名称】株式会社 アドヴァンシング
【住所又は居所】大阪市中央区谷町1丁目7番4号 MF天満橋ビル8F
【識別番号】593065110
【氏名又は名称】イイダ靴下株式会社
【住所又は居所】奈良県御所市138番地
【出願日】 平成13年9月28日(2001.9.28)
【代理人】 【識別番号】100099634
【弁理士】
【氏名又は名称】平井 安雄
【公開番号】 特開2003−105603(P2003−105603A)
【公開日】 平成15年4月9日(2003.4.9)
【出願番号】 特願2001−302897(P2001−302897)