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【発明の名称】 臀部被覆衣類
【発明者】 【氏名】小山 由朗
【住所又は居所】京都府京都市南区吉祥院中島町29番地 株式会社ワコール内

【要約】 【課題】体型補整機能を果たしつつ、容易に着用でき、着用後の運動時には体の動きを妨げることを低減する臀部被覆衣類を提供する。

【解決手段】この臀部被覆衣類10は、着用時に臀部に密着して臀部を被覆する被覆部12a、12bを備え、被覆部12a、12bには、着用時に臀部の後中心の臀裂部近傍を頂点16cとして、ウエストラインにかけて形成される逆三角形状の開口部16が設けられており、少なくとも開口部16のウエストラインに沿う辺に沿って被覆部12a、12bに配置され引っ張り方向に加えられる外力に抵抗して原形に復するように弾力性を有するテープ状の第1の弾性部13と、開口部16の頂点16cから左右に伸びる辺16a、16bのそれぞれに沿って被覆部12a、12bに配置され、弾力性を有するテープ状の一対の第2の弾性部14a、14bとを有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 着用時に臀部に密着し、少なくとも前記臀部を被覆する被覆部を備える臀部被覆衣類であって、前記被覆部には、着用時に臀部の後中心の臀裂部近傍を頂点として、腰椎近傍のウエストラインにかけて形成される逆三角形状の開口部が設けられており、少なくとも当該開口部の前記ウエストラインに沿う辺に沿って前記被覆部に配置され、引っ張り方向に加えられる外力に抵抗して原形に復するように弾力性を有するテープ状の第1の弾性部と、前記開口部の前記頂点から左右に伸びる辺のそれぞれに沿って前記被覆部に配置され、引っ張り方向に加えられる外力に抵抗して原形に復するように弾力性を有するテープ状の一対の第2の弾性部とを有することを特徴とする臀部被覆衣類。
【請求項2】 前記開口部の前記頂点近傍に位置する前記一対の第2の弾性帯の端部それぞれに繋がっており、前記頂点から下方の臀裂部に沿って前記被覆部に配置され、引っ張り方向に加えられる外力に抵抗して原形に復するように弾力性を有するテープ状の第3の弾性部を有することを特徴とする請求項1に記載の臀部被覆衣類。
【請求項3】 前記第1の弾性部は、前記ウエストラインの全周に沿って前記被覆部に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の臀部被覆衣類。
【請求項4】 前記被覆部の前記ウエストラインに沿って環状に、中空管状の支持部が形成されており、前記第1の弾性部は当該支持部内に収容されていることを特徴とする請求項3に記載の臀部被覆衣類。
【請求項5】 前記第2の弾性部及び前記第3の弾性部の少なくとも一つが、当該各弾性部の長手方向と交わるように形成される縫い目によって前記被覆部に縫合されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の臀部被覆衣類。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、着用時に臀部に密着し、少なくとも前記臀部を被覆する被覆部を備える臀部被覆衣類に関する。
【0002】
【従来の技術】ガードルといった臀部にフィットする臀部被覆衣類は、お腹押えやヒップアップといった体型補整機能を有し、広く普及している。これらの臀部被覆衣類は体型補整機能を発揮するために、外力に対して伸びにくく、伸ばした場合には強い反発力(縮む力)を生じる性質を備えている伸縮性の低い布地を用いていることが多い。
【0003】このような従来の臀部被覆衣類は、図6に示すように、腰椎近傍のウエストライン91から、尾骨近傍の尾骨ライン93を被覆し、更に、臀部92の下方の大腿部95にかけて臀部92に密着して被覆する被覆部を備えているのが一般的である。そのような従来の臀部被覆衣類は、伸縮性の低い布地を用いているために、走ったりといった運動をした場合には、臀部92の後中心の臀裂部94近傍で被覆部を形成する布地が運動時の抵抗となることがあった。また、着用時には着用しにくく、特にウエストライン91近傍から臀部被覆衣類内に手を入れて、臀部92の尻肉を整えるといった作業もしにくい場合があった。
【0004】従来、このような課題に対処するために、臀裂部94近傍に開口部や切り欠き部を設ける臀部被覆衣類の提案がなされている(特開2000−256905号公報、登録実用新案第3051980号公報、特開平7−252703号公報、登録実用新案第3024009号公報、特許第2876314号公報、実公昭62−6084号公報等)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ガードルといった臀部にフィットする臀部被覆衣類は、臀部にフィットし体型補整機能を果たすことを求められているが、従来のような臀裂部近傍に開口部を設ける臀部被覆衣類ではある程度の体型補整機能の低下が避けられないものとなっていた。
【0006】そこで本発明は、体型補整機能を果たしつつ、容易に着用でき、着用後の運動時には体の動きを妨げることを低減する臀部被覆衣類を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の臀部被覆衣類は、着用時に臀部に密着し、少なくとも臀部を被覆する被覆部を備える臀部被覆衣類であって、被覆部には、着用時に臀部の後中心の臀裂部近傍を頂点として、腰椎近傍のウエストラインにかけて形成される逆三角形状の開口部が設けられており、少なくとも開口部のウエストラインに沿う辺に沿って被覆部に配置され、引っ張り方向に加えられる外力に抵抗して原形に復するように弾力性を有するテープ状の第1の弾性部と、開口部の頂点から左右に伸びる辺のそれぞれに沿って被覆部に配置され、引っ張り方向に加えられる外力に抵抗して原形に復するように弾力性を有するテープ状の一対の第2の弾性部とを有することを特徴とする。
【0008】本発明によれば、被覆部に逆三角形状の開口部を有しており、ウエストライン部分が伸びやすいので、ウエストライン部分や開口部から手を入れて尻肉を整えやすく着用しやすい。また、臀裂部付近のいわゆる後ウエスト部に開口部を有しているので、着用した際に被覆部が臀部を上に持ち上げる力が後ウエスト部の布地によって横に引かれて低減されずヒップ等の体型補整機能が確保でき、着用して運動する際に布地が抵抗にならず動きやすい。開口部のウエストラインに沿う辺に沿って第1の弾性部が、開口部の頂点から伸びる辺のそれぞれに沿って一対の第2の弾性部が、それぞれ配置されているので、着用時に臀部によって各弾性部が引っ張られる力と、各弾性部の復元力とが均衡して被覆部が臀部により密着して運動追随性がよくなり、ずり下がらず、体型が変化した場合にも対応力が高い。
【0009】また本発明の臀部被覆衣類は、開口部の頂点近傍に位置する一対の第2の弾性帯の端部それぞれに繋がっており、頂点から下方の臀裂部に沿って被覆部に配置され、引っ張り方向に加えられる外力に抵抗して原形に復するように弾力性を有するテープ状の第3の弾性部を有するようにしてもよい。第2の弾性部と繋がって第3の弾性部が配置されているので、着用時に臀部によって各弾性部が引っ張られる力と、各弾性部の復元力とが均衡して被覆部が臀部により密着して運動追随性がよくなり、ずり下がらず、体型が変化した場合にも対応力が高い。特に、第2の弾性部は、第1の弾性部と第3の弾性部とによって両端を引っ張られるようになるので、被覆部が臀部により密着する。
【0010】また本発明の臀部被覆衣類は、第1の弾性部は、ウエストラインの全周に沿って被覆部に配置されているようにしてもよい。第1の弾性部がウエストラインの全周に沿って配置されているので、被覆部の上部をよりウエストラインに密着させることができる。また、被覆部の上部をウエストラインに密着させるので、着用した場合に第2の弾性部を引っ張る力が強くなるので、被覆部を臀部により密着させることができる。
【0011】また本発明の臀部被覆衣類は、被覆部のウエストラインに沿って環状に、中空管状の支持部が形成されており、第1の弾性部は当該支持部内に収容されているようにしてもよい。中空管状の支持部内に第1の弾性部が収容されているので、第1の弾性部は支持部内で自由に伸縮することができ、ウエストライン部分から手を入れる際にスムーズに手を入れることができて、尻肉を整えやすく着用しやすい。
【0012】また本発明の臀部被覆衣類は、第2の弾性部及び第3の弾性部の少なくとも一つが、各弾性部の長手方向と交わるように形成される縫い目によって被覆部に縫合されているようにしてもよい。縫い目が各弾性部の長手方向と交わるように形成されているので、縫い目が長手方向に沿っている場合と比較して、各弾性部が長手方向に伸びやすくなる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態をガードルを例に図面を参照しながら説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0014】本発明の実施形態であるガードル10について、図1を用いて説明する。図1は、ガードル10を示した図である。ガードル10は、布地によって形成されている前身頃11、左右一対の被覆部12a、12b、及び、図示しないクロッチ部を備え、これらは互いに縫合されている。ここで用いられる布地は、外力に対して伸びにくく、伸ばした場合には強い反発力(縮む力)を生じる性質を備えている伸縮性の低い布地が用いられる。また、被覆部12a及び12b上方のウエストラインに沿ってウエストゴム(第1の弾性部)13が配置されており、被覆部12a及び12bの表面側に縫合されている。
【0015】被覆部12a及び12bには、着用時に臀部の後中心の臀裂部近傍を頂点16cとして、腰椎近傍のウエストラインにかけて逆三角形状の開口部16が設けられている。従って、開口部16の上方においては、ウエストゴム13は被覆部12a及び12bとは縫合されておらず、拘束を受けずに伸縮が可能なように構成されている。また、ガードル10を着用した場合に、頂点16cは尾骨近傍の尾骨ラインに位置するようになっており、開口部16のウエストラインに沿った辺は、ウエストライン全周の約3分の1となるように形成されている。
【0016】開口部16の頂点16cから左右に伸びる辺16a、16bに沿って、被覆部12a及び12bの裏側に、ゴム状テープ(第2の弾性部)14a及び14bが縫合されている。ゴム状テープ14a及び14bは、ウエストゴム13とも縫合されている。ゴム状テープ14a及び14bは、ゴムテープやバイアス編みのテープといった弾性を有する材料で形成されており、引っ張り方向に外力が加わると、その外力に抵抗して縮もうとする力が働くようになっている。
【0017】ゴム状テープ14a及び14bに繋がって、頂点16cを挟んで開口部16とは反対側の臀裂部に沿って、被覆部12a及び12bの裏側に、ゴム状テープ(第3の弾性部)15が縫合されている。ゴム状テープ15は、被覆部12a及び12bの縫合部分に沿って縫合されている。また、ゴム状テープ15は、臀裂部に沿って臀裂部下方のクロッチ部に至るように配置されている。
【0018】ゴム状テープ14a、14b、及び、15を被覆部12a及び12bに縫合している縫い目について図2を用いて説明する。図2は、ゴム状テープ14aを縫合する縫い目を例にとって説明した図である。図2(a)に示すように、ゴム状テープ14aは、被覆部12aに、縫い目17によって縫合されている。縫い目17は、開口部16の辺16aに沿った、ゴム状テープ14aの長手方向Aと交わるように形成されている。縫い目17は、ゴム状テープ17の長手方向Aの辺から所定の間隔をとった部分から出発し、長手方向Aと交わるように所定の角度で反対側の辺へ向う。縫い目17が反対側の辺から所定の間隔の所まで来ると、折り返して出発した辺に向い、順次同様の手順でいわゆるバイアス状に縫い進んでいる。縫い目17がゴム状テープ14aの長手方向Aと成す所定の角度が90度に近いほど伸縮性は高くなり、所定の角度が0度に近くなり縫い目17と長手方向Aとが平行に近くなると伸縮性は低くなる。なお、本実施形態では、ウエストゴム13も図2に示す縫い目で被覆部12a及び12bに縫合されている。
【0019】このように被覆部12aに縫合されたゴム状テープ14aは、図2(b)に示すように長手方向Aに沿った方向に力がかかると、その力がかかった方向に伸びる。縫い目17はバイアス状になっているので、長手方向Aの力に対しての抵抗が小さく、図2(c)に示すように、ゴム状テープ14aを長手方向Aに沿った縫い目18で縫合したのに比較して伸びやすくなっている。
【0020】引き続いて図1〜図3を用いて、本実施形態のガードル10の着用時の作用及び効果について説明する。図3(a)は、着用前のガードル10を示した図であり、図3(b)は、着用後のガードル10を示した図である。着用前のガードル10の開口部16の、ウエストラインに沿った辺の横幅はLhであり、縦幅はLvである。ここで、Lhは1センチメートルから16センチメートルの間の寸法であることが好ましく、本実施形態の場合は8.5センチメートルである。また、Lvは5センチメートルから12センチメートルの間の寸法であることが好ましく、本実施形態の場合は8センチメートルである。
【0021】ガードル10を着用すると、開口部16の横幅Lhは広がってLh'となり、縦幅Lvは縮まってLv'となる。これは、開口部16に布地が無いために、矢印Bの水平方向に引っ張られやすくなるため横幅Lhは広がり、臀部を引っ張り上げる力が横方向に分散されて低減されないため直接的に臀部を引っ張り上げることとなり縦幅Lvは狭くなるためである。
【0022】このように、ガードル10の被覆部12a及び12bに逆三角形状の開口部16を有しており、ウエストライン部分が伸びやすいので、ウエストライン部分や開口部16から手を入れて尻肉を整えやすく着用しやすい。また、臀裂部付近のいわゆる後ウエスト部に開口部16を有しているために、着用した際に被覆部12a及び12bが臀部を矢印Cの方向に持ち上げる力が、後ウエスト部の布地によって矢印Bの方向に引かれる力によって低減されにくいのでヒップ等の体型補整機能が確保できる。
【0023】更に、開口部16に沿ってゴム状テープ14a及び14bが、臀裂部に沿ってゴム状テープ15が、それぞれ配置されているので、着用時に臀部によって各弾性部を引っ張る力と、各弾性部の復元力とが均衡して被覆部12a及び12bが臀部により密着するのでずり下がらず、体型が変化した場合にも対応力が高い。ゴム状テープ14a及び14bは、尾骨ラインからウエストラインにかけて配置されているので、臀部上方に密着して被覆部12a及び12bを臀部に密着させる。また、ゴム状テープ15は臀裂部に沿って、尾骨ラインから臀裂部下方のクロッチ部にかけて配置されているので、臀部内側から股下部にかけて密着して被覆部12a及び12bを臀部に密着させる。更に、ウエストラインの全周に沿ってウエストゴム13が配置されているので、被覆部12a及び12bが臀部へより密着する。
【0024】また、ウエストゴム13にはゴム状テープ14a及び14bが、ゴム状テープ14a及び14bにはゴム状テープ15がそれぞれ繋がっているので、ゴム状テープ14a、14b、及び、15により、着用時に臀部によって各ゴム状テープを引っ張る力と、各ゴム状テープの復元力とが均衡して被覆部12a及び12bが臀部により密着するのでずり下がらず、体型が変化した場合にも対応力が高い。
【0025】また、ウエストゴム13、ゴム状テープ14a、14b、15を被覆部12a及び12bに縫合している縫い目が、ウエストゴム13、ゴム状テープ14a、14b、15それぞれの長手方向と交わるように、図2(a)に示すようにバイアス状に形成されているので、縫い目が長手方向に沿っている図2(c)のような場合と比較して、ウエストゴム13、ゴム状テープ14a、14b、15が長手方向に伸びやすく、身体の動きにも追随しやすい。
【0026】引き続いて図1、図2、図4を用いて、本実施形態のガードル10を着用し、運動したときの作用及び効果について説明する。図4(a)は、着用して両足を揃えた状態のガードル10を示した図であり、図4(b)は、着用して右足を後ろに左足を前に出した状態のガードル10を示した図である。
【0027】歩行などをする場合には、右足を前に出して、逆の左足を後ろに残すような動作をし、引き続いて左足を前に出して、逆の右足を後ろに残すといった動作を繰り返すこととなる。左足を前に出して、右足を後ろに残した場合には、図4(b)に示すように、ガードル10の被覆部12bは右側の臀部によって上方矢印Dの方向に押し上げられ、被覆部12aは左側の臀部に引っ張られるように下方矢印Eの方向に引き下げられる。従って、開口部16の右側の辺16bは上方矢印Dの方向に押し上げられ、辺16aは下方矢印Eの方向に引き下げられるようになり、開口部16が見かけ上歪んでこの動きを吸収するようになる。
【0028】このように臀裂部付近のいわゆる後ウエスト部に開口部16を有しており、開口部16に布地が無いので、このような変形の抵抗とならず、運動追随性がよくなり、ずり下がらない。また、辺16bにはゴム状テープ14bが、辺16aにはゴム状テープ14aがそれぞれ配置されているので、運動時に臀部によってゴム状テープ14a及び14bが引っ張られる力と、ゴム状テープ14a及び14bの復元力とが均衡して被覆部12a及び12bが更に臀部に密着するので運動追随性がよくなり、ずり下がらない。
【0029】つまり、開口部16の辺16bに沿って配置されているゴム状テープ14bは、矢印Dの方向に押し上げられると伸びる方向に外力が働くので、反対側の縮もうとする力が発生することとなり、被覆部12bを臀部に密着させる。また、開口部16の辺16aに沿って配置されているゴム状テープ14aは、矢印Eの方向に引き下げられるとやはり伸びる方向に外力が働くので、、反対側の縮もうとする力が発生することとなり、被覆部12aを臀部に密着させる。また、このような臀部の動きの過程で、ゴム状テープ14a及び14bを縮ませる方向に外力が働くような場合には、ゴム状テープ14a及び14bは、ゴム状テープ15やウエストテープ13と繋がっているので、相互の力の均衡によって引っ張り合うこととなり、被覆部12a及び12bを臀部に密着させることとなる。
【0030】引き続いて、本実施形態の変形例であるガードル20について図5を用いて説明する。図5は、ガードル20を示した図である。ガードル20は、布地によって形成されている前身頃21、左右一対の被覆部22a、22b、及び、図示しないクロッチ部を備え、これらは互いに縫合されている。ここで用いられる布地は、ガードル10と同様である。ガードル20の被覆部22a及び22bの上方のウエストラインに沿って環状に、中空管状の支持部26がウエストライン全周に渡って配置されている。支持部26は、被覆部22a及び22bの上端を折り返して形成してもよいし、別途形成した中空管状の部分を縫合して形成してもよい。この支持部26内には、ウエストゴム23が収容さており、ウエストゴム23は支持部26内で自由に動くことができる。
【0031】被覆部22a及び22bには、着用時に臀部の後ろ中心の臀裂部近傍を頂点2cとして、腰椎近傍のウエストラインにかけて逆三角形状の開口部25が設けられている。ガードル10の場合と同様に、頂点25cは尾骨近傍の尾骨ラインに位置するようになっており、開口部25のウエストラインに沿った辺は、ウエストライン全周の約3分の1となるように形成されている。
【0032】被覆部22aの開口部25に沿った辺25aから、臀裂部下方のクロッチ部に至るようにゴム状テープ(第2の弾性部、第3の弾性部)24aが、被覆部22aの裏面に縫合されている。また、被覆部22bにも同様に、開口部25に沿った辺25bから、臀裂部下方のクロッチ部に至るようにゴム状テープ(第2の弾性部、第3の弾性部)24bが、被覆部22aの裏面に縫合されている。つまり、ガードル10では、開口部に沿ったゴム状テープと、臀裂部からクロッチ部に至るゴム状テープとを別体に形成していたが、ガードル20ではこれらを一体として形成している。ゴム状テープ24a及び24bの材質は、ガードル10の場合と同様である。
【0033】このように形成したガードル20も、ガードル10と同様の作用及び効果を奏することができる。特に、ウエストゴム23が、被覆部22a及び22bに縫合されておらず、被覆部22a及び22bに形成された中空管状の支持部26内に収容されているので、ウエストゴム23は伸びやすくガードル20を着用しやすい。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、被覆部に逆三角形状の開口部を有しており、ウエストライン部分が伸びやすいので、ウエストライン部分や開口部から手を入れて尻肉を整えやすく着用しやすい。また、臀裂部付近のいわゆる後ウエスト部に開口部を有しているので、着用した際に被覆部が臀部を上に持ち上げる力が後ウエスト部の布地によって横に引かれて低減されずヒップ等の体型補整機能が確保でき、着用して運動する際に布地が抵抗にならず動きやすい。開口部のウエストラインに沿う辺に沿って第1の弾性部が、開口部の頂点から伸びる辺のそれぞれに沿って一対の第2の弾性部が、それぞれ配置されているので、着用時に臀部によって各弾性部が引っ張られる力と、各弾性部の復元力とが均衡して被覆部が臀部により密着して運動追随性がよくなり、ずり下がらず、体型が変化した場合にも対応力が高い。従って、本発明の目的とする、体型補整機能を果たしつつ、容易に着用でき、着用後の運動時には体の動きを妨げることを低減する臀部被覆衣類を提供することができた。
【出願人】 【識別番号】000139399
【氏名又は名称】株式会社ワコール
【住所又は居所】京都府京都市南区吉祥院中島町29番地
【出願日】 平成13年8月23日(2001.8.23)
【代理人】 【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹 (外2名)
【公開番号】 特開2003−64504(P2003−64504A)
【公開日】 平成15年3月5日(2003.3.5)
【出願番号】 特願2001−253488(P2001−253488)