トップ :: A 生活必需品 :: A41 衣類




【発明の名称】 股下部分離型下ばき
【発明者】 【氏名】小方 四郎

【要約】 【課題】股下部を分離するだけで簡単に用足しを行うことができるようにすると共に、分離した前側および後側股下部の便器の水等による汚れを回避する。

【解決手段】腰回り部1と股下部2とからなり、股下部2に、股下部2を前側股下部2aと後側股下部2bとに分離しかつ接続可能な分離部8を設けてなる下ばきにおいて、腰回り部1の前側上端から股下部2を通って腰回り部1の後側上端までの全長をLとしたとき、上記分離部8を、上記前側上端から前側股下部2aの分離部先端までの前側股下対応部13の全長Pfが2/5L以下となる位置に設け、上記後側上端から後側股下部2bの分離部先端までの後側股下対応部14を、伸縮可能であって、かつ股下部2が分離部8で分離されたときに後側股下対応部14の全長Pbが1/2L以下になるまで収縮可能に形成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 腰回り部と股下部とを有し、該股下部には、該股下部を前側股下部と後側股下部とに分離しかつ接続可能な分離部が設けられてなる下ばきであって、上記腰回り部の前側上端から上記股下部を通って上記腰回り部の後側上端までの全長をLとしたとき、上記分離部が、上記前側上端から上記前側股下部の分離部先端までの前側股下対応部の全長Pfが2/5L以下となる位置に設けられ、上記後側上端から上記後側股下部の分離部先端までの後側股下対応部が、伸縮可能であって、かつ、上記股下部が上記分離部で分離されたときに該後側股下対応部の全長Pbが1/2L以下になるまで収縮可能に形成されていることを特徴とする股下部分離型下ばき。
【請求項2】 腰回り部と股下部とを有し、該股下部には、該股下部を前側股下部と後側股下部とに分離しかつ接続可能な分離部が設けられてなる下ばきであって、上記腰回り部の前側上端から上記股下部を通って上記腰回り部の後側上端までの全長をLとしたとき、上記分離部が、上記前側上端から上記前側股下部の分離部先端までの前側股下対応部の全長Pfが2/5Lより大であって、上記後側上端から上記後側股下部の分離部先端までの後側股下対応部の全長Pbが1/2Lより大となる位置に設けられ、上記前側股下対応部が、伸縮可能であって、かつ、上記股下部が上記分離部で分離されたときにその全長Pfが2/5L以下になるまで収縮可能に形成されていると共に、上記後側股下対応部が、伸縮可能であって、かつ、上記股下部が上記分離部で分離されたときにその全長Pbが1/2L以下になるまで収縮可能に形成されていることを特徴とする股下部分離型下ばき。
【請求項3】 腰回り部と股下部とを有し、該股下部には、該股下部を前側股下部と後側股下部とに分離しかつ接続可能な分離部が設けられてなる下ばきであって、上記腰回り部の前側上端から上記股下部を通って上記腰回り部の後側上端までの全長をLとしたとき、上記分離部が、上記後側上端から上記後側股下部の分離部先端までの後側股下対応部の全長Pbが1/2L以下となる位置に設けられ、上記前側上端から上記前側股下部の分離部先端までの前側股下対応部が、伸縮可能であって、かつ、上記股下部が上記分離部で分離されたときに該前側股下対応部の全長Pfが2/5L以下になるまで収縮可能に形成されていることを特徴とする股下部分離型下ばき。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下ばき、即ち男性用および子供用のパンツあるいは女性用のパンティであって、股下部において分離接続可能に構成された股下部分離型下ばきに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的な下ばきは、腰の周囲を一周する輪形の腰回り部と、該腰回り部の前側と後側とを連結する股下部とを有し、該股下部の左右両側に股下部と腰回り部との間に形成された脚挿通孔を有する形状をなしている。
【0003】このような形態の下ばきは、その身体への着脱の際脚を脚挿通孔に挿通したり、あるいは脚挿通孔から脚を抜き出したりしなければならず、着脱が面倒であるという問題を有しており、この点を改善するため、例えば実開昭62-41003号公報に記載されているように、股下部を中間位置で分離接続可能に構成したものが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、トイレで大便あるいは小便の用足しを行う際、従来の一般的な下ばきの場合は下ばきを下げて行っているが、上述のような股下部分離型の下ばきの場合は、股下部を分離するだけで用足しを行うことが可能であり、そのような形で用足しを行うことができれば、特にお年寄りや病気の人あるいは下ばきを下げるのに不自由する人達にとっては非常に便利である。
【0005】しかしながら、従来の股下部分離型の下ばきは、股下部を分離して便器に座り込んだ場合、分離した前側股下部および後側股下部が体の前後で垂れ下がり、前側股下部もしくは後側股下部の先端が便器内の水に触れたり、あるいは前側股下部や後側股下部に小便もしくは大便が付着したりする虞があり、従来の股下部分離型の下ばきはそのままでは股下部を分離するだけで用足しを行うには問題が多かった。
【0006】本発明は、上記事情に鑑み、股下部を分離するだけで簡単に用足しを行うことができると共に、その際分離した前側および後側股下部が汚れる虞のない股下部分離型の下ばきを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の股下部分離型下ばきは、上記目的を達成するため、腰回り部と股下部とを有し、該股下部には、該股下部を前側股下部と後側股下部とに分離しかつ接続可能な分離部が設けられてなる下ばきであって、上記腰回り部の前側上端から上記股下部を通って上記腰回り部の後側上端までの全長をLとしたとき、上記分離部が、上記前側上端から上記前側股下部の分離部先端までの前側股下対応部の全長Pfが2/5L以下となる位置に設けられ、上記後側上端から上記後側股下部の分離部先端までの後側股下対応部が、伸縮可能であって、かつ、上記股下部が上記分離部で分離されたときに該後側股下対応部の全長Pbが1/2L以下になるまで収縮可能に形成されていることを特徴とする。
【0008】本発明に係る第2の股下部分離型下ばきは、上記目的を達成するため、腰回り部と股下部とを有し、該股下部には、該股下部を前側股下部と後側股下部とに分離しかつ接続可能な分離部が設けられてなる下ばきであって、上記腰回り部の前側上端から上記股下部を通って上記腰回り部の後側上端までの全長をLとしたとき、上記分離部が、上記前側上端から上記前側股下部の分離部先端までの前側股下対応部の全長Pfが2/5Lより大であって、上記後側上端から上記後側股下部の分離部先端までの後側股下対応部の全長Pbが1/2Lより大となる位置に設けられ、上記前側股下対応部が、伸縮可能であって、かつ、上記股下部が上記分離部で分離されたときにその全長Pfが2/5L以下になるまで収縮可能に形成されていると共に、上記後側股下対応部が、伸縮可能であって、かつ、上記股下部が上記分離部で分離されたときにその全長Pbが1/2L以下になるまで収縮可能に形成されていることを特徴とする。
【0009】本発明に係る第3の股下部分離型下ばきは、上記目的を達成するため、腰回り部と股下部とを有し、該股下部には、該股下部を前側股下部と後側股下部とに分離しかつ接続可能な分離部が設けられてなる下ばきであって、上記腰回り部の前側上端から上記股下部を通って上記腰回り部の後側上端までの全長をLとしたとき、上記分離部が、上記後側上端から上記後側股下部の分離部先端までの後側股下対応部の全長Pbが1/2L以下となる位置に設けられ、上記前側上端から上記前側股下部の分離部先端までの前側股下対応部が、伸縮可能であって、かつ、上記股下部が上記分離部で分離されたときに該前側股下対応部の全長Pfが2/5L以下になるまで収縮可能に形成されていることを特徴とする。
【0010】上述の「上記腰回り部の前側上端から上記股下部を通って上記腰回り部の後側上端までの全長L」とは、分離部を接続した状態で腰回り部の前側上端から股下部を通って腰回り部の後側上端までの部分を縦方向(腰回り部の前側上端から股下部を通って腰回り部の後側上端に至る方向、つまり腰回り部が延びる方向を横方向としたとき該横方向に直角な方向)に伸張させたときの実質的な最大長さを意味する。
【0011】また、上述の分離部の位置を規定する際に用いられている前側股下対応部の全長Pf、後側股下対応部の全長Pbも、それぞれが伸縮しない場合は縦方向の実際の全長を、伸縮する場合は縦方向に伸張させたときの縦方向の実質的な最大長さを意味する。
【0012】また、上述の「上記股下部が上記分離部で分離されたときに」とは、本発明の下履きが身体に装着されて上記前側股下対応部および/または後側股下対応部が伸張せしめられている状態から上記股下部が上記分離部で分離されたときにという意味である。
【0013】また、上述の前側股下対応部および後側股下対応部に関する「伸縮可能」とは、少なくとも縦方向に伸縮可能という意味である。
【0014】
【発明の効果】本発明者は、着脱が容易な股下部分離型下ばきについて、その股下部分離型下ばきは、単に着脱の容易性のみではなく、用足しの際にも股下部を分離するだけで容易に用足しを行うことができることに着目し、その観点から種々検討した結果、従来の単なる股下部分離型の下ばきでは、用足しのために洋式あるいは和式の便器に座り込んだとき、分離した前側股下部あるいは後側股下部が便器内の水に触れたりあるいは小便や大便が付着して汚れる虞があることを見出した。本発明は、そのような股下部分離型の下ばきについて、容易にかつ快適に用足しができるように鋭意検討した結果なされたものである。
【0015】本発明に係る股下部分離型下ばきは、上述のように、股下部を前側股下部と後側股下部とに分離しかつ接続可能な分離部を設けてなるものであって、腰回り部の前側上端から股下部を通って腰回り部の後側上端までの全長をLとしたとき、第1の下ばきにおいては、上記前側上端から前側股下部の分離部先端までの前側股下対応部の全長Pfが2/5L以下となる位置に分離部が設けられている場合、上記後側上端から後側股下部の分離部先端までの後側股下対応部を、股下部が分離部で分離されたときに後側股下対応部の全長Pbが1/2L以下になるまで収縮可能に形成し、第2の下ばきにおいては、上記前側上端から前側股下部の分離部先端までの前側股下対応部の全長Pfが2/5Lより大であり、上記後側上端から後側股下部の分離部先端までの後側股下対応部の全長Pbが1/2Lより大となる位置に分離部が設けられている場合、前側股下対応部を、股下部が分離部で分離されたときにその全長Pfが2/5L以下になるまで収縮可能に形成し、後側股下対応部を、股下部が分離部で分離されたときにその全長Pbが1/2L以下になるまで収縮可能に形成し、第3の下ばきにおいては、上記後側上端から後側股下部の分離部先端までの後側股下対応部の全長Pbが1/2L以下となる位置に分離部が設けられている場合、上記前側上端から前側股下部の分離部先端までの前側股下対応部を、股下部が分離部で分離されたときに該前側股下対応部の全長Pfが2/5L以下になるまで収縮可能に形成したので、いずれの下ばきにおいても、身体に装着した状態で股下部を分離した際前側股下対応部は2/5L以下、後側股下対応部は1/2L以下の長さとなり、そのような長さであれば便器に座り込んでも、前側および後側股下部のいずれも便器内の水に触れる虞はなく、また前側股下部や後側股下部に小便や大便が付着する等の虞もなく、下ばきを下げることなく分離部で股下部を分離するだけで非常に簡単に、しかも下ばきを汚すことなく快適に用足しを行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0017】図1は本発明に係る股下部分離型下ばきの第1の実施形態の伸張状態を示す展開図、図2は図1に示す下ばきの分離部接続伸張状態を示す正面図、図3は図1に示す下ばきの分離部接続伸張状態を示す側面図、図4は後側股下対応部が収縮した状態を示す展開図である。
【0018】図1に示すように、本実施形態の下ばきは、女性用のパンティであって、身体に装着したときに腰回りに位置する横方向に延びる腰回り部(一点鎖線の枠Aの中に位置する部分)1と、該腰回り部1の前側部分1aから腰回り部1の後側部分1bに接続され、身体に装着した際に股下に位置する部分を含む縦方向(上記横方向に直角な方向)に延びる股下部(一点鎖線の枠B,Cの中に位置する部分のうち腰回り部1を除く部分)2とで構成されている。腰回り部1および股下部2は基本的に伸縮性を有しないもしくは僅かに伸縮性を有する生地により形成されている。
【0019】上記腰回り部1には、身体に装着したときに腰の側方に位置する部分(股下部2が接続されていない部分)に分離接続可能な分離部3が形成されている。この分離部3は、腰回り部1を縦方向の切断線で切断して形成された両切断端部4,5と、該両切断端部4,5に設けられた該両切断端部4,5を分離接続可能な接続手段である面ファスナ6,7とで構成されている。一方の面ファスナ6は切断端部4の図1中裏側に、他方の面ファスナ7は切断端部5の図1中表側に設けられている。分離接続可能な接続手段6,7としては、ベルクロ(登録商標)等の面ファスナの他、ボタンとボタン穴、フックとフック受け等種々のものを用いることができる。
【0020】上記股下部2にもその一部に分離接続可能な分離部8が形成されている。この分離部8は、股下部2の所定位置に形成されて該股下部2を前側股下部(一点鎖線の枠Bの中に位置する部分のうち腰回り部1を除く部分)2aと後側股下部(一点鎖線の枠Cの中に位置する部分のうち腰回り部1を除く部分)2bとに分離するものであって、股下部2を横方向の切断線で切断して形成された両切断端部9,10と、該両切断端部9,10に設けられた該両切断端部9,10を分離接続可能な接続手段である面ファスナ11,12とで構成されている。一方の面ファスナ11は切断端部9の図1中裏側に、他方の面ファスナ12は切断端部10の図1中表側に設けられている。分離接続可能な接続手段11,12としては、ベルクロ(登録商標)等の面ファスナの他、ボタンとボタン穴、フックとフック受け等種々のものを用いることができる。
【0021】上記下ばきの腰回り部1の前側上端から股下部2を通って腰回り部1の後側上端までの部分は、腰回り部1の前側上端から前側股下部2aの分離部先端(切断端部9の先端)までの部分である前側股下対応部(図1中一点鎖線の枠Bの中に位置する部分)13と、腰回り部1の後側上端から後側股下部2bの分離部先端(切断端部10の先端)までの部分である後側股下対応部(図1中一点鎖線の枠Cの中に位置する部分)14とからなり、本実施形態では、後述するように、後側股下対応部14が縦方向に伸縮可能に形成されており、前側股下部2aと後側股下部2bとを分離部8で接続しかつ後側股下対応部14を縦方向に実質的に最大伸張させた状態において腰回り部1の前側上端から股下部2を通って腰回り部1の後側上端までの全長(縦方向の全長)をL(=Lf+Lb)としたとき、上記分離部8は、前側股下対応部13の縦方向の全長Pf(以下単に全長Pfという)が2/5L以下になる位置に形成されている。
【0022】なお、図1に示すように、上記Lfは、前側股下対応部13における腰回り部1の前側上端から分離部3の中心(接続手段である面ファスナ11の中心)までの長さを意味し、上記Lbは、後側股下対応部14における腰回り部1の後側上端から分離部3の中心(接続手段である面ファスナ12の中心)までの長さを意味する。
【0023】そして、上記後側股下対応部14には、図1に示すように縦方向に3本の弾性伸縮可能なゴム15が略最大伸張状態で後側股下対応部14の生地に縫いつけられており、これによって後側股下対応部14が縦方向に伸縮可能に形成されていると共に、特に自由状態においてこの後側股下対応部14の縦方向の全長Pb(以下単に全長Pbという)は上記ゴム15が収縮して1/2L以下になるように形成されている。従って、本実施形態の下ばきは、身体に装着していないときは、後側股下対応部14が縦方向に収縮して図4に示す状態となっている。
【0024】本実施形態の下ばきを身体に装着する際は、先ず図4に示す展開状態で後側股下対応部14を臀部にあてがい、次いで腰回り部の両切断端部4,5をそれぞれ腰の周りに沿って図示の矢印D,Eに示すように身体の前側に向けてまわし腰の側方で面ファスナ6,7を当接させて接続する。この状態で前側股下対応部13は身体の前側に位置しているので、臀部の後ろに位置している後側股下対応部14を股間部を通して矢印F方向に前側に向けてまわし、後側股下対応部14を引っ張ってゴム15を延ばすことにより伸張させ、面ファスナ11,12を当接させて接続し、図2、3に示す状態で身体に装着する。
【0025】図2、3に示す態様で身体に装着している状態から、用を足す際には、面ファスナ11,12を引き離して股下部2を分離部8で分離し、この状態で便器に座り込んで用を足せばよい。このとき、分離された股下部2のうち前側股下部2aは、上述のように元々前側股下対応部13の全長Pfが2/5L以下と短いので用足しの際便器内の水に触れたりあるいは小便が付着する虞はなく、また後側股下対応部14も、分離部8で分離すると伸張させている力が消失して自由状態となり、ゴム15によって全長Pbが1/2L以下になるまで収縮するので、長すぎて便器内の水に触れたりあるいは大便が付着する等の虞が無く、快適に用足しを行うことができる。
【0026】次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図5は本発明に係る股下部分離型下ばきの第2の実施形態の伸張状態を示す展開図、図6は前側股下対応部および後側股下対応部が収縮した状態を示す展開図である。この実施形態は、その基本的な構成は第1の実施形態と同様であり、同一の構成要素については同一の符号を付して詳しい説明は省略する。
【0027】この第2の実施形態は、第1の実施形態に比して、股下部2を分離する分離部8の位置が異なると共に前側股下対応部13も収縮するように構成されている点が異なる。即ち、この第2の実施形態では、前側股下対応部13および後側股下対応部14の双方が縦方向に伸縮可能に形成されており、また、上記分離部8で前側股下部2aと後側股下部2bとを接続しかつ前側股下対応部13および後側股下対応部14を共に実質的に最大伸張させた状態において腰回り部1の前側上端から股下部2を通って腰回り部1の後側上端までの全長(縦方向の全長)をL(=Lf+Lb)としたとき、上記分離部8は、前側股下対応部13の全長Pfが2/5Lより大であって、後側股下対応部14の全長Pbが1/2Lより大になる位置に形成されている。
【0028】そして、上記前側股下対応部13には、図示のように縦方向に3本の弾性伸縮可能なゴム16が略最大伸張状態で前側股下対応部13の生地に縫いつけられており、これによって前側股下対応部13が縦方向に伸縮可能に形成されていると共に、特に自由状態においてこの前側股下対応部13の全長Pfは上記ゴム16が収縮して2/5L以下になるように形成されていると共に、後側股下対応部14には、図示のように縦方向に3本の弾性伸縮可能なゴム15が略最大伸張状態で後側股下対応部14の生地に縫いつけられており、これによって後側股下対応部14が縦方向に伸縮可能に形成されていると共に、特に自由状態においてこの後側股下対応部14の全長Pbは上記ゴム15が収縮して1/2L以下になるように形成されている。
【0029】本実施形態の下ばきの場合も、第1の実施形態の場合と同様の方法で身体に装着することができる(但し、本実施形態の場合は前側および後側股下対応部13,14が共に伸縮可能に形成されているので、両股下対応部13,14のいずれか一方もしくは双方を引っ張りながら分離部8で接続する)と共に、身体に装着している状態から用を足す際には、面ファスナ11,12を引き離して股下部2を分離部8で分離し、この状態で便器に座り込んで用を足せばよい。この場合、前側股下対応部13は、分離部8で分離することによって伸張させている力が消失して自由状態となり、ゴム16によって全長Pfが2/5L以下になるまで収縮するので、長すぎて便器内の水に触れたりあるいは小便が付着する等の虞が無く、また、後側股下対応部14も、分離部8で分離することによって伸張させている力が消失して自由状態となり、ゴム15によって全長Pbが1/2L以下になるまで収縮するので、長すぎて便器内の水が付着したりあるいは大便が付着する等の虞が無く、快適に用足しを行うことができる。
【0030】次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図6は本発明に係る股下部分離型下ばきの第3の実施形態の伸張状態を示す展開図、図7は前側股下対応部が収縮した状態を示す展開図である。この実施形態も、その基本的な構成は第1の実施形態と同様であり、同一の構成要素については同一の符号を付して詳しい説明は省略する。
【0031】この第3の実施形態は、第1の実施形態に比して、股下部2を分離する分離部8の位置が異なると共に後側股下対応部14ではなく前側股下対応部13が収縮するように構成されている点が異なる。即ち、この第3の実施形態では、前側股下対応部13が伸縮可能に形成されており、また、上記分離部8で前側股下部2aと後側股下部2bとを接続しかつ前側股下対応部13を実質的に最大伸張させた状態において腰回り部の前側上端から股下部を通って腰回り部の後側上端までの全長(縦方向の全長)をL(=Lf+Lb)としたとき、上記分離部8は、後側股下対応部14の縦方向の全長Pbが1/2L以下になる位置に形成されている。
【0032】そして、上記前側股下対応部13には、図示のように縦方向に3本の弾性伸縮可能なゴム16が略最大伸張状態で前側股下対応部13の生地に縫いつけられており、これによって前側股下対応部13が縦方向に伸縮可能に形成されていると共に、特に自由状態においてこの前側股下対応部13の縦方向の全長Pfは上記ゴム16が収縮して2/5L以下になるように形成されている。
【0033】本実施形態の下ばきの場合も、第1の実施形態の場合と同様の方法で身体に装着することができる(但し、本実施形態の場合は前側股下対応部13が伸縮可能に形成されているので、前側股下対応部13を引っ張りながら股間部を通して後側に向けてまわし、分離部8で接続する)と共に、身体に装着している状態から用を足す際には、面ファスナ11,12を引き離して股下部2を分離部8で分離し、この状態で便器に座り込んで用を足せばよい。この場合、分離された股下部2のうち後側股下部2bは、上述のように元々後側股下対応部14の全長が1/2L以下と短いので用足しの際便器内の水に触れたりあるいは大便が付着する等の虞はなく、また前側股下対応部13も、分離部8で分離することによって伸張させている力が消失して自由状態となり、上記ゴム16によって全長Pfが2/5L以下になるまで収縮するので、長すぎて便器内の水に触れたり小便が付着する等の虞が無く、快適に用足しを行うことができる。
【0034】上述の各実施形態においては、前側股下対応部13および後側股下対応部14は伸縮性を有しないか有していても僅かである生地を用いてその生地にゴム15,16を付着させているので、縦方向に伸張させたときの上記L、Lf、Lbの実質的な最大長さはそれぞれ、接続部8で接続した状態での腰回り部1の前側上端から股下部を通って腰回り部の後側上端までの生地の自由状態での長さ、前側股下対応部13を形成している生地の自由状態での縦方向の長さ、および後側股下対応部14を形成している生地の自由状態での縦方向の長さと等しい。
【0035】また、上記の各実施形態においては、前側股下対応部13および後側股下対応部14に伸縮性を付与する手段として、前側股下対応部13および後側股下対応部14の生地の中央部に縦方向に伸縮ゴム15,16を縫いつけているが、この伸縮ゴム15,16は前側股下対応部13あるいは後側股下対応部14を収縮させることができるように生地に付着していれば良く、その付着の方法は例えば接着剤で接着する等種々の方法を採用することができる。また、伸縮ゴムは必ずしも中央部に付着させる必要はなく、たとえば、図1、図5、図7に二点鎖線で示すように、伸縮性を付与したい前側股下対応部13あるいは後側股下対応部14の側縁(脚挿通孔の周縁に当たる部分)に伸縮ゴム17,18を縫いつけ等で付着させることにより前側股下対応部13あるいは後側股下対応部14が収縮してそれらの全長Pf,Pbが短くなるように構成することもできる。
【0036】さらに、伸縮性を付与する方法としては、ゴムのような弾性材を付着させる方法の他、どのような方法を採用しても良く、例えば前側股下対応部13あるいは後側股下対応部14の生地自体を十分に伸縮性のあるものを使用することによって、分離部8で分離した場合Pf、Pbがそれぞれ2/5L以下、1/2L以下になるまで収縮するように形成しても良い。
【0037】また、上述の第1の実施形態において、後側股下対応部14だけでなく、前側股下対応部13も分離部8で分離した場合収縮してさらに短くなるように形成しても良く、また上述の第3の実施形態において、前側股下対応部13だけでなく、後側股下対応部14も分離部8で分離した場合収縮してさらに短くなるように形成しても良い。
【0038】また、上記各実施形態においては腰回り部1にも分離部3を形成しているが、この腰回り部1の分離部3は必ずしも必要なものではなく、必要に応じて設ければ良い。
【0039】本発明の下ばきは、上述の女性用のパンティのみでなく、男性用のパンツあるいは子供用のパンツであっても良く、さらには水着のパンツ等であっても良い。
【出願人】 【識別番号】301057082
【氏名又は名称】小方 四郎
【出願日】 平成14年3月12日(2002.3.12)
【代理人】 【識別番号】100073184
【弁理士】
【氏名又は名称】柳田 征史 (外1名)
【公開番号】 特開2003−268601(P2003−268601A)
【公開日】 平成15年9月25日(2003.9.25)
【出願番号】 特願2002−67185(P2002−67185)