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【発明の名称】 靴下の装着補助具
【発明者】 【氏名】小畑 かずこ
【住所又は居所】大阪府豊中市利倉1丁目14番38号 有限会社住倉第一金型内

【要約】 【課題】

【解決手段】下側に膨れるように湾曲した足案内板10と、前記足案内板10の先端側の両側部に設けられ且つ外側に膨れるように湾曲した左右の靴下引上板11,12とを具備する補助具本体1と、前記補助具本体1を手前に引き寄せるための紐2とから構成されており、前記補助具本体1のうち少なくとも靴下引上板11, 12が弾性部材で形成してあり、少なくとも靴下引上板11, 12及びこれらが設けられた足案内板10の先端部分を靴下内に挿入するようにして使用される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 下側に膨れるように湾曲した足案内板10と、前記足案内板10の先端側の両側部に設けられ且つ外側に膨れるように湾曲した左右の靴下引上板11, 12とを具備する補助具本体1と、前記補助具本体1を手前に引き寄せるための紐2とから構成されており、前記補助具本体1のうち少なくとも靴下引上板11, 12が弾性部材で形成してあり、少なくとも靴下引上板11, 12及びこれらが設けられた足案内板10の先端部分を靴下内に挿入するようにして使用されることを特徴とする靴下の装着補助具。
【請求項2】 靴下引上板11, 12は足案内板10よりも薄肉に設定してあることを特徴とする請求項1記載の靴下の装着補助具。
【請求項3】 足案内板10は、手前側から先端側に向かって徐々に先細になっていることを特徴とする請求項1又は2記載の靴下の装着補助具。
【請求項4】 足案内板10の手前部分は、厚肉にして強度を大きくしてあることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の靴下の装着補助具。
【請求項5】 紐2は、足案内板10の手前部の左右上端部に取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の靴下の装着補助具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、靴下の装着補助具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高齢者及び腰痛や身体障害等で腰を深く曲げることができない人にとっては、靴下を履く際に相当の苦痛と労力を伴うものである。
【0003】したがって、上記した人達の間では、助者に頼ることなく、独りで且つ楽に靴下を履くことができるような靴下の装着補助具が市場に出回ることを待ち望んでいる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明では、腰を深く曲げることができない人であったとしても、独りで、簡単且つ迅速に靴下を履くことができる靴下の装着補助具を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】(請求項1記載の発明)この発明の靴下の装着補助具は、下側に膨れるように湾曲した足案内板10と、前記足案内板10の先端側の両側部に設けられ且つ外側に膨れるように湾曲した左右の靴下引上板11, 12とを具備する補助具本体1と、前記補助具本体1を手前に引き寄せるための紐2とから構成されており、前記補助具本体1のうち少なくとも靴下引上板11, 12が弾性部材で形成してあり、少なくとも靴下引上板11, 12及びこれらが設けられた足案内板10の先端部分を靴下内に挿入するようにして使用される。
(請求項2記載の発明)この発明の靴下の装着補助具は、上記請求項1記載の発明に関し、靴下引上板11, 12は足案内板10よりも薄肉に設定してある。
(請求項3記載の発明)この発明の靴下の装着補助具は、上記請求項1又は2記載の発明に関し、足案内板10は、手前側から先端側に向かって徐々に先細になっている。
(請求項4記載の発明)この発明の靴下の装着補助具は、上記請求項1乃至3のいずれかに記載の発明に関し、足案内板10の手前部分は、厚肉にして強度を大きくしてある。
(請求項5記載の発明)この発明の靴下の装着補助具は、上記請求項1乃至4のいずれかに記載の発明に関し、紐2は、足案内板10の手前部の左右上端部に取り付けられている。
【0006】なお、上記発明の靴下の装着補助具の作用・効果については以下の発明の実施の形態の欄で説明する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、この発明を実施形態として示した図面に従って説明する。
〔実施形態1〕図1〜図3はこの発明の実施形態の靴下の装着補助具Aを示す説明図、図5は前記装着補助具Aを靴下に装着し、足の爪先を足案内板上に載せた状態を示す断面図。
(この靴下の装着補助具Aの構成について)この靴下の装着補助具Aは、図1〜図3に示すように、補助具本体1とこれの手前部に繋がれた紐2とから構成されている。
【0008】補助具本体1は、図1〜図3に示すように、下側に膨れるように湾曲した足案内板10と、前記足案内板10の先端側の両側部に設けられ且つ外側に膨れるように湾曲した左右の靴下引上板11, 12とを具備し、前記足案内板10の先端には踵抜き凹み部13を形成してある。ここで、この補助具本体1はポリプロピレン製の板材により構成されており、足案内板10は基本的には厚み1.5mmであるが手前部の15mm程度のみを厚み5mm(強度を上げるために厚くしている)に、また、靴下引上板11, 12を厚み1.0mmに、さらに、足案内板10と靴下引上板11,12との接続部は靴下引上板11, 12を厚みより僅かに薄く、それぞれ設定してある。 足案内板10は、図1に示すように、手前側から先端側に向かって徐々に先細になっている。なお、この実施形態では足案内板10は展開状態において、手前部の幅:約190mm、先端部の幅:約75mm、手前から先端までの長さ:約185mmに設定した略台形状に形成されており、完成状態において、手前部の湾曲半径:約50mm、先端部の湾曲半径:約60mmとしてある。したがって、完成状態において、足案内板10は図1に示すように、手前部が高く先端部側が徐々に低くなる形状になっている。
【0009】靴下引上板11, 12は、図1に示すように、補助部本体1の先端側側部に一体成型されており、その形状は接続部から先端に向かって先細となると共にその先端をR状に形成してある。なお、この実施形態では展開状態において、靴下引上板11, 12の先端部相互間距離:約260mm、足案内板10との接続部の幅:約70mmとしてあり、完成状態において靴下引上板11, 12の湾曲半径:約60mmとしてある。
【0010】他方、紐2は、図1や図5に示すように、足案内板10の手前部の左右上端部に取り付けられている。
(この靴下の装着補助具Aを使用して靴下を履く場合について)この靴下の装着補助具Aを使用して靴下を履く場合、以下の■〜■に示す順序で行えばよい。
■.靴下引上板11, 12を左右から手で押し込んで、靴下引上板11, 12と足案内板10がなす湾曲半径を小さくし、靴下9の足挿入口90から靴下引上板11, 12及びこれを設けた足案内板10の先端部を挿入する(図5参照)。そして、靴下9の踵部付近が靴下引上板11, 12の先端側位置までくるように靴下9を手繰りよせ、図5に示すように、靴下9の足挿入口90から一定の範囲シャバラ状(シャバラ状の部分を図5において符号Jで示す)にする。
【0011】ここで、上述した如く足案内板10は手前側から先端側に向かって徐々に先細としてあるから、この挿入時の補助具本体1は、先端先細のコーン形状に近い形状となり、靴下引上板11, 12を靴下9内に挿入する作業は容易である。また、靴下引上板11, 12は靴下9の内部に挿入されると、略円形状に少し広がった状態に弾性復帰し、靴下9の内面に圧接している。
■.図4に示すように、足を伸ばした状態に座り、靴下9を履く側の足の膝を曲げ、図4や図5に示すように足挿入口90に足の爪先を挿入させる。このとき、足案内板10には小径にしようとする力が靴下側から作用しているが、足案内板10の手前部は強度を大きくすべく厚肉に形成されているから、足の爪先が十分に載せ置くことができる幅が維持されている。したがって、爪先を確実に足案内板10の手前部に載せ置くことができ、紐2を引っ張れば図4や図5に示すように爪先を靴下9の足挿入90内に導くことができる。
■.上記■の状態から、紐2をさらに手前に引っ張る。このとき、靴下引上板11, 12が靴下9のジャバラ部Jの内面と係止状態となり、紐2を手前に引き寄せるにしたがい、図6や図7に示すように足の靴下9への挿入度合いが増していく。この状態においては、靴下引上板11, 12が成す形状は足の指の付け根部の断面形状に倣った横長円形状に広がっている。
■.上記■の状態から更に紐2を手前に引っ張ると、靴下9は靴下引上板11, 12とジャバラ部Jとの係止により移動し、図8に示すように靴下9の先部内面が爪先に接触した状態となる。この状態からは靴下9の先端側は移動しなくなるので、補助具本体1が手前側に引き寄せられるべく移動すこととなり、靴下引上板11, 12により図12に示すように、ジャバラ部Jは靴下引上板11, 12により引き上げられる。これにより、靴下を履く作業は完了する。
【0012】なお、補助具本体1が、図8の状態から図9の状態に移動するときには、踵抜き凹み部13を通じて踵は抜けることになる。
■.■〜■に示したように、この靴下の装着補助具Aを使用すると、腰を深く曲げることができない人であったとしても、独りで、簡単且つ迅速に靴下を履くことができる。
【0013】また、この靴下の装着補助具Aを使用すると、女性が着用する膝下までの長いソックスでも同様に独りで、簡単且つ迅速に履くことができる。
〔他の実施形態〕
■.上記実施形態1における靴下の装着補助具Aの数値は標準的なものを示しているが、この数値に限定されるものではない。その人に適切な大きさに寸法を設定すればよい。
■.上記実施形態1にかえて、靴下引上板11, 12は足案内板10と同じ肉厚に設定することができる。
■.上記実施形態1にかえて、足案内板10は、手前側と先端側とが同じ幅とすることができる。
■.上記実施形態1にかえて、足案内板10は全域にわたって同じ厚みとすることができる。
■.上記実施形態1にかえて、足案内板10と靴下引上板11, 12との接続部分は薄肉にしなくてもよい。
■.上記実施形態1にかえて、補助具本体1をポリプロピレン製ではなく別の種類の弾性合成樹脂板で形成することができる。
■.上記実施形態1にかえて、靴下引上板11, 12のみを弾性合成樹脂板で形成することができる。
■.上記実施形態1では、靴下引上板11, 12及びこれらが設けられた足案内板10の先端部分を靴下内に挿入するようにして使用するものとしたが、比較的足先を自由に動かせる人の場合はこれに限定されることなく、補助具本体1全体を靴下9内に挿入し、この状態で爪先を足挿入口90を入れるようにしてもよい。
【0014】
【発明の効果】この発明は上記のような構成であるから次の効果を有する。
【0015】発明の実施の形態の欄の内容から明らかなように、腰を深く曲げることができない人であったとしても、独りで、簡単且つ迅速に靴下を履くことができる靴下の装着補助具を提供できた。
【出願人】 【識別番号】302002041
【氏名又は名称】有限会社住倉第一金型
【住所又は居所】大阪府豊中市利倉1丁目14番38号
【出願日】 平成14年2月7日(2002.2.7)
【代理人】 【識別番号】100072213
【弁理士】
【氏名又は名称】辻本 一義
【公開番号】 特開2003−227007(P2003−227007A)
【公開日】 平成15年8月15日(2003.8.15)
【出願番号】 特願2002−30219(P2002−30219)