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【発明の名称】 腹巻き
【発明者】 【氏名】石川 恵美子
【住所又は居所】滋賀県大津市大江1丁目1番1号 東レ株式会社瀬田工場内

【氏名】松本 真吾
【住所又は居所】滋賀県大津市大江1丁目1番1号 東レ株式会社瀬田工場内

【要約】 【課題】易着脱性に優れ、保温性、消臭効果が高い腹巻きを提供する。

【解決手段】編地のタテ方向またはヨコ方向いずれかまたは双方の伸長率が50%以上、伸長回復率が60%以上、かつ、厚さが2mm以下の編地を使用し、両端が解放された形態をもち、水分吸着発熱性能、光触媒を付与した腹巻き。
【特許請求の範囲】
【請求項1】タテ方向またはヨコ方向のいずれかまたは双方の伸長率が50%以上、伸長回復率が60%以上、かつ厚さが2mm以下の編地を使用したことを特徴とする腹巻き。
【請求項2】総繊度167デシテックス以下の地糸を用い、目付300g/cm2 以下となるように編成した編地を使用したことを特徴とする請求項1に記載の腹巻き。
【請求項3】腹部を覆う幅を有した編地を使い、上部の胴回り寸法と下部の腰回り寸法の差寸が4〜20cmであることを特徴とする請求項1または2に記載の腹巻き。
【請求項4】両端が開放された形状の腹巻きにおいて、一端側に非連続の係止具が取り付けられ、他端側には連続した紐状の係止具が取り付けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の腹巻き。
【請求項5】前記編地が水分吸着発熱性能を有し、繊維表面に吸湿性ポリマーおよび/または吸湿性微粒子を固着させてなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の腹巻き。
【請求項6】吸湿性ポリマーが、ビニルスルホン酸および下記一般式[I]、[II]、[III]で示されるビニルモノマーの1種、もしくは2種以上の共重合体を主成分としたポリマーであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の腹巻き。
【化1】

(式中、X=HまたはCH3、n=9〜23の整数)
【化2】

(式中、X=HまたはCH3、m+n=は10〜30の整数)
【化3】

(式中、R=HまたはCH3、R1=Cl、Br、I、OCH3、OC25またはSCH3、m=0〜9の整数、l=10以上の整数)
【請求項7】前記吸湿性微粒子がケイ素を含む化合物の微粒子であることを特徴とする請求項5または6のいずれかに記載の腹巻き。
【請求項8】前記編地の繊維表面上にチタンとケイ素からなる複合酸化物とアルキルシリケート系樹脂、シリコーン系樹脂およびフッ素系樹脂から選ばれた少なくとも1種のバインダーと光触媒を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の腹巻き。
【請求項9】前記請求項8のバインダーおよび光触媒層と、編地の繊維表面との中間層として、過酸化チタン粒子層、ゼオライトの層、ゼオライトとシリコーン系もしくはフッ素系樹脂で固定した層、アルキルシリケートの層から選ばれるいずれかの層を有し、さらにその上部にチタンとケイ素からなる複合酸化物の層を有することを特徴とする請求項8に記載の腹巻き。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、腹巻きに関する。さらに詳しくは、伸縮性に富み、薄くて優れた保温性を有し、軽くて肌触りが良く、着脱が容易な腹巻きに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、スポーツ、医療などの分野では腹部や腰部あるいは背骨の保護、腰痛防止を目的に用いられる補装具として、各種のサポーターが提案され実用化されてきた。一方、オフィス、デパート、車内などでは特に夏季において空調による冷え防止のため、各種腹巻きが実用化されるようになった。
【0003】例えば、実用新案登録第3042648号公報には保温性向上を目的に、合成樹脂の皮膜を有した布と天然素材を有する布との二重構造をもった腹巻きが提案されている。また、実用新案登録第3042986号公報では、薄手で着用時のシルエットを考慮した腹巻きが提案されている。しかし、いずれにおいてもその形状は筒型で、着用時には、両足を腹巻きに通して腹部まで引き上げる、もしくは頭から腹巻きを身体に通して腹部まで引き下げる、といった動作が必要であった。この形状では手足に疾患をもつ人は着用困難であるし、疾患のない人においても容易に着脱することは困難であった。特に夏季、空調のきいた部屋と戸外の間を行き来する時など、自由に着脱できず不快であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来技術の実状に鑑み、伸縮性に富み、薄くて優れた保温性を有し、軽くて肌触りが良く、着脱が容易な腹巻きを提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる課題を解決するために、次のような手段を採用するものである。すなわち、(1)タテ方向またはヨコ方向のいずれかまたは双方の伸長率が50%以上、伸長回復率が60%以上、かつ厚さが2mm以下の編地を使用したことを特徴とする腹巻き。
【0006】(2)総繊度167デシテックス以下の地糸を用い、目付300g/cm2 以下となるように編成した編地を使用したことを特徴とする前記(1)に記載の腹巻き。
【0007】(3)腹部を覆う幅を有した編地を使い、上部の胴回り寸法と下部の腰回り寸法の差寸が4〜20cmであることを特徴とする前記(1)または(2)に記載の腹巻き。
【0008】(4)両端が開放された形状の腹巻きにおいて、一端側に非連続の係止具が取り付けられ、他端側には連続した紐状の係止具が取り付けられていることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれかに記載の腹巻き。
【0009】(5)前記編地が水分吸着発熱性能を有し、繊維表面に吸湿性ポリマーおよび/または吸湿性微粒子を固着させてなることを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれかに記載の腹巻き。
【0010】(6)吸湿性ポリマーが、ビニルスルホン酸および下記一般式[I]、[II]、[III]で示されるビニルモノマーの1種、もしくは2種以上の共重合体を主成分としたポリマーであることを特徴とする前記(1)〜(5)のいずれかに記載の腹巻き。
【0011】
【化4】

【0012】(式中、X=HまたはCH3、n=9〜23の整数)
【0013】
【化5】

【0014】(式中、X=HまたはCH3、m+n=は9〜23の整数)
【0015】
【化6】

【0016】(式中、R=HまたはCH3、R1=Cl、Br、I、OCH3、OC25またはSCH3、m=0〜9の整数、l=10以上の整数)
(7)前記吸湿性微粒子がケイ素を含む化合物の微粒子であることを特徴とする請求項5または6のいずれかに記載の腹巻き。
【0017】(8)前記編地の繊維表面上にチタンとケイ素からなる複合酸化物とアルキルシリケート系樹脂、シリコーン系樹脂およびフッ素系樹脂から選ばれた少なくとも1種のバインダーと光触媒を有することを特徴とする前記(1)〜(7)のいずれかに記載の腹巻き。
【0018】(9)前記(8)のバインダーおよび光触媒層と、編地の繊維表面との中間層として、過酸化チタン粒子層、ゼオライトの層、ゼオライトとシリコーン系もしくはフッ素系樹脂で固定した層、アルキルシリケートの層から選ばれるいずれかの層を有し、さらにその上部にチタンとケイ素からなる複合酸化物の層を有することを特徴とする前記(8)に記載の腹巻き。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明は、前記課題、つまり伸縮性に富み、薄くて優れた保温性を有し、軽くて肌触りが良く、着脱が容易な腹巻きについて、鋭意検討した結果、次の構成を有することにより解決することを究明したものである。
【0020】本発明に使用する腹巻きの編地の素材構成は以下のとおりである。すなわち、タテ方向またはヨコ方向のいずれかまたは双方の伸長率が50%以上、伸長回復率が60%以上の編地を用いるものである。
【0021】かかる伸長率とは、編地の伸びの程度を表すものであり、この数値が大きい程、腹巻きにして装着した時、身体の動きに追従し易く、着脱も容易で、疲れ難い。かかる伸長率が50%未満であると、腹巻きとして装着しづらく、身体の動きに腹巻きが追従し難く、また、疲れ易いものとなる。したがって、編地のタテまたはヨコ方向いずれかの伸長率は、50%以上あるものであり、好ましくは60%以上、さらに好ましくは70%以上である。
【0022】かかる伸長回復率とは身体の動きで伸長した編地が、素早く元の状態に戻ろうとする回復程度を表すものであり、この数値が大きい程、腹巻きとして装着した時、よりフィット性に富み、動き易い。かかる伸長回復率が60%未満であると、身体の動きにより伸長された編地が伸ばされた状態となり、身体へのフィット感に劣ることから、身体の動きに追従しにくくなる。
【0023】なお、タテ方向とヨコ方向で、編地伸長率と伸長回復率の数値大小がある場合は、伸長率の大きい方向を腹巻きの長さ方向7に優先して使用することが好ましい。
【0024】かかる伸長率および伸長回復率は、JIS L 1018「メリヤス生地試験方法」の定速伸長法のグラブ法に基づいて測定されたものである。
【0025】さらに、本発明においては、生地厚さが2mm以下の編地を用いる。編地の生地の厚さが2mmより厚くなると、着用時にかさばり、外衣の上から目立つため、好ましくない。また、着用時にはその上に身につける外衣のサイズを未着用時より大きくしないと入らなくなる可能性もある。
【0026】さらに、総繊度167デシテックス以下の合成繊維および/または天然繊維を地糸に用い、目付300g/cm2 以下となるように編成した編地を使用することが好ましい。
【0027】地糸とは、編地を構成する主となる糸で、他には芯糸や部分的に挿入する挿入糸がある。挿入糸としてはポリウレタン弾性糸などが適用できる。
【0028】編地を構成する繊維は、合成繊維、天然繊維、あるいは長繊維、単繊維の区別なく使用でき、特に限定されるものではないが、たとえば、ポリアミド系繊維、ポリエステル系繊維、アクリル系繊維、ポリプロピレン系繊維等の合成繊維、アセテート、レーヨン等の半合性繊維、羊毛、絹、木綿、麻等天然繊維のいずれが含まれてもよい。また、挿入糸や芯糸に弾性糸を用いても良い。
【0029】かかる編物地の生地の目付や厚さは、JIS L 1018「メリヤス生地試験方法」に基づいて測定されたものである。
【0030】本発明の腹巻きは、腹部を覆う幅を有した編地を使い、上部の胴回り寸法と下部の腰回り寸法の差寸が4〜20cmであるようにすることが好ましい。これにより、人体の胴部と腰部との差寸をカバーすることができ、腹部に余分なシワが入ったり、腰部に無理な緊張を強いることを防止できる。
【0031】次に、本発明の腹巻きの形状について、一態様を示す図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は、本発明の腹巻きを解放したときの状態を示す前面図、図2は、市販されている筒状の腹巻きの一例を示す図である。
【0032】本発明においては、腹部を覆う幅を有した編地を使い、腹巻きの上部5の寸法と腹巻きの下部6の寸法の差寸が4〜20cmあり、両端が解放された形状をとる。上下寸法に差寸を設けることにより、身体の胴回り寸法(腹巻きの上部5に対応)と身体の腰回り寸法(腹巻きの下部6に対応)の差寸に対応することができ、着用感が向上する。本発明の腹巻きは両端が開放された形状で、解放された両端の係止方法は、一端には非連続の係止具3、4が取り付けられ、他端には連続した紐状の係止具2が取り付けられるというように両端が異なる方が好ましい。両端に同じ係止具を使用した場合、例えばスライドファスナーや面ファスナーのような連続した係止具を付けると、開閉部の柔軟性が損なわれ着用快適性が劣るばかりでなく、安全性、審美的にも好ましくない。特にスライドファスナーでは金属部分が、面ファスナーではオス面が肌にあたると、非常に不快になるばかりでなく、湿疹や肌荒れの問題が発生する可能性がある。
【0033】一端で使用する非連続の係止具としては、紐、フック、ボタン、ドットボタンなどを用いることができる。また、他端で使用する係止具は、紐状の連続した形状をもつものが好ましい。係止具としては、紐、シャーリングゴム、織テープなどを単独もしくは組み合わせて用いることにより、腹巻きの両端が解放されない筒状の腹巻き9と比べて、着用時には、両足を腹巻きに通して腹部まで引き上げる、もしくは頭から腹巻きを身体に通して腹部まで引き下げなくてもよく、手足に疾患をもつ人であっても着用が容易であるし、疾患のない人においても容易に着脱することが可能である。特に夏季、空調のきいた部屋と戸外の間を行き来する時等、自由に着脱することができるため好ましい。
【0034】本発明においては、これら一端で使用する非連続の係止具と他端で使用する係止具とによって腹巻きの端部同士をそれぞれ接続させることができる。なお、係止具の位置は腹巻きの端部同士が重なるように端部に至るまでの位置に取り付けてもよく、また、腹巻きの端部同士が重ならないように端部に取り付けてもよい。
【0035】両端の係止方法を変更するには、例えば一端に数個のフック、他端にシャーリングゴムを1本縫着することができる。かかるシャーリングゴムは3〜8cm程度の間隔で腹巻きに縫い付ける。この腹巻きの着脱方法は、フックを多端のシャーリングゴムの3〜8cmの空隙にひっかけて係止する。このことにより、腹巻きの両端の柔軟性を損なわない上に広い空隙にフックをひっかけるので、指先が不自由な場合も容易に着脱することができる。
【0036】本発明の腹巻きに用いる編地に水分吸着性能を付与させるには、編地を構成する繊維としては、吸湿性を有する繊維を用いればよく、例えば、羊毛、蛋白質繊維であるアーディル、ビスコースレーヨン、絹、綿等の湿潤熱の高い繊維を用いてもよいし、または、合成繊維に、紡糸あるいは後加工において吸湿性を付与・向上させたものを用いてもよい。
【0037】例えば、紡糸においては、ナイロンにポリビニルピロリドン等の吸湿ポリマーを練り込み紡糸して得られた吸湿性向上ナイロン糸等を使用することができる。すなわち、ナイロンにポリビニールピロリドンを5重量%練り込むことにより、後述する発熱エネルギーが13程度の糸を得ることができる。
【0038】この糸の編地への混率は、編地全重量比の好ましくは20%以上、より好ましくは30%以上、特に好ましくは40%以上とすることで、目的とする性能を得ることができる。
【0039】また、後加工においては、吸湿性のあるポリマーおよび/または吸湿性のある微粒子を繊維表面に固着させることが実用上好ましく用いられる。後加工で吸湿性ポリマーおよび/または吸湿性微粒子を固着させることにより、繊維が吸湿性となることは、編地の柔軟性を増すことにもなり好ましい。
【0040】また、本発明においては、編地が水分吸着発熱性能を有し、繊維表面に吸湿性ポリマーおよび/または吸湿性微粒子を固着させてなるものであることが好ましい。
【0041】水分吸着発熱性能を有する布帛は、身体から出る不感蒸泄や汗などの水分を吸着して発熱するため、保温性が格段に向上する。
【0042】編地に水分吸着発熱性能を付与する後加工としては、ビニルスルホン酸、および前記した一般式[I]、[II]、[III]で表される化合物の1種もしくは2種以上を混合した溶液に重合開始剤を混ぜ、パディング法、スプレー法、キスロールコータ、スリットコータなどの処理方法で方法で処理液を付与後、乾熱処理、湿熱処理、マイクロ波処理、紫外線処理等によりポリマー化して繊維表面に固着する方法がある。ビニルスルホン酸はPHが低く、そのまま用いると綿やナイロンは脆化するため、予め中和したビニルスルホン酸ナトリウムを用いる。また、ビニルスルホン酸亜鉛を用いると消臭性能も付与できる。ビニルスルホン酸としては、例えばアクリルアミドメチルプロパンスルホン酸が水分子吸着発熱性能の点で好ましい。 重合開始剤としては、通常のラジカル開始剤を使用できる。処理液を繊維材料に付与する方法としては、通常用いられる手段が適用可能である。例えば、真空脱水機で処理するなどして付与量を調整することも好ましく行われる。
【0043】また、ポリエステル、ナイロン、アクリルなどの合成繊維に対しては製糸、製紡の段階での付与も可能である。例えばポリエステルフィラメントの場合、溶融紡糸法でPOY(半延伸糸)を紡糸する際、上記化合物の1種もしくは2種以上と炭素数25〜33の高級炭化水素と、炭素数が3〜6の多価アルコールと炭素数が14〜18の脂肪酸とのエステル、炭素数が12〜17の脂肪酸とアミノアルコールとの反応により得られる脂肪族アミド、水溶性シリコーン化合物からなる群から選ばれた少なくとも一種の化合物とポリオキシエチレン系界面活性剤の混合組成物を紡糸油剤とともに付与し、後の延伸工程において乾熱処理されることによって化合物が繊維に強固に付着し、耐洗濯性のある水分吸着発熱性能が得られる。アクリル繊維の場合は、湿式紡糸法で紡糸、延伸、水洗された後、前記一般式[I]、[II]、[III]で表せる化合物の1種もしくは2種以上を混合した溶液を、0.05〜5.0重量%付着させ、乾燥緻密化処理、スチーム処理、乾燥工程を経て、繊維に強固に付着しポリエステルと同様に耐洗濯性のある水分子吸着発熱性能が得られる。
【0044】吸湿性のある微粒子を繊維表面に固着させる例としては、吸湿率の高い、ケイ素を含む化合物の微粒子を用い、これをバインダーで繊維表面に固着することが好ましい。
【0045】本発明の腹巻きにおいては、これら上記の手段を組み合わせて採用することが好ましい。
【0046】本発明の腹巻きは、後述する発熱エネルギー指数が5以上であることが重要である。ここで発熱エネルギー指数とは、ポリエチレンテレフタレート繊維100%素材の水分吸着発熱エネルギーを1とした場合の比較値である。すなわち、アルコール温度計に3gの試料を巻き付け、30℃、30%RHの環境で調温、調湿させた後、30℃、90%RHの環境へ移動させた場合の吸湿時の温度上昇を経時的に観察し、横軸に時間、縦軸に温度としたグラフに30℃から上昇し再び30℃に復元するまでプロットし、その面積を測定するものである。
【0047】この発熱エネルギー指数が5未満では発熱効果を実感することができない。発熱エネルギー指数は、好ましくは8以上であり、さらに好ましくは10以上である。
【0048】本発明の腹巻きに用いる編地の製編は、経編地であるトリコット地、ラッセル地、および、丸編地であるシングル丸編地、ダブル丸編地、横編地、または、成型用小寸丸編機によるシングル丸編地、ダブル丸編地等のいずれであってもよい。また、編組織は、経編地のハーフ組織、バックハーフ組織、クイーンズコード組織、サテン組織、メッシュ組織、パイル組織、その他変化組織等、または、丸編地の天竺組織、フライス組織、インターロック組織、モックローディ組織、パイル組織、その他変化組織等の編組織であれば良い。
【0049】本発明の腹巻きは、繊維表面に、アルキルシリケート系樹脂、シリコーン系樹脂およびフッ素系樹脂から選ばれた少なくとも1種のバインダーと、光触媒剤を付着させた素材を用いることが好ましい。
【0050】本発明において、光触媒剤とは、紫外線により励起され、強い酸化力によって有機物を酸化分解する特性を有するものであり、具体的には、アナターゼ型、ルチル型と呼ばれる結晶型の構造をもつものが含まれる。かかる光触媒は、消臭性、着色物分解除去性(防汚性)、殺菌性(抗菌、防カビ)を有するものである。
【0051】かかる光触媒剤の作用は、皮膚下のエクリン腺、アポクリン腺から出た水分に皮膚の周囲にある常在菌により汗の臭い(主成分:アンモニアやイソ吉草酸)が発生し、この臭いに光触媒剤で励起された・OH基(水酸基ラジカル)が汗の主成分に触れ、これをCO2(炭酸ガス)とH20(水)に分解して消臭すると考えられている。また、加齢臭(中高年臭)では、主成分:ノネナールが、老人臭(中高年臭)では、主成分:インドール、スカトールが 、糞尿臭では、主成分:アンモニアが、他の体臭では、主成分:アセトアルデヒド、メチルメルカプタンが、タバコ臭では、主成分:ニコチンが、それぞれ同様に光触媒剤で分解することができるのである。
【0052】本発明において、光触媒剤の中でも、チタンとケイ素の複合酸化物を使用することが好ましく使用されるが、かかる複合酸化物は、例えば、田部浩三(触媒、第17巻、No.3、72頁、1975年、触媒学会発行)に記載されているように、固体酸として知られ、チタンとケイ素の割合は、酸化物に換算して酸化チタンが20〜95モル%、酸化ケイ素が5〜80モル%の範囲にあるものが好ましい結果を与える。
【0053】本発明においては、たとえばチタンとケイ素の複合酸化物の如き光触媒剤を繊維表面に付着させるため、アルキルシリケート系樹脂、シリコーン系樹脂およびフッ素系樹脂から選ばれた少なくとも1種のバインダーを用いる。かかるバインダーの存在により、有機系樹脂特有の光触媒剤の酸化による分解、着色、臭気の発生を防止することができる。
【0054】本発明に好ましく用いられるアルキルシリケートは、下記のように主にSi−Oの結合部分と直鎖または分岐のある飽和アルキルからなり、その両端にOH基をもつものである。
OH−(Si−O)n −R−OH式中、Rは、炭素数1〜10の直鎖または分岐のある飽和アルキル基であり、nは1以上の整数を意味し、無機性を高めるために、好ましくは1000〜10000の範囲である。
【0055】かかるアルキル基は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル等直鎖または分岐のある飽和アルキルである。
【0056】かかる樹脂の付着量は、風合いを良くする点から、塗布法では、繊維に対して0.05〜30重量%が好ましく、また、含浸法では、繊維に対して0.05〜10重量%が好ましい。
【0057】また、シリコーン系樹脂としては、シリコーンレジンもしくはシリコーンワニスという分類に属する縮合架橋型樹脂を使用することができ、かかる樹脂は、テトラエトキシシラン、メチルトリメトキシシランなどの縮合架橋型樹脂を、単独または数種の配合物を縮合して得ることができるものが含まれる。これらは、3次元構造の樹脂を形成し、シリコーン樹脂の中でも、最も耐熱性や耐薬品性に優れたものである。かかる樹脂の付着量は、風合いを良くする観点から、塗布法では、繊維に対して0.05〜100重量%が好ましく、また、含浸法では、繊維に対して0.05〜30重量%が好ましい。
【0058】また、フッ素系樹脂としては、ビニルエーテルおよび/またはビニルエステルとフルオロオレフィン重合性化合物が、非常に優れた特性を持っていて好ましく使用される。例えば、ポリフッ化ビニルやポリ四フッ化エチレン、四フッ化エチレン−パーフルオロアルキルビニルエステルやビニルエステル−フルオロオレフィンなどが分解、劣化が少ないので好ましく使用される。かかる樹脂の付着量は、シリコーン系樹脂と同量の条件で好ましく使用される。かかる樹脂の付着量は、風合いを良くする観点から、塗布法では、繊維に対して0.05〜100重量%が好ましく、また、含浸法では、繊維に対して0.05〜30重量%が好ましい。
【0059】かかるシリコーン系樹脂およびフッ素系樹脂と、通常よく使用されるアクリル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂などとの違いは、熱や薬品の作用で分解されやすい炭化水素基をほとんど含まず、シリコーン系樹脂はSi−O結合、フッ素系樹脂はF−C結合を主体に構成されており、末端基や側鎖に少量のメチル基やフェニル基が炭化水素として含まれる程度であるところにある。
【0060】また、かかるバインダーに、ゼオライトをさらに添加すると、抗菌性能をさらに高める効果があるので好ましい。すなわち、臭い成分の吸着力の向上と構造物中の無機系成分比を増加させ、光触媒剤による分解を抑制する作用がある。かかるゼオライトは、金、白金、銀、パラジウム等の貴金属を、好ましくは0.01〜5重量%の範囲で担持したものを用いると、更に抗菌効果が向上するという機能を発揮する。かかるゼオライトの付着量は、繊維に対して、塗布法では好ましくは0.01〜10重量%であり、また、含浸法では、風合いの点から、好ましくは0.01〜5重量%の範囲に制御するのがよい。
【0061】本発明においては、かかる光触媒を表面上に固定するために、特定の中間層を設けてもよい。
【0062】この中間層としては、過酸化チタン粒子層、ゼオライトの層、ゼオライトとシリコーン系もしくはフッ素系樹脂で固定した層、アルキルシリケートの層が好ましく用いられる。これらいずかの中間層を用いることにより、有機系樹脂特有の光触媒の酸化による分解、着色、臭気の発生をより効果的に防止することができる。
【0063】次に、上記光触媒を編物に付着させる方法について説明する。
【0064】その一例は、アルキルシリケート系樹脂、シリコーン系樹脂およびフッ素系樹脂から選ばれる少なくとも1種をバインダーとし、好ましくはゼオライト微粒子を添加する。次いでチタンとケイ素の複合酸化物の水溶液を混合し、これを加工液とする。次いで、この加工液に編物を含浸させた後、マングルロールで絞り、ドライキュアの工程を経るか、あるいはこの加工液を適当な粘度に調整して、ナイフコーターやグラビアロールコータ、捺染などで塗布した後、200℃以下の温度で固定する。
【0065】他の一例は、中間層として過酸化チタン粒子層を用いる場合の処理法として、ゾル状態からゲル状態に状態を変化させている途中の性状を示す過酸化チタンを含む処理液を、編物に含浸させた後、マングルロールで絞り、200℃以下の温度で固定する。あるいはこの処理液を適当な粘度に調整して、ナイフコーターやグラビアロールコーターなどで、塗布した後200℃以下の温度で固定することによって、過酸化チタン層(中間層)を有する編物が得られる。
【0066】また、中間層としてゼオライト微粒子の層を設ける場合は、ゼオライト微粒子をPVA法によって編物に気層皮膜を作り融着させる。
【0067】中間層としてシリコーン系もしくはフッ素系樹脂で固定されたゼオライト微粒子層を設ける場合は、ゼオライト微粒子と水溶解性のシリコーン系樹脂もしくはフッ素系樹脂を含む処理液中に編物を含浸させた後、マングルロールで絞り、200℃以下の温度で固定する。あるいはこの水溶液を適当な粘度に調整して、ナイフコーターやグラビアロールコーターなどで、塗布した後200℃以下の温度で固定する。
【0068】中間層としてアルキルシリケート層を設ける場合は、アルキルシリケートの水溶液に、反応をより安定的なものにするために、アルコールと塩酸、硫酸、酢酸等を加え、pHを2〜4にする。そしてこの溶液をよく攪拌する。編物をこの水溶液中に含浸させた後、マングルロールで絞り、200℃以下の温度で固定する。あるいはこの水溶液を適当な粘度に調整して、ナイフコーターやグラビアロールコーターなどで、塗布した後200℃以下の温度で固定する。
【0069】上記の方法により得られた編物を、チタンとケイ素の複合酸化物の水分散液に含浸させ、パッド−ドライ−キュアの工程を経ると、光触媒を繊維に固着させることができる。また、チタンとケイ素の複合酸化物の水分散液にシリコーン系もしくはフッ素系樹脂を混合させても固着させることができる。
【0070】
【実施例】以下、本発明の腹巻きについて実施例ならびに比較例をあげてさらに具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。実施例中での品質評価は次の方法を用いた。
【0071】(測定方法)
(1)編地伸長率まず、伸長率の試験法はJIS L 1018「メリヤス生地試験方法」の定速伸長法のグラブ法に準じて行った。すなわち、10cm×約15cmの試験片をタテ、ヨコ方向にそれぞれ3枚ずつ採取した。自記記録装置付定速伸長形引張試験機を用い、上下つかみとも表側は2.54cm×2.54cm、裏側は2.54cm×5.08cmのものを取り付け、つかみ間隔を7.6cmとして試験片のたるみや、張力を除いてつかみに固定した。これを引張速度10cm/minで17.7N(1.8Kg)荷重まで引伸ばし、その時のつかみ間隔を測った。次に即、荷重を取り除く方向へ元のつかみ間隔である7.6cmまで戻した。この荷重−除重による挙動を自記記録計に荷重−伸長−回復曲線として描いた。
【0072】これを基に、次の式により伸長率LA(%)を求め、編地のタテ方向、ヨコ方向の各々について3枚の平均値で表した。
伸長率LA(%)=[(L1−L)/L]×100L :つかみ間隔(mm)
L1:17.7Nまで伸ばした時のつかみ間隔(mm)
(2)編地伸長回復率また、伸長回復率LB(%)は、前記自記記録計で描いた荷重−伸長−回復曲線を基に、回復曲線がゼロ荷重になった時点から残留伸び(mm)を求め、次の式により伸長回復率LB(%)を算出し、編地のタテ方向、ヨコ方向の各々について3枚の平均値で表した。
伸長回復率LB(%)={(L1−L2)/L1}×100L1:17.7Nまで伸ばした時のつかみ間隔(mm)
L2:残留伸び(mm)
(3)目付、厚さ測定目付、厚さの測定はJIS L 1018「メリヤス生地試験方法」に準じて、目付は標準状態における単位面積あたりの質量を算出し、厚さは0.7kpa時の厚さを異なる5ヶ所測定し平均値を求めた。
(4)着脱性、着用感、審美性評価実着用による官能評価とした。その評価基準を表1に示す。
【0073】
【表1】

【0074】(5)発熱エネルギー指数幅約3.5cmの試料3gを、アルコール温度計あるいは熱電対の測定部に巻き、摂氏30度×湿度30%RHの環境下に12時間以上放置後の温度を測定した。次に、摂氏30度×湿度90%RHの環境まで湿度を3%/分の速度で変化させ、この間1分ごとに4時間後まで温度を測定した。測定後、上昇温度を積分したものを発熱エネルギー量として求め、次の式によって表した。発熱エネルギー指数=試料の発熱エネルギー量/ポリエチレンテレフタレート繊維タフタ(JIS染色堅牢度試験用添付布)の発熱エネルギー量(6)洗濯自動反転渦巻き式電気洗濯機VH−3410(東芝(株)製)を用い、市販洗剤0.2%、温度40±2℃、浴比1:50で5分間強反転で洗濯し、その後、排水、オーバーフローさせながらすすぎを2分間行う操作を2回繰り返しこれを洗濯1回とした。
(7)消臭性評価検知管法によりおこなった。試料を10g入れた500mlの容器に初期濃度が200ppmになるようにアンモニアガスをいれて密閉し、1時間放置後、ガス検知管で残留アンモニア濃度を測定した。同様な方法でアセトアルデヒド200ppm−1時間後、メチルメルカプタン60ppm−3時間後の残留ガス濃度も測定した。(8)抗菌評価統一試験法を採用し、試験菌体は黄色ブドウ状球菌臨床分離株を用いた。滅菌試験布に上記試験菌を注加し、18時間培養後の生菌数を計測し、殖菌数に対する菌数を求め、次の基準にしたがった。log(B/A)>1.5の条件下、log(B/C)を菌数増減値差とし、2.2以上を合格とした。ただし、Aは無加工品の接種直後分散回収した菌数、Bは無加工品の18時間培養後分散回収した菌数、Cは加工品の18時間培養後分散回収した菌数を表す。
【0075】(実施例1)地糸のナイロンに吸湿ポリマーであるポリビニルピロリドンを5重量%練り込んだ155デシテックス−48フィラメント糸を用い、22Gの両面丸編機にて、裏面側ハニカムリバーシブル編組織となるナイロン100%の丸編地を編成した。
【0076】この編地を通常の丸編地の染色法に準じ、リラックス・精練、染色、乾燥、仕上げセットを行った。さらに、この編地を四塩化チタンTiCl4 の30重量%溶液に、水酸化ナトリウムNaOHの5重量%溶液を加え、しばらく放置したのち、水酸化チタンTi(OH)4 を得た。これを25重量%の過酸化水素水で処理し、非結晶質過酸化チタンゾルを得た。
【0077】この編地を腹巻きの上部長さ75cm、下部長さ85cmとなるよう裁断し、開閉部を設けた腹巻きに縫製した。開閉部の一端には長さ30cmのシャーリングゴムを、他端にはホック5個を縫い付けた。このようにして得られた腹巻きについて、生地物性、発熱エネルギー指数、着脱性、着用感、着用した状態の審美性、消臭性、抗菌性、などの評価を行い、結果を表3に示した。
【0078】(実施例2)地糸に44デシテックス−38フィラメントのポリアミドマルチフィラメント糸を用い、挿入糸に130デシテックス、芯糸に395デシテックスの弾性糸を用いラッセル編み機を使い全幅133cmの6コースサテンを編成した。
【0079】この編地を通常の染色法に準じ、リラックス・精練と染色および乾燥を行った。さらに、この染色・乾燥後の生地を、下記組成の処方Aの処理液に浸漬後、ピックアップ率80%に設定したマングルで絞り、乾燥機で120℃、2分乾燥させた。
【0080】
(処方1)
・AMPS(アクリルアミドメチルプロパンスルホン酸) 20g/l・PEG#1000ジメタクリレート(商品名P303 共栄社)40g/l・過硫酸アンモニウム 2g/l乾燥後直ちに、105℃の加熱スチーマーで5分間処理し、湯水洗、乾燥した。次いで、乾燥機で170℃、1分でセットしてさらに、この編地を四塩化チタンTiC4 の30重量%溶液に、水酸化ナトリウムNaOHの5重量%溶液を加え、しばらく放置したのち、水酸化チタンTi(OH)4 を得た。これを25重量%の過酸化水素水で処理し、非結晶質過酸化チタンゾルを得た。
【0081】これに、前記編地を浸し、マングルロールでピックアップ80重量%で絞り、120℃で2分乾燥した後、170℃で1分間熱処理し、繊維表面に非結晶質過酸化チタン粒子層を有する編物を得た。
【0082】次に、この編物を、チタン、ケイ素複合酸化物水分散液(粒子径12nm、比表面積150m2 /g、日本触媒株式会社製:処理液A)に含浸し、マングルロールで絞り、100℃で1分乾燥した後、170℃で30秒の加熱処理をして、光触媒を有する編地を得た。この編地を腹巻きの上部長さ75cm、下部長さ90cmとなるよう裁断し、開閉部を設けた腹巻きに縫製した。開閉部の一端には長さ30cmの織テープを5cm間隔に縫い付け、他端にはホック5個を縫い付けた。このようにして得られた腹巻きについて、生地物性、発熱エネルギー指数、着脱性、着用感、着用した状態の審美性、消臭性、抗菌性、などの評価を行い、結果を表3に示した。
【0083】(実施例3)実施例1で使用した編地を用い、表2の条件で縫製した腹巻きについて生地物性、発熱エネルギー指数、着脱性、着用感、着用した状態の審美性、消臭性、抗菌性、などの評価を行い、結果を表3に示した。
【0084】(実施例4)湿式紡糸法によって紡糸、延伸、水洗されたアクリル繊維に対して一般式[III](R=CH3、Rl=OCH3、l=23、m=0)の化合物を、0.2重量% 繊維に付着させ、乾燥緻密化処理(120℃・1分間)、スチーム処理(100℃・1分)、乾燥工程(120℃・1分)を経て、2.2デシテックスのアクリルステープルとし、次いで、通常の方法で紡績し、60毛番手のアクリル紡績糸を得た。この紡績糸を用い、丸編地を編成し、通常の方法で染色した。この編地を腹巻きの上部長さ74cm、下部長さ80cmとなるよう裁断し、開閉部を設けた腹巻きに縫製した。開閉部の一端には長さ25cmの紐を5cm間隔に縫い付けた。他端にはボタン4個を縫い付けた。このようにして得られた腹巻きについて、生地物性、発熱エネルギー指数、着脱性、着用感、着用した状態の審美性、消臭性、抗菌性、などの評価を行い、結果を表3に示した。
【0085】(比較例1)地糸に155デシテックス−48フィラメントのポリアミドマルチフィラメント糸を用い、挿入糸に130デシテックス、芯糸に395デシテックスの弾性糸を用いラッセル編み機を使い全幅133cmの6コースサテンを編成し、通常の染色法に準じ、リラックス・精練と染色および乾燥を行った。この編地を腹巻きの上部長さ、下部長さとも75cmとなるよう裁断し、開閉部を設けた腹巻きに縫製した。開閉部の両端には長さ35cmのスライドファスナーを縫い付けた。このようにして得られた腹巻きについて、生地物性、発熱エネルギー指数、着脱性、着用感、着用した状態の審美性、消臭性、抗菌性、などの評価を行い、結果を表3に示した。
【0086】(比較例2)300デシテックス相当のアクリル手編み糸を用い、直径25cmのリブ編地を編成した。この編地を幅30cmとなるよう裁断し、周囲の端糸を始末して筒状の腹巻きに縫製した。このようにして得られた腹巻きについて、生地物性、発熱エネルギー指数、着脱性、着用感、着用した状態の審美性、消臭性、抗菌性、などの評価を行い、結果を表3に示した。
【0087】(比較例3)インターロック編組織においてポリエチレンテレフタレートフィラメント糸83デシテックス36フィラメント糸を用い、20Gの両面丸編機にてポリエチレンテレフタレート糸100%からなる表裏フラット形状の丸編地を編成した。この編地を通常の丸編地の染色法に準じ、リラックス・精練と染色および乾燥、仕上げセットを行った。この丸編地を切り開き、腹巻きの上部長さ70cm、下部長さ78cmとなるよう裁断して縫い合わせ、筒状の腹巻きに縫製した。このようにして得られた腹巻きについて、生地物性、発熱エネルギー指数、着脱性、着用感、着用した状態の審美性、消臭性、抗菌性、などの評価を行い、結果を表3に示した。
【0088】
【表2】

【0089】
【表3】

【0090】
【発明の効果】本発明によれば、伸縮性に富み、薄くて優れた保温性を有し、着脱性に優れた腹巻きを提供することができる。
【出願人】 【識別番号】000003159
【氏名又は名称】東レ株式会社
【住所又は居所】東京都中央区日本橋室町2丁目2番1号
【出願日】 平成13年12月5日(2001.12.5)
【代理人】
【公開番号】 特開2003−171804(P2003−171804A)
【公開日】 平成15年6月20日(2003.6.20)
【出願番号】 特願2001−371398(P2001−371398)