| 【発明の名称】 |
ブラジャーの機能を有する衣類 |
| 【発明者】 |
【氏名】瀧口 晃代 【住所又は居所】大阪市北区中崎西2丁目4−12 グンゼ株式会社アパレル事業本部内
【氏名】有村 瞳 【住所又は居所】大阪市北区中崎西2丁目?−12 グンゼ株式会社アパレル事業本部内
【氏名】谷 昌幸 【住所又は居所】兵庫県朝来郡山東町楽音寺186 グンゼ株式会社アパレル事業本部内
【氏名】古賀 智治 【住所又は居所】兵庫県朝来郡山東町楽音寺186 グンゼ株式会社アパレル事業本部内
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| 【要約】 |
【課題】肌着や軽装衣類の持つ軽装機能性とブラジャーが持つバストの安定した保形性とを合わせ持った衣類、すなわち、衣類としては全体として適度なフィット性を有し、バスト部はカップ部により安定した保形機能を有する、1着で相反する2つの機能を有する衣類を提供するものである。
【解決手段】前身と後身からなる外着と、椀状に膨出した対のカップ部を設けた前身と伸縮性編地を使用した後身からなる内着より構成される衣類において、内着の下縁部に沿って伸縮力の大きいテープ生地を配設するとともに、前記外着と前記内着とをそれぞれの脇刳り部位および首刳り部位のすくなくとも一方の部位同士を継合し重ね合わせてなるブラジャーの機能を有する衣類。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 前身と後身からなる外着と、椀状に膨出した対のカップ部を設けた前身と伸縮性編地を使用した後身からなる内着より構成される衣類において、前記外着と前記内着とをそれぞれの脇刳り部位および首刳り部位のすくなくとも一方の部位同士を継合し重ね合わせてなるブラジャーの機能を有する衣類。 【請求項2】 前記内着のカップ部が不織布であることを特徴とする請求項1に記載のブラジャーの機能を有する衣類。 【請求項3】 前記内着の後身が伸縮性パワーネット生地であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のブラジャーの機能を有する衣類。 【請求項4】 前記内着の下縁部を一周するようにに伸縮性の大きいテープ生地を付設したことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のブラジャーの機能を有する衣類。 【請求項5】 ブラジャーの機能を有する衣類がタンクトップ、スリップ、キャミソールであることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のブラジャーの機能を有する衣類。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明が属する技術分野】本発明は、ブラジャーの機能を有する衣類に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、バストの保形機能を果たすブラジャーとその上に着用する衣類はそれぞれ別体として扱われており、ブラスリップなどはブラジャー部とスリップ部とが合体したものであり、図8に示すブラキャミソールなどはブラジャーとキャミソールとが合体したものである。このほかにも両者を兼備した衣類は存在するが少数であり用途が限られている。 【0003】上記のブラスリップやブラキャミソールなどの衣類は、ブラジャーと衣類を単純に合体したものであり、明らかに外観は下着であり、Tシャツやタンクトップのように軽装外着として着用して外出することなどには適さないものである。 【0004】従来から、この要求を満たす事例としてタンクトップ等では全体を成形編みして前身にカップを設けたものがあるが、このカップを構成する手段としては編み目を粗くしてカップを膨出成形しているために、バストの保型性が悪くさらにバストが透けて見える等の欠点がある。 【0005】この欠点を補うものとして、登録実用新案第3044581号のようにタンクトップにおいて外着と内着とを別体とし内着を成形編みにてバスト部を膨出させ保型効果を期待させた考案がなされているが、やはり網目を粗くしてカップを成形しているためにバストの保型性が悪い。 【0006】さらに、この事例のように成形編みにてバスト部を膨出させ保形性を向上させようとすると、編み糸のパワーを増大させる等の手段が必要であり、結果太い編み糸を使用することあるいはかさ高性の編み組織を用いることになり、生地の厚みや重量が増し、タンクトップとしての着用機能性を大幅に低下させるものである。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記の問題点を解決するために、肌着や軽装衣類の持つ軽装機能性を維持させ且つ、ブラジャーが持つバストの安定した保形性とを合わせ持った衣類を提供することである。 【0008】すなわち、衣類としては全体として適度なフィット性を有し、バスト部はカップ部により安定した保形機能を有する、1着で相反する2つの機能を有する衣類を提供するものである。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するために、衣類としての外観と機能を具現化する外着と、バスト部の保形をするために椀状に膨出した対のカップ部を設けた前身とバスト部にしっかりフィットする伸縮性編地を使用した後身からなる内着とによる2重構造の身頃を持った衣類とする。 【0010】本発明による衣類の目的とするところはアンダーウエアーなどのような軽装衣類であってかつブラジャーのような保形機能を合わせ持つことが要求され、さらにブラジャーのような保形具が外から見えないように構成されていなければならない衣類を提供することである。 【0011】このような軽装衣類においてはブラジャーを着用するときのように脇バンドを係止したり、肩紐を調整したり、バスト部を形良くカップの中にへセッティングをしなければならないことなど、煩わしい手間を伴うことも避けることが必要である。 【0012】このために、衣類としての機能を分担させ、外観のデザインを重視した外着と、バストの安定保形性を重視した内着との2重構造を有する衣類とした。 【0013】外着については軽装衣類としての任意のデザインで構成し、適度のフィット性を有する編地あるいはドレープ性のある織布などで構成すれば良い。 【0014】内着については、バスト部を保形する作用を有することが必要であり、一般のパットやカップを付設した衣類におけるカップの構造に近いものとし、不織布などを立体裁断したものを縫合して構成する。 【0015】さらにこのカップ体を体に安定的にフィットさせるために、内着の背面に弾性生地を使用した後身とカップが付設された前身とを両脇で縫合して構成している。この内着後身はその弾性力により弾性力のない前身を体にフィットさせ、前身のカップがバストをしっかり保形するのを助ける。またこの内着後身は通気性を有することが好ましく、弾性力のあるパワーネットを使用するのが好ましい。 【0016】そして、この内着の下縁部はバストのアンダーラインに沿うように裁断されており、さらにこの下縁部には弾性のあるテープ生地よりなるベルトが縫着される。これによりアンダーバスト部を固定し安定させることが出来る。 【0017】内着と外着は、脇刳りの一部もしくは一周、および首刳り部の一部もしくは一周のみを縫着し一体とする。これにより内着と外着とは脇刳りおよび首刳りを除いてフリーとなり、内着と外着との相互の干渉が無くなるために着用感が向上する。さらに、そして脇刳りおよび首刳りが一体に縫着されているため、着用時には首刳りや脇刳りからは内着が全く見えないので外着のみ着用しているかのように見える利点がある。また、所望により首刳りまたは脇刳りいずれか一方同士を係止し一体としてもよい。 【発明の実施の形態】本発明による実施例の一形態を説明する。。 【0018】図1のラン型キャミソールでの実施例の場合、外着1及び内着2より構成される。外着1は綿80%とポリエステル20%よりなる混紡糸より編み立てられた丸編地を、そのまま丸取りあるいは裁断し脇縫いして形成してもよい。また、図5のタンクトップの実施例の場合は外着1は綿75%とポリエステル20%よりなる混紡糸とポリウレタン弾性糸5%より編み立てられた丸編地を使用している。この外に図6にストラップキャミソールの実施例、および図7に3分袖キャミソールの実施例などがある。 【0019】内着の場合は、外着のほぼ全てのデザインにおいてもその構成は共通であり、図2および図3、図4に示される構造を有している。 【0020】図2は内着の正面図であり、前身は図6のようにヨーク片に裁断された前身生地5、前身生地6により立体形状に縫合されカップ部を形成する。この前身生地は不織布が適しており、実施例ではポリエステル85%、ナイロン15%の組成の不織布である生地を使用している。 【0021】このカップ部の縫合は、縫合部に伸縮性の無いヨーク縫いテープ生地10およびヨーク付けテープ11を肌側に重ね、このテープによってカップ部の縫目の接触を和らげ着用感を向上させている。実施例ではポリエステル100%の組成である20mm巾のハーフトリコットテープを使用している。 【0022】背面の内着後身8はパワーネットもしくは弾性メッシュ生地であり、前身に適度なフィット性を与える弾力性が必要である。この弾性力により弾性力の少ない前身を体にフィットさせ、前身のカップがバストをしっかり保形せしめるのである。実施例ではナイロン73%、ポリウレタン27%組成のラッセルレースパワーネットであって、ナイロン糸は34デシテックス、ポリウレタン弾性糸は235デシテックスを使用し、290%/9.8N(幅25mm当たり)の伸度の生地を使用している。 【0023】このように構成した内着の前身と後身を脇にて縫合して一体とし、さらに下縁部に沿って弾性テープ生地を一周するように縫着する。これはアンダーバスト部を固定し安定させるためであり、実施例ではナイロン87%、941デシテックスのポリウレタン13%の組成のラッセルレーステープ生地で、幅15mm、弾性力2.7N/50%伸長時を使用している。または伸縮性のある任意のテープ生地によるパイピングにて処理してもよい【0024】外着と内着の一体化については商品の形態により、脇刳り縫いと首刳り縫いの縫い付けは異なって来るが、実施例のラン型キャミソールやタンクトップのような袖無しの場合首刳りの1/2〜1/3程度が好ましい。バスト引き上げ効果を大きくするためには、言い換えれば衣類とバスト部の重量による肩部の生地の伸びを抑えるためには、内着の肩部を延長した設計にして、脇刳り首刳りとも全周縫合としたほうがよい。いずれの場合も、外着と内着の一体化は脇刳りおよび首刳りのパイピング処理または首刳りレース付けの工程で同時に行われる場合が一般的である。そして、内着肩部(端飾り縫い12)と外着との係止については外着の外観上、係止した縫目が見えないよう配慮する必要があり、縫合せずに端飾り縫いのまま遊離させておくのが望ましい。 【0025】実施例としてタンクトップ、スリップ、キャミソールなどの衣類が袖なしの事例について説明したが、衣類の袖が半袖、3分袖、7分袖、長袖についても上記と同様の方法で実施可能である。 【0026】 【発明の効果】衣類としては全体として適度なフィット性を有し、バスト部はカップ部により安定した保形機能を有し、1着で軽装性と保形性という相反する2つの機能を有する衣類を実現するものである。さらにブラジャーのような保形具が外から見えない、バストが透けて見えない、などの外観特性をも具備している。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001339 【氏名又は名称】グンゼ株式会社 【住所又は居所】京都府綾部市青野町膳所1番地
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| 【出願日】 |
平成13年10月19日(2001.10.19) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2003−129303(P2003−129303A) |
| 【公開日】 |
平成15年5月8日(2003.5.8) |
| 【出願番号】 |
特願2001−322045(P2001−322045) |
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