| 【発明の名称】 |
油揚げの製造方法及び装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】豊原 英敏 【住所又は居所】福岡県甘木市大字小田1080番地1 オーケー食品工業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】フライ後の油揚げの柔らかい平面又は底面部分からエアー注入針を挿入して、油揚げの傷を防止して袋状に分離する油揚げの製造方法及び装置を提供する。
【解決手段】フライ後の油揚げを搬送するコンベア5と、搬送された油揚げ1の内部にエアーを注入するエアー注入手段6とを有した油揚げの製造装置において、コンベア5によって油揚げ1を所定の位置に搬送し、搬送された油揚げ1の平面又は底面にエアー注入針2を挿入し、油揚げ1内部を膨らませて袋状に分離させる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 フライ後の油揚げの平面又は底面にエアー注入針を挿入し、油揚げ内部にエアーを注入し、内部を膨らませて袋状に分離させることを特徴とする油揚げの製造方法。 【請求項2】 フライ後の油揚げを搬送する搬送手段と、搬送された油揚げの内部にエアーを注入するエアー注入手段とを有した油揚げの製造装置において、搬送手段によって油揚げを所定の位置に搬送し、搬送された油揚げの平面又は底面にエアー注入針を挿入し、油揚げ内部を膨らませて袋状に分離させることを特徴とする油揚げの製造装置。 【請求項3】 油揚げを袋状にする際に油揚げの膨張を抑制する押さえ手段が備えられていることを特徴とする請求項2記載の油揚げの製造装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は油揚げの製造方法及び装置に関し、特に、フライ後の油揚げの柔らかい平面又は底面部分からエアー注入針を挿入して、油揚げの傷を防止して袋状に分離する油揚げの製造方法及び装置に関する。 【0002】 【従来の技術】一般的に、味付油揚げは、いなり寿司の皮として、また、きつねうどんの具材として広く販売されている。これら油揚げの製造においては、生地を型枠と共に高温の油層に浸漬し、所定時間油層をくぐらせてフライ処理がなされている。そして、フライ後の油揚げのうち、いなり寿司用とされるものは、内部に寿司飯を詰める袋を形成するため、内部にエアーを注入して袋状にする処理がなされる。この内部を袋状にする作業は、古くは、油揚げ表面をスリコギ等でならし、分離させていたが、近年はエアーを注入針で注入して袋状とし、油揚げ内部の豆腐質を分離させている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、油揚げにエアーを注入する作業では、従来は油揚げの側面からエアー注入針を挿入しているため、油揚げが傷付きやすいという問題があった。これは、フライの際に油揚げの側面は熱がかかりやすいためであり、そのためフライ直後は油揚げの側面は硬化して脆く、エアー注入針の挿入によって、挿入部の周辺まで破れたり、ひび割れたりするためである。また、このような油揚げは味付けの際、寿司飯を詰める際にはそこから破れてしまい製品としての価値が無くなってしまう。本発明はかかる従来の問題点を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、フライ後の油揚げの柔らかい平面又は底面部分からエアー注入針を挿入して、油揚げの傷を防止して袋状に分離する油揚げの製造方法及び装置を提供することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するための手段として本発明請求項1記載の油揚げの製造方法では、フライ後の油揚げの平面又は底面にエアー注入針を挿入し、油揚げ内部にエアーを注入し、内部を膨らませて袋状に分離させる方法とした。 【0005】請求項2記載の油揚げの製造装置では、フライ後の油揚げを搬送する搬送手段と、搬送された油揚げの内部にエアーを注入するエアー注入手段とを有した油揚げの製造装置において、搬送手段によって油揚げを所定の位置に搬送し、搬送された油揚げの平面又は底面にエアー注入針を挿入し、油揚げ内部を膨らませて袋状に分離させる構成とした。 【0006】請求項3記載の油揚げの製造装置では、請求項2記載の油揚げの製造装置において、油揚げを袋状にする際に油揚げの膨張を抑制する押さえ手段が備えられている。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。油揚げはフライヤーでフライすると、側面に熱が集中し、フライ直後は側面が硬くなっている。そして、その硬い側面にエアー注入針を挿入すると、挿入部分の周辺が崩れて大きな孔が形成されてしまう。そこで、本発明では、比較的柔らかい平面又は底面(幅広面)にエアー注入針を挿入するようにしたものである。以下、図1に基づいて実施の形態1に係る油揚げの製造方法について説明する。油揚げ1はフライ後はコンベア等の搬送手段に載せられ、順次、搬送され、エアー注入手段へ送られる。そして、エアー注入針2が挿入され、エアーが油揚げ1内に注入され、内部が袋状に分離される。 【0008】エアーの注入場所へ油揚げが移送されると、エアー注入手段が作動してエアー注入針2が油揚げ1に向かって進入する。そして針先端が油揚げに挿入される(図1(イ))。油揚げの厚さは1cm〜2cm程度であり、幅は縦横数cm〜十数cm程度である。挿入時には油揚げの幅広面(平面)に向かって針が挿入される。油揚げの平面は比較的柔らかいので、針の挿入がスムーズに行なわれ、油揚げの外皮を損傷することがない。本実施の形態では油揚げの面に対して垂直に針が挿入されるようになっている。エアー注入針2を挿入した後は、針の先端からエアーを噴射し、油揚げ内部の豆腐質を分離させて袋状とする。エアー注入手段には図1(ロ)に示すように、油揚げの平面と底面の間の膨らみを押さえる板状部材3(押さえ手段)が設置されている。エアー注入の際には、押さえ手段が油揚げの膨張を規制して必要以上に早くかつ大きく膨張するのを防止し、表皮を損傷することなく油揚げ内部にエアーが均等に行き渡るようにする。この押さえ手段は一定の重さがある板状部材3であり、重力によって油揚げの膨張を押さえる構成となっている。また、押さえ手段としては重力による抑制の他、油揚げの外形よりもやや大きい枠を使用し、膨張幅を規制する方法としても良い。 【0009】次に、図2は実施の形態2に係る油揚げの製造方法の説明図である。前記実施の形態1では油揚げ1の面に対して垂直に針を挿入する構成としたが、実施の形態2の油揚げの製造方法は、エアー注入針を油揚げの面に斜めに挿入する方法である。押さえ手段は油揚げの中央部分を押さえるように位置するので、この中央部分から外れた油揚げの平面に斜めに挿入する(図2(ハ))。挿入時には油揚げの上部外側の斜め方向から内側へ向けて針をスライドさせて挿入する。この中央部分から外れた場所に針を挿入することにより、エアー注入時に針が膨張の障害とならず、スムーズに袋状に膨らませることができる。また、斜めに挿入することにより挿入時に油揚げを圧搾せずにスムーズに挿入することができる(図2(ニ))。作用効果については実施の形態1と同様となる。 【0010】図3は実施の形態3に係る油揚げの製造装置の概略図である。実施の形態3に係る油揚げの製造装置は、油揚げ1を搬送するコンベア5と、コンベア通路に配置されたエアー注入手段6と、油揚げ1の膨張を規制する押さえ手段を主要な構成としている。この押さえ手段は一定の重さがある板状部材7であり、油揚げの上方に上下動可能に設置され、重力によって油揚げの膨張を押さえる構成となっている。この板状部材の設置方法は任意であり、油揚げの膨張と共に上下動できるように遊動可能に設置する。前記コンベア5は油揚げ1を平面状に載せて搬送する装置であるが、ベルト上に載せて搬送する構成の他、型枠上に載せて搬送する構成等任意であり、エアー注入手段へ順次油揚げを移送する機能を備えた装置であれば適用可能である。エアー注入手段6の直下には油揚げ1の膨張を規制する板状部材7が設置され、板状部材7にはエアー注入針2が通過する孔8が形成されている。搬送手段によって移送された油揚げは板状部材7の下に入り、上部からエアー注入針2が降下して、孔8を通過してエアー注入針2が油揚げ1に挿入される。挿入後、エアー注入針2からはエアーが注入されて油揚げの内部が袋状に分離される。このとき、板状部材7がその重さによって油揚げの膨張を規制して必要以上に早くかつ大きく膨張するのを防止し、表皮を損傷することなく油揚げ内部にエアーを均等に行き渡らせ、確実に油揚げの隅々まで袋状に分離させる。 【0011】以上、本発明の実施の形態を説明してきたが、本発明の具体的な構成は本実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲での設計変更等があっても本発明に含まれる。例えば、前記実施の形態においては、押さえ手段として板状部材3、7について説明したが、この押さえ手段としては、エアー注入の際に油揚げの膨張を規制して油揚げ内部にエアーを行き渡らせる構成であれば適用可能であり、油揚げの中央部分のみを押さえる構成であっても本発明に含まれる。 【0012】 【発明の効果】以上説明してきたように、本発明請求項1記載の油揚げの製造方法においては、フライ後の油揚げの平面又は底面にエアー注入針を挿入し、油揚げ内部にエアーを注入し、内部を膨らませて袋状に分離させる方法としたので、油揚げを傷付けることなくスムーズに針を挿入することができる。従来では、油揚げの側面からエアー注入針を挿入しているため、油揚げが傷付きやすく、製造過程において不良品が発生したところ、本発明では不良品の発生を低減し、歩留まりを向上させることができる。 【0013】請求項2記載の油揚げの製造装置では、フライ後の油揚げを搬送する搬送手段と、搬送された油揚げの内部にエアーを注入するエアー注入手段とを有した油揚げの製造装置において、搬送手段によって油揚げを所定の位置に搬送し、搬送された油揚げの平面又は底面にエアー注入針を挿入し、油揚げ内部を膨らませて袋状に分離させる構成としたので、油揚げを傷付けることなくスムーズに針を挿入し、油揚げ内部を袋状に分離させることができる。そのため、製造過程において不良品の発生を低減し、歩留まりを向上させることができる。 【0014】請求項3記載の油揚げの製造装置においては、油揚げを袋状にする際に油揚げの膨張を抑制する押さえ手段が備えられているので、エアーを注入する際に、油揚げの破裂を防止できると共に、油揚げ内部にエアーを均等に行き渡らせることができ、確実に内部を袋状に分離させることができる。また、押さえ手段によって、油揚げが大きくなりすぎるのを防止し、膨張スピードも規制して、破れにくくしている。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390022002 【氏名又は名称】オーケー食品工業株式会社 【住所又は居所】福岡県甘木市大字小田1080番地の1
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| 【出願日】 |
平成14年2月1日(2002.2.1) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100119644 【弁理士】 【氏名又は名称】綾田 正道 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−225065(P2003−225065A) |
| 【公開日】 |
平成15年8月12日(2003.8.12) |
| 【出願番号】 |
特願2002−25907(P2002−25907) |
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