トップ :: A 生活必需品 :: A23 食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理




【発明の名称】 麺茹で装置
【発明者】 【氏名】福永 高之
【住所又は居所】大阪府交野市幾野5丁目6番1号 株式会社立売堀製作所大阪工場内

【要約】 【課題】水の沸騰により発生する気泡を有効利用することによって、大掛かりな対流装置等を設けることなく、麺類を均一かつ効率よく茹でることができる麺茹で装置を提供する点にある。

【解決手段】茹で湯槽2内の底部に上下方向で仕切るために備えさせた仕切部材22に、茹で湯槽2内に供給される茹で籠7に対して沸騰により発生する気泡を供給するための孔22Aを形成し、孔22Aから供給される気泡と同時に流体を茹で籠7に供給するための流体供給口23Aを、孔22Aに臨ませた状態で、かつ、茹で籠7の上下中心線に対して水平方向でずらせた位置に配置したことを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 茹で湯槽内の底部に上下方向で仕切るために備えさせた仕切部材に、該茹で湯槽内に供給される茹で籠に対して沸騰により発生する気泡を供給するための孔を形成し、前記孔から供給される気泡と同時に流体を前記茹で籠に供給するための流体供給口を、前記孔に臨ませた状態で、かつ、該茹で籠の上下中心線に対して水平方向でずらせた位置に配置したことを特徴とする麺茹で装置。
【請求項2】 前記茹で籠を上下方向に昇降させる駆動機構を備え、その駆動機構を、前記茹で籠を昇降自在に支持する支持部材に取り付けられると共に上下方向に噛み合い部を備えたラックと、前記ラックの噛み合い部に噛み合うピニオンと、前記ピニオンを回転操作する電動モータとから構成してなる請求項1記載の麺茹で装置。
【請求項3】 前記流体供給口から茹で湯槽内の湯の温度よりも高い温度の湯を連続供給してなる請求項1記載の麺茹で装置。
【請求項4】 前記流体がエアであり、そのエアを前記流体供給口に供給するためのエアーポンプを、それの吸引力を利用して茹で上がった麺の水分を吸引するための吸引装置に兼用構成してなる請求項1記載の麺茹で装置。
【請求項5】 前記流体がエアであり、そのエアを前記流体供給口に供給するためのエアーポンプからの一部のエアを装置内に備えた各種機器の冷却風として利用してなる請求項1記載の麺茹で装置。
【請求項6】 前記流体供給口を1つの茹で籠に対して複数設け、それら複数の流体供給口からの流体が前記茹で籠を水平方向でほぼ2つの領域に分割したときの一方の領域に相当する茹で籠部分に向けて供給されるように該複数の流体供給口を配置してなる請求項1又は3又は4又は5記載の麺茹で装置。
【請求項7】 前記茹で湯槽内の湯を設定温度に維持するように該茹で湯槽を加熱する加熱手段を駆動制御するための加熱手段駆動制御手段と、前記茹で籠を前記茹で湯槽内に下降させる又は下降させたことを検出する検出手段と、前記検出手段からの下降検出信号に基づいて前記加熱手段を強制的に駆動する強制加熱手段とを備えてなる請求項1記載の麺茹で装置。
【請求項8】 前記茹で湯槽の上方を覆うための蓋体を設け、前記蓋体を前記茹で籠が通過可能な開口が形成された本体部と、前記開口を閉じるための開閉揺動自在で、かつ、付勢手段により閉じ付勢された状態で取り付けられた蓋部とから構成してなる請求項1記載の麺茹で装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、うどんやラーメンあるいはパスタ等の麺類を茹で上げるために使用する麺茹で装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記麺茹で装置としては、茹で湯槽の底部に、気泡や熱湯が挿通するための孔が形成された水平板部とこの水平板部の外周部から下方に垂設された脚部とからなる下端開放型の金属製の板材(バッフル板とも言う)を配置し、茹で湯槽内の水を沸騰させることにより発生する気泡と共に板材内で加熱沸騰された熱湯を前記水平板部の孔を通して茹で湯槽内に挿入された茹で籠に下方から供給することによって、茹で籠内に入っている麺をほぐすと共に熱湯を利用して効率よく茹でることができるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記気泡は、水の沸騰により断続的に発生する泡であるため、ある程度のほぐし作用を発揮させることができるものの、茹で籠内で麺を大きく移動させるような大きな対流作用を発揮させることができないため、麺の全域に渡って熱湯を満遍なくかけることができない。このため、麺のどの部分においても均一に茹でることができず、茹でムラが発生してしまうことがあった。又、茹で湯槽へ麺が入った茹で籠を投入することにより、茹で湯槽の温度が一時変化すると、前記泡の大きさや熱湯の噴出の勢い等が変化することになる。このため、前記茹でムラが更に大きく発生することもあり、改善の余地があった。
【0004】本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、水の沸騰により発生する気泡を有効利用することによって、大掛かりな対流装置等を設けることなく、麺類を均一かつ効率よく茹でることができる麺茹で装置を提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題解決のために、茹で湯槽内の底部に上下方向で仕切るために備えさせた仕切部材に、該茹で湯槽内に供給される茹で籠に対して沸騰により発生する気泡を供給するための孔を形成し、前記孔から供給される気泡と同時に流体を前記茹で籠に供給するための流体供給口を、前記孔に臨ませた状態で、かつ、該茹で籠の上下中心線に対して水平方向でずらせた位置に配置して、麺茹で装置を構成した。上記のように孔から供給される気泡と共に熱湯を供給すると同時に流体を供給することによって、茹で籠内の麺に対して充分にほぐし作用を発揮させて均一に麺を茹でることができる。しかも、流体供給口を、茹で籠の上下中心線に対して水平方向でずらせることによって、茹で籠内の麺に対流作用を確実に発揮させることが可能になる。又、前記孔を備えた仕切部材を省略して、流体供給口のみで十分なほぐし作用を発揮させる場合に比べて、流体供給装置の小型化を図ることができるだけでなく、孔から排出される熱湯を有効利用して麺を効率よく茹でることができる。又、前記流体供給口の個数は、1個の茹で籠に対して多ければ多いほど対流作用をスムーズかつ確実に発揮させることができる利点があるが、1個設けて実施することもできる。尚、前記流体供給口の開口の大きさは、前記気泡を供給する孔よりも小さく形成することになるが、流体供給口を1個のみ設ける場合には、気泡を有効に供給するために孔に対してほぼ半分(1/2)以下の大きさにすることが好ましい(流体供給口が多くなればなるほど各流体供給口の開口の大きさを小さくすることが好ましい)。又、前記流体供給口を、茹で籠の上下中心線に対して水平方向でずらせると共に、流体供給方向を上下中心線側に向けた斜め上方に設定することにより、効率よく前記対流作用を発揮させることができる。
【0006】前記茹で籠を上下方向に昇降させる駆動機構を備え、その駆動機構を、前記茹で籠を昇降自在に支持する支持部材に取り付けられると共に上下方向に噛み合い部を備えたラックと、前記ラックの噛み合い部に噛み合うピニオンと、前記ピニオンを回転操作する電動モータとから構成することによって、揺動アームを備えた揺動式の駆動装置を設けた場合に、水平方向に必要となる揺動スペース等が不要になり、その分水平方向における装置の小型化を図ることができる。
【0007】前記流体供給口から茹で湯槽内の湯の温度よりも高い温度の湯を連続供給することによって、ランニングコストを削減することができながらも、茹で籠内の麺を確実に茹でることができる。
【0008】前記流体がエアであり、そのエアを前記流体供給口に供給するためのエアポンプを、それの吸引力を利用して茹で上がった麺の水分を吸引するための吸引装置に兼用構成することによって、茹で上がった麺の水分を除去するために茹で籠を上下に振ることが不要になるだけでなく、茹で籠を振ることにより麺から除去される水分が茹で湯槽以外の箇所に飛び散ることを回避することができる。又、エアポンプを吸引装置に兼用構成することによって、装置の小型化及びコストの低兼化を図ることができる。
【0009】前記流体がエアであり、そのエアを前記流体供給口に供給するためのエアーポンプからの一部のエアを装置内に備えた各種機器の冷却風として利用することによって、特別な冷却ファンを設けて各種機器を冷却する場合に比べて、装置の小型化及びコストの低兼化を図ることができる。
【0010】前記流体供給口を1つの茹で籠に対して複数設け、それら複数の流体供給口からの流体が前記茹で籠を水平方向でほぼ2つの領域に分割したときの一方の領域に相当する茹で籠部分に向けて供給されるように該複数の流体供給口を配置することによって、1つの茹で籠に対して1つの流体供給口を設けているものに比べて、対流作用を確実に発揮させることができる。
【0011】前記茹で湯槽内の湯を設定温度に維持するように該茹で湯槽を加熱する加熱手段を駆動制御するための加熱手段駆動制御手段と、前記茹で籠を前記茹で湯槽内に下降させる又は下降させたことを検出する検出手段と、前記検出手段からの下降検出信号に基づいて前記加熱手段を強制的に駆動する強制加熱手段とを備えている。上記のように、茹で湯槽に茹で籠を下降させる又は下降させたことを検出手段が検出し、その検出手段からの下降検出信号により加熱手段を強制的に駆動することによって、茹で湯槽内の温度が極端に低下することを回避することができる。
【0012】前記茹で湯槽の上方を覆うための蓋体を設け、前記蓋体を前記茹で籠が通過可能な開口が形成された本体部と、前記開口を閉じるための開閉揺動自在で、かつ、付勢手段により閉じ付勢された状態で取り付けられた蓋部とから構成している。茹で籠が下降することにより、茹で籠の下端が蓋部に接当し、更に茹で籠が下降することにより、前記蓋部が押し下げられて、茹で籠が茹で湯槽内に下降する。そして、麺が茹で上がると、茹で籠を上昇させることにより、茹で湯槽の上方に茹で籠が位置すると共に蓋部が付勢手段の付勢力により閉じ位置に復帰して沸騰している湯の一部が上方等に飛び散ることを阻止するためのカバー部材として機能させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1〜図4に、うどん、ラーメン、パスタ等の麺類を茹で上げるための麺茹で装置(茹で麺装置とも言う)を示している。この麺茹で装置は、外側ケーシング1の上側のほぼ中央に茹で湯槽2を形成するために長方形の底壁3とこの底壁3の4つの外周縁から上方に立ち上げた側壁4とからなる金属製の釜部5を備え、前記底壁3の直下方に前記茹で湯槽2内の水を加熱するための加熱部6を備え、前記外側ケーシング1の上方に位置させた6個の茹で籠(図4に示す)7のそれぞれを上下方向に昇降させるための駆動機構8を備え、前記茹で湯槽2内の底部に該茹で湯槽2内に投入された茹で籠7内の麺類に対してほぐし作用を発揮させるためのほぐし装置9を備えている。図1〜図4に示す10は、前記茹で湯槽2に水(お湯でもよい)を供給するための蛇口であるが、省略してもよい。又、図に示す11は、前記蛇口10から茹で湯槽2に水を供給する際に、飛び跳ねる水が装置の外部に飛び散らないように保護するための保護板であり、その保護板11の上端面及び外側面に内部の空気を逃がすための排気孔11A(図2(a),(b)では、上端面のみ示している)を形成している。ここでは、前記保護板11を蛇口10に対応する箇所のみ設けたが、他の残る3箇所にも保護板を設けることにより、茹で湯槽2から沸騰した熱湯の一部が装置の外部に飛び散ることがないようにしてもよい。又、茹で湯槽2の上方を覆うための蓋体35を設けて、沸騰したお湯が茹で湯槽2の上方から外部に飛び散ることがないようにしているが、蓋体35を省略してもよい。前記蓋体35は、前記茹で籠7が通過可能な開口が形成された本体部35Bと、前記開口を閉じるための開閉揺動自在で、かつ、図示していない付勢手段(バネ等で構成される)により閉じ付勢された状態で取り付けられた一対の長方形(半円形等でもよい)の蓋部35A,35Aとから構成している。従って、茹で籠7が下降することにより、蓋部35A,35Aのそれぞれが、水平軸芯X周りで下方側に揺動され、茹で籠7が茹で湯槽2内に投入できるようになっている。そして、前記茹で籠7が茹で湯槽2内から上昇することにより、蓋部35A,35Aが付勢手段により上方揺動して水平姿勢の閉じ姿勢に復帰するようになっている。前記2枚の蓋部35A,35Aから構成することにより揺動ストロークを小さく抑えることができ、装置の小型化を図ることができるが、一枚の蓋部から構成することにより部材点数の削減及び組み付け工程数の削減を図れるようにしてもよい。
【0014】前記加熱部6は、電源から電圧を高周波に変換する周波数・電圧変換装置(インバータとも言う)6Aと、このインバータ6Aからの高周波により磁力線を発生して前記茹で湯槽2内の水(又はお湯)を加熱させるために前記鍋部5の直下方に配置された加熱コイル6Bとからなっているが、図6に示すように茹で湯槽2内の底部に、円筒状の保護管12内に加熱用のコイル13(図では1個のみ示しているが、茹で湯槽2の容積等に応じて変更することになる)を配置したものから構成してもよく、茹で湯槽2を加熱する手段は、どのようなものであってもよい。この場合には、コイル13に通電してコイル自体を加熱する構成であるため、前記のようなインバータ6Aを不要にすることができ、コスト面及び装置の小型化において有利になる。尚、前記加熱コイル6Bは、複数本のエナメル線(絶縁電線)を撚り合わせてなる単一(複数本でもよい)のリッツ線から構成する他、他の構成であってもよい。図1に示す33,34が、前記インバータ6AをON−OFFして加熱コイル6Bに磁力線を通電するためのONスイッチ及びOFFスイッチであるが、1個のスイッチでON−OFFを行えるものであってもよい。又、図1に示す35は、茹で湯槽2のお湯の温度を設定するための温度設定器であり、その温度設定器35により設定された温度に維持するために前記インバータ6Aの出力の調整を行うように構成されている。
【0015】前記駆動機構8について説明すれば、図3及び図4に示すように、茹で籠7を金属製で断面形状が円形の支持部材である可動側棒状体14の上端に取り付けた円環状のてぼ受け15に上方から挿入して支持させ、前記可動側棒状体14を前記外側ケーシング1に対して上下動自在に支持させると共にそれの下端を外側ケーシング1内に固定している金属製で断面形状が円形の固定側棒状体16に対して上下動自在に取り付けた可動板17の上端に連結し、前記可動板17に上下方向に多数の噛み合い部18Aを備えたラック18を固定し、前記ラック18の噛み合い部18Aに噛み合うピニオン19を回転操作するために回転操作軸を内嵌した電動モータ20を配置して、駆動機構8を構成している。従って、茹で籠7内に麺類を入れてから、図1に示す操作盤に取り付けた6つの押しボタンスイッチ21のうちの特定の押しボタンスイッチ21を押すことによって、それに該当する電動モータ20が駆動し、ラック18、可動板17、可動側棒状体14が同時に下方に移動(下降)し、茹で籠7を茹で湯槽2内に投入することができるようになっている。そして、前記茹で湯槽2内に茹で籠7が投入されると同時に図1で示しているデジタル式(アナログ式でもよい)のタイマTにて設定時間が経過すると、前記電動モータ20を前記回転方向とは反対方向に回転操作することにより、茹で籠7を茹で湯槽2から外部の上方に上昇させて麺類を茹でる作業を終了することになる。
【0016】前記ほぐし装置9は、図2及び図4に示すように、茹で湯槽2内の底部に上下方向で仕切ると共に沸騰した熱湯を気泡と一緒に前記6つの茹で籠7それぞれに供給するための孔22Aの6個が形成された仕切部材22と、この仕切部材22の孔22Aを通して流体であるエアを供給するための流体供給口23Aを先端に備えたパイプ23の6本とから構成されている。図4において前記パイプ23の先端の流体供給口23Aが仕切部材22の孔22A内に入り込まない状態、つまり流体供給口23Aの先端(上端)と仕切部材22との間に少し隙間を空けるように両者を配置することにより、仕切部材22の孔22Aの大きさが流体供給口23Aにより狭くなることがないようにして好ましいが、流体供給口23Aの先端(上端)の一部が仕切部材22の孔22Aに入り込んだ状態、又は流体供給口23Aの先端(上端)が仕切部材22の孔22Aから上方に突出した状態であってもよい。これら3つの状態にパイプ23を配置することを、仕切部材22の孔22Aに流体供給口23Aを臨ませた状態と解釈するものとする。図1、図3及び図4に前記エアを供給するためのエアポンプ24を装置内に備えさせ、エアポンプ24の6本のエア吹き出し口と前記6本のパイプ23とを図示していないホースを介して接続している。尚、前記エアポンプ24には、前記のようにパイプ23に接続するのに必要な6本を備えている他、図4に示すように、前記とは別の他のエア吹き出し口25をエアポンプ24に備えさせることによって、装置内に備えた各種機器、例えばインバータ6Aを冷やすための冷却風として利用することができるようにしてもよい。又、図7に示すように、前記エアポンプ24に吸引口26を設け、前記茹で籠7を載置する載置部28と前記吸引口26とをパイプ27を介して接続することによって、茹で籠7を載置部28に載置することにより、エアポンプ24からの吸引力を利用して載置部28の貫通孔28Aを通して茹で上がった麺の水分を吸引除去できるようにしてもよい。この場合には、前記パイプ23にエアを供給するためのエア吹き出し口25を備えるエアポンプ24の吸引力を利用することによって、別のエアポンプを設ける場合に比べて、部品点数の削減化によるコストの低減及び装置の小型化を図ることができる利点があるが、別のエアポンプを用いて実施することもできる。
【0017】図5に、ケーシング1内の茹で湯槽2に対する加熱制御手段の一例をブロック図にて示している。つまり、前記温度設定器35にて設定された設定温度になるように加熱手段6を加熱手段駆動制御手段32にて駆動制御を行い、茹で湯槽2が設定温度になると、加熱手段6の駆動を停止し、設定温度から所定温度下がった時点で前記加熱手段駆動制御手段32にて加熱手段6の駆動を開始し、茹で湯槽2内のお湯の温度を設定温度に維持することができるようにしている。そして、前記茹で籠7が下降を開始したときことを検出する又は該茹で籠7が下降したことを検出する検出手段(リミットスイッチ等の接触式のセンサや赤外線等を利用した非接触式のセンサ等で構成する)33からの下降検出信号が入力されることにより、強制加熱手段34にて加熱手段6を強制的に駆動して、茹で籠7が茹で湯槽2内のお湯の温度が急激に下がることを回避することができる利点があるが、強制加熱手段34を省略して実施することもできる。前記茹で油槽2内のお湯の温度が温度設定器35にて設定された設定温度になると、加熱手段6の駆動を停止する制御構成にする他、加熱手段6による加熱出力をできるだけ小さくしてその設定温度ができるだけ下がらないように(設定した温度を常に維持するように)制御する構成であってもよい。
【0018】図1〜図4で示したパイプ23からは、エアを供給することによって、茹で籠7内の麺類を内部で対流させるように構成したが、図8に示すようにお湯を供給する構成であってもよい。つまり、茹で湯槽2のお湯の一部をポンプPに戻すための戻しパイプ39を設け、前記ポンプPの吐出側に送りパイプ40を設け、この送りパイプ40の先端に前記パイプ23を接続することによって、茹で湯槽2のお湯をパイプ23の先端供給口23Aから図示していない茹で籠7に向けて戻すようにすることで、茹で籠7内の麺類を内部で対流させるようにしている。そして、図に示すように茹で湯槽2を加熱するメインの加熱部41と、送りパイプ40内のお湯を加熱するサブの加熱部42を設け、メインの加熱部41にてある程度の温度に茹で湯槽2内のお湯の温度を維持しながらも、サブの加熱部42にて茹で湯槽2のお湯の温度よりも高い温度に加熱された送りパイプ40内のお湯を図示していない茹で籠7に向けて戻すことによって、茹で湯槽2内における特定箇所における温度ムラ(異なる温度)があっても茹で籠7内の麺類を満遍なく茹でることができる利点があるだけでなく、茹で湯槽2内を均一温度に維持するものに比べてランニングコストを軽減することができる利点がある。
【0019】又、図9に示すように、前記流体供給口23Aを1つの茹で籠7に対して複数(図では4個であるが、2個以上であれば何個でもよい)設け、それら複数の流体供給口23Aからの流体(ここではエアであるがお湯等であってもよい)が前記茹で籠7を図に示す分割線Zを挟んで水平方向でほぼ2つの領域7A,7Bに分割したときの一方の領域7Aに相当する茹で籠部分に向けて供給されるように該複数の流体供給口23Aを適当間隔置き(図では等間隔置きにしているが、異なる間隔であってもよい)に円弧ライン(一直線でもよい)上に配置して、対流を確実に行えるようにしてもよい。又、図10に示すように、前記流体供給口23Aを上下中心軸Yの上方にパイプ23の中心線が交差するようにパイプ23を斜めに向けて配置して実施してもよい。
【0020】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、孔から供給される気泡と共に熱湯を供給すると同時に流体を供給することによって、大掛かりな対流装置等を設けることなく、茹で籠内の麺に対して充分にほぐし作用を発揮させて均一かつ効率よく麺を茹でることができる麺茹で装置を提供することができる。しかも、流体供給口を、茹で籠の上下中心線に対して水平方向でずらせることによって、茹で籠内の麺に対流作用を確実に発揮させることができ、より一層麺類を均一かつ効率よく茹でることができる利点がある。
【0021】請求項2の発明によれば、茹で籠を上下方向に昇降させる駆動機構を備え、その駆動機構を、茹で籠を昇降自在に支持する支持部材に取り付けられると共に上下方向に噛み合い部を備えたラックと、ラックの噛み合い部に噛み合うピニオンと、ピニオンを回転操作する電動モータとから構成することによって、揺動アームを備えた揺動式の駆動装置を設けた場合に、水平方向に必要となる揺動スペース等が不要になり、その分水平方向における装置の小型化を図ることができ、取扱面において有利になる。
【0022】請求項3の発明によれば、流体供給口から茹で湯槽内の湯の温度よりも高い温度の湯を連続供給することによって、ランニングコストを削減することができながらも、茹で籠内の麺を確実に茹でることができ、普及しやすい装置を提供することができる。
【0023】請求項4の発明によれば、流体がエアであり、そのエアを流体供給口に供給するためのエアポンプを、それの吸引力を利用して茹で上がった麺の水分を吸引するための吸引装置に兼用構成することによって、茹で上がった麺の水分を除去するために茹で籠を上下に振ることが不要になるだけでなく、茹で籠を振ることにより麺から除去される水分が茹で湯槽以外の箇所に飛び散ることを回避することができ、又、装置の小型化及びコストの低兼化を図ることができ、使用面及び経済面において有利になる。
【0024】請求項5の発明によれば、流体がエアであり、そのエアを流体供給口に供給するためのエアポンプからの一部のエアを装置内に備えた各種機器の冷却風として利用することによって、特別な冷却ファンを設けて各種機器を冷却する場合に比べて、装置の小型化及びコストの低兼化を図ることができる。
【0025】請求項6の発明によれば、流体供給口を1つの茹で籠に対して複数設け、それら複数の流体供給口からの流体が茹で籠を水平方向でほぼ2つの領域に分割したときの一方の領域に相当する茹で籠部分に向けて供給されるように複数の流体供給口を配置することによって、1つの茹で籠に対して1つの流体供給口を設けているものに比べて、対流作用を確実に発揮させることができ、より一層均一かつ効率よく茹でることができる。
【0026】請求項7の発明によれば、茹で湯槽に茹で籠を下降させる又は下降させたことを検出手段が検出し、その検出手段からの下降検出信号により加熱手段を強制的に駆動することによって、茹で湯槽内の温度が極端に低下することを回避することができ、茹でムラ等の発生し難い装置とすることができる。
【0027】請求項8の発明によれば、茹で湯槽の上方を覆うための蓋体を設け、蓋体を茹で籠が通過可能な開口が形成された本体部と、開口を閉じるための開閉揺動自在で、かつ、付勢手段により閉じ付勢された状態で取り付けられた蓋部とから構成することによって、駆動装置により蓋体を開閉操作するものに比べて構成の簡素化及びコストの低減化を図ることができながらも、沸騰したお湯が茹で湯槽から外部に飛び散ることを回避することができる。
【出願人】 【識別番号】301051149
【氏名又は名称】株式会社立売堀製作所大阪工場
【住所又は居所】大阪府交野市幾野5丁目6番1号
【出願日】 平成14年1月30日(2002.1.30)
【代理人】 【識別番号】100074561
【弁理士】
【氏名又は名称】柳野 隆生
【公開番号】 特開2003−219825(P2003−219825A)
【公開日】 平成15年8月5日(2003.8.5)
【出願番号】 特願2002−21155(P2002−21155)