| 【発明の名称】 |
茶代用品 |
| 【発明者】 |
【氏名】堀 野 民 生 【住所又は居所】山口県宇部市小野区櫟原152−13 株式会社山口茶業内
|
| 【要約】 |
【課題】血糖値を低下させる効果効能があると言われる天然草成分を多品目配合し、その配合比率を工夫することによって、長期間継続的に飲用しても特定の薬効成分の偏りによる副作用を生ずるおそれがなく、味や香りに強い癖がなくて誰にでも飲みやすい茶代用品を比較的低価格で提供する。
【解決手段】柿葉、どくだみ、熊笹、桑葉、くこ葉及びシジュウムの6品目を全体の50〜65重量%、あまちゃづる、バナバ、ギムネマ、うらじろがし及び羅布麻の5品目を30〜40重量%、ギャバロンを3〜10重量%配合し、更に、2重量%以下の甘茶を配合した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】少なくとも、柿葉、どくだみ、熊笹、桑葉、くこ葉、シジュウム、あまちゃづる、バナバ、ギムネマ、うらじろがし、羅布麻、ギャバロン及び甘茶の13品目が配合された茶代用品であって、柿葉、どくだみ、熊笹、桑葉、くこ葉及びシジュウムの6品目については、各々の配合比率が7〜11重量%に選定されると共に、6品目全体の配合比率が50〜65重量%に選定され、あまちゃづる、バナバ、ギムネマ、うらじろがし及び羅布麻の5品目については、各々の配合比率が5〜8重量%に選定されると共に、5品目全体の配合比率が30〜40重量%に選定され、ギャバロンの配合比率が3〜10重量%に選定され、甘茶の配合比率が2%以下に選定されていることを特徴とする茶代用品。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、多品目の天然草成分が配合された茶代用品に関する。 【0002】 【従来の技術】茶代用品には、ハブ草の種子を煎ったハブ茶や、蕎麦の実を煎った蕎麦茶のように、緑茶や番茶の代わりに一般的に飲まれているものと、どくだみ草を乾燥させたどくだみ茶や、熊笹の葉を粉末にした熊笹茶のように、専ら健康の維持回復のために漢方的な薬効を期待して飲まれるものとがある。 【0003】前者のハブ茶や蕎麦茶は、味や香りにさほど癖がないので、誰にでも比較的飲みやすく、長期間継続的に飲用しても健康に悪影響を及ぼすようなおそれはないと言われている。 【0004】一方、後者のどくだみ茶や熊笹茶などは、それ単品で長期間飲み続けると、体内に特定の薬効成分だけが偏って摂取されるため、その薬効成分の副作用により却って健康を損なうおそれがあると言われている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところで、近時の健康ブームに乗じて、血糖値や血圧を低下させる効能があると言われる天然草成分を配合した健康茶なる茶代用品が種々販売されているが、その実際の効果効能の程は定かではなく、また、市販品には、味や香りに強い癖があって飲みづらいものや、副作用のおそれを解消する工夫や配慮がなされていないものが多い。 【0006】そこで本発明は、特に血糖値を低下させる効果効能を奏すると同時に、長期間飲用しても副作用のおそれがなく、また、味や香りに強い癖がなく誰にでも飲みやすい茶代用品を比較的低価格で提供することを技術的課題とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本願の出願人と発明者は、山口県の資金補助と、山口県立大学生活科学部の調査協力を得て、血糖値を低下させる効果効能があると言われている天然草成分を様々な比率で配合した試料を種々作製し、それぞれの味や香りをテイスティング試験により確認すると共に、それぞれの効果効能を臨床検査により確認する実験・研究を積み重ねた結果、本発明を完成するに至ったものである。 【0008】つまり、本発明は、少なくとも、柿葉、どくだみ、熊笹、桑葉、くこ葉、シジュウム、あまちゃづる、バナバ、ギムネマ、うらじろがし、羅布麻、ギャバロン及び甘茶の13品目が配合された茶代用品であって、これら13品目は、何れも糖尿病に対する薬効が認められている成分である。 【0009】この13品目のうち、甘茶は、他品目から生ずる渋味や苦味などを緩和して全体の飲み口を良くするために配合するものであるが、他品目より飛び抜けて高価であると同時に、砂糖の約千倍にも相当する強い甘味を有するので、これを加えすぎると、製品コストが高くなるだけでなく、甘ったるさを生じて逆に飲み口を悪くするので、本発明は、甘茶の配合比率を飲み口を損なわない2重量%以下に選定している。 【0010】甘茶以外の12品目は、主として血糖値を低下させる効果効能を得るために配合するものであるが、特定品目の配合量を極端に多くすると、特定成分の偏りによって副作用を生ずるおそれがある。また、12品目の中で最も効果効能が優れているのは、緑茶の葉を摘んでギャバという酵素を発生させたものを蒸して荒揉みしたギャバロンであるが、このギャバロンは、甘茶に次いで高価な原料であり、比較的少量でも十分な効果効能が認められるので、その配合量は製品価格との兼ね合いで必要最小限にとどめたい。 【0011】また、柿葉、どくだみ、熊笹、桑葉、くこ葉及びシジュウムの6品目は、概して国産のものが多く、仕入れ価格や品質が安定しているうえ、きつい臭いも発しない。これに対し、あまちゃづる、バナバ、ギムネマ、うらじろがし及び羅布麻の5品目は、血糖値を低下させる効果効能に優れているものの、これらは、東南アジア、中国、フィリピン、インド等から輸入される外国産が大半を占めており、その産地によって味や香りに違いがあったり、飲み口を損なうような癖のあるきつい臭いを発するものもあり、為替レートの変動や産地の気象条件等によって仕入れ価格も大きく変動することがあるので、製品価格と製品品質を安定させ、癖のあるきつい臭いを緩和するためには、この5品目の配合量を全体的に前記6品目の配合量より少なくすることが望ましい。 【0012】上記のような観点に基づいて、本発明は、製品価格をできるだけ低く抑えるために、少量でも傑出した効果効能を奏する高価なギャバロンの配合比率を3〜10重量%に選定した。そして、製品価格と製品品質を安定させ、癖のあるきつい臭いを緩和するために、仕入れ価格や品質が安定し、きつい臭いを発しない柿葉、どくだみ、熊笹、桑葉、くこ葉及びシジュウムの6品目全体の配合比率を50〜65重量%に選定し、仕入れ価格が変動したり、きつい臭いを発するものが多いあまちゃづる、バナバ、ギムネマ、うらじろがし及び羅布麻の5品目全体の配合比率を30〜40重量%に選定すると共に、特定の薬効成分の偏りによる副作用を防止するために、前記6品目の各々の配合比率を7〜11重量%に選定し、前記5品目の各々の配合比率を5〜8重量%に選定して、特定品目の配合量が過剰に多くならないようしている。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について説明する。まず、柿葉、どくだみ、熊笹、桑葉、くこ葉、シジュウム、あまちゃづる、バナバ、ギムネマ、うらじろがし、羅布麻、ギャバロン及び甘茶の13品目を乾燥品の状態で互いに混ぜ合わせやすいようにそれぞれフレーク状に細断する。 【0014】そして、柿葉、どくだみ、熊笹、桑葉、くこ葉及びシジュウムの6品目については、各々の配合比率を7〜11重量%に選定すると共に、その6品目全体の配合比率を50〜65重量%に選定し、また、あまちゃづる、バナバ、ギムネマ、うらじろがし及び羅布麻の5品目については、各々の配合比率を5〜8重量%に選定すると共に、その5品目全体の配合比率を30〜40重量%に選定し、更に、ギャバロンの配合比率を3〜10重量%に選定し、甘茶の配合比率を2%以下に選定して、それら13品目をミキサで均一に混ぜ合わす。 【0015】このようにして13品目が混合調製されたものを販売に適した所定の単位量ずつ密封包装し、茶代用品として製品化する。 【0016】この茶代用品を飲用するときは、これを急須にひと摘み(約3〜5g)入れ、熱湯を注いで各品目の成分を抽出させる。また、やかん等で煮出しして飲む場合は、沸騰した湯1リットルに対して、約5〜10gを入れ、5分程度煮出しする。なお、こうして抽出もしくは煮出ししたものをテイスティングすると、厭味のない薬草の香りが漂い、渋味や苦味は感じない。 【0017】 【実施例】次に、製品の価格、味と香り、効果効能、副作用の防止等を総合勘案して最適と思われる本発明の実施例について説明する。 【0018】柿葉、どくだみ、熊笹、桑葉、くこ葉及びシジュウムの6品目について、各々の配合比率を約10重量%に選定してその6品目全体の配合比率を約60重量%に選定すると共に、あまちゃづる、バナバ、ギムネマ、うらじろがし及び羅布麻の5品目について、各々の配合比率を約7重量%に選定してその5品目全体の配合比率を約35重量%に選定する。そして、ギャバロンの配合比率を約4重量%、甘茶の配合比率を約1重量%に選定して、全量をそれら13品目のみによって製品化する。 【0019】この製品は、13品目中で格別高価な甘茶とギャバロンの配合量を比較的少な目にしているので、その製品価格を低く抑えることができる。また、甘茶の配合比率が2重量%の場合は、多少甘口の製品となるが、これを1重量%以下とすると、ほんのりと甘さを感じる程度に甘味が抑制されて、飲み口がより一層良くなる。 【0020】また、血糖値を低下させる効果効能を単品目や少品目で得るのではなく、13品目という多品目で得るようにし、その13品目の中で最も配合比率が大きいものでも10重量%程度であるから、長期間継続して飲用しても特定の薬効成分の偏りによる副作用を生ずるおそれがない。 【0021】また、仕入れ価格や品質が安定し、きつい臭いも発しない柿葉、どくだみ、熊笹、桑葉、くこ葉及びシジュウムの配合比率が、全体の約60重量%を占めているので、製品の価格が安定し、製品品質も一定に維持されると共に、他品目から発せられる癖のあるきつい臭いが緩和されて、飲み口も大変良い。 【0022】また、このように、糖尿病に対する薬効を奏する13品目のみで製品化すると同時に、その13品目の配合比率を工夫して飲み口を良くすれば、これに別途、単に飲み口を良くするだけのハブ茶やはと麦、浜茶等を添加する必要がないので、血糖値を低下させる効果効能が高いものとなる。 【0023】事実、山口県立大学生活科学部(長坂祐二教授)に依頼して実施した臨床検査によりその効果の程が実証されている。この臨床検査は、山口県宇部市二俣瀬区にある高齢者施設・アスワン山荘の入居者を対象に実施したもので、その入居者のうち、医師により糖尿病と診断されている高齢者6名に対して、前記製品を煮出ししたものを1日3回(毎食後)、約180〜200ccずつ4週間にわたって投与すると、表1のとおり、6名とも、投与後に測定した血糖値が投与前の血糖値を下回ると同時に、血糖値が高い人ほど、その値が低下する度合いが大きいという結果が得られた。 【0024】 【表1】
【0025】なお、本発明の最適な実施例は、血糖値を低下させる効果効能を有した上記13品目のみを配合して成るものであるが、本発明は必ずしもこれに限定されず、上記13品目にハブ茶や浜茶、はと麦等が添加されたものであっても良い。 【0026】 【発明の効果】本発明によれば、血糖値を低下させる効果効能があると言われている天然草成分を多品目配合すると共に、その配合比率を工夫することによって、特定の薬効成分の偏りによる副作用を生ずるおそれがなく、また、味や香りに強い癖がなく誰にでも飲みやすい茶代用品を比較的低価格で提供することができるという大変優れた効果がある。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】502002821 【氏名又は名称】株式会社山口茶業 【住所又は居所】山口県宇部市小野区櫟原152−13
|
| 【出願日】 |
平成13年12月28日(2001.12.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100084984 【弁理士】 【氏名又は名称】澤野 勝文 (外1名)
|
| 【公開番号】 |
特開2003−189828(P2003−189828A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月8日(2003.7.8) |
| 【出願番号】 |
特願2001−398707(P2001−398707) |
|