| 【発明の名称】 |
卵質改善用飼餌料 |
| 【発明者】 |
【氏名】崎浦 利之
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| 【要約】 |
【課題】卵の重量や食味を向上することができる卵質改善用飼餌料の提供。
【解決手段】ポリフェノールを含有せしめる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ポリフェノールを含有することを特徴とする卵質改善用飼餌料。 【請求項2】 ポリフェノールの含有量が0.05〜1重量%であることを特徴とする請求項1記載の卵質改善用飼餌料。 【請求項3】 ポリフェノールが高重合プロアントシアニジンを主成分とするものであることを特徴とする請求項1又は2記載の卵質改善用飼餌料。 【請求項4】 ポリフェノールがマスキング、カバリング、錠剤化、カプセル化、ペレット化又は粉末化されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項記載の卵質改善用飼餌料。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は卵質改善用飼餌料、特に鳥類や魚類の食用卵の卵重量や食味を向上せしめる飼餌料に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、鳥類や魚類の食用卵の卵質を改善するためには、一般に栄養強化飼餌料による母体の強化改善法が汎用されている。 【0003】然しながら、斯かる従来の改善法によった場合には、栄養成分を卵に移行せしめることによる改質はともかくとして、商品価値を高める上で重要な要素となる卵の重量や食味の向上については未だ十分満足できる結果は得られていないのが実状であった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の如き従来の実状に鑑みてなされたもので、単なる栄養成分の移行に留どまるものではなく、卵の重量や食味を向上せしめることができる卵質改善用飼餌料を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】而して、本発明者は当該目的を達成すべく種々研究を重ねた結果、ポリフェノールを投餌すれば、極めて良い結果が得られることを見い出し、本発明を完成した。 【0006】すなわち、本発明はポリフェノールを含有することを特徴とする卵質改善用飼餌料により上記目的を達成したものである。 【0007】 【発明の実施の形態】本発明において、ポリフェノールの含有量は飼餌料全量中0.05〜1重量%とするのが望ましい。因に、0.05重量%未満の場合には卵質の改善効果が得られにくく、また1重量%を超えても効果は停滞する傾向となる。 【0008】ポリフェノールとしては高重合プロアントシアニジンを主成分とするものが好適に用いられる。プロアントシアニジンは、各種植物体に存在する縮合型タンニン、すなわちフラバン−3−オール、フラバン−3,4−ジオールを構成単位として縮合または重合により結合した化合物群である。これらは酸処理によりシアニジン、デルフィニジン、ペラルゴジン等のアントシアニジンを生成することから、この名称が与えられている。これには、上記構成単位の2量体、3量体、4量体、さらには10量体以上の高分子のプロシアニジン、プロデルフィニジン、プロペラルゴニジン等のプロアントシアニジンおよびこれらの立体異性体を含むものである。ブドウ種子ポリフェノールには、プロアントシアニジンが90%以上含まれており、これの含有率が最も高い。 【0009】本発明では、ポリフェノールの添加条件に特に限定されず、例えば、ドライ、セミドライ、ウェットまたは生餌タイプに事前に混合しておいても、また給餌直前に添加してもよい。 【0010】また、プロアントシアニジンがもつ渋味に関連し養殖魚が索餌を敬遠することがないようにするため、およびその流失を防止するために、油脂、ゼラチン、デキストリン等の造膜性物質でマスキング、カバリング、マイクロカプセル化、またはデキストリンまたは乳糖等と錠剤化等の加工をした製剤として添加することが好ましい。 【0011】本発明において、他の飼餌料成分としては特に限定されず、例えば穀粉類、糟糠類、魚粉、ビタミン、ミネラル等が挙げられ、投餌対象に応じて適宜選択使用される。 【0012】本発明卵質改善用飼餌料が投餌される対象としては、例えば鶏、うずら、あひる等の鳥類や鮭、鮎、ちょうざめ等の魚類が挙げられる。 【0013】 【実施例】以下実施例を挙げて本発明を更に説明する。 【0014】実施例1表1記載の配合組成により採卵成鶏用飼料を得た。 【0015】 【表1】
【0016】比較例1実施例1の表1中、「ポリフェノール」を配合しないと共に、「その他」の配合量を9重量%とした以外は実施例1と同様にして採卵成鶏用飼料を得た。 【0017】試験例1産卵を開始して2週間を経過した後の白色レグホン種5羽に、実施例1で得た飼料をそれぞれ10日間投餌し、毎日産卵した各卵の重量を測定し、1個当たりの平均値を求めた。また比較例1で得た飼料についても同様にして卵重量の1個当たりの平均値を求めた。その結果は表2の通りであった。 【0018】 【表2】
【0019】試験例2試験例1における投餌10日目の各卵の卵黄重量を測定し、各群1個当たりの卵黄重量の平均値を求めた。その結果は表3の通りであった。 【0020】 【表3】
【0021】試験例3試験例1と同様にして得た投餌10日目の各卵の殻を割り、中身を平坦な皿の上に載せ、各群の外観を対比観察した。その結果は図1及び表4の通りであった。また、試験例1と同様にして得た投餌10日目の各群の卵をそれぞれ冷蔵庫に10日間保存した後、各卵の殻を割り、前記と同様各群の外観を対比観察した。その結果を表4に併せて記した。 【0022】 【表4】
【0023】試験例4試験例1における投餌10日目の各卵をゆで卵にした後、殻を除き、中身を輪切りにして、20名のパネラーにより試食試験を行なった。その結果、何れのパネラーも実施例1の飼料を投餌して得られた卵の方が、比較例1の飼料を投餌して得られた卵より味が濃厚で、卵黄に粘りがあり、しかも新鮮な香りが強いと評価した。 【0024】実施例2表5記載の配合組成により鮎用餌料を得た。 【0025】 【表5】
【0026】比較例2実施例2の表5中、「ポリフェノール」を配合しないと共に、「その他」の配合量を6.0重量%とした以外は実施例2と同様にして鮎用餌料を得た。 【0027】試験例5実施例2で得た餌料を2ケ月間投餌して成魚となった魚体重140〜142gの子持ち鮎10尾と比較例2で得た餌料を2ケ月間投餌して成魚となった魚体重140〜142gの子持ち鮎10尾の各卵の重量を測定し、各群1尾当たりの卵の平均値を求めた。その結果は表6の通りであった。 【0028】 【表6】
【0029】試験例6試験例5で用いた各群10尾の子持ち鮎を丸ごと焼いて、中の卵を輪切りにして、20名のパネラーにより試食試験を行なった。その結果、何れのパネラーも実施例2の餌料を投餌して得られた子持ち鮎の卵の方が、比較例2の餌料を投餌して得られた子持ち鮎の卵より旨味が強く、プチプチした食感を有し、卵色(黄)も濃く、しかも香りが強いと評価した。 【0030】 【発明の効果】本発明の飼餌料を鳥類や魚類に投餌すれば、卵重量を大巾にアップすることができると共に、優れた食味の卵が得られ、食品としての商品価値を格段に高めることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】302003288 【氏名又は名称】有限会社ビーアールディ研究所
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| 【出願日】 |
平成14年2月1日(2002.2.1) |
| 【代理人】 |
【識別番号】110000084 【氏名又は名称】特許業務法人アルガ特許事務所
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| 【公開番号】 |
特開2003−219806(P2003−219806A) |
| 【公開日】 |
平成15年8月5日(2003.8.5) |
| 【出願番号】 |
特願2002−25369(P2002−25369) |
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