| 【発明の名称】 |
冷菓供給装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】岩田 務 【住所又は居所】愛知県豊明市栄町南館3番の16 ホシザキ電機株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】シリンダ内の水滴の凍結による袋詰冷菓の歩留まり悪化を防ぐことができる冷菓供給装置を提供することを課題とする。
【解決手段】シリンダ14内を滴下する水滴を収容する水滴収容部29がピストン本体25の上面に設けられ、水滴収容部29内に延びる着氷部材34を備えたピストン先端部材33がピストン本体25に脱着自在に設けられている。水滴収容部29に収容された水滴は凍結して着氷部材34に付着し結合した氷片38を生成する。着氷部材34に結合しているこの氷片38は袋詰冷菓17を取り替える際にピストン本体25からピストン先端部材33及び着氷部材34を取り外すことによりシリンダ14の外へ取り出される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 シリンダ内のピストンの一側に袋詰冷菓を装填すると共に他側に形成された圧力室にブラインタンクからブラインを供給してピストンを前進させることにより冷菓を注出する冷菓供給装置において、前記ピストンは、前記ブラインによって進退するピストン本体と、前記ピストン本体の上部に脱着自在に設けられたピストン先端部材と、前記ピストン先端部材と前記ピストン本体との間に配置され且つ前記シリンダ内を滴下する水滴を収容する水滴収容部とを備えることを特徴とする冷菓供給装置。 【請求項2】 前記ピストン先端部材の下面に設けられて前記水滴収容部内に延びると共に前記水滴収容部に滴下した水滴が凍結して生成される氷片が付着する着氷部材を更に備え、前記冷菓を注出し終えた袋詰冷菓を取り替える際に前記ピストン本体から前記ピストン先端部材及び前記着氷部材を取り外すことにより前記着氷部材に付着した氷片を前記シリンダの外へ取り出すことを特徴とする請求項1に記載の冷菓供給装置。 【請求項3】 前記水滴収容部は前記ピストン本体の上面に形成され、前記着氷部材はその下端に氷片を係合するための円板部を備えることを特徴とする請求項2に記載の冷菓供給装置。 【請求項4】 前記着氷部材は前記円板部の下面に突出形成されたねじ部を有し、前記ピストン先端部材はねじ部を前記水滴収容部の底面にねじ込むことにより前記着氷部材を介して前記ピストン本体に固定されることを特徴とする請求項3に記載の冷菓供給装置。 【請求項5】 前記ピストン先端部材は前記円板部が前記水滴収容部の底面上に載置されることにより前記着氷部材を介して前記ピストン本体に支持されることを特徴とする請求項3に記載の冷菓供給装置。 【請求項6】 前記ピストン先端部材は前記ピストン本体の上縁部により支持され、前記水滴収容部は下方に向かって窪む凹面を有することを特徴とする請求項3に記載の冷菓供給装置。 【請求項7】 前記水滴収容部は前記着氷部材に一体に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の冷菓供給装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、冷菓供給装置に係り、特にピストンの移動によりシリンダ内に装填された袋詰冷菓を押圧して冷菓を注出する装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の冷菓供給装置の全体構造を図6に示す。冷凍室1内の天井部分に冷却器2と庫内ファン3が配置される一方、機械室4内には冷却器2に接続された冷凍機5が配置されている。冷凍室1の奥面に設けられたダクト6を介して吸引された庫内空気が冷却器2で冷却されて庫内ファン3によって冷凍室1内に循環供給され、これにより冷凍室1内はアイスクリーム等の冷菓が注出可能な状態で保存されるような温度に維持されている。 【0003】コック7を開操作すると、弁体8が上昇してコックパイプ9が開放されると共に注出口スイッチ10がオンして機械室4内のポンプ11が正方向に駆動され、実線矢印で示されるように、ブラインタンク12からブライン13がシリンダ14下部の圧力室15に供給される。これにより、ピストン16が上昇してシリンダ14内の上部に装填された袋詰冷菓17が圧縮され、袋詰冷菓17の取出し口18から冷菓19が流出してコックパイプ9を通り、注出口20から注出される。コック7を閉操作すると、注出口スイッチ10がオフとなってポンプ11が停止すると共に弁体8が下降してコックパイプ9が閉鎖され、冷菓19の注出が停止される。 【0004】ピストン16がシリンダ14内の上死点位置に到達し、それ以上袋詰冷菓17を圧縮して冷菓19を注出することができない状態になると、操作パネル21の操作によりポンプ11が逆方向に駆動され、破線矢印で示されるように、シリンダ14の圧力室15からブライン13がブラインタンク12に戻されてピストン16が下降する。この状態で断熱扉22を開きシリンダ14の上部に装着されたシリンダキャップ23を開けて袋詰冷菓17が交換される。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、袋詰冷菓17の交換や注出に適した温度に昇温するための袋詰冷菓17の冷凍室1内への収容は断熱扉22を開いて行われるため、その度毎に冷凍室1内のシリンダ14が外気に晒されて温度上昇し、シリンダ14の外壁及び内壁の表面に常に結露水が生じていた。また、シリンダ14に装填された袋詰冷菓17の表面に付着した僅かな霜が溶解して溶解水を生じていた。このようなシリンダ14の内壁表面に発生する結露水や袋詰冷菓17の表面に発生する溶解水はピストン16の先端部とシリンダ14の内壁との間のスペース24に滴下して凍結していた。このスペース24はピストン16が上昇して袋詰冷菓17が圧縮された場合に袋詰冷菓17の袋が折り畳まれて収納される空間であるため、スペース24に水滴が溜まって凍結するとスペース24が塞がれて袋詰冷菓17の袋を収納することができなくなり、ピストン16による袋詰冷菓17の圧縮に不都合が生じて歩留まりが悪化するおそれがあった。 【0006】本発明は以上のような問題点を解決するためになされたもので、シリンダ内の水滴の凍結による袋詰冷菓の歩留まり悪化を防ぐことができる冷菓供給装置を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するために、本発明に係る冷菓供給装置は、シリンダ内のピストンの一側に袋詰冷菓を装填すると共に他側に形成された圧力室にブラインタンクからブラインを供給してピストンを前進させることにより冷菓を注出する冷菓供給装置であって、ピストンが、ブラインによって進退するピストン本体と、ピストン本体の上部に脱着自在に設けられたピストン先端部材と、ピストン先端部材とピストン本体との間に配置され且つシリンダ内を滴下する水滴を収容する水滴収容部とを備えるものである。また、ピストン先端部材の下面に設けられて水滴収容部内に延びると共に水滴収容部に滴下した水滴が凍結して生成される氷片が付着する着氷部材とを更に備え、冷菓を注出し終えた袋詰冷菓を取り替える際にピストン本体からピストン先端部材及び着氷部材を取り外すことにより着氷部材に付着した氷片をシリンダの外へ取り出すようにしてもよい。なお、水滴収容部をピストン本体の上面に形成し、着氷部材の下端に氷片を係合するための円板部を備えるようにすることができる。この場合、着氷部材の円板部の下面に突出形成されたねじ部を水滴収容部の底面にねじ込むことにより着氷部材を介してピストン先端部材をピストン本体に固定してもよく、あるいは円板部を水滴収容部の底面上に載置することにより着氷部材を介してピストン先端部材をピストン本体に支持してもよい。更に、ピストン先端部材をピストン本体の上縁部により支持し、水滴収容部に下方に向かって窪む凹面を形成することもできる。また、水滴収容部を着氷部材に一体に設けてもよい。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。 実施の形態1.図1にこの発明の実施の形態1に係る冷菓供給装置の全体構造を示す。この冷菓供給装置は、図6に示した従来の冷菓供給装置において、ピストン16の代わりにピストン本体25とピストン本体25の上部に設けられた突起部材26とを備えたピストン27を用いるもので、圧力室15にブライン13が供給されるとピストン本体25が上昇し、ピストン本体25に設けられた突起部材26で袋詰冷菓17の底面を押し上げて冷菓19を注出するものである。 【0009】次に、図2を用いてこの実施の形態のピストン27の構造を詳細に説明する。ピストン27はシリンダ14内に設けられており、ピストン27の上部には袋詰冷菓17が装填されると共に下部にはブライン13が供給される圧力室15が設けられている。ピストン27のピストン本体25の下面には凹部28が形成されており、ピストン本体25の上面にはシリンダ14内を滴下する水滴を収容する水滴収容部29が形成されている。水滴収容部29は側面30と底面31とによって円筒形状に画定されている。また、ピストン本体25の側面にはピストンリング32が嵌着されている。 【0010】ピストン27の突起部材26は円錐台の形状を有するピストン先端部材33とピストン先端部材33の底面に設けられた着氷部材34とを備えている。円錐台の側面とシリンダ14の内壁との間には袋詰冷菓17の折り畳まれた袋を収納するスペース24が形成されている。ピストン先端部材33の底面に設けられた着氷部材34は水滴収容部29内に延びており、着氷部材34の下端には円板部35が備えられている。円板部35の下面には突出形成されたねじ部36が設けられ、水滴収容部29の底面31に形成されたねじ穴37にねじ部36がねじ込まれることにより、ピストン先端部材33が着氷部材34を介してピストン本体25に脱着自在に固定されている。 【0011】次に、この実施の形態1に係る冷菓供給装置の作用について説明する。断熱扉23を開けて袋詰冷菓17をシリンダ14内のピストン27上に装填する。ブラインタンク12からシリンダ14の下部に設けられた圧力室15にブライン13が供給されると、ピストン本体25の凹部28に力が作用してピストン本体25を押し上げ、ピストン本体25上部に着氷部材34を介し固定されたピストン先端部材33が袋詰冷菓17を押し上げて冷菓19を注出する。ピストン27の上昇に伴って袋詰冷菓17の袋の下部は折り畳まれてスペース24に収納される。ピストン27が上死点に到達しそれ以上袋詰冷菓17を圧縮して冷菓19を注出することができなくなると、ブライン13がブラインタンク12に戻されてピストン27が下降し袋詰冷菓17が交換される。 【0012】断熱扉23の開閉によりシリンダ14が頻繁に外気に晒されると、シリンダ14の内壁に結露による水滴が発生する。また、シリンダ14に装填される袋詰冷菓17の表面に付着した僅かな霜が溶解することにより水滴が発生する。これらの水滴はスペース24に溜まることなくシリンダ14の内壁又は袋詰冷菓17上を伝ってピストン27の水滴収容部29に滴下する。水滴収容部29に滴下した水滴は水滴収容部29に収容されて凍結し氷片38を生成する。氷片38は着氷部材34の下端に設けられた円板部35の上面39に係合しつつ着氷部材34に付着することで着氷部材34と結合している。この着氷部材34と結合する氷片38は袋詰冷菓17をシリンダ14に詰め替える際に、突起部材26を回転してねじ部36をねじ穴37から外し突起部材26をピストン本体25から取り外してシリンダ14外へ持ち出すことにより除去される。つまり、氷片38が円板部35の上面39で着氷部材34に係合することにより着氷部材34と強固に結合し且つ着氷部材34がピストン本体25に脱着自在に設けられていることで、ピストン先端部材33及び着氷部材34と共に氷片38をピストン本体25から取り外すことができる。 【0013】実施の形態2.本発明の実施の形態2を図3により説明する。この実施の形態2の冷菓供給装置は、図1に示した実施の形態1に係る冷菓供給装置のピストン27に替えて図3に示すような構造のピストン40を用いるものであり、このピストン40はピストン27の円板部35を水滴収容部29の底面31を全て覆うような大きな円板部41にすることによりねじ部36を用いることなくピストン先端部材33を支持するものである。つまり、円板部41が水滴収容部29の底面31上に載置され、ピストン先端部材33が着氷部材34を介してピストン本体25に支持される。 【0014】ピストン40はシリンダ14内に発生する水滴が滴下して収容される水滴収容部29を有しているために、水滴がスペース24に溜まることなく水滴収容部29に滴下する。また、水滴収容部29内に滴下した水滴は円板部41の上面42上に溜まるため、氷片35は円板部41の上面42上に生成される。従って、ピストン先端部材33及び着氷部材34をピストン本体25からシリンダ14外へ取り外す際に容易に氷片38を容易に取り出すことができる。さらに、水滴収容部29の底面31上に円板部41を載置することによってピストン先端部材33を支持するため、ピストン本体25へのピストン先端部材33の脱着を容易に行うことができる。 【0015】実施の形態3.本発明の実施の形態3を図4により説明する。この実施の形態3の冷菓供給装置は、図1に示した実施の形態1に係る冷菓供給装置のピストン27に替えて図4に示すような構造を有するピストン43を用いるものであり、このピストン43はピストン本体44、ピストン先端部材45及び着氷部材46を備え、ピストン本体44の上面に水滴収容部47が形成されているものである。シリンダ14内に滴下する水滴を収容する水滴収容部47は下方に向かって窪む凹面48を有しており、ピストン本体44の上端周縁にはピストン先端部材45を支持するための上縁部49が設けられている。この上縁部49にはシリンダ14内を滴下する水滴が水滴収容部47に滴下するための開口部50が適宜設けられている。 【0016】ピストン先端部材45は下部周縁にピストン本体44の上縁部49内に嵌入して支持される支持部51を備え、上縁部49に支持部51を嵌入することによりピストン先端部材45が脱着自在に支持される。ピストン先端部材45は下面に凹部52を有すると共に着氷部材46が凹部52を介してピストン先端部材45に連結されている。着氷部材46は、着氷部材46の上端に設けられたねじ部53をピストン先端部材45に形成されたねじ穴54にねじ込むことにより、ピストン先端部材45に脱着自在に結合している。着氷部材46は水滴収容部47の凹面48の最も深い部分である最深部55上に配置され、着氷部材46の下端は最深部55に達する。着氷部材46の下端には氷片38を係合するための円板部56が設けられている。 【0017】シリンダ14内に発生した水滴はスペース24に溜まることなく開口部50を介して水滴収容部47内に滴下して、水滴収容部47の最深部55から水滴が溜まり始める。この水滴は水滴収容部47内で凍結し氷片38を生成する。氷片38は着氷部材46の下端に設けられた円板部56の上面57に係合しつつ着氷部材46に付着することで着氷部材46と結合する。この時、水滴収容部47は凹面48であるために収容された水滴が少量であっても円板部56の上面57に係合しつつ着氷部材46に付着し結合する氷片38が生成される。従って、袋詰冷菓17をシリンダ14に詰め替える際にピストン先端部材45及び着氷部材45と共に氷片38を確実にシリンダ14外へ持ち出して除去することができる。 【0018】実施の形態4.本発明の実施の形態4を図5により説明する。この実施の形態4の冷菓供給装置は、図1に示した実施の形態1に係る冷菓供給装置のピストン27に替えて図5に示すような構造のピストン58を用いるものであり、ピストン58はピストン本体59、ピストン先端部材60及び着氷部材61を備え、着氷部材61に水滴収容部62を一体に設けたものである。シリンダ14内に滴下する水滴を収容する水滴収容部62は底面63及び側面64を有しており、この底面63は着氷部材61の下端と連結している。着氷部材61の上端にはねじ部65が設けられ、ピストン先端部材60の底面に形成されたねじ穴66にねじ部65がねじ込まれることにより着氷部材61がピストン先端部材60に結合する。ピストン本体59の上面には嵌合孔67が形成されて水滴収容部62が脱着自在に嵌合されている。 【0019】シリンダ14内に発生した水滴はスペース24に溜まることなく水滴収容部62に滴下する。水滴収容部62に滴下した水滴は水滴収容部62に収容されて凍結し氷片38を生成する。氷片38は着氷部材61に付着し結合すると共に底面63及び側面64にも付着して結合する。この氷片38は袋詰冷菓17をシリンダ14に詰め替える際に、ピストン先端部材60を水滴収容部62と共にピストン本体59の嵌合孔67から取り外しシリンダ14外へ持ち出すことにより除去される。このように氷片38を氷片38が結合している水滴収容部62の底面63及び側面64とともに取り出すので水滴収容部62内で生成された全ての氷片38を確実に取り出し除去することができる。ピストン本体59から取り外された水滴収容部62内の氷片38を水滴収容部62から除去する場合には、ピストン先端部材60を着氷部材61の上端から外し水滴収容部62から氷片38を除去することができる。 【0020】なお、上記の実施の形態1〜4で説明した各ピストン構造を適宜組合せることも可能である。例えば、実施の形態1と2のピストン構造を組み合わせて、ピストン40に円板部41と水滴収容部29の底面とを結合させるためのねじ部36及びねじ穴37を設け、ピストン先端部材33及び着氷部材34をピストン本体25から取り外す場合に容易に氷片38を取り出すことができると共にピストン本体25とピストン先端部材33及び着氷部材34との結合を強固なものにすることができるようにしてもよい。 【0021】 【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば、ピストンにシリンダ内を滴下する水滴を収容する水滴収容部を設けたので、袋詰冷菓の袋が収納されるためのスペースに水滴が溜まることを防止でき、このため袋詰冷菓の歩留まり悪化を防ぐことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000194893 【氏名又は名称】ホシザキ電機株式会社 【住所又は居所】愛知県豊明市栄町南館3番の16
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| 【出願日】 |
平成14年4月2日(2002.4.2) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100057874 【弁理士】 【氏名又は名称】曾我 道照 (外6名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−289810(P2003−289810A) |
| 【公開日】 |
平成15年10月14日(2003.10.14) |
| 【出願番号】 |
特願2002−99796(P2002−99796) |
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