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【発明の名称】 模様付チョコレート菓子及びその製造方法並びに製造装置
【発明者】 【氏名】高橋 朗
【住所又は居所】神奈川県横浜市緑区上山1−2−19 オサ機械株式会社内

【要約】 【課題】この発明は、異色のチョコレートを使用して模様付チョコレート菓子を製造することを目的としたものである。

【解決手段】この発明は、チョコレート液の充填時に異色のチョコレート液を混在させ、この混在状態のままモールドに充填して模様付チョコレート菓子を得たものであって、表面印刷又は表面の凹凸成形と異なり、表面は平滑であっても色彩によって立体的模様(内部まで)を設けたチョコレート菓子である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ベースチョコレート液の充填流動中に、該ベースチョコレートの外側からその流動方向と角度をなして異色のチョコレートを圧入して一体化し、これを所定量宛モールドに充填して成形したことを特徴とする模様付チョコレート菓子。
【請求項2】 少なくとも2色のチョコレート液を、同一モールドへ時間差充填して、外面に複数色の積層模様を設けたことを特徴とする模様付チョコレート菓子。
【請求項3】 少なくとも2色のチョコレート液を充填筒に注入すると共に、前記チョコレート液を旋回してモールドへ充填し、外面に複数色の螺旋模様を設けたことを特徴とする模様付チョコレート菓子。
【請求項4】 ベースチョコレート液の充填ノズルの側壁から、異色のチョコレート液を連続又は間欠的に圧入した後、この混合チョコレート液をモールドへ充填して成形固化することを特徴とした模様付チョコレート菓子の製造方法。
【請求項5】 モールドの上方に配置した複数のノズルから、モールド内へ異色のチョコレート液を時間差充填し、成形固化することを特徴とした模様付チョコレート菓子の製造方法。
【請求項6】 少なくとも2色のチョコレート液を別々のノズルから充填筒に注入すると共に、前記チョコレート液を螺旋羽根により旋回させた後、モールド内へ充填し、成形固化することを特徴とした模様付チョコレート菓子の製造方法。
【請求項7】 ノズルプレートへ複数のノズルを、モールドに対応した間隔で固定し、前記ノズルの基端口を一方のチョコレート液の注入口とすると共に、前記ノズルの側壁に他方のチョコレート液の注入孔を設け、前記基端口及び注入孔は夫々チョコレート充填手段と連結したことを特徴とする模様付チョコレート菓子の製造装置。
【請求項8】 同一モールドに注入する複数のノズルを配置し、各ノズルは夫々充填手段に連結すると共に、該充填手段の駆動系は、制御手段に接続され、該制御手段により、前記充填手段のON、OFFを時間差制御させたことを特徴とする模様付チョコレート菓子の製造装置。
【請求項9】 チョコレート充填筒の内側へ螺旋羽根を設置すると共に、該螺旋羽根の上流側のチョコレート充填筒へ、複数のチョコレート供給パイプを設置し、前記チョコレート充填筒の下流側へ充填ノズルを連結したことを特徴とする模様付チョコレート菓子の製造装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数色の模様付チョコレート菓子を得ることを目的とした模様付チョコレート菓子及びその製造方法並びに製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、模様付チョコレート菓子としては、少なくとも2種のチョコレート原料が、全周面にわたる連続模様を形成すると共に、その模様際を明瞭にし、しかもその模様を形成している各原料が平滑で面一の周面をなしているようにした混合チョコレート菓子の発明が提案されている(特開平9−23818号公報)。
【0003】また、モールドに描いた型模様による模様チョコレート菓子も知られている(特開昭50−005563号公報)。次に、チョコレート菓子の表面に転写模様を付ける発明(特開昭59−130137号公報)なども提案されている。
【0004】
【発明により解決しようとする課題】前記連続模様を成形するチョコレート菓子は、内外2重のノズルを使用することを必須要件としており、ノズルの形状に依存している。また、モールドに描いた型模様は、異色模様と異なり、画一的である。次に転写模様も、表面模様であって、内部まで設けられていない画一模様である。従って、前者はともかく、後二者の模様は画一的であって、不正確かつ多様性がない問題点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、ベースチョコレート液の充填直前に、異色のチョコレート液をベースチョコレート液の流動方向と角度をなして圧入したり、異色のチョコレート液を時間差注入したり、又は複数のチョコレート液を旋回させることにより、不特定模様(例えばねじれ状)を表現することに成功し、前記従来の問題点を解決したのである。
【0006】即ち、菓子の発明は、ベースチョコレート液の充填流動中に、該ベースチョコレートの外側からその流動方向と角度をなして異色のチョコレートを圧入して一体化し、これを所定量宛モールドに充填して成形したことを特徴とする模様付チョコレート菓子である。また、少なくとも2色のチョコレート液を、同一モールドへ時間差充填して、外面に複数色の積層模様を設けたことを特徴とする模様付チョコレート菓子であり、少なくとも2色のチョコレート液を充填筒に注入すると共に、前記チョコレート液を旋回して、モールドへ充填し外面に複数色の螺旋模様を設けたことを特徴とする模様付チョコレート菓子である。
【0007】次に、方法の発明は、ベースチョコレート液の充填ノズルの側壁から、異色のチョコレート液を連続又は間欠的に圧入した後、この混合チョコレート液をモールドへ充填して成形固化することを特徴とした模様付チョコレート菓子の製造方法であり、また、モールドの上方に配置した複数のノズルから、モールド内へ異色のチョコレート液を時間差充填し、成形固化することを特徴とした模様付チョコレート菓子の製造方法であり、少なくとも2色のチョコレート液を別々のノズルから充填筒に注入すると共に、前記チョコレート液を螺旋羽根により旋回させた後、モールド内へ充填し、成形固化することを特徴とした模様付チョコレート菓子の製造方法である。
【0008】更に、装置の発明は、ノズルプレートへ複数のノズルを、モールドに対応した間隔で固定し、前記ノズルの基端口を一方のチョコレート液の注入口とすると共に、前記ノズルの側壁に他方のチョコレート液の注入孔を設け、前記基端口及び注入孔は夫々チョコレート充填手段と連結したことを特徴とする模様付チョコレート菓子の製造装置である。次に、同一モールドに注入する複数のノズルを配置し、各ノズルは夫々充填手段に連結すると共に、該充填手段の駆動系は、制御手段に接続され、該制御手段により、前記充填手段のON、OFFを時間差制御させたことを特徴とする模様付チョコレート菓子の製造装置であり、チョコレート充填筒の内側へ螺旋羽根を設置すると共に、該螺旋羽根の上流側のチョコレート充填筒へ、複数のチョコレート供給パイプを設置し、前記チョコレート充填筒の下流側へ充填ノズルを連結したことを特徴とする模様付チョコレート菓子の製造装置である。
【0009】前記色模様において、色模様は複数色であるが、外面の模様は画一的でなく、しかも内部まで模様がある。
【0010】前記発明において、複数のノズルにより時間差充填すれば、積層充填になり、充填時間を同一にすれば、ほぼ同一の幅の積層模様となる。充填時間の調節によって、各色の幅を調節することができる。前記において、時間差充填でも、その時間をラップさせれば、混合色を一部含んだ積層模様となる。
【0011】前記発明において、旋回羽根をスタティックにすれば、自動旋回となり、旋回羽根を動力で強制回転すれば、回転の程度によって不確定の混合模様が出現することになる。
【0012】
【発明の実施の形態】この発明は、異色のチョコレート液を分離介在固化することにより複数の模様付チョコレートを得ることを目的としたものである。そこでベースチョコレート液の充填流動中に異色のチョコレート液を加圧注入し、これをモールドに充填し、成形固化して、外面に不確定模様の付いたチョコレート菓子ができる。
【0013】この発明は、充填ノズルの側壁から、角度をなして異色のチョコレート液を連続又は間欠的に圧入した後、この混合チョコレート液をモールドに充填して成形固化 する模様付チョコレート菓子の製造方法である。この場合には、ベースチョコレート液に対し、異色のチョコレート液の圧力と量によって模様が変わってくるけれども、大凡の模様は一致し、連続又は間欠模様となる。
【0014】また、複数のノズルから、チョコレート液をモールド内へ時間差充填すれば、積層模様ができる。前記充填時間が同一ならば、同一幅の異色積層チョコレート菓子ができる。前記時間差を不平等にすれば、不均等幅の積層チョコレート菓子ができる。
【0015】次に、チョコレート充填筒内へ複数色のチョコレート液を夫々充填しつつ撹拌(螺旋状に流動させる)すれば、異色のチョコレート液が不均等に混合して、色模様付のチョコレート菓子ができる。
【0016】また、この発明は、1つのモールド上へ複数のノズルを対応配置し、前記複数のノズルへ夫々チョコレート液供給装置を連結し、該チョコレート液供給装置を時間差駆動させた模様付チョコレート菓子の製造装置である。前記チョコレート液を供給する複数のノズルは、内外多重ノズルか、複数のノズルを必要数宛一体的に支持したノズルでも良いことは勿論である。
【0017】この発明の実施装置は、ベースチョコレート液を充填するノズルの側壁に、異色チョコレート液を注入するための注入孔を1つまたは複数穿設した模様付チョコレート菓子の製造装置である。
【0018】また他の発明の実施装置は、チョコレート充填筒の側壁にチョコレート液供給パイプを連結すると共に、前記チョコレート充填筒内へ固定又は可動の螺旋羽根を設置した模様付チョコレート菓子の製造装置である。
【0019】前記におけるチョコレート液は、従来使用されている粘稠性と流動性を兼ねた粘度であって、各異色チョコレート液は、通常の液体と異なり、自動的に浸透又は拡散することなく、異色チョコレートは夫々ほぼ層をなして一体化している。
【0020】
【実施例1】この発明の菓子の実施例を図1に基づいて説明する。ベースの白色チョコレート1に褐色チョコレート2を縦縞状に埋め込んだ台形状の模様付チョコレート菓子3である(図1(a))。
【0021】次に、ベースの白色チョコレート1に褐色チョコレート2aを横縞状に埋め込んだ円錐状の模様付チョコレート菓子3である(図1(b))。
【0022】また、ベースの白色チョコレート1に褐色チョコレート2bを斜波状に埋め込んだナッツ状の模様付チョコレート菓子3である。
【0023】
【実施例2】この発明の方法の実施例を図2について説明する。白色チョコレートのノズルの側壁から、褐色チョコレートを注入し、白色チョコレートと褐色チョコレートの混在したチョコレートをモールドに充填して成形し、チョコレート製品を得た(図2(a))。
【0024】次に、白色チョコレートと褐色チョコレートを夫々別の充填機により各別のノズルからモールドへ充填する際に、前記各別の充填機を制御系により時間差充填に制御したものである。従って、製品は横縞模様となり、縞模様幅は適宜調節できると共に、モールドに振動を付与すると、波模様にもなり得る(図2(b))。また、白色チョコレートと褐色チョコレートとをノズル筒に注入し、撹拌羽根(案内羽根)で旋回した後、ノズルを介してモールドへ注入すると、螺旋模様ができる(図2(c))。
【0025】
【実施例3】この発明の装置の実施例を図3、4、5、6について説明する。ノズルプレート4に複数のノズル5をモールド6に対応して垂直に固定し、前記ノズル5の上端は、ベースチョコレートの供給路7と連通させ、前記ノズル5の側壁に設けた注入孔8を、加入チョコレート液の供給路9と連通させる。
【0026】前記供給路7は、ロータリーバルブ13を介して押出シリンダ10と、チョコレートタンク11の吐出パイプ12と連結している。また、供給路9は、ロータリーバルブ13aを介して押出シリンダ14と、チョコレートタンク15の吐出パイプ16と連結している。
【0027】前記実施例の動作を説明する。駆動軸17、18を回動して、ピストン駆動アーム19、20を矢示21、22、23、24のように往復動させると、押出シリンダ10、14内のピストン25、26も、矢示27、28、29、30のように往復動させて、チョコレートタンク11、15に入っているチョコレート液を、吐出パイプ12、16を経て押出し、前記供給路7、9に供給する。
【0028】従って、ベースチョコレート液35は、矢示31のようにノズル5に入り、その流下中に、ノズル5内のベースチョコレート液の側方から、異色のチョコレート液37が矢示33のように加圧注入された後(図4(a))、矢示32のようにノズル5の下端から、モールド6内に充填される。
【0029】前記のようにして、異色のチョコレート液37は、連続的又は間欠的に注入され、模様を形成する。このようにして製造した製品菓子3は、図1(a)のような模様となる。
【0030】
【実施例4】この発明の実施例を図7について説明する。筒体39の内側へ、仕切板40を縦設し、下部へノズル36を連設して充填ノズル38を構成した。この場合に、筒体39の一方の通路39aからのチョコレート液の供給(矢示56)と、他方の通路39bからのチョコレート液の供給(矢示55)とを時間差を持たせることにより(充填ピストンを自動制御する)、横縞模様の製品菓子3を成型することができる(図1(b))。図中41はノズルプレートである。
【0031】
【実施例5】この発明の他の実施例を図8について説明する。ノズルプレート41に、ノズル筒42を所定間隔(モールドに対応する間隔)に固定し、該ノズル筒42の側壁に、チョコレート供給パイプ43、44と連通する連通孔45、46を夫々穿設し、前記ノズル筒42の内側中央部へ螺旋羽根47を固定すると共に、前記ノズル筒42の先端(モールド側)にノズル54を連設したチョコレート液充填装置50を構成する。
【0032】前記実施例によれば、チョコレート供給パイプ43、44から、矢示48、49のように供給されたチョコレート液は、螺旋羽根に案内されて矢示51、52のように旋回し、ノズル54から、矢示53のようにモールド内へ流入し、固化すれば、この発明の模様付チョコレート菓子3ができる(図1(c))。
【0033】
【発明の効果】この発明によれば、異色のチョコレート液の充填に際し、ノズルの配置、時間差充填、又はチョコレート液に旋回力を付与してから充填することによって、各種不規則模様を持ったチョコレート菓子を成形し得る効果がある。
【0034】前記は、製造時に異色のチョコレートを充填して混埋するので、外面造形、印刷などと異なり、内側まで(断面にもある)模様を設けることができる効果がある。
【0035】前記における異色のチョコレートは、粘稠液の時に混ぜ合わせた状態で充填するために、各色別の存在感を示すと共に、相互圧力その他の外力によって、充填量は同一であっても、表現部分は必ずしも同一幅でなく、自然造形の模様となり、画一性がない特性がある。
【出願人】 【識別番号】396011956
【氏名又は名称】オサ機械株式会社
【住所又は居所】神奈川県横浜市緑区上山町8−6
【出願日】 平成14年2月20日(2002.2.20)
【代理人】 【識別番号】100059281
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 正次 (外1名)
【公開番号】 特開2003−235453(P2003−235453A)
【公開日】 平成15年8月26日(2003.8.26)
【出願番号】 特願2002−43604(P2002−43604)