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【発明の名称】 積層菓子及びその製造方法
【発明者】 【氏名】酒井 宏彰
【住所又は居所】京都府京都市南区西九条高畠町35番地の2 株式会社おたべ内

【要約】 【課題】異なる素材による菓子材層を積層状に接合し、製品の表面に絵柄をつけることができ、異なる食感を同時に味わい得るように構成してなる積層菓子並びに当該積層菓子の製造方法を提供すること。

【解決手段】床面に絵柄12を刻設してなる成形型11内に流状チョコレート材4を流し込む工程と、前記流状チョコレート材を冷却して、固形化したチョコレート材層2を形成する工程と、パフなどの固形物5を練り込んだクランチチョコレート材6を前記チョコレート材層2の上面側に加熱加圧下ですり込む工程と、前記クランチチョコレート材6を冷却して固形化し、前記チョコレート材層2上にクランチチョコレート材層3を形成する工程とからなることを特徴とする積層菓子の製造方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 パフなどの固形物を練り込んだクランチチョコレート材からなるクランチチョコレート材層と、前記クランチチョコレート材層の少なくとも一方の面に重ね合わされ、重ね合わせ面の背反面側に絵柄形成部を備えたチョコレート材からなるチョコレート材層とからなり、前記クランチチョコレート材層と前記チョコレート材層とを、双方のチョコレート成分によって接合してなることを特徴とする積層菓子。
【請求項2】 前記クランチチョコレート材層の平面視面域が、前記チョコレート材層の平面視面域より大きいものであることを特徴とする請求項1に記載の積層菓子。
【請求項3】 前記チョコレート材層の平面視面域が、前記クランチチョコレート材層の平面視面域より大きいものであることを特徴とする請求項1に記載の積層菓子。
【請求項4】 床面に絵柄を刻設してなる成形型内に流状チョコレート材を流し込む工程と、前記流状チョコレート材を冷却して、固形化したチョコレート材層を形成する工程と、パフなどの固形物を練り込んだクランチチョコレート材を前記チョコレート材層の上面側に加熱加圧下ですり込む工程と、前記クランチチョコレート材を冷却して固形化し、前記チョコレート材層上にクランチチョコレート材層を形成する工程とからなることを特徴とする積層菓子の製造方法。
【請求項5】 床面に絵柄を刻設してなる成形型内に流状チョコレート材を流し込む工程と、前記流状チョコレート材を冷却して、固形化した第1のチョコレート材層を形成する工程と、パフなどの固形物を練り込んだクランチチョコレート材を前記第1のチョコレート材層の上面側に加熱加圧下ですり込む工程と、前記クランチチョコレート材を冷却して固形化し、前記第1のチョコレート材層の上にクランチチョコレート材層を形成して二層菓子とする工程と、前記二層菓子を反転して、床面に絵柄を刻設してなる成形型内に流し込んだ流状チョコレート材の上面側に重ね合わせ、冷却して第2のチョコレート材層を含む三層菓子とすることを特徴とする積層菓子の製造方法。
【請求項6】 前記クランチチョコレート材層の平面視面域が、前記チョコレート材層の平面視面域より大きいものであることを特徴とする請求項4に記載の積層菓子の製造方法。
【請求項7】 前記チョコレート材層の平面視面域が、前記クランチチョコレート材層の平面視面域より大きいものであることを特徴とする請求項4に記載の積層菓子の製造方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、異なる素材による菓子材層を積層状に接合してなる異なる食感を味わい得るように構成してなる積層菓子並びに当該積層菓子の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、従来のクランチチョコレート菓子は、パフあるいはナッツなどの固形物を練り込んだチョコレートを型に流し込み、冷却して固形化しただけのものであり、菓子製品の表面に絵柄をつけることもできず、且つ、その食感も単一的なものにすぎなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明は、異なる素材による菓子材層を積層状に接合して一つの菓子製品とするものであって、菓子製品の表面に絵柄をつけることができ、少なくとも二種の異なる食感を同時に味わい得るように構成してなる積層菓子並びに当該積層菓子の製造方法を提供しようとするものでもある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記する目的を達成するにあたって、具体的には、パフなどの固形物を練り込んだクランチチョコレート材からなるクランチチョコレート材層と、前記クランチチョコレート材層の少なくとも一方の面に重ね合わされ、この重ね合わせ面の背反面側に絵柄形成部を備えたチョコレート材からなるチョコレート材層とからなり、前記クランチチョコレート材層と前記チョコレート材層とを、双方のチョコレート成分によって接合してなる積層菓子を構成するものである。
【0005】さらに、この発明では、前記クランチチョコレート材層の平面視面域が、前記チョコレート材層の平面視面域より大きいものである積層菓子を構成するものである。
【0006】さらに、この発明では、前記チョコレート材層の平面視面域が、前記クランチチョコレート材層の平面視面域より大きいものである積層菓子を構成するものである。
【0007】さらにまた、この発明では、床面に絵柄を刻設してなる成形型内に流状チョコレート材を流し込む工程と、前記流状チョコレート材を冷却して、固形化したチョコレート材層を形成する工程と、パフなどの固形物を練り込んだクランチチョコレート材を前記チョコレート材層の上面側に加熱加圧下ですり込む工程と、前記クランチチョコレート材を冷却して固形化し、前記チョコレート材層上にクランチチョコレート材層を形成する工程とからなる積層菓子の製造方法を構成するものでもある。
【0008】さらにまた、この発明では、床面に絵柄を刻設してなる成形型内に流状チョコレート材を流し込む工程と、前記流状チョコレート材を冷却して、固形化した第1のチョコレート材層を形成する工程と、パフなどの固形物を練り込んだクランチチョコレート材を前記第1のチョコレート材層の上面側に加熱加圧下ですり込む工程と、前記クランチチョコレート材を冷却して固形化し、前記第1のチョコレート材層の上にクランチチョコレート材層を形成して二層菓子とする工程と、前記二層菓子を反転して、床面に絵柄を刻設してなる成形型内に流し込んだ流状チョコレート材の上面側に重ね合わせ、冷却して第2のチョコレート材層を含む三層菓子とする積層菓子の製造方法を構成するものでもある。
【0009】さらにまた、この発明では、前記クランチチョコレート材層の平面視面域が、前記チョコレート材層の平面視面域より大きいものである積層菓子の製造方法を構成するものでもある。
【0010】さらにまた、この発明では、前記チョコレート材層の平面視面域が、前記クランチチョコレート材層の平面視面域より大きいものである積層菓子の製造方法を構成するものでもある。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明になる積層菓子並びに当該積層菓子の製造方法について、図面に示す具体的な実施例にもとづいて詳細に説明する。図1は、この発明になる積層菓子の製造方法に関して、その製造手順を経時的に図示するものであって、図1Aは、チョコレート成形型内に流状チョコレート材を流し込んだ状態を示す概略的な側断面図であり、図1Bは、流状チョコレート材を冷却して固形チョコレート材層とする状態を示す概略的な側断面図であり、図1Cは、クランチチョコレート材を前記チョコレート材層の上面側に加熱加圧下ですり込む状態を示す概略的な側断面図であり、図1Dは、クランチチョコレート材を冷却して固形化し、前記チョコレート材層上にクランチチョコレート材層を形成する状態を示す概略的な側断面図であり、図1Eは、仕上がった積層菓子の一例を示す概略的な斜視図である。
【0012】一方、 図2は、この発明になる積層菓子について、異なる製造方法並びにそれによって造られた三層菓子の実施例を示すものであって、図2Aは、当該製造工程における最終段階の工程を示す概略的な側断面図であり、図2Bは、仕上がった三層積層菓子の一例を示す概略的な斜視図である。
【0013】さらに、図3および図4は、この発明になる積層菓子の変形例を示すものであって、図3Aは、第1の変形例になる積層菓子についての当該製造工程における積層処理の工程を示す概略的な側断面図であり、図3Bは、仕上がった二層積層菓子を示す概略的な斜視図である。図4Aは、第2の変形例になる積層菓子についての当該製造工程における積層処理の工程を示す概略的な側断面図であり、図4Bは、仕上がった二層積層菓子を示す概略的な斜視図である。
【0014】まず、この発明になる積層菓子並びに当該積層菓子の製造方法について、図1に基づいて詳細に説明する。この発明になる積層菓子1は、基本的には、チョコレート材層2と、クランチチョコレート材層3との積層構造からなっている。前記チョコレート材層2は、加工過程において流状性があり、冷却処理によって固形化する通常のチョコレート材4であり、クランチチョコレート材層3は、チョコレート材にパフなどの固形物5を練り込んだクランチチョコレート材6によって構成されるものである。この発明になる積層菓子1は、チョコレート材層2およびクランチチョコレート材層3の双方のチョコレート成分によって接合部8においてしっかりと接合されている。
【0015】次いで、この発明になる積層菓子の製造方法に関して、その製造手順を経時的に説明する。まず、床面に絵柄12が刻設されている成形型11内に流状チョコレート材4を流し込む(図1A参照)。次に、前記流状チョコレート材4を冷却して、固形化したチョコレート材層2を形成する(図1B参照)。この段階で、前記成形型11の絵柄に対応する積層菓子の絵柄7が形成される。一方、 クランチチョコレート材用型13を用いて、パフなどの固形物5を練り込んだクランチチョコレート材6を前記チョコレート材層2の上面側に加熱加圧下ですり込む(図1C参照)。前記クランチチョコレート材6を冷却して固形化し、前記チョコレート材層2上にクランチチョコレート材層3を形成する(図1D参照)。チョコレート材用成形型11を反転して製品1を型から抜いて一連の製造工程を終了する(図1E参照)。
【0016】図2に示す実施例は、クランチチョコレート材層3の一方の面に第1のチョコレート材層2Aが接合されていて、他方の面に第2のチョコレート材層2Bが接合されている三層構造の積層菓子10を構成するものである。この実施例になる三層構造の積層菓子10は、上記する実施例において、図1Eに示す工程において仕上がった二層菓子を反転して、床面に絵柄12を刻設してなる成形型11内に流し込んだ流状チョコレート材の上面側に重ね合わせ、冷却して第2のチョコレート材層2Bを形成するものである。
【0017】さらに、この発明の変形例であって、第1の変形例になる積層菓子1Aは、前記クランチチョコレート材層3Aの平面視面域が、前記チョコレート材層2の平面視面域より大きいものである。この場合、クランチチョコレート材用型13Aが用いられる。さらにまた、この発明の変形例であって、第2の変形例になる積層菓子1Bは、前記チョコレート材層2の平面視面域が、前記クランチチョコレート材層3Bの平面視面域より大きいものである。この場合、クランチチョコレート材用型13Bが用いられる。
【0018】
【発明の効果】以上の構成になるこの発明の積層菓子並びに当該積層菓子の製造方法では、少なくとも二種類の異なる素材を重ね合わせて構成したことにより、少なくとも一方の面に絵柄をつけることができる点、二つの異なる食感を味わえる点、さらには、デザイン的にもバリエーションに富んだ積層菓子を供する点において極めて有効に作用するものといえる。
【出願人】 【識別番号】393023282
【氏名又は名称】株式会社おたべ
【住所又は居所】京都府京都市南区西九条高畠町35番地の2
【出願日】 平成13年12月28日(2001.12.28)
【代理人】 【識別番号】100068032
【弁理士】
【氏名又は名称】武石 靖彦 (外2名)
【公開番号】 特開2003−189795(P2003−189795A)
【公開日】 平成15年7月8日(2003.7.8)
【出願番号】 特願2001−399888(P2001−399888)