| 【発明の名称】 |
漁獲魚の鮮度保持システム |
| 【発明者】 |
【氏名】木島 良道
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| 【要約】 |
【課題】漁獲したマグロ等の魚を生鮮状態で鮮度を保持できる新規な鮮度保持システムを提供する。
【解決手段】船体1の魚槽2内に貯留した鮮度保持用水3を冷却してマイナス約1.0℃前後に維持させ、漁獲したマグロ等の魚5を前記水3に浸漬する。鮮度保持用水3は海水を主成分とし、これに下記式で示される二価三価鉄塩を含有する活性水溶液で構成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 船体の魚槽内に貯留した鮮度保持用水を冷却して所定温度に維持させ、漁獲した魚を前記槽内の前記水に浸漬して魚体鮮度を保持させる漁獲魚の鮮度保持システムであって、前記槽内の鮮度保持用水は、海水を主成分とし、これに二価三価鉄塩を含有する活性水溶液で構成され、前記二価三価鉄塩は、式Fe+2mFe+3nCl2m+3n(式中m及びnは正の整数を示す) で示される化合物であることを特徴とする、漁獲魚の鮮度保持システム。 【請求項2】 請求項1記載の漁獲魚の鮮度保持システムにおいて、二価三価鉄塩は前記式で示される化合物に代え、磁性を帯びた二価三価鉄塩であることを特徴とする、漁獲魚の鮮度保持システム。 【請求項3】 前記磁性を帯びた二価三価鉄塩は、磁鉄鉱を濃塩酸に溶解させた後、この溶液を中和し、この中和した溶液を濃縮して結晶化し、この結晶を、磁鉄鉱を濃塩酸に半溶解させた溶液に加える工程を含んで得られる化合物であることを特徴とする、請求項2記載の漁獲魚の鮮度保持システム。 【請求項4】 前記槽内の鮮度保持用水は約0.0℃ないし約マイナス1.5℃程度の範囲に設定されていることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の漁獲魚の鮮度保持システム。 【請求項5】 前記魚はマグロであることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の漁獲魚の鮮度保持システム。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は漁獲魚の鮮度保持システム、さらに詳しくは漁獲した魚を船体の魚槽内で生鮮状態で鮮度を保持する鮮度保持システムに関する。本発明は、特に例えばマグロ等の鮮度保持用に適している。 【0002】 【従来の技術】現在、例えばマグロ漁では、漁獲したマグロを船体で即解体して冷凍し、この冷凍状態で水揚げする「漁獲即解体冷凍」方式を一般に採用しており、これがマグロ漁の常識である。冷凍マグロは、その種類等により、肉質が落ちたり、或いは微妙に変化する等の問題を有している。そのため、唯一例外的にビンチョウマグロ(トンボ,ピンナガ,カンタロウとも称されている)は生鮮状態で水揚げされている。この方式は独特の肉質を保つという市場のニーズに合わせるために採用されている。生鮮状態で水揚げされたビンチョウマグロは、その甘みと口当たりのまろやかさが「トロ嗜好」に合っており、需要が急増している。 【0003】ところで、マグロ漁は一般に操業期間が長く(通常は1ケ月以上)、主に温帯海域で操業している。この長期間に亘りマグロを生鮮状態で鮮度を保持するため、従来は抗生物質(大半はテトラサイクリン系)を使用し、マグロを「抗生物質漬け」にする方法が採用されている。この方法によればマグロを生鮮状態のままで鮮度を保持することは可能である。 【0004】しかるに、一方において、上記した「抗生物質漬け」による方法は環境上や食品衛生上等の問題があるとの指摘があり、その観点から改善策を要望されている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような実情に鑑み、環境上や食品衛生上の問題を解消できると共に漁獲した魚を生鮮状態で鮮度を保持できる新規な漁獲魚の鮮度保持システムを提供することを目的とするものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明者は前記目的を達成するために研究した結果、その目的を達成したので、ここにその発明を提供する。 【0007】即ち、本発明のうち1つの発明(第1の発明)は船体の魚槽内に貯留した鮮度保持用水を冷却して所定温度に維持させ、漁獲した魚を前記槽内の前記水に浸漬して魚体鮮度を保持させる漁獲魚の鮮度保持システムであって、前記槽内の鮮度保持用水は、海水を主成分とし、これに二価三価鉄塩を含有する活性水溶液で構成され、前記二価三価鉄塩は、式Fe+2mFe+3nCl2m+3n(式中m及びnは正の整数を示す)で示される化合物であることを特徴とする。 【0008】前記式で示される二価三価鉄塩は近年開発された活性物質で、この活性物質(二価三価鉄塩)は二価鉄と三価鉄との中間の性質を示す鉄の塩酸塩,硫酸塩,硝酸塩等の無機塩、及び蟻酸塩,酢酸塩,プロピオン酸塩等の有機塩であり、例えば、塩化第二鉄を水酸化ナトリウム,水酸化カルシウム,水酸化カリウム,水酸化リチウム等の強アルカリの水溶液に投入して原子価変換を起こさせた場合の遷移形態等として得られるもので、現在工業的に生産可能である。 【0009】前記二価三価鉄塩の活性物質は水と接触することにより、次のような作用を有することが判明している。即ち、通常の水に前記活性物質を超微量(濃度2×10−12モル=1/20兆)混入することにより、この物質1/20兆%水溶液(以下、この水溶液を便宜上「パイウォーター」という)は以下のような特性をもつことが判明している。 【0010】(水分子の構造変化)…通常、水の水分子は水素と酸素の重心が重ならないため、プラス・マイナスの極性が起こる。そのため、水分子が水素結合によってカゴ状に結合するため、カゴの中に炭化水素,メタン,気体等を溶かし込むことになる。これに対し、パイウォーターでは電子スピンによって水分子及び水分子の結合構造を極性分子から無極性分子に変化、即ち、H(水素)とO(酸素)の重心を重ね、双極性を無にする。つまり、プラス及びマイナスを水分子自体が持たなくなり、その結果、通常の水のように炭化水素等を溶かし込むことはなくなる。 【0011】(脱イオン反応)…通常、水中では金属及び金属塩はイオン解離し、イオン反応を主体とする物質変化が起こるが、パイウォーター中ではプラス・マイナスが無くなるため、金属イオンの脱解離が起こり非イオン反応系を形成する。 【0012】(気体膨張係数の変動)…パイウォーターと気体(空気)が同一系内に共存している場合、温度に対する気体の見かけの膨張係数が温度によって変動する。即ち、蒸留水は温度の上昇に比例し空気体積が直線的に膨張したが、パイウォーターの場合は22℃付近に変曲点をもつ曲線に沿って変化した。 【0013】(電位差の変化)…通常、水中では金属イオンの増加に伴い電位差も上昇するが、パイウォーター中では脱イオン解離するため、電位差も下がり含有する重金属イオンの除去につながる。 【0014】(PHの安定効果)…通常、水に含まれる酸性物質及びアルカリ物質の度合(量)によりPHが決定するが、パイウォーター中では酸性(硫化物イオン等)物質やアルカリ(水酸化物イオン等)物質をコントロールし、脱イオン解離させ中性に安定する。 【0015】(病原菌の阻止)…バクテリア等の雑菌は単細胞の微生物でマイナスチャージをもっており、通常水のイオン反応系では生息するがパイウォーター中ではイオン反応を抑制し、雑菌の平衡状態を変化させ増殖はもちろん生息できない環境にする。 【0016】前記物質は上述したように、水分子の構造を変化させて活性することは実験上証明されており、また、パイウォーターは前記した特性に加え、抗酸化作用を有していることも実験上証明されている。 【0017】そして、本願の第1の発明は、上記のように海水を主成分とし、これに前記二価三価鉄塩を含有する活性水溶液を鮮度保持用水とし、これを冷却して所定温度に維持させ、漁獲した魚を前記水に浸漬して魚体鮮度を保持させるものである。本発明において、鮮度保持用水に対する前記二価三価鉄塩の含有量(混合割合)は特に限定するものではないが、超微量で十分に本発明の目的を達成する。また、前記式中のmとnの割合は前記化合物製造のベースに用いる物質の種類等により特定の数値をとる。例えばmとnの数値として、1又は2を挙げることができる。 【0018】上記第1の発明によれば、前記二価三価鉄塩の有する作用により、環境や食品衛生上の問題を解消し、漁獲した魚を生鮮状態のままで長期間に亘り安定して鮮度を保持する作用効果を発揮する。また、これに海水のもつ特性及び冷却する作用が加味されて、前記作用効果を助長する。 【0019】本発明のうち他の1つの発明(第2の発明)は、第1の発明の漁獲魚の鮮度保持システムにおいて、二価三価鉄塩は前記式で示される化合物に代え、磁性を帯びた二価三価鉄塩であることを特徴とする。この磁性を帯びた活性物質は、電磁気処理による特性と化学処理による特性の両方を同時に兼ね備えた活性物質で、例えば磁鉄鉱を化学処理して得られる。前記磁性を帯びた二価三価鉄塩としては、例えば磁鉄鉱を濃塩酸に溶解させた後、この溶液を中和し、この中和した溶液を濃縮して結晶化し、この結晶を、磁鉄鉱を濃塩酸に半溶解させた溶液に加える工程を含んで得られる化合物で構成することができる。 【0020】前記磁性を帯びた二価三価鉄塩の活性物質は水を接触することにより、次のような作用を有する特性を有することが判明している。即ち、通常の水に前記活性物質を超微量(例えば濃度2×10−12モル=1/20兆)混入することにより、この物質1/20兆%水溶液(以下、この水溶液を便宜上「磁性パイウォーター」という)は、上述したパイウォーターのもつ特性に加え、電磁気処理した活性水と同様な特性をもち、特にこの活性物質は水に溶解して共存するので、外部から磁場をかけた活性水に比べて水に強く、かつ効果的に作用する。 【0021】そして、本願の第2の発明は、上記のように海水を主成分とし、これに前記式で示される二価三価鉄塩に代え、磁性を帯びた二価三価鉄塩を含有する活性水溶液を鮮魚保持用水とし、これを冷却して所定温度に維持させ、漁獲した魚を前記水に浸漬して魚体鮮度を保持するものである。この第2の本発明においても鮮度保持用水に対する前記磁性を帯びた二価三価鉄塩の含有量(混合割合)は特に限定するものではないが、超微量で十分に本発明の目的を達成する。 【0022】第2の発明によれば、前記磁性を帯びた二価三価鉄塩の有する特性により第1の発明と同様の作用効果を発揮する。 【0023】本発明(第1及び第2の発明)において、前記槽内の鮮度保持用水の冷却温度は特に限定するものではないが、例えば約0.0℃ないし約マイナス1.5℃程度の範囲に設定することができる。また、本発明のシステムに適用される前記の魚の種類も特に限定されるものではないが、例えばマグロ等の鮮度保持用として特に適している。 【0024】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を説明する。図1は本発明の漁獲魚の鮮度システムの概要を説明するために示す説明図、図2は魚槽部分を拡大して示す説明図である。 【0025】上記図において、この実施の形態1の漁獲魚の鮮度保持システムの漁船等の船体1は、任意数(図示では1個を開示)の魚槽2と、この槽2内に貯留された鮮度保持用水3を所定の温度に冷却する冷却装置4とを備えている。 【0026】前記槽2は船体1の甲板11の下部側に配置され、上端の適当部にはマグロ等の魚5等の出入口12を備え、この出入口12には開閉蓋13が設けてある。 【0027】前記冷却装置4として、この実施の形態では空冷式に構成され、甲板11やエンジンルーム(図示せず)等に設置した冷却機本体41と、前記槽2内の適当部に配設した熱交換器42(蒸発器)と、この熱交換器42と冷却機本体41とを連結して冷媒を循環させる冷媒循環管路43,44とを備えている。冷却機本体41はコンプレッサ、モータ、凝縮器等(いずれも図示せず)を備え、凝縮冷媒を管路43を通じて熱交換器42へ送り、槽2内で熱交換して冷却し、管路44を通じて冷却機本体41へ戻し、再び循環させて槽2内の前記水3を所定の温度に冷却するように構成してある。 【0028】前記冷却装置4は制御盤(図示せず)を備え、槽2内の前記水3の冷却温度を設定した温度に制御して維持させるように構成してある。前記水3の冷却温度は特に限定されないが、例えば約0.0℃ないし約マイナス(−)1.5℃程度の範囲、より好ましくは約−0.8℃ないし約−1.2℃程度の範囲に設定できる。 【0029】なお、この実施の形態の冷却装置4は空冷式に構成したものを開示したが、水冷式の冷却装置を採用してもよいこと勿論である。 【0030】前記槽2内の鮮度保持用水3は、海水を主成分(例えば、前記水3の全量の約90%以上)とし、これに二価三価鉄塩を含有する活性水溶液で構成されている。実施の形態1の二価三価鉄塩は、式Fe+2mFe+3nCl2m+3n(式中m及びnは正の整数を示す)で示される化合物で構成してなっている。 【0031】前記式で示される化合物は上述したように、二価鉄と三価鉄との中間に性質を示す鉄の塩酸塩,硫酸塩,硝酸塩等の無機塩、及び蟻酸塩,酢酸塩,プロピオン酸塩等の有機塩であり、例えば、塩化第二鉄を水酸化ナトリウム,水酸化カルシウム,水酸化カリウム,水酸化リチウム等の強アルカリの水溶液に投入して原子価変換を起こさせた場合の遷移形態等として得られるもので、この物質の具体的製造方法として、例えば、次の工程により得たものを例示する。即ち、塩化第二鉄を強アルカリの水溶液に溶解させる工程、この溶液を塩酸で中和する工程、この中和した溶液を濃縮して結晶を得る工程、とを含んで製造する。そして、実施の形態1においては、前記により得られた物質を適当な量の水に溶解し、この溶液を約5000〜約2万倍程度に稀釈して原液とし、この原液を例えば約1万〜約3万倍程度に海水で稀釈して活性水溶液とし、この水溶液を鮮度保持用水3として使用することができる。また、前記式で示される二価三価鉄塩を含有するセラミックを製造し、このセラミックに通常の水(水道水や蒸留水)を接触させると、この水はパイウォーター化(前記式で示される二価三価鉄塩を含有する水)することが実験上判明している。実施の形態1においては、前記パイウォーター化した水、或いは前記水の濃縮した濃縮水を原液として、これを前記と同様に海水で稀釈して鮮度保持用水として使用することもできる。なお、前記濃縮水は例えば前記セラミックに対する水の接触時間を長くする等により製造できる(セラミックに対する接触時間を長くすると、水中の二価三価鉄塩の含有量が多くなる)。つまり、前記濃縮水とは、前記式で示される二価三価鉄塩の含有量が多い水を意味している。 【0032】実施の形態1の漁獲魚の鮮度保持システムは前記槽2内に適当量の前記鮮度保持用水3を貯留して冷却し、前記した程度の温度に維持させ、漁獲したマグロ等の魚5を槽2内の前記水3に浸漬して魚体鮮度を保持させるものである。なお、前記水3は海水を主成分としているため、前記例示した程度の範囲に冷却しても水3は氷結しないで液体状を保持している。この実施の形態1によれば、環境や衛生上の問題を生じることなく、漁獲した魚を生鮮状態を維持したままで長期間に亘り安定して鮮度を保持することができる。 【0033】(実施の形態2)実施の形態2は実施の形態1の漁獲魚の鮮度保持システムにおいて、前記二価三価鉄塩を前記式で示される化合物に代え、磁性を帯びた二価三価鉄塩を採用したことを特徴とするものである。 【0034】前記磁性を帯びた二価三価鉄塩は上述したように、電磁気処理による特性と化学処理による特性の両方を同時に兼ね備えた活性物質で、この物質としては例えば磁鉄鉱を化学処理したものが例示でき、この物質の具体的製造方法として、次の工程により得たものを例示する。即ち、磁鉄鉱を濃塩酸に溶解させる工程、この溶液を水酸化ナトリウム,水酸化カルシウム,水酸化カリウム,水酸化リチウム等の強アルカリで中和する工程、この中和した溶液を濃縮して結晶を得る工程、この結晶を、磁鉄鉱を濃塩酸に半溶解させた溶液に加える工程とを含んで製造する。そして、この実施の形態においては、前記により得られた溶液を適当な量の水に溶解して二次溶液とし、この二次溶液を実施の形態1と同じ程度の倍率で稀釈して原液とし、この原液を実施の形態1と同じ程度に海水で稀釈して活性水溶液とし、この水溶液を鮮度保持用水3として使用する。前記水3の冷却温度、その他の構成等については実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。また、この磁性を帯びた二価三価鉄塩を含有するセラミックを製造し、このセラミックに接触させて磁性パイウォーター化(磁性を帯びた二価三価鉄塩を含有する水)した水を使用できることについても実施の形態1と同様である。 【0035】実施の形態2の漁獲魚の鮮度保持システムは実施の形態1と同様に漁獲したマグロ等の魚5を前記槽2内の前記水に浸漬して魚体鮮度を保持させるものである。この実施の形態2によれば実施の形態1と同様の作用効果を発揮する。 【0036】 【実施例】次に本発明を実施例により説明する。なお、下記の実施例はその一例として開示したもので、本発明を限定するものでないこと勿論である。 【0037】(実施例1)1.0mgの塩化第二鉄を100mlの0.5Nカセイソーダ水溶液に入れ、攪拌溶解させて24時間静置する。前記溶液中に生じた不溶性物質を除去し、この溶液を塩酸で中和した後、減圧濃縮してデシケーター中で乾燥結晶化する。得られた結晶に50mlのイソプロピルアルコール80重量%水溶液を加えて再溶解し、減圧濃縮して溶媒を除去、乾燥させ、この再溶解,濃縮,乾燥を数回繰り返すことにより0.25mgの結晶(二価三価鉄塩)を得た。この結晶を約1l(1リットル)の水(蒸留水等)に溶かし、さらに約1万倍に稀釈して二価三価鉄塩を含有する水の原液とする。 【0038】前記原液を魚槽2内に貯留した海水に対し、約1/10.000%添加して鮮度保持用水3を調製した。この水3を冷却して約マイナス(−)1.0℃に維持させ、漁獲した魚5(ビンチョウマグロ)を槽2内の前記水3に浸漬して槽2内に約1.5ケ月間収容した。そして、前記マグロを槽2内から引き揚げて検査した結果、魚体は生鮮状態のままで鮮度を保持され、臭気がないと共に肉質の落ちがなく、ビンチョウマグロ本来の独特の肉質を保持することが判明した。 【0039】(実施例2)0.1gの磁鉄鉱を10mlの濃塩酸に入れ、攪拌溶解させて24時間静置する。この溶液に25mlの2N水酸化ナトリウム水溶液を加えて24時間静置して、中和する。この溶液を減圧濃縮して結晶を析出し、空気乾燥器中で結晶を乾燥する。この結晶を10mlのエチルアルコールに入れて洗浄する。この洗浄操作を数回繰り返して結晶を精製し、活性物質(結晶)を得る。この際の収率は0.88gであった。次いで、5gの磁鉄鉱を10mlの濃塩酸に入れ、攪拌して半溶解させた後、上記工程で得られた活性物質結晶を0.1g加え良く攪拌して24時間静置する。この上澄み液をデカンテーション法により不溶の磁鉄鉱と分離し、活性物質溶液(磁性を帯びた二価三価鉄塩の活性物質の溶液)を得る。この活性物質溶液を約1l(1リットル)の水(蒸留水等)に溶かし、さらに約1万倍に稀釈して磁性を帯びた二価三価鉄塩を含有する水の原液とする。 【0040】前記原液を魚槽2内に貯留した海水に対し、約1/10.000%添加して鮮度保持用水3を調製した。この水を冷却して約マイナス(−)1.0℃に維持させ、漁獲した魚5(ビンチョウマグロ)を槽2内の前記水3に浸漬して槽2内に約1.5ケ月間収容した。そして、前記マグロを槽2内から引き揚げて検査したところ、実施例1と同様の結果が得られた。 【0041】 【発明の効果】本発明によれば、環境や食品衛生上の問題を生じることなく、漁獲した魚を生鮮状態で鮮度を保持させることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】592025650 【氏名又は名称】株式会社エイ・シー・エム
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| 【出願日】 |
平成14年4月10日(2002.4.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100068076 【弁理士】 【氏名又は名称】和田 肇
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| 【公開番号】 |
特開2003−299438(P2003−299438A) |
| 【公開日】 |
平成15年10月21日(2003.10.21) |
| 【出願番号】 |
特願2002−143867(P2002−143867) |
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