| 【発明の名称】 |
長手方向にスライスされた塩数の子、薄塩数の子、味付け数の子、及びそれらの製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】岡 寛孝
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、塩数の子、薄塩数の子、又は味付け数の子の製造工程に要する時間の短縮化を可能とし、塩分濃度や味付けが均一であり、更に調理や盛り付けにおいて不具合が生じない塩数の子、薄塩数の子、味付け数の子を提供することを目的とする。
【解決手段】長手方向にスライスされた塩数の子。長手方向にスライスされた塩数の子を脱塩して得られる薄塩数の子。長手方向にスライスされた塩数の子を脱塩後、味付けして得られる味付け数の子。塩数の子を長手方向にスライスする切断工程を有する塩数の子の製造方法。塩数の子を長手方向にスライスする切断工程と、スライスされた塩数の子を脱塩する脱塩工程とを有する薄塩数の子の製造方法。塩数の子を長手方向にスライスする切断工程と、スライスされた塩数の子を脱塩する脱塩工程と、脱塩された塩数の子を味付けする味付け工程とを有する味付け数の子の製造方法。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 長手方向にスライスされた塩数の子。 【請求項2】 長手方向にスライスされた塩数の子を脱塩して得られる薄塩数の子。 【請求項3】 長手方向にスライスされた塩数の子を脱塩後、味付けして得られる味付け数の子。 【請求項4】 塩数の子を長手方向にスライスする切断工程を有することを特徴とする塩数の子の製造方法。 【請求項5】 塩数の子を長手方向にスライスする切断工程と、スライスされた塩数の子を脱塩する脱塩工程とを有することを特徴とする薄塩数の子の製造方法。 【請求項6】 塩数の子を長手方向にスライスする切断工程と、スライスされた塩数の子を脱塩する脱塩工程と、脱塩された塩数の子を味付けする味付け工程とを有することを特徴とする味付け数の子の製造方法。 【請求項7】 容器内に配置した前記薄塩数又は味付け数の子に、調味液を充填し、次いで包装して得られる味付け数の子の包装品。 【請求項8】 容器内に味付け数の子を配置して、包装して得られる味付け数の子の包装品。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、長手方向にスライスされた塩数の子、薄塩数の子、又は味付け数の子、及びそれらの製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、数の子は、一腹まるごと塩蔵されたものや、既に脱塩や味付け等の処理が施され、図2(a)、(b)に示すように、短径方向にスライスされたものが販売されている。そして、塩蔵された数の子を食卓に並べる際には、食塩水中に1〜2日間浸漬させ脱塩する必要がある。また、既に脱塩や味付け等の処理が施され、短径方向にスライスされた数の子は、それを小鉢にそのまま盛り付けたり、和え物として用いられることが多い。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の一腹まるごと塩蔵された数の子は、脱塩に時間がかかるだけではなく、表面側の塩分が脱塩されても、中心部に濃い塩分が残ってしまうといった塩分濃度のばらつきが出やすい。特に、この傾向は大型の数の子に顕著である。一方、短径方向にスライスされた数の子は座りがよくないため、それを小鉢に盛り付けても、運ぶ途中で動いてしまい盛り付けが崩れてしまう。また、和え物等の調理に使用する場合、同等の大きさに切断するのが困難なため、数の子の大きさが不均一になり、美観を損ねることがあった。したがって、本発明は、塩数の子、薄塩数の子、又は味付け数の子の製造工程に要する時間の短縮化を可能とし、塩分濃度や味付けが均一であり、更に調理や盛り付けにおいて不具合が生じない塩数の子、薄塩数の子、味付け数の子、及びそれらの製造方法を提供することを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討を行った結果、塩数の子を長手方向にスライスすることによって、塩数の子の脱塩工程や、脱塩工程後の味付け工程等にかかる時間の短縮化が図れること、均一な塩分濃度や味付けを有する品質に優れた数の子を得られること、更に、係る数の子は盛り付けや和え物等の調理に適していることを見出し、本発明を完成した。 【0005】即ち、本発明は、長手方向にスライスされた塩数の子である。本発明は、長手方向にスライスされた塩数の子を脱塩して得られる薄塩数の子である。本発明は、長手方向にスライスされた塩数の子を脱塩後、味付けして得られる味付け数の子である。本発明の塩数の子の製造方法は、塩数の子を長手方向にスライスする切断工程を有することを特徴とする。本発明の薄塩数の子の製造方法は、塩数の子を長手方向にスライスする切断工程と、スライスされた塩数の子を脱塩する脱塩工程とを有することを特徴とする。本発明の味付け数の子の製造方法は、塩数の子を長手方向にスライスする切断工程と、スライスされた塩数の子を脱塩する脱塩工程と、脱塩された塩数の子を味付けする味付け工程とを有することを特徴とする。本発明の味付け数の子の包装品は、容器内に配置した薄塩数の子又は味付け数の子に、調味液を充填し、次いで包装して得られることを特徴とする。本発明の味付け数の子の包装品は、容器内に、液切りをした味付け数の子を配置して、包装して得られることを特徴とする。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明の塩数の子、薄塩数の子、又は味付け数の子は、図1(b)に示すように、長手方向にスライスされていることを特徴とする。本発明の塩数の子は、長手方向にスライスされているため、脱塩時間、味付け時間等を短縮することができ、後述する薄塩数の子、味付け数の子の製造に適している。また、塩数の子は、長期保存することが可能である。 【0007】上記薄塩数の子は、後段で詳しく述べるが、塩数の子の塩分を脱塩することにより得られるもので、塩分濃度の偏りがなく、均一な薄塩味を有する品質に優れたものである。 【0008】上記味付け数の子は、後段で詳しく述べるが、薄塩数の子を調味液等により均一に味付けした品質に優れたものである。調味液としては、特に制限はなく、例えば、醤油、砂糖、発酵調味料、かつお節エキス、食塩、本ミリン等を単独、若しくは2種類以上を混合して使用する。 【0009】以下、本発明の塩数の子、薄塩数の子、又は味付け数の子の製造方法について順次説明する。 【0010】本発明の実施形態に係る塩数の子の製造方法としては、図1(a)に示すように、塩蔵された塩数の子を長手方向にスライスする切断工程を有する。塩蔵された塩数の子を長手方向にスライスする切断手段としては、特に制限はなく、改良魚類割裁機等を用いることができる。なお、脱血処理は、塩数の子を長手方向にスライスする前後どちらでも行うことができる。また、スライスする厚さ(大きさ)に特に制限はないが、塩蔵された30g以上(LL又は3Lサイズ)の塩数の子を15g以下にスライスすることにより、供給量の少ないサイズ(S又はSSサイズ)の需要をカバーすることができる。なお、本明細書において、40g以上の塩数の子、薄塩数の子、又は味付け数の子を3Lサイズ、30g以上40g未満のものをLLサイズ、20g以上30g未満のものをLサイズ、15g以上20g未満のものをMサイズ、10g以上15g未満のものをSサイズ、10g以下のものをSSサイズと定義する。 【0011】図1(b)に示すように、長手方向にスライスされた塩数の子は、以下のように更なる工程を経て、薄塩数の子又は味付け数の子として製造されてもよいし、長手方向にスライスされた塩数の子の状態で真空包装・販売され、各料理店や家庭において、必要に応じて、脱塩等の処理を行うこともできる。 【0012】本発明の実施形態に係る薄塩数の子の製造方法としては、塩数の子を長手方向にスライスする切断工程と、スライスされた塩数の子を脱塩する脱塩工程とを有する。即ち、本発明の薄塩数の子は、長手方向にスライスされた塩数の子を脱塩することにより得られるので、ここでは切断工程(脱血処理を含む)の説明を省き、脱塩工程の説明のみ行う。上記脱塩工程では、10〜1%程度の塩水に、長手方向にスライスされた塩数の子を数時間浸漬することにより、塩数の子中の塩分を脱塩する。この際、徐々に塩分濃度を低下させた塩水を用い、段階的に脱塩することが望ましい。例えば、1段階目として8%塩水に3時間程度浸漬し、2段階目として4%塩水に2時間程度浸漬し、3段階目として1%塩水に15時間浸漬することにより、塩分濃度に偏りのない薄塩数の子を製造することができる。 【0013】本発明の薄塩数の子の製造方法によれば、脱塩時間に要する時間を短縮することができる。また、1本の薄塩数の子において、例えば、中心部のみが非常に塩辛いといった塩分濃度の偏りがなく、均一な薄塩味を有する薄塩数の子を製造することができる。また、塩数の子と同様に、需要量に比べ供給量の少ないサイズ(S又はSSサイズ)の薄塩数の子を製造でき、需要に応えることができる。 【0014】本発明の実施形態に係る味付け数の子の製造方法としては、塩数の子を長手方向にスライスする切断工程と、スライスされた塩数の子を脱塩する脱塩工程と、脱塩された薄塩数の子を味付けする味付け工程とを有する。即ち、本発明の味付け数の子は、上述したように脱塩された薄塩数の子を調味液で味付けすることにより得られるので、ここでは切断工程(脱血処理を含む)及び脱塩工程の説明を省き、味付け工程の説明のみ行う。本発明の実施形態に係る味付け工程としては、上述したように得られた薄塩数の子を調味液に数時間浸漬して味付けをし、次いで、調味液の液切りを行う方法(1)、容器に充填するまでは味付けを行わず、薄塩数の子と調味液を一緒に充填することによって味付けをする方法(2)、薄塩数の子を調味液に数時間浸漬して味付けをした後、調味液の液切りをせずに、味付け数の子と調味液とを一緒に充填する方法(3)がある。これらの方法の中でも、保存性、作業性が優れていることから(2)の方法が好ましい。 【0015】本発明の味付け数の子の製造方法によれば、脱塩時間及び味付け時間に要する時間を短縮することができるので、一連の作業に要する時間を大幅に短縮できる(従来の約20〜25%短縮)。また、1本の味付け数の子において、調味液の浸透に偏りがなく、均一な味を有する味付け数の子を製造することができる。また、塩数の子及び薄塩数の子と同様に、需要量に比べ供給量の少ないサイズ(S又はSSサイズ)の味付け数の子を製造でき、需要に応えることができる。 【0016】また、本発明の塩数の子、薄塩数の子、又は味付け数の子のいずれの製造方法においても、従来使用している機械をそのまま利用できるので、多額な設備コストを必要としない。 【0017】なお、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。例えば、脱塩工程に使用する塩水の塩分濃度および脱塩時間等は適宜変更できる。 【0018】本発明の塩数の子、薄塩数の子、又は味付け数の子(以下、本発明の実施形態に係る塩数の子、薄塩数の子、味付け数の子をまとめて“数の子”と略す)の包装形態としては、特に制限はないが、例えば、高級ギフトとして販売する場合は、容器や蓋等に印刷が施された化粧箱に、内容量300〜500g程度の数の子を配置して真空包装・凍結を行う。また、業務用、家庭用として販売する場合は、発泡スチロール等のトレイパックに数の子を配置して真空包装・凍結を行う。また、調味液等を充填した味付け数の子の包装形態としては、袋状の容器に真空包装するか、袋状の容器に真空包装したものを更にトレイパックで2重に包装して、液漏れを防止することもできる。 【0019】本発明の数の子は、デパートやスーパー等の食品売り場、料理店、飲食店向けとして販売されることが好ましく、特に、寿司屋向けとして最適である。本発明の数の子は長手方向にスライスされているため、座りがよく、従来のように海苔で巻かなくてもシャリ上にのせることができる。そのため、海苔を巻く手間やコストが省けるだけでなく、シャリが透き通って見えて見栄えがよく、食欲も促進される。また、一般に寿司ダネとして不適な大型サイズも使用できるため、ボリューム感のある寿司を作ることができる。 【0020】本発明の数の子は、同じ大きさにカットしやすいため、例えば、和え物などの素材としても好適である。また、上記数の子は座りがよいため、飾り物の素材としても最適であり、見栄え良くカットすることができる。このように、本発明の数の子は、従来市販されている数の子に比べ非常に汎用性が高い。 【0021】 【発明の効果】本発明の塩数の子によれば、脱塩時間、味付け時間等を短縮することができ、薄塩数の子、味付け数の子の製造に適している。また、長期保存することが可能である。本発明の薄塩数の子は、塩分濃度の偏りがなく、均一な薄塩味を有する品質に優れたものである。本発明の味付け数の子は、均一に味付けがなされた品質に優れたものである。本発明の塩数の子の製造方法によれば、供給量の少ないサイズ(S又はSSサイズ)の需要をカバーすることができる。本発明の薄塩数の子の製造方法によれば、脱塩工程に要する時間を短縮することができる。本発明の味付け数の子の製造方法によれば、脱塩工程および味付け工程に要する時間を短縮することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000134970 【氏名又は名称】株式会社ニチレイ
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| 【出願日】 |
平成14年4月1日(2002.4.1) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100106909 【弁理士】 【氏名又は名称】棚井 澄雄 (外4名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−289793(P2003−289793A) |
| 【公開日】 |
平成15年10月14日(2003.10.14) |
| 【出願番号】 |
特願2002−99304(P2002−99304) |
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