| 【発明の名称】 |
穀物の保存装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】望月 喜義 【住所又は居所】静岡県富士市蓼原44−1 富士アセチレン工業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】本発明は米などの穀物の保存装置に関するものであり、米などの穀物を小出しにしながら、その品質の劣化は長期間にわたり実質的に防止するのを目的とする。
【解決手段】米などの穀物を収納した密閉容器10には窒素ガスボンベ34からの窒素ガスが充填され、他方バルブ28を開けブロア32を作動させることにより容器10から所望量の穀物が取出される。制御ユニット50は圧力センサ42が検出する容器内部圧力に応じ制御弁38を開閉し、容器10の内部が所定圧力となるように窒素ガスボンベ34からのガス供給を制御する。密閉容器10はいつも密閉状態に維持されるとともに、取出された穀物の量に応じて窒素ガスが密閉容器に供給される。そのため、密閉容器10の密封状態を破ることなく密閉容器10が空となるまで当初の品質を劣化することなく維持しつつ必要量の米を供給することができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 穀物の収納用の密閉容器と、穀物を収納した前記密閉容器内の空間へ不活性ガスを充填する手段と、前記密閉容器より所望量の穀物を取出せしめる手段と、前記不活性ガス充填手段からの不活性ガス充填量を制御する手段とからなることを特徴とする穀物の保存装置。 【請求項2】 請求項1に記載の発明において、前記不活性ガス充填手段は不活性ガスを収容する圧力容器内であることを特徴とする穀物の保存装置。 【請求項3】 請求項1若しくは2に記載の発明において、前記取出手段は吸引式ブロワであることを特徴とする穀物の保存装置。 【請求項4】 請求項2に記載の発明において、前記ガス充填量制御手段は圧力容器と前記密閉容器との間の配管に設置したバルブであることを特徴とする穀物の保存装置。 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の発明において、前記不活性ガスは窒素ガスであることを特徴とする穀物の保存装置。 【請求項6】 請求項1に記載の発明において、前記制御手段は穀物の取出に応じて窒素ガスの充填を制御することを特徴とする穀物の保存装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は米などの穀物を長期間にわたって劣化させることなく保存せしめるための装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】米などの穀物の穀物の保存は低温に維持された倉庫を使用することが通常である。低温倉庫は大量保存には適しているが、空気の存在により時間の経過とともに米の劣化はどうしても進行する。そこで、より長期間にわたり劣化せしめることなく保存するため不活性ガスとしての窒素ガスを封入するようにしたものが提案されている。この種の装置においては、米はシールを備えた容器に収容され、窒素ガスはシールによって容器内に封入されている。例えば、特開平9−183462号公報などを参照されたい。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来技術ではシールにより窒素ガスの封入を行っているものであるため、一旦シールが破れると米は空気に晒されてしまう。そして、一旦シールを破ると窒素ガスで再度封入する手段はない。そのため、以後においては米の劣化の進行は阻止することができない。 【0004】この発明はかかる従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、米などの穀物を小出しにしながら、しかもその品質の劣化は実質的に防止することが長期間にわたって可能とすることにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明によれば、穀物の収納用の密閉容器と、穀物を収納した前記密閉容器内の空間へ不活性ガスを充填する手段と、前記密閉容器より所望量の穀物を取出せしめる手段と、前記不活性ガス充填手段からの不活性ガス充填量を制御する手段とからなることを特徴とする穀物の保存装置が提供される。 【0006】請求項1の発明の作用・効果を説明すると、穀物を収納した密閉容器には不活性ガス充填手段からの不活性ガスが充填され、取出手段の操作によって所望量の穀物が取出され、制御手段は穀物の取出量に応じた不活性ガスを密閉容器に充填する。この発明の動作においては密閉容器はいつも密閉状態に維持されるとともに、不活性ガスが密閉容器にいつも供給される。そのため、密閉容器の不活性ガス密封状態を破ることなく密閉容器が空となるまで当初の品質を劣化することなく維持しつつ必要量の穀物を供給することができる。 【0007】請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明において、前記不活性ガス充填手段は不活性ガスを収容する圧力容器内であることを特徴とする穀物の保存装置が提供される。 【0008】請求項2の発明の作用効果を説明すると、圧力容器内の窒素ガスなどの不活性ガスの圧力により密閉容器には所定圧力の不活性ガスで満たされ、不活性ガスの圧力で密閉容器より穀物を取り出すことができる。 【0009】請求項3に記載の発明によれば、請求項1若しくは2に記載の発明において、前記取出手段は吸引式ブロワであることを特徴とする穀物の保存装置が提供される。 【0010】請求項3の発明の作用効果を説明すると、取出手段としての吸引式ブロワは不活性ガスとの圧力差により密閉容器内の米などの穀物の取出を空気に触れることなく効率的に行うことができる。 【0011】請求項4に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明において、前記ガス充填量制御手段は圧力容器と前記密閉容器との間の配管に設置したバルブであることを特徴とする穀物の保存装置が提供される。 【0012】請求項4の発明の作用効果を説明すると、圧力容器と密閉容器との間の配管に前記ガス充填量制御手段としてのバルブを配置することにより、バルブの開閉といった簡単な手段により不活性ガスの効率的な充填を行うことができる。 【0013】請求項5に記載の発明によれば、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の発明において、前記不活性ガスは窒素ガスであることを特徴とする穀物の保存装置が提供される。比較的安価な窒素ガスを利用することによりランニングコストを相対的に安価とすることができる。 【0014】請求項6に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明において、前記制御手段は穀物の取出に応じて不活性ガスの充填を制御することを特徴とする穀物の保存装置が提供される。穀物の取出に応じて不活性ガスの充填が制御されるため密閉容器内の不活性ガス圧力は穀物の取出にかかわらずいつも所定に維持され、円滑な穀物の取出が可能となる。 【0015】 【発明の実施の形態】図1において、10は穀物の密閉容器であり、外筒12と内筒14との二重構造であり、中間の環状空間16を真空にして構成される。外筒12及び内筒14はステンレス鋼板などにより形成される。 【0016】外筒12と内筒14とからなる密閉容器10は床面に穿設された竪穴15に直立設置されている。しかしながら、密閉容器10の設置構造は必ずしも図示のものに限定されず、使用状況に応じた各種の設置形態をとりうるものである。 【0017】容器10の上端に米などの穀物の導入口18が形成され、導入口18は上端が蓋20によって閉鎖される。導入口18の下端は内筒14の内部空洞としての貯蔵空間22まで延びている。内筒14の下端14-1は円錐状に形成され、その底部中央に取出口24を形成し、取出口24は外筒12を介して下側に突出し、取出パイプ26を介して取出バルブ28に接続される。取出バルブ28はパイプ30を介してブロア32の吸引口32-1に接続される。取出バルブ28を開いた状態でブロア32を動作させることにより貯蔵空間22に貯蔵された米はブロア32の取出口32-2より取出される。 【0018】圧力容器(ボンベ)34は窒素ガスのような不活性ガスを圧力下で収容しており、上端に周知の接続具36が設けられ、接続具36に窒素ガス供給制御弁38が接続され、制御弁38に窒素ガス導入パイプ40の一端が接続され、窒素ガス導入パイプ40の他端は密閉容器10の上端において外筒12より内筒14に延び、貯蔵空間22に開口している。 【0019】密閉容器10の上端には窒素ガス圧力センサ42が設けられ、その検出端42-1は外筒12及び内筒14を介して貯蔵空間22まで延びている。また、圧力容器34の上端には内部の温度監視用に温度センサ44が設けられ、その検出端44-1は外筒12及び内筒14を介して貯蔵空間22まで延びている。温度センサによる温度監視により温度が異常になった場合は即座に対応を取りうるようになっている。また、安全弁48が密閉容器10に設けられ、圧力の異常時に安全弁48が開弁し、ガス圧力を抜くことができるようになっている。 【0020】制御ユニット50には圧力センサ42からの圧力検出信号が入力され、圧力センサ42が検出する密閉容器10の内部圧力に応じて窒素供給制御弁38の開閉を制御し、密閉容器10の内部圧力を制御することができる。 【0021】図3は制御弁38の制御をマイクロコンピュータなどによって行ったとした場合の制御のフローチャートを簡略化して示している。圧力制御の実行中において、ステップ52では圧力センサ42からの内部圧力Pを読み取り、ステップ54では制御弁38が開放か否かチェックする。制御弁38が開放されていると判断された場合はステップ56で内部圧力Pが設定値PSETより大きいか否か判別される。PがPSETより大きいと判定された場合はステップ58で制御弁38に閉鎖信号を送り、圧力容器34から密閉容器10への窒素ガスの供給を遮断する。 【0022】制御弁38の閉鎖状態での密閉容器10の内部圧力Pが下がると、ステップ54からステップ60に進み、内部圧力が設定値PSETがΔ余計に降下すると判断されるとステップ62に進み制御弁38は閉鎖される。 【0023】以上のような制御により密閉容器10内の窒素ガス圧力は設定値PSETの近傍にコントロールされる。そのため、外部に対していつも所定の圧力差を維持することができ、ブロア32による米の円滑な分配が可能になり、他方、米はいつも所定の窒素圧力がかかっており、分配時にも空気から完全に遮断され空気に接触することはないため、米を相当の長期間にわたって小出しに消費する場合において容器10内部の米の品質は劣化することなく維持することが可能である。 【0024】最近消費者に好まれる不洗米の場合は空気との接触によって品質の劣化が急速に進むため、この発明の方式は特に適しているものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591273133 【氏名又は名称】富士アセチレン工業株式会社 【住所又は居所】静岡県富士市蓼原44−1
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| 【出願日】 |
平成13年12月25日(2001.12.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100088731 【弁理士】 【氏名又は名称】三井 孝夫
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| 【公開番号】 |
特開2003−189790(P2003−189790A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月8日(2003.7.8) |
| 【出願番号】 |
特願2001−391717(P2001−391717) |
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