| 【発明の名称】 |
骨髄核吸引除去装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】稲 川 博 己 【住所又は居所】埼玉県戸田市美女木4丁目8番3号 有限会社稲川製作所内
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| 【要約】 |
【課題】装置全体の低コスト化、および、装置の簡素化が達成でき、また、屠畜・解体処理の過程で、異常プリオンが家畜の個体間で、転移しないような骨髄核吸引除去装置を提供すること。
【解決手段】脊髄の切断端からノズル先端を挿入することで、骨髄核を吸引する骨髄核吸引除去チューブと、吸引口を該チューブに連通して前記ノズル先端に負圧を掛けるため所要の負圧状態を保ったサクションタンクと、該サクションタンクに設けられてその内部を負圧にするエジェクターと、前記骨髄核吸引除去チューブと前記サクションタンクの中間に設けられて前記ノズルから吸引した骨髄核を貯留するストレージタンクとを具備し、前記ノズル、および、これに連なる骨髄核吸引除去チューブの、少なくとも脊髄中に挿入される部分は、交換可能に構成された骨髄核吸引除去装置である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 家畜を解体する際の、頭部切除の直後に、脊髄の切断端から骨髄核を吸引除去する装置であって、脊髄の切断端からノズル先端を挿入することで、骨髄核を吸引する骨髄核吸引除去チューブと、吸引口を該チューブに連通して前記ノズル先端に負圧を掛けるため所要の負圧状態を保ったサクションタンクと、該サクションタンクに設けられてその内部を負圧にするエジェクターと、前記骨髄核吸引除去チューブと前記サクションタンクの中間に設けられて前記ノズルから吸引した骨髄核を貯留するストレージタンクとを具備していることを特徴とする骨髄核吸引除去装置。 【請求項2】 前記ノズル、および、これに連なる骨髄核吸引除去チューブの、少なくとも脊髄中に挿入される部分が、交換可能に構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の骨髄核吸引除去装置。 【請求項3】 前記ノズルは前記骨髄核吸引除去チューブの延長端として構成されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の骨髄核吸引除去装置。 【請求項4】 前記骨髄核除去チューブの途中、もしくは、該チューブと前記ストレージタンクとの間に、開閉バルブを装備したことを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載の骨髄核吸引除去装置。 【請求項5】 前記開閉バルブは、複数の前記骨髄核吸引除去チューブが使用できるように、スイッチング機能を備えていることを特徴とする請求項4に記載の骨髄核吸引除去装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、家畜を解体する際の、頭部切除の直後に、脊髄の切断端から骨髄核を吸引除去する装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】ヨーロッパで発生した狂牛病に関しての保健・衛生対策として、食肉に供する家畜の処理(屠畜・解体)に際し、脊髄中のプリオン除去の目的で、髄液などと共に骨髄核を除去することが検討されている。そこで、狂牛病の大量発生をもたらしたヨーロッパでは、既に、脊髄の切断端からチューブを通して、骨髄核を吸引除去する装置が実用化されているが、その吸引力を真空ポンプの駆動により確保しているので、装置内部構造も真空ポンプの負圧に対応する工夫が必要となり、装置が複雑で高価となる。しかも、知らずに、狂牛病に罹患し、異常プリオンを保有する家畜を処理した場合を考慮して、脊髄中に挿入するノズルおよび骨髄核吸引チューブの交換を随時行う必要から、その操作が容易な構造を配慮する必要がある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、骨髄核の吸引に必要な程度の比較的低い吸引力を簡素な構造のエジェクターによって達成することにより、装置全体の低コスト化を達成でき、装置の簡素化も達成できる骨髄核吸引除去装置を提供することである。 【0004】また、本発明は、屠畜・解体処理の過程で、異常プリオンが家畜の個体間で、転移しないように、脊髄内に直接触れるノズルや吸引チューブの箇所を容易に交換できるように工夫した骨髄核吸引除去装置を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】このため、本発明は、家畜を解体する際の、頭部切除の直後に、脊髄の切断端から骨髄核を吸引除去する骨髄核吸引除去装置であって、脊髄の切断端からノズル先端を挿入することで、骨髄核を吸引する骨髄核吸引除去チューブと、吸引口を該チューブに連通して前記ノズル先端に負圧を掛けるため所要の負圧状態を保ったサクションタンクと、該サクションタンクに設けられてその内部を負圧にするエジェクターと、前記骨髄核吸引除去チューブと前記サクションタンクの中間に設けられて前記ノズルから吸引した骨髄核を貯留するストレージタンクとを具備していることを特徴とする。 【0006】従って、従来の真空ポンプを採用した装置に比較して、低コストであり、かつ全体としての構造も簡素化できる。 【0007】なお、本発明では、前記ノズル、および、これに連なる骨髄核吸引除去チューブの、少なくとも脊髄中に挿入される部分が、交換可能に構成されていることを特徴とする。また、発明の実施の形態として、前記ノズルが前記骨髄核吸引除去チューブの延長端として構成されていることが、また、前記骨髄核除去チューブの途中か、もしくは、該チューブと前記ストレージタンクとの間に、開閉バルブを装備することが好ましく、その開閉バルブは、複数の前記骨髄核吸引除去チューブが使用できるように、スイッチング機能を備えていることが好ましい。 【0008】このように構成することにより、屠畜・解体処理過程で、家畜の個体間における異常プリオンの転移を発生させない、予防処置とすることができる。また、開閉バルブの制御で、吸引作業をし易くすることもできる。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態を、図面を参照して具体的に説明する。ここに示される骨髄核吸引除去装置は、家畜を解体する際の、頭部切除の直後に、脊髄の切断端から骨髄核を吸引除去するため、脊髄の切断端からノズル1aの先端を挿入することで骨髄核を吸引する骨髄核吸引除去チューブ1と、吸引口2aを吸引除去チューブ1に連通して先細なノズル1aの先端に負圧を掛けるため、所要の負圧状態を保ったサクションタンク2と、サクションタンク2に設けられて、その内部を負圧にするエジェクター3と、骨髄核吸引除去チューブ1とサクションタンク2の中間に設けられてノズル1aから吸引した骨髄核を貯留するストレージタンク4とを具備している。 【0010】なお、この実施の形態において、骨髄核吸引除去装置は、ストレージタンク4の頂部とサクションタンク2の上部とを連通する管路5を備えており、また、ストレージタンク4には、その下部に、抽出型の抜き取りトレー4aが備えられている。また、骨髄核吸引除去チューブ1の途中(あるいは、該チューブと前記ストレージタンクとの間でもよい)に、開閉バルブ6を装備している。なお、この開閉バルブ6の開閉制御は、作業者の足下にあるフットスイッチ7で行われるように構成してある。 【0011】また、本発明の実施の形態では、ノズル1a、および、これに連なる骨髄核吸引除去チューブ1の、少なくとも脊髄中に挿入される先端部分1bが、そこから開閉バルブ6に連なるホース部分1cおよび開閉バルブ6からストレージタンク4の頂部に連なるホース部分1dより小径であり、しかも、接続具8を介してホース部分1cに着脱可能に連結され、交換可能な構成になっている。また、チューブ1の先端部分1bは、脊髄の中への挿入に適した堅さと可撓性とを備えている。特に、この実施の形態では、先細なノズル1aが骨髄核吸引除去チューブの延長端として一体的に構成されている。 【0012】このような構成では、エジェクター3によって、サクションタンク2の内部を大気圧に対して、負の状態にし、その負圧力を、ストレージタンク4およびチューブ1を介して、チューブ1の先端のノズル1aに及ぼし、このノズル1aを、首を切り落とした後の、家畜の脊髄の切断端から、脊髄内部に挿入させ、その挿入過程で、骨髄核と共にプリオンを含む髄液を、チューブ1を介して、ストレージタンク4のトレー4aに吸引・収容する。 【0013】なお、吸引に際しては、作業者によるフットスイッチ7の足踏み操作で、開閉バルブ6を開放して、ノズル1aの先端に負圧を与える(吸引を中断するときは、作業者が、フットスイッチ7の操作を解除することで、開閉バルブ7を閉じる)。このようにして、従来の真空ポンプを採用した装置に比較して、低コストであり、かつ全体としての構造も簡素化された骨髄核吸引除去装置が提供できる。 【0014】また、この実施の形態では、家畜の個体毎に、ノズル1aおよびチューブ1の先端部分1bを、接続具8の分離操作で、分離して、予め、洗浄・消毒した新たなノズル1aおよびチューブ1の先端部分1bと交換する。これにより、屠畜・解体処理過程で、家畜の個体間における異常プリオンの転移を発生させない、予防処置とすることができる。また、開閉バルブの制御で、吸引作業をし易くすることもできる。 【0015】図2は、サクションタンク2に取り付けられたエジェクター3の構成および機能を説明するための説明図である。図に示すように、エジェクター3は、外側を形成する第1の噴出口10および、その内側に位置する第2の噴出口11を少なくとも備えている。負圧を生じさせる為には、第2の噴出口11から加圧流体を噴射させ、周囲の空気を第1の噴出口10の外側に排出させる。これにより、第1の噴出口10と、第2の噴出口11との間に減圧空間13が生じるが、その減圧空間13を、サクションタンク2の空間と連通することにより、安定した負圧が得られる。 【0016】 【発明の効果】本発明は、以上詳述したように、家畜を解体する際の、頭部切除の直後に、脊髄の切断端から骨髄核を吸引除去する装置であって、脊髄の切断端からノズル先端を挿入することで、骨髄核を吸引する骨髄核吸引除去チューブと、吸引口を該チューブに連通して前記ノズル先端に負圧を掛けるため所要の負圧状態を保ったサクションタンクと、該サクションタンクに設けられてその内部を負圧にするエジェクターと、前記骨髄核吸引除去チューブと前記サクションタンクの中間に設けられて前記ノズルから吸引した骨髄核を貯留するストレージタンクとを具備していることを特徴とする。 【0017】従って、従来の真空ポンプを採用した骨髄核吸引除去装置に比べて、骨髄核を吸引するに足る、エジェクターによる低い圧力で、骨髄核の吸引除去が達成でき、真空ポンプに組み合わされる装置の構成に比べ、低コストであり、かつ、簡素化された構造にすることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】300014587 【氏名又は名称】東西マシン株式会社 【住所又は居所】東京都千代田区岩本町3丁目2番10号
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| 【出願日】 |
平成14年3月5日(2002.3.5) |
| 【代理人】 |
【識別番号】110000051 【氏名又は名称】特許業務法人共生国際特許事務所
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| 【公開番号】 |
特開2003−250433(P2003−250433A) |
| 【公開日】 |
平成15年9月9日(2003.9.9) |
| 【出願番号】 |
特願2002−59452(P2002−59452) |
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