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【発明の名称】 魚の活き締め用ワンタッチ電動カッター
【発明者】 【氏名】花沢 勝平

【氏名】近藤 衛貞

【要約】 【課題】魚の背骨(脊椎)の神経を、その場で、熟練を要さず、簡単、確実、迅速に切れ、最適な魚の活き締め処理が行え、腕力不要で、短時間で処理でき、上手に活き締めでき、切断刃を容易に互換装着でき、構成簡素で、小型コンパクトで、携帯性に優れ、取扱いが簡単で、使い勝手が良く、量産に適し、低廉で、経済的な電動カッターを提供する。

【解決手段】駆動手段A1を内蔵し、適宜バッテリー収納部A2を設けたカッター本体Aと、カッター本体Aの刃取付片3に互換可能に装着する切断刃Bとを備え、刃取付片3は、駆動装置A1に連繋して前後方向に往復動可能となるよう形成し、切断刃Bは、取付部10と、刃先が略鋸刃状となる刃部11とを有し、作動ボタン2によって、駆動手段A1が作動し、カッター取付片3と共に切断刃Bが前後方向に往復動し、刃部11で魚の背骨を切断できるよう構成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 魚を活き締めする際に使用される電動カッターであって、適宜駆動手段を内蔵すると共に、適宜バッテリー収納部を設けてなるカッター本体と、このカッター本体の先端部に設けた刃取付片に互換可能に装着される切断刃とを備え、刃取付片は、前記駆動装置に連繋されて前後方向に往復動可能となるように形成され、切断刃は、カッター取付片に装着される取付部と、刃先が略鋸刃状となるような刃部とを有し、カッター本体に設けた作動ボタンによって、駆動手段が作動して、カッター取付片と共に切断刃が前後方向に往復動し、刃部で魚の背骨を切断できるよう構成したことを特徴とする魚の活き締め用ワンタッチ電動カッター。
【請求項2】 切断刃の刃部の刃先を、切断刃の前進時に切断できるような鋸刃状に構成したことを特徴とする請求項1記載の魚の活き締め用ワンタッチ電動カッター。
【請求項3】 切断刃の切っ先がわ外縁部分を、外縁に行くに従って厚みが漸次薄くなるように構成したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の魚の活き締め用ワンタッチ電動カッター。
【請求項4】 切断刃の刃部の刃先稜線部分を、切断刃の往復動方向に沿う見掛け上の中心線に対して、基端がわに行くに従って中心線から漸次離れるような傾斜状態に構成したことを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3記載の魚の活き締め用ワンタッチ電動カッター。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に、漁師や釣り人等が釣り上げた魚を、その場で簡単に活き締めできるように工夫した魚の活き締め用ワンタッチ電動カッターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、釣り上げた魚を活き締めする場合、包丁やナイフ等の刃物が利用され、例えば、刃物の切っ先を釣り上げた魚のエラの間から刺し込み、目の内側少し上に向って突き刺すようにして、魚の背骨(脊椎)の神経を切ると共に血抜きをするようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の如く包丁やナイフ等の刃物によって魚の背骨(脊椎)の神経を切る場合、一方の手で魚を押えながら他方の手で刃物を操作することとなり、活き締め作業自体が非常に難しく、これを確実に且つ瞬時に行えるようになるには、かなりの熟練を要する等の難点があった。特に、背骨(脊椎)が太い魚を処理する場合は、かなりの腕力を要し、処理に時間がかかり、上手に活き締めできない等の難点があった。
【0004】そこで、本発明は、前述の如き難点等の解消を図り、魚の背骨(脊椎)の神経を熟練を要することなく簡単に且つ短時間で切れるようにし、誰でも最良の活き締め処理が行え、特に、背骨(脊椎)が太い魚であっても、腕力が不要で、短時間での処理が行え、しかも、取扱いが簡単で、使い勝手が良く、構成が簡素で、量産に適し、低廉で、経済的な魚の活き締め用ワンタッチ電動カッターを提供できるようにすべく創出されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】しかして、請求項1記載の魚の活き締め用ワンタッチ電動カッターにあっては、魚を活き締めする際に使用される電動カッターであって、適宜駆動手段A1を内蔵すると共に、適宜バッテリー収納部A2を設けてなるカッター本体Aと、このカッター本体Aの先端部に設けた刃取付片3に互換可能に装着される切断刃Bとを備え、刃取付片3は、前記駆動装置A1に連繋されて前後方向に往復動可能となるように形成され、切断刃Bは、カッター取付片3に装着される取付部10と、刃先が略鋸刃状となるような刃部11とを有し、カッター本体Aに設けた作動ボタン2によって、駆動手段A1が作動して、カッター取付片3と共に切断刃Bが前後方向に往復動し、刃部11で魚の背骨を切断できるよう構成する手段を採用した。
【0006】また、請求項2記載の魚の活き締め用ワンタッチ電動カッターにあっては、切断刃Bの刃部11の刃先を、切断刃Bの前進時に切断できるような鋸刃状に構成する手段を採用した。
【0007】更に、請求項3記載の魚の活き締め用ワンタッチ電動カッターにあっては、切断刃Bの切っ先がわ外縁部分を、外縁に行くに従って厚みが漸次薄くなるように構成する手段を採用した。
【0008】そして、請求項4記載の魚の活き締め用ワンタッチ電動カッターにあっては、切断刃Bの刃部11の刃先稜線部分を、切断刃Bの往復動方向に沿う見掛け上の中心線に対して、基端がわに行くに従って中心線から漸次離れるような傾斜状態に構成する手段を採用した。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示例に基づいて説明すると、次の通りである。本発明は、主に、漁師や釣り人等が釣り上げた魚を、その場で活き締めする(例えば、魚の背骨(脊椎)を切断して神経を切ると共に、魚の血を抜く)ときに使用される魚の活き締め用ワンタッチ電動カッターであって、この魚の活き締め用ワンタッチ電動カッターは、モーター駆動による適宜駆動手段A1を内蔵すると共に、この駆動手段A1を作動せしめるための適宜バッテリーが収納されるバッテリー収納部A2を設けてなるカッター本体Aと、このカッター本体Aの先端部に設けた刃取付片3に互換可能に装着される切断刃Bと、この切断刃Bをカバーするキャップ体Cとを備えたものである。そして、刃取付片3は、前記駆動装置A1に連繋されて前後方向に往復動可能となるように形成され、切断刃Bは、カッター取付片3に装着される取付部10と、刃先が略鋸刃状となるような刃部11とを有し、カッター本体Aに設けた作動ボタン2によって、駆動手段A1が作動して、カッター取付片3と共に切断刃Bが前後方向に往復動し、刃部11で魚の背骨(脊椎)を切断できるよう構成されたものである。すなわち、漁師や釣り人等が釣り上げた魚の背骨(脊椎)の神経を、その場で、簡単に、確実に、且つ迅速に切ることができるように構成されている。
【0010】前記カッター本体Aは、適宜合成樹脂材や適宜金属材等によって本体ケース1を構成し、この本体ケース1内先端がわに駆動手段A1を配し、本体ケース1内基端がわにバッテリー収納部A2を設け、本体ケース1先端に刃取付片3を配し、本体ケース1の先端寄り外表面に作動ボタン2を配して構成されている。
【0011】また、駆動手段A1は、適宜モーターの駆動力で刃取付片3を前後方向に往復動できるように構成されたものが採用され、例えば、モーターの回転力をカムやリンク等によって往復運動に変換できるように構成されたものや、作動子が往復運動をするように構成されたもの等が利用される。
【0012】更に、バッテリー収納部A2は、駆動手段A1のモーターに電流を供給するための適宜バッテリーを交換可能に収納できるよう構成されており、乾電池や、充電式の電池や、その他、適宜バッテリーの寸法、形状、数等に対応して構成されるものである。尚、比較的重量のあるバッテリーを収納するバッテリー収納部A2を、本体ケース1の基端がわに配してあることにより、電動カッター全体のバランスが良くなり、手指で持ち易く、取扱い易いものとなっている。
【0013】そして、本体ケース1は、手指で確実に且つ安定的に握持できると共に、手指が滑り難くなるような形状、寸法に形成され、しかも、本体ケース1の基端部分は、バッテリー収納部A2内のバッテリーが交換できるように形成され、本体ケース1の先端部分は、キャップ体Cが着脱自在に嵌合できるように形成されている。また、本体ケース1の先端部分には、適宜パッキンが内装されており、本体ケース1と刃取付片3との間の隙間に於ける防水処理が確実に行えるように構成してある。
【0014】前記作動ボタン2は、バッテリー収納部A2に収納されるバッテリーの電流を駆動手段A1のモーターに任意に供給できるようにしたもので、本体ケース1を手指で握持したときに、例えば、親指等によって押圧し易い位置に配置されている。尚、作動ボタン2は、ゴムキャップ等による防水機能を備えたものが望ましい。
【0015】加えて、刃取付片3は、その前端がわが本体ケース1の外方に突出するように形成され、その後端がわが駆動手段A1に連繋できるように構成されており、前端がわに穿設した取付孔4と係止孔5とによって、切断刃Bが互換装着可能となるように構成されている。尚、取付孔4は、連結用のボルトが挿通可能に形成され、係止孔5は、後述する切断刃Bの係止突部13が係止可能となるように形成されている。すなわち、刃取付片3は、切断刃Bが簡単に且つ確実に互換装着でき、しかも、その装着状態が安定的となるように構成されている。
【0016】一方、切断刃Bは、適宜金属材(例えば、ステンレス材)や、適宜セラミック材や、適宜複合材や、その他腐食し難い適宜材料によって構成され、その基端がわが前記カッター取付片3に装着される取付部10となり、その先端がわが刃部11となったものである。そして、取付部10に穿設した取付孔12と、取付部10に突設せしめたダボ状の係止突部13と、ボルト、ナットとによって、切断刃Bの取付部10を刃取付片3に互換可能に装着できるよう構成されている。すなわち、取付孔12は、連結用のボルトが挿通可能に形成され、係止突部13は、刃取付片3の係止孔5に係止可能となるように形成されている。
【0017】更に、切断刃Bの刃部11は、その刃先が、切断刃Bの前進時に切断できるような鋸刃状に構成されている。すなわち、魚のエラの間から切断刃Bの切っ先を刺し込んで、魚の背骨(脊椎)を切断する際に、刃先が背骨(脊椎)に対して滑り難く、確実な切断が可能となるように構成してある。
【0018】また、切断刃Bの切っ先がわ外縁部分は、外縁に行くに従って厚みが漸次薄くなるように構成されている。すなわち、切断刃Bの切っ先部分を魚のエラから内部にスムーズに刺し込み易くなるように構成してある。
【0019】そして、切断刃Bの刃部11の刃先稜線部分は、切断刃Bの往復動方向に沿う見掛け上の中心線に対して、基端がわに行くに従って中心線から漸次離れるような傾斜状態に構成されている。すなわち、カッター本体Aを握持したままで動かさなくても、切断刃Bの前進動作だけによって魚の背骨(脊椎)を適宜深さにカット(切断)できるように構成してある。
【0020】尚、切断刃Bは、活き締めしようとする魚の種類や、大きさ等に応じて、その寸法や、形状や、刃先の形状や寸法等が異なるものを複数用意しておき、必要に応じてこれらを互換装着して使用できるように構成されている。
【0021】キャップ体Cは、例えば、透明な適宜合成樹脂材等によって構成され、切断刃Bを確実に覆うようにカッター本体Aに着脱自在に装着できるよう構成されたものが採用される。すなわち、その不使用時に切断刃Bによる事故等を確実に防止できるように構成されている。
【0022】ところで、電動カッターの具体的構成、形状、寸法、材質、カッター本体Aの具体的構成、形状、寸法、材質、駆動手段A1の具体的構成、形状、寸法、配設位置、バッテリー収納部A2の具体的構成、形状、寸法、配設位置、本体ケース1の具体的構成、形状、寸法、材質、作動ボタン2の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、刃取付片3の具体的構成、形状、寸法、材質、取付孔4の具体的形状、寸法、配設位置、数、係止孔5の具体的形状、寸法、配設位置、数、切断刃Bの具体的構成、形状、寸法、材質、取付部10の具体的構成、形状、寸法、材質、刃部11の具体的構成、形状、寸法、材質、取付孔12の具体的形状、寸法、配設位置、数、係止突部13の具体的構成、形状、寸法、配設位置、数、キャップ体Cの具体的構成、形状、寸法、材質等は、図示例等に限定されることなく適宜自由に設定、変更できるものである。
【0023】本発明の魚の活き締め用ワンタッチ電動カッターは、前述の如く構成されており、次にその使用例について説明すると、先ず、漁師や釣り人等が魚を釣り上げると、切断刃Bの切っ先を釣り上げた魚のエラの間から目の内側少し上に向って刺し込む、そして、切断刃Bの刃先に魚の背骨(脊椎)を当接させてから、作動ボタン2を押圧して、駆動手段A1を作動せしめて切断刃Bを前後動させ、切断刃Bの刃先で魚の背骨(脊椎)を部分的(例えば、1/3程度)にカット(切断)して、神経を切ると共に血抜きをして、活け締め処理が終了する。
【0024】
【発明の効果】従って、請求項1記載の電動カッターは、魚を活き締めする際に使用される電動カッターであって、適宜駆動手段A1を内蔵すると共に、適宜バッテリー収納部A2を設けてなるカッター本体Aと、このカッター本体Aの先端部に設けた刃取付片3に互換可能に装着される切断刃Bとを備え、刃取付片3は、前記駆動装置A1に連繋されて前後方向に往復動可能となるように形成され、切断刃Bは、カッター取付片3に装着される取付部10と、刃先が略鋸刃状となるような刃部11とを有し、カッター本体Aに設けた作動ボタン2によって、駆動手段A1が作動して、カッター取付片3と共に切断刃Bが前後方向に往復動し、刃部11で魚の背骨を切断できるよう構成したので、漁師や釣り人等が釣り上げた魚の背骨(脊椎)の神経を、その場で、熟練を要することなく、簡単に、確実に、且つ迅速に切ることができるようになり、魚の活き締め処理に最適な電動カッターとなる。
【0025】特に、背骨(脊椎)が太い魚等を処理する場合であっても、腕力が不要で、短時間で処理でき、身肉が美味しく食べられるように上手に活き締めできる電動カッターとなる。
【0026】しかも、構成が簡素で、小型コンパクトに構成でき、携帯性に優れ、取扱いが簡単で、使い勝手が良く、量産に適し、低廉で、経済的な魚の活き締め用ワンタッチ電動カッターとなる。
【0027】加えて、切断刃Bは、刃取付片3に容易に互換装着でき、処理しようとする魚の種類や大きさ等によって切断刃Bを簡単に交換できるようになる。
【0028】また、請求項2記載の電動カッターは、切断刃Bの刃部11の刃先を、切断刃Bの前進時に切断できるような鋸刃状に構成したので、切断刃Bが魚の背骨(脊椎)に対して滑ることなく確実に切断でき、切断作業が行い易いものとなる。
【0029】更に、請求項3記載の電動カッターは、切断刃Bの切っ先がわ外縁部分を、外縁に行くに従って厚みが漸次薄くなるように構成したので、切断刃Bの切っ先部分を魚のエラから内部にスムーズに刺し込み易いものとなる。
【0030】そして、請求項4記載の電動カッターは、切断刃Bの刃部11の刃先稜線部分を、切断刃Bの往復動方向に沿う見掛け上の中心線に対して、基端がわに行くに従って中心線から漸次離れるような傾斜状態に構成したので、カッター本体Aを握持したままで動かさなくても、切断刃Bの前進動作だけによって魚の背骨(脊椎)を適宜深さにカット(切断)できるようになる。
【出願人】 【識別番号】501496407
【氏名又は名称】花沢 勝平
【識別番号】501496418
【氏名又は名称】近藤 衛貞
【出願日】 平成13年12月26日(2001.12.26)
【代理人】 【識別番号】100066223
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 政美
【公開番号】 特開2003−189788(P2003−189788A)
【公開日】 平成15年7月8日(2003.7.8)
【出願番号】 特願2001−393703(P2001−393703)