| 【発明の名称】 |
フライしたパン類の製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】柏又久美子 【住所又は居所】埼玉県入間郡三芳町竹間沢22 鐘淵化学工業株式会社第一商品研究グループ内
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| 【要約】 |
【課題】見た目の美しさや特徴ある風味等を幅広く有するドーナツ類を製造すること。
【解決手段】生地に、(1)異なる生地を重ね合わせること、(2)シート状食品を重ね合わせること、(3)ペースト状食品を塗布すること、のいずれか一つ以上の工程を経た後にフライするパン類の製造方法。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 生地に、(1)異なる生地を重ね合わせること、(2)シート状食品を重ね合わせること、(3)ペースト状食品を塗布すること、のいずれか一つ以上の工程を経た後にフライすることを特徴とするフライしたパン類の製造方法。 【請求項2】 フライする前に、成形することを特徴とする請求項1に記載のパン類の製造方法。 【請求項3】 請求項1〜2いずれかに記載の製造方法で製造されたパン類。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はフライするパン類の製造方法に関する。詳しくは生地に、異なった風味、食感、外観等を有するパン生地やシート状食品の重ね合わせ、ペースト状食品の塗布いずれか一つ以上の工程を経てから、成形してフライすることにより風味、食感、外観が斬新なパン類を作ることが出来るパン類の製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】今日、酵母もしくは膨張剤等で膨張させたパン生地をオーブンなどで焼成する方法は既に知られており、さまざまな形態のパン類、菓子類、スナック類などが市場に存在し、消費者に受け入れられている。 【0003】また、それとは別に酵母もしくは膨張剤等で膨張させたパン生地類をフライ油で揚げる方法があり、それらは一般的にドーナツと呼ばれている。これら従来の製法で作られたドーナツは先に述べたオーブンで焼成するパン類、菓子類、スナック類に比べて外観の改良は難しく、又風味も単調なものとなっており、パン生地自体の風味の特徴付けは難しいものである。その理由は、通常の焼成した菓子パン等は天板に乗せたり、型に入れたりしてから発酵させてオーブン等で動かない状態で焼成されるのに比べて、ドーナツは高温で液状となったフライ油の中で生地を泳がせながら加熱するという独特な加熱方法でつくられるからで、この加熱時の状態の違いがパンの外観の改良性の差を広げているのである。又それ故、材料の耐熱性、油溶性、パン生地との密着性等の点から配合が限定され、また加熱時の温度コントロールも難しく、風味のバラエティーも欠けている。例えば表面に粒状の食品などをまぶしても、ドーナツの場合は液状のフライ油の中を泳いでいるうちに落ちたり、フライ油に溶けたりする。一方、高温に耐えうる食品をまぶしても、その食感は食品として美味しいとは言いがたいものになっている。 【0004】ドーナツについて詳しく説明すると、小麦粉に水、砂糖、油脂、膨張剤などを加えて混捏して生地を作り、フライヤーなどでフライしたものである。そして生地配合、製法等の違いにより、イーストを使用して生地を発酵膨張させたイーストドーナツ、ベーキングパウダー等で生地を膨張させたケーキドーナツ、ケーキドーナツの一種である、粉を糊化させて作るシュー生地をフライした物であるフレンチクルーラー、イーストで発酵膨張させた生地に油脂を折り込んだデニッシュドーナツ、小麦粉で練った生地に油脂をロールインしたパイ生地を揚げたフライド・パイなどがある。 【0005】これらのうち、デニッシュドーナツ、フライド・パイは油脂をロールインしているが、1種類の生地に油脂を折り込む作業を行い成形するのみであり、従来のドーナツ製品の風味、外観と何ら変わらない。 【0006】また、これらの欠点を補うために、餡やジャム等を包んだものや挟んだもの、フライ後のドーナツ製品に、シュガー、ナッツクランチ、チョコレートフォンダンをかけたものなどが商品として公知である(食品総合辞典、丸善(株)など)が、外観の美しさ、特徴ある風味、食感などはまだまだ不足している。 【0007】また特開平06−46737では糊化膨潤させたデンプンと油脂をO/W乳化状態で添加したケーキ生地をパン生地にフィリング、すなわち包み込んで焼成することにより、パンとケーキが一体化された新しいジャンルのパンが提供できると開示している。しかしこれは焼成するのみのパン類についてであり、フライするパン類についての開示ではない。又この方法によってパンとケーキの2種類の風味が味わえる点では本製法と似ているが、特開平06−46737では製品の外観についてはまったく触れられておらず、その点で本発明とは全く異なる。このように焼成したパン製品の風味、外観についてはさまざまな検討がなされているが、ドーナツ製品に関しての風味、外観のバラエティーが少ないといった問題点はいまだ解決には至っていないのである。 【0008】以上のように、ドーナツ製品においては、購入者の購買意欲を高める為には必要不可欠な食品のバラエティーつまり外観の斬新さや特徴ある風味、食感等が兼備されていないため、その人気は他のフライをしない菓子パン、総菜パンなどに較べて大変低くなっている。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ドーナツに外観の美しさや特徴ある風味、食感など、購入者の購買意欲を高める為に必要不可欠な要素を兼備させ、ドーナツ類の商品価値を高めることにある。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明は鋭意検討した結果、混捏して作られた生地に、(1)異なる生地を重ね合わせること、(2)シート状食品を重ね合わせること、(3)ペースト状食品を塗布すること、のいずれか一つ以上の工程を経た後に適宜成形しフライすることにより、表面の見た目が美しく、更に風味、食感等が2種類以上のものを一度に味わえることの出来るドーナツ類を製造できることを見出し、本発明の完成に至った。 【0011】即ち本発明の第一は、生地に、(1)異なる生地を重ね合わせること、(2)シート状食品を重ね合わせること、(3)ペースト状食品を塗布すること、のいずれか一つ以上の工程を経た後にフライすることを特徴とするフライしたパン類の製造方法に関する。好ましい実施形態としては、フライする前に、成形作業を施すことを特徴とする上記記載のパン類の製造方法に関する。 【0012】本発明の第2は上記記載の製造方法で製造されたパン類に関する。 【0013】 【発明の実施の形態】本発明のパン類の製造方法は、生地に、(1)異なる生地を重ね合わせること、(2)シート状食品を重ね合わせること、(3)ペースト状食品を塗布すること、のいずれか一つ以上の工程を経た後にフライすることを特徴とする。好ましくはフライする前に成形する事を特徴とする。また、生地に、異なる生地を重ね合わせる工程を経た方が成形しやすく、また加熱調理中に外観が崩れにくい為、更に好ましい。 【0014】本発明で言うシート状食品とは、保型性を有するシート状に加工された食品をいい、好ましくはフライ時に一方の生地などから剥離しないもの、および溶解してフライ油に流れ出さないものをいう。例としてはフラワーシート、チーズやジャム等さまざまな風味付けをしたフラワーシート、ゼリー、チョコレート製品等が挙げられるが本発明はこれらに限定されない。 【0015】また本発明でいうペースト状食品とは流動性を持たないペースト状の食品で、好ましくはフライ時に一方の生地などから剥離しにくいもの、および溶解してフライ油に流れ出さないものをいう。具体的にはジャム、チーズ製品、餡、チョコレートソース等が挙げられるが本発明はこれらに限定されない。 【0016】本発明でいう生地とは、小麦粉を主原料としこれに水等を加え、必要に応じて更に油脂類、糖類、乳製品、卵、乳化物、膨張剤、イーストフード、各種生地改良剤、各種酵素類、各種乳化剤等の原料を添加したものであり、パン酵母の添加の有無に関わらず、混捏工程を経て得られた一般的な生地のことを言い、饅頭生地やパイ生地、ピザ生地、ホットケーキ生地、スポンジケーキ生地、クレープ生地、餃子生地等をも包含する。更に上記原料の他に小麦粉以外の穀物や固形物、例えばライ麦、レーズン等を混捏した物でも構わない。更に上記原料の他に生地への風味付けとしてチョコレートソース、フルーツソース等のペースト類などを混合したものでも構わない。そして生地を加熱調理したものをパン類という。 【0017】本発明における生地の配合、混捏方法については特に限定されることはない。配合について例を挙げると、食パン生地配合、フランスパン生地配合、イギリスパン生地配合、ライ麦パン生地配合、バターロール生地配合、ブリオッシュ生地配合、デニッシュペストリー生地配合、パイ生地配合、スイートロール生地配合、イーストドーナツ生地配合、デニッシュドーナツ生地配合、コーヒーケーキ生地配合、パネトーネ生地配合、ケーキドーナツ生地配合、フレンチクルーラー配合、クイックブレッド生地配合、イングリッシュマフィン生地配合、天然酵母パン生地配合、サワー種生地配合、中華まん生地配合などがあるが本発明はこれらに限定されるものではない。また混捏方法について例を挙げると、ストレート法、中種法では50%中種法、70%中種法、100%中種法、ノータイム法、液種法、サワー種法、水種法、再捏法、冷凍生地法、冷蔵生地法、湯種法などが挙げられるが本発明はこれらに限定されるものではない。 【0018】本発明のフライしたパン類は、例えば以下のようにして製造できる。生地の製法についてパン類を例に挙げると、今日では直捏法、中種法、加糖中種法、再捏法、冷凍生地法、冷蔵生地法などがあり、更にそれらの製法に加えて老麺法、液種法、ノータイム法、天然酵母使用法などがある。しかし本発明はこれら製法に限定されることは全くなく、どの製法で行っても構わない。 【0019】生地混捏の際の条件、方法については使用されるミキサーの種類、大きさなどによりさまざまであるが、特に限定されない。ここでひとつの作業例を挙げると、ストレート法の場合、まず油脂以外の材料をミキサーボールに入れて、ミキシングを行う。その後、油脂類をミキサーに投入し、更にミキシングを行う。生地にグルテンが発生してまとまる程度までミキシングを行い、その後生地を乾燥しないようラップ又はポリエチレンシート又は布などの防湿素材を被せ、発酵が必要とされる生地の場合は温度−5℃以上且つ50℃以下の場所で1分間以上、300分間以下、好ましくは温度20℃以上且つ40℃以下の場所で1分間以上且つ100分間以下で第一次発酵、つまりフロアータイムを行う。温度が−5℃未満又は1分間未満のフロアータイムでは発酵不足になる場合があり、50℃を越えた、又は300分間を越えたフロアータイムになると発酵しすぎて製品の風味が損なわれる場合がある。しかしこれらの条件は季節、配合等により生地の発酵速度にばらつきが生じるのでこれらの条件に限定されることはない。 【0020】フライに供する生地を膨張させる場合、その方法としては、酵母を用いた発酵や各種膨張剤を使用しても良く、或いは両者を併用した形でも構わない。膨張の程度に特に限定はなく、目的とするパン類の軟らかさ、ボリューム等に応じて、適宜生地を膨張させることが出来れば良い。又パン生地を膨張させる時期は、フライ前でも良いし、フライ時に加熱することによって膨張させても構わない。生地分割工程は、生地を膨張させる場合は膨張後、生地を膨張させない場合やフライ時に膨張させる場合は生地混捏後に行うのが好ましい。そして更に発酵工程をとる場合は発酵工程をとった後、次の作業に移るのが好ましい。 【0021】次に、生地に、(1)異なる生地を重ね合わせる、(2)シート状食品を重ね合わせる、(3)ペースト状食品を塗布すること、のいずれか一つ以上の工程を行うが、時期は生地を発酵させる前でもその後でも構わない。本発明は生地を発酵させることを必須としないので発酵させない生地配合で行う場合は混捏後直ちに2つの生地を重ね合わせるのが好ましいがそれに全く限定されない。 【0022】また、生地に、(1)異なる生地を重ね合わせる、(2)シート状食品を重ね合わせる、(3)ペースト状食品を塗布する、の方法を特に限定しないが、フライする前に重ね合わせた生地を折り畳む、ロール状に巻いてカットする、若しくはツイスト成形するなどの作業を行い成形する方が視覚的に美しくなり、製品のバラエティーの幅が広がるので好ましい。 【0023】次に成形された物をフライする工程に移るが、この時点で発酵を必要とするものは発酵工程を取った後、フライする工程に移る。 【0024】フライ工程において、フライ油の種類は一般に使われているフライ油は食品をフライする事の出来る物ならば、油の種類、成分等特に限定されないが、フライ油原料として例を挙げると、あまに油、桐油、サフラワー油、かや油、胡桃油、芥子油、向日葵油、綿実油、菜種油、大豆油、辛子油、カポック油、米糠油、胡麻油、玉蜀黍油、落花生油、オリーブ油、椿油、茶油、ひまし油、椰子油、パーム油、パーム核油、カカオ脂、シア脂、ボルネオ脂等の植物油脂や、魚油、鯨油、牛脂、豚脂、乳脂、羊脂等の動物油脂から選ばれる1種または2種以上を使用可能であり、これらの油脂を原料にエステル交換したものや、硬化油、分別油、混合油を用いることが可能である。これら油脂の中では菜種油、サフラワー油、綿実油等の液体脂やパーム油、魚油、それらの硬化油、分別油が好ましい。 【0025】フライの条件であるフライ油の温度、時間については、特に限定されるものではなく、生地の配合や大きさ、フライヤーの種類、フライ油の種類などにより適宜選択することができるが、中心部まで加熱が行われる条件で行うことが好ましい。また、好ましくはフライ油の温度は100〜300℃、フライ時間は30秒〜30分でフライし、更に好ましくはフライ油の温度は150〜250℃、フライ時間は1分〜20分でフライする。フライ温度が100℃よりも低い或いはフライ時間が30秒よりも短いと生地への加熱が不十分となるので中心部が生焼けになる可能性が高くなる。又フライ温度が300℃よりも高い或いは30分よりも長いとフライ油の発煙、発火につながる危険が高くなり、更にはドーナツ製品の表面が焦げ付いてしまう場合がある。これらの結果、商品価値の低下、生産能率の低下等の問題が起こりうる。 【0026】 【実施例】以下に本発明の効果をより明確にする為、実施例及び比較例を例示して説明する。しかしこれらは本発明について説明をするための事例であって、本発明はこれら事例に限定されるものではない。 【0027】(実施例1)表1に記載するパン生地配合に従い、表2の工程でパン生地を約1000g得た。また別途、表1に記載するココア風味ケーキ生地配合に従い、表3の工程でココア風味ケーキ生地を約400g得た。上記で得た生地は、リバースシーターを用いてパン生地は約20mm、ココア風味ケーキ生地は約10mmにそれぞれに圧延した後、パン生地にココア風味ケーキ生地を重ね合わせた。これを更に厚さ約5mm、生地サイズ約30cm×約40cmになるように圧延した。これをロール巻きに成形した後、生地厚さ約4cm毎にカットした(生地重量約140g/片)。これらは、温度36℃、湿度60%で50分間のホイロを経た後、フライ油温度200℃で6分間フライし、渦巻き模様のドーナツを得た。 【0028】 【表1】
【0029】 【表2】
【0030】 【表3】
(実施例2)実施例1と同様にして得たパン生地とココア風味ケーキ生地を、リバースシーターを用いてパン生地は約20mm、ココア風味ケーキ生地は約10mmにそれぞれ圧延した後、パン生地にココア風味ケーキ生地を重ね合わせた。これを更に厚さ約5mm、幅約10cmになるように圧延した。これを更に約3cm×約10cmの短冊状にカットしたもの(1本あたり約35g)2本を、ツイスト状に成形して温度36℃、湿度60%で50分間のホイロを経た後、フライ油温度200℃で約5分間フライし、ツイスト状のドーナツを得た。 【0031】(実施例3)実施例1のパン生地を、表1に記載するペストリー生地配合に従い、表4の工程で製造したペストリー生地に替えた以外は、実施例1と同様にして渦巻き模様のドーナツを得た。 【0032】 【表4】
(実施例4)表1に記載するパン生地配合に従い、表2の工程でパン生地を約1400g得た。上記で得た生地は、リバースシーターを用いて厚さ約20mmに圧延した後、更に厚さ約5mm、生地サイズ約30cm×約40cmになるように圧延した。これにイチゴジャム(商品名:イチゴジャム、アヲハタ製)を約70g均一に塗布した。これをロール巻きに成形し、棒状に成形した後、生地厚さ約4cm毎にカットした(生地重量約140g/片)。これらは、温度36℃、湿度60%で50分間のホイロを経た後、フライ油温度200℃で6分間フライし、渦巻き模様のドーナツを得た。 【0033】(実施例5)イチゴジャムを塗布する代わりに、市販のコーヒー風味のフラワーシート(商品名:コーヒーシート、田中食品興業所製)を約400g生地にのせた事以外は実施例4と同様にして渦巻き模様のドーナツを得た。 【0034】(比較例1)表1に記載するパン生地配合に従い、表2の工程でパン生地を約1400g得た。これをリバースシーターを用いて厚さ約20mmに圧延した後、更に厚さ約5mm、生地サイズ約30cm×約40cmになるように圧延した。これをロール巻きにし、棒状に成形した後、生地厚さ約4cm毎にカットした(生地重量約140g/片)。これらを、温度36℃、湿度60%で50分間のホイロを経た後、フライ油温度200℃で6分間フライして、ドーナツを得た。 【0035】(比較例2)表1に記載するパン生地配合に従い、表5の工程でパン生地を約70g得た。また別途、表1に記載するココア風味ケーキ生地配合に従い、表6の工程で団子状のココア風味ケーキ生地を約30g得た。上記で得たパン生地を、厚さ約15mmになるまで手で延ばしてから、上記ココア風味ケーキ生地を包んだ。これを、温度35℃、湿度60%で60分間のホイロを経た後、フライ油温度200℃で15分間フライして、ココア風味ケーキ生地を包餡したドーナツを得た。 【0036】 【表5】
【0037】 【表6】
(比較例3)表1に記載するペストリー生地配合に従い、表7の工程で約10cm四方のペストリー生地を約70g得、それをパン生地の代わりに用いた事以外は比較例2と同様にしてココア風味ケーキ生地を包餡したドーナツを得た。 【0038】 【表7】
(比較例4)比較例1で得たドーナツに、フライした後、イチゴジャム(商品名:イチゴジャム、アヲハタ製)を約10g/片トッピングし、イチゴジャム付きドーナツを得た。 【0039】それぞれの評価結果を表8,9に示す。評価内容のポイントは製品の外観、風味、工程の3つについてそれぞれ評価し、最後に総合評価を行った。評価方法は5段階評価で一番良いものは5、一番悪いものは1とした。 【0040】 【表8】
【0041】 【表9】
表8の結果から、本願の実施例1、2、3、5は外観、風味、工程の3点の総合評価でもっとも高かった。このことから本発明では生地の種類に全く限定されず、いずれの生地でも同様の効果が得られることが分かった。又生地とフラワーシートシート等の状食品を重ね合わせて作っても同様の効果が得られることが分かった。生地にペースト状食品を塗布した場合は、工程上やや問題があるものの同様の効果が得られることが分かった(実施例4)。これらの結果より本発明によって外観と風味のバラエティーに富んだ製品が広く得られることがわかった。実施例4に関してはパン生地とジャムの組み合わせはジャムがシート状ではなく塗り広げることになる為、シート状のものをのせるのみの工程に比べると若干手間がかかることになることより、若干評価は低くなったが、製品になんら問題はなく、表面の変化に富み、風味の変化のある今までにない製品を得ることが出来た。 【0042】一方、表9の結果から、1種類の生地のみで作製したドーナツ(比較例1)や2種類の生地を用いても、それらを重ね合わせず一方で他方を包餡したもの(比較例2、3)では外観、風味の点から充分な効果が得られず、また生地をフライした後でイチゴジャムのようなペースト状食品をトッピングしたもの(比較例4)も、周知の技術であり、又見た目の斬新さに欠けるため、実施例の評価には及ばなかった。 【0043】以上の結果から、本発明の製造方法を用いることによって、見た目に斬新な外観で、風味や食感も2種類以上を一度に味わうことの出来る今までにないドーナツを作ることが出来ることがわかった。 【0044】 【発明の効果】以上のように、生地に、(1)異なる生地を重ね合わせること、(2)シート状食品を重ね合わせること、(3)ペースト状食品を塗布すること、のいずれか一つ以上の工程を経た後にフライすることにより、従来の製法では出来なかった表面のバラエティーに富んだ外観の美しい、購入者の購買意欲を高めることの出来るパン類を提供することが出来た。更に風味や食感も、2種類以上の風味や食感を一度に味わえることの出来る今までにない風味豊かなドーナツ製品を製造することが出来た。この発明によってフライしたパン類、いわゆるドーナツ製品も他の焼成したパン類に劣ることのない品質の製品を作ることが出来た。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000941 【氏名又は名称】鐘淵化学工業株式会社 【住所又は居所】大阪府大阪市北区中之島3丁目2番4号
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| 【出願日】 |
平成14年2月27日(2002.2.27) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2003−250432(P2003−250432A) |
| 【公開日】 |
平成15年9月9日(2003.9.9) |
| 【出願番号】 |
特願2002−51244(P2002−51244) |
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