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【発明の名称】 麺線巻掛装置
【発明者】 【氏名】中岡 政昭
【住所又は居所】兵庫県揖保郡新宮待ち曽我井645 有限会社マルブン内

【要約】 【課題】綾掛け作業中に麺導管への麺線供給の終了や、麺線の断線が発生した時に装置を自動停止させて無駄な電力の消費を防止できるようにした麺線巻掛装置を提供することを目的とする。

【解決手段】麺線Nを収容した容器9から麺導管1に供給される麺線Nを案内するガイドローラ17と、前記ガイドローラ17の回転を検出する回転検出手段26と、綾掛け作業中にこの回転検出手段26により前記ガイドローラ17の回転停止が検出された時に綾掛け作業を中断させる制御手段31とを備えることにより、麺導管1への麺線供給終了や、麺線Nの断線が発生した時に装置を自動停止させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 麺線を供給する麺導管を、所定の位置に略平行に並べて保持された対をなす掛箸の周りに∞文字状に巡回させながら、両掛箸の中心軸心方向に移動させることにより前記対をなす掛箸に麺線を綾掛けする麺線巻掛装置において、麺線を収容した容器から前記麺導管に供給される麺線を案内するガイドローラと、前記ガイドローラの回転を検出する回転検出手段と、綾掛け作業中にこの回転検出手段により前記ガイドローラの回転停止が検出された時に綾掛け作業を中断させる制御手段とを備えることを特徴とする麺線巻掛装置。
【請求項2】 前記ガイドローラから麺導管までの麺線供給経路長が、ガイドローラの回転停止の検出より麺掛け作業の中断までの間に麺線が進む距離よりも長く設定される請求項1に記載の麺線巻掛装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、麺線巻掛装置に係り、特に綾掛け作業中に麺導管への麺線供給の終了や、麺線の断線が発生した時に装置を自動停止させて無駄な電力の消費を防止できるようにした麺線巻掛装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、麺線巻掛装置として、麺線を供給する麺導管を所定の位置に略平行に並べて保持された対をなす掛箸の周りに∞文字状に巡回させながら両掛箸をこれらの中心軸心方向に移動させることにより前記対をなす掛箸に麺線を綾掛けするものが知られている。
【0003】この従来の麺線巻掛装置には、通常、麺線を収容した容器から前記麺導管に供給される麺線を案内する適当な数のガイドローラが設けられる。各ガイドローラは、それぞれの中心軸心の周りに回転自在に設けられ、その周面に接して移動する麺線に連れて回転するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この従来の麺線巻掛装置においては、掛箸に麺線を巻掛けている途中で麺線の供給が途切れると、麺導管が掛箸の周りを空回りしながら軸方向に移動し、以後、人手により掛箸を交換するために装置が自動停止するまで無駄に装置が作動し続け、電力が無駄に消費されるという問題がある。
【0005】特に、掛箸を自動的に交換して連続処理できるように構成された自動連続麺線巻掛装置においては、麺線の供給が途切れた後、誰かがそれに気付いて装置を停止させるまで無駄に装置が作動し続け、一層大量の電力が無駄に消費されることになる。
【0006】本発明は、このような従来技術の課題を解決し、綾掛作業中に麺導管への麺線供給が途絶える際に装置を自動停止させて無駄な電力の消費を防止できるようにした麺線巻掛装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、麺線を供給する麺導管を、所定の位置に略平行に並べて保持された対をなす掛箸の周りに∞文字状に巡回させながら、両掛箸の中心軸心方向に移動させることにより前記対をなす掛箸に麺線を綾掛けする麺線巻掛装置において、この目的を達成するため、以下の技術的手段を採用する。
【0008】先ず、本発明の麺線巻掛装置には、麺線を収容した容器から前記麺導管に供給される麺線を案内するガイドローラが設けられる。
【0009】このガイドローラは、周面の一部分に麺線が巻き掛られ、かつ、巻掛けられた麺線の張力を増減させないように、中心軸心の周りに回転自在に設けられるが、実際には、前記容器から麺導管に麺線を供給する麺線供給手段に設けられた1群のガイドローラ中の1つをこのガイドローラとして用いればよい。
【0010】又、麺線供給の途絶を俊敏に検出できるようにするためには、前記ガイドローラが案内中の麺線の接触圧が一定以下になり、麺線から該ガイドローラに与えられるトルクが一定以下に低下した後、できるだけ短時間で回転数が低下するように構成することが好ましく、例えばガイドローラとこれを支持する中心軸との間にトルクリミッタを介在させて、ガイドローラに加えられるトルクが一定以下になればガイドローラが停止するように構成したりすることが好ましい。
【0011】更に、このガイドローラは、麺線の継ぎ足しを簡単にするために、該ガイドローラから麺導管までの麺線供給経路長が、回転停止の検出から綾掛けの中断までに麺線が進む距離以上である位置に配置されることが好ましい。
【0012】次に、本発明の麺線巻掛装置には、前記ガイドローラの回転を検出する回転検出手段が設けられる。
【0013】この回転検出手段は、前記ガイドローラの回転を検出できるように構成されていればよく、例えば前記ガイドローラに支持された反射体と、この反射体の反射光を検出するホトセンサとで構成したり、前記ガイドローラに支持させた磁性体と、この磁性体の移動による磁界の変化を検出する磁気センサとで構成したり、前記ガイドローラに連動させたロータリエンコーダで構成したり、前記ガイドローラに連動させた発電機で構成したりすればよい。
【0014】又、本発明の麺線巻掛装置は、この回転検出手段により麺掛作業中に前記ガイドローラの回転停が検出された時に綾掛け作業を中断させる制御手段を備える。
【0015】この制御手段は、綾掛け作業のために進退駆動手段、巡回駆動手段及び麺線供給手段のモータが作動している間に、前記回転検出手段の出力に基づいて前記ガイドローラが回転しているか否かを監視し、このガイドローラの回転停止を検出すると綾掛けのために運転されているモータを停止させて綾掛けを中断するように構成される。
【0016】又、本発明において、綾掛け作業の前及び/又は後で麺線を片方の掛箸に巻掛ける始端巻掛作業及び/又は終端巻掛作業が行われるように構成されている場合には、制御手段が、始端巻掛作業及び/又は終端巻掛作業のために巡回駆動手段及び麺線供給手段のモータを作動させている間に、前記回転検出手段の出力に基づいて前記ガイドローラが回転しているか否かを監視し、このガイドローラの回転停止を検出すると始端巻掛作業及び/又は終端巻掛作業のために作動しているモータを停止させて、始端巻掛作業及び/又は終端巻掛作業を中断するように構成されることが好ましい。
【0017】本発明の麺線巻掛装置では、この綾掛け作業、好ましくはこれに加えて始端巻掛作業及び/又は終端巻掛作業の停止をできるだけ急にして、麺導管に麺線の終端部が入る前に麺線の供給を停止させることが好ましく、例えば前記モータとして、例えば外接型又は内接型のシューブレーキ、バンドブレーキ、ディスクブレーキなどの機械式ブレーキを設けて、前記制御手段が、回転停止の検出時にモータへの給電を停止すると同時にこの機械式ブレーキを発動させたり、この機械式ブレーキと共に、又はこれに代えて、回生制動やプラギングなどの電気制動を発動させたりすることが好ましい。
【0018】以上に説明したように、麺線を収容した容器から前記麺導管に供給される麺線を案内するガイドローラと、前記ガイドローラの回転を検出する回転検出手段と、この回転検出手段により綾掛け作業中に前記ガイドローラの回転が停止したことを検出した時に綾掛け作業を中断させる制御手段とを備えることを特徴とする本発明の麺線巻掛装置によれば、前記回転検出手段により麺掛作業中に前記ガイドローラの回転停止が検出されると、当該麺線巻掛装置が停止されるという作用を得ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例に係る麺線巻掛装置を図面に基づいて具体的に説明すれば、以下の通りである。図面において、図1は本発明の一実施例に係る麺線巻掛装置の正面図であり、図2はその側面図である。
【0020】図2に示すように、この麺線巻掛装置は、麺線Nを供給する上下2本の麺導管1を備え、自動掛箸供給手段2により上下2段の所定の位置にそれぞれ略平行に並べて保持された対をなす掛箸3の周りに前後方向(図2の図面の上下方向)から見て∞文字状に巡回させながら、前記掛箸自動供給手段2を進退駆動手段4により後退させることにより、両掛箸3をこれらの中心軸心方向、即ち、後方に移動させることにより前記対をなす掛箸3に麺線Nを綾掛けするように構成されている。
【0021】前記麺導管1を駆動する巡回駆動手段5は、モータ6を駆動源とし、このモータ6の回転運動を麺導管1の上下往復運動に変換する昇降機構7と、このモータ6の回転運動を麺導管1の左右往復運動に変換する横行機構8とを備える。
【0022】この巡回駆動手段5の前側(図2における下側)には、麺線Nを収容する容器9から前記麺導管1に麺線Nを供給する麺線供給手段10が設けられる。
【0023】もちろん、麺容器9は上段の麺導管1に供給する麺線Nを収容するものと下段の麺導管1に供給する麺線Nを収容するものとの2個が用意されるが、図2においてはこれら2個の容器9が互いに紙面の表裏に重なり合うので、容器9は1個だけ示している。
【0024】図1に示すように、前記麺線供給手段10は、前記巡回駆動手段5の前枠11に固定される基枠12と、この基枠12の前面に略左右対象に配置された左右の導管13及びガイドローラ群14と、麺線Nを麺導管1に送込む送込みローラ15と、この送込みローラ15を駆動するモータ16とを備える。
【0025】各ガイドローラ群14は、それぞれ前後に向けた中心軸心周りに回転自在に支持させた8輪のガイドローラ17〜24と、送込みローラ15の前側の斜め上方に左右軸心周りに回転自在に配置されたガイドローラ25とを備えているが、これらガイドローラ17〜25の数と配置は適宜設計変更してもよい。
【0026】なお、ここでは各ガイドローラ17〜25には、麺線Nが先に通過するものほど若い符号を付している。
【0027】ところで、各ガイドローラ群14のうち、最初に麺線供給経路に沿って最も遠くに配置されるガイドローラ17と、これを支持する中心軸との間にはトルクリミッタが設けられ、このガイドローラ17に一定以上のトルクが与えられる時にはこのガイドローラ17が自由に回転し、このガイドローラ17に作用するトルクが一定未満の時にはこのガイドローラ17が制止されるようにしてある。
【0028】前記送込みローラ15はこれに巻掛けられた2条の麺線Nを互いに離隔して、かつ、等速度で対応する麺導管1に送込むために、例えば周面に2条のV字溝を設けたダブル溝ローラで構成したり、共通の中心回転軸に固定された2個のV字溝ローラで構成したりする。
【0029】又、回転検出用の前記ガイドローラ17から送込みローラ15の直前のガイドローラ25までの麺線供給経路長は、後述する始端巻掛、綾掛け、終端巻掛を中断する際に、ガイドローラ17の回転停止が検出された後、巡回駆動手段及び麺線供給手段のモータが停止するまでの間に麺線N進む距離同等又はこれよりも若干長く設定して、麺線Nの終端が送込みローラ15よりも前で停止するようにしている。
【0030】これにより、麺線供給の途絶に際しては、麺導管1よりも更に手前の送込みローラ15の手前で麺線の終端部が止まり、新しい麺線Nの始端部を容器9から導管13を経て各ガイドローラ17〜25に巻掛け、送込みローラ15の前側に垂れ下がっている前の麺線Nの終端部に継ぎ足すことにより、簡単に、かつ短時間で麺線Nを継ぎ足すことができる。
【0031】さて、この麺線巻掛装置には、前記容器9から引出された麺線Nが導管13を通って最初に巻掛けられるガイドローラ17の回転を検出する回転検出手段26が設けられる。
【0032】この回転検出手段26は、前記ガイドローラ17に固定された2個の反射体27と、前記基枠12にステー28を介して固定され、前記反射体27の回転軌跡に対向させた1個のホトセンサ29とを備えている。
【0033】前記反射体27は、ガイドローラ17の片方の端面に、その回転軸心から等距離を置き、かつ、互いに回転軸心周りに180°を置いた2箇所に配置されているが、これよりも多数の反射体27を、その回転軸心から等距離を置いて、回転軸心周りに等角度置きに配置してもよく、又、1個の反射体27を設けるだけでもよい。
【0034】更に、この麺線巻掛装置には、前記自動掛箸供給手段2、進退駆動手段4、巡回駆動手段5、麺線供給手段10及び図2に示す搬出手段30とを協調運転する制御手段31を備えている。
【0035】図3の回路ブロック図に示すように、この制御手段31は、前記巡回駆動手段4の前面に配置された押しボタンスィッチからなるスタートスィッチ32、ストップスィッチ33及び前記回転検出手段26が接続される。
【0036】又、実際には、これらの他に前記自動掛箸供給手段2がストロークエンドに移動したことを検出するための2個のセンサ、綾掛けの処理速度を高低切替えるタイミングを与えるための2個のセンサ、左右の掛箸3の位置を検出する2個のエンコーダなどが制御手段31に接続されるが、これらは実質的には本発明に無関係であるので図3では省略している。
【0037】更に、前記自動掛箸供給手段2には、左右の掛箸3を互いに独立して搬送する1対の搬送手段が設けられ、前記制御手段31は、各搬送手段を駆動する1対の搬送モータ34L、34R、前記進退駆動手段4のモータ35、巡回駆動手段5のモータ6、及び麺線供給手段10のモータ16のオン・オフ並びに回転数の高低切替えを後述する制御プログラムに従ってリレー制御するように構成されている。
【0038】この制御手段31による制御は、予め麺線Nを麺線供給手段10の導管13に通し、各ガイドローラ17〜25及び送込みローラ15に巻掛け、更に初期位置に位置させた麺導管1に後端から差込み、この麺導管1の前端から引出された麺線Nの始端部を所定の位置に保持させた後、前記スタートスィッチ32をオン操作することにより開始される。
【0039】図4のフロー図に示すように、この制御手段31の制御プログラムは、開始されると、初期運転ルーチン(S1)を実行し、この後、通常運転ルーチン(S2)と麺切れ対応ルーチン(S3)とを並行して実行する。
【0040】初期運転ルーチン(S1)では、進退駆動手段4が自動掛箸供給手段2を進退ストロークの後側のストロークエンドから前側のストロークエンドに移動させて停止してから、自動掛箸供給手段2が例えば左方の上下2段の掛箸3を麺掛位置に搬送し、右方の上段の掛箸3を上側の麺導管1の移動領域上側に、右方の下段の掛箸3を上下両側の麺導管1の移動領域間に停止させる。
【0041】次いで実行される通常運転ルーチン(S2)では、図5のフロー図に示すように、巡回駆動手段10を例えば2回作動させて、麺線Nの始端部を左方の上下2段の掛箸3に巻掛ける始端巻掛をした後(S21)、自動掛箸供給手段2で右方の上下2段の掛箸3を麺掛位置に移動させてそこに停止させ(S22)、更にこの後巡回駆動手段5及び麺線供給手段10を作動させながら進退駆動手段4で自動掛箸供給手段2を後退させることにより綾掛けが行われる(S23)。
【0042】この綾掛け(S23)は、開始後自動掛箸供給手段2が前側のストロークエンドから所定の距離だけ後の位置に到達するまでは低速の始端部低速運転(S23A)を行い、この後、高速運転(S23B)に切替え、自動掛箸供給手段2が後側のストロークエンドから所定の距離だけ前の位置に到達した時に再び低速の終端部低速運転(S23C)に切戻される。
【0043】この綾掛け(S23)は、自動掛箸供給手段2が進退ストロークの後側のストロークエンドに移動した時(同時に麺導管1は初期位置に移動する。)に終了され、この綾掛け(S23)が終了すると、引き続いて例えば右方の上下2段の掛箸3を麺導管1の移動領域外に逆行させて停止させる(S24)。そして、この後、巡回駆動手段10を例えば2回作動させて、麺線Nを左方上下2段の掛箸3の前端部に巻掛けて麺導管1を初期位置に停止させる終端巻掛(S25)をしてから、麺導管1と右方の掛箸3との間で麺線Nを切断すると共に、切断された麺導管1側の端部を所定の位置に保持する巻終り処理(S26)を行う。
【0044】更にこの後、右方上下2段の掛箸3を麺掛位置に復帰させてから(S27)、左右の上下2段の掛箸3を下方に2段移動させることにより、新しい左右の上下2段の掛箸3を麺掛位置に移動させると共に、麺線Nを綾掛けした左右の上下2段の掛箸3を下方の搬送手段30の上に落下させる掛箸交換(S28)を行い、更にこの後、自動掛箸供給手段2を前側のストロークエンドに移動させてから(S29)、新しい右方上段の掛箸3を上側の麺導管1の移動領域上側に、新しい右方下段の掛箸3を上下両側の麺導管1の移動領域間に逆行させることにより(S30)一連の通常運転ルーチンが終了する。
【0045】図4に示すように、この一連の通常運転ルーチンが終了した後、ストップスィッチ33がオンされているか否かを判定し(S4)、オンされていないことが確認されると、通常運転ルーチン(S2)が最初から繰返され、オンされているときには制御が終了される。
【0046】ところで、上述したように、綾掛け(S23)が実行されている時には、麺線Nに駆動されて前記ガイドローラ17が所定の速度で回転することにより、回転検出手段26が所定の周期で反射体27の反射光を検出してオンになり、制御手段31にオン信号を与えるが、麺線Nが供給経路の途中で切断したり、麺線Nの終端が導管13を通過したりすると、麺線Nのガイドローラ17への接触圧が低下し、ガイドローラ17に与えられるトルクが一定以下に低下する。これにより、ガイドローラ17は停止し、回転検出手段17の出力が所定の時間以上オフ又はオンになる。
【0047】そこで、前記麺切れ対応ルーチン(S3)では、図5のフロー図に示すように、綾掛け(S23)が開始されていることが確認されると(S31)、前記ガイドローラ17の回転を監視し、回転検出手段26の出力(オン信号)が所定の周期で繰返し入力されているか否かにより、前記ガイドローラ17の回転が停止したか否かを判定し(S32)、回転停止と判定された場合には、進退駆動手段4、巡回駆動手段5及び麺線供給手段10の各モータ35、6、16にプラッギング、回生制動などの電気制動を掛けて、進退駆動手段4、巡回駆動手段5及び麺線供給手段10を急速に、かつ円滑に停止させて通常運転ルーチン(S2)の麺線の綾掛け(S23)を中断する(S33)。
【0048】この後、麺線Nの終端部に新しい麺線Nの始端部を手作業で継ぎ足す麺線継ぎ足し(S34)を行うが、上述したように、麺線Nの終端部は前記送込みローラ15に行く前に停止するので、新しい麺線Nを前の麺線Nの終端部に継ぎ足す作業は前記基枠12の前側で行えることになり、又、麺導管1に新しい麺線Nを通したり、装置を麺線供給の途絶する直前の状態に戻したりする必要がないので、すこぶる簡単に、かつ短時間で麺線Nを継ぎ足すことができるという効果を得ることができる。
【0049】この麺線継ぎ足し(S34)が終ってから再びスタートスィッチ32をオンすると(S35)、低速運転が開始され(S36)、この低速運転中に自動麺線供給手段2が後側のストロークエンドに移動したか否かを判定する(S37)。
【0050】ここで、低速運転中に自動掛箸供給手段2が後側のストロークエンドに移動している判定されると、前記各モータ35、6、16を停止させて、綾掛けを終了し(S38)、この後、通常運転ルーチン(S2)の綾掛け(S2)の直後の右方掛箸の逆行(S24)に移行する。
【0051】また、低速運転中に自動掛箸供給手段2が後側のストロークエンドに移動していないと判定されると、低速運転(S35)が開始されてから所定の低速運転時間、例えば巡回駆動手段5が1〜2回低速運転される時間が満了したか否かが判定され(S39)、ここで、満了と判定されると、高速運転(S23B)が可能な状態になっているので、終端部低速運転(S23C)をする位置に自動掛箸供給手段2が進んでいるか否か、即ち、自動掛箸供給手段2の位置が後側低速運転領域内か否かを判定する(S40)。
【0052】ここで、後側低速運転領域外であると判定された場合には、始端部低速運転(S23A)がすでに終了し、高速運転すべき状態になっているので、通常運転ルーチン(S2)の高速運転(S23B)に移行する。
【0053】又、後側低速運転領域内であると判定された場合には、自動掛箸供給手段2が後側のストロークエンドに移動するまでそのまま低速運転を続け、自動掛箸供給手段2が後側ストロークエンドに移動したことが検出された時に(S37)、前記各モータ35、6、16を停止させて、綾掛けを終了し(S38)、この後、通常運転ルーチン(S2)の綾掛け(S2)の直後の右方掛箸の逆行(S24)に移行する。
【0054】以上のように、この実施例では、麺線Nを供給する麺導管1を、所定の麺掛け位置に保持された対をなす掛箸3の一方又は両方の周りに∞文字状に巡回させることにより一方又は両方の掛箸3に麺線Nを巻掛ける時に(S21、又はS23、若しくはS25)、麺線Nを収容した容器9から前記麺導管1に供給される麺線Nを案内するガイドローラ17の回転を回転検出手段26で検出し、この回転検出手段26により麺掛作業中に前記ガイドローラ17の回転停止が検出された時に麺掛け(S21、又はS23、若しくはS25)を中断させる制御手段31とを備えている。
【0055】これにより、容器9に収容されていた麺線Nの終端が前記ガイドローラ17に近付いたり、供給経路の途中で麺線Nが断線したりして、該ガイドローラ17に加えられるトルクが一定以下になると、前記回転検出手段26によりガイドローラ17の回転停止が検出され、麺線Nの巻掛けが中断されるから、無駄な電力消費を防止することができる上、麺線の供給終了時や断線発生時の状態で装置が停止されるので、麺線を継ぎ足して作業を再開するために装置を麺線の供給終了時や断線発生時の状態に戻す作業が不要になり、短時間で作業を再開できるという効果を得ることができる。
【0056】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の麺線巻掛装置は、麺線を収容した容器から前記麺導管に供給される麺線を案内するガイドローラと、前記ガイドローラの回転を検出する回転検出手段と、麺掛け作業中にこの回転検出手段により前記ガイドローラの回転停止が検出された時に麺掛け作業を中断させる制御手段とを備えるので、これによれば、麺導管への麺線の供給終了、麺線の供給経路途中での断線などが発生すると、ガイドローラの回転が停止し、このガイドローラの回転停止を検出することにより装置が停止されるという作用を得ることができる。
【0057】そして、本発明のこの作用により、無駄な電力消費を防止することができるという効果を得ることができると共に、麺線を継ぎ足すために装置を麺線の供給終了時や断線発生時の状態に復帰させる必要がなくなり、作業を短時間で再開できるという効果を得ることができる。
【0058】本発明の麺線巻掛装置において、前記前記ガイドローラから麺導管までの麺線供給経路長が、ガイドローラの回転停止の検出より麺掛け作業の中断までの間に麺線が進む距離よりも長く設定される場合には、麺線の供給終了時あるいは麺線供給経路の容器からこのガイドローラまでの区間で断線が発生した場合に、麺線の終端が麺導管に入る前に麺線が停止するので、麺線を継ぎ足すために麺線を麺導管に通すという面倒で時間が掛る作業が不要になり、簡単に、かつ短時間で麺線を継ぎ足すことができるという効果を得ることができる。
【出願人】 【識別番号】594109510
【氏名又は名称】有限会社マルブン
【住所又は居所】兵庫県揖保郡新宮町曽我井645
【出願日】 平成14年5月13日(2002.5.13)
【代理人】 【識別番号】100083172
【弁理士】
【氏名又は名称】福井 豊明
【公開番号】 特開2003−325095(P2003−325095A)
【公開日】 平成15年11月18日(2003.11.18)
【出願番号】 特願2002−137023(P2002−137023)