| 【発明の名称】 |
麺切台及び麺切台における麺切幅調節機構 |
| 【発明者】 |
【氏名】光山 健一 【住所又は居所】兵庫県三木市別所町石野2丁目52番地 株式会社豊稔企販内
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| 【要約】 |
【課題】うどんやそばの麺生地を一定幅に切断することができる麺切台を簡単な構造で実現するとともに、麺切幅を簡単に調節することができるようにする。
【解決手段】調理台1の前方に平行な状態でメインシャフト2とガイドバー3を左右方向に配置し、メインシャフトとガイドバーの両方が隙間のある状態で遊貫通するスライド板4と、ガイドバーのみを隙間のある状態で遊貫通する作動板5を設け、スライド板と作動板をガイドバーに装着したバネ6で引っ張り方向に付勢する。一方、メインシャフト2には軸方向に移動可能であって回動位置によって軸方向寸法が変化するカム胴8を包丁の切断作用に連動して回動させ、カム胴の一端を作動板の一部に、他端をメインシャフトとガイドバーの中間位置においてスライド板に当接させる。麺切幅を簡単に調節するには、カム胴8に軸方向寸法の変化を規制する調整板11を装着する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】調理台の前方に平行な状態でメインシャフトとガイドバーを左右方向に配置し、メインシャフトとガイドバーの両方が隙間のある状態で遊貫通するスライド板と、ガイドバーのみを隙間のある状態で遊貫通する作動板を設け、該スライド板と作動板を少なくともガイドバーの近傍で引っ張り方向に付勢するバネを設けるとともに、メインシャフトには軸方向に移動可能であって回動位置によって軸方向寸法が変化するカム胴を包丁の切断作用に連動して回動させ、該軸方向寸法が変化するカム胴の一端を作動板の一部に当接させる一方カム胴の他端をメインシャフトとガイドバーの中間位置においてスライド板に当接させることを特徴とする麺切台。 【請求項2】スライド板の側面にメインシャフトと交差する方向の軸を中心として回転可能な当接ローラーを、作動板の先端部分にメインシャフトと交差する方向の軸を中心として回転可能な当接ローラーを配置し、該当接ローラーをカム胴に当接させてなる請求項1記載の麺切台。 【請求項3】調理台の前方に平行な状態でメインシャフトとガイドバーを左右方向に配置し、メインシャフトとガイドバーの両方が隙間のある状態で遊貫通するスライド板とガイドバーのみを隙間のある状態で遊貫通する作動板を設け、該スライド板と作動板を少なくともガイドバーの近傍で引っ張り方向に付勢するバネを設けるとともに、メインシャフトには軸方向に移動可能であって回動位置によって軸方向寸法が変化するカム胴を包丁の切断作用に連動して回動させ、該軸方向寸法が変化するカム胴の一端を作動板の一部に当接させる一方カム胴の他端をメインシャフトとガイドバーの中間位置においてスライド板に当接させる麺切台において、前記カム胴を円柱の一端を斜め方向に切断した形状とし、該カム胴にカム胴の全長よりも短いスリーブ状の調整板を装着し、該調整板をカム胴の切断面位置に出没可能に装着したことを特徴とする麺切台における麺切幅調節機構。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、うどんやそばといった麺を、手軽に一定の幅に切断することができる麺切台及び該麺切台における麺切幅の調節機構に関する発明である。 【0002】 【従来の技術】手打ちしたうどんやそばを平たく延ばし、これを一定の幅に切断して麺に仕上げる麺切台は従来から知られている。従来の麺切台は、例えば実開平1-164093号に開示されているように、横方向にスライド可能な状態でまな板をベース上に載置するとともに、まな板の前方に一定ピッチの溝を備えた移動案内棒を設け、ベースの一部に軸支された切断のための包丁の上下動操作に連動してまな板が移動案内棒の1溝ピッチ又は複数ピッチ横に移動し、まな板上の被調理物である麺生地を一定幅に切断することができるように構成されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来の麺切台はその構造が複雑で、取扱いに不便であるとともに高価なものとなり、例えば家庭用として手軽に入手して自家製の手打ち麺を楽しむことが困難であるという欠点があった。また、その麺切幅を任意幅に自由に変更することができないという欠点があった。このような従来技術の欠点に鑑み、本発明は比較的簡単な構造の麺切台を安価に提供して、手軽に手打ち麺を楽しむことができるとともに、麺切幅を自由に調節することができる麺切幅調節機構を備えた麺切台を提供することを目的とするものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明は調理台1の前方に平行な状態でメインシャフト2とガイドバー3を左右方向に配置し、メインシャフト2とガイドバー3の両方が隙間のある状態で遊貫通するスライド板4と、ガイドバー3のみを隙間のある状態で遊貫通する作動板5を設けるとともに、スライド板4と作動板5を少なくともガイドバー3の近傍で引っ張り方向に付勢するバネ6を設ける。メインシャフト2には軸方向に移動可能であって回動位置によって軸方向寸法が変化するカム胴8を包丁7の切断作用に連動して回動させる。回動位置によって軸方向寸法が変化するカム胴8の一端を作動板5の一部に当接させるとともに、カム胴8の他端をメインシャフト2とガイドバー3の中間位置においてスライド板4に当接させる。 【0005】上記構成とすることにより、例えば包丁7を持ち上げることによりカム胴8が回動し、カム胴の軸方向寸法の変化に対応してバネ6の力によって作動板5がスライド板4に引き寄せられる。包丁7を押し下げると、カム胴の回動角度に対応した軸方向寸法の変化分だけ作動板5を支えとしてカム胴8及びスライド板4が押し出されて包丁位置が移動する。 この動作を繰り返すことにより、一回の包丁の上げ下げごとに包丁が移動し、一定幅の麺切りを行うことができる。このとき、スライド板4の側面にメインシャフト2と交差する方向の軸を中心として回転可能な当接ローラー9を、作動板5の先端部分にメインシャフト2と交差する方向の軸を中心として回転可能な当接ローラー10を配置し、この当接ローラー9,10をカム胴8に当接させるようにしておくと、スムーズに作動させることができる。 【0006】上記麺切台において、カム胴8を円柱の一端を斜め方向に切断した形状として、切断面8a周縁と他端との寸法が回動位置によって変化するようにするとともに、カム胴8にカム胴の全長よりも短いスリーブ状の調整板11を装着し、この調整板11を軸方向に移動させてカム胴8の切断面8a位置に出没可能に装着すると、作動板5の最大の移動寸法が調整板によって規制され、麺生地を任意幅で一定した幅に切断し、幅の揃った麺を調製することができる。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係る、麺切台及び麺切台における麺切幅調節機構の実施の形態を、添付の図面に基づいて説明する。図1は麺切台全体の平面図、図2は図1のII-II線断面図である。 【0008】被調理物を載置する調理台1の前方には、先方のメインシャフト2と手前のガイドバー3が平行に配置されている。メインシャフト2とガイドバー3には、その両方が遊貫通する態様でスライド板4が設けられるとともに、スライド板4の右方にはガイドバーのみが遊貫通する作動板5が設けられており、ガイドバーに装着したコイル状のバネ6によってスライド板4と作動板5が、引っ張り方向に付勢いされている。なお、メインシャフト2及びガイドバー3が貫通するスライド板4及び作動板5の貫通孔は、いずれもメインシャフト及びガイドバーに対して多少隙間のある孔径、すなわちガタツキがあり軸方向に遊動するだけでなく、軸方向と孔方向が少しの異なる方向にまで動くことができる状態としている。 【0009】メインシャフト2には、スライド板4の右方に軸方向に移動可能であって、回動位置によって軸方向寸法が変化するカム胴8に設けている。カム胴8には、支持杆8bが上方に向けて突出させてあり、この支持杆8bの上端に包丁7の先端が取付けビスによって固定されている。これにより、切断のために包丁7を上下動させると、包丁7はカム胴8を支点として上下動し、カム胴8は包丁の上下動の角度に対応した角度だけ回動する。 【0010】カム胴8の右端には、作動板5の先端部分が当接するとともに、カム胴8の左端はメインシャフト2とガイドバー3の中間位置においてスライド板4に当接している。作動板5はカム胴8に直接当たるものであっても良いが、図示実施形態では、作動板5の先端にメインシャフト2と交差する方向の軸によって支持される当接ローラー10を設け、該当接ローラー10がカム胴8の右端外周縁部分に当接するようにしている。また、スライド板4もカム胴8に直接当たるものであってもよいが、図示例ではスライド板4の右側面に取付け台4aを設け、この取付け台4aに設けたメインシャフト2と交差する方向の軸によって支持される当接ローラー9を、カム胴8の左端外周縁部分に当接させている。 【0011】回動位置によって軸方向寸法が変化するカム胴として、図示実施形態では、カム胴の基本形状を円柱とし、その一端を斜め方向に切断し、切断面8aの外周縁部分と他端までの長さを軸方向寸法としてとらえている。また、カム胴8の支持杆8bに装着する包丁7は、図2に示すように基端に把持柄7aを装着した支持板7bの先端を支持杆8bにネジ12止めするとともに、支持板7bに刃板7cをビス13止めすることにより包丁を完成させている。このような麺切包丁では、刃板7cのみを自由に取り替え、あるいは取り外して研ぐことができる。 【0012】図3は、包丁の送り機構部分のみの拡大断面図である。図3は包丁が下りた状態を示すものであって、メインシャフト2とガイドバー3がスライド板4を遊貫通し、ガイドバー3だけが作動板5を遊貫通している。そして、メインシャフト2とガイドバー3の中間位置において、当接ローラー9を介してスライド板4がメインシャフト2に装着されたカム胴8の左端外周縁部分に接している。また、当接ローラー10を介して作動板5が、カム胴8の右端切断面8aの外周縁部分での右端位置である先端8cに当接している。スライド板4と作動板5は、ガイドバー3に装着したバネ6によって引っ張られ、バネ6の張力によってそれぞれ斜めに傾いている。この状態では、メインシャフト2及びガイドバー3はそれぞれスライド板4の貫通孔14及び15の前方(図面の上方)左端X1,Y1と後方右端X2,Y2のそれぞれ二点を接点として接している。一方、作動板5を遊貫通するガイドバー3は貫通孔16の前方右端Z1と後方左端Z2の二点で接している。 【0013】図3に示す状態から、切断準備のために包丁を持ち上げると、図4に示すように点線位置にあったカム胴8の右端切断面の外周位置が、実線で示すように左方向に移動する。このとき、スライド板4は接点X2,Y2が支えとなって右方には移動しないため、作動板5だけがバネ6によって引っ張られ点線位置から実線位置に移動する。 【0014】続いて麺生地を切断するために包丁を押し下げると、包丁の動きに連動してカム胴8が回動し、図5に実線で示すようにカム胴8の右端切断面8aの先端8cが作動板5の当接ローラー10に接する。このとき、作動板5は接点Z1が支えとなって右方に移動することができないため、当接ローラー9を介してメインシャフト2とガイドバー3の中間位置においてスライド板4が押し出され、バネ6の弾発力に抗してスライド板4が左方に移動する。すなわち、当接ローラー9を介してメインシャフト2とガイドバー3の中間位置においてスライド板4を押すことによって、接点X2,Y2が支えとなっている捩れ状態を解除する方向に力が作用し、スライド板4が左方に押し出される。 【0015】以上述べたように、被調理物である麺生地を切断するために包丁を上げ下げするたびに、包丁が所定寸法左方に移動し、揃った幅に麺生地を切断することができる。このときの麺生地の切断幅は、すなわち麺の太さは包丁の上げ下げによるカム胴8の外周面における軸方向寸法の変化分であり、包丁を大きく上げ下げすると幅の太い麺に、小さく上げ下げすると幅の狭い麺に切断することができる。麺生地を切断しながら、包丁が調理台1の左端部に達したときは、作動板5に固定したレバー20を持ち上げ、カム胴8と当接ローラー10の当接を解除する。カム胴8と当接ローラー10の当接が解除されると、引っ張り力が作用しない位置まで作動板5がスライド板4側に引き寄せられる。この状態では、スライド板4と作動板は一緒に自由に移動させることができるとともに、カム胴も自由に移動させることができる状態であるため、これらを右方に移動させ、作動板5の当接ローラーがカム胴8の右端に接する状態にセットする。 【0016】上記、包丁の上げ下げ角度によって麺生地を切断するの幅が変化するものであっても良いが、図示実施形態の麺切台には、包丁の上げ下げ角度にかかわらず細い一定幅に麺生地を切断することができる、麺切幅調節機構を備えている。この麺切幅調節機構は、図6に示すように、カム胴8にスリーブ状の調節板11を装着するといった簡単な構造によって実現している【0017】麺切幅調製機構となる調整板11は、カム胴8に装着して軸方向に移動させることができるカム胴8よりも短いスリーブ状であって、かつカム胴8から上方に突出する支持杆8bが邪魔にならないように一部を切除した断面C字状としている。この調整板11をカム胴8に装着するために、カム胴8の外周面にビス孔17を設けるとともに調整板11に軸方向の長孔18を設け、カム胴8に装着した調整板11の長孔18を通過させてビス19をビス孔17に螺着することにより、調整板11を軸方向に移動させた位置で固定できるようにしている。 【0018】図7は、図3において点線位置に後退させていた調整板11を右方に移動させ、調整板11の右端をカム胴切断面8aの先端8cから幅W分だけ左方に後退させた位置において、ビス19で固定したものである。この状態で包丁を持ち上げると、カム胴8が回動して当接ローラー10と接している切断面8aの外周縁の位置が左方に後退する。ところが、図8に示すように当接ローラー10が幅Wだけ左方に移動すると、当接ローラー10はカム胴の切断面8a外周縁ではなく、調整板11の右端面に当接し、いくらカム胴が回動してもそれ以上は左方に移動しない。次に、切断のために包丁を押し下げると、図8に二点鎖線で示すように、当接ローラー10が調整板11の右端から幅W分だけ突出し、スライド板4を二点鎖線で示す左方に移動させる。 【0019】すなわち、麺生地を切断するために包丁を一回上下動させると、常に包丁は幅Wだけ左方に移動し、常に一定幅Wで麺生地を切断することができる。切断する麺生地の幅、換言すると麺の太さを変更する場合は、ビス19を緩めて調整板11を移動させる。このように、切断面8a先端8cから調整板11の右端までの寸法が切断される麺生地の幅であり、所望の麺幅と一致するように調整板11を移動させ、ビス19を締め付けて固定する。このように、単に調整板11を設ける簡単な構造によって、常に麺生地を所望幅Wに切断することができる。 【0020】図1ないし図8に示す実施形態は、調理台1前方の遠い位置にメインシャフト2を、近い位置にガイドバー3を配置しているが、図9に示すように調理台1前方の遠い位置にガイドバー3を、近い位置にメインシャフト2を配置し、近い位置のメインシャフト2にカム胴8を装着することもできる。この場合においても作動原理、作動順序は前記場合と同じである。 【0021】 【発明の効果】請求項1記載の本発明麺切台によれば、麺生地を切断するために包丁を上げ下げすることにより包丁が移動し、所定寸法に揃った麺を容易に調製することができる。そして、その構造は、包丁の切断作用に連動して回動するカム胴を装着したメインシャフトと、メインシャフトと平行に配置したガイドバー、及びメインシャフトとガイドバーが遊貫通するスライド板、ガイドバーが遊貫通する作動板とバネといった極めて簡単な構造によって実現することができる。 【0022】請求項2記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明を実施する際、当接ローラーによってその動きを円滑に行わせることができる。 【0023】請求項3記載の麺切台発明における麺切幅調節機構よれば、前記請求項1及び2記載の発明において、スリーブ状の調整板を装着するといった簡単な構造によって、麺生地を常に一定幅に切断することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】500346741 【氏名又は名称】株式会社豊稔企販 【住所又は居所】兵庫県三木市別所町石野2丁目52番地
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| 【出願日】 |
平成14年3月6日(2002.3.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100103654 【弁理士】 【氏名又は名称】藤田 邦彦 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−250429(P2003−250429A) |
| 【公開日】 |
平成15年9月9日(2003.9.9) |
| 【出願番号】 |
特願2002−60031(P2002−60031) |
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