| 【発明の名称】 |
移送物の間隔開け方法及びその装置並びにパイ生地等の被加工物の梱包の前処理装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】中崎 卓
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| 【要約】 |
【課題】先行する所定数量の移送物と、その後続の移送物との間に、所望の間隔を確保することを可能とする。特に、パイ生地等の製造から半製品の梱包までの過程において、箱詰めの際の間仕切りとなるシートのライン上での裁断を、熟練を要することなく能率良く行うことを可能とする。
【解決手段】本願発明に係る装置は、裁断用刃を第2コンベア2上に振り下ろすことにてシートの上記裁断を行う裁断手段を備え、第2コンベア2は、第1コンベア1から順次被加工物が乗せられてくる被加工物を移送主速度で移送すると共に、シート上に乗せられた被加工物が所定数量に達した際に当該移送主速度よりも高速な移送副速度にて被加工物を移送し、再び移送主速度に復帰することにて、後続の被加工物との間に、シートを露出させるものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 移送物を順次乗せて移送する第1コンベア(1) と、第1コンベア(1) から運ばれてきた移送物を順次乗せて他へ移送する第2コンベア(2) の、少なくとも2つのコンベアを用い、第1コンベア(1) から順次乗せられてくる移送物を第2コンベア(2) に移送主速度で移送させると共に、第2コンベア(2) 上に乗り移った移送物が所定数量に達した際第2コンベア(2) に当該移送主速度よりも高速な移送副速度にて移送物を移送させ、その後第2コンベア(2) を再び移送主速度に復帰させることにより、後続の移送物との間に間隔を確保するものである移送物の間隔開け方法。 【請求項2】 移送物を順次乗せて移送する第1コンベア(1) と、第1コンベア(1) から運ばれてきた移送物を順次乗せて他へ移送する第2コンベア(2) の、少なくとも2つのコンベアを備え、第2コンベア(2) は、第1コンベア(1) から順次乗せられてくる移送物を移送主速度で移送すると共に、第2コンベア(2) 上に乗り移った移送物が所定数量に達した際に当該移送主速度よりも高速な移送副速度にて移送物を移送し、再び移送主速度に復帰することにて、後続の移送物との間に間隔を確保することが可能なものであることを特徴とする移送物の間隔開け装置。 【請求項3】 ライン上を連続して送られてくるパイ生地等の被加工物を、切断や型抜によって複数に分割した後、ラインの移送方向に並んだ状態で順次ライン上に配された帯状のシートに乗せ、当該シートの前後を裁断することにて一定数量の被加工物が乗せられたシート片を形成し、シート片毎に被加工物を重ねて集積するものであり、上記分割から集積位置への被加工物の移送を、分割後の被加工物を順次乗せて移送する第1コンベア(1) と、第1コンベア(1) から運ばれてきた被加工物を上記シートの上に順次乗せて移送する第2コンベア(2) の、少なくとも2つのコンベアにて行うパイ生地等の被加工物の梱包の前処理装置において、裁断用刃を第2コンベア(2) 上に振り下ろすことにてシートの上記裁断を行う裁断手段を備え、第2コンベア(2) は、第1コンベア(1) から順次乗せられてくる被加工物を移送主速度で移送すると共に、第2コンベア(2) に乗り移った被加工物が所定数量に達した際に当該移送主速度よりも高速な移送副速度にて被加工物を移送し、再び移送主速度に復帰することにて、後続の被加工物との間にシートを露出させるものであることを特徴とするパイ生地等の被加工物の梱包の前処理装置。 【請求項4】 上記の第2コンベア(2) は、コンベアベルト等の載置面部(21)と、載置面部を駆動する駆動手段(22)と、クラッチ等の変速手段(23)と、載置面部の駆動に伴って当該載置面部を順次覆うシートを供給するシート供給手段(4) と、上記移送主速度から移送副速度への変速及び移送副速度から移送主速度への復帰を制御する変速適時検出手段(5) とを備え、変速適時検出手段(5) は、被移送物の位置を検出するセンサ或いはタイマにて載置面部(21)のシート上に乗せられた被加工物が所定数量に達したことを検出し、変速手段(23)を制御するものであり、変速手段(23)は、変速適時検出手段(5) の指令に従って駆動手段(22)の載置面部(21)への動力の伝達を切り換えることにより、上記移送主速度から移送副速度に載置面部(21)の移送速度を変速すると共に、移送副速度から移送主速度への復帰を行うものであることを特徴とする請求項3記載のパイ生地等の被加工物の梱包の前処理装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本願発明は、移送物の間隔開け方法及びその装置並びにパイ生地等の被加工物の梱包の前処理装置に関する。 【0002】 【従来の技術】生産ラインにて連続的に製造された、一繋がりの、薄く伸ばされたパイ生地やマーガリンなどの粘質物などは、最終的な商品に至るまでの、取り扱いや運搬、保管の便のため、まず、型抜きや切断によって適当な大きさの複数の半製品にされて、複数重ねてボール箱へ梱包される。このような梱包に際し、重ねられた半製品同士が引っついてしまわないように、上下の半製品間に、間仕切りとしてビニール或いはポリエチレンなどのシート片が介される。 【0003】従来、このような箱詰めまでの作業については、上記の生産ラインにて、連続して製造されライン上を一繋がりとなって送られてくるパイ生地等の被加工物を、ライン上に配された切断装置や型抜装置によって切断や型抜きを行い複数の半製品に分割した後、ラインの移送方向に並んだ状態で順次ライン上に配された帯状のシートに乗せ、当該シートの前後を作業者がハサミで裁断することにて一定数量の被加工物が乗せられたシート片を形成し、作業者がシート片毎に被加工物を重ねて箱詰めすることにて実現されていた。特に、作業の効率を上げるため、上記分割から箱詰め位置への被加工物の移送を、分割後の被加工物を順次乗せて移送する第1コンベアと、第1コンベアから運ばれてきた被加工物を上記シートの上に順次乗せて移送する第2コンベアの、少なくとも2つのコンベアにて行う方法が一般的である。上記のシートの裁断の作業は、第2コンベアの傍らに配された作業者に頼って行われている。 【0004】しかし、順次送られてくる分割されたパイ生地やマーガリンの間を見計らって、所定数量のこれら半製品が乗ったシート片に、帯状のシートをハサミで裁断するのは、極めて面倒な作業である。この点について詳しく説明すると、通常、ラインの能率を上げるために、切断や型抜きの装置にて、コンベアの上に載置されたパイ生地やマーガリンに直接切断刃や型を入れてこれらを整列した複数の小片に分割するのであり、コンベアの上に一旦乗せられたパイ生地の各部は、分割前と分割後で互いの位置を殆ど変えない。即ち、複数に分割された各パイ生地やマーガリンは、その前後について互いの間隔を開けることなく、分割されたそのままの状態を維持し、その列を崩すことなく並んで第1コンベア上を移送され、そして、互いの位置を変えることなく、第1コンベアのとほぼ同じで且つ一定の移送速度で移送する第2コンベア上の、シートに乗せられるのである。この点については、分割された複数のパイ生地片を一段として、多段重ねて一つのボール箱へ箱詰めして行く方法が一般的であり、分割されたパイ生地片の一群について、分散させずに、当初の配置を維持して、取り扱うのが便利だからである。 【0005】しかし、その結果、シートの裁断されるべき位置において、分割された被加工物間にシートを十分露出させるための間隔が、確保されていない。このような状態で、分割された複数のパイ生地やマーガリンを傷つけないように避けながらシートの所望の位置へ正確にハサミを入れるのは、極めて困難な作業であり、作業者に熟練を要すると共に、ハサミやハサミを扱う人の手がパイ生地に当たって列を乱すといった事態が避けられないものとなっていた。これは、工程全体の、作業能率の向上を阻むものとなる。また、生産能率を上げるために、上記シートの裁断工程について、機械化による自動化を図ろうとしても、現時点では、人間の行う上記の作業を、そのまま代行できる優れた装置・機構は皆無であり、人手に頼らざるを得ない状況にある。このため、人手による1回のシートの裁断作業に要する時間や精度のバラツキが避けられず、この工程のみならず、この後の箱詰めに至る工程まで、人手に頼らざるを得ないものとなっている。 【0006】、また、以上のことから、当業界においては、パイ生地などの製造からその半製品の梱包に至る全工程の自動化は、困難であるとあきらめられ、困難で能率の悪い上記人手による作業に頼らざるを得ない状況を避けられないものとして甘受しているのである。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】そこで、本願発明では、移送物が所定の数量第1コンベアから第2コンベアへ乗り移った際、第2コンベアの移送速度を通常の移送速度から、当該通常の移送速度よりも高速な移送速度に一旦切り換えた後、再び通常の移送速度に第2コンベアを復帰させることにより、後続の移送物との間の間隔を確保して、上記の課題の解決を図った。 【0008】 【課題を解決するための手段】本願第1の発明に係る移送物の間隔開け方法は、移送物を順次乗せて移送する第1コンベア1と、第1コンベア1から運ばれてきた移送物を順次乗せて他へ移送する第2コンベア2の、少なくとも2つのコンベアを用い、第1コンベア1から順次乗せられてくる移送物を第2コンベア2に移送主速度で移送させると共に、第2コンベア2上に乗り移った移送物が所定数量に達した際第2コンベア2に当該移送主速度よりも高速な移送副速度にて移送物を移送させ、その後第2コンベア2を再び移送主速度に復帰させることにより、後続の移送物との間に間隔を確保するものである。ここで移送主速度とは、移送副速度と対比するために用いた、第2コンベア2の通常の移送速度を指し、移送副速度より遅い速度であればよく、特にこの他の制限はない。 【0009】本願第2の発明に係る移送物の間隔開け装置は、移送物を順次乗せて移送する第1コンベア1と、第1コンベア1から運ばれてきた移送物を順次乗せて他へ移送する第2コンベア2の、少なくとも2つのコンベアを備える。第2コンベア2は、第1コンベア1から順次乗せられてくる移送物を移送主速度で移送すると共に、第2コンベア2上に乗り移った移送物が所定数量に達した際に当該移送主速度よりも高速な移送副速度にて移送物を移送し、再び移送主速度に復帰することにて、後続の移送物との間に間隔を確保することが可能なものである。 【0010】本願第3の発明に係るパイ生地等の被加工物の梱包の前処理装置は、ライン上を連続して送られてくるパイ生地等の被加工物を、切断や型抜によって複数に分割した後、ラインの移送方向に並んだ状態で順次ライン上に配された帯状のシートに乗せ、当該シートの前後を裁断することにて一定数量の被加工物が乗せられたシート片を形成し、シート片毎に被加工物を重ねて集積するものであり、上記分割から集積位置への被加工物の移送を、分割後の被加工物を順次乗せて移送する第1コンベア1と、第1コンベア1から運ばれてきた被加工物を上記シートの上に順次乗せて移送する第2コンベア2の、少なくとも2つのコンベアにて行うものについて、次の構成を採る。即ち、この装置は、裁断用刃を第2コンベア2上に振り下ろすことにてシートの上記裁断を行う裁断手段を備える。第2コンベア2は、第1コンベア1から順次乗せられてくる被加工物を移送主速度で移送すると共に、第2コンベア2に乗り移った被加工物が所定数量に達した際に当該移送主速度よりも高速な移送副速度にて被加工物を移送し、再び移送主速度に復帰することにて、後続の被加工物との間にシートを露出させるものであることを特徴とする。 【0011】本願第4の発明に係るパイ生地等の被加工物の梱包の前処理装置では、上記本願第3の発明に係るパイ生地等の被加工物の梱包の前処理装置にあって、上記の第2コンベア2が、コンベアベルト等の載置面部21と、載置面部を駆動する駆動手段22と、クラッチ等の変速手段23と、載置面部の駆動に伴って当該載置面部を順次覆うシートを供給するシート供給手段4と、上記移送主速度から移送副速度への変速及び移送副速度から移送主速度への復帰を制御する変速適時検出手段5とを備える。変速適時検出手段5は、被移送物の位置を検出するセンサ或いはタイマにて載置面部21のシート上に乗せられた被加工物が所定数量に達したことを検出し、変速手段23を制御するものである。変速手段23は、変速適時検出手段5の指令に従って駆動手段22の載置面部21への動力の伝達を切り換えることにより、上記移送主速度から移送副速度に載置面部21の移送速度を変速すると共に、移送副速度から移送主速度への復帰を行うものであることを特徴とする。 【0012】上記の構成を採る本願第1の発明に係る移送物の間隔開け方法では、先行して第2コンベア2に乗せられ所定数量に達した移送物と、その後続の移送物との間に、所望の間隔を確保することが可能となった。ここで所定数量とは、コンベアの移送方向についての数量をいい(例えば、ライン上、縦横五目状に配列された移送物の場合、移送方向の前後の位置が同じ横並びのものについての数量、即ちコンベアの移送方向と交差する方向に並べられた数量は考慮しない。コンベアの移送方向に沿って前後関係にある数量についてのみ対象とする。)、1つの場合を含むものであるが、特に、当該所定数量を複数とする場合において、先行する移送物群の最後尾の移送物と、後続の移送物群の先頭の移送物との間の間隔を、一つの移送物群内における先行する移送物と後続の移送物との間の間隔よりも、大きなものとすることができる。また、上記の本願第2の発明は、上記本願第1の発明を実施するに適した具体的手段を提供し得た。 【0013】上記の構成を採る本願第3の発明に係るパイ生地等の被加工物の梱包の前処理装置によって、生産ライン上を連続して送られてくるパイ生地等の被加工物を、切断や型抜によって複数に分割した後、ラインの移送方向に並んだ状態で順次ライン上に配された帯状のシートに乗せ、当該シートの前後を裁断することにて一定数量の被加工物が乗せられたシート片を形成し、シート片毎に被加工物を重ねて箱詰め前の集積を行う生産ラインにあって、分割後シートに先行して乗せられ所定数量に達した被加工物と、その後続の被加工物との間に、シートの裁断に適した間隔を確保することが可能となった。特に、シートの裁断を行う被加工物群間において、シートの露出を前後の被加工物の他の箇所に比して十分に確保することができ、シートの裁断を行い易いものとした。また、裁断手段を備えることにより、シートの上記裁断を人手によらず自動的に行い得るものとした。尚、この本願第3の発明は、本願第2の発明と産業上の利用分野及びその主要部の構成を同一とするものであり、パイ生地等の被加工物を移送物とするものである。更に、本願第4の発明は、本願第3の発明の作用を得るに適したより具体的な手段を提供し得た。即ち、被移送物の位置を検出する変速適時検出手段5にて、第2コンベア2のシート上に乗せられた被加工物が所定数量に達したことを検出し、変速手段23にて、第2コンベア2の移送速度を、上記移送主速度から移送副速度に載置面部21の移送速度を変速すると共に、移送副速度から移送主速度への復帰を行うことにて、シートの裁断を行う被加工物群間において、シートの露出を前後の被加工物の他の箇所に比して十分に確保することを可能とした。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本願発明の実施の形態について説明する。図1及び図2へ、本願発明の一実施の形態を示す。図1は、本願発明に係る装置の全体説明図である。図2は、その略斜視図である。説明の便宜上、各図中、Uは上方を、Sは下方を、Fは前方を、Bは後方を、示している。又、Nは、ラインの移送方向を示している。図1に示す通り、このパイ生地の梱包の前処理装置は、後方から前方に向けて、分割装置6と、第1コンベア1と、第2コンベア2と、集積装置7とを備える。各装置は、この順番で一つのラインを構成している。以下各部の構成について、順に説明する。 【0015】分割装置6は、パイ生地を移送方向Nに沿って縦に分割する縦切断刃61を有する縦切断部60と、移送方向Nの前後について移送ラインを横断するようにパイ生地を切断する横切断刃63を有する横切断部62とにて構成されている。この実施の形態において、上記の分割装置6は、第1コンベア1に付設されている。第1コンベア1は、ベルトコンベアであり、コンベアベルトなどの載置面部11と、このコンベアベルトへ電動機などの動力源10から駆動力を供給する駆動部12とを備える。 【0016】上記の第1コンベア1の移送先に第2コンベア2が配置されている。上記の第2コンベア2は、後方コンベア2aと前方コンベア2bの2つのベルトコンベアと、後方コンベア2aのコンベアベルト(載置面部21)の駆動に伴って後方コンベア2aのコンベアベルト(載置面部21)表面を順次シートで覆うシート供給手段4と、変速適時検出手段5と、裁断装置3(裁断手段)とを備える。 【0017】後方コンベア2aは、第1コンベア1の前方に配され、後方コンベア2aの前方に前方コンベア2bが配置される。上記の後方及び前方コンベア2a,2bは、夫々、コンベアベルト等の載置面部21と、電動機等の動力源20から動力を得て載置面部を駆動する駆動手段22と、クラッチ等の変速手段23とを備える(図2において駆動手段22,動力源20及び変速手段23の一部は、図面の煩雑を避けるため省略している)。後方及び前方コンベア2a,2b双方の載置面部21,21の通常の移送速度は、等速である。また、通常の移送状態において、後方及び前方コンベア2a,2bの載置面部21,21の移送速度(移送主速度)は、第1コンベア1の載置面部11の移送速度と、等速である。 【0018】シート供給手段4は、後方コンベア2aの下方に設けられ且つ間仕切り用のシートrを捲回するロール41と、後方コンベア2aの載置面部21の後部上方に設けられた押さえローラ40,40とを備える(図2において、図面の煩雑を避けるため押さえローラ40,40は省略している。)。押さえローラ40,40は、後方コンベア2aの載置面部21表面との間にて、ロール41に捲回されたシートrの一端を挟む。このため、後方コンベア2aの載置面部21の稼動に伴い、シートrは、前方Fに向けて引き出され、後方コンベア2aの載置面部21表面を覆う。尚、押さえローラ40,40は、後方コンベア2aの載置面部21上において、左右に位置し、載置面部21中央にて移送されてくるパイ生地の邪魔にならない。 【0019】裁断装置3は、後方コンベア2aと前方コンベア2bの両載置面部21,21の間において、その下方に配置された受け刃31と、その上方に配置され受け刃31に向けて前方コンベア2bの両載置面部21,21の間に振り下ろされる裁断用刃30とを備える。裁断用刃30は、間仕切り用のシートrを切断するのに適したものである。 【0020】変速適時検出手段5は、制御部50と、後方コンベア2aの上方に配置され後方コンベア2aの載置面部21の表面に向けられた第1センサ51及び第2セン52と、前方コンベア2bの上方に配置され前方コンベア2bの載置面部21の表面に向けられた第3センサ53と、集積装置7の上方に配置された第4センサ54と、操作部55とを備える。制御部50は、タイマを備える。第1センサ51については、分割装置6にて複数の小片hに分割されて第1コンベア1上を移送されてきたパイ生地の小片h…hが後方コンベア2aの載置面部21上(シートr4上)に順次乗せられて行き、移送方向Nについて所定の数量が後方コンベア2aの載置面部21に乗った際、その小片群g0の先頭を検出することが可能な位置へ、配置されている。第2センサ52については、後方コンベア2aの上をシートrを敷いた状態で当該シートrと共に移動して、後方コンベア2aの終点付近に達した小片hの先頭を検出することが可能な位置に配置されている。第3センサ53については、シートrと共に、パイ生地の小片hが、移送方向Nについて所定の数量が後方コンベア2aの載置面部21に乗った際、その先頭を検出することが可能な位置に配置されている。第4センサ54については、シート片r0と共に、パイ生地の小片h…hが、移送方向Nについて所定の数量が集積装置7に移行した際、その先頭を検出することが可能な位置に配置されている。 【0021】制御部50は、後方コンベア2aと前方コンベア2bの夫々の変速手段23,23を制御する。即ち、制御部50は、第1センサ51の検出信号を受けて、変速手段23,23を作動させ、通常速度即ち移送主速度で稼動している、後方コンベア2aと前方コンベア2bの両載置面部21,21の双方を、当該移送主速度よりも、高速な移送副速度に変速させる。この変速により、後方コンベア2aと前方コンベア2bの両載置面部21,21の双方の移送速度は、第1コンベア1の載置面部11の移送速度よりも大きくなる。尚、当該変速によっても、後方コンベア2aと前方コンベア2bの両載置面部21,21間において速度差はない。第1センサ51の上記変速作動適時の検出による変速開始から、制御部50の上記タイマに予めセットした時間を経過した際、制御部50によって、変速手段23,23を作動させ、移送副速度で稼動している、後方コンベア2aと前方コンベア2bの両載置面部21,21の双方を、移送主速度に復帰させる。この他、上記の制御部50は、第2センサ52の検出信号を受けて、裁断装置3を作動させ、裁断用刃30を振り上げさせる。また、制御部50は、第3センサ53の検出信号を受けて、上記裁断装置3を作動させ、裁断用刃30を振り下ろすものである。更に、制御部50は、集積装置7の作動も制御する。 【0022】上記の前方コンベア2bの前方に配された、集積装置7は、中央に配設された可動コンベア70と、可動コンベア70の左右に配置された固定台71,71と、油圧、機械式手段又は電動などの周知の昇降手段により上方より固定台71,71に向けて降下する押さえ板72,72と、受け皿移動装置(図示せず。)を備える。可動コンベア70の下方には、受け皿移動手段に乗せられた受け皿73が配置されている。可動コンベア70は、上記の受け皿73の上方からそれより前方に、その全体を移動することが可能である。 【0023】次に上記装置によるラインの稼動の状態について説明する。先ず、練られたパイ生地h0の移送に適した通常の稼動速度にて、コンベアベルト(載置面部11)を稼動する第1コンベア1上において、パイ生地h0は、上記の分割装置6(の縦切断刃61及び横切断刃63)にて、少なくともその移送方向Nについて、複数のパイ生地の小片h…hに分割される。上記において、複数の小片h…hは、分割装置6にて複数に区画されるのみであり、互いの位置を変えるものではない(互いの前後の間隔は詰められたまである)。即ち、上記分割によって、パイ生地h0は、小片群g0とされる。 【0024】第1コンベア1の載置面部11にて移送されてきた、上記の小片群g0は、第2コンベア2の後方コンベア2aの載置面部21に順次乗せられて行く。制御部50については、作業者の操作部55の操作によって、予め、載置面部21の移送速度(移送主速度及び移送副速度)と、個々の小片hの(移送方向Nに沿った)前後の幅と、所定の箱詰めする際の一段とするに適した(移送方向Nについての)所定の数量と、前述のタイマの時間の設定を行うことができる。ここで設定した所定の数量の小片h(図示の例では、前後に4個)が、第1コンベア1から上記後方コンベア2aの載置面部21上に乗せられたことを、その小片群g0の先頭位置を第1センサ51が検出する。当該検出より、前述の制御部50の変速手段23,23の制御が行われ、載置面部21,21の移送速度について、第1コンベア1の載置面部11の移送速度と等速であった移送主速度から、それより高速な移送副速度に切り換えられる。そして、タイマに設定した時間経過後、再び、載置面部21,21の移送速度が移送主速度に復帰する。この後方コンベア2aの載置面部21の、低速から高速への変速、所定時間後の高速から低速への復帰の、一連の動作によって、図2へ示す通り、小片群g0は、所定数量毎に前後に、間欠した状態に間隔wが開けられる。小片群g0は、箱詰めの際の一段を構成するのに適した数量の小片h…hの集合g…gに、上記間隔wによって区分けされる。この間隔wは、上記の操作部51の操作によって、シートrの表面を、小片h…h間から露出させるのに適したものに、予め決定しておく。間隔wの決定は、小片hの集合gの前後幅や、移送主速度及び移送副速度、裁断用刃30の作動速度等を考慮して、決定される(この決定自体も、制御部50に行わせるものとして実施可能である)。通常30cm前後のパイ生地小片hの集合gの移送方向幅に対して、上記の間隔wは、10cm前後とするのが好ましい。但しこのような数値は、必要に応じて変更可能である。 【0025】上記の通り、後方コンベア2aの上をシートrを敷いた状態で当該シートrと共に移動して後方コンベア2aの終点付近に達した集合gの先頭の小片hを、第2センサ52が検出することによって、裁断装置3の裁断用刃30が振り上げられる。当該裁断用刃30の下を潜って、各小片h…hは、後方コンベア2aから前方コンベア2bへ移行する。一つの集合gを構成する小片h…hの後方コンベア2aから前方コンベア2bへの移行が済み、後続の集合gとの間の間隔w位置が裁断用刃30の下にさし掛かったことを、第3センサ53が、前方コンベア2bへ移行した集合gの先頭の小片hを検出することにより検知する。当該検出により、制御部50は、裁断用刃30を後続の集合gとの間にて露出するシートrに振り下ろす。これにて、一つの集合g毎に、その集合gを乗せるシート片r0に、帯状のシートrが裁断される。 【0026】上記のシート片r0と共に、前方コンベア2bから、集積装置7の可動コンベア70のコンベアベルト上に、集合gは移行する。第4センサ54にて、可動コンベア70上に、一つの集合gが完全に乗ったことを検出した際、制御部50は、上方より押さえ板72,72を降下させ、固定台71,71と押さえ板72,72とにシート片r0の左右両端部を挟持させる。当該挟持後、制御部50は、固定台71,71を残して、その前方に可動コンベア70の全体を摺動させる。挟持されているシート片r0とその上の小片h…hの集合gは、固定台71,71に残り、押さえ板72,72の上昇により挟持から開放され、下方の受け皿73に落とされる。所定数の集合gが積載された受け皿73は、受け皿移動装置にて、梱包用箱(図示せず。)のある位置に移送される。 【0027】図面の煩雑を避けるため、図示はしないが、各第1及び第2コンベア1,2上方の適宜位置に粉降り器を設けて、パイ生地表面に、適宜必要な食用粉を振るようにするのが好ましい。 【0028】上記の第2コンベア2が備える、後方及び前方コンベア2a,2bは夫々別々の動力源20,20を備えるものとしたが、同一の動力源から駆動力の供給を受けるものとしても実施可能である。また、上記の実施の形態において、第2コンベア2の後方コンベア2aの移送速度と前方コンベア2bの移送速度とは、等速としたが、両者は常時等速である必要はなく、例えば、集積装置7への移行に際しては、前方コンベア2bの移送速度が後方コンベア2aの移送速度よりも高速となるものであってもよい。 【0029】センサー50,51の配置や、読み取り箇所については、上記と異なる位置や箇所としても実施可能であり、上記に限定するものではない。また、上記の実施の形態では、シートrに小片h…hを乗せる際に前後の集合g,g間の間隔を開けるものとしたが、この他、このような間隔を開けた後、シートrに各集合g…gを乗せて行くものとしても実施可能である。例えば、第2コンベア2において、後方コンベア2a1と前方コンベア2bとの間に、シートrをライン上に供給するための別途のコンベアを介するものであっても実施可能である(図示せず)。上記の実施の形態は、縦横の切断によってパイ生地を複数に分割するものであった。この他、型抜きによって、パイ生地を複数に分割するものであっても実施可能である。そのような実施の形態について、図3を用いて説明する。図3へ示す通り、この装置の分割装置6は、所望の輪郭の小片hをパイ生地h0から打ち抜くことが可能な押型63…63と、パイ生地h0の不要な部位、即ち、小片h…h以外の部分を除去する剥がし部64とを備える。押型63は、筒状の刃を備えたものである。剥がし部64は、第1コンベア1上を移送されてくる移送物即ちパイ生地h0を掬うように、第1コンベア1の載置面部11の上に斜めに配置されたコンベアである。装置の動作について説明すると、第1コンベア1上を運ばれてくるパイ生地h0に対して、昇降可能な押型63…63を、上方より押しつけて、所望の輪郭の小片h…hをパイ生地h0の他の部位と区画する。そして、作業者が、押型63…63にて区画されたパイ生地h0の先端h1を剥がし部64の上に乗せる。この後順次、パイ生地h0の不要な部位は、剥がし部64の上に乗せられてゆく。そして、型抜きされた小片h…hのみが、第2コンベア2に向けて第1コンベア1上を移送される。上記の通り、作業者がパイ生地h0の先頭のみを剥がし部64の上に乗せれば、後は、装置に作業を任せることができる。押型63は、この実施の形態において、円形のパイの作成に合わせて円筒形である。この他、パイの形状に合わせて、例えば多角形のパイの作成を予定する場合は、そのような多角形の刃を備えた押型63を用いて実施することが可能である。この他楕円形や長円形のパイを作成する場合は、そのような形状の押型63を用いて実施すればよい。また、花や木の葉などの植物や動物或いは乗り物などの、輪郭を有する刃を備えた押型63…63を用いて、そのような形状のパイの作成を行うことも可能である。図3において、横に並んだ押63…63の全てが同じ形状のものを示した。この他、図示はしないが、押型63…63の配列については、異なる種類のもの(例えば、円形と多角形)が配列されたものであっても実施可能である。その場合、異なる形状のパイの小片を同時に作成することができる。この図3に示す実施の形態においても、特に示した構成以外の構成については、上記図1及び図2に示す実施の形態と同様である。 【0030】ここで、本願発明をパイ生地等の被加工物の梱包の前処理装置について実施した場合を総括すると、次の通りである。このパイ生地等の被加工物の梱包の前処理装置は、ライン上を連続して送られてくるパイ生地等の被加工物を、切断や型抜によって複数に分割した後、ラインの移送方向に並んだ状態で順次ライン上に配された帯状のシートに乗せ、当該シートの前後を裁断することにて一定数量の被加工物が乗せられたシート片を形成し、シート片毎に被加工物を重ねて集積するものであり、上記分割から集積位置への被加工物の移送を、分割後の被加工物を順次乗せて移送する第1コンベア1と、第1コンベア1から運ばれてきた被加工物を上記シートの上に順次乗せて移送する第2コンベア2の、少なくとも2つのコンベアにて行うものである。即ち、この装置は、裁断用刃を第2コンベア2上に振り下ろすことにてシートの上記裁断を行う裁断手段を備える。第2コンベア2は、第1コンベア1から順次被加工物が乗せられてくる被加工物を移送主速度で移送すると共に、シート上に乗せられた被加工物が所定数量に達した際に当該移送主速度よりも高速な移送副速度にて被加工物を移送し、再び移送主速度に復帰することにて、後続の被加工物との間にシートを露出させるものである。そして、特に、第2コンベア2の上記移送主速度を、第1コンベア1の移送速度と等しいものとすることにより、次の作用・効果を得ることができる。即ち、上記のように、分割後の一枚のシート片に乗せられ且つ集積時の一段を構成するパイ生地等の被加工物が、複数であった場合(所定数量を複数とする場合)、シート裁断の位置でのみ、前後の被加工物間の間隔を広げ、前後の被加工物の他の位置では、分割時以上に間隔を開けない状態を維持するものであるため、シートの裁断位置以外において、前後の被加工物の間隔を裁断時のままの纏まった状態に(詰めた状態に)維持することができ、集積やその後の箱詰めのための取り扱いの便を損なわない。従って梱包作業の自動化をも実現しやすいものとする。換言すると、分割後のパイ生地等の小片について、箱詰めのために必要な纏まりを阻害することなく、シートの裁断に適した上記の間隔を確保することができるのである。 【0031】食品を対象とする装置として総括すると上記の通りであるが、本願発明に係る装置は、食品にのみ限定するものではなく、食品以外の被加工物を対象としても用いることが可能である。但し、上記の通り、本願発明に係る装置は、被加工物として食品を対象とするのに適し、とりわけ、被加工物として、マーガリン、パイ生地、チーズ、バターなどの、粘性食品を対象とするのに適する。また、上記において、粘質物の梱包の前処理として、シートを切断してその上に被加工物を乗せることを前提としたが、このようなシートの供給や裁断の構成を持たないものであっても実施可能である。即ち、シートの裁断のために被加工物間の間隔を開ける、という用途に限定するものではない。 【0032】 【発明の効果】本願第1の発明の実施によって、先行する所定数量の移送物と、その後続の移送物との間に、所望の間隔を確保することが可能となった。特に、複数の移送物間の所定の位置に、他の位置における移送物間の間隔よりも大きな間隔を確保することを可能とした。本願第2の発明の実施によって、上記本願第1の発明が奏する効果を実現し得る具体的装置を提供し得、これにてシート裁断の自動化を実現した。本願第3の発明の実施によって、パイ生地等の製造から半製品の梱包までの過程において、正確且つ円滑に行うのに作業者の熟練を要し能率も悪いものであった、箱詰めの際の間仕切りとなるシートのライン上での裁断を、熟練を要することなく能率良く行うことを可能とした。また、これにて、当該裁断の機械化を実現可能なものとし、ラインの自動化に多大な効果を奏する。その結果、パイ生地等の製造から、その半製品の梱包までのラインの完全自動化を可能とした。本願第4の発明の実施によって、上記本願第3の発明を実現する、より具体的な手段を提供し得た。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000211341 【氏名又は名称】中崎 卓
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| 【出願日】 |
平成14年3月6日(2002.3.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100086346 【弁理士】 【氏名又は名称】鮫島 武信
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| 【公開番号】 |
特開2003−250428(P2003−250428A) |
| 【公開日】 |
平成15年9月9日(2003.9.9) |
| 【出願番号】 |
特願2002−59759(P2002−59759) |
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