| 【発明の名称】 |
球状物体焼上装置の焼板 |
| 【発明者】 |
【氏名】鷹 和夫
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| 【要約】 |
【課題】自動的にたこ焼等の球状物体を焼上げる焼板であって、材料を焼上げる際に、材料の焼孔からの飛出しを防ぎ、自動的に効率よく焼上げる。
【解決手段】焼板1に所望数の焼孔2,2,…を形成させる。その際に焼板1には中心より等距離に且つ等間隔に所望数の焼孔2,2,…を形成させる。焼孔2,2,…には中心と焼孔2の中心を結ぶ放射線Yより適宜幅になるように形成した開口3を形成させる。該開口3に形成片9を離脱自在に嵌合させる。焼孔2の開口3の対向面、即ち原料の寄せられる側の縁部22を外方に傾斜形成させる。焼板1の中央には円筒状の回転体5を設置し、回転体5に突起52を設ける。この回転体5をモーターにて回転させ、突起52により形成片9下端にてたこ焼原料を少しずつ回転させる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 焼板に適宜所望数の焼孔を形成させると共に、焼孔の下半分を半球状に形成させ、その上部に少なくとも原料が寄せられる側の縁部を外方に適宜傾斜させ起立させたことを特徴とする球状物体焼上装置の焼板。 【請求項2】 縁部の傾斜角は5〜20°であることを特徴とする請求項1に記載の球状物体焼上装置の焼板。 【請求項3】 焼板に適宜所望数の焼孔を形成させると共に、焼孔の下半分を半球状に形成させ、その上部にたこ焼等の原料が寄せられる側の縁部に起立壁を形成させることを特徴とする球状物体焼上装置の焼板。 【請求項4】 焼板に適宜所望数の焼孔を形成させると共に、焼孔の下半分を半球状に形成させ、その上部に原料が寄せられる側の縁部を外方に漸次浅くなるように拡開形成させたことを特徴とする球状物体焼上装置の焼板。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、球状物体焼上装置、就中自動たこ焼器等の焼板に関するものである。 【0002】 【従来の技術】たこ焼は従来、焼板の凹部に生地を入れ、下面が焼けた頃、串等でひっくり返して焼き、この動作を数回繰返して球状に焼上げていたものである。 【0003】これに対し、機械的、自動的にたこ焼を焼く装置として、焼板を振動自在に構成し、凹部に生地を入れて下部が適当に焼けた頃、焼板を振動させ生地を回転させるようにした装置が提案されている。その代表は特許第2793802号、特許第3096842号に係る発明である。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】 然し乍ら、焼板を振動させることは、機構上先ず振動する焼板の受部たる本体を強固に構成する必要があり、又振動部の構成、又振動される焼板等皆頑丈に作成する必要があり、極めて大きく且つ重量が大にならざるを得なかった。このため製造コストも大で、しかも振動によって温度制御機構、振動部等の寿命が短く、保守、整備に手間がかかる等の欠点がある。更に、設置場所も広く必要で、設置場所も限定される。 【0005】又、焼く動作についてみると、振動させることは、焼板の凹部から生地が離れることであり、振動させ乍ら焼くことは焼き効率の面から熱効率が悪く、焼き上がりに時間がかかり、焼上げコストが高くなる。 【0006】又、焼く動作について更に詳細に見ると、例えば焼板を振動させる場合に、原料が振動方向の縁部に当って焼孔より外方に飛出すことがあり、この飛出した部分を放置するとそのまま焼けてしまい、その部分の原料の回転を阻止し、丸く球状にならないことになる。これを防ぐために焼孔を深くすることが行われると、焼孔の清掃が面倒であり、且つ熱効率が悪くなり、更には生地の回転に円滑さを欠く等の欠点が出る虞れがある。そのためこの飛出しの部分を人手により原料に戻す操作が必要になり、手間が掛かり自動化が阻害されることになる。この傾向は他の自動焼器についても、例えば焼孔の一部を上昇させて原料を回転する機構でも同じである。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明においては、自動たこや機器等において、原料を焼く際に、自動的に原料に回転を与えるために原料に回転力を付す動作による原料の焼孔からの飛出しを防止し、飛出しがあってもそれを焼孔に戻すことができ、更にたこ焼の生地の回転の際に、焼孔を浅く形成しても、生地の焼孔からの飛出しを防止し、これにより焼孔の清掃が容易であり、且つ生地の回転も円滑で焼き上げ効率がよりよくなる他、たこ焼の生地が、常に焼板の凹部に接し、焼かれているので、回転せしめられているときでも焼かれており、焼き効率がよく、仕上がりが速く人手を要さずたこ焼が出来、装置は小型、軽量で簡単に構成され、持運び容易で何処でも手軽に使用できるものである球状物体焼上装置の焼板を提案せんとするもので、第1に焼板に適宜所望数の焼孔を形成させると共に、焼孔の下半分を半球状に形成させ、その上部に少なくとも原料が寄せられる側の縁部を外方に適宜傾斜させ起立させたことを特徴とし、第2に焼板に適宜所望数の焼孔を形成させると共に、焼孔の下半分を半球状に形成させ、その上部にたこ焼等の原料が寄せられる側の縁部に起立壁を形成させることを特徴とし、第3に焼板に適宜所望数の焼孔を形成させると共に、焼孔の下半分を半球状に形成させ、その上部に原料が寄せられる側の縁部を外方に漸次浅くなるように拡開形成させたことを特徴とする。 【0008】 【発明の実施の形態】 以下図面に示す実施形態について本発明を詳細に説明する。1は焼板で、鉄板、鋳物等の金属体、セラミック等の非金属体により円形又は方形等所望形状に構成され、所望数の焼孔としてのたこ焼孔2,2,2,…を形成させてある。たこ焼孔2,2,2,…は円形の場合、中心点Xより放射線状且つ等距離で設けるが、放射線は等間隔がよい。このたこ焼孔2は下部は半球状21で、上部は上方にやや拡開させておく。この拡開は外方に傾斜させて縁部22を傾斜させて形成させる。この傾斜角αは5〜20°がよい。又、原料が寄せられる側の縁部22Aをより高く形成させることは推奨される(図5)。原料が寄せられる側とは図においては中心点Xより離れた方である。更に換言すれば、後述の形成片9の設置位置のたこ焼孔2の対面側である。又、振動機構を使用する場合は振動方向一側又は両側である。又焼板1就中たこ焼孔2内はテフロン(登録商標)加工をすることは推奨される。 【0009】3はたこ焼孔2に設けられた開口で、焼板1の中心点Xと各たこ焼孔2の中心を結ぶ放射線Yから適宜幅に形成させてあり、たこ焼孔2の上縁から下部の半球状21の下底近くに至り、下底には及ばない。たこ焼孔2の内側縁上部は開口3上方を除いて盛上部15を焼板1の凹部4に面して形成させ、たこ焼孔2に収納したたこ焼原料が凹部4に入るのを防ぐようにすることは推奨される。更にその上に蓋16を設けることも出来る。5は回転体で、焼板1に形成させた凹部4に位置させ、器筐6に支持軸7を介して支承させ且つ回転自在としてある。回転体5はその外側縁51を開口3,3,…に隙間を置いて、対向設置すると共に、回転方向に斜状の突片52を設けてある。 【0010】又焼板1の中央部に軸孔11を穿設し、回転体5中央を蝶螺子71によりに固定した支持軸7を回転自在に挿通させてある。8は押圧片で円板状に形成され、一点で径を小さくなる如く段81を設け、順次径を回復させる如く構成してある。押圧片8は回転板5の中央突部53上に載置され、支持軸7に固定されている。 【0011】9はたこ焼孔2の構成部の一部を、その構成部から離脱可能に構成した形成片で、中心点Xを通る放射線Yより適宜幅に形成され、その前面はたこ焼孔2の曲面と同様に形成され、たこ焼孔2の上縁より下底中央には至らない側壁に形成される開口3に嵌合自在に形成されている。又、その下端には、たこ焼孔2の半球部21より内方に突出する係止部91を設けることは推奨される。この係止部91を設けず、半円状の下端が上方回動により、たこ焼原料に係止されるので、それだけでもよい。又、該形成片9はたこ焼孔2と同様にテフロン(登録商標)加工をすることは推奨される。形成片9はたこ焼孔2の構成部として前面はたこ焼孔2の一部を形成し、背面はやや斜状の押圧部92を構成してある。又形成片9は、その前部底面93は開口3に載置きし、その後部底面94を回転体5に載置する如く構成してある。 【0012】10はヒーター等の熱源で、焼板1に直接或はその下部に設置してあるが、これに限ることなく、ガス、炭火等の熱源を別途設け或はガスコンロ、携帯コンロ等を利用することにより、焼板1を直接加熱することも出来る。 【0013】12は支持板で、器筐6底部に固定してあり、支持軸7をベアリング等を介し、回動自在に支承させてある。該支持板12にはモーター13を設け、支持軸7に連結させてある。その際、減速器を介し又は介さず支持軸7により、回転体5を所望速度で回動させる。又回転体5は手動による回動も出来る。例えばハンドル先端に設けた歯車を回転体5の上部又は下部に設けた鋸歯部に係合してハンドルの回転により回転体5を回動できる。又別のハンドルの小回転により、支持軸7に設けた歯車をラチェット機構を介して回動させ、回転体5を回動させる等、回転体5の回動は種々の公知の手段により行われる。焼板1を2枚又は4枚を1つの器筐6に載置して夫々に使用作動させることが出来る。又、その際に1つのモーター13にて各回転体5,5,…を同時又は選択的に使用することも出来る。14は熱の下部への伝達を防止する遮熱板である。 【0014】 【実施例】次いで、その作動について説明する。先ず、ヒーター等の熱源10により焼板1を加熱させる。この際回転体5は熱源10より少し離して設けられることにより加熱は減少される。所望によりたこ焼孔2,2,…に油を引く。次いで、たこ焼孔2,2,…に所望の、例えば蛸等の具を入れた生地を投入する。これにより、生地が焼板1のたこ焼孔2,2,…にて加熱されて焼かれる。たこ焼孔2及びその一部たる開口3に対応して設置された形成片9に生地が接しており、たこ焼孔2にて焼かれる。外側が焼けた頃に回転体5を回動させる。この回転はモーター13の駆動により、或はハンドルにより行われる。回転体5の回転により、その突片52は斜状521により形成片9の後部底面93に当り押上げ先端を押上げる。この形成片9に接している部分は、液状の生地から、表面が焼け、少し硬くなっているため、形成片9の先端の上昇により、係止部91に係止されて、たこ焼原料はつられて回動せしめられる。この回動は形成片9の係止片9が上昇するたこ焼孔2の側縁下部から上縁近くまで回動される。球状のたこ焼の1/4〜1/5生地は回転せしめられる。この時、上方の焼けない原料部分は、移動により空白となった部分に流れ、加熱されたたこ焼孔2により焼かれる。 【0015】この際、原料の上部は水状乃至はドロドロ状態であり、焼かれた部分が回転されると、その上部は回転方向即ち形成片9により回転される側と反対の縁部22に投げ出されるように当てられる。そのため原料の水状等の一部は縁部22を越えて出る状態になる。そこに縁部22が高く形成されたり傾斜角αを以って形成されたりしているため、そこに当り自重にて焼孔2に流れて他の原料と一緒になり、焼かれることになる。 【0016】回転体5の回転により、形成片9を押上げてい突片52は移動し、次の形成片9の下部に至る。この突片52の移動により押上げられていた形成片9は落下し、外側縁51に載る。この時、形成片9の押圧部92を押圧していた押出片8は段81に至り、その押圧を止める。そこで形成片9は回転体5上を自重により滑り、後退する。このままでは形成片9がたこ焼孔2から後退するので、押出片8で形成片9を押出したこ焼孔2を構成させる。 【0017】このため、たこ焼孔2,2,…の他の箇所にて焼かれた部分も、その部分からはがされ、回転せしめられる。この生地の焼きながらの回転により、焼き残り部分も焼かれて回転する。このようにして回転体5の回動につれて1つのたこ焼孔2のたこ焼原料が、次いで次のたこ焼孔2のたこ焼原料が、と次々順次小ピッチずつ押上げられ、回転せしめられ、全体が焼かれ、球状のたこ焼が形成される。 【0018】又、他の実施例について説明する。形成片9の後部底面94に突起を設け、該突起を支点として形成片9が後方へ回動する如く構成する。即ち、形成片9の係止部91が押上げられる構成である。押圧片8はその外端張出片が1つの形成片9のみに当り、これを押下げる構成とする。例えば、下方突片により形成片9の後端片95を押下げる構成である。これにより、押圧片8の回動により、押圧片8の下方突片が形成片9の後端片95を押下げると、形成片9は突起を支点として回動され、係止部91が上方回動され、たこ焼原料を回動する。この押圧片8は円板でなく、単なる適宜幅の板体又は杆体にて構成されてもよい。 【0019】 【発明の効果】 以上述べたように本発明の請求項1によれば、焼板に適宜所望数の焼孔を形成させると共に、焼孔の下半分を半球状に形成させ、その上部に少なくとも原料が寄せられる側の縁部を外方に適宜傾斜させ起立させたので、たこ焼等の生地を回転させる際に、原料の水状部分が焼孔より飛出さんとするとき、傾斜させた起立縁部に当り、焼孔に戻り落ち、飛出しが防止され、縁部を高くしなくても済み、生地の回転が円滑に行き、熱効率がよく、焼板、焼孔の清掃も容易である他、構造も簡単である焼板を提供できる。 【0020】又、請求項2によれば、縁部の傾斜角は5〜20°であるので、その傾斜によ上記請求項1の効果をより一層上げることが出来る。 【0021】又、請求項3によれば、焼板に適宜所望数の焼孔を形成させると共に、焼孔の下半分を半球状に形成させ、その上部にたこ焼等の原料が寄せられる側の縁部に起立壁を形成させるので、焼孔を浅く形成しても生地の飛出しが確実に防止できる他、上記請求項1の効果を上げることが出来る。 【0022】更に、請求項4によれば、焼板に適宜所望数の焼孔を形成させると共に、焼孔の下半分を半球状に形成させ、その上部に原料が寄せられる側の縁部を外方に漸次浅くなるように拡開させたので、焼板自体に突起を形成させず、薄く、軽く形成できる他、上記請求項1の効果を上げることが出来る。
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| 【出願人】 |
【識別番号】501323310 【氏名又は名称】鷹 和夫
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| 【出願日】 |
平成14年5月14日(2002.5.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100063842 【弁理士】 【氏名又は名称】高橋 三雄 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−325093(P2003−325093A) |
| 【公開日】 |
平成15年11月18日(2003.11.18) |
| 【出願番号】 |
特願2002−138048(P2002−138048) |
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