| 【発明の名称】 |
非農地用雑草抑制剤およびその製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】飯島 義彦 【住所又は居所】東京都中央区日本橋馬喰町1−7−6 大日精化工業株式会社内
【氏名】林 孝三郎 【住所又は居所】東京都中央区日本橋馬喰町1−7−6 大日精化工業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】高い汎用性を有するとともに、環境に優しく、毒性がなく、雑草の生育を確実に抑制し、非農地の利便性や生活環境を高めることができ、人体への影響の少ない安全な雑草抑制剤を提供すること。
【解決手段】桂皮酸を含有することを特徴とする非農地用雑草抑制剤およびその製造方法。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 桂皮酸を含有することを特徴とする非農地用雑草抑制剤。 【請求項2】 前記桂皮酸が、水系媒体に高濃度に分散されている請求項1に記載の非農地用雑草抑制剤。 【請求項3】 前記桂皮酸が、分散剤を使用して分散されている請求項2に記載の非農地用雑草抑制剤。 【請求項4】 前記桂皮酸が、アルカリ性溶解助剤によりその水に対する最大溶解度を超える濃度に水に溶解してなる請求項1に記載の非農地用雑草抑制剤。 【請求項5】 前記溶解助剤が、トリポリリン酸ナトリウム、水酸化カリウムおよび炭酸カリウムからなる群から選択される少なくとも1種である請求項4に記載の非農地用雑草抑制剤。 【請求項6】 前記桂皮酸の濃度が、25重量%以下である請求項1に記載の非農地用雑草抑制剤。 【請求項7】 桂皮酸と水系媒体とを分散メディアの存在下に混合分散することを特徴とする非農地用雑草抑制剤の製造方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、雑草の生育を抑制する雑草抑制剤に関する。さらに詳しくは、公園、河川敷、道路および工場敷地などの非農地において、利便性や生活環境を著しく低下させる雑草の生育を抑制するのに有効な、安全で確実な非農地用雑草抑制剤およびその製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、前記の如き非農地の除草対策には様々な除草剤が使用されてきた。除草剤にはフェノール系、ジフェニールエーテル系、酸アミド系、トリアジン系、カーバメイト系、フェノキシ系などの種類があるが、その多くは変異原性が報告されたり、ニトロソ化合物などの有害分解代謝物の生成が懸念されたりして、人畜に対する毒性を少なからず有している。このような除草剤の中には、環境ホルモンとしての疑いも取沙汰されているものも少なくない。このような除草剤の使用は残留毒性や環境汚染の面から問題を生じている。 【0003】一方、人体や環境に対して比較的安全な除草対策として、フィルム状(被覆型)マルチ材の利用があるが、これらは、各種の遮光性材料により除草するシステムであり、敷設場所が限られるうえ、敷設に多大の手間がかかる。また、液体マルチ剤は比較的簡便に使用できるが、水を媒体とするために、水田には有効であるが、非農地には不向きである。また、アイガモなどの鳥類を利用する方法もあるが、この場合も水田の除草に限られていた。従って、環境にやさしく、人体に安全で、しかも広範囲に利用できる汎用性の高い雑草対策が望まれていた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、高い汎用性を有するとともに、環境に優しく、毒性がなく、雑草の生育を確実に抑制し、非農地の利便性や生活環境を高めることができ、人体への影響の少ない安全な雑草抑制剤を提供することである。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、桂皮酸が雑草の生育を良好に抑制することを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、桂皮酸を含有することを特徴とする非農地用雑草抑制剤およびその製造方法を提供する。 【0006】 【発明の実施の形態】次に好ましい実施の形態を挙げて本発明をさらに詳しく説明する。本発明で雑草抑制剤として使用される桂皮酸は、植物関連の天然に存在する物質であり、さらに食品添加物でもあるので、極めて安全性が高い物質である。桂皮酸は、抗菌・防黴作用をも有する(特開平5−117125号公報および特開平8−259408号公報)ので、本発明の雑草抑制剤は、雑草抑制のみならず、環境衛生の保持にも効果を発揮する。 【0007】本発明において抑制対象の雑草としては、例えば、一年生雑草ではノビエ類、カヤツリグサ、メヒシバ、アカザ、ハコベ、ナズナ、スズメノカタビラなどが挙げられ、多年生雑草では、ススキ、カタバミ、クズ、イタドリ、ヨモギ、セイタカアワダチソウ、ヨシ、ササ類、スギナ、マツバイなどが挙げられる。本発明の雑草抑制剤は総じてこれらのどの雑草にも有効であるが、特にノビエ類、メヒシバなどといったイネ科雑草やカタバミ類の雑草などに対して効果が大きい。 【0008】一般に、除草剤は植物と直接接触すると、その部分が枯れる接触型、葉や茎の中に除草成分が吸収され、薬剤が移行して徐々に除草効果を現す移行型に分けられる。接触型除草剤は接触した部位に留まり、その部分にのみ効果を及ぼし枯れさせるシステムであり、一般に毒性が高く、人体や環境に対する安全性が問題となる。 【0009】これに対して、移行型除草剤(薬剤)は、接触部分から植物を枯れさせるのではなく、ホルモンバランスなどに影響を与える生理物質として作用するものであるので、比較的他の生体に対する毒性が少なく、従来の除草剤より安全で環境に対する負荷も少ない。 【0010】本発明の雑草抑制剤は、この範疇に属するものであり、主成分である桂皮酸は食品添加物で、しかも他の移行型除草剤に散見される変異原物質や環境ホルモンとしての疑いも認められていないので、極めて高い安全性を具備している。本発明の雑草抑制剤は、移行型除草剤の中でも2,4−D(2,4−ジクロロフェノキシ酢酸)やMCP(2−メチル−4−クロロフェノキシ酢酸)などの、植物の異常成長をおこさせ、除草効果を発揮するホルモン型の除草剤と似た機構で雑草抑制効果を発現すると推定される。すなわち、桂皮酸が細胞の分裂と伸長に関与する植物ホルモンであるオーキシンの作用を攪乱し、細胞分裂の抑制、葉緑素の形成阻害、呼吸作用の異常増進などが生じ、植物体内の生理的バランスが崩れて異常成長をおこさせることによって、雑草抑制効果を発現すると推定される。 【0011】本発明の雑草抑制剤は、例えば、それを種々の形態で植物に散布するか、またはその水溶液や分散液などに植物の根や茎を浸すことにより、或いは当該植物が元々根の周辺に存在する桂皮酸の水溶液や分散液などを吸い上げることにより、移行型雑草抑制剤として作用する。移行型薬剤は茎葉や根部から吸収されて、植物体内を移行して効果を発揮する。散布後植物体全体に移行するため、多少のかけむらは許容される。 【0012】本発明の雑草抑制剤の使用形態は、特に制限されないが、上記の雑草抑制物質である桂皮酸を水に易分散性の粉体或は顆粒状などとして、また、上記の雑草抑制物質を、水または他の溶剤に溶解、乳化、分散或いは懸濁させた溶液、乳化液、分散体或いは懸濁液などの液体状で使用される。 【0013】液体状として使用する場合には、予め所定の濃度に希釈したものでも、濃厚液として使用時に希釈して使用するものでもよい。さらに必要により展着剤や他の除草剤やその他の添加剤などと混合して用いることができる。また、上記の雑草抑制物質をシクロデキストリンやゼオライト、シリカなどの担体に担持させた粉末としても使用できる。 【0014】本発明の雑草抑制剤の使用量は特に限定されないが、特に効果的な使用量は、桂皮酸を0.05〜5.0重量%の濃度で含む溶液、乳化液、分散体、或いは懸濁液を1m2の土壌に桂皮酸の絶対量が0.5〜350gになるように施用することが望ましい。濃度が低すぎると十分な効果が発揮されない場合があり、濃度が濃すぎると周囲の環境に悪影響を与えることがある。 【0015】本発明の雑草抑制剤としての水性分散体は、分散剤を使用する一般的に知られている分散方法により製造することができる。例えば、桂皮酸を分散剤および水と混合し、この混合物をサンドミルなどの分散機のベッセルに入れ、120rpm程度の回転数で3時間ほど分散処理をすることで水性分散体の雑草抑制剤が得られる。 【0016】本発明において用いられるサンドミルは、円筒状容器内に分散メディアとして小径(0.2〜5.0mm)の球状のものを内容積の30〜95%に充填し、さらに容器内部に分散メディヤを攪拌する回転機構を備えている構造のものである。円筒状容器の容積は0.3〜250リットル、材質としては、例えば、安定化ジルコニア、アルミナ、ゴム製などが好ましく、分散メディヤの材質としては、例えば、安定化ジルコニウム、アルミナ、ガラスビーズなどが使用できる。使用条件としては回転数300〜3,000rpm、桂皮酸のスラリー供給量は0.2〜5,000ml/min.で、必要に応じて複数回分散機を通すことが望ましい。 【0017】水系媒体としては、水、水と水に可溶性のアルコール類、ケトン類、エステル類、エタノールアミン類などの有機溶剤との混合溶剤が使用されるが、水が特に好ましい。また、桂皮酸などの平均粒子径は特に限定されないが、3μm以下が好ましい。 【0018】本発明に用いる分散剤としては、水系媒体で使用される分散剤であれば、いずれの分散剤も使用可能である。例えば、天然物系、無機化合物系、重合物系または特殊活性剤系が用いられる。天然物系としては、例えば、リグニンスルホン酸塩やカルボキシメチルセルロース(CMC)などが、無機化合物系としては、例えば、ヘキサメタリン酸塩などの縮合リン酸塩などが、重合物系としては、例えば、ポリアクリル酸塩、アクリル酸−マレイン酸共重合物の塩、オレフィン−マレイン酸共重合物の塩などが挙げられる。特殊活性剤としては、例えば、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸塩や多環の特殊非イオン活性剤などが用いられる。 【0019】また、水系分散剤としては、天然物由来などの陰イオン系、陽イオン系、非イオン系、または両性系の各種界面活性剤が用いられる。陰イオン系活性剤としては、例えば、ヒマシ油、ナタネ油、オリーブ油などの油脂類の硫酸化塩および硫酸エステル化塩、マレイン酸と高級アルコールのエステルに硫酸を付加したエアロゾル型界面活性剤、脂肪酸クロリドとアミンスルホン酸であるタウリンを縮合させて得られるアミド硫酸化塩、ナフタリン系硫酸化塩、α−オレフィン硫酸化塩などが挙げられる。 【0020】陽イオン系活性剤としては、例えば、アルキルアミンの酢酸塩、アルキルアミンの塩酸塩、アルキルジエタノールアミン塩などの第1級〜第3級アミン塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウムクロライドなどの4級アンモニウム塩、ピリジニウム塩などが挙げられる。 【0021】非イオン(ノニオン)系活性剤としては、例えば、グリセリン、ソルビトール、ソルビタン、ショ糖など、多価アルコールの脂肪酸エステルなどの脂肪族のポリオキシエチレンエステル、高級アルコール、アルキルフェノール、ヒマシ油、ポリオキシプロピレンなどのポリオキシエチレンエーテル、ソルビトール、ソルビタン脂肪酸エステルのポリオキシエチレン付加物などの酸化エチレン重合付加型活性剤、モノエタノールアミン縮合物、ジエタノールアミン縮合物などの脂肪酸のアルキロールアマイド型活性剤などが挙げられる。 【0022】両性イオン系活性剤としては、例えば、ベタイン型活性剤、ドデシルジアミノエチルグリシン塩酸塩、N−テトラデシルタウリンソーダ塩などのアミノ酸型活性剤などが挙げられる。上記の例示分散剤のうちで特に好ましいものは、環境汚染の心配の少ないリグニンスルホン酸塩やCMCなどの天然物系分散剤である。 【0023】本発明の実施に際しては、例えば、純分30重量%程度の桂皮酸などの水性分散液を調製し、使用時に6〜600倍程度に希釈して使用する。また、純分10重量%程度の桂皮酸水性分散体の場合は、使用時に2〜200倍程度に希釈して使用する。 【0024】本発明の雑草抑制剤である桂皮酸の高濃度水溶液は、桂皮酸が、その水に対する25℃の飽和溶解度(最大溶解度)を超える濃度に水に溶解していることが特徴である。このような水溶液は、水溶性の溶解助剤を使用することで製造することができる。 【0025】本発明で使用する溶解助剤は、その水溶液がアルカリ性を呈する弱酸と強塩基の塩または塩基であればいずれも使用可能であるが、pH緩衝作用を示し、環境汚染の恐れが少なく、人体に安全であるものが好ましい。弱酸と強塩基の塩としては、例えば、トリポリリン酸ナトリウム、トリポリリン酸カリウム、ポリリン酸ナトリウム、ポリリン酸カリウム、リン酸3ナトリウム、リン酸3カリウム、リン酸水素2カリウム、リン酸水素2ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウムなどが、塩基としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどが好ましいものとして挙げられる。特に好ましい溶解助剤としては、食品添加物に指定されているトリポリリン酸ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウムおよび酢酸ナトリウムなどが用いられる。 【0026】桂皮酸の高濃度水溶液を製造するに際しては、溶解助剤の水溶液を予め調製し、これに桂皮酸を加えよく混合して溶解させることにより容易に桂皮酸の高濃度水溶液を得ることができる。溶解助剤の使用量は特に限定されないが、桂皮酸などに対して35〜300重量%となる量が好ましい。 【0027】このように溶解助剤を使用することで桂皮酸の含有量が、室温での水に対する最大溶解度を超えて、25重量%以下の高濃度水溶液が得られる。高濃度水溶液の保管スペース、輸送効率などの点から、好ましい濃度は0.5〜25重量%である。 【0028】本発明の桂皮酸の高濃度水溶液からなる雑草抑制剤は、その使用に際して、一応の目安として、例えば、純分10重量%程度に調製した高濃度水溶液を2〜200倍程度に希釈して使用する。 【0029】 【実施例】次に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。なお、文中の「%」は重量基準であり、桂皮酸の使用量は、水溶液もしくは分散体希釈液の合計量100重量部に対する量である。 【0030】実施例1(1%桂皮酸水性分散体希釈液の調製) 桂皮酸水性分散体の調製:桂皮酸160g、分散剤(日本製紙(株)製「サンエキス」、リグニンスルホン酸ナトリウム)80gおよび水293gを混合し、さらに1,800gのガラスビーズ(直径1〜1.25mm)をこれに加え、これを分散機((株)アールエム製並列6筒式テスト用サンドミル)のベッセルに入れ、回転数120rpmにて3時間分散処理を行い、純分30%の桂皮酸水分散体(桂皮酸の平均粒径は0.3μm)を得た。次に、この分散体を蒸留水にて30倍に希釈し、1%の桂皮酸水性分散体希釈液を得た。 【0031】(ヒエ生育抑制試験)プランター(長さ:30cm×幅:15cm×高さ20cm)に、栽培用土壌((株)エマタ製「草花の土」)を10cmの深さになるように入れた。この土壌に4gのヒエ(Panicum Crus-galli L. var.frumentaceum Trin.)の種を蒔き、種の上から軽く土壌をかけた。このプランターを大日精化工業(株)東京製造事業所の敷地内に置いた。 【0032】7日放置後、種が発芽し、苗が5cm丈になった時点で、上記の1%桂皮酸水性分散体希釈液300mlをプランター中の土壌全体に均一に散布し、桂皮酸水性分散体希釈液添加プランターとした。さらに7日間放置後、このプランター中の植物体を採取し、植物体に付着した土壌を除いた後、乾燥重量(乾燥条件は表1に記載)を測定した。 【0033】また、比較のため、300mlの水を散布した以外は、全て桂皮酸水性分散体希釈液添加プランターと同様に処理したプランターを用意し、対照プランターとし、この対照プランター中に生育した植物体の乾燥重量も測定した。この結果を下記表1に示した。 【0034】下記表1に示すように、対照プランター中のヒエ植物体の乾燥重量を1とすると、1%桂皮酸水性分散体希釈液添加プランター中のヒエ植物体乾燥重量は0.35〜0.53であり、明らかに1%桂皮酸水性分散体希釈液はヒエ生育抑制効果を有している。 【0035】
【0036】実施例2大日精化工業(株)東京製造事業所内の空地に1m×1m(1m2)の試験区を2ヶ所設けた。1ヶ所は桂皮酸水性分散体希釈液添加区用、もう1ヶ所は対照区用とし、添加区と対照区の間には幅30cmの緩衝地帯を設けた。1度試験地内の雑草を全て除去した後、実施例1の1%の桂皮酸水分散体希釈液1,500ml(桂皮酸分15g/m2)を添加区に散布して試験を開始した。 【0037】また、試験開始より14日目に再び1%の桂皮酸水分散体希釈液1,500ml(桂皮酸分15g/m2)を添加区に散布した。添加区に桂皮酸水分散体希釈液を散布した際には、比較のために、対照区に同量の水を散布した。 【0038】試験開始より72日後に2つの試験区に生育した雑草を採取し、水洗の後、乾燥重量(乾燥条件は表1に記載)を測定した。この結果を表2に示す。表2に示すように、対照区の雑草乾燥重量を1とすると、1%桂皮酸水分散体希釈液添加区の雑草乾燥重量は0.13〜0.14であり、明らかに1%桂皮酸水分散体希釈液は除草効果を有している。 【0039】
【0040】実施例3植物栽培用容器(キリンビール(株)製「アグリポット」:直径7cm、高さ11cm)に軽石(平均粒子径約5mm)40gを入れ、実施例1に示した純分30%の桂皮酸水分散体を水で希釈して調製した所定濃度(表3)の桂皮酸水性分散体希釈液30mlを加えた。 【0041】この後、軽石層の表面にヒエ(イネ科)、西洋芝(エバーグリーンローングラス、イネ科)およびダイコンドラ(ヒルガオ科)の種子をそれぞれ撒布し、これらの容器を組立式室内用アルミ温室(440mm×840mm×1500mm)に入れ、連続点灯の蛍光灯下(約1,500ルックス)、25℃で10日間栽培した。 【0042】栽培後、各植物の芽の伸長量を測定した。比較のため、桂皮酸水性分散体希釈液の代わりに、水のみを加えた場合(対照1)、分散剤水溶液(1%、リグノスルホン酸ナトリウム水溶液)のみ(桂皮酸含まず)を加えた場合(対照2)についても同様な実験を行った。この結果を表3に示した。表3の結果より、桂皮酸水性分散体希釈液の草本抑制効果が明らかになった。 【0043】
*1=任意の10サンプルの平均値*2=発芽せず。 【0044】実施例4(0.5%桂皮酸希釈混合水溶液の調製)20℃にて蒸留水400mlに水酸化カリウム18.4gを溶解し、これに桂皮酸50gを加えて撹拌、溶解し、蒸留水にて全量を500mlとし、桂皮酸純分10%の桂皮酸/水酸化カリウム混合水溶液(pH8.8)を作製した。つぎに、この混合水溶液を蒸留水にて20倍に希釈して、桂皮酸純分濃度0.5%の希釈混合水溶液を作製した。 【0045】(雑草生育抑制試験)大日精化工業(株)東京製造事業所内の空地に1m×1m(1m2)の試験区を2ヶ所設けた。1ヶ所は桂皮酸希釈混合水溶液添加区用、もう1ヶ所は対照区用とし、添加区と対照区の間には幅30cmの緩衝地帯を設けた。1度試験地内の雑草を全て除去した後、上記の0.5%の桂皮酸希釈混合水溶液1,500ml(桂皮酸分7.5g/m2)を添加区に散布して試験を開始した。また、試験開始より14日目に再び0.5%の桂皮酸希釈混合水溶液1,500ml(桂皮酸分7.5g/m2)を添加区に散布した。 【0046】添加区に桂皮酸希釈混合水溶液を散布した際には、比較のために、対照区に同量の水を散布した。試験開始より72日後に2つの試験区に生育した雑草を採取し、水洗の後、乾燥重量(乾燥条件は表4に記載)を測定した。この結果を表4に示す。表4に示すように、対照区の雑草乾燥重量を1とすると、0.5%桂皮酸希釈混合水溶液添加区の雑草乾燥重量は0.18〜0.20であり、明らかに0.5%桂皮酸希釈混合水溶液は除草効果を有している。 【0047】
【0048】 【発明の効果】以上の如き本発明によれば、雑草抑制効果を有し、さらに抗菌・防黴効果をも併せ持つ、安全で環境に優しい雑草抑制剤が提供される。また、雑草抑制剤を高濃度水性分散液、または高濃度溶液とすることにより、輸送効率、保管効率および使用勝手を著しく向上させることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002820 【氏名又は名称】大日精化工業株式会社 【住所又は居所】東京都中央区日本橋馬喰町1丁目7番6号
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| 【出願日】 |
平成14年4月26日(2002.4.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077698 【弁理士】 【氏名又は名称】吉田 勝広 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−321309(P2003−321309A) |
| 【公開日】 |
平成15年11月11日(2003.11.11) |
| 【出願番号】 |
特願2002−125998(P2002−125998) |
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