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【発明の名称】 シロアリ用食毒剤
【発明者】 【氏名】安芸 誠悦
【住所又は居所】大阪市東淀川区小松2丁目15番52号 シントーファイン株式会社内

【氏名】江口 博美
【住所又は居所】大阪市東淀川区小松2丁目15番52号 シントーファイン株式会社内

【要約】 【課題】シロアリに有効な食毒剤、当該食毒剤を含有させてなる組成物、ならびに当該組成物を用いるシロアリの防除方法を提供する。

【解決手段】ビストリフルロン(N-(2-クロロ-3,5-ビス-(トリフルオロメチル)フェニル)-N’-(2,6-ジフルオロベンゾイル)ウレア)(以下本化合物という)からなることを特徴とするシロアリ用食毒剤をシロアリに経口的に与えた場合、適度な遅効性と高い殺虫力を有することを見出した。また、本シロアリ用食毒剤をシロアリの餌に含有させることによりシロアリの喫食性が良くなり高い防除効果を示すことを見出した。すなわち本発明は、本化合物からなるシロアリ用食毒剤、本シロアリ用食毒剤をシロアリの食物に含有させてなる組成物、ならびに当該組成物を用いるシロアリの防除方法に関するものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ビストリフルロン(N-(2-クロロ-3,5-ビス-(トリフルオロメチル)フェニル)-N’-(2,6-ジフルオロベンゾイル)ウレア)からなることを特徴とするシロアリ用食毒剤。
【請求項2】 請求項1に記載のシロアリ用食毒剤をシロアリの餌に含有させてなることを特徴とするシロアリ防除組成物。
【請求項3】 請求項1及び2に記載のシロアリ用食毒剤またはシロアリ防除組成物を用いることを特徴とするシロアリの防除方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビストリフルロン(N-(2-クロロ-3,5-ビス-(トリフルオロメチル)フェニル)-N’-(2,6-ジフルオロベンゾイル)ウレア)を用いることを特徴とするシロアリ用食毒剤、当該食毒剤をシロアリの餌に含有させてなることを特徴とするシロアリ防除組成物、ならびに当該組成物を用いることを特徴とするシロアリの防除方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シロアリ類を防除するためには、殺虫剤を建物の床下の土壌へ散布したり、シロアリが食害する木部へ直接処理する方法が一般的である。一方、近年レスケミカル化の動きや処理の簡便さからベイト剤が好まれる傾向になった。ベイト剤の効力を上げるためには如何に多くの殺虫成分をシロアリに食べさせるか、またいかに多くの個体に伝搬させるかにかかっている。このような状況下、ヘキサフルムロン等のベンゾイルフェニルウレア系化合物がシロアリ用ベイト剤として用いられていた(Journal of Economic Entomology, Vol.93,no.5, p1498-1507, Response of Reticulitermes spp. (Isoptera: Rhinotermitidae) in Northern California to Baiting with Hexaflumuron with Sentricon Termite Colony Elimination System, GALL M. GETTY, MICHAEL I. HAVERTY, KIRSTEN A. COPREN, and VERNARD R. LEWIS)。しかしながら、これらの剤は遅効的すぎて防除効果を示すまでに長期間を要するという問題があったため、より速効的に防除効果を示す化合物が望まれていた。また、ビストリフルロン(N-(2-クロロ-3,5-ビス-(トリフルオロメチル)フェニル)-N’-(2,6-ジフルオロベンゾイル)ウレア)(以下、本化合物という)は、アメリカ合衆国の特許番号6,022,882に記載されている化合物であり、多種の害虫に有効であるという一般的な記載の中にシロアリがあげられているにすぎない。すなわち、本化合物を餌と一緒にシロアリに食べさせる用途である食毒剤としては記載されておらず、また示唆もされていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】シロアリに有効な食毒剤、当該食毒剤を含有させてなる組成物、ならびに当該組成物を用いるシロアリの防除方法を提供することが本発明の課題である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは環境を汚染させず、シロアリ類を簡単かつ長期間安定的に防除する方法について鋭意検討した結果、本化合物からなることを特徴とするシロアリ用食毒剤をシロアリに経口的に与えた場合、適度な遅効性と高い殺虫力を有することを見出した。また、上記のシロアリ用食毒剤をシロアリの餌に含有させることによりシロアリの喫食性が良くなり高い防除効果を示すことを見出した。すなわち、本発明は本化合物からなることを特徴とするシロアリ用食毒剤、上記のシロアリ用食毒剤をシロアリの食物に含有させてなる組成物、ならびに当該組成物を用いるシロアリの防除方法に関するものである。
【0005】本発明に用いるシロアリの食物とはシロアリが好んで食すものであれば特に限定は無いが、例えば、アカマツ、クロマツ、カラマツ、ラジアータパイン等の木片、濾紙、未晒し紙、再生紙、セルロース等の素材をあげることができる。
【0006】次に本化合物を用いてシロアリ防除用組成物の調整について述べる。本化合物のみでは、一般にシロアリが摂食しないので、シロアリの食物となる前述の素材とよく混合して作成する。また、シロアリを誘引する物質、例えば、フェロモン、グリコールエーテル類等を加えることが好ましい。これらの有効成分や誘引物質を適当量の揮発性有機溶媒または水に溶解し、シロアリの食物となる前述の素材とよく混合、乾燥することにより、目的の組成物を得ることができる。
【0007】本組成物をそのまま用いてシロアリを防除することもできるが、本組成物を適当な容器(ベイトステーション)に収納し、その容器をシロアリの通り道に設置することが好ましい。
【0008】次に製剤例及び実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明がこれらによって限定されることはない。
【0009】製剤例1 ベイト剤の製造本化合物をイソプロピルアルコールに溶解し、シロアリの食物となる素材に均一に滴下して吸収させ、1昼夜室温で乾燥し、イソプロピルアルコールを除去することにより本発明組成物を得た。なお、表中の数字は重量%で示す。
【表1】

【0010】
【実施例1】 イエシロアリに対する殺虫効果試験底面に石膏を固めた直径8.5cmのプラスチックカップの中にプラスチックの網を置き、そこに本発明組成物1、2、無処理の未晒し紙を2.5g設置した。その後、それぞれのカップ内にイエシロアリ職蟻100頭を放虫し、脱脂綿を敷き詰めた大きな容器の上に置き水分を補充できる状態でシロアリの挙動を観察した。2、4及び8週間後にシロアリの生死を調査し、生存率を求めた。その結果を表2に示す。
【表2】

本発明組成物は何れもイエシロアリに対して適度な遅効性と高い防除効果を示した。
【0011】
【発明の効果】本発明組成物を用いることによって、シロアリを防除することができた。
【出願人】 【識別番号】397070417
【氏名又は名称】シントーファイン株式会社
【住所又は居所】大阪市東淀川区小松2丁目15番52号
【出願日】 平成14年2月27日(2002.2.27)
【代理人】
【公開番号】 特開2003−252710(P2003−252710A)
【公開日】 平成15年9月10日(2003.9.10)
【出願番号】 特願2002−51954(P2002−51954)