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【発明の名称】 液状組成物
【発明者】 【氏名】田辺 知嗣

【要約】 【課題】外部寄生虫防除の為の液状組成物及びそれを含有するシャンプー組成物、特にノミの駆除に人畜に刺激性のどの副作用がなく、起泡性の良好なシャンプー組成物を提供する。

【解決手段】ピレスロイド系殺虫剤(例えば、シクロプロトリン、アレスリン、パーメスリン、フェンバレレート)0.001〜5重量%、アニオン性界面活性剤(例えば、硫酸エステル塩、スルホン酸塩、カルボン酸塩)10〜70重量%及びグリコールエーテル類(例えば、エチレングリコールメチルエーテル、エチレングリコールエチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコ−ルエチルエーテル) 5〜40重量%を含有する液状組成物。
【特許請求の範囲】
【請求項1】ピレスロイド系殺虫剤0.001〜5重量%、アニオン性界面活性剤10〜70重量%及びグリコ−ルエーテル類0.5〜40重量%を含有することを特徴とする液状組成物。
【請求項2】ピレスロイド系殺虫剤がシクロプロトリンである請求項1に記載の液状組成物。
【請求項3】グリコールエーテル類が、(ジ)エチレングリコールモノ(C1〜C4)アルキルエーテルから選ばれる1種以上である請求項1又は2に記載の液状組成物。
【請求項4】グリコールエーテル類が、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコ−ルモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテルから選ばれる1種以上である請求項1乃至3のいずれか一項に記載の液状組成物。
【請求項5】アニオン性界面活性剤が、硫酸エステル塩、スルホン酸塩及びカルボン酸塩から選ばれる一種以上である請求項1乃至4のいずれか一項に記載の液状組成物。
【請求項6】アニオン性界面活性剤が、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩である請求項1乃至5のいずれか一項に記載の液状組成物。
【請求項7】請求項1乃至6のいずれか一項に記載の液状組成物を含有することを特徴とする動物用シャンプー組成物。
【請求項8】請求項7に記載の動物用シャンプー組成物で動物を処理することを特徴とする害虫駆除方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部寄生虫防除の為に用いられる液状組成物、特に、ノミの駆除に有効でペットおよびシャンプー作業者に毒性、刺激性のないシャンプー組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、イヌ、ネコなどのペットでノミの集団発生が報告され問題となっており、有効なノミの駆除方法の確立が求められている。ノミの駆除には、従来より殺虫性の粉剤や首輪、シャンプーの使用が行われている。シャンプーはペットの皮毛の汚れを落とすと同時にノミの駆除を行うため広く使われており、ノミ用駆除シャンプーにはアレスリンを含むピレスロイド製剤がペット用に使われている。また、ノミ用首輪には、プロペタンポス、テトラクロルビンフォス、ジクロルホスなどの有機リン剤、パーメスリンなどのピレスロイド剤を含む製剤が使われているが、必ずしも充分な駆除が行われていると言えず、有機リン剤を含む製剤は人がペットと接触する際の有機リン剤への暴露が懸念されている。ピレスロイド系殺虫剤であるエトフェンプロックスがグリコールエーテル類であるジプロピレングリコール−ブチルエーテルに良く溶解し、その溶解製剤がスポットオン製剤などの外部寄生虫駆除剤に使用できることが特開2000-327504に記載されている。また、ピレスロイド系殺虫剤のシクロプロトリンはイネミズゾウムシ、イネオソクビハムシ、ツマグロヨコバイなど農業害虫に対して殺虫活性を有することが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ピレスロイド剤、有機リン剤を含む従来のシャンプー、首輪、粉剤などの駆虫剤は、必ずしも充分な駆除が行われているとは言えない。一方、通常実施しているペットのシャンプー作業と同時にノミを駆除するのがペットオーナーにとって簡便である。ノミに有効で人、猫に対し毒性、刺激性などの副作用がない外部寄生虫駆除の為の組成物、特にシャンプー製剤の開発が望まれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者は、種々検討した結果、本発明は、ネコノミ、イヌノミ、ヒトノミ防除に有効で、人、猫に対し毒性、刺激性などの副作用がない液状組成物を見出し、本発明を完成させた。即ち、本発明は、【0005】(1)ピレスロイド系殺虫剤0.001〜5重量%、アニオン性界面活性剤10〜70重量%及びグリコ−ルエーテル類0.5〜40重量%を含有することを特徴とする液状組成物、(2)ピレスロイド系殺虫剤がシクロプロトリンである前項(1)に記載の液状組成物、(3)グリコールエーテル類が、(ジ)エチレングリコールモノ(C1〜C4)アルキルエーテルから選ばれる1種以上である前項(1)又は(2)に記載の液状組成物、(4)グリコールエーテル類が、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコ−ルモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテルから選ばれる1種以上である前項(1)乃至(3)のいずれか一項に記載の液状組成物、(5)アニオン性界面活性剤が、硫酸エステル塩、スルホン酸塩及びカルボン酸塩から選ばれる一種以上である前項(1)乃至(4)のいずれか一項に記載の液状組成物、(6)アニオン性界面活性剤が、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩である前項(1)乃至(5)のいずれか一項に記載の液状組成物、(7)前項(1)乃至(6)のいずれか一項に記載の液状組成物を含有することを特徴とする動物用シャンプー組成物、(8)前項(7)に記載の動物用シャンプー組成物で動物を処理することを特徴とする害虫駆除方法、に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明において用いられるピレスロイド系殺虫剤としては、シクロプロトリン〔(RS)-α-シアノ-3-フェノキシベンジル−(RS)−2,2−ジクロロ-1-(4−エトキシフェニル)シクロプロパンカルボキシラート〕 、アレスリン、パーメスリン、フェンバレレート、フェノトリン、レスメスリンなどが挙げられるが、特に、紫外線に安定で、人およびペットに対し皮膚刺激性、感作性のないシクロプロトリンが好ましい。ピレスロイド系殺虫剤は、本発明の液状組成物全量に対して、0.001〜5重量%、好ましくは0.01〜2重量%含有される。
【0007】本発明において用いられるグリコールエーテル類としてはエチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルメチルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノイソブチルエーテル等のエチレングリコールモノ(C1〜C4)アルキルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル等のジエチレングリコールモノ(C1〜C4)アルキルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル等のトリエチレングリコールモノ(C1〜C4)アルキルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル等のジプロピレングリコールモノ(C1〜C4)アルキルエーテルが挙げられるが、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコ−ルモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル等の(ジ)エチレングリコールモノ(C1〜C4)アルキルエーテルが好ましい。グリコールエーテル類は、一種単独で又は二種以上を混合して用いられ、本発明の液状組成物全量に対して、0.5〜40重量%、好ましくは 5〜40重量%含有される。
【0008】本発明の液状組成物において用いられるアニオン性界面活性剤としては、例えば、硫酸エステル塩、スルホン酸塩、カルボン酸塩、リン酸エステル塩、アミノ酸塩等及びそれらの混合物が挙げられる。
【0009】硫酸エステル塩としては、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム等のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン等の高級アルコールの硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル硫酸エステル塩、グリセリン脂肪酸エステルの硫酸エステル塩、高級脂肪酸アルキロールアミドの硫酸エステル塩などが挙げられる。スルホン酸塩としては、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等のアルキルアリールスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、高級脂肪酸エステルのスルホン酸塩、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム等のジアルキルスルホコハク酸塩、N−ココイルメチルタウリンナトリウム等の高級脂肪酸アミドのスルホン酸塩などが挙げられる。カルボン酸塩としては、ポリオキシエチレントリデシルエーテル酢酸ナトリウム等のアルキルエーテルカルボン酸及びその塩、脂肪酸石鹸などが挙げられる。リン酸エステル塩としては、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム等のポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル塩、アルキルリン酸エステル塩などが挙げられる。アミノ酸塩としては、N−アシルサルコシン塩、N−アシルアラニン塩等のアミノ酸塩などが挙げられる。
【0010】本発明においては、硫酸エステル塩、スルホン酸塩及びカルボン酸塩から選ばれる一種以上のアニオン性界面活性剤を使用するのが好ましく、特に、硫酸エステル塩、例えば、高級アルコールの硫酸エステル塩、エチレンオキシドの付加モル数が1〜4のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩等の使用が好ましく、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩がより好ましい。 アニオン性界面活性剤は、本発明の液状組成物全量に対して、10〜70重量%、好ましくは20〜70重量%含有される。尚、本発明の液状組成物に、必要により他の界面活性剤、例えばアミンオキシド系界面活性剤、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマー、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル等の非イオン性界面活性剤などを含有させることもできる。
【0011】本発明の液状組成物は、通常、ピレスロイド系殺虫剤 0.001〜5重量%、グリコールエーテル類0.5〜40重量%、アニオン性界面活性剤10〜70重量%及び水からなり、各成分を混合し加熱攪拌して得られるが、必要により、さらに、他の多価アルコール類、昆虫成長制御剤、忌避剤、防腐剤、香料、色素、緩衝剤、pH調整剤、酸化防止剤、粘度調整剤、起泡安定剤、キレート化剤、コンディショニング剤等を添加してもよい。
【0012】本発明の液状組成物は、上述のように、ネコ、イヌ、ウサギ等のペット類、ウシ、ウマ、ブタ、ヒツジ、ヤギ等の家畜類、アヒル、ニワトリ、ガチョウ等の家禽類を加害するノミ、ダニ、シラミ、ハエ、アブ、ヌカカ、ハジラミ等の駆除にも有効であり、これらの動物に使用することもできる。
【0013】本発明の液状組成物は、通常、動物の体毛を水で湿らせた後、該液状組成物をそのまま又は水で適宜希釈して、ブラシ等を用い均一に処理、必要により適宜水で洗い流しながら使用される。使用対象動物の種類や体毛の量にもよるが、通常本発明の液状組成物は、シクロプロトリンの濃度にして0.005mg/cm2以上の状態で使用されるのが効果的である。従って、本発明の液状組成物が高濃度製剤の場合、均一に処理できるよう、予め水で希釈して使用するのが好ましい。
【0014】本発明の液状組成物は、該液状組成物を含有する動物用シャンプー組成物として使用することが出来る。また、本発明の害虫駆除方法は、本発明の動物用シャンプー組成物で動物を処理(洗浄)することによって実施される。
【0015】
【実施例】次に、実施例及び試験例にて本発明をより詳細に説明する。尚、実施例中、特に記載のない場合には、「部」及び「%」は重量基準である。
【0016】実施例1シクロプロトリン1重量部にジエチレングリコールモノエチルエーテル40重量部を添加し、ニッコールSBL-2T-36〔日光ケミカルズ製ポリオキシエチレン(2)ラウリル硫酸トリエタノールアミンの36%水溶液〕69重量部を添加し、さらに蒸留水10重量部を加えて、70℃に加熱して攪拌することにより、本発明の液状組成物を得た。
【0017】実施例2シクロプロトリン1重量部にジエチレングリコールモノエチルエーテル30重量部、プロピレングリコール10重量部を添加し、ニッコールSBL-2T-36〔日光ケミカルズ製ポリオキシエチレン(2)ラウリル硫酸トリエタノールアミンの36%水溶液〕69重量部を添加し、さらに蒸留水10重量部を加えて、70℃に加熱して攪拌することにより、本発明の液状組成物を得た。
【0018】実施例3シクロプロトリン1重量部にジエチレングリコールモノエチルエーテル40重量部を添加し、ニッコールTEALS-42〔日光ケミカルズ製ラウリル硫酸トリエタノールアミンの42%水溶液〕69重量部を添加し、さらに蒸留水10重量部を加えて、70℃に加熱して攪拌することにより、本発明の液状組成物を得た。
【0019】実施例4シクロプロトリン1重量部にジエチレングリコールモノエチルエーテル30重量部、プロピレングリコール10重量部を添加し、ニッコールTEALS-42〔日光ケミカルズ製ラウリル硫酸トリエタノールアミンの42%水溶液〕69重量部を添加し、さらに蒸留水10重量部を加えて、70℃に加熱して攪拌することにより、本発明の液状組成物を得た。
【0020】実施例5シクロプロトリン1重量部にジエチレングリコールモノエチルエーテル30重量部、ポリプロピレングリコール(重量平均分子量2000)10重量部を添加し、ニッコールTEALS-42〔日光ケミカルズ製ラウリル硫酸トリエタノールアミンの42%水溶液〕69重量部を添加し、さらに蒸留水10重量部を加えて、70℃に加熱して攪拌することにより、本発明の液状組成物を得た。
【0021】実施例6シクロプロトリン1重量部にジエチレングリコールモノエチルエーテル40重量部を添加し、ニッコールECTD-3NEX 〔日光ケミカルズ製ポリオキシエチレン(3)トリデシルエーテル酢酸ナトリウム〕69重量部を添加し、さらに蒸留水10重量部を加えて、70℃に加熱して攪拌することにより、本発明の液状組成物を得た。
【0022】実施例7アレスリン1重量部にジエチレングリコールモノエチルエーテル40重量部を添加し、ニッコールSBL-2T-36〔日光ケミカルズ製ポリオキシエチレン(2)ラウリル硫酸トリエタノールアミンの36%水溶液〕69重量部を添加し、さらに蒸留水10重量部を加えて、70℃に加熱して攪拌することにより、本発明の液状組成物を得た。
【0023】実施例8パーメスリン1重量部にジエチレングリコールモノエチルエーテル40重量部を添加し、ニッコールSBL-2T-36〔日光ケミカルズ製ポリオキシエチレン(2)ラウリル硫酸トリエタノールアミンの36%水溶液〕69重量部を添加し、さらに蒸留水10重量部を加えて、70℃に加熱して攪拌することにより、本発明の液状組成物を得た。
【0024】実施例9フェンバレレート1重量部にジエチレングリコールモノエチルエーテル40重量部を添加し、ニッコールSBL-2T-36〔日光ケミカルズ製ポリオキシエチレン(2)ラウリル硫酸トリエタノールアミンの36%水溶液〕69重量部を添加し、さらに蒸留水10重量部を加えて、70℃に加熱して攪拌することにより、本発明の液状組成物を得た。
【0025】実施例10シクロプロトリン1重量部にジプロピレングリコールブチルエーテル40重量部を添加し、ニッコールSBL-2T-36〔日光ケミカルズ製ポリオキシエチレン(2)ラウリル硫酸トリエタノールアミンの36%水溶液〕69重量部を添加し、さらに蒸留水10重量部を加えて、70℃に加熱して攪拌することにより、本発明の液状組成物を得た。
【0026】比較例1シクロプロトリン1重量部にプロピレングリコール40重量部を添加し、ニッコールSBL-2T-36〔日光ケミカルズ製ポリオキシエチレン(2)ラウリル硫酸トリエタノールアミンの36%水溶液〕69重量部を添加し、さらに蒸留水10重量部を加えて、70℃に加熱して攪拌することにより、比較用の液状組成物を得た。
【0027】比較例2シクロプロトリン1重量部にエチレングリコール40重量部を添加し、ニッコールSBL-2T-36〔日光ケミカルズ製ポリオキシエチレン(2)ラウリル硫酸トリエタノールアミンの36%水溶液〕69重量部を添加し、さらに蒸留水10重量部を加えて、70℃に加熱して攪拌することにより、比較用の液状組成物を得た。
【0028】試験例1実施例1、2、7、10および比較例1、2について有効成分の溶解性、気泡量、猫に対する刺激性について評価を行った。この結果を下表1に示す。
【0029】
表1評価 溶解性 気泡量 猫への刺激性実施例1 ○ ○ ○実施例2 ○ ○ ○実施例7 ○ ○ ○実施例10 ○ △ ○比較例1 × ○ ×比較例2 × ○ ×【0030】(評価方法)
(1)溶解性100mLのガラスビーカーに実施例1、2、7、10及び比較例1、2の液状組成物を調製し、室温にて静置した。調製直後、1日後に目視により有効成分が溶解しているか以下の評価基準により判定した。
評価基準結晶が全くみとめられず、透明である。------------------- ◎結晶は認めらないが、やや不透明である。----------------- ○ビーカーの底にわずかに結晶が認められる --------------- △ビーカーの底に結晶が明らかに認められる --------------- ×【0031】(2)気泡量ネコ(体重:2.5〜3.0kg)全体をぬるま湯にて濡らし、実施例1、2、7、10および比較例1,2の液状組成物20mlを素手にて全体に塗布した。5分間素手で泡立て以下の評価基準により気泡量を判定した。
評価基準泡立ちが多い。------------------- ○泡立ちが少ない。------------------- △泡立ちがない。------------------- ×【0032】(3)ネコへの刺激性ネコ(体重:2.5〜3.0kg)全体をぬるま湯にて濡らし、実施例1、2、7、10および比較例1,2の液状組成物20mlを素手にて全体に塗布した。5分間素手で泡立て、多量のぬるま湯で良く洗い流した。ネコをタオルで体全体の水をふき取った1時間後にネコの体全体の皮膚への刺激性を以下の基準で観察し刺激性を判定した。
評価基準紅斑およびふ腫が認められない ---------------------○かろうじて識別できる紅斑およびふ腫が認められる ---△はっきりした紅斑およびふ腫が認められる -----------×【0033】表1の結果から明らかなように実施例1、2、7は、いずれも有効成分をよく溶解し、泡立ちが多く、ネコへの刺激性がなかった。また、実施例10は溶解性、刺激性は良好であったが、泡立ちが少なかった。一方、比較例1,2は有効成分がほとんど溶解せず、その結晶によるネコへの刺激性が認められた。
【0034】試験例2実施例1および実施例7で得られた液状組成物を、蒸留水で各々所定倍率に希釈し(希釈倍率は下表2を参照)、25μLをガラスチューブ(直径:2.8cm、高さ:12cm)に入れた。また、有効成分未添加の液状組成物(参考例1)(ジエチレングリコールモノエチルエーテル40重量部、ニッコールSBL-2T-36 69重量部、蒸留水 10重量部)を所定倍率に希釈した。さらに、羽化7日以内のネコノミ成虫をガラスチューブ内に放し、25℃、50%湿度の恒温器内に移して1日後にノミの死亡率(%)を調査した。結果を下表2に示す。
【0035】
表2供試物 希釈倍率 ノミ死亡率(%)
実施例1 25 100 100 85 400 65 800 65 1600 0実施例7 25 100 100 90 400 20 800 10 1600 10参考例1 100 45 400 10【0036】表2の結果から明らかなように、実施例1、7は参考例1に比較し、ノミの死亡率の上昇が認められ、ノミ駆除に有効であった。
【0037】試験例3ネコノミをネコに30匹接種し、1日後、ネコ体全体にぬるま湯でぬらし、実施例1及び実施例7で得た液状組成物20mlを素手で塗布した。5分間よく泡立てた後、多量のぬるま湯にて3回洗い流した。さらに、1日後にノミ取りグシにて10分間、3回体全体よりノミを捕獲し、ノミ数を数え、駆除率を算出した。また、ネコの皮膚に紅斑、ふ腫など刺激性の影響がないか、さらに、作業者に紅斑、ふ腫など刺激性の影響がないか調査した。結果を下表3に示す。
【0038】
表3供試物 1日後生存ノミ数 駆虫率(%)ネコへの刺激性 シャンプー作業者 への刺激性実施例1 1 97 なし なし実施例7 2 94 なし なし【0039】表3の結果から、本願発明の液状組成物は、ノミ駆除に有効であり、ネコの皮膚に紅斑、ふ腫など刺激性の影響がなく、作業者に紅斑、ふ腫など刺激性の影響も認められなかった。
【0040】
【発明の効果】本発明の液状組成物は、ノミ等の外部寄生虫の駆除に有効であり、気泡性ペットおよび作業者に刺激性の影響がない。又、使用するグリコールエーテル類の種類によって、気泡量の多いものから少ないものまで、目的に応じた気泡量のシャンプーとすることの出来る液状組成物が得られる。
【出願人】 【識別番号】000004086
【氏名又は名称】日本化薬株式会社
【出願日】 平成13年12月26日(2001.12.26)
【代理人】
【公開番号】 特開2003−192505(P2003−192505A)
【公開日】 平成15年7月9日(2003.7.9)
【出願番号】 特願2001−393120(P2001−393120)