| 【発明の名称】 |
薬害の軽減された水稲用の除草剤 |
| 【発明者】 |
【氏名】生田 英二
【氏名】関野 景介
【氏名】小▲柳▼ 弘
|
| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】式(I)で示される2−(2、4−ジクロロ−5−m−トリルオキシ)−プロピオンアニリドと式(II)で示される1−(α、α−ジメチルベンジル)−3−p−トリルウレアを有効成分として含有することを特徴とする水稲に対して薬害が軽減された水田用除草剤組成物。 |
【特許請求の範囲】
【請求項】 【化1】
【化2】
式(I)で示される2−(2、4−ジクロロ−5−m−トリルオキシ)−プロピオンアニリドと式(II)で示される1−(α、α−ジメチルベンジル)−3−p−トリルウレアを有効成分として含有することを特徴とする水田用除草剤組成物。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は水田用除草剤組成物、特に水稲への薬害が著しく軽減された水田用除草剤組成物に関する。 【0002】 【従来の技術】除草剤の開発に当たっては、作物と雑草の間で選択性の大きい活性化合物の開発が要望されている。すなわち除草効果と薬害との二つの要素を同時に満たす新しい活性化合物の開発が重要となるが、除草効果が高く、薬害が全くないという除草剤の開発は非常に困難である。 【0003】式(I)で示される2−(2、4−ジクロロ−5−m−トリルオキシ)−プロピオンアニリド(以下、「化合物A」という。)は、後述の試験例でも明らかなように、コナギなどの一年生広葉雑草及びウリカワなどの多年生雑草に対し高い防除効果を示す。水田広葉雑草類は、これを放置すると養水分競合により収穫量の減収につながる水田の重要強害雑草であり、化合物Aの顕著な広葉雑草防除効果は実際上有用である。また、近年水田広葉雑草を対象に市販されているスルホニルウレア剤に抵抗性を獲得した雑草の出現が確認され、問題となっていることから、スルホニルウレア剤抵抗性雑草防除の面からも化合物Aの有用性が認められている。 【0004】しかし、化合物Aのようなホルモン型吸収移行性の薬剤で水田広葉雑草を防除しようとする場合、水田広葉雑草に対する効果とイネに対する安全性との間の選択幅を十分に取ることは困難であり、土質や移植むら、あるいは異常低温、高温などの要因で薬害を生じやすい。化合物Aにおいても水田広葉雑草に対する有効性と同時にイネに対する安全性を常に満たすとは限らない。特に、一般的に薬害の生じやすい砂質土壌田や漏水田での使用、浅植え、施用むらによる高薬量散布、除草剤散布直後の異常低温や高温などの不良条件が著しい場合に、より一層強い薬害をもたらし、水稲の生育が抑制されることがあった。 【0005】 【本発明が解決しようとする課題】本発明は、水田広葉雑草を含む多種類の水田雑草を一回の施用で防除し、かつ稲に対する薬害が極めて小さい除草剤を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、一回の施用で多種の水田広葉雑草を防除し、かつイネに対する薬害が極めて小さい除草剤の探索を鋭意続けてきた結果、化合物Aに対し、式(II)で示される1−(α、α−ジメチルベンジル)−3−p−トリルウレア(以下、「化合物B」という。)を適当な割合で混合施用することによって、化合物Aのカヤツリグサ科雑草に対する除草効力を増強すると同時に、水田広葉雑草に対する除草効果の実質的な低下を伴うことなしにイネに対する薬害が顕著に軽減されるという全く予想外の知見が得られ本発明を完成するに至った。 【0007】すなわち、本発明は、前記式(I)で示される化合物Aと式(II)で示される化合物Bとを有効成分として含有することを特徴とする薬害が軽減された水田用除草剤組成物を提供する。 【0008】 【発明の実施の形態】前述の通り、化合物Aは、水田広葉雑草に対し特に顕著な除草効果を有することが知られている水田用除草剤成分であり、特開昭57−171904号公報に記載の方法により合成することができる。化合物Bは、一般名をダイムロンと呼ばれる既知の除草剤であり、カヤツリグサ科雑草に除草効果を示すことが知られている(特公昭48−35454号公報)。 【0009】本発明組成物における化合物Aと化合物Bとの組み合わせは文献未記載の新規なものであり、勿論その特異的な薬害軽減作用に言及した文献もない。本発明における水田用除草剤組成物の各有効成分の配合割合は、特に制限はなく広い配合比において優れた効果が得られるが、重量比で化合物Aが1部に対して化合物Bは0.2〜20部、さらに望ましくは0.5〜10部の割合で配合する。 【0010】本発明の除草剤組成物は、ノビエに代表される一年生のイネ科雑草及び難防除の多年生雑草であるミズガヤツリ、オモダカ、クログワイに対する効果を増強するため、及びスルホニルウレア系除草剤に抵抗性を有するホタルイ、水田広葉雑草等の抵抗性雑草に対する効果を補填するため、その他の除草剤、例えばピラゾール、ジフェニルエーテル、トリアジン、ウレア、アミド、カーバメート、ヘテロ環系などの除草剤の1種またはそれ以上と組み合わせても使用できる。かかる除草剤の例としては以下の化合物があげられる(化合物名のあとの括弧は一般名)。 【0011】(1)2−クロロ−2’,6’−ジエチル−N−(ブトキシメチル)−アセトアミド(ブタクロール、特開昭49−54527号公報参照)、(2)2−クロロ−2’,6’−ジエチル−N−(2−プロポキシエチル)−アセトアニリド(プレチラクロール、特開昭53−35060号公報参照)、(3)2−クロロ−N−(3−メトキシ−2−チエニル)−メチル−2’,6’−ジメチル−アセトアニリド(テニルクロール、特開昭60−4181号公報参照)、(4)2−ベンゾチアゾール−2−イルオキシ−N−2−メチルアセトアニリド(メフェナセット、特開昭54−154762号公報参照)、(5)N,N−ジエチル−3−メシチルスルホニル−1H−1,2,4−トリアゾール−1−カルボキサミド(カフェンストロール、特開平3−90069号公報参照)、(6)6−メチル−3−[1−メチル−1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル]−5−フェニル−2,3−ジヒドロ−4H−1,3−オキサジン−4−オン(オキサジクロメホン、特開平7−25711号公報参照)、(7)1−(2−クロロフェニル)−4−(N−シクロヘキシル−N−エチルカルバモイル)−5(4H)−テトラゾリノン(フェントラザミド、特開平6−306061号公報参照)、(8)2’,3’−ジクロロ−4−エトキシメトキシベンズアミド(エトベンザニド、特開昭56−73055号公報参照)、(9)S−(4−クロロベンジル)−N,N−ジエチルチオールカーバメート(ベンチオカーブ、特公昭43−29024号公報参照)、(10)O−(3−t−ブチルフェニル)−N−(6−メトキシ−2−ピリジル)−N−メチルチオカーバメート(ピリブチカルブ、特開昭59−51266号公報参照)、(11)S−(α,α−ジメチルベンジル)−ピペリジン−1−カルボチオエート(ジメピペレート、特開昭51−98331号公報参照)、(12)S−ベンジル−N−(1,2−ジメチルプロピル)−N−エチル−チオカーベメート(エスプロカルブ、特公表59−501177号参照)、(13)S−エチル−N,N−ヘキサメチレンチオールカーバメート(モリネート、特開昭51−98331号公報参照)、(14)メチル−3,4−ジクロロカルバニレート(スエップ、米国特許第3198786号参照)、(15)S−(2−メチルピペリジノカルボニルメチル)−O,O−ジイソプロピルホスホロジチオエート(ピペロホス、ベルギー国特許第612550号参照)、(16)S−N−(4−クロロフェニル)−N−イソプロピルカルバモイルメチル−O,O−ジメチルジチオホスフェート(アニロホス、西ドイツ特許第2604225号参照)、(17)n−ブチル(R)−2−(4−(2−フルオロ−4−シアノフェノキシフェノキシ)プロピオネート(シハロホップブチル、特開昭64−66156号公報参照)、(18)2−[2−(3−クロロフェニル)−2,3−エポキシプロピル]−2−エチルインダン−1,3−ジオン(インダノファン、特開平2−304043号公報参照)、(19)メチル−2−[(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)オキシ]−6−[1−(メトキシイミノ)エチル]ベンゾエート(ピリミノバックメチル、特開平4−134073号公報参照)、(20)3−N−(2−フルオロ−4−クロロ−シクロペンチルオキシフェニル)−5−イソプロペリデン−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン(ペントキサゾン、特開昭62−167713号公報参照)、(21)2,4−ジクロロフェニル−3−カルボメトキシ−4−ニトロフェニルエーテル(ビフェノックス、特公昭48−43609号公報参照)、(22)2,4−ビス(エチルアミノ)−6−メチルチオ−1,3,5−トリアジン(シメトリン、スイス特許第337019号参照)、(23)2−エチルアミノ−4−(1,2−ジメチルプロピルアミノ)−6−メチルチオ−1,3,5−トリアジン(ジメタメトリン、南アフリカ特許第6802977号参照)、(24)5−t−ブチル−3−(2,4−ジクロロ−5−イソプロポキシフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール−2(3H)−オン(オキサジアゾン、米国特許第3385862号参照)、(25)4−(2,4−ジクロロベンゾイル−1,3−ジメチル1H−ピラゾール−5−イル−p−トルエンスルホネート(ピラゾレート、特開昭50−12830号公報参照)、(26)メチル2−[[[[[(4、6−ジメトキシ−2−ピリミジニル)アミノ]カルボニル]アミノ]スルフォニル]メチル]ベンゾエート(ベンスルフロンメチル、特公昭57−112379号公報参照)、(27)5−[(4、6−ジメトキシピリミジン−2−イル)アミノカルボニルアミノスルホニル]−1−メチル−4−(2−メチル−1、2、3、4−テトラゾール−5−イル)−ピラゾール(アジムスルフロン、特開平3−41007号公報参照)、(28)エチル−5−[(4、6−ジメトキシピリミジン−2−イル)カルバモイルスルファモイル]−1−メチルピラゾール−4−カルボキシレート(ピラゾスルフロンメチル、特開昭59−122488号公報参照)、(29)3−(4、6−ジメトキシ−1、3、5−トリアジン−2−イル)−1−[2−(2−メトキシエトキシ)フェニルスルホニル]ウレア(シノスルフロン、特開昭57−56452号公報参照)、(30)N−(2−クロロイミダゾル[1、2−a]ピリジン−3−イル−スルホニル)−N‘−(4、6−ジメトキシ−2−ピリミジル)ウレア(イマゾスルフロン、特開平1−139582号公報参照)、(31)1−[[2−(シクロプロピルカルボニル)−フェニル]スルファモイル]−3−(4、6−ジメトキシ−2−ピリミジル)ウレア(シクロスルファムロン、特開平6−87706号公報参照)、(32)3−(4、6−ジメトキシ−2−ピリミジン−2−イル)−1−(2−エトキシフェノキシスルホニル)ウレア(エトキシスルフロン、EP特許出願公開第342569)、(33)3−(2−クロロ−4−メチルスルホニルベンゾイル)−4−フェニルチオ−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−エン−2−オン(ベンゾビシクロン、特開平6−25144号公報参照)。さらに作用の範囲を拡大するために、他の除草剤、殺虫剤、殺菌剤、あるいは植物生長調節剤、肥料なども混合することもできる。 【0012】本発明の水田用除草剤組成物は、上記有効成分に農薬製剤で汎用されている担体、界面活性剤、分散剤、または補助剤などを配合し用いやすくして使用することができる。以下にその例を示すが、これに限定されるものではない。例えば懸濁液、乳剤、溶液、水和剤、粉剤、粒剤、錠剤、フロアブル剤、ドライフロアブル剤、エアロゾル剤、顆粒状水和剤、重合体物質中のマイクロカプセル、ジャンボ剤などの各種剤型にして使用することができる。 【0013】好適な担体としては、例えば、固体担体としては、タルク、クレー、ベントナイト、カオリナイト、モンモリナイト、パイロフェライト、酸性白土、珪藻土、ホワイトカーボン、バーミキュライト、りん灰石、石膏、雲母、珪砂、炭酸カルシウム、軽石粉などの鉱石粉末、結晶性セルロース、デンプン、木粉、コルク、コーヒー殻などの植物性粉末、ポリ塩化ビニル、石油樹脂などの高分子化合物、硫安、燐安、硝安、尿素、塩安、塩化カリウムなどの化学肥料などを挙げることができる。 【0014】液体担体としては、メタノール、エタノール、シクロヘキサール、アルミアルコール、エチレングリコール、イソプロピルアルコールなどのアルコール類、ベンゼン、トルエン、キシレン、メチルナフタレンなどの芳香族炭化水素類、クロロベンゼン、トリクロロエチレンなどのハロゲン化炭化水素類、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、ジオキサンなどのエーテル類、酢酸イソプロピル、酢酸ベンジルなどのエステル類、ジメチルスルホキシドなどの極性溶媒類、ケロシン、ナフテン類、イソパラフィン、ノルマルパラフィン、鉱油、水などが挙げられる。 【0015】界面活性剤及び分散剤としては、例えば、アルコール硫酸エステル塩、アルキルスルホン酸塩、リグニンスルホン酸塩、ポリオキシエチレングリコールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンソルビタンモノアルキレートなどが挙げられる。これらの界面活性剤は、1種だけを単独で、あるいは2種以上を配合してもよく、混合する場合の混合比も任意に選択できる。 【0016】補助剤としては、例えば、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、アラビアゴム、キサンタンガム、デキストリンなどを挙げることができる。 【0017】本発明組成物において、有効成分の配合量は必要に応じて加減し得る。粒剤とする場合は、化合物Aと化合物Bの合計量として、通常、3〜35重量%、また、乳剤あるいは水和剤とする場合は、10〜50重量%が適当である。このようにして得られた混合剤の施用量は、混合物の有効成分量として0.01〜5kg/ヘクタール(ha)の広い範囲で使用可能であるが、標準的には0.1〜2kg/haの範囲での使用が好ましい。本発明にかかる除草剤組成物は雑草の発生前から発育期の広い範囲で任意の時期に施用でき、高い効果を得ることができる。 【0018】 【実施例】次に本発明水田用除草剤組成物の製剤例および試験例によって説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。なお、下記の例中、「部」は重量部を示す。また、化合物の粉砕工程のことわりなき製剤例は、あらかじめライカイ機で粉砕した化合物を用いた。 【0019】製剤例1:水和剤化合物A3部、化合物B9部、クレー81部、ホワイトカーボン2部、リグニンスルホン酸ソーダ2部およびアルキルナフタレンスルホン酸ソーダ3部を混合粉砕して水和剤を得た。 【0020】製剤例2:粒剤化合物A2部、化合物B14部、ベントナイト28部、タルク52部、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ2部およびリグニンスルホン酸ソーダ2部を混和し、水約20部を加えて、混練機で練った後、造粒機を通して造粒し、次いで乾燥整粒して粒剤を得た。 【0021】製剤例3:フロアブル剤化合物A2.5部、化合物B10部、エチレングリコール4部、キサンタンガム0.5部、ソルポール3940(商品名:東邦化学製)5部、ルノックス1000C(商品名:東邦化学製)1部、水77部をよく混合し、粒度が5ミクロン以下になるまで湿式粉砕して、フロアブル剤を得た。 【0022】製剤例4:ジャンボ剤化合物A7部、化合物B10部、塩化カリウム79.5部、ニューカルゲン2部、デキストリン1部およびキサンタンガム0.5部を混和し、水約20部を加えて、混練機で練った後、造粒機を通して造粒し、次いで乾燥整粒して粒剤を得、これを水溶性フィルムで作製した袋状の容器に充填し、充填口をヒートシールにより閉じジャンボ剤を得た。 【0023】次に、本発明の水田用除草剤組成物の除草効果を試験例によって説明する。後述の試験結果が示すように化合物Aに化合物Bとを併用することにより、化合物Aのカヤツリグサ科雑草に対する除草効力を増強し得るとともに、化合物Aの有する水稲に対する薬害を著しく軽減しうるようになる。 【0024】試験例1:水耕試験化合物A及び化合物Bそれぞれの混合濃度を、水稲用培養液の春日井氏液(pH5.5)で調整した。各濃度の供試水耕液100mlをビーカーにとり、そこにあらかじめ春日井氏液で馴化させておいた2葉期のイネ(品種コシヒカリ)を10本ずつ浸漬した。その後、ビーカーは、昼35℃/12時間(15,000lux)、夜25℃/12時間の条件に設定した人工気象室内で生育させた。処理後10日目にイネの草丈及び第3葉身長を測定し、対無処理区比を求めた。なお実験は3反復で行なった、結果は表1に示す。 【0025】 【表1】
【0026】試験例2:土耕試験1/5000aのワグネルポットに、代かきした水田土壌を充填し、2葉期のイネ(品種コシヒカリ)をポット当たり10個体、1cmの植え付け深度に移植した。移植翌日3cm湛水とし実施例1に準じて調整した水和剤を所定薬量になるように水で希釈して田面水に滴下した。その後ポットは昼30℃/16時間(15,000lux)、夜22℃/8時間の人工気象室内で生育させた。処理後18日目にイネの草丈及び地上部生重量を測定し、対無処理区比を求めた。なお実験は5反復で行なった。結果は表2に示す。 【0027】 【表2】
【0028】試験例3:除草効果試験1/2000aのワグネルポットに水田土壌を充填、代かきを行い湛水深を4cmとした。ウリカワの塊茎を3cmの深度に埋め込み、ホタルイを土中1cmに混播後、コナギ、ヒメミソハギ、アゼナ、タマガヤツリを土壌表面に播種した。雑草播種後10日目(ホタルイの1.5葉期)に実施例2に準じて調整した粒剤を水面処理し、処理翌日および翌々日に3cm/日の漏水操作を行った。処理後21日目に除草効果を完全枯死を100%、除草効果なしを0%とし観察調査した。結果は表3に示した。 【0029】 【表3】
【発明の効果】本発明により、化合物Aと化合物Bとを併用した製剤とすることにより、化合物Aのカヤツリグサ科雑草に対する除草効果を増強するとともに、化合物Aの有する水稲に対する薬害を顕著に軽減し得るようになる。本発明の水田用除草剤組成物は、生育初期段階の雑草だけでなく、ある程度生育の進んだ段階の雑草に対しても顕著な除草活性を示し、さらに通常の環境条件下のみならず、不良環境条件下においても水稲に対する安全性が高く、薬害を生じても極僅かであり、速やかに回復し、なんら問題を有しないことから、雑草の発生前から生育期にわたり散布することができる。さらに、水田一年生広葉雑草全般をはじめ、ウリカワ、マツバイ、ホタルイなどの難防除多年生雑草に対しても著しい効果が認められることから、化合物Aと化合物Bとを併用した製剤の散布あるいはノビエ等イネ科雑草を対象とした他の除草剤との併用散布により、散布労力の節減、すなわち農作業の省力化に貢献するところが極めて大きい。以上のごとく、本発明の水田用除草剤組成物は多くの優れた特徴を有しており、実用性の極めて高いものである。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000127879 【氏名又は名称】株式会社エス・ディー・エス バイオテック
|
| 【出願日】 |
平成13年11月7日(2001.11.7) |
| 【代理人】 |
|
| 【公開番号】 |
特開2003−146805(P2003−146805A) |
| 【公開日】 |
平成15年5月21日(2003.5.21) |
| 【出願番号】 |
特願2001−377894(P2001−377894) |
|