| 【発明の名称】 |
農薬乳剤組成物 |
| 【発明者】 |
【氏名】小林 守 【住所又は居所】千葉県船橋市坪井町722番地1 日産化学工業株式会社物質科学研究所内
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| 【要約】 |
【課題】新規な農薬乳剤組成物を提供する。
【解決手段】フェノキシプロピオン酸系除草剤、極性溶剤、非極性溶剤及び界面活性剤を含有する農薬乳剤組成物。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 フェノキシプロピオン酸系除草剤、極性溶剤、非極性溶剤及び界面活性剤を含有する農薬乳剤組成物。 【請求項2】 極性溶剤がラクタム及びラクトンから選ばれる1種以上のものである請求項1記載の農薬乳剤組成物。 【請求項3】 極性溶剤が五員環のラクタム及び五員環のラクトンから選ばれる1種以上のものである請求項1記載の農薬乳剤組成物。 【請求項4】 極性溶剤がN−アルキルピロリドン、ジメチルイミダゾリジノン及びγ―ブチロラクトンから選ばれる1種以上のものである請求項1記載の農薬乳剤組成物。 【請求項5】 極性溶剤がN−メチル―2―ピロリドンである請求項1記載の農薬乳剤組成物。 【請求項6】 極性溶剤の含有量が該農薬乳剤組成物に対し5〜35重量%である請求項1及至5記載の農薬乳剤組成物。 【請求項7】 界面活性剤がポリオキシエチレンキャスターオイルエーテル及びポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテルから選ばれる1種以上のものである請求項1及至6記載の農薬乳剤組成物。 【請求項8】 界面活性剤の含有量が該農薬乳剤組成物に対し5〜50重量%である請求項1及至7記載の農薬乳剤組成物。 【請求項9】 フェノキシプロピオン酸系除草剤がキザロホップ―p―エチル、キザロホップ―p―テフリル及びプロパキザロホップから選ばれる1種以上のものである請求項1及至8記載の農薬乳剤組成物。 【請求項10】 フェノキシプロピオン酸系除草剤がキザロホップ―p―エチルである請求項9記載の農薬乳剤組成物。 【請求項11】 フェノキシプロピオン酸系除草剤の含有量が該農薬乳剤組成物に対し16重量%以上である請求項1及至10記載の農薬乳剤組成物。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はフェノキシプロピオン酸系除草剤、極性溶剤、非極性溶剤及び界面活性剤とを含有する低温安定性と乳化安定性とを改良した乳剤組成物に関する。 【0002】 【従来の技術および課題】フェノキシプロピオン酸系除草剤は、イネ科雑草に有効な除草剤である。また乳剤は農薬活性成分、有機溶剤及び界面活性剤より構成される溶液であり、通常水で希釈されて散布される。乳剤の低温安定性と乳化安定性が充分でない場合、結晶が析出したり希釈液に沈降物又は浮遊物が発生してしまい、実用的な乳剤を得ることは困難である。 【0003】 【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究した結果、フェノキシプロピオン酸系除草剤を有効成分とした農薬乳剤組成物中に極性溶剤を含有させることにより組成物の低温安定性が著しく向上することを見出した。これによりフェノキシプロピオン酸系除草剤を高濃度に含有することが可能となり、輸送・保管費用を低減でき、使用者の省力化が図れるようになった。また農薬乳剤組成物中にポリオキシエチレンキャスターオイルエーテル及びポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテルから選ばれる1種以上の特定の界面活性剤を含有させると希釈液の乳化安定性が更に向上することを見出した。 【0004】即ち、本発明は、下記〔1〕から〔11〕の農薬乳剤組成物に関するものである。 【0005】〔1〕 フェノキシプロピオン酸系除草剤、極性溶剤、非極性溶剤及び界面活性剤を含有する農薬乳剤組成物。 【0006】〔2〕 極性溶剤がラクタム及びラクトンから選ばれる1種以上のものである上記〔1〕記載の農薬乳剤組成物。 【0007】〔3〕 極性溶剤が五員環のラクタム及び五員環のラクトンから選ばれる1種以上のものである上記〔1〕記載の農薬乳剤組成物。 【0008】〔4〕 極性溶剤がN−アルキルピロリドン、ジメチルイミダゾリジノン及びγ―ブチロラクトンから選ばれる1種以上のものである上記〔1〕記載の農薬乳剤組成物。 【0009】〔5〕 極性溶剤がN−メチル―2―ピロリドンである上記〔1〕記載の農薬乳剤組成物。 【0010】〔6〕 極性溶剤の含有量が該農薬乳剤組成物に対し5〜35重量%である上記〔1〕及至〔5〕記載の農薬乳剤組成物。 【0011】〔7〕 界面活性剤がポリオキシエチレンキャスターオイルエーテル及びポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテルから選ばれる1種以上のものである上記〔1〕及至〔6〕記載の農薬乳剤組成物。 【0012】〔8〕 界面活性剤の含有量が該農薬乳剤組成物に対し5〜50重量%である上記〔1〕及至〔7〕記載の農薬乳剤組成物。 【0013】〔9〕 フェノキシプロピオン酸系除草剤がキザロホップ―p―エチル、キザロホップ―p―テフリル及びプロパキザロホップから選ばれる1種以上のものである上記〔1〕及至〔8〕記載の農薬乳剤組成物。 【0014】〔10〕 フェノキシプロピオン酸系除草剤がキザロホップ―p―エチルである上記〔9〕記載の農薬乳剤組成物。 【0015】〔11〕 フェノキシプロピオン酸系除草剤の含有量が該農薬乳剤組成物に対し16重量%以上である上記〔1〕及至〔10〕記載の農薬乳剤組成物。 【0016】 【発明の実施の形態】本発明に用いる極性溶剤の含有量は農薬乳剤組成物の低温安定性を充分に向上させるために5重量%以上用いる必要があるが、含有量が多いと希釈液中に結晶が析出してしまう恐れがある。結晶析出を防止する観点からは、極性溶剤の好ましい含有量は35重量%以下であり、より好ましくは25重量%以下である。従って、極性溶剤の好ましい含有量は5〜35重量%であり、より好ましくは5〜25重量%である。 【0017】極性溶剤は特に限定されないが、好ましくはラクタム及びラクトンである。ラクタムとしては例えば、β―プロピオラクタム、γ―ブチロラクタム、γ―バレロラクタム、ジメチルイミダゾリジノン、N―アルキル―2―ピロリドン、δ―バレロラクタム及びε―カプロラクタム等が挙げられる。ラクトンとしては例えば、β―プロピオラクトン、γ―ブチロラクトン、γ―バレロラクトン、γ―カプロラクトン、γ―カプリロラクトン、γ―ラウロラクトン、γ―パルミトラクトン、γ―ステアロラクトン、δ―バレロラクトン及びδ―カプロラクトン等が挙げられる。さらにラクタム及びラクトンとしては、五員環のラクタム及びラクトンが好ましく、なかでもN―アルキルピロリドン、ジメチルイミダゾリジノ及びγ―ブチロラクトンがより好ましい。N―アルキルピロリドンとしては例えば、N―メチル―2―ピロリドン、N―オクチル―2―ピロリドン及びN―ドデシル―2―ピロリドン等が挙げられ、なかでもN―メチル―2―ピロリドンが最も好ましい。 【0018】本発明に用いる非極性溶剤は特に限定されず、例えばキシレン、アルキル(C9またはC10等)ベンゼン、フェニルキシリルエタンおよびアルキル(C1またはC3等)ナフタレン等の芳香族炭化水素類、マシン油、ノルマルパラフィン、イソパラフィンおよびナフテン等の脂肪族炭化水素類、ケロシン等の芳香族炭化水素と脂肪族炭化水素の混合物、大豆油、アマニ油、ナタネ油、ヤシ油、綿実油およびヒマシ油等の油脂、等が挙げられる。 【0019】本発明に用いる農薬有効成分はフェノキシプロピオン酸系除草剤であれば特に限定されないが、例えば、クロジナホッププロパルギル(Clodinafop-propargyl/一般名)、シハロホップブチル(Cyhalofop-butyl/一般名)、ジクロホップメチル(Diclofop-methyl/一般名)、ジフェノペンテンエチル(Difenopenten-methyl/一般名)、フェノキサプロップエチル(Fenoxaprop-ethyl/一般名)、フルアジホップブチル(Fluazifop-buthyl/一般名)、ハロキシホップ(Haloxyfop/一般名)、ハロキシホップメチル(Haloxyfop-methyl/一般名)、イソキサピリホップ(Isoxapyrifop/一般名)、プロパキザホップ(Propaquizafop/一般名)、キザロホップエチル(Quizalofop-ethyl/一般名)、キザロホップテフリル(Quizalofop-tefuryl/一般名)及びフェンチアプロップエチル(Fenthiaprop-ethyl/一般名)等が挙げられる。以上のフェノキシプロピオン酸系除草剤の中で好ましいものとしてはキザロホップエチル、キザロホップテフリル及びプロパキザロホップであり、より好ましくはキザロホップ―p―エチル、キザロホップ―p―テフリル及びプロパキザロホップであり、更に好ましくはキザロホップ―p―エチルである。これらのフェノキシプロピオン酸系除草剤の含有量は得に限定されないが、使用時の省力化を図る観点から高濃度に含有したほうが望ましく、好ましくは16重量%以上である。しかし含有量が多くなると低温安定性が悪化してしまうため、より好ましい含有量は16〜30重量%である。 【0020】本発明に用いる界面活性剤は得に限定されず、例えば以下の(A)、(B)、(C)、(D)及び(E)の界面活性剤が挙げられる。これらの界面活性剤は1種または2種以上混合してもよく、混合する場合の比も自由に選択できる。また界面活性剤の含有量は特に限定されないが、好ましくは5〜50重量%である。 【0021】(A)ノニオン性界面活性剤:(A-1)ポリエチレングリコール型界面活性剤:例えば、ポリオキシエチレンアルキル(C12〜18)エーテル、アルキルナフトールのエチレンオキサイド付加物、ポリオキシエチレン(モノまたはジ)アルキル(C8〜12)フェニルエーテル、ポリオキシエチレン(モノまたはジ)アルキル(C8〜12)フェニルエーテルのホルマリン縮合物、ポリオキシエチレン(モノ、ジまたはトリ)フェニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(モノ、ジまたはトリ)ベンジルフェニルエーテル、ポリオキシプロピレン(モノ、ジまたはトリ)ベンジルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(モノ、ジまたはトリ)スチリルフェニルエーテル、ポリオキシプロピレン(モノ、ジまたはトリ)スチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(モノ、ジまたはトリ)スチリルフェニルエーテルのポリマー、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、アルキル(C12〜18)ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマーエーテル、アルキル(C8〜12)フェニルポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマーエーテル、ポリオキシエチレンビスフェニルエーテル、ポリオキシエチレン樹脂酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸(C12〜18)モノエステル、ポリオキシエチレン脂肪酸(C12〜18)ジエステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸(C12〜18)エステル、グリセロール脂肪酸エステルエチレンオキサイド付加物、ポリオキシエチレンキャスターオイルエーテル、硬化ヒマシ油エチレンオキサイド付加物、アルキル(C12〜18)アミンエチレンオキサイド付加物および脂肪酸(C12〜18)アミドエチレンオキサイド付加物等が挙げられる。 【0022】(A-2)多価アルコール型界面活性剤:例えば、グリセロール脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ソルビトール脂肪酸(C12〜18)エステル、ソルビタン脂肪酸(C12〜18)エステル、ショ糖脂肪酸エステル、多価アルコールアルキルエーテルおよび脂肪酸アルカノールアミド等が挙げられる。 【0023】(A-3)アセチレン系界面活性剤:例えば、アセチレングリコール、アセチレンアルコール、アセチレングリコールのエチレンオキサイド付加物およびアセチレンアルコールのエチレンオキサイド付加物等が挙げられる。 【0024】(A-4)その他の界面活性剤:例えば、アルキルグリコシド等が挙げられる。 【0025】(B)アニオン性界面活性剤:(B-1)カルボン酸型界面活性剤:例えば、ポリアクリル酸、ポリメタアクリル酸、ポリマレイン酸、マレイン酸とオレフィン(例えばイソブチレンおよびジイソブチレン等)との共重合物、アクリル酸とイタコン酸の共重合物、メタアクリル酸とイタコン酸の共重合物、マレイン酸とスチレンの共重合物、アクリル酸とメタアクリル酸の共重合物、アクリル酸とアクリル酸メチルエステルとの共重合物、アクリル酸と酢酸ビニルとの共重合物、アクリル酸とマレイン酸の共重合物、N−メチル−脂肪酸(C12〜18)サルコシネート、樹脂酸および脂肪酸(C12〜18)等のカルボン酸、並びにそれらカルボン酸の塩が挙げられる。 【0026】(B-2)硫酸エステル型界面活性剤:例えば、アルキル(C12〜18)硫酸エステル、ポリオキシエチレンアルキル(C12〜18)エーテル硫酸エステル、ポリオキシエチレン(モノまたはジ)アルキル(C8〜12)フェニルエーテル硫酸エステル、ポリオキシエチレン(モノまたはジ)アルキル(C8〜12)フェニルエーテルのポリマーの硫酸エステル、ポリオキシエチレン(モノ、ジまたはトリ)フェニルフェニルエーテル硫酸エステル、ポリオキシエチレン(モノ、ジまたはトリ)ベンジルフェニルエーテル硫酸エステル、ポリオキシエチレン(モノ、ジまたはトリ)スチリルフェニルエーテル硫酸エステル、ポリオキシエチレン(モノ、ジまたはトリ)スチリルフェニルエーテルのポリマーの硫酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマーの硫酸エステル、硫酸化油、硫酸化脂肪酸エステル、硫酸化脂肪酸および硫酸化オレフィン等の硫酸エステル、並びにそれら硫酸エステルの塩が挙げられる。 【0027】(B-3)スルホン酸型界面活性剤:例えば、パラフィン(C12〜22)スルホン酸、アルキル(C8〜12)ベンゼンスルホン酸、アルキル(C8〜12)ベンゼンスルホン酸のホルマリン縮合物、クレゾールスルホン酸のホルマリン縮合物、α−オレフィン(C14〜16)スルホン酸、ジアルキル(C8〜12)スルホコハク酸、リグニンスルホン酸、ポリオキシエチレン(モノまたはジ)アルキル(C8〜12)フェニルエーテルスルホン酸、ポリオキシエチレンアルキル(C12〜18)エーテルスルホコハク酸ハーフエステル、ナフタレンスルホン酸、(モノまたはジ)アルキル(C1〜6)ナフタレンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物、(モノまたはジ)アルキル(C1〜6)ナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物、クレオソート油スルホン酸のホルマリン縮合物、アルキル(C8〜12)ジフェニルエーテルジスルホン酸、イゲポンT(商品名)、ポリスチレンスルホン酸およびスチレンスルホン酸とメタアクリル酸の共重合物等のスルホン酸、並びにそれらスルホン酸の塩が挙げられる。 【0028】(B-4)燐酸エステル型界面活性剤:例えば、アルキル(C8〜12)燐酸エステル、ポリオキシエチレンアルキル(C12〜18)エーテル燐酸エステル、ポリオキシエチレン(モノまたはジ)アルキル(C8〜12)フェニルエーテル燐酸エステル、ポリオキシエチレン(モノ、ジまたはトリ)アルキル(C8〜12)フェニルエーテルのポリマーの燐酸エステル、ポリオキシエチレン(モノ、ジまたはトリ)フェニルフェニルエーテル燐酸エステル、ポリオキシエチレン(モノ、ジまたはトリ)ベンジルフェニルエーテル燐酸エステル、ポリオキシエチレン(モノ、ジまたはトリ)スチリルフェニルエーテル燐酸エステル、ポリオキシエチレン(モノ、ジまたはトリ)スチリルフェニルエーテルのポリマーの燐酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマーの燐酸エステル、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールイミンおよび縮合燐酸(例えばトリポリリン酸等)等の燐酸エステル、並びにそれら燐酸エステルの塩が挙げられる。 【0029】上記の(B-1)〜(B-4)における塩としては、アルカリ金属(リチウム、ナトリウムおよびカリウム等)、アルカリ土類金属(カルシウムおよびマグネシウム等)、アンモニウムおよび各種アミン(例えばアルキルアミン、シクロアルキルアミンおよびアルカノールアミン等)等が挙げられる。 【0030】(C)カチオン性界面活性剤:例えば、アルキルアミン塩およびアルキル4級アンモニウム塩等が挙げられる。 【0031】(D)両性界面活性剤:例えば、ベタイン型界面活性剤およびアミノ酸型界面活性剤等が挙げられる。 【0032】(E)その他の界面活性剤:例えば、シリコーン系界面活性剤およびフッ素系界面活性剤等が挙げられる。 【0033】以上の界面活性剤の中で好ましいものとしては、ポリオキシエチレンキャスターオイルエーテル及びポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテルである。 【0034】また上記の界面活性剤は、本発明の農薬乳剤組成物の除草効果を増強する目的で、アジュバントとして使用することもできる。なかでもノニオン性界面活性剤が好ましく、より好ましくはポリオキシエチレンアルキルエーテルである。また、その他のアジュバントとしては、植物油及び鉱物油が挙げられる。これらのアジュバントは農薬乳剤組成物中にあらかじめ含有して用いても良いし、該農薬乳剤組成物の希釈液に混合して用いても良い。 【0035】本発明の農薬乳剤組成物は、下記の方法で製造することが出来る。例えば有効成分であるフェノキシプロピオン酸系除草剤及び界面活性剤を極性溶剤及び非極性溶剤に溶解することで得られる。 【0036】 【実施例】次に、本発明組成物の実施例および比較に用いた農薬乳剤組成物の比較例を説明する。実施例および比較例中で「部」は重量部を示す。なお本発明はこれら実施例に限定されるものでない。 【0037】〔実施例1〕キザロホップ―p―エチル20部に、N−メチル―2―ピロリドンを30部、ソルベッソ200(商品名、エクソン製)を40部、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテルとドデシルベンゼンスルホン酸塩の混合物(ソルポール3005XL、商品名、東邦化学(株)製)5部及びポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテルとドデシルベンゼンスルホン酸塩の混合物(ソルポール3005XH、商品名、東邦化学(株)製)5部とを加え、混合して農薬乳剤組成物を得た。 【0038】〔実施例2〕実施例1のN−メチル―2―ピロリドンの代わりにジメチルイミダゾリジノンを30部加えた以外は、同様にして農薬乳剤組成物を得た。 【0039】〔実施例3〕実施例1のN−メチル―2―ピロリドンの代わりにγ―ブチロラクトンを30部加えた以外は、同様にして農薬乳剤組成物を得た。 【0040】〔実施例4〕実施例1のN−メチル―2―ピロリドンの代わりにシクロヘキサノンを30部加えた以外は、同様にして農薬乳剤組成物を得た。 【0041】〔実施例5〕キザロホップ―p―エチル20部に、N−メチル―2―ピロリドンを15部、ソルベッソ200(商品名、エクソン製)を55部、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテルとドデシルベンゼンスルホン酸塩の混合物(ソルポール3005XL、商品名、東邦化学(株)製)5部及びポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテルとドデシルベンゼンスルホン酸塩の混合物(ソルポール3005XH、商品名、東邦化学(株)製)5部とを加え、混合して農薬乳剤組成物を得た。 【0042】〔実施例6〕キザロホップ―p―エチル20部に、N−メチル―2―ピロリドンを5部、ソルベッソ200(商品名、エクソン製)を65部及びポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテルとドデシルベンゼンスルホン酸塩の混合物(ソルポール355F、商品名、東邦化学(株)製)10部とを加え、混合して農薬乳剤組成物を得た。 【0043】〔比較例1〕キザロホップ―p―エチル20部に、ソルベッソ200(商品名、エクソン製)を70部及びポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテルとドデシルベンゼンスルホン酸塩の混合物(ソルポール355F、商品名、東邦化学(株)製)10部とを加え、混合して農薬乳剤組成物を得た。 【0044】〔試験例1〕実施例及び比較例で得られた農薬乳剤組成物各10mlを透明バイアル瓶に採り、密閉して―5℃及び―15℃で48時間保存し、結晶析出の有無を観察した。結晶の析出したものに関しては更に10℃で7日間保存し結晶の再溶解性を観察し、下記の基準で判定を行った。その結果を第1表に示した。 ○:結晶析出なし△:結晶析出後、10℃で最溶解×:結晶析出後、10℃で最溶解せず。 【0045】 【表1】 第1表 低温安定性――――――――――――――――――――――――――――――――――― 極性溶剤 (重量%) 低温安定性 ―5℃ ―15℃――――――――――――――――――――――――――――――――――― 実施例1 N−メチル―2―ピロリドン 30 ○ ○ 実施例2 ジメチルイミダゾリジノン 30 ○ △ 実施例3 γ―ブチロラクトン 30 ○ △ 実施例4 シクロヘキサノン 30 △ △ 実施例5 N−メチル―2―ピロリドン 15 ○ △ 実施例6 N−メチル―2―ピロリドン 5 △ △ 比較例1 ― ― × ×―――――――――――――――――――――――――――――――――――【0046】〔実施例7〕キザロホップ―p―エチル20部に、N−メチル―2―ピロリドンを25部、ソルベッソ200(商品名、エクソン製)を45部、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテルとドデシルベンゼンスルホン酸塩の混合物(ソルポール3005XL、商品名、東邦化学(株)製)5部及びポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテルとドデシルベンゼンスルホン酸塩の混合物(ソルポール3005XH、商品名、東邦化学(株)製)5部とを加え、混合して農薬乳剤組成物を得た。 【0047】〔試験例2〕100mlメシシリンダーに19.2度硬水を100ml入れ、実施例及び比較例で得られた農薬乳剤組成物各1mlを加え、該メスシリンダーを転倒し均一に乳化させた。該希釈液を15℃下に24時間静置した後、目開き3μmの濾紙で吸引濾過し、濾紙上の結晶の有無を観察した。 【0048】 【表2】 第2表 希釈液中の結晶評価――――――――――――――――――――――――――――――――――― 極性溶剤 (重量%) 結晶の有無――――――――――――――――――――――――――――――――――― 実施例1 N−メチル―2―ピロリドン 30 有(極微量) 実施例7 N−メチル―2―ピロリドン 25 無―――――――――――――――――――――――――――――――――――【0049】〔実施例8〕キザロホップ―p―エチル20部に、N−メチル―2―ピロリドンを15部、ソルベッソ200(商品名、エクソン製)を55部、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル(ソルポールT−20、商品名、東邦化学(株)製)6部及びドデシルベンゼンスルホン酸塩(ソルポールEX−15、商品名、東邦化学(株)製)4部を加え、混合して農薬乳剤組成物を得た。 【0050】〔実施例9〕キザロホップ―p―エチル20部に、N−メチル―2―ピロリドンを15部、ソルベッソ200(商品名、エクソン製)を55部、ポリオキシエチレンキャスターオイルエーテル(ソルポールCA−42、商品名、東邦化学(株)製)4部及びドデシルベンゼンスルホン酸塩(ソルポールEX−15、商品名、東邦化学(株)製)6部を加え、混合して農薬乳剤組成物を得た。 【0051】〔実施例10〕実施例8のポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテルの代わりにポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテルポリマー(ソルポールF−18、商品名、東邦化学(株)製)を6部加えた以外は、同様にして農薬乳剤組成物を得た。 【0052】〔実施例11〕実施例8のポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテルの代わりにポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(ソルポールN−10、商品名、東邦化学(株)製)を6部加えた以外は、同様にして農薬乳剤組成物を得た。 【0053】〔実施例12〕実施例8のポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテルの代わりにポリオキシエチレンアルキルエーテル(ノイゲンET−135、商品名、第一工業製薬(株)製)を6部加えた以外は、同様にして農薬乳剤組成物を得た。 【0054】〔実施例13〕実施例8のポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテルの代わりにポリオキシエチレンソルビタンエステル(ソルボンT−60、商品名、東邦化学(株)製)を6部加えた以外は、同様にして農薬乳剤組成物を得た。 【0055】〔試験例3〕試験例2と同様にして乳化させた農薬乳剤組成物の希釈液を30℃下に静置し、1時間及び24時間後の沈降物を観察した。その結果を第3表に示す。 【0056】 【表3】 第3表 希釈液の乳化安定性――――――――――――――――――――――――――――――――――― 沈降物(ml) 1時間後 24時間後――――――――――――――――――――――――――――――――――― 実施例8 0 0 実施例9 0 0.1以下 実施例10 0.1 ― 実施例11 0.5 ― 実施例12 0.3 ― 実施例13 0.5 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――【0057】 【発明の効果】本発明は、フェノキシプロピオン酸系除草剤を有効成分とする農薬乳剤組成物において極性溶剤と非極性溶剤及び界面活性剤とを添加することで低温安定性及び希釈液の乳化安定性とを改良した農薬乳剤組成物を提供するものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003986 【氏名又は名称】日産化学工業株式会社 【住所又は居所】東京都千代田区神田錦町3丁目7番地1
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| 【出願日】 |
平成13年10月18日(2001.10.18) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2003−128501(P2003−128501A) |
| 【公開日】 |
平成15年5月8日(2003.5.8) |
| 【出願番号】 |
特願2001−320230(P2001−320230) |
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