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【発明の名称】 除草剤組成物
【発明者】 【氏名】水戸 信彰
【住所又は居所】兵庫県宝塚市高司4丁目2番1号 住友化学工業株式会社内

【氏名】渋谷 信介
【住所又は居所】兵庫県宝塚市高司4丁目2番1号 住友化学工業株式会社内

【要約】 【課題】より除草効果が高く、幅広い殺草スペクトラムを有し、作物に対し薬害の問題を生じない除草剤の提供。

【解決手段】下記式(I)
【特許請求の範囲】
【請求項1】式(I)
【化1】

[式中、Zはハロゲン原子またはシアノ基を表し、Aは酸素原子、硫黄原子またはNH基を表し、R1は、ヒドロキシル基、C1〜C7アルコキシ基、C3〜C7アルケニルオキシ基、C3〜C7アルキニルオキシ基、C5〜C7シクロアルコキシ基、{(C1−C7アルコキシ)カルボニル}C1−C3アルコキシ基、(C1〜C7アルキルアミノ)オキシ基、{ジ(C1〜C7アルキル)アミノ}オキシ基、(C3〜C7アルキリデンアミノ)オキシ基、C1〜C7アルキルアミノ基、ジ(C1〜C7アルキル)アミノ基、C3〜C7アルケニルアミノ基、C3〜C7アルキニルアミノ基、C5〜C7シクロアルキルアミノ基、{(C1−C7アルコキシ)カルボニル}C1−C3アルキルアミノ基または(C1−C7アルコキシ)アミノ基を表し、R2は水素原子またはメチル基を表す。]で示される化合物(I)と、N−(7−フルオロ−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−4−プロップ−2−イニル−2H−1,4−ベンズオキサジン−6−イル)シクロヘキ−1−エン−1,2−ジカルボキシイミド及びN−[2,4−ジクロロ−5−[4−(ジフルオロメチル)−4,5−ジヒドロ−3−メチル−5−オキソ−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル]フェニル]メタンスルホンアミドからなる群より選ばれる1種以上の化合物とを有効成分として含有することを特徴とする除草剤組成物。
【請求項2】化合物(I)において、Aが酸素原子であり、R1がC1〜C7アルコキシ基である請求項1に記載の除草剤組成物。
【請求項3】化合物(I)において、式【化2】

[式中、R1、R2及びAは前述と同じ意味を表す。]で示される置換基が式(I)で規定された2位に置換している化合物である請求項1または2に記載の除草剤組成物。
【請求項4】化合物(I)において、式【化3】

[式中、R1、R2及びAは前述と同じ意味を表す。]で示される置換基が式(I)で規定された3位または4位に置換している化合物である請求項1または2に記載の除草剤組成物。
【請求項5】化合物(I)において、Zがハロゲン原子であり、R2が水素原子である請求項1、2または3に記載の除草剤組成物。
【請求項6】化合物(I)において、Zがシアノ基である請求項1、2または4に記載の除草剤組成物。
【請求項7】化合物(I)と、N−(7−フルオロ−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−4−プロップ−2−イニル−2H−1,4−ベンズオキサジン−6−イル)シクロヘキ−1−エン−1,2−ジカルボキシイミド及びN−[2,4−ジクロロ−5−[4−(ジフルオロメチル)−4,5−ジヒドロ−3−メチル−5−オキソ−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル]フェニル]メタンスルホンアミドからなる群より選ばれる1種以上の化合物との混合割合が重量比で1:0.5〜1:300である請求項1、2、3、4、5または6に記載の除草剤組成物。
【請求項8】果樹園における雑草の防除に使用される請求項1〜7のいずれかに記載の除草剤組成物。
【請求項9】ダイズ畑における雑草の防除に使用される請求項1〜7のいずれかに記載の除草剤組成物。
【請求項10】非農耕地における雑草の防除に使用される請求項1〜7のいずれかに記載の除草剤組成物。
【請求項11】式(I)で示される化合物(I)とN−(7−フルオロ−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−4−プロップ−2−イニル−2H−1,4−ベンズオキサジン−6−イル)シクロヘキ−1−エン−1,2−ジカルボキシイミド及びN−[2,4−ジクロロ−5−[4−(ジフルオロメチル)−4,5−ジヒドロ−3−メチル−5−オキソ−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル]フェニル]メタンスルホンアミドからなる群より選ばれる1種以上の化合物とを雑草に有効量処理することを特徴とする除草方法。
【請求項12】雑草が果樹園における雑草である請求項11に記載の除草方法。
【請求項13】雑草がダイズ畑における雑草である請求項11に記載の除草方法。
【請求項14】雑草が非農耕地における雑草である請求項11に記載の除草方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は除草剤組成物、特に果樹園、ダイズ畑、非農耕地における雑草を防除するのに適した除草剤組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】現在、数多くの除草剤が市販され使用されているが、防除の対象となる雑草は種類も多く、発生も長期間にわたるため、より除草効果が高く、幅広い殺草スペクトラムを有し、作物に対し薬害の問題を生じない除草剤が求められている。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者は優れた除草剤を見出すべく鋭意検討した結果、下記式(I)
【化4】

[式中、Zはハロゲン原子またはシアノ基を表し、Aは酸素原子、硫黄原子またはNH基を表し、R1は、ヒドロキシル基、C1〜C7アルコキシ基、C3〜C7アルケニルオキシ基、C3〜C7アルキニルオキシ基、C5〜C7シクロアルコキシ基、{(C1−C7アルコキシ)カルボニル}C1−C3アルコキシ基、(C1〜C7アルキルアミノ)オキシ基、{ジ(C1〜C7アルキル)アミノ}オキシ基、(C3〜C7アルキリデンアミノ)オキシ基、C1〜C7アルキルアミノ基、ジ(C1〜C7アルキル)アミノ基、C3〜C7アルケニルアミノ基、C3〜C7アルキニルアミノ基、C5〜C7シクロアルキルアミノ基、{(C1−C7アルコキシ)カルボニル}C1−C3アルキルアミノ基または(C1−C7アルコキシ)アミノ基を表し、R2は水素原子またはメチル基を表す。]で示される化合物(以下、化合物(I)と記す。)と、N−(7−フルオロ−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−4−プロップ−2−イニル−2H−1,4−ベンズオキサジン−6−イル)シクロヘキ−1−エン−1,2−ジカルボキシイミド(一般名フルミオキサジン、以下フルミオキサジンと記す)及びN−[2,4−ジクロロ−5−[4−(ジフルオロメチル)−4,5−ジヒドロ−3−メチル−5−オキソ−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル]フェニル]メタンスルホンアミド(一般名スルフェントラゾン、以下スルフェントラゾンと記す)からなる群より選ばれる1種以上の化合物(以下、化合物(II)と記す。)とを併用することにより種々の雑草を効果的に除草でき、しかもその除草効力は、それらを単独で用いる場合に比較して相乗的に増大し、低薬量で施用でき、更に殺草スペクトルが拡大し、特に果樹園、ダイズ畑においては広範囲の雑草を除草できることを見出し、本発明に至った。即ち、本発明は、1.式(I)
【化5】

[式中、Zはハロゲン原子またはシアノ基を表し、Aは酸素原子、硫黄原子またはNH基を表し、R1は、ヒドロキシル基、C1〜C7アルコキシ基、C3〜C7アルケニルオキシ基、C3〜C7アルキニルオキシ基、C5〜C7シクロアルコキシ基、{(C1−C7アルコキシ)カルボニル}C1−C3アルコキシ基、(C1〜C7アルキルアミノ)オキシ基、{ジ(C1〜C7アルキル)アミノ}オキシ基、(C3〜C7アルキリデンアミノ)オキシ基、C1〜C7アルキルアミノ基、ジ(C1〜C7アルキル)アミノ基、C3〜C7アルケニルアミノ基、C3〜C7アルキニルアミノ基、C5〜C7シクロアルキルアミノ基、{(C1−C7アルコキシ)カルボニル}C1−C3アルキルアミノ基または(C1−C7アルコキシ)アミノ基を表し、R2は水素原子またはメチル基を表す。]で示される化合物(I)と、N−(7−フルオロ−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−4−プロップ−2−イニル−2H−1,4−ベンズオキサジン−6−イル)シクロヘキ−1−エン−1,2−ジカルボキシイミド及びN−[2,4−ジクロロ−5−[4−(ジフルオロメチル)−4,5−ジヒドロ−3−メチル−5−オキソ−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル]フェニル]メタンスルホンアミドからなる群より選ばれる1種以上の化合物とを有効成分として含有することを特徴とする除草剤組成物(以下、本発明組成物と記す。)、2.化合物(I)において、Aが酸素原子であり、R1がC1〜C7アルコキシ基である上記1に記載の除草剤組成物、3.化合物(I)において、式【化6】

[式中、R1、R2及びAは前述と同じ意味を表す。]で示される置換基が式(I)で規定された2位に置換している化合物である上記1または2に記載の除草剤組成物、4.化合物(I)において、式【化7】

[式中、R1、R2及びAは前述と同じ意味を表す。]で示される置換基が式(I)で規定された3位または4位に置換している化合物である上記1または2に記載の除草剤組成物、5.化合物(I)において、Zがハロゲン原子であり、R2が水素原子である上記1、2または3に記載の除草剤組成物、6.化合物(I)において、Zがシアノ基である上記1、2または4に記載の除草剤組成物、7.化合物(I)と、N−(7−フルオロ−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−4−プロップ−2−イニル−2H−1,4−ベンズオキサジン−6−イル)シクロヘキ−1−エン−1,2−ジカルボキシイミド及びN−[2,4−ジクロロ−5−[4−(ジフルオロメチル)−4,5−ジヒドロ−3−メチル−5−オキソ−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル]フェニル]メタンスルホンアミドからなる群より選ばれる1種以上の化合物との混合割合は重量比で1:0.5〜1:300である上記1、2、3、4、5または6に記載の除草剤組成物、8.果樹園における雑草の防除に使用される上記1〜7のいずれかに記載の除草剤組成物、9.ダイズ畑における雑草の防除に使用される上記1〜7のいずれかに記載の除草剤組成物、10.非農耕地における雑草の防除に使用される上記1〜7のいずれかに記載の除草剤組成物、11.式(I)で示される化合物(I)とN−(7−フルオロ−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−4−プロップ−2−イニル−2H−1,4−ベンズオキサジン−6−イル)シクロヘキ−1−エン−1,2−ジカルボキシイミド及びN−[2,4−ジクロロ−5−[4−(ジフルオロメチル)−4,5−ジヒドロ−3−メチル−5−オキソ−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル]フェニル]メタンスルホンアミドからなる群より選ばれる1種以上の化合物とを雑草に有効量処理することを特徴とする除草方法、12.雑草が果樹園における雑草である上記11に記載の除草方法、13.雑草がダイズ畑における雑草である上記11に記載の除草方法及び14.雑草が非農耕地における雑草である上記11に記載の除草方法を提供する。
【0004】
【発明の実施の形態】本発明において、式(I)におけるZで示されるハロゲン原子は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を意味し、R1で示されるC1〜C7アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、1−メチルプロポキシ基、2−メチルプロポキシ基、ペンチルオキシ基、1−メチルブトキシ基、2−メチルブトキシ基、3−メチルブトキシ基、2,2−ジメチルプロポキシ基、ヘキシルオキシ基、1−メチルペンチルオキシ基、2−メチルペンチルオキシ基、3−メチルペンチルオキシ基、4−メチルペンチルオキシ基、1,2−ジメチルブトキシ基、1,3−ジメチルブトキシ基、2,3−ジメチルブトキシ基、3,3−ジメチルブトキシ基、ヘプチルオキシ基等が挙げられ、R1で示されるC3〜C7アルケニルオキシ基としては、2−プロピニルオキシ基、3−ブテニルオキシ基、4−ペンテニルオキシ基、3−メチル−3−ブテニルオキシ基、3−メチル−2−ブテニルオキシ基等が挙げられ、R1で示されるC3〜C7アルキニルオキシ基としては、2−プロピニルオキシ基等が挙げられ、R1で示されるC5〜C7シクロアルコキシ基としては、シクロペンチルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基等が挙げられ、R1で示される{(C1−C7アルコキシ)カルボニル}C1−C3アルコキシ基としては、メトキシカルボニルメトキシ基、エトキシカルボニルメトキシ基、1−(メトキシカルボニル)−1−メチルエトキシ基等が挙げられ、R1で示される(C1〜C7アルキルアミノ)オキシ基としては、(メチルアミノ)オキシ基、(エチルアミノ)オキシ基等が挙げられ、R1で示される{ジ(C1〜C7アルキル)アミノ}オキシ基としては、(ジメチルアミノ)オキシ基、(メチル−エチルアミノ)オキシ基等が挙げられ、R1で示される(C3〜C7アルキリデンアミノ)オキシ基としては、(イソプロピリデンアミノ)オキシ基等が挙げられ、R1で示されるC1〜C7アルキルアミノ基としては、メチルアミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、イソプロピルアミノ基、ブチルアミノ基、1−メチルプロピルアミノ基、2−メチルプロピルアミノ基、ペンチルアミノ基、1−メチルブチルアミノ基、2−メチルブチルアミノ基、3−メチルブチルアミノ基、2,2−ジメチルプロピルアミノ基、ヘキシルアミノ基等が挙げられ、R1で示されるジ(C1〜C7アルキル)アミノ基としては、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基等が挙げられ、R1で示されるC3〜C7アルケニルアミノ基としては、2−プロペニルアミノ基等が挙げられ、R1で示されるC3〜C7アルキニルアミノ基としては、2−プロピニルアミノ基等が挙げられ、R1で示されるC5〜C7シクロアルキルアミノ基としては、シクロペンチルアミノ基、シクロヘキシルアミノ基等が挙げられ、R1で示される(C1−C7アルコキシ)アミノ基としては、メトキシアミノ基、エトキシアミノ基、イソプロポキシアミノ基等が挙げられる。
【0005】フルミオキサジン、スルフェントラゾンはそれぞれFARM CHEMICALS HANDBOOK 2001 MEISTER PUBLISHING COMPANY発行、2001年)のC374、C35頁に記載の化合物である。
【0006】本発明組成物は、広範囲の雑草に対し除草活性を有し、通常の耕起栽培が行われる作物畑、不耕起栽培が行われる畑、果樹園等の農耕地及び運動場、空き地、林地、線路端、道路端等の非農耕地に於いても優れた除草活性を発揮することから、除草剤として優れている。本発明組成物は殊に果樹園に発生する広範囲の雑草を防除する上で効果的であり、かつ、果樹に対して問題となるような薬害を生じさせない。また、本発明組成物は殊に冬期から春期にかけてダイズ畑に発生する広範囲の雑草をダイズの播種前に防除する上でも効果的であり、処理後播種されたダイズに対して問題となるような薬害を生じない。
【0007】本発明組成物は果樹園、ダイズ畑、非農耕地等において問題となる下記の種々の雑草に対して殊に除草効力を有する。
タデ科雑草:ソバカズラ(Polygonum convolvulus)、サナエタデ(Polygonum lapathifolium)、アメリカサナエタデ(Polygonum pensylvanicum)、ハルタデ(Polygonum persicaria)、ナガバギシギシ(Rumex crispus)、エゾノギシギシ(Rumex obtusifolius)、イタドリ(Poligonum cuspidatum)
スベリヒユ科雑草:スベリヒユ(Portulaca oleracea)
ナデシコ科雑草:ハコベ(Stellaria media)
アカザ科雑草:シロザ(Chenopodium album)、ホウキギ(Kochia scoparia)
ヒユ科雑草:アオゲイトウ(Amaranthus retroflexus)、ホナガアオゲイトウ(Amaranthus hybridus)
アブラナ科雑草:ワイルドラディッシュ(Raphanus raphanistrum)、ノハラガラシ(Sinapis arvensis)、ナズナ(Capsella bursa−pastoris)
マメ科雑草:アメリカツノクサネム(Sesbania exaltata)、エビスグサ(Cassia obtusifolia)、フロリダベガ−ウィ−ド(Desmodium tortuosum)、シロツメクサ(Trifolium repens)
アオイ科雑草:イチビ(Abutilon theophrasti)、アメリカキンゴジカ(Sida spinosa)
スミレ科雑草:フィ−ルドパンジ−(Viola arvensis)、ワイルドパンジ−(Viola tricolor)
アカネ科雑草:ヤエムグラ(Galium aparine)
ヒルガオ科雑草:アメリカアサガオ(Ipomoea hederacea)、マルバアサガオ(Ipomoea purpurea)、マルバアメリカアサガオ(Ipomoea hederacea var integriuscula)、マメアサガオ(Ipomoea lacunosa)、セイヨウヒルガオ(Convolvulus arvensis)
シソ科雑草:ヒメオドリコソウ(Lamium purpureum)、ホトケノザ(Lamium amplexicaule)
ナス科雑草:シロバナチョウセンアサガオ(Datura stramonium)、イヌホオズキ(Solanum nigrum)
ゴマノハグサ科雑草:オオイヌノフグリ(Veronica persica)、フラサバソウ(Veronica hederaefolia)
キク科雑草:オナモミ(Xanthium pensylvanicum)、野生ヒマワリ(Helianthus annuus)、イヌカミツレ(Matricaria perforata or inodora)、コ−ンマリ−ゴ−ルド(Chrysanthemum segetum)、オロシャギク(Matricaria matricarioides)、ブタクサ(Ambrosia artemisiifolia)、オオブタクサ(Ambrosia trifida)、ヒメムカシヨモギ(Erigeron canadensis)、ヨモギ(Artemisia princeps)、セイタカアワダチソウ(Solidago altissima)
ムラサキ科雑草:ワスレナグサ(Myosotis arvensis)
ガガイモ科雑草:オオトウワタ(Asclepias syriaca)
トウダイグサ科雑草:トウダイグサ(Euphorbia helioscopia)、オオニシキソウ(Euphorbia maculata)
イネ科雑草:イヌビエ(Echinochloa crus−galli)、エノコログサ(Setaria viridis)、アキノエノコログサ(Setaria faberi)、メヒシバ(Digitaria sanguinalis)、オヒシバ(Eleusine indica)、スズメノカタビラ(Poa annua)、ブラックグラス(Alopecurus myosuroides)、カラスムギ(Avena fatua)、セイバンモロコシ(Sorghum halepense)、シバムギ(Agropyron repens)、ウマノチャヒキ(Bromus tectorum)、ギョウギシバ(Cynodone dactylon)、オオクサキビ(Panicum dichotomiflorum)、テキサスパニカム(Panicum texanum)、シャタ−ケ−ン(Sorghum vulgare)、メリケンニクキビ(Brachiaria platyphylla)
ツユクサ科雑草:ツユクサ(Commelina communis)
トクサ科雑草:スギナ(Equisetum arvense)
カヤツリグサ科雑草:コゴメガヤツリ(Cyperus iria)、ハマスゲ(Cyperus rotundus)、キハマスゲ(Cyperus esculentus)
【0008】本発明組成物において、化合物(I)と化合物(II)との混合割合は対象とする雑草種、施用場面、施用条件等により変わり得るが、重量比で通常1:0.1〜1:500、好ましくは1:0.5〜1:300である。化合物(II)がフルミオキサジンである場合、1:1〜1:100が更に好ましく、化合物(II)がスルフェントラゾンの場合は1:2〜1:200が更に好ましい。
【0009】本発明組成物は通常、固体担体、液体担体等と混合し、必要により界面活性剤、その他の製剤用補助剤等を添加して、乳剤、水和剤、懸濁剤、粒剤等に製剤化して用いられる。これらの製剤中には化合物(I)と化合物(II)が一般に合計で0.5〜90重量%、好ましくは1〜80重量%含有される。
【0010】製剤化するに際し、用いられる固体担体としては、例えば粘土類(カオリナイト、珪藻土、合成含水酸化珪素、フバサミクレー、ベントナイト、酸性白土等)、タルク、その他の無機鉱物(セリサイト、石英粉末、硫黄粉末、活性炭、炭酸カルシウム等)化学肥料(硫安、燐安、硝安、塩安、尿素等)などの微粉末や粒状物が挙げられ、液体担体としては、例えば水、アルコール類(メタノール、エタノール等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等)、芳香族炭化水素類(トルエン、キシレン、エチルベンゼン、メチルナフタレン等)、非芳香族炭化水素類(ヘキサン、シクロヘキサン、ケロシン等)、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、ニトリル類(アセトニトリル、イソブチロニトリル等)、エーテル類(ジオキサン、ジイソプロピルエーテル等)、酸アミド類(ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等)、ハロゲン化炭化水素類(ジクロロエタン、トリクロロエチレン等)などが挙げられる。
【0011】界面活性剤としては、例えばアルキル硫酸エステル類、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリ−ルスルホン酸塩、アルキルアリールエーテル類およびそのポリオキシエチレン化物、ポリエチレングリコールエーテル類、多価アルコールエステル類、糖アルコール誘導体などが挙げられる。その他の製剤用補助剤としては、例えばカゼイン、ゼラチン、多糖類(澱粉、アラビアガム、セルロース誘導体、アルギン酸等)、リグニン誘導体、ベントナイト、合成水溶性高分子(ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸等)などの固着剤や分散剤、PAP(酸性リン酸イソプロピル)、BHT(2、6―tert−ブチル−4―メチルフェノール)、BHA(2−/3−tert−ブチル−4―メトキシフェノール)、植物油、鉱物油、脂肪酸、脂肪酸エステルなどの安定剤が挙げられる。
【0012】本発明組成物は、有効成分である化合物(I)と化合物(II)を上述の製剤手法によりそれぞれ製剤化した後、これらを混合することにより調製することもできる。
【0013】本発明組成物は、そのままでまたは水等で希釈して植物体茎葉部に散布される。本発明組成物は、さらに、他の除草剤と混合して用いることにより除草効力の増強を期待でき、さらに殺虫剤、殺菌剤、植物生長調節剤、肥料、薬害軽減剤(セーフナー)、土壌改良剤等と併用することもできる。
【0014】本発明組成物の施用量は、有効成分化合物である化合物(I)と化合物(II)との混合比、気象条件、製剤形態、施用時期、施用方法、施用場所、防除対象雑草、対象作物により変わり得るが、1ヘクタール当り有効成分化合物の合計量は、通常10gから2000g、好ましくは20gから1000gである。乳剤、水和剤、懸濁剤等は、その所定量を1ヘクタール当り通常100〜1000リットルの水で希釈して施用する。また、本発明組成物を雑草に茎葉処理する場合、本発明組成物の希釈水にアジュバントを加え、雑草に対する効力の増強を期待することができる。
【0015】また、本発明においては、上述の本発明組成物の使用量、使用形態等に準じて有効成分である化合物(I)と化合物(II)とを雑草に有効量処理することによっても、優れた除草効果を発揮し得る。
【0016】次に化合物(I)のいくつかを、具体的に例示する。
式(I−a)で示される化合物【化8】

【表1】

【0017】式(I−b)で示される化合物【化9】

【表2】

【0018】式(I−c)で示される化合物【化10】

【表3】

【0019】
【実施例】以下、製剤例を示す。以下の製剤例及び試験例において化合物番号により示された化合物は表1〜3の化合物を表し、部は重量部を表す。
製剤例1化合物A−1、A−2、A−3、A−4、A−5、A−6、A−7、B−1、B−2、B−3、B−4、C−1、C−2、C−3またはC−4 15部、フルミオキサジン75部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部および合成含水酸化珪素10部をよく粉砕混合して各々水和剤を得る。
製剤例2化合物A−1、A−2、A−3、A−4、A−5、A−6、A−7、B−1、B−2、B−3、B−4、C−1、C−2、C−3またはC−4 0.8部、フルミオキサジン80部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部および合成含水酸化珪素14.2部をよく粉砕混合して各々水和剤を得る。
製剤例3化合物A−1、A−2、A−3、A−4、A−5、A−6、A−7、B−1、B−2、B−3、B−4、C−1、C−2、C−3またはC−4 20部、フルミオキサジン20部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部および合成含水酸化珪素55部をよく粉砕混合して各々水和剤を得る。
製剤例4化合物A−1、A−2、A−3、A−4、A−5、A−6、A−7、B−1、B−2、B−3、B−4、C−1、C−2、C−3 8部、スルフェントラゾン80部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部および合成含水酸化珪素7部をよく粉砕混合して各々水和剤を得る。
製剤例5化合物A−1、A−2、A−3、A−4、A−5、A−6、A−7、B−1、B−2、B−3、B−4、C−1、C−2、C−3またはC−4 0.4部、スルフェントラゾン80部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部および合成含水酸化珪素14.6部をよく粉砕混合して各々水和剤を得る。
製剤例6化合物A−1、A−2、A−3、A−4、A−5、A−6、A−7、B−1、B−2、B−3、B−4、C−1、C−2、C−3またはC−4 10部、スルフェントラゾン20部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部および合成含水酸化珪素65部をよく粉砕混合して各々水和剤を得る。
【0020】製剤例7化合物A−1、A−2、A−3、A−4、A−5、A−6、A−7、B−1、B−2、B−3、B−4、C−1、C−2、C−3またはC−4 8部、フルミオキサジン40部、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート3部、CMC(カルボキシメチルセルロース)3部および水46部を混合し、粒度が5ミクロン以下になるまで湿式粉砕して各々懸濁剤を得る。
製剤例8化合物A−1、A−2、A−3、A−4、A−5、A−6、A−7、B−1、B−2、B−3、B−4、C−1、C−2、C−3またはC−4 0.4部、フルミオキサジン40部、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート3部、CMC(カルボキシメチルセルロース)3部および水53.6部を混合し、粒度が5ミクロン以下になるまで湿式粉砕して各々懸濁剤を得る。
製剤例9化合物A−1、A−2、A−3、A−4、A−5、A−6、A−7、B−1、B−2、B−3、B−4、C−1、C−2、C−3またはC−4 5部、フルミオキサジン5部、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート3部、CMC(カルボキシメチルセルロース)3部および水84部を混合し、粒度が5ミクロン以下になるまで湿式粉砕して各々懸濁剤を得る。
製剤例10化合物A−1、A−2、A−3、A−4、A−5、A−6、A−7、B−1、B−2、B−3、B−4、C−1、C−2、C−3またはC−4 4部、スルフェントラゾン40部、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート3部、CMC(カルボキシメチルセルロース)3部および水50部を混合し、粒度が5ミクロン以下になるまで湿式粉砕して各々懸濁剤を得る。
製剤例11化合物A−1、A−2、A−3、A−4、A−5、A−6、A−7、B−1、B−2、B−3、B−4、C−1、C−2、C−3またはC−4 0.2部、スルフェントラゾン40部、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート3部、CMC(カルボキシメチルセルロース)3部および水53.8部を混合し、粒度が5ミクロン以下になるまで湿式粉砕して各々懸濁剤を得る。
製剤例12化合物A−1、A−2、A−3、A−4、A−5、A−6、A−7、B−1、B−2、B−3、B−4、C−1、C−2、C−3またはC−4 5部、スルフェントラゾン10部、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート3部、CMC(カルボキシメチルセルロース)3部および水79部を混合し、粒度が5ミクロン以下になるまで湿式粉砕して各々懸濁剤を得る。
【0021】以下に試験例を示す。
評価基準除草効力の評価は、調査時の供試雑草の生育の状態が無処理のそれと比較して全くないしほとんど違いがないものを「0」とし、供試雑草が完全枯死または生育が完全に抑制されているものを「10」として、0〜10の11段階に区分し、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10で示す。薬害の評価は、薬害がほとんど認められない場合は「無害」、軽度の薬害が認められる場合は「小」、中程度の薬害が認められる場合は「中」、強度の薬害が認められる場合は「大」で示す。
【0022】試験例1直径11cm、深さ8cmのプラスチックポットに畑地土壌を詰めメリケンニクキビ種子を播種し、温室内で28日間育成させた。
化合物A−1の乳剤(化合物A−1 5部、ソルポール3005X(東邦化学工業株式会社商品名)6部及びキシレン89部をよく混合して調整。)、フルミオキサジン製剤品(商品名プレッジ:住友化学工業株式会社製、フルミオキサジン50%含有)、スルフェントラゾン製剤品(商品名オーソリティー:DuPont社製、スルフェントラゾン75%含有)、該化合物A−1乳剤とフルミオキサジン製剤品との混合剤及び該化合物A−1乳剤とスルフェントラゾンとの混合剤のそれぞれを、1%のアグリデックス(AGRI−DEX、Helena社製)を含有する水で希釈した。該希釈液を各々表4に記載の有効成分量となるように小型噴霧器で前述のようにして育成させたメリケンニクキビの植物体上方より均一に散布した。供試化合物処理後直ちにダイズの種子を播種した。処理後5日間温室内で育成し雑草に対する効果を判定した。また処理後14日後にダイズに対する薬害を判定した。結果を表4に示す。
【表4】

【0023】
【発明の効果】本発明組成物を用いることにより殊に果樹園、ダイズ畑、非農耕地における広範囲の雑草を選択的に除草できる。
【出願人】 【識別番号】000002093
【氏名又は名称】住友化学工業株式会社
【住所又は居所】大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号
【出願日】 平成13年9月28日(2001.9.28)
【代理人】 【識別番号】100093285
【弁理士】
【氏名又は名称】久保山 隆 (外1名)
【公開番号】 特開2003−104809(P2003−104809A)
【公開日】 平成15年4月9日(2003.4.9)
【出願番号】 特願2001−300862(P2001−300862)