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【発明の名称】 害虫防除材
【発明者】 【氏名】井上 雅夫
【住所又は居所】兵庫県宝塚市高司4丁目2番1号 住友化学工業株式会社内

【氏名】川中 秀夫
【住所又は居所】兵庫県宝塚市高司4丁目2番1号 住友化学工業株式会社内

【要約】 【課題】長期間にわたり安定した品質を保持し、かつ、安定した防除効果を有する優れた害虫防除材を提供する。

【解決手段】5−クロロ−6−(1−フルオロエチル)−N−[2−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]エチル]ピリミジン−4−イルアミン、エステル系溶剤、害虫を誘引する色材および基材からなることを特徴とする害虫防除材。
【特許請求の範囲】
【請求項1】5−クロロ−6−(1−フルオロエチル)−N−[2−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]エチル]ピリミジン−4−イルアミン、エステル系溶剤、害虫を誘引する色材および基材からなることを特徴とする害虫防除材。
【請求項2】害虫を誘引する色材の色調が黄色〜青色である請求項1に記載の害虫防除材。
【請求項3】基材が紙製基材である請求項1または2に記載の害虫防除材。
【請求項4】基材が樹脂製フィルムである請求項1または2に記載の害虫防除材。
【請求項5】樹脂製フィルムの材質がポリオレフィン樹脂、アクリル樹脂またはポリエステル樹脂である請求項4に記載の害虫防除材。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は害虫防除材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、昆虫成長制御剤を担持させた害虫防除材により、害虫密度の低下を図る方法(特開平5−236856号公報)や、殺虫剤を担持させた害虫防除材により害虫密度の低下を図る方法が提案されてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、有効成分の種類や配合組成によっては害虫防除材の品質が安定せず、経時的に品質が劣化して効果が不安定になったり、実使用に耐えなくなる場合があった。そのため、長期間にわたり安定した品質を保持し、かつ、安定した防除効果を有する優れた害虫防除材の開発が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる状況下、本発明者らは害虫防除材につき検討を重ねた結果、特定の害虫防除有効成分と特定の溶剤とを組み合わせて使用することにより上述の課題を解決し得ることを見出し、本発明にいたった。即ち本発明は、5−クロロ−6−(1−フルオロエチル)−N−[2−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]エチル]ピリミジン−4−イルアミン、エステル系溶剤、害虫を誘引する色材、および基材からなることを特徴とする害虫防除材(以下、本防除材と記す。)を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明組成物では、有効成分として5−クロロ−6−(1−フルオロエチル)−N−[2−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]エチル]ピリミジン−4−イルアミン(以下、化合物(1)と記す。)が用いられる。その含有量は防除対象害虫の種類等により異なるが、通常、本防除材1m2当たり、通常0.0001〜100g程度、好ましくは0.001〜10g程度である。
【0006】本防除材におけるエステル系溶剤としては、脂肪酸などの有機酸のエステルが広く用いられる。有機酸としては、酢酸、アジピン酸、フタル酸、ラウリン酸、パルミチン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸などが挙げられ、これらのメチルエステル、エチルエステル、プロピルエステル、イソプロピルエステル、ブチルエステル、イソブチルエステル、t−ブチルエステル、sec.−ブチルエステル、ベンジルエステル、ノニルエステル、ソルビタンエステルなどが挙げられる。その具体例としては、アジピン酸メチル、アジピン酸ジエチル等のアジピン酸エステル、ラウリン酸メチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、牛脂脂肪酸メチル、ミリスチン酸オクチル、ドデシルステアリン酸メチル、ステアリン酸ブチル、ステアリン2-エチルヘキシル、ステアリン酸イソトリデシル、カプリン酸メチル、ミリスチン酸メチル、アジピン酸ジオレイル、フタル酸ジトリデシル、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジイソデシル、フタル酸2−エチルヘキシル、フタル酸ジノルマルアルキル(C8,C10)、フタル酸ジイソノニル、フタル酸ジデシル、フタル酸ジステアリル、トリメリット酸トリ2−エチルヘキシル、ソルピタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルピタンモノステアレートなどが挙げられる。好ましくはアジピン酸エステル及びフタル酸エステルを挙げることができ、さらに好ましくはアジピン酸エステルを挙げることができる。アジピン酸エステルは市販されており、市販品としては、例えばビニサイザー40(花王製アジピン酸ジイソブチル)、ビニサイザー50(花王製アジピン酸ジイソデシル)などが挙げられる。エステル系溶剤の含有量は本防除材1m2当たり、通常0.1〜100g程度、好ましくは0.1〜10g程度である。なお、本防除材中には本発明の効果を損なわない範囲で、エステル系溶剤以外の溶剤を含有していても良い。エステル系溶剤以外の溶剤を用いる場合、かかる溶剤のエステル系溶剤に対する割合は、通常50重量%以下である。
【0007】本発明において用いられる基材としては、例えば、上質紙、中級紙、下級紙、中性紙、グラビア紙、上更紙、更紙、包装紙、コート紙、ケント紙、クラフト紙、再生紙、新聞紙、パラフィン紙、ハトロン紙、合成紙、加工紙、グラシン紙、耐油紙、クレイアート紙、マニラ紙、段ボール紙、トレーシング紙、エンボス紙、濾紙、和紙、板紙、インディア紙、印画紙、パルプシート等の紙製基材;ビニロン繊維、アセテート繊維(例えばアセテート、トリアセテート)、ポリエステル繊維(例えばポリエチレンテレフタレート、ポリヒドロキシブチレート、ポリ乳酸)、アクリル繊維(例えばポリメタクリル酸メチル、ポリアクリロニトリル)、ポリオレフィン繊維(例えば低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン)、フェノール繊維(例えばベークライト)、ポリウレタン繊維、ポリウレア繊維、ビニル繊維(例えばポリスチレン、ポリ酢酸ビニル)、アラミド繊維(例えばデュポン社ケブラー、エンカ社トワロン、帝人社テクノーラ)、キュプラ繊維(例えば旭化成社ベンベルグ)、ノボロイド繊維、ポリスルホン繊維、ポリカーボネート繊維、ポリアセタール繊維、ポリクラール繊維、ポリノジック繊維、木綿繊維、羊毛繊維、セルロース繊維、絹繊維、麻繊維、レーヨン繊維等の繊維の織布、不織布、混紡などの繊維基材が挙げられる。また、基材として樹脂製フィルムを用いることもでき、樹脂製フィルムの材質としては、例えば、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂;ポリアクリロニトリル、ポリメタクリル酸メチル、ビニロン、ポリアクリル酸、ポリヒドロキシエチルメタクリレート等のアクリル樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸、ポリ乳酸−グリコール酸共重合体、ポリグリコール酸等のポリエステル樹脂;ベークライト等のフェノール樹脂;ポリウレタン、ポリウレア等のウレタン樹脂、ウレア樹脂;ポリスチレン、アクリロニトリル−ポリスチレン−ブタジエン共重合体、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール部分鹸化物、変性ポリビニルアルコール、ポリビニルエーテル、ポリビニルピロリドン等のビニル樹脂;アセテート、トリアセテート等のアセテート樹脂;ノボロイド樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリカーボネート等のカーボネート樹脂;カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム塩、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等のセルロース系樹脂;リグニン、リグニンスルホン酸ナトリウム、リグニンスルホン酸アンモニウム等のリグニン系樹脂;ケトン−ホルマリン樹脂;フェノキシ樹脂;ポリブタジエン、ポリイソブチレン、ポリイソプレン等の合成ゴム;シリコ−ン樹脂;ポリフッ化ビニリデン、ポリトリフルオロエチレン等のフッ素樹脂;ポリイミド樹脂;ポリエチレンオキシド、ポリフェニレンオキシド、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリ(オキシエチレン−オキシプロピレン)コポリマー等の酸化オレフィン樹脂;エポキシ樹脂;メラミン樹脂;ポリアミノ酸、無水マレイン酸−エチレン共重合体、無水マレイン酸−スチレン共重合体等のマレイン酸樹脂などが挙げられる。
【0008】中でも、ポリオレフィン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂などの材質が好ましい。これらの基材の大きさや形は特に制限されず、厚さは、例えば0.0005〜10mm、好ましくは0.001〜2mmである。
【0009】害虫を誘引する色材としては、害虫を誘引する色を有するものが幅広く用いられ、該色材の色調が黄色〜青色であるものが好ましい。
【0010】色材としては、例えばニトロ系、ニトロソ系、アゾ系、スチルベン系、カルボニウム系、キノリン系、メチン系、チアゾール系、キノンイミン系、ラクトン系、アミノケトン系、ヒドロキシケトン系、アントラキノン系、インジゴ系、チオインジゴ系、フタロシアニン系等の色材が用いられる。
【0011】アゾ系色材には、モノアゾ系染料、ジスアゾ系染料、トリスアゾ系染料、ポリアゾ系染料、アゾイック系染料等のアゾ系染料、溶性アゾ系顔料、アゾレーキ顔料、不溶性アゾ系顔料、縮合アゾ系顔料等のアゾ系顔料がある。アゾ系染料としては、例えばスミノールミリングイエローO、ブリリアントスカーレット3R、アミニルブルーE−2GL、スミノールミリングシアニン5Rエクストラ(以上、住友化学工業製)等のアゾ系酸性染料、スミカロンイエローSE−5G、スミカロンイエローSE−3GL、スミカロンオレンジSE−B、スミカロンイエローブラウン2RL−S、スミカロンレッドE−FBL、スミカロンルビンSE−GL(以上、住友化学工業製)等のアゾ系分散染料、スミフィックスブリリアントイエローH−3G、スミフィックススカーレットH−2G、スミフィックスターコイスブルーH−GF、スミフィックスブリリアントブルーR(以上、住友化学工業製)等のアゾ系反応染料、ダイレクトファーストイエローGC、ダイレクトファーストオレンジS、ダイレクトファーストスカーレット4BS、スミライトスープラレッド4BL、ダイレクトスカイブルー5B、スミライトスープラブルーBRR、ダイレクトコッパーブルーBBS(以上、住友化学工業製)等のアゾ系直接染料、スミアクリルレッドF−GTL(住友化学工業製)等のアゾ系カチオン染料、アゾ系硫化染料、アゾ系油溶染料、ビスアゾ系直接染料、Benzopurpurine、Chrysophenine 、Nippon、Sumilight (以上、住友化学工業製)等のトリスアゾ系直接染料、アゾイック系分散染料などが挙げられる。
【0012】アゾ系顔料としては、例えばアセト酢酸アニリド系アゾ顔料、ピラゾロン系アゾ顔料、β−ナフトール系アゾ顔料、β−オキシナフトエ酸系アゾ顔料、β−オキシナフトエ酸アニリド系アゾ顔料等の溶性アゾ系顔料およびアゾレーキ顔料、アセト酢酸アニリド系モノアゾ顔料、アセト酢酸アニリド系ビスアゾ顔料、ピラゾロン系モノアゾ顔料、ピラゾロン系ビスアゾ顔料、β−ナフトール系アゾ顔料、β−オキシナフトエ酸アニリド系モノアゾ顔料、β−オキシナフトエ酸アニリド系ビスアゾ顔料等の不溶性アゾ系顔料、アセト酢酸アニリド系アゾ顔料、β−オキシナフトエ酸アニリド系アゾ顔料等の縮合アゾ系顔料、ベンズイミダゾロン系顔料、難溶性金属塩モノアゾ顔料などが挙げられる。
【0013】アゾ系色材の具体名としては、ファーストイエローG、ファーストイエロー10G、ジスアゾイエローAAA、ジスアゾイエローAAMX、ジスアゾイエローAAOT、ジスアゾイエローAAOA、ジスアゾイエローAAPT、ジスアゾイエローH10G、ジスアゾイエローHR、クロモフタルイエローGR、ファーストイエローFGL、ファーストイエロー10GX、タートラジンレーキ、メチンイエロー、サンセットイエローレーキ、ベンズイミダゾロンイエロー、ジニトロアニリンオレンジ、ピラゾロンオレンジ、ジアニシジンオレンジ、ペルシアンオレンジレーキ、ベンズイミダゾロンイエローH2G、ベンズイミダゾロンイエローHL、パラレッド、ナフトールレッドFRR、ナフトールレッド4R、ナフトールカーミンFB、ナフトールレッドM、レーキレッド4R、ナフトールレッドBS、ナフトールレッドRN、ブリリアントスカーレットG、ナフトールレッド、クロモフタルスカーレット、ベンズイミダゾロンカーミン、ハンザイエロー10G、ハンザイエロー5G、ハンザイエロー3G、ハンザイエローG、ハンザイエローGR、ハンザイエローA、ハンザイエローRN、ピグメントイエローL、ベンジジンイエロー、ベンジジンイエローG、ベンジジンイエローGR、パーマネントイエローNCG、バルカンファーストイエロー5G、バルカンファーストイエローR、パーマネントイエローFGL、パーマネントイエローHR、パーマネントイエローH10G(以上、標準名)、ファーストイエローG、ファーストイエロー10G(以上、日本ピグメント製)、ジスアゾイエローL3G−G、ジスアゾイエロー3GR、ジスアゾイエロー3R、ジスアゾイエロー5G、ジスアゾオレンジLG、ファーストスカーレットGR−W、レーキボルドー10B−O(以上、住化カラー製)、スミカプリントイエローST−O、スミカプリントイエローGFN、スミカファーストイエローGBFN、スミカコートイエロー2RN、スミトーンファーストイエローHRT、スミトーンオレンジG、ペルシャオレンジGR、スミカコートカーミンB、スミトーンスカーレットA−5848、ファーストスカーレット2G−W、スミトーンファーストスカーレットASG、スミトーンレッドPZ、スミカプリントレッドKF、スミカプリントレッド3BF、スミトーンイエローGB、レーキファーストグリーンイエロー5G(以上、住友化学工業製)、パーマネントレッドFRR、パーマネントオレンジHL、ノボパームイエローH2G、ハンザブリリアントイエロー10GX、パーマネントイエローGR、パーマネントイエローH10G(以上、ヘキスト製)、クロモフタルイエロー2G、クロモフタルイエローGR、クロモフタルイエロー3G(以上、チバガイギー製)、ジスアゾイエローFG−1700(以上、東洋インキ製)等が挙げられる。
【0014】黄色の色材を用いる場合には、アゾ系顔料の使用が好ましく、特に、ジスアゾ顔料、不溶性アゾ系顔料、縮合アゾ系顔料が好ましい。
【0015】また、害虫を誘引する色調という点から、黄色または青色アゾ系色材が好ましく用いられるが、黄色アゾ系色素としては、マンセル表色系における表示法においてマンセルヒューがYR、YまたはGYで表される色素、さらには2.5YR〜7.5GYで表される色材が挙げられる。また、マンセルバリューが通常4以上、好ましくは5以上の色材が用いられ、マンセルクロマは通常6以上の色材が用いられる。CIE−1931表色系(Commision Internationale del'Eclariage-1931 表色系)による色調表示における明るさの刺激度は、通常10以上、好ましくは25以上であり、主波長は通常500〜600nm、好ましくは550〜600nmであり、刺激純度は通常50%以上、好ましくは70%以上である。青色アゾ系色材としては、マンセル表色系における表示法においてマンセルヒューがBG、BまたはPBで表される色材、さらには2.5BG〜7.5PBで表される色材が挙げられる。また、マンセルバリューが通常4以上、好ましくは5以上の色材が用いられ、マンセルクロマは通常6以上の色材が用いられる。アゾ系色材は、一種単独で使用しても、二種以上を混合して使用してもよい。本発明における色材の使用量は、基材に塗布して使用する場合またはシート状物等の薄片に使用する場合、本防除材1m2当たり、通常0.01〜100g程度、好ましくは0.1〜10g程度である。
【0016】本防除材は、その特徴を損なわない範囲で、必要に応じて、バインダー、界面活性剤、安定化剤、香料、撥水剤、フィラー、粘着剤等を含有していても良い。
【0017】バインダーとしては、例えば、ベントナイト、モンモリロナイト、水ガラス、コロイダルシリカ等の無機バインダー、澱粉、デキストリン、カゼイン、ゼラチン、にかわ、寒天、コラーゲン、トラガントガム、ペクチン、アラビアガム、コーンスターチ、天然ゴム、パルプ液等の天然有機バインダー;カルボキシメチルセルロース、アセチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ベンジルセルロース、酪酸セルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ニトロセルロース、酢酸セルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどのセルロース系バインダー;リグニン、リグニンスルホン酸ナトリウム、リグニンスルホン酸アンモニウムなどのリグニン系バインダー等の半合成バインダー;高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリクロロエチレン、ポリ塩化プロピレンなどのハロゲン化ポリオレフィン、ポリアクリロニトリル、ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリル酸、ポリヒドロキシエチルメタクリレートなどのアクリル系高分子、ポリスチレン、アクリロニトリル−ポリスチレン−ブタジエン共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール部分鹸化物、ポリビニルエーテル、ポリビニルピロリドンなどのビニル系高分子、ポリ塩化ビニリデン、ケトン−ホルマリン樹脂、フェノキシ樹脂、ポリブタジエン、ポリイソブチレン、ポリイソプレンなどの合成ゴム、シリコーン樹脂、ポリフッ化ビニリデン、ポリトリフルオロエチレンなどのフッ素樹脂、ポリアセタールなどのアセタール樹脂、ナイロン−6、ナイロン−66、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエチレンオキシド、ポリフェニレンオキシド、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体などの酸化オレフィン、ポリカーボネートなどのカーボネート樹脂、ポリサルホン樹脂、ポリウレタン、ポリウレタン尿素などのウレタン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、ポリアミノ酸、無水マレイン酸−エチレン共重合体、無水マレイン酸−スチレン共重合体などのマレイン酸樹脂等の合成樹脂系バインダー;キャンデリラワックス、カルナバロウワックス、ライスワックス、木ロウ、ホホバ油、蜜ロウ、ラノリン、鯨ロウ、牛脂、オゾケライト、セレシンなどの天然ワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックスなどの石油ワックス、モンタンワックス、ポリエチレンワックス、フィッシャートロプシュワックス、サゾールワックス、硬化ひまし油、12−ヒドロキシステアリン酸、ステアリン酸、ステアリルアルコール、ラウロン、ステアロン、ミリスチン酸イソプロピル、グリセリン脂肪酸エステル、グリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステルなどの合成ワックス等のワックス等を挙げることができ、それらは単独であるいは2種以上を混合して使用することができる。これらのバインダーの中でも、半合成バインダーまたは合成樹脂系バインダーの使用が好ましい。
【0018】バインダーは使用される基材に応じて選択され、加熱溶融物、水溶液、有機溶剤溶液、水中または油中のエマルジョンまたはサスペンジョン等種々の形態で使用できる。ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド等のフィルム基材に対しては、塩素化ポリオレフィン、マレイン酸樹脂、環化ゴム、ニトロセルロース、ポリアミド、ポリウレタン樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体などのバインダーの使用が好ましい。
【0019】バインダーの使用量は特に制限されないが、化合物(1)1重量部に対して一般に0.1〜50重量部、好ましくは1〜50重量部である。
【0020】界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンラノリンアルコール、ポリオキシエチレンアルキルフェノールホルマリン縮合物、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリルモノ脂肪酸エステル、ポリオキシプロピレングリコールモノ脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンひまし油誘導体、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、高級脂肪酸グリセリンエステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、アルキロールアミド、ポリオキシエチレンアルキルアミン等のノニオン系界面活性剤;ドデシルアミン塩酸塩などのアルキルアミン塩酸塩、アルキル四級アンモニウム塩、ドデシルトリメチルアンモニウム塩などのアルキルトリメチルアンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、ジアルキルモルホリニウム塩、塩化ベンゼトニウム、ポリアルキルビニルピリジニウム塩などのカチオン系界面活性剤;パルミチン酸ナトリウムなどの脂肪酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテルカルボン酸ナトリウムなどのエーテルカルボン酸ナトリウム、ラウロイルサルコシンナトリウム、N−ラウロイルグルタミン酸ナトリウムなどの高級脂肪酸のアミノ酸縮合物、高級アルキルスルホン酸塩、ラウリン酸エステルスルホン酸塩などの高級脂肪酸エステルスルホン酸塩、ジオクチルスルホサクシネートなどのジアルキルスルホコハク酸、オレイン酸アミドスルホン酸塩などの高級脂肪酸アミドスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸塩、ジイソプロピルナフタレンスルホン酸塩などのアルキルアリールスルホン酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩のホルマリン縮合物、ペンタデカン−2−サルフェートなどの高級アルコール硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンドデシルエーテル硫酸ナトリウムなどのポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、ジポリオキシエチレンドデシルエーテルリン酸エステルなどのポリオキシエチレンアルキルリン酸エステル、スチレン−マレイン酸共重合体、アルキルビニルエーテル−マレイン酸共重合体等のアニオン系界面活性剤;N−ラウリルアラニン、N,N,N−トリメチルアミノプロピオン酸、N,N,N−トリヒドロキシエチルアミノプロピオン酸、N−ヘキシル−N,N−ジメチルアミノ酢酸、1−(2−カルボキシエチル)ピリジニウムベタイン、レシチン等の両性界面活性剤などを挙げることができ、それらは単独であるいは2種以上を混合して使用することができる。界面活性剤の使用量は特に制限されないが、化合物(1)1重量部に対して一般に0.01〜5重量部である。
【0021】安定化剤としては、例えば、フェノール系酸化防止剤、アミン系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、イオウ系酸化防止剤などの酸化防止剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾエート系紫外線吸収剤、シアノアクリレート系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系系紫外線吸収剤などの紫外線吸収剤、有機ニッケル系化合物などのクエンチャー、イソプロピルアシッドホスフェート、流動パラフィン、エポキシ化大豆油、エポキシ化菜種油、エポキシ化アマニ油等を挙げることができ、それらは単独であるいは2種以上を混合して使用することができる。安定化剤の使用量は特に制限されないが、化合物(1)1重量部に対して一般に0.05〜2重量部、好ましくは0.05〜0.5重量部である。
【0022】香料としては、例えば、アセト酢酸エチル、アントラニル酸メチル、イソ吉草酸イソアミル、エナント酸エチル、桂皮酸エチル、酪酸イソアミルなどのエステル、カプロン酸、桂皮酸などの有機酸、桂皮アルコール、ゲラニオール、シトラール、デシルアルコールなどのアルコール、バニリン、ピペロナール、ペリルアルデヒドなどのアルデヒド、マルニトール、メチルβナフチルケトンなどのケトン、メントール等が挙げられる。
【0023】撥水剤としては、例えば、シリコーンオイル、メチルスチレンシリコーンオイル、オレフィン変性シリコーンオイル、ポリエーテル変性シリコーンオイル、アルコール変性シリコーンオイル、フッ素変性シリコーンオイル、メルカプト変性シリコーンオイル、エポキシ変性シリコーンオイル、高級脂肪酸変性シリコーンオイルなどのシリコーン系撥水剤、テックスガードTG−620(ダイキン工業製)などのフッ素系撥水剤等が挙げられる。
【0024】フィラーとしては、例えば、カオリンクレー、モンモリロナイトクレー、ろう石、酸性白土、活性白土、アタパルジャイトクレー、パイロフィライト、ベントナイト、セリサイト、けいそう土、タルク、酸化チタン、炭酸カルシウム、軽石、ケイ砂、ひる石、ゼオライトなどの鉱物質フィラー、湿式法シリカ、乾式法シリカ、湿式法シリカの焼成品などのホワイトカーボン、小麦粉、ショ糖、デキストリン、木粉、澱粉、糠、ふすま、籾殻、大豆粉、カルナバロウ、油脂などの動植物性フィラー、硫酸アンモニウム、尿素、塩化アンモニウム、硫酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、塩化カリウム、リン酸カリウム、硝酸アンモニウム等およびその混合物が挙げられる。
【0025】粘着剤としては、例えば、天然ゴム系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、シリコーン系共重合体、アクリル酸エステル共重合体、メタクリル酸エステル共重合体、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリドン、マレイン酸およびその無水物の共重合体、ポリエチレンイミン、メラミン樹脂、尿素樹脂、アクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル−カルボキシル基、ヒドロキシ基、アミド基、ジアルキルアミノ基またはエポキシ基含有モノマー−ビニル基含有モノマー共重合体などが挙げられる。
【0026】本防除材は、例えば以下のようにして製造される。
化合物(1)、エステル系溶剤、色材、および基材、さらに必要に応じて、バインダー、界面活性剤、安定化剤、香料、撥水剤、フィラー、粘着剤等を、プロペラミキサー、タービンミキサー、デゾルバー等の攪拌機、T.K.ホモミキサー(特殊機化工業)等の高速回転高剪断型攪拌機、コロイドミルなどで混合して液状物を得る。この液状物を、塗布、印刷、噴霧、含浸等により基材に保持させる。
【0027】該液状物を基材に塗布する場合、その粘度は平版インキとして使用するには、一般に500〜3000ポイズ、凸版インキとして使用するには、一般に100〜1000ポイズ、フレキソインキとして使用するには、一般に0.5〜3ポイズ、グラビアインキとして使用するには、一般に0.1〜3ポイズ、スクリーンインキとして使用するには、一般に5〜15ポイズ程度が好ましい。該液状物を保持させる方法としては、ロールコーター、プレードコーター、エアナイフコーター、キャストコーター、ナイフコーター等のコーティング機によるコーティング法、活版輪転機、銅版輪転機または樹脂版輪転機による凸版印刷法、グラビア印刷機、ロートグラビア印刷機または彫刻凹版印刷機によるグラビア印刷法、オフセット印刷機によるオフセット印刷法、タイプ平版印刷機、シルクスクリーン、ドラム型スクリーン印刷機またはスクリーン捺染機による平版印刷法、浸漬機によるディッピング法、噴霧器によるスプレー法、静電噴霧器による静電スプレー法などが挙げられ、特にグラビア印刷法が便利である。
【0028】該液状物を基材に保持させた後は、必要により乾燥、加熱、スリット等の操作を行う。
【0029】本防除材は、通常、蔬菜、棉、花卉、茶、果樹、キノコ等の農作物にて用いられ、主に防除対象となるのは農作物加害害虫であり、その具体例としてはオンシツコナジラミ(Trialeurodes vaporariorum )、タバココナジラミ(Bemisia tabaci)、シルバーリーフコナジラミ(Bemisia argentifolii)フタテンヒメヨコバイ(Arboridia apicalis)、アブラムシ類[ワタアブラムシ(Aphis gossypii)、モモアカアブラムシ(Myzus persicae)、ダイコンアブラムシ(Bervicoryne brassicae)、ニセダイコンアブラムシ(Lipaphis erysimi)、ムギクビレアブラムシ(Rhopalosiphum padi)、コミカンアブラムシ(Toxoptera aurantii)、エンドウヒゲナガアブラムシ(Acrythosiphon pisum)等]などの半翅目害虫;ミナミキイロアザミウマ(Thrips palmi)、チャノキイロアザミウマ(Scirtothrips dorsalis )、ヒラズハナアザミウマ(Frankliniella intonsa )などのアザミウマ目害虫;コナガ(Plutella xylostella )、イチモンジセセリ(Parnara guttata )などの鱗翅目害虫;ウリミバエ(Dacuscucurbitae)、キノコバエ類(Mycetophilidae)、マメハモグリバエ(Liriomyza trifolii)、タマネギバエ(Delia antiqua )などの双翅目害虫等が挙げられる。これらの農作物加害害虫は、通常黄色〜青色に誘引される。
【0030】ここで黄色〜青色とは、黄色、黄緑色、緑色、青緑色、青色といった反射光線の主波長が約580nm〜約420nmに対応する色のことである。特に、オンシツコナジラミ、タバココナジラミ、フタテンヒメヨコバイ、チャノキイロアザミウマ、ヒラズハナアザミウマ、イチモンジセセリ、ウリミバエおよびマメハモグリバエは黄色で、コナガは黄色〜緑色で極めて効率的に誘引できる。また、ミナミキイロアザミウマは青色または白色で、タマネギバエは薄青色または黄色で誘引できる。
【0031】このようにして製造される本防除材は、例えば、作物の一部または全体をシート状物またはネット状物として覆ったり、囲ったり、また、テープ状物として張り巡らせたり、さらには作物の畝間についたて状物を設置したり、温室出入り口に暖簾状物または簾状物を設置したりすることにより施用される。すなわち、本防除材の施用法としては、横断幕状、簾状、カーテン状、蚊帳状、ついたて状、つりさげ状、短冊状、またはネット状に設置する方法が挙げられ、中でも施用の省力性や効果の面からは、カーテン状や横断幕に設置するのが好ましい。
【0032】本防除材は、化合物(1)の有効成分量に換算して、通常1ヘクタール当たり1〜5000g、好ましくは10〜500g程度使用されるが、施用方法、害虫の種類、被害の程度等の条件により適宜変更される。
【0033】さらに、本防除材は、害虫の種類や作物の種類によって、様々な時期に設置することができるが、害虫密度が比較的低い時期に設置すると、長期間安定して害虫密度を抑えることができ、作物への加害も抑えることができるので好ましいが、本防除材は害虫密度が高まった後であっても高い防除効果を示すので、そのような時期に設置してもよい。
【0034】
【実施例】次に、本発明の害虫防除材について製造例および試験例を挙げてより具体的に説明するが、本発明は以下の例のみに限定されるものではない。尚、以下の例において特に断りの無い限り、部は重量部を表わすものである。
製造例1化合物(1)1部、アジピン酸ジイソブチル(商品名:ビニサイザー40、花王製エステル系溶剤)5部およびアセトン100部を混合して得られた溶液を、黄色ケント紙に均一に塗布し、化合物(1)を0.1g/m2 含有する害虫防除材を得る。
【0035】製造例2化合物(1)1部、アジピン酸ジイソブチル(商品名:ビニサイザー40、花王製エステル系溶剤)5部およびアセトン100部を混合して得られた溶液を、黄色上質紙に均一に塗布し、化合物(1)を0.1g/m2 含有する害虫防除材を得る。
【0036】製造例3化合物(1)1部、アジピン酸ジイソブチル(商品名:ビニサイザー40、花王製エステル系溶剤)5部およびアセトン100部を混合して得られた溶液を、黄色クラフト紙に均一に塗布し、化合物(1)を0.1g/m2 含有する害虫防除材を得る。
【0037】製造例4化合物(1)1部、アジピン酸ジイソブチル(商品名:ビニサイザー40、花王製エステル系溶剤)5部およびアセトン100部を混合して得られた溶液を、厚さ100μmの黄色ポリプロピレン製不織布に均一に塗布し、化合物(1)を0.1g/m2 含有する害虫防除材を得る。
【0038】製造例5化合物(1)1部およびアジピン酸ジイソブチル(商品名:ビニサイザー40、花王製エステル系溶剤)5部および黄色インキ94部(ジスアゾイエロー6部、ニトロセルロース5部、ポリアミド樹脂5部、トルエン45部、イソプロパノール15部、酢酸エチル8部およびメタノール8部を含有)を混合して得られたインキ組成物を、白色ケント紙に均一に塗布し、化合物(1)を0.1g/m2 含有する害虫防除材を得る。
【0039】製造例6製造例5において、白色ケント紙にかえて、厚さ30μmのポリプロピレンフィルムを用いる以外は全て同様にして、化合物(1)を0.1g/m2 含有する害虫防除材を得る。
【0040】製造例7製造例5において、白色ケント紙にかえて、厚さ50μmのポリエチレンフィルムを用いる以外は全て同様にして、化合物(1)を0.1g/m2 含有する害虫防除材を得る。
【0041】製造例8製造例5において、白色ケント紙にかえて、厚さ80μmのポリエチレンフィルムを用いる以外は全て同様にして、化合物(1)を0.1g/m2 含有する害虫防除材を得る。
【0042】製造例9製造例5において、白色ケント紙にかえて、厚さ100μmのポリプロピレン製不織布を用いる以外は全て同様にして、化合物(1)を0.1g/m2 含有する害虫防除材を得る。
【0043】製造例10製造例5において、白色ケント紙にかえて、厚さ30μmのポリ乳酸フィルムを用いる以外は全て同様にして、化合物(1)を0.1g/m2 含有する害虫防除材を得る。
【0044】製造例11製造例5において、白色ケント紙にかえて、厚さ30μmのポリ乳酸−ポリグリコール酸共重合体フィルムを用いる以外は全て同様にして、化合物(1)を0.1g/m2 含有する害虫防除材を得る。
【0045】製造例12製造例5において、白色ケント紙にかえて、厚さ30μmのコロナ処理ポリプロピレンフィルムを用いる以外は全て同様にして、化合物(1)を0.1g/m2含有する害虫防除材を得る。
【0046】製造例13製造例5において、白色ケント紙にかえて、厚さ30μmのポリスチレンフィルムを用いる以外は全て同様にして、化合物(1)を0.1g/m2 含有する害虫防除材を得る。
【0047】製造例14製造例5において、白色ケント紙にかえて、厚さ30μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを用いる以外は全て同様にして、化合物(1)を0.1g/m2 含有する害虫防除材を得る。
【0048】製造例15製造例5において、白色ケント紙にかえて、厚さ30μmのポリカーボネートフィルムを用いる以外は全て同様にして、化合物(1)を0.1g/m2 含有する害虫防除材を得る。
【0049】製造例16製造例5において、白色ケント紙にかえて、厚さ25μmのポリエステルフィルムを用いる以外は全て同様にして、化合物(1)を0.1g/m2 含有する害虫防除材を得る。
【0050】製造例17製造例5において、アジピン酸ジイソブチル(商品名:ビニサイザー40、花王製エステル系溶剤)の量を3部とした以外は全て同様にして、化合物(1)を0.1g/m2 含有する害虫防除材を得る。
【0051】製造例18製造例5において、アジピン酸ジイソブチル(商品名:ビニサイザー40、花王製エステル系溶剤)の量を7部とした以外は全て同様にして、化合物(1)を0.1g/m2 含有する害虫防除材を得る。
【0052】製造例19製造例5において、アジピン酸ジイソブチル(商品名:ビニサイザー40、花王製エステル系溶剤)の量を10部とした以外は全て同様にして、化合物(1)を0.1g/m2 含有する害虫防除材を得る。
【0053】製造例20製造例5において、アジピン酸ジイソブチル(商品名:ビニサイザー40、花王製エステル系溶剤)の量を20部とした以外は全て同様にして、化合物(1)を0.1g/m2 含有する害虫防除材を得る。
【0054】製造例21製造例5において、アジピン酸ジイソブチル(商品名:ビニサイザー40、花王製エステル系溶剤)の量を30部とした以外は全て同様にして、化合物(1)を0.1g/m2 含有する害虫防除材を得る。
【0055】製造例22化合物(1)1部、アジピン酸ジイソブチル(商品名:ビニサイザー40、花王製エステル系溶剤)5部および製造例5の黄色インキ94部を混合して得られたインキ組成物を、厚みが25ミクロンのポリエステルフィルムに均一に塗布し、化合物(1)を0.1g/m2 含有する害虫防除材を得た。
【0056】製造例23製造例22において、化合物(1)の量を0.5部とした以外は全て同様にして、化合物(1)を0.05g/m2 含有する害虫防除材を得る。
【0057】製造例24製造例22において、化合物(1)1の量を0.25部とした以外は全て同様にして、化合物(1)を0.025g/m2 含有する害虫防除材を得る。
【0058】製造例25製造例22において、化合物(1)の量を0.1部とした以外は全て同様にして、化合物(1)を0.01g/m2 含有する害虫防除材を得る。
【0059】製造例26製造例22において、化合物(1)の量を5部とし、アジピン酸ジイソブチル(商品名:ビニサイザー40、花王製エステル系溶剤)の量を25部とした以外は全て同様にして、化合物(1)を0.5g/m2 含有する害虫防除材を得る。
【0060】製造例27製造例22において、インキ組成物の塗布量を10倍(10回繰り返し塗布)とした以外は全て同様にして、化合物(1)を1g/m2 含有する害虫防除材を得た。
【0061】製造例28化合物(1)1部、アジピン酸ジイソブチル(商品名:ビニサイザー40、花王製エステル系溶剤)5部およびアセトン100部を混合して得られた溶液を、黄色布に均一に塗布し、化合物(1)を0.1g/m2 含有する害虫防除材を得る。
【0062】製造例29化合物(1)5部、アジピン酸ジイソブチル(商品名:ビニサイザー40、花王製エステル系溶剤)25部およびアセトン100部を混合して得られた溶液を、黄色布に均一に塗布し、化合物(1)を0.5g/m2 含有する害虫防除材を得る。
【0063】比較製造例1化合物(1)1部および製造例5で使用した黄色インキ99部を混合して得られたインキ組成物を、厚みが25ミクロンのポリエステルフィルムに均一に塗布し、化合物(1)を0.1g/m2 含有する害虫防除材を得た。
【0064】比較製造例2化合物(1)10部および製造例5で使用した黄色インキ90部を混合して得られたインキ組成物を、厚みが25ミクロンのポリエステルフィルムに均一に塗布し、化合物(1)を1g/m2 含有する害虫防除材を得た。
【0065】試験例1表1に記載の害虫防除材をアルミラミネート袋に入れてヒートシールし、40℃および60℃の恒温機内で1ヶ月間保存した。保存後に害虫防除材を取り出し、防除材表面の物理的状態を光学顕微鏡で観察した。結果を下表に示す。
【0066】
【表1】

【0067】この試験結果からも明らかなように、本防除材は虐待保存後においても優れた品質安定性を示すものである。また、本防除材は、生物効力試験の結果、作物近傍に設置することにより、優れた防虫効果を発揮した。
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、長期間にわたり安定した品質を保持し、かつ、安定した防除効果を有する優れた害虫防除材を提供できる。
【出願人】 【識別番号】000002093
【氏名又は名称】住友化学工業株式会社
【住所又は居所】大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号
【出願日】 平成13年9月28日(2001.9.28)
【代理人】 【識別番号】100093285
【弁理士】
【氏名又は名称】久保山 隆 (外1名)
【公開番号】 特開2003−104807(P2003−104807A)
【公開日】 平成15年4月9日(2003.4.9)
【出願番号】 特願2001−300865(P2001−300865)