| 【発明の名称】 |
ヨウ素系樹脂による消毒方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】佐藤 武四
|
| 【要約】 |
【課題】ヨウ素樹脂を利用した消毒法に関する。
【解決手段】ヨウ素化強塩基性アニオン交換樹脂或いはヨウ素化強塩基性アニオン交換樹脂粉体をオレフィン樹脂等に融合させた樹脂から一定周期流れ出す遊離ヨウ素と水の混合液を利用する消毒方法。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】ヨウ素化強塩基性アニオン交換樹脂から一定周期流出した遊離ヨウ素混入水を散布する消毒方法。 【請求項2】ヨウ素化強塩基性アニオン交換樹脂粉体とオレフィン樹脂との融合体から一定周期流出した遊離ヨウ素混合水を散布する消毒方法。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は一定周期流れ出す遊離ヨウ素混入水を散布する事で得られる極めて安全な消毒方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の農業用、家庭用、庭用消毒に使用してきた薬剤は全て有毒物質である。有毒薬剤を散布機械に入れ噴霧してきた結果が土壌汚染や地下水汚染を引き起こしている。また、家庭内においてはシックハウスの原因とも言われる有毒薬剤が大量に使用されてきた。この使用結果がアトピー、知覚障害等多くの問題を呈してきたのは否めない事実である。土壌汚染の主たる薬剤ダーズバン(クロルピリホス)の被爆者は多数いることから全世界的に使用禁止となりつつあるが、その他の薬剤も決して安全とは言えない。 【0003】また、ヨウ素化強塩基性アニオン交換樹脂(以下ヨウ素樹脂という)をろ過剤として使用した水中消毒方式があったが、水中内微生物を除去するためのろ過方式に過ぎず、ヨウ素樹脂から一定周期流出するヨウ素と水の混合水を殺菌水として利用するものではなかった。 【0004】さらに、ヨウ素樹脂を土壌に散蒔き微生物殺菌をする方法があったが、ヨウ素樹脂残留による移染(色移り)の問題と長時間作用するため優良バクテリアも含めた微生物を全て除去してしまう問題があった。 【0005】優良バクテリアは植物の根の部分に存在するもので、植物の成長・助長を促すための極めて重要な微生物である。ヨウ素樹脂を土壌直接散蒔く事はある種の土壌汚染に相違ない事となる。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】前記通り従来の消毒方法は何れも多くの問題を呈してきた。本特許は極めて安全な遊離ヨウ素を利用した消毒方法であり、土壌汚染・地下水汚染・揮発性物質によるシツクハウス問題等が皆無な簡易消毒方法である。 【0007】 【課題を解決するための手段】前記目的は、以下の本発明により達成される。 (1)ヨウ素化強塩基性アニオン交換樹脂から一定周期流出した遊離ヨウ素混入水を散布する消毒方法。 【0008】(2)ヨウ素化強塩基性アニオン交換樹脂粉体とオレフィン樹脂との融合体から一定周期流出した遊離ヨウ素混合水を散布する消毒方法。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明の好適実施例について、詳細に説明する。本発明の主たる消毒方法のメカニズムは、ヨウ素樹脂から一定周期流れる出る遊離ヨウ素(I2)と水の混入水を使用する事にある。また、ヨウ素樹脂粉体とオレフイン樹脂との融合体(以下ヨウ素ペレットという)から一定周期流れ出る遊離ヨウ素(I2)と水の混合水を使用する事にある。 【0010】上記混合水は噴霧機械に水を入れ、所定量のヨウ素樹脂或いはヨウ素ペレットを入れる事で得られる。消毒力については、噴霧機械内の水に所定の遊離ヨウ素混入率で強弱が決定される。 【0011】ヨウ素樹脂はイオン交換樹脂とヨウ素の集合体である。イオン交換樹脂に化学的結合されたヨウ素は短期的ヨウ素大量流出を防ぐ構造体である。 【0012】ヨウ素ペレットにおいても、オレフィン樹脂の多孔質形状内にヨウ素樹脂粉体が付着している構造体となっており、短期的ヨウ素大量流出を防いでいる。 【0013】ヨウ素樹脂またはヨウ素ペレットから一定周期流出するヨウ素微量成分は一般のヨウ素同様、極めて高度な殺菌性を有する。しかも、次から次へと流れ出る微量ヨウ素は水に混合され消毒水としての利用価値が生まれる。 【0014】また、前記から得られた噴霧機械中の消毒水は、水を補給する事だけで何度でも得る事が可能となり経済的にも有効である。つまりヨウ素樹脂又はヨウ素ペレットの微量ヨウ素流出期間は使用頻度にもよるが、通常6カ月以上の持続性となる。 【0015】さらに流出遊離ヨウ素(I2)は経過時間と供にイオン化(I−)する事で、無害化され、またはタンパク質と結合した場合でもアミノ酸に変化する事で極めて安全な物質である。更にヨウ素の消毒効果は強烈な酸化作用である事から耐性菌が存在する事はない。 【0016】 【実施例】実施例については図面を参照しながら説明する事とする。噴霧機械内に納めたヨウ素樹脂6或いはヨウ素ペレット2からヨウ素が水に流出する事から、水そのものが消毒水の機能を有する事となる。 【0017】消毒水の機能を有する水3は、手押しハンドル1を押すことにより、噴霧機械内に圧力が加わり、管5を通じスプレーノズル4から噴霧される。 【0018】噴霧された水は消毒水3であることから、食栽上の微生物に瞬時に作用し安全な環境をつくる。 【0019】図2はヨウ素ペレットから流出する遊離ヨウ素I2の量を求めた表である。ヨウ素ペレット量の増加による遊離ヨウ素流出量はE220法とE260法で求めた。E220法は220ナノメーターの波長により無機物濃度と有機物濃度を測定し、E260法は260ナノメーターの波長で有機物濃度を測定した。この測定で示すように遊離ヨウ素I2は、ヨウ素ペレットの増加に比例する事が明示された。 【0020】また、図3は経過時間に伴うヨウ素ペレットから流出する遊離ヨウ素I2の増減を示す図である。10分、30分、60分経過毎の遊離ヨウ素流出量を測定した。 【0021】図4は、図3で求めた各経過時間の遊離ヨウ素が流出した消毒水の性能を表わした図である。シャーレに一般細菌を培養し各経過時間の遊離ヨウ素混入水を噴霧し消毒性能を評価したものである。この評価によると各経過日の遊離ヨウ素混入水全てが極めて優秀な消毒性能を有することが判明した。 【0022】図5は、ヨウ素ペレットから流出した遊離ヨウ素混入水の性能保持時間について調査した表である。方法については、シャーレに一般細菌を培養した後、遊離ヨウ素混入水を噴霧したものである。この調査によると、遊離ヨウ素混入水は15分経過で全く無害化したことが判明した。この事から、この消毒液の安全性について明確になった。 【0023】 【発明の効果】このようにして得られた本特許の消毒液は、従来の毒質残効性もなく極めて安全性の高い優秀な消毒効果を有する事が判明した。従ってヨウ素樹脂或いはヨウ素ペレットは各噴霧機械に水とともに入れる事で、農業用・家庭用・庭用消毒液として使用することが有効であるといえる。 【0024】また、ヨウ素樹脂或いはヨウ素ペレットを交換せず、水道水や地下水の補充の |
| 【出願人】 |
【識別番号】591208814 【氏名又は名称】株式会社佐武 【識別番号】501282604 【氏名又は名称】株式会社福島沢井
|
| 【出願日】 |
平成13年9月21日(2001.9.21) |
| 【代理人】 |
|
| 【公開番号】 |
特開2003−95833(P2003−95833A) |
| 【公開日】 |
平成15年4月3日(2003.4.3) |
| 【出願番号】 |
特願2001−331697(P2001−331697) |
|