| 【発明の名称】 |
動物の外部寄生虫防除シート |
| 【発明者】 |
【氏名】佐々木 重幸
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| 【要約】 |
【課題】動物への外部寄生虫の寄生を簡便な方法で阻害する方法を提供する。
【解決手段】3−フェノキシベンジル 2,2−ジメチル−3−(2−メチルプロプ−1−エニル)シクロプロパンカルボキシラートや4−フェノキシフェニル2−(2−ピリジルオキシ)プロピル エーテルなどの防虫剤をシートに含有させ、このシートを動物の体表に撫でつける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】動物に接触させて防虫成分を動物体表へ移行させ、これにより動物の外部寄生虫を防除することができる防虫成分を含有する動物の外部寄生虫防除シート。 【請求項2】防虫成分として、昆虫成長制御剤およびピレスロイド系化合物より選択される、少なくとも1種以上の防虫成分を含有したことを特徴とした請求項1に記載の動物の外部寄生虫防除シート。 【請求項3】防虫成分が3−フェノキシベンジル(1R)−シス,トランス−クリサンテマートである請求項1および2に記載の動物の外部寄生虫防除シート。 【請求項4】防虫成分が4−フェノキシフェニル 2−(2−ピリジルオキシ)プロピル エーテルである請求項1および2に記載の動物の外部寄生虫防除シート。 【請求項5】防虫成分を含有する動物の外部寄生虫防除シートを動物に接触させて防虫成分を動物体表へ移行させ、これにより動物の外部寄生虫を防除する方法【請求項6】市販のペット用ブラシに装着できることを特徴とした請求項1〜4に記載の動物の外部寄生虫防除シート。 【請求項7】シートにブラシの毛の位置に合わせて孔加工を施しブラシに装着できるようにした請求項6に記載の動物の外部寄生虫防除シート。 【請求項8】請求項7のブラシにシートを装着させるとブラシに動物の毛玉が絡まることがなくなりブラシの毛玉除去のための掃除が不用になるというブラシ使用方法に関する改良。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、犬、猫などの愛玩動物、牛、豚、鶏などの家畜や家禽の体表面に寄生する外部寄生虫を駆除するための動物の外部寄生虫駆除用シートに関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、動物の皮膚にはノミ、ダニなどの有害節足動物が寄生している場合が多く、こうした有害節足動物の寄生により、動物の免疫力低下、体力の衰えなどが激しくなり、種々の病原菌に感染したり、病死する確率が高くなる。また、ヒトと同じ環境中で生活する愛玩動物にノミやダニなどが寄生すると、清潔感がなくなり衛生的にも問題である。そこで、従来より種々の外部寄生虫駆除剤が使用されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ノミ等の動物外部寄生虫防除剤としては、殺虫剤を含有した首輪が知られている。しかしながら、この首輪では殺虫剤の処理点が首部分に限定されるために、動物の被毛全体に均一に生息しているノミを防除するためには比較的長期間を要すること、またネコ等の首輪を使用しない動物に装着した場合に、首周囲の炎症、毛切れ、脱毛等の副作用があったり効力が必ずしも十分でないなど、満足すべきものとは言えなかった。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するための本発明は、防虫成分を含有した素材より成る動物外部寄生虫防除シートに関するものである。外部寄生虫駆除用シート施用対象となる動物としては、ヒトが飼育対象としている家畜、家禽、愛玩動物などの各種動物、特に、哺乳類、鳥類などの動物が挙げられ、より具体的な例としては、犬、猫などの愛玩動物、牛、馬、豚、鶏などの家畜や家禽が挙げられる。 【0005】 【発明の実施の形態】本発明で用いられる防虫成分としては、ほ乳類に対する安全性及び外部寄生虫に対する防除効果の点より、昆虫成長制御剤(昆虫幼若ホルモン様物質、キチン形成阻害物質等)、ピレスロイド系化合物等が好ましい。その具体例を化合物記号と共に以下に示すが、本発明において用いられる防虫成分は以下の例にのみ限定されるものではないし、またこれらの化合物を2種以上混合して用いることもできる。 【0006】(1) 4−フェノキシフェニル 2−(2−ピリジルオキシ)プロピル エーテル[一般名:ピリプロキシフェン] (2) イソプロピル(2E,4E)−11−メトキシ−3,7,11−トリメチル−2,4−ドデカジエノエート[一般名:メトプレン](3) エチル 2−(4−フェノキシフェノキシ)エチル カーバメート[一般名:フェノキシカルボ](4) エチル(2E,4E)−3,7,11−トリメチル−2,4−ドデカジエノエート[一般名:ヒドロプレン](5) 1−(4−クロロフェニル)−3−(2,6−ジフルオロベンゾイル)ウレア[一般名:ジフルベンズロン] (6) 1−[2,5−ジクロロ−4−(1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロプロポキシ)フェニル]−3−(2,6−ジフルオロベンゾイル) ウレア[一般名:ルフェヌロン](7) N―シクロプロピルー1,3,5−トリアジンー2,4,6−トリアミン[一般名:シロマジン](8) 3−フェノキシベンジル(1R)−シス,トランスークリサンテマート [一般名:d−フェノトリン](9) (S)−2−メチルー4−オキソー3−(2−プロピニル)シクロペント−2−エニル (1R)−シス,トランス−クリサンテマート[一般 名:プラレトリン](10)2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロペニル)シクロペント−2−エニル (1R)−シス,トランス−クリサンテマート[一般名:d− アレスリン](11)天然ピレトリン(一般名) (12)3−フェノキシベンジル 3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート[一般名:ペルメトリン](13)1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル (1R)−シス,トランス−クリサンテマート[一般名:エムペントリン] (14)2,3,5,6−テトラフルオロベンジル (1R)−トランスー3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート[一般名:トランスフルスリン] (15)その他にニテンピラム、アセタミプリド等のネオニコシノイド系化合物が挙げられる。 【0007】防虫成分の含有量としては、含有させる素材により異なるが、汎用の樹脂に含有させる場合では、合計0.01〜20.0重量%が好ましい。上記防虫成分の中では、特に4−フェノキシフェニル 2−(2−ピリジルオキシ)プロピルエーテル(一般名:ピリプロキシフェン)が好ましく、含有させる濃度としては、0.01〜10.0重量%が好ましい。 【0008】これらの防虫成分には、必要により忌避剤や共力剤を添加することもでき、忌避剤としては例えば、 N,N−ジエチル m−トルアミド[一般名:ディート]カランー3,4−ジオール、p−メンタンー3,8−ジオール等、共力剤としては例えば、ビス(2,3,3,3−テトラクロロプロピル)エーテル、N―(2−エチルヘキシル)ビシクロ[2.2.1]ヘプトー5−エン2,3−ジカルボキシイミド、チオシアノ酢酸イソボルニル、α-[2−(2−ブトキシエトキシ)エトキシ]−4,5−メチレンジオキシー2−プロピルトルエン等を用いることが可能である。 【0009】シートの素材としては各種樹脂、布、紙、革などが適している。また防虫成分はシートの素材全体に均一に塗布、含浸、練り込み等により含有させる他に、防虫成分を含有させた上記素材を、ブラシ以外に手袋等に装着して使用することも可能である。 【0010】またシートの形状は、ブラッシングの際にブラシの毛に対する被毛のまとわりつきを防止するためシートに孔をあけブラシに装着し使用するのが好ましい。 【0011】シートの素材を樹脂とする場合は、例えば熱可塑性樹脂(ポリエチレン、ポリ塩化ビニル等)、エラストマー、熱可塑性エラストマー、熱硬化性樹脂等を挙げることができる。更に一般的に知られている可塑剤、軟化剤、安定剤、防汚剤、顔料、染料、脱臭剤、芳香剤、香料、展着剤、防錆剤、滑剤、アンチブロッキング剤、界面活性剤、帯電防止剤、加硫剤、加硫促進剤、架橋剤、発泡剤、有機充填剤、無機充填剤等も適宜添加可能である。 【0012】外部寄生虫駆除用シート施用対象となる動物としては、ヒトが飼育対象としている家畜、家禽、愛玩動物などの各種動物、特に、哺乳類、鳥類などの動物が挙げられ、より具体的な例としては、犬、猫などの愛玩動物、牛、馬、豚、鶏などの家畜や家禽が挙げられる。 【0013】また、駆除の対象となる外部寄生虫としては、例えば、イヌノミ、ネコノミ、ヒトノミなどのノミ、マダニ、ツツガムシ、ササラダニ、ヒゼンダニ、ケモノツメダニなどのダニが挙げられる。また、本発明においては、蚊のように動物の体表面上で常に生活することはないものの、動物の体表から吸血により害を及ぼすものも外部寄生虫に含まれる。 【0014】以下に製剤例、実施例にて本発明をより詳細に説明するが、本発明がこれらの製剤例、実施例に限定されるものではない。 【0015】 【製剤例1】防虫成分としてフェノトリンを20重量%とピリプロキシフェンを4重量%共力剤としてN−(2―エチルヘキシル)−ビシクロ[2,2,1]−ヘプター5−エン−2,3−ジカルボキシイミドを60重量%、防腐剤として塩化ベンザルコニウム液、乳化剤としてソルポール355L、溶剤としてジエチレングリコールモノメチルエーテルを混合装置に入れ、攪拌し混合した。混合した薬剤を塗工用の設備にセットした不織布に塗布した。薬剤を塗布した不織布は所定の長さに切断し所定の位置に孔を明けブラシに供し防虫シートとした。 【0016】 【製剤例2】防虫成分としてピリプロキシフェンを2.0重量%とフェノトリンを12.0重量%、ポリ塩化ビニル52.3重量%、可塑剤としてジイソデシルアジペート28.8重量%、エポキシ化大豆油2.6重量%、Ba及びZn含有脂肪酸エステル(LBZ-L、堺化学製)1.3重量%、ステアリン酸バリウム0.2重量%、及びステアリン酸0.2重量%を混合装置中に入れ、混合しながら昇温し、成形用の樹脂組成物を得た後、射出成形により長径100mm及び短径50mmの直方体状で且つ突起を有する成形体を得た。本成形体の突起部分を上部にして市販のペット用グローブに供した。 【0017】 【実施例1】製剤例1のシートをブラシに装着し 毎日、ネコの背中を中心に撫で、観察時にノミ成虫を除去し新たなノミを30頭接種した。また観察時に卵を採取しふ化率を求めた。ネコにはエリザベスカラーを装着した。表1に観察結果を記載した。 【表1】
防虫シート製剤を処理することにより、ノミ成虫を駆除することができた。また、ノミの卵ふ化阻害効果は十分な水準であった。 【0018】 【実施例2】蚊に対する吸血阻害効果製剤例2の樹脂シートで毎日3分間背中を中心として撫でたネコをケージに入れたまま、ピートチャンバー内に吊るしたナイロンゴース繊維の蚊帳の中に入れた。ついで蚊帳内にネッタイシマカおよびアカイエカ雌成虫を各30頭放出し一晩放置した。翌朝、生存個体数及び吸血個体数を調査した。観察結果を表2に記載した。 【表2】
無処理区ではネッタイシマカで供試30頭中21頭(70%)、アカイエカで22頭(73.3%)の個体が吸血し生存していた。しかし、処理区では吸血個体はいずれの種においても0%であり、あきらかに吸血阻害効果が認められた。 【0019】 【発明の効果】本発明のシートを動物に接触させることにより、動物の外部寄生虫の寄生を防止することができる。また、蚊による吸血も阻害する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390000527 【氏名又は名称】住化ライフテク株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年9月25日(2001.9.25) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2003−95814(P2003−95814A) |
| 【公開日】 |
平成15年4月3日(2003.4.3) |
| 【出願番号】 |
特願2001−291530(P2001−291530) |
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