| 【発明の名称】 |
マンホール泡沫防虫処理剤 |
| 【発明者】 |
【氏名】佐々木 重幸
|
| 【要約】 |
【課題】マンホールで生息するチョウバエ等の害虫の効率的な防除【解決手段】ピレスロイド系化合物、カーバメート系化合物、ネオニコチノイド系化合物、有機リン系化合物、昆虫成長調節剤を有効成分として、泡状に噴射できる製剤を噴霧することで、マンホールに生息するチョウバ等の害虫を効果的に防除できるようになった。
【解決手段】ピレスロイド系化合物、カーバメート系化合物、ネオニコチノイド系化合物、有機リン系化合物、昆虫成長調節剤を有効成分として、泡状に噴射できる製剤を噴霧することで、マンホールに生息するチョウバ等の害虫を効果的に防除できるようになった。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 殺虫剤を泡沫状に噴射することができることを特徴とするマンホールに生息する害虫の防除剤。 【請求項2】 殺虫剤がピレスロイド系化合物であることを特徴とする請求項1のマンホールに生息する害虫の防除剤【請求項3】 殺虫剤がフェンプロパトリン、トランスフルスリン、エトフェンプロクス、シフェノトリン、ペルメトリン、プラレトリン、エンペントリンおよびフェノトリンからなる群から選ばれた少なくとも一種以上を含有することを特徴とする請求項1および2のマンホールに生息する害虫の防除剤。 【請求項4】 殺虫剤がカーバメート系化合物であることを特徴とする請求項1のマンホールに生息する害虫の防除剤【請求項5】 殺虫剤がプロポキスル、フェノブカルブから選ばれた少なくとも一種以上を含有することを特徴とする請求項1および3のマンホールに生息する害虫の防除剤。 【請求項6】 殺虫剤がネオニコチノイド系化合物であることを特徴とする請求項1のマンホールに生息する害虫の防除剤【請求項7】 殺虫剤が有機リン系化合物であることを特徴とする請求項1のマンホールに生息する害虫の防除剤【請求項8】 殺虫剤がジクロルボス、フェンチオン、フェニトロチオンから選ばれた少なくとも一種以上を含有することを特徴とする請求項1および6のマンホールに生息する害虫の防除剤【請求項9】 殺虫剤が昆虫成長制御剤であることを特徴とする請求項1のマンホールに生息する害虫の防除剤【請求項10】殺虫剤がピリプロキシフェンであることを特徴とする請求項1および8のマンホールに生息する害虫の防除剤【請求項11】泡沫が対象空間にくまなく行き渡るように製剤化されたマンホールに生息する害虫の防除剤。 【請求項12】ノニオン系界面活性剤と溶剤を使用することを特徴とする請求項1〜10のマンホールに生息する害虫の防除剤。 【請求項13】殺虫剤を泡沫状に噴射することによりマンホールに生息する害虫を防除する方法。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、マンホールすなわち導水管、管渠、人が出入りするために作った穴や家庭内の浄化槽や下水管内、排水溝で発生するチョウバエ、チカイエカ、ノミバエ等の害虫を防除することに関する。 【0002】 【従来の技術】生活環境が向上するにつれ汲み取り式便所は減少し公共下水道、浄化槽への設置と移行した結果、このような場所で都市化による新害虫チョウバエ、チカイエカ、ノミバエが発生するようになり、住民からも多くの苦情が寄せられるようになった。また汚れた河川や工場内の池、貯水路、水路、防火用水、水たまりや下水処理施設等でも新害虫は発生し、異物混入の苦情としてビルの管理者や工場の管理者を悩ましている。浄化槽では、腐敗槽などで発生し汚水に浮かんでいる汚物(スカム)や槽内の壁面で、多数の幼虫や成虫が棲息している。このように各種の新害虫が増加してきている中で、マンホールにおいては、有効成分が蒸散する殺虫成分含浸体をマンホール内に吊るし、チョウバエ、チカイエカ、ノミバエ等の飛翔害虫の成虫の駆除を行っているが駆除効率は十分とは言えず、蒸散剤が水滴で濡れて蒸散性能が低下した場合マンホールの隙間から成虫が飛翔し室内に飛散してくるのが現状である。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、マンホールで発生するチョウバエ、チカイエカ、ノミバエ等の害虫を効率よく駆除する方法を提供することにある。 【0004】 【課題を解決しようとする手段】本発明者は、マンホールの隙間から成虫が飛翔するのを防除する方法を鋭意検討した結果、マンホールの隙間にマンホール泡沫防虫処理剤を噴霧することで害虫の駆除を行うことが可能となることを発見した。 【0005】また、本発明者は、マンホールに生息する害虫に対し、害虫防除成分、界面活性剤、油性溶剤、水および噴射ガスを充填した噴射型製剤を、泡沫エアゾールとして噴霧処理することにより効率よく駆除できる見出し、本発明を完成した。 【0006】 【発明の実施の形態】成虫に対する殺虫剤の効力は、防疫用殺虫剤のほとんどが有効であるが、とくにフェンプロパトリン、トランスフルスリン、エトフェンプロクス、シフェノトリン、ペルメトリン、プラレトリン、エンペントリンおよびフェノトリン等のピレスロイド系化合物、プロポキスル、フェノブカルブ等のカーバメート系化合物、ネオニコチノイド系化合物、ジクロルボス、フェンチオン、フェニトロチオンなどの有機リン系化合物、およびピリプロキシフェン等の昆虫成長制御剤が使用に好ましい例として挙げられる。また、これらの化合物を2種以上混合して使用することもできる。 【0007】さらには、ピペロニルブトキサイド、N−(2−エチルヘキシル)ビシクロ[2,2,1]ヘプタ−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド等の殺虫剤の効力共力剤を混合して用いることもできる。 【0008】使用する界面活性剤は、ノニオン系界面活性剤でHLBが7〜14のものが好ましい。 【0009】本発明に用いる油性溶剤としては、非極性のパラフィン系、イソパラフィン系またはケロシン系有機溶媒で、炭素数が3〜12のものを用いることが好ましい。市販されているものとしては、アイソパー、ネオチオゾール、シェルゾルなどがあるがこれらに限定されるものではない。また、脱臭処理された溶剤が適している。 【0010】本発明に用いる水としては、不純物を除去した脱イオン水、蒸留水などである。 【0011】本発明では、噴射ガスとして液化プロパンガス、プロパンガス、ブタンガス、イソブタンガスもしくはこれらの2種以上の混合物を用いる。また必要な場合、これらの混合物にジメチルエーテル、窒素ガス、炭酸ガス、空気などを配合しても良い。 【0012】次に実施例で本発明を更に詳しく説明するが、本発明がこれらの実施例に限定されるのもではない。 【0013】 【製剤例−1】以下の成分、組成のマンホール害虫防除剤を製造した。 (g/製剤100g中) フェンプロパトリン 0.2 界面活性剤 0.5 アイソパー 8.0 脱イオン水 56.3 液化プロパンガス 35.0 【0014】 【実施例1】関東の某浄化槽でチョウバエが発生し、そのマンホールに対し、作業者から不快、不潔感にクレームがありその防除策について検討した。製剤例−1で得られたマンホール害虫防除剤を、3浄化槽について、1マンホールあたり約20mL(円周:125cm)を噴霧し、無処理対照区とチョウバエの発生状況を比較した。試験時期は7月初から8月末にかけて行なった。結果を第1表に示した。 【第1表】
(注)+++:チョウバエ 多い++:チョウバエ 少い−:チョウバエ なし【0015】 【製剤例―2】以下の成分、組成のマンホール害虫防除剤を製造した。
【0016】 【実施例2】大阪・梅田地下街の飲食店のグリースピットでチカイエカが発生し食事に来た客から苦情が出たためその防除策について検討した。製剤例―2で得られたマンホール防除製剤を、グリースピット1箇所について、マンホール周辺に約10mL(円周:約60cm)噴霧し、チカイエカの発生状況を比較した。試験時期は8月初から9月末にかけて行なった。結果を第2表に示した。 【第2表】
(注) チカイエカの発生が、 ○:多い、 △:少い、 ×:発生なしA::1箇所で50個体以上発生、 B::1箇所で10〜20個体発生、C::1箇所で2〜10個体発生、 D:生息なし【0017】 【発明の効果】本発明のマンホールに生息する害虫の防除剤を使用することにより、マンホールで発生するチョウバエ、チカイエカ、ノミバエを効率良く防除するとともに、再発生も長期にわたり抑制することが可能となった。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】390000527 【氏名又は名称】住化ライフテク株式会社
|
| 【出願日】 |
平成13年9月25日(2001.9.25) |
| 【代理人】 |
|
| 【公開番号】 |
特開2003−95811(P2003−95811A) |
| 【公開日】 |
平成15年4月3日(2003.4.3) |
| 【出願番号】 |
特願2001−291533(P2001−291533) |
|