| 【発明の名称】 |
工業用殺菌組成物 |
| 【発明者】 |
【氏名】窪田 尚生 【住所又は居所】大阪府大阪市淀川区十三本町2丁目17番85号 武田薬品工業株式会社生活環境カンパニー内
【氏名】三宅 純一 【住所又は居所】大阪府大阪市淀川区十三本町2丁目17番85号 武田薬品工業株式会社生活環境カンパニー内
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】ベンズイソチアゾリン系化合物または/およびフェニルウレア系化合物、天然水溶性ガムおよびβ−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物の塩、所望によりさらに非イオン界面活性剤を含有する工業用殺菌組成物。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ベンズイソチアゾリン系化合物または/およびフェニルウレア系化合物、多糖類、非イオン界面活性剤およびβ−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物の塩を含有することを特徴とする工業用殺菌組成物。 【請求項2】 ベンズイソチアゾリン系化合物が、一般式(1); 【化1】
(式中、Y1は水素原子または置換されていてもよい炭化水素基を、A1環は置換されていてもよいベンゼン環を示す。)で表される化合物であることを特徴とする請求項1記載の工業用殺菌組成物。 【請求項3】 一般式(1)の式中、Y1が水素原子または炭素数1〜8のアルキル基であり、A1環で示されるベンゼン環が無置換のベンゼン環である請求項2記載の工業用殺菌組成物。 【請求項4】 ベンズイソチアゾリン系化合物が、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オンおよびN−n−ブチル−ベンズイソチアゾリン−3−オンのうち少なくとも1種である請求項1〜3のいずれかに記載の工業用殺菌組成物。 【請求項5】 フェニルウレア系化合物が、一般式(2); 【化2】
(式中、R1、R2は同一または異なって水素原子またはハロゲン原子を表し、R3およびR4は同一または異なって、水素原子または隣接する窒素原子に酸素を介して結合していてもよい置換されていてもよい炭化水素基を表す。)で表される化合物である請求項1〜4のいずれかに記載の工業用殺菌組成物。 【請求項6】 一般式(2)中、R1およびR2が同一または異なってハロゲン原子であり、R3およびR4が同一または異なって隣接する窒素原子に酸素を介して結合していてもよい置換されていてもよい炭素数1〜8の炭化水素基である請求項5記載の工業用殺菌組成物。 【請求項7】 フェニルウレア系化合物が、3−(3,4−ジクロロフェニル)−1,1−ジメチルウレアである請求項1〜6のいずれかに記載の工業用殺菌組成物。 【請求項8】 多糖類が天然水溶性ガムである請求項1〜7のいずれかに記載の工業用殺菌組成物。 【請求項9】 天然水溶性ガムが、キサンタンガム、アラビアガム、ローカストビーンガム、グアーガム、カラヤガム、ガディーガムおよびタラガントガムからなる群から選ばれる1以上の天然水溶性ガムである請求項8記載の工業用殺菌組成物。 【請求項10】ベンズイソチアゾリン系化合物が1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、フェニルウレア系化合物が3−(3,4−ジクロロフェニル)−1,1−ジメチルウレア、多糖類がキサンタンガム、非イオン界面活性剤がポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルおよびβ−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物の塩がβ−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物ナトリウム塩である請求項1記載の工業用殺菌組成物。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、工業用殺菌組成物、詳しくは細菌、かび、酵母、藻などの防除剤として好適に用いられる工業用殺菌組成物に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、製紙パルプ工場、冷却水循環工程などの種々の産業用水や、切削油などの金属加工用油剤、カゼイン、澱粉糊、にかわ、塗工紙、紙用塗工液、表面サイズ剤、塗料、接着剤、合成ゴムラテックス、印刷インキ、ポリビニルアルコールフィルム、塩化ビニルフィルム、プラスチック製品、セメント混和剤などの各種産業製品には、有害な微生物が繁殖しやすく、製品の汚損など品質の低下、悪臭の発生などの原因となっている。そのため、このような微生物の繁殖を防除するための殺菌効果を発揮する殺菌剤が広く使用されている。かかる工業用途の殺菌剤の多くは毒性が高く、人体への有害な影響、環境汚染性を有したりすることから、あまり高濃度で用いることができない。 【0003】また、従来の殺菌剤、抗菌剤を含む工業用殺菌剤は、一般に酸性域で安定なものが多く、アルカリ性域では分解して長期間にわたる効果が望めなかった。すなわち、市場のニーズなどによりアルカリ性域で調製された殺菌対象系、例えば、コーティングカラー、切削油、ラテックスコンパウンド、炭酸カルシウムスラリー、泥水ポリマー、繊維油剤などに上記の工業用殺菌剤を通常濃度で添加する場合、その殺菌有効成分が経時的に分解するため、分解を見込んで添加量を多くする必要があった。また、場合によっては殺菌有効成分の分解物が殺菌対象系のpHを低下させ、製品価値が損なわれることもあった。特にコーティングカラーなどではpHの低下により増粘し、製剤の安定性が悪いため効果が発揮されずプラントの連続操業ができなくなる場合もあった。 【0004】従来、アルカリ性域の殺菌対象系においては、アルカリ性域で安定な化合物、例えばヘキサヒドロ−1,3−5−トリス(2−ヒドロキシエチル)−s−トリアジン、ヘキサヒドロ−1,3,5−トリエチル−s−トリアジン、2−ヒドロキシエチルアミノエタノールのようなトリアジン系化合物が常用されてきた。しかしながら、トリアジン系化合物はそれ自体がアルカリ性であるため、殺菌対象系のpHを変化させたり、中性付近では分解するという欠点があった。また、殺菌効果が弱いため多量の添加が必要となり、経済的ではないという問題もあった。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、少量の添加でアルカリ性域において優れた抗菌性および防かび性を発揮し、毒性が低く、さらに長期間安定に保持される工業用殺菌組成物を提供することである。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討した結果、有効成分としてベンズイソチアゾリン系化合物または/およびフェニルウレア系化合物、天然水溶性ガム、非イオン界面活性剤およびβ−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物の塩を含有する殺菌組成物が、アルカリ性域において少ない量で優れた抗菌性および防かび性を発揮し、かつ特に水性製剤において微粒子状の有効成分の懸濁状態が長期間安定に保持されることを見出し、さらに検討を重ねて本発明を完成するに至った。 【0007】すなわち、本発明は、(1) ベンズイソチアゾリン系化合物または/およびフェニルウレア系化合物、多糖類、非イオン界面活性剤およびβ−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物の塩を含有することを特徴とする工業用殺菌組成物、(2) ベンズイソチアゾリン系化合物が、一般式(1); 【化3】
(式中、Y1は水素原子または置換されていてもよい炭化水素基を、A1環は置換されていてもよいベンゼン環を示す。)で表される化合物である上記(1)記載の工業用殺菌組成物、(3) 一般式(1)中、Y1が水素原子または炭素数1〜8のアルキルであり、A1環で示されるベンゼン環が無置換のベンゼン環である請求項2記載の工業用殺菌組成物、(4) ベンズイソチアゾリン系化合物が、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オンおよびN−n−ブチル−ベンズイソチアゾリン−3−オンのうち少なくとも1種である上記(1)〜(3)のいずれかに記載の工業用殺菌組成物、(5) フェニルウレア系化合物が、一般式(2); 【化4】
(式中、R1、R2は同一または異なって水素原子またはハロゲン原子を表し、R3およびR4は同一または異なって、水素原子または隣接する窒素原子に酸素を介して結合していてもよい置換されていてよい炭化水素基を表す。)で表される化合物である上記(1)〜(4)のいずれかに記載の工業用殺菌組成物、(6) 一般式(2)中、R1およびR2が同一または異なってハロゲン原子であり、R3およびR4が同一または異なって隣接する窒素原子に酸素を介して結合していてもよい置換されていてもよい炭素数1〜8の炭化水素基である上記(5)記載の工業用殺菌組成物、(7) フェニルウレア系化合物が、3−(3,4−ジクロロフェニル)−1,1−ジメチルウレアである上記(1)〜(6)のいずれかに記載の工業用殺菌組成物、(8) 多糖類は天然水溶性ガムである特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の工業用殺菌組成物、(9) 天然水溶性ガムが、キサンタンガム、アラビアガム、ローカストビーンガム、グアーガム、カラヤガム、ガディーガムおよびタラガントガムからなる群から選ばれる1以上の天然水溶性ガムである上記(8)に記載の工業用殺菌組成物、(10) ベンズイソチアゾリン系化合物が1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、フェニルウレア系化合物が3−(3,4−ジクロロフェニル)−1,1−ジメチルウレア、多糖類がキサンタンガム、非イオン界面活性剤がポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルおよびβ−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物の塩がβ−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物ナトリウム塩である上記(1)記載の工業用殺菌組成物、(11) ベンズイソチアゾリン系化合物30〜50重量%または/およびフェニルウレア系化合物15〜40重量%、多糖類0.1〜1.0重量%、非イオン界面活性剤2〜15重量%およびβ−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物の塩1〜10重量%の割合で含有することを特徴とする工業用殺菌組成物、に関する。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明において用いられるベンズイソチアゾリン系化合物としては、一般式(1)で表される化合物が挙げられる。 【化5】
(式中、Y1は水素原子または置換されていてもよい炭化水素基を、A1環は置換されていてもよいベンゼン環を示す。) 上記式(1)中、Y1で示される置換されていてもよい炭化水素基における炭化水素基としては、炭素数1〜20、好ましくは1〜14の炭化水素基が挙げられ、例えば、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基およびアリール基などが挙げられる。好ましくはアルキル基およびシクロアルキル基が挙げられ、より好ましくはアルキル基が挙げられる。 【0009】上記アルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、イソオクチル、sec−オクチル、tert−オクチル、ノニル、デシルなどの炭素数1〜10のアルキル基が挙げられる。好ましくは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、オクチルなどの炭素数1〜8のアルキル基が挙げられる。より好ましくは、例えばメチル、n−ブチル、n−オクチルが挙げられる。 【0010】上記アルケニル基としては、例えば、ビニル、アリル、イソプロペニル、1−プロペニル、2−プロペニル、2−メチル−1−プロペニルなどの炭素数2〜4のアルケニル基が挙げられる。好ましくはビニル、アリルなどの炭素数2〜3のアルケニル基が挙げられる。 【0011】上記アルキニル基としては、例えばエチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、ブチニル、ペンチニルなどの炭素数2〜5のアルキニル基が挙げられる。好ましくは、エチニル、プロピニルなどの炭素数2〜3のアルキニル基が挙げられる。 【0012】上記シクロアルキル基としては、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチルなどの炭素数3〜8のシクロアルキル基が挙げられる。好ましくは、シクロペンチル、シクロヘキシルなどの炭素数5〜6のシクロアルキル基が挙げられる。 【0013】上記アリール基としては、例えば、フェニル、ナフチル、アントリル、フェナルトリルなどの炭素数6〜14のアリール基が挙げられる。 【0014】Y1で示される置換されていてもよい炭化水素基の置換基としては、例えば、ヒドロキシル基、ハロゲン原子(例えばフルオロ、クロロ、ブロモなど)、シアノ基、アミノ基、カルボキシル基、アルコキシ基(例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシなどの炭素数1〜4のアルコキシ基など)、アリールオキシ基(例えばフェノキシ基などの炭素数6〜20のアリールオキシ基など)、アルキルチオ基(例えば、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、ブチルチオなどの炭素数1〜4のアルキルチオ基など)および炭素数6〜20のアリールチオ基(例えばフェニルチオ基など)などが挙げられる。好ましくは、ハロゲン原子およびアルコキシ基が挙げられる。これらの置換基は同一または相異なって1〜5個、好ましくは1〜3個置換してもよい。 【0015】上記したY1で示される置換されていてもよい炭化水素基のうち、好ましくは置換されていない炭化水素基であり、その中でも、アルキル基、とりわけメチル、エチル、プロピル、n−ブチル、n−オクチルなどの炭素数1〜8のアルキル基が好ましく、より好ましくはメチル、n−ブチルおよびn−オクチルが挙げられる。従って、Y1の好ましい例としては水素原子、メチル、n−ブチルおよびn−オクチルが挙げられる。 【0016】上記式(1)で表されるベンズイソチアゾリン系化合物において、A1環で示されるベンゼン環の置換基としては、Y1で示される置換されていてもよい炭化水素基の置換基として上記したものと同様のものを挙げることができ、好ましくはハロゲン原子、アルキル基(例えばメチル、エチル、プロピル、ブチルなどの炭素数1〜4のアルキル基など)が挙げられる。これらの置換基は、同一または相異なって1〜4個、好ましくは1または2個置換してもよい。 【0017】上記式(1)で表されるベンズイソチアゾリン系化合物の具体例としては、例えば1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン(以下BITと略称する)、N−n−ブチル−ベンズイソチアゾリン−3−オンなどが挙げられる。 【0018】本発明に用いられるベンズイソチアゾリン系化合物は、その塩、例えばナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属、マグネシウム、カルシウムなどのアルカリ土類金属、アンモニア、エチレンジアミン、1,6−ヘキサメチレンジアミンなどの脂肪族アミン、アニリンなどの芳香族アミン、ピリジン、ピロリジン、モルホリン、メチルピリジンなどの複素環アミンなどとの塩の形で使用してもよい。これら塩のうち、好ましくは、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属、アンモニア、エチレンジアミンなどの脂肪族アミンあるいはピリジンなどの複素環アミンが挙げられる。 【0019】本発明において、原料としてのベンズイソチアゾリン化合物は公知の技術によって製造することができるが、市販品を用いてもよい。市販品としては、例えばプロクセルプレスペーストP6(商品名)(1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン80重量%、アビシア製)、バンキッシュ100(商品名)(N−n−ブチル−2−ベンズイソチアゾリン−3−オン95重量%、アビシア製)などが挙げられる。 【0020】本発明において用いられるフェニルウレア系化合物としては、一般式(2)で表される化合物が挙げられる。 【化6】
(式中、R1、R2は同一または異なって水素原子またはハロゲン原子を表し、R3およびR4は同一または異なって、水素原子または隣接する窒素原子に酸素を介して結合していてもよい置換されていてよい炭化水素基を表す。) 一般式(2)中、R1、R2で示されるハロゲン原子としては、例えばフルオロ、クロロ、ブロモなどのハロゲン原子が挙げられ、その中で好ましくはクロロである。R3、R4で示される、隣接する窒素原子に酸素を介して結合していてもよい置換されていてもよい炭化水素基における炭化水素基としては、炭素数1〜18の炭化水素基が挙げられ、例えばアルコキシル基、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基およびアリール基などが挙げられる。好ましくはアルキル基である。 【0021】R3、R4で示されるアルコキシル基としては、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、ペントキシ、ヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ、オクチルオキシ、イソオクチルオキシ、sec−オクチルオキシ、tert−オクチルオキシ、ノニルオキシ、デシルオキシなどの炭素数1〜10のアルコキシル基が挙げられる。好ましくは、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、オクチルオキシなどの炭素数1〜8のアルコキシル基が挙げられる。より好ましくは、例えばメトキシ、n−ブトキシ、n−オクチルオキシが挙げられる。 【0022】R3、R4で示されるアルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、イソオクチル、sec−オクチル、tert−オクチル、ノニル、デシルなどの炭素数1〜10のアルキル基が挙げられる。好ましくは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、オクチルなどの炭素数1〜8のアルキル基が挙げられる。より好ましくは、例えばメチル、n−ブチル、n−オクチルが挙げられる。 【0023】R3、R4で示されるアルケニル基としては、例えば、ビニル、アリル、イソプロペニル、1−プロペニル、2−プロペニル、2−メチル−1−プロペニルなどの炭素数2〜4のアルケニル基が挙げられる。好ましくはビニル、アリルなどの炭素数2〜3のアルケニル基が挙げられる。 【0024】R3、R4で示されるアルキニル基としては、例えばエチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、ブチニル、ペンチニルなどの炭素数2〜5のアルキニル基が挙げられる。好ましくは、エチニル、プロピニルなどの炭素数2〜3のアルキニル基が挙げられる。 【0025】R3、R4で示されるシクロアルキル基としては、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチルなどの炭素数3〜8のシクロアルキル基が挙げられる。好ましくは、シクロペンチル、シクロヘキシルなどの炭素数5〜6のシクロアルキル基が挙げられる。 【0026】R3、R4で示されるアリール基としては、例えば、フェニル、ナフチル、アントリル、フェナルトリルなどの炭素数6〜14のアリール基が挙げられる。好ましくはフェニルなどの炭素数6のアリール基が挙げられる。 【0027】上記式(2)で表されるフェニルウレア系化合物の具体例としては、3−(3,4−ジクロロフェニル)−1,1−ジメチルウレア(以下DCMUと省略する)、3−(4−モノクロロフェニル)−1,1−ジメチルウレア、3−(4−モノクロロフェニル)−1−メトキシ−1−メチルウレア、3−(4−モノクロロフェニル)−1−ブチニル−1−メチルウレア、3−(3,4−ジクロロフェニル)−1−メトキシ−1−メチルウレア、3−(3,4−ジクロロフェニル)−1−メチル−1−プロペニルウレアおよび3−(3,4−ジクロロフェニル)−1−イソプロペニル−1−プロピニルなどが挙げられる。好ましくはDCMUが用いられる。 【0028】本発明において、フェニルウレア系化合物は公知の技術によって製造することができるが、市販品を用いてもよい。市販品としては、例えばプリベントールA6(商品名)(DCMU98重量%、バイエル製)などが挙げられる。 【0029】本発明において用いられる多糖類としては、好ましくは天然水溶性ガムが用いられる。天然水溶性ガムとしては、例えばキサンタンガム、アラビアガム、ローカストビーンガム、グアーガム、カラヤガム、ガディーガムおよびタラガントガム、アラビノガラクタン、デキストランなどが挙げられ、好ましくはキサンタンガムである。 【0030】本発明において用いられる天然水溶性ガムは、例えばマメ科植物などの天然樹木から公知の方法によって採取した原料を精製・粉末化などの加工処理を施すことにより得られるが、市販品を用いてもよい。そのような市販品としては、例えばグアーコール(三栄薬品貿易(株)製)、カラヤコール(三栄薬品貿易(株)製)、アラビックコール(三栄薬品貿易(株)製)、ローカストコール(三栄薬品貿易(株)製)、などが挙げられる。 【0031】非イオン界面活性剤としては、下記式(3)で表される非イオン界面活性剤を使用することができる。 【化7】
(式中、A2はビニル基またはスチリル基で置換されていてもよいベンゼン環を、nは1または2を示す。) ベンゼン環の置換基であるビニル基またはスチリル基の数は1〜3であり、置換基が複数の場合は、同一または異なっていてもよい。スチリル基中のベンゼン環は置換されていてもよく、そのような置換基としては、例えば、ヒドロキシル基、ハロゲン原子(例えばフルオロ、クロロ、ブロモなど)、シアノ基、アミノ基、カルボキシル基、アルコキシ基(例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシなどの炭素数1〜4のアルコキシ基など)、アリールオキシ基(例えばフェノキシ基などの炭素数6〜20のアリールオキシ基など)、アルキルチオ基(例えば、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、ブチルチオなどの炭素数1〜4のアルキルチオ基など)および炭素数6〜20のアリールチオ基(例えばフェニルチオ基など)などが挙げられる。好ましくは、ハロゲン原子およびアルコキシ基が挙げられる。これらの置換基は同一または相異なって1〜5個、好ましくは1〜3個置換してもよい。またHLBが10以上、より好ましくは約10〜15程度の非イオン界面活性剤を使用することもできる。具体的には、例えばポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルなどが挙げられる。好ましくは、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルが挙げられる。 【0032】本発明において用いられる非イオン界面活性剤は、公知の方法によって容易に製造され得るが、市販品を用いてもよい。そのような市販品としては、例えばエマルゲンA−60(花王製)、エマルゲンA−90(花王製)、エマルゲンPP−290(花王製)などが挙げられる。 【0033】本発明において用いられるβ−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物の塩としては、例えばβ−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物ナトリウム塩、β−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物カリウム塩、β−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物アンモニウムなどが挙げられ、好ましくはβ−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物ナトリウム塩が挙げられる。 【0034】β−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物の塩は、公知の方法に従って容易に製造し得られる。また、市販のものを用いてもよい。そのような市販品としては、例えばデモールNL(花王製)、デモールN(花王製)、デモールMS(花王製)などが挙げられる。 【0035】本発明の工業用殺菌組成物は、ベンズイソチアゾリン系化合物約30〜50重量%程度または/およびフェニルウレア系化合物約15〜40重量%程度、多糖類約0.1〜1.0重量%程度、非イオン界面活性剤約1〜15重量%程度およびβ−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物の塩約1〜10重量%程度で配合すればよい。好ましくは、ベンズイソチアゾリン系化合物約30〜40重量%程度または/およびフェニルウレア系化合物約20〜30重量%程度、多糖類約0.2〜0.6重量%程度、非イオン界面活性剤約5〜15重量%程度およびβ−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物の塩約1〜5重量%程度で配合すればよい。 【0036】上記化合物の配合に際しては、これらの化合物を溶解しまたは分散し得る溶剤であれば特に限定されない。このような溶剤としては、例えば水、メタノール、エタノール、n−プロパノール、iso−プロパノール、n−ブタノール、tert−ブタノール、3−メチル−3−メトキシブタノールなどのアルコール系溶剤、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテルなどのグリコール系溶剤、例えばアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、プロピレンカーボネートなどのケトン系溶剤、例えばジオキサン、テトラヒドロフラン、エチルエーテルなどのエーテル系溶剤、例えば酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、3−メチル−3−メトキシブチルアセテート、γ−ブチロラクトン、アジピン酸ジメチル、グルタル酸ジメチル、コハク酸ジメチルなどのエステル系溶剤、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、メチルナフタレン、ジメチルナフタレン、イソプロピルナフタレン、ジイソプロピルナフタレン、エチルビフェニル、ジエチルビフェニル、ソルベントナフサなどの芳香族系溶剤、例えば四塩化炭素、クロロホルム、塩化メチレンなどのハロゲン化炭化水素系溶剤、例えばジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、N−メチルピロリドンなどの極性溶剤などが挙げられる。 【0037】また、工業的に使用されている脂肪族系石油溶剤や芳香族系石油溶剤を用いてもよい。脂肪族系石油溶剤としては、例えばミネラルスピリットなどが挙げられる。また、芳香族系石油溶剤としては、市販品として、例えばMSP(蒸留範囲90〜120℃、比重(15/4℃)0.820以上、混合アニリン点26℃以下、芳香族含量(容量%)70以上)、スーパーゾール100(蒸留範囲95〜111℃、比重(15/4℃)0.825以上、混合アニリン点26℃、芳香族含量(容量%)75以上)、ぺカゾールARO−80(蒸留範囲104〜123℃、比重(15/4℃)0.832以上、混合アニリン点26℃、芳香族含量(容量%)75.9)、スワゾール100(蒸留範囲106〜116℃、比重(15/4℃)0.835以上、混合アニリン点24.6℃以下、芳香族含量(容量%)76.4)、スワゾール200(蒸留範囲132〜144℃、比重(15/4℃)0.844、混合アニリン点23.8℃、芳香族含量(容量%)80.9)、MHS(蒸留範囲140〜170℃、比重(15/4℃)0.86〜0.88、混合アニリン点11〜12℃、芳香族含量(容量%)98以上)、ハイアロム2S(蒸留範囲152〜187℃、比重(15/4℃)0.816、混合アニリン点47℃以下、芳香族含量(容量%)45〜55)、スワゾール310(蒸留範囲153〜177℃、比重(15/4℃)0.817、混合アニリン点43.6℃、芳香族含量(容量%)51.0)、スーバーゾール150(蒸留範囲153〜197℃、比重(15/4℃)0.815、混合アニリン点21.5℃、芳香族含量(容量%)50以上)、昭石ハイゾール(蒸留範囲153〜198℃、比重(15.6/15.6℃)0.818、芳香族含量(容量%)55)、HAWS(蒸留範囲154〜190℃、比重(15/4℃)0.822、芳香族含量(容量%)50)、スーパーゾール1500(蒸留範囲155〜171℃、比重(15/4℃)0.869、混合アニリン点14.6℃、芳香族含量(容量%)98以上)、日石ハイゾール100(蒸留範囲155〜180℃、比重(15/4℃)0.870〜0.880、混合アニリン点15℃以下、芳香族含量(容量%)99.0以上)、ベガゾールR−100(蒸留範囲156〜174℃、比重(15/4℃)0.874、混合アニリン点14℃、芳香族含量(容量%)96.4)、ソルベッソ100(蒸留範囲158〜177℃、比重(15/4℃)0.870、混合アニリン点14℃、芳香族含量(容量%)98.0)、MSS(蒸留範囲158〜180℃、比重(15.6/15.6℃)0.86〜0.89、混合アニリン点13〜14℃、芳香族含量(容量%)98以上)、SHELLSOL A(蒸留範囲160〜182℃、比重(15/4℃)0.873、芳香族含量(容量%)98)、スワゾール1000(蒸留範囲162〜176℃、比重(15/4℃)0.878、混合アニリン点12.7℃、芳香族含量(容量%)99.7)、出光イプゾール100(蒸留範囲162〜179℃、比重(15/4℃)0.875、混合アニリン点13.5℃、芳香族含量(容量%)99.5以上)、昭石特ハイゾール(蒸留範囲162〜180℃、比重(15/4℃)0.881、混合アニリン点12.6℃、芳香族含量(容量%)99.99)、スワゾール1500(蒸留範囲180〜207℃、比重(15/4℃)0.886、混合アニリン点16.5℃、芳香族含量(容量%)98.8)、日石ハイゾール150(蒸留範囲182〜216℃、比重(15/4℃)0.887〜0.904、混合アニリン点17℃以下、芳香族含量(容量%)99.0以上)、スーパーゾール1800(蒸留範囲183〜208℃、比重(15/4℃)0.889、混合アニリン点15.7℃、芳香族含量(容量%)99以上)、ソルベッソ150(蒸留範囲185〜211℃、比重(15/4℃)0.896、混合アニリン点18.3℃、芳香族含量(容量%)97.3)、出光イプゾール150(蒸留範囲186〜205℃、比重(15.6/15.6℃)0.895、混合アニリン点15.2℃、芳香族含量(容量%)99.5以上)、SHELLSOL AB(蒸留範囲187〜213℃、比重(15/4℃)0.894、芳香族含量(容量%)99.5)、ペガソールR−150(蒸留範囲191〜212℃、比重(15/4℃)0.890、混合アニリン点18℃、芳香族含量(容量%)97.2)、スワゾール1800(蒸留範囲197〜237℃、比重(15/4℃)0.940、混合アニリン点14.0℃、芳香族含量(容量%)99.6)などが挙げられる。これらのうち、好ましくは水および/またはグリコール系溶剤が挙げられる。これらの溶剤は、単独または2種以上併用してもよい。 【0038】本発明の工業用殺菌組成物は、所望によりpH調整剤を加えてもよい。pH調整剤としては例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、アンモニア、アンモニア水、トリエタノールアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリイソプロパノールアミン、リン酸三ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素二カリウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、塩酸、クエン酸、酸化マグネシウム、硝酸、硫酸などが挙げられる。 【0039】さらに本発明の工業用殺菌組成物は、その目的および用途によって、公知の添加剤、例えば他の防藻剤および/または防かび剤、非イオン界面活性剤以外の界面活性剤、酸化防止剤、光安定剤、消泡剤などを添加してもよい。 【0040】他の防藻剤および/または防かび剤としては、例えば3−ヨード−2−プロピニル−ブチル−カーバメイト、ジヨードメチル−p−トリルスルホンおよびp−クロロフェニル−3−ヨードプロパルギルフォルマールなどの有機ヨウ素系化合物、例えばテトラメチルチウラムジスルフィドなどのチオカーバメート系化合物、2,4,5,6−テトラクロロイソフタロニトリルなどのニトリル系化合物、例えばN−(フルオロジクロロメチルチオ)−フタルイミドおよびN−(フルオロジクロロメチルチオ)−N,N’−ジメチル−N−フェニル−スルファミドなどのハロアルキルチオ系化合物、例えば2,3,5,6−テトラクロロ−4−(メチルスルフォニル)ピリジンなどのピリジン系化合物、例えばジンクピリチオンおよびナトリウムピリチオンなどのピリチオン系化合物、例えば2−(4−チオシアノメチルチオ)ベンゾチアゾールなどのベンゾチアゾール系化合物、例えばメチル−2−ベンズイミダゾールカーバメイト、2−(4−チアゾリル)−ベンズイミダゾールなどのイミダゾール系化合物、例えば3−ベンゾ〔b〕チエン−2−イル−5,6−ジヒドロ−1,4,2−オキサチアジン 4−オキシドなどのオキサチアジン系化合物、例えば2−メチルチオ−4−t−ブチルアミノ−6−シクロプロピルアミノ−s−トリアジンなどのトリアジン系化合物、例えばα−t−ブチル−α(p−クロロフェニルエチル)−1H−1,2,4−トリアゾール−1−エタノール(慣用名テブコナゾール)などのトリアゾール系化合物、例えば3,3,4,4−テトラクロロテトラヒドロチオフェン−1,1−ジオキシドなどのチオフェン系化合物などが挙げられる。これらの他の防藻剤および/または防かび剤は、単独または2種以上併用してもよい。また、これらの配合割合は、その剤型および目的ならびに用途によって適宜決定される。 【0041】また、非イオン界面活性剤以外の界面活性剤としては、例えば石鹸類、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両イオン界面活性剤、高分子界面活性剤など、公知の界面活性剤が挙げられ、好ましくはアニオン系界面活性剤が挙げられる。これらは非イオン界面活性剤の代わりにまたは、非イオン界面活性剤と共に使用される。 【0042】アニオン界面活性剤としては、例えばアルキルベンゼンスルホン酸金属塩、アルキルナフタレンスルホン酸金属塩、ポリカルボン酸型界面活性剤、ジアルキルスルホコハク酸エステル金属塩、ポリオキシエチレンジスチレン化フェニルエーテルサルフェートアンモニウム塩、リグニンスルホン酸金属塩などが挙げられる。また、これらの金属塩としては、例えばナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩などが挙げられる。 【0043】また、酸化防止剤としては、例えば2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、2,2’−メチレンビス[4−メチル−6−t−ブチルフェノール]などのフェノール系酸化防止剤、例えばアルキルジフェニルアミン、N,N’−ジ−s−ブチル−p−フェニレンジアミンなどのアミン系酸化防止剤などが挙げられる。 【0044】これら、非イオン界面活性剤以外の界面活性剤および酸化防止剤は、例えば液剤の場合には、液剤100重量部に対して約0.1〜5重量部程度が添加される。また、光安定剤としては、例えばビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケートなどのヒンダードアミン系光安定剤などが挙げられる。このような光安定剤は、例えば液剤の場合には、液剤100重量部に対して約0.1〜10重量部程度添加される。 【0045】本発明の工業用殺菌組成物は、その目的および用途に応じて、例えば液剤(水懸濁剤、および油剤を含む)、ペースト剤、粉剤、粒剤、マイクロカプセルなどの公知の剤型に製剤化して使用することができる。また、包接化合物として調製してもよく、さらに、層状ケイ酸塩などのモンモリナイト(スメクタイト類)などに担持させ、あるいは、クレー、シリカ、タルクなどに吸着させることにより調製してもよい。 【0046】上記のようにして得られる本発明の工業用殺菌組成物は、細菌、かび、酵母、藻などに対する防除剤として優れた効果を発揮することができる。そのため、例えば製紙パルプ工場、冷却水循環工程などの種々の産業用水や、切削油などの金属加工用油剤、カゼイン、澱粉糊、にかわ、塗工紙、紙用塗工液、表面サイズ剤、塗料、接着剤、合成ゴムラテックス、印刷インキ、ポリビニルアルコールフィルム、塩化ビニルフィルム、プラスチック製品、セメント混和剤、シーリング剤、目地剤などの各種工業製品などの有害微生物の防除の用途において有効に用いることができる。より具体的には、例えば製紙パルプ工場や冷却水循環工程のスライムコントロール剤、金属加工油剤、カゼイン、澱粉塗工液、樹脂製品の防腐剤、塗料、樹脂、インキ、シリコーンシーリング剤などの工業用殺菌剤などとして好適に用いられる。 【0047】なお、本発明の工業用組成物は、その適用対象に応じて添加量を適宜決定すればよいが、約10〜20000mg(有効成分)/kg(製品)、好ましくは約100〜10000mg(有効成分)/kg(製品)の濃度として用いるのが好ましい。ここでいう有効成分とは、ベンズイソチアゾリン系化合物または/およびフェニルウレア系化合物を示す。 【0048】 【実施例】〔実施例1〕プリベントールA6(商品名)(DCMU98重量%、バイエル製)20重量部、デモールNL(商品名)(β−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物ナトリウム塩41%、花王製)3重量部、エマルゲンA−60(商品名)(ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル HLB12.8、花王製)8重量部、コージン(商品名)(キサンタンガム、興人製)0.5重量部、ノプコ8034L(商品名)(シリカシリコーン系消泡剤、サンノプコ製)0.1重量部および水68.4重量部を混合し、T.K.ホモディスパーで1時間攪拌した。次にこの溶液をビーズミル(液流量5L/分、ビーズ粒径φ2mm、パス回数2回)で粉砕し、水性製剤を得た。 【0049】〔実施例2〕プリベントールA6(商品名)(DCMU98重量%、バイエル製)30重量部、デモールNL(商品名)(β−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物ナトリウム塩41%、花王製)4重量部、エマルゲンA−90(商品名)(ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル HLB14.5、花王製)9重量部、ユージン(商品名)(キサンタンガム、興人製)0.3重量部、ノプコ8034L(商品名)(シリカシリコーン系消泡剤、サンノプコ製)0.1重量部および水56.6重量部を混合し、T.K.ホモディスパーで1時間攪拌した。次にこの溶液をビーズミル(液流量5L/分、ビーズ粒径φ2mm、パス回数2回)で粉砕し、水性製剤を得た。 【0050】〔実施例3〕プロクセルプレスペーストP6(商品名)(BIT80重量%、アビシア製)25重量部、デモールNL(商品名)(β−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物ナトリウム塩41%、花王製)5重量部、エマルゲンA−90(商品名)(ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル HLB14.5、花王製)7重量部、ケルザン(商品名)(キサンタンガム、シーピーケルコ製)0.4重量部、ノプコ8034L(商品名)(シリカシリコーン系消泡剤、サンノプコ製)0.1重量部および水62.5重量部を混合し、T.K.ホモディスパーで1時間攪拌した。次にこの溶液をビーズミル(液流量5L/分、ビーズ粒径φ2mm、パス回数2回)で粉砕し、水性製剤を得た。 【0051】〔実施例4〕プロクセルプレスペーストP6(商品名)(BIT80重量%、アビシア製)37.5重量部、デモールNL(商品名)(β−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物ナトリウム塩41%、花王製)5重量部、エマルゲンA−60(商品名)(ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル HLB12.8、花王製)9重量部、ケルザン(商品名)(キサンタンガム、シーピーケルコ製)0.3重量部、ノプコ8034L(商品名)(シリカシリコーン系消泡剤、サンノプコ製)0.1重量部および水48.1重量部を混合し、T.K.ホモディスパーで1時間攪拌した。次にこの溶液をビーズミル(液流量5L/分、ビーズ粒径φ2mm、パス回数2回)で粉砕し、水性製剤を得た。 【0052】〔比較例1〕プロクセルプレスペーストP6(商品名)(BIT80重量%、アビシア製)25重量部、エマルゲンA−90(商品名)(ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル HLB14.5、花王製)12重量部、ケルザン(商品名)(キサンタンガム、シーピーケルコ製)0.4重量部、ノプコ8034L(商品名)(シリカシリコーン系消泡剤、サンノプコ製)0.1重量部および水62.5重量部を混合し、T.K.ホモディスパーで1時間攪拌した。次にこの溶液をビーズミル(液流量5L/分、ビーズ粒径φ2mm、パス回数2回)で粉砕し、水性製剤を得た。 【0053】〔比較例2〕プロクセルプレスペーストP6(商品名)(BIT80重量%、アビシア製)37.5重量部、ケルザン(商品名)(キサンタンガム、シーピーケルコ製)0.3重量部、ノプコ8034L(商品名)(シリカシリコーン系消泡剤、サンノプコ製)0.1重量部および水62.1重量部を混合し、T.K.ホモディスパーで1時間攪拌した。次にこの溶液をビーズミル(液流量5L/分、ビーズ粒径φ2mm、パス回数2回)で粉砕し、水性製剤を得た。 【0054】〔比較例3〕プリベントールA6(商品名)(DCMU98重量%、バイエル製)30重量部、エマルゲンA−90(商品名)(ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル HLB14.5、花王製)13重量部、コージン(商品名)(キサンタンガム、興人製)0.3重量部、ノプコ8034L(商品名)(シリカシリコーン系消泡剤、サンノプコ製)0.1重量部および水56.6重量部を混合し、T.K.ホモディスパーで1時間攪拌した。次にこの溶液をビーズミル(液流量5L/分、ビーズ粒径φ2mm、パス回数2回)で粉砕し、水性製剤を得た。 【0055】〔試験例1〕実施例1〜4および比較例1〜3で得られた各製剤を100mLのガラス瓶に80mL入れ、40℃の恒温器に30日間放置し、沈降を観察した。形成された沈降の高さは、ガラス瓶に入れた製剤液面の全高さに対する比率で表し、その結果を表1に示す。 【0056】 【表1】
【0057】 【発明の効果】本発明の工業用殺菌組成物は流動性がよく、しかも分散性が良好で、水性製剤における有効成分の懸濁状態が長期間にわたって安定に保持され、さらに少量の使用で優れた抗菌性および抗かび性を望むことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002934 【氏名又は名称】武田薬品工業株式会社 【住所又は居所】大阪府大阪市中央区道修町四丁目1番1号
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| 【出願日】 |
平成13年8月30日(2001.8.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077012 【弁理士】 【氏名又は名称】岩谷 龍
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| 【公開番号】 |
特開2003−73214(P2003−73214A) |
| 【公開日】 |
平成15年3月12日(2003.3.12) |
| 【出願番号】 |
特願2001−262123(P2001−262123) |
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