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【発明の名称】 飛翔害虫駆除用エアゾール
【発明者】 【氏名】田中 康順
【住所又は居所】兵庫県宝塚市高司4丁目2番1号 住友化学工業株式会社内

【氏名】西部 勲
【住所又は居所】兵庫県宝塚市高司4丁目2番1号 住友化学工業株式会社内

【要約】 【課題】噴霧された面がすぐ乾く程度のドライ感が得られ、かつ飛翔害虫に対する即効性に優れる飛翔害虫駆除用エアゾールを提供する。

【解決手段】飽和炭化水素を主とする溶剤と3−メトキシイミノメチル−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸(2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)フェニル)メチルとを含有する液剤および噴射剤からなる混合物が、噴霧口を備えた耐圧容器に内包されてなるエアゾールであって、液剤と噴射剤との重量比が4/6〜1/9であり、噴霧粒子の体積平均粒子径が20〜40μmとなるように設計されてなる飛翔害虫駆除用エアゾール。
【特許請求の範囲】
【請求項1】飽和炭化水素を主とする溶剤と式(1)

で示されるカルボン酸エステルとを含有する液剤および噴射剤からなる混合物が、噴霧口を備えた耐圧容器に内包されてなるエアゾールであって、液剤と噴射剤との重量比が4/6〜1/9であり、噴霧粒子の体積平均粒子径が20〜40μmとなるように設計されてなる飛翔害虫駆除用エアゾール。
【請求項2】飽和炭化水素を主とする溶剤が、飽和炭化水素を90重量%以上含有する溶剤である請求項1に記載の飛翔害虫駆除用エアゾール。
【請求項3】飽和炭化水素を主とする溶剤が、実質的に飽和炭化水素のみからなる溶剤である請求項1に記載の飛翔害虫駆除用エアゾール。
【請求項4】飽和炭化水素の90重量%以上が炭素数11〜17の飽和炭化水素である請求項1〜3のいずれかに記載の飛翔害虫駆除用エアゾール。
【請求項5】飽和炭化水素が実質的に炭素数11〜17のみからなるものである請求項1〜4のいずれかに記載の飛翔害虫駆除用エアゾール。
【請求項6】さらに1種以上のピレスロイド系化合物を含有する請求項1〜5のいずれかに記載の飛翔害虫駆除用エアゾール。
【請求項7】飽和炭化水素を主とする溶剤と3−メトキシイミノメチル−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸(2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)フェニル)メチルとを含有する液剤および噴射剤からなり、液剤と噴射剤との重量比が4/6〜1/9である混合物を、飛翔害虫に噴霧することを特徴とする飛翔害虫の駆除方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は飛翔害虫駆除用エアゾールおよび飛翔害虫の駆除方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、飛翔害虫駆除用エアゾールとして、多くの製品が開発、販売されている。該エアゾールの重要な施用方法として、家屋内を飛翔する害虫や、あるいは壁などに止まっている害虫に直接噴霧し、墜落した害虫を処理する方法がある。この方法が適用されるためには、害虫に対してノックダウン効果が瞬時に得られることが望ましく、該効果がすぐに得られれば、駆除した害虫をその場で処理することができる。しかしながら従来のエアゾール製品を用いた場合、例えばイエバエなどは、直撃噴霧しても直ちにノックダウン、墜落させることが困難なために、飛翔し続ける害虫に対し何度もを噴射しなければならならないことが多かった。多量のエアゾールの噴霧は、家屋内の薬剤の濃度上昇にもつながるため、噴霧粒子の吸入等による噴霧者等への影響も懸念される事態となる。
【0003】そこで飛翔害虫に直撃噴霧する防除方法に使用したときに、噴霧された飛翔害虫が直ちにノックダウンし、これにより該害虫をその場で処理し得るような、より即効性の高い飛翔害虫駆除用エアゾールの開発が望まれている。また、エアゾール中の液剤の比率を高め、殺虫成分を含む粒子をより多く害虫に接触させることで、(殺虫剤含量%はエアゾール重量が分母なので、噴霧量が同じならば液剤比が高くなっても殺虫剤量は変わらないので)害虫駆除用エアゾールの即効性が高まる場合が多いが、一方で、液剤比率の高いエアゾールは、例えば壁に止まっているハエに向かって噴霧する場合などにおいて、壁面が液剤により濡れ、その部分が目立つことになりかねない。このような現象は、消費者が必ずしも好むものではなく、むしろエアゾール中の液剤に対する噴射剤の比率を高くし、噴霧した壁などの面がすぐ乾き、ドライ感が得られるタイプの方が好まれる傾向にある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、噴霧された面がすぐ乾く程度のドライ感が得られ、かつ飛翔害虫に対する即効性に優れる飛翔害虫駆除用エアゾールを提供することにある。特に1m程度の距離をおいて、目標害虫に直撃噴霧した際、該害虫が直ちにノックダウンし、使用者が駆除害虫を処理し得る程度の即効性を有する飛翔害虫駆除用エアゾールを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は飛翔害虫駆除用エアゾールについて検討を行った結果、特定の殺虫有効成分を用い、使用する溶媒種を特定するのみならず、エアゾール中の液剤に対する噴射剤比率を高めに設定し、かつエアゾールを噴霧したときの噴霧粒子径を特定範囲とし得るように設計したエアゾールが前記の目的を達成しえることを見出し、本発明に至った。
【0006】即ち本発明は、飽和炭化水素を主とする溶剤と式(1)

で示されるカルボン酸エステル(以下、本化合物と記す)とを含有する液剤および噴射剤からなる混合物が噴霧口を備えた耐圧容器に内包されてなるエアゾールであって、液剤と噴射剤との重量比が4/6〜1/9であり、噴霧粒子の体積平均粒子径が20〜40μmである飛翔害虫駆除用エアゾール(以下、本エアゾールと記す)に関するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本エアゾールは、飽和炭化水素を主とする溶剤と有効成分として本化合物とを含有する液剤(以下、単に液剤と記すことがある。)と噴射剤からなる混合物が噴霧口を備えた耐圧容器に内包されている。
【0008】本化合物の化合物名は、3−メトキシイミノメチル−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸(2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)フェニル)メチルであり、各種の光学異性体や幾何異性体が存在するが、本エアゾールにおいてはそれらのうち、殺虫活性を有する任意の異性体や該異性体を含む混合物を使用することができる。本化合物は、液剤中に、通常は0.01〜5重量%、好ましくは0.05〜1重量%程度含まれる。
【0009】本エアゾールにおいて用いられる溶剤は主として飽和炭化水素からなり、飽和炭化水素が溶剤中に好ましくは90重量%以上含有され、さらに好ましくは実質的に飽和炭化水素のみからなる溶剤が用いられる。また、飽和炭化水素としては、炭素数11〜17の飽和炭化水素を90重量%以上含有するものが好ましく、さらに好ましくは実質的に炭素数11〜15の飽和炭化水素のみからなるものである。
【0010】実質的に飽和炭化水素のみからなる溶剤として市販のものを使用することもでき、かかる溶剤として具体的には例えば、ネオチオゾール(商品名、中央化成株式会社製)、ノルパー12、ノルパー13,ノルパー15(以上商品名、エクソンモービルケミカル社製)等のノルマルパラフィン系ケロシン;アイソパーH、アイソパーL、アイソパーM、アイソパーV(注)アイソパーVはC13-17:70%、C18以上30%ですが一応クレーム2,3に対応するのでいれておきます)(以上商品名、エクソンモービル化学有限会社製)、IP−2028(商品名、出光石油化学株式会社製)等のイソパラフィン系ケロシン;エクソールD80、エクソールD110、エクソールD130(注)エクソールD130はC15-17:80%、C18以上20%ですが一応クレーム2,3に対応するのでいれておきます)(以上商品名、エクソンモービル化学有限会社製)等のナフテン系溶剤を挙げることができる。これらは単独でまたは2種以上の混合物として使用することができる。中でもネオチオゾール、ノルパー12、ノルパー13,ノルパー15等のノルマルパラフィン系ケロシンが好ましい。
【0011】飽和炭化水素を主とする溶剤は、ミリスチン酸イソプロピル、オレイン酸エチル、クエン酸アセチルトリブチルなどのエステル類、エチルアルコール、イソプロピルアルコールなどのアルコール類、ジエチレングリコールモノアルキルエーテル、トリエチレングリコールモノアルキルエーテル、プロピレングリコールモノアルキルエーテル、ジプロピレングリコールモノアルキルエーテル、トリプロピレングリコールモノアルキルエーテルなどのグリコール類等を含有することもできる。これらの含有量は溶剤中通常10重量%以下である。
【0012】本エアゾールにおける噴射剤としては、例えばプロパン、n−ブタン、イソブタン、ジメチルエーテル、メチルエチルエーテル、メチラール等を挙げることができ、これらは2種以上の混合物であってもよい。
【0013】本エアゾールは、本エアゾールから液剤と噴射剤からなる混合物が噴霧されるときの噴霧口から50cmの距離における噴霧粒子の体積平均粒子径(以下単に噴霧粒子の体積平均粒子径と記した場合には、本エアゾールの噴射口から50cmの距離における噴霧粒子の体積平均粒子径を意味する。)が20〜40μmとなるように設計されている。
【0014】かかる噴霧粒子の体積平均粒子径は例えば、マルバーン社の粒子径測定装置2600型を用いて測定することができる。
【0015】液剤と噴射剤からなる混合物の重量比が4/6〜1/9の範囲で、本エアゾールの噴霧粒子の体積平均粒子径を20〜40μmとするためには、エアゾールの初期缶圧に合わせてバルブシステム(バルブ及びアクチュエーターの両者を併せたシステムを意味する。)を構成する各部品の孔径、型等の仕様を適宜選択することにより調節すればよい。
【0016】粒子径の調節法としてまず液剤と噴射剤との重量比が25/75の場合をあげると、ステム孔0.51mm、ハウジング孔0.64mm、ベーパータップ孔なしの仕様の部品からなるバルブを装着し、3.6Kg/cm2(20℃におけるゲージ圧)のブタン/プロパン混合液化ガスを、液剤に対し上記重量比となるように充填した場合、孔径0.9〜2mmの範囲のアクチュエーターを装着すると、体積平均粒子径20μm〜40μmの粒子を噴出するエアゾールを得ることができる。また、あるバルブシステムを用いて、ある初期缶内圧におけるエアゾールの噴霧粒子の体積平均粒子径をまず測定し、体積平均粒子径が20μm〜40μmの範囲外となった場合には、例えばアクチュエーターの孔径を変更せずに、ステム孔を複数個としたり、ステム孔径を大きくする、あるいはハウジング部に例えば0.3〜0.5mm程度のベーパータップ孔を設けることにより噴霧粒子の体積平均粒子径を小さい側に調整することができ、また一方充填する噴射剤の圧力を下げることにより噴霧粒子の体積平均粒子径を大きい側に調整することができ、これらを必要により組み合わせて所望の噴霧粒子の体積平均粒子径に調整することができる。但し、噴射剤の圧力をあまりに低圧にしすぎると噴霧粒子の到達距離が短くなる傾向があるので、25℃におけるエアゾールの初期缶圧は3kg/cm2・ゲージ圧程度以上に、好ましくは4kg/cm2・ゲージ圧以上にするのがよい。
【0017】液剤と噴射剤との重量比が4/6付近の場合、バルブシステムが同一であると液剤と噴射剤との重量比25/75のエアゾールより粒子径は大きくなる傾向がある。そこで、孔径がより小さい0.5〜1.5mm程度のアクチュエーターを選択することで噴霧粒子の体積平均粒子径を小さい側に調節することができる。具体的には、あるバルブシステムを用いて、ある初期缶内圧におけるエアゾールの噴霧粒子の体積平均粒子径をまず測定し、体積平均粒子径が20μm〜40μmの範囲外となった場合には、例えばアクチュエーターの孔径を変更せずに、バルブのステム孔を大きくする、あるいは孔径0.3mm以上のベーパータップを設ける等によって噴霧粒子の体積平均粒子径をより小さい側に調整することができる。また、噴霧粒子の体積平均粒子径を大きくする場合は、上記の逆の仕様の部品を選択すればよい。これらを必要により組み合わせて所望の噴霧粒子の体積平均粒子径に調整することができるが、同時にエアゾールの初期缶圧は25℃において3〜6kg/cm2・ゲージ圧程度の範囲となるようにするのが望ましい。
【0018】液剤と噴射剤との重量比が1/9付近の場合、バルブシステムが同一であると液剤と噴射剤との重量比25/75のエアゾールより粒子径は小さくなる傾向がある。充填する噴射剤としてより低圧のガスを使用するのが噴霧粒子の体積平均粒子径の調節において容易となる。バルブのステム孔は0.3〜0.5mm程度で1孔とし、ハウジングのベーパータップ径を0(無し)〜0.3mm、好ましくは無しとする。アクチュエーターは孔径1〜2mm以上、粒子径を大きくするようなエクステンションチューブ等を付帯した仕様のものが好ましい。以上のような方法により噴霧粒子の体積平均粒子径を調節できるが、同時にエアゾール初期缶圧が2.5〜5kg/cm2・ゲージ圧程度の範囲となるように実施するのが望ましい。
【0019】エアゾールの初期缶圧は、噴射剤の溶剤に対する溶解度や、溶剤の占める容量率により変化するが、プロパン、n−ブタン、イソブタン、ジメチルエーテル等を適宜配合して、上記の缶圧範囲になるよう調整することもできる。一般には噴射剤の重量比を大きくするにともない、n−ブタン、イソブタンの比率を大きくすることでエアゾールの初期缶圧が高くなり過ぎないように調節することができる。
【0020】本エアゾールにおいて噴霧時の噴射量は20℃において1〜2.5g/秒とすることが好ましい。該噴射量は、主にはアクチュエーターの孔径を調節することで調整可能である。アクチュエーター孔は0.7〜2.0mm好ましくは0.8〜1.5mm程度である。
【0021】窒素や炭酸ガスなどの圧縮ガスを耐圧容器内に封入することにより本エアゾールの内圧を補うことも可能である。本エアゾールが噴射されるときの液剤と噴射剤の混合物の噴射量は25℃において通常0.4〜2.5g/秒であり、特に1.0〜2.0とすることが好ましい。
【0022】本エアゾールにおいて耐圧容器内から噴射口への混合物の流路および噴射口を構成するエアゾールバルブとしては、エアゾール用バルブとして通常用いられるバルブシステムを挙げることができる。その材質としては通常の材質を挙げることができ、例えばバルブの金属部分の材質としてはブリキ、アルミニウム、ステンレス等を挙げることができる。
【0023】本エアゾールに用いられる耐圧容器の材質としては、ブリキ、アルミニウム、ステンレス、耐圧樹脂が挙げられ、容器内部を、エポキシ樹脂などでコートされたものも使用し得る。
【0024】本エアゾールには、共力剤、香料等の1種以上を配合することもできる。また、本化合物の以外の殺虫有効成分の1種以上を用途に応じてさらに配合することもできる。
【0025】かかる殺虫有効成分としては例えば、アレスリン、テトラメスリン、プラレトリン、フェノトリン、レスメトリン、シフェノトリン、ペルメトリン、シペルメトリン、デルタメトリン、シフルトリン、フラメトリン、エトフェンプロックスなどのピレスロイド系化合物をあげることができる。またメトキサジアゾン、プロポキサー等のカーバメート化合物、ジクロロボス、フェニトロチオンなどの有機リン系化合物等を挙げることができる。
【0026】共力剤としては、例えば、PBO(ピペロニルブトキサイド)、MGK264(N−(2−エチルヘキシル)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド)、S421(オクタクロロジプロピルエーテル)等を挙げることができる。
【0027】本エアゾールは通常のエアゾールと同様の方法で調製することができ、例えば、本化合物および溶剤を含有する液剤を耐圧容器に注入した後、噴射剤を封入する方法や、本化合物および溶剤、必要によりその他の成分を耐圧容器に別々に注入後、噴射剤を封入する方法を挙げることができる。
【0028】本エアゾールが効力を発揮し得る飛翔害虫としては、例えば次のものがあげられる。アカイエカ、コガタアカイエカ等のイエカ類、ネッタイシマカ、ヒトスジシマカ等のヤブカ類、シナハマダラカ等のハマダラカ類、ユスリカ類、イエバエ、オオイエバエ、等のイエバエ類、クロバエ類、ニクバエ類、ヒメイエバエ、タネバエ、タマネギバエ等のハナバエ類、ミバエ類、ショウジョウバエ類、チョウバエ類アブ類、ブユ類、サシバエ類等の双翅目害虫、イガ、コイガ等の鱗翅目害虫等。
【0029】本エアゾールによる飛翔害虫の駆除は通常、本エアゾールを用いて、本エアゾールを構成する液剤および噴射剤からなる混合物を壁などにとまっている害虫に直接噴霧するあるいは、飛翔中の害虫に直撃噴射することにより行うことができる。
【0030】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。なお、実施例中において使用する「部」は、断りの無い限り重量部を意味する。
製剤例1(1R,3R)−3−[(E)−(メトシキイミノ)メチル]−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸[2,3,5,6−テラフルオロ−4−(メトキシメチル)フェニル]メチルと(1R,3R)−3−[(Z)−(メトシキイミノ)メチル]−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸[2,3,5,6−テラフルオロ−4−(メトキシメチル)フェニル]メチルとの1:1混合物(下記式(2)化合物)0.127部に、ネオチオゾール(飽和炭化水素、飽和炭化水水素数12〜14、中央化成株式会社製)を加え25部とした後、混合して混合液を得た。該混合液をエアゾール容器に充填した。該エアゾール容器にエアゾールバルブ(日本プリシジョン株式会社製、ステム孔径0.46 mm、ハウジング主孔径0.76mm、ベーパータップ無し)をクリンプした後、液化石油ガス(エアウオーター株式会社製)を75重量部充填し、エアゾールアクチュエーター(東洋エアゾール株式会社製、孔径1.5mm、噴口構造:ストレート型、エクステンションチューブ付き)を装着することによって本エアゾール1を得た。エアゾール缶圧は4.6kg/cm2・ゲージ圧(25℃)、粒子径測定装置で測定した本エアゾール1の噴霧粒子の体積平均粒子径(マルバーン社の粒子径測定装置2600型を用いて測定)は32μmであった。また噴射速度は1.73g/秒であった。
【0031】式(2)化合物
【0032】実施例2エアゾールバルブ(日本プリシジョン株式会社製、ステム孔径0.51 mm×2、ハウジング主孔径0.76mm、ベーパータップ孔径0.46mm)、エアゾール缶圧は2.7kg/cm2・ゲージ圧(25℃)とした以外は実施例1と同様にして本エアゾール2を得た。本エアゾール2の噴霧粒子の体積平均粒子径(実施例1と同様にして測定)は40μmであった。また噴射速度は1.54g/秒であった。
【0033】実施例3エアゾールバルブ(日本プリシジョン株式会社製、ステム孔径0.51 mm×2、ハウジング主孔径2.03mm、ベーパータップ(VT)孔径0.51mm)を用い、液化石油ガスの代わりに、液化石油ガス(3.5kg/cm2・ゲージ圧(20℃))/ジメチルエーテル=1/1(重量比)の混合ガスを用いる以外は以外は実施例1と同様にして本エアゾール3を得た。エアゾール缶圧は5.4kg/c2・ゲージ圧(25℃)。本エアゾール3の噴霧粒子の体積平均粒子径(実施例1と同様にして測定)は27μmであった。また噴射速度は2.20g/秒であった。
【0034】実施例4エアゾールバルブ(日本プリシジョン株式会社製、ステム孔径0.46 mm、ハウジング主孔径0.46mm、ベーパータップ無し)を用い、エアゾールアクチュエーター(日本プリシジョン株式会社製、孔径1.02mm、噴口構造:ストレート型)を用いる以外は実施例1と同様にして本エアゾール4を得た。エアゾール缶圧は4.5kg/cm2・ゲージ圧(25℃)。本エアゾール4の噴霧粒子の体積平均粒子径(実施例1と同様にして測定)は21μmであった。また噴射速度は1.11g/秒であった。
【0035】比較例1エアゾールアクチュエーター(日本プリシジョン株式会社製、孔径0.84mm、噴口構造:ストレート型)を用いる以外は実施例4と同様にして比較エアゾール1を得た。エアゾール缶圧は4.5kg/cm2・ゲージ圧(25℃)。比較エアゾール1の噴霧粒子の体積平均粒子径(実施例1と同様にして測定)は18μmであった。また噴射速度は1.11g/秒であった。
【0036】比較例2エアゾールアクチュエーター(日本プリシジョン株式会社製、孔径0.41mm、噴口構造:ストレート型)を用いる以外は実施例3と同様にして比較エアゾール2を得た。エアゾール缶圧は5.4kg/cm2・ゲージ圧(25℃)。比較エアゾール2の噴霧粒子の体積平均粒子径(実施例1と同様にして測定)は9μmであった。また噴射速度は0.64g/秒であった。
【0037】比較例3エアゾールバルブ(日本プリシジョン株式会社製、ステム孔径0.46 mm、ハウジング主孔径0.76mm)を用いる以外は実施例2と同様にして比較エアゾール3を得た。エアゾール缶圧は2.7kg/cm2・ゲージ圧(25℃)。比較エアゾール3の噴霧粒子の体積平均粒子径(実施例1と同様にして測定)は55μmであった。また噴射速度は1.56g/秒であった。
【0038】比較例4エアゾールアクチュエーター(東洋エアゾール株式会社製、孔径1.5mm、噴口構造:ストレート型、エクステンションチューブ付き)を用いる以外は実施例4と同様にして比較エアゾール4を得た。エアゾール缶圧は4.5kg/cm2・ゲージ圧(25℃)。比較エアゾール4の噴霧粒子の体積平均粒子径(実施例1と同様にして測定)は49μmであった。また噴射速度は1.12g/秒であった。
【0039】試験例1一群10頭のイエバエ成虫(雌雄5頭ずつ)を円柱状のナイロン製ネットケージ(直径20cm、高さ20cm)に放ち、ネットの口を縛り、イエバエが内から逃亡しないようにした。内寸1.8m立方の箱の壁の高さ1.55mに直径10cmの噴射孔を設け、該噴射孔から100cm、高さ1.55cmの位置に中心がくるように該ネットケージを天井から吊した。該噴霧孔から各エアゾールを1.0gをケージの中心にめがけて噴霧し、噴霧からの経過時間におけるイエバエのノックダウン数を数えた。観察は300秒まで行い、得られた結果からKT90値(供試されたイエバエの90%がノックダウンする時間)をプロビット法により算出した。
【0040】
【表1】

【0041】
【発明の効果】本発明によれば、即効性に極めて優れる飛翔害虫駆除用エアゾールを提供できる。
【出願人】 【識別番号】000002093
【氏名又は名称】住友化学工業株式会社
【住所又は居所】大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号
【出願日】 平成13年7月6日(2001.7.6)
【代理人】 【識別番号】100093285
【弁理士】
【氏名又は名称】久保山 隆 (外2名)
【公開番号】 特開2003−12422(P2003−12422A)
【公開日】 平成15年1月15日(2003.1.15)
【出願番号】 特願2001−205899(P2001−205899)