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【発明の名称】 薬剤徐放チューブ
【発明者】 【氏名】田口 ▲吉▼美
【住所又は居所】大阪府大阪市中央区瓦町4丁目4−14番地 日宝ニュー本町ビル 有限会社美鈴商会 内

【氏名】山田 清
【住所又は居所】和歌山県和歌山市秋月143番地の4 株式会社ケー・ワイ・ビー内

【要約】 【課題】構成が簡単で、使用する薬剤によって殺菌、抗菌、消臭、カビ防止、害虫などの忌避・駆除など、種々の用途に使用することができる薬剤徐放チューブを提供することにある。

【解決手段】多数の孔2を形成したチューブ本体3と、このチューブ本体3内に入れた薬剤4とからなり、薬剤4は、粉体粒体、顆粒体又はチューブ本体3に注入後に固化する流体であって、殺菌剤、抗菌剤、消臭剤、カビ防止剤、害虫・小動物の除去及び忌避剤、ゴキブリ駆除剤、蟻・白蟻駆除剤等であり、また、ジョイント具5を備え、チューブ本体3は屈曲自在な材質によって形成されたものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】多数の孔を形成したチューブ本体と、このチューブ本体内に入れた薬剤とからなる薬剤徐放チューブ。
【請求項2】上記薬剤は、粉体粒体、顆粒体又はチューブ本体に注入後に固化する流体であって、殺菌剤、抗菌剤、消臭剤、カビ防止剤、害虫・小動物の除去及び忌避剤、ゴキブリ駆除剤、蟻・白蟻駆除剤である請求項1記載の薬剤徐放チューブ。
【請求項3】チューブ本体の両端を接続するジョイント具を備えた請求項1又は2記載の薬剤徐放チューブ。
【請求項4】チューブ本体内は封鎖部材で適宜間隔を以って封鎖して分割してある請求項1、2又は3記載の薬剤徐放チューブ。
【請求項5】チューブ本体は、屈曲自在な材質によって形成されたものである請求項1〜4のいずれかに記載の薬剤徐放チューブ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、植木鉢や家屋内の適宜箇所などに設置して害虫を駆除したり忌避したり、或いは台所の流し台のストレーナに設置して腐敗菌やヌメリ菌の繁殖を防止したり、或いは所望の箇所に設置して消臭したり、その他の種々の用途に使用できる薬剤徐放チューブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から植木や花につく害虫を駆除したり、台所の流し台のストレーナにつく腐敗菌やヌメリ菌を殺菌したりする場合は、定期的に薬剤を散布したり、除菌・殺菌用の薬剤を入れたケースを所定の箇所に取り付けたりして、駆除や殺菌等を行なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、定期的に薬剤を散布するには手間がかかり、また散布したときは効果的に薬剤効果を得ることができるが、継続して一定の期間一定の薬剤効果を得るには無理があった。
【0004】また、除菌・殺菌用の薬剤を入れたケースを所定の箇所に取り付ける場合は、所定の大きさ形状に形成したケースを必要とし、またこのケースは所定の箇所にのみ使用できるだけであって汎用性の点で問題があった。更にケースを任意の長さや径(リング状)にしたりして使用することもできなかった。
【0005】本発明は、上記のような点に鑑みて開発されたものであり、その目的とするところは、構成が簡単で、使用する薬剤によって殺菌、抗菌、消臭、カビ防止、害虫などの忌避・駆除など、種々の用途に使用することができる薬剤徐放チューブを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を有効に達成するために、次のような構成にしてある。すなわち、請求項1に記載の本発明の薬剤徐放チューブは、多数の孔を形成したチューブ本体と、このチューブ本体内に入れた薬剤とからなる構成である。
【0007】請求項2に記載の本発明の薬剤徐放チューブは、請求項1記載の薬剤徐放チューブにおいて、上記薬剤は、粉体粒体、顆粒体又はチューブ本体に注入後に固化する流体であって、殺菌剤、抗菌剤、消臭剤、カビ防止剤、害虫・小動物の除去及び忌避剤、ゴキブリ駆除剤、又は蟻・白蟻駆除剤である。
【0008】請求項3に記載の本発明の薬剤徐放チューブは、請求項1又は2記載の薬剤徐放チューブにおいて、チューブ本体の両端を接続するジョイント具を備えた構成である。
【0009】請求項4に記載の本発明の薬剤徐放チューブは、請求項1、2又は3記載の薬剤徐放チューブにおいて、チューブ本体内は封鎖部材で適宜間隔を以って封鎖して分割してある構成である。
【0010】請求項5に記載の本発明の薬剤徐放チューブは、請求項1〜4のいずれかに記載の薬剤徐放チューブにおいて、チューブ本体は、屈曲自在な材質によって形成されたものである構成である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付の図に基づいて説明する。図1〜図7は本発明の薬剤徐放チューブに関する図であって、図1に示す一例の薬剤徐放チューブ1は、長手方向に所定間隔を以って多数の細孔2を形成したチューブ本体3と、このチューブ本体3内に入れた薬剤4(便宜上ハッチングで示す)と、チューブ本体3の一端部にねじ込んだジョイント具5とによって構成されている。本発明の薬剤徐放チューブに係るジョイント具5は、チューブ本体3と別に備えていてもよい。勿論本発明の薬剤徐放チューブはジョイント具を備えていないものであってもよい。
【0012】このチューブ本体3は、屈曲自在な円筒状に形成したものである。勿論、チューブ本体3は半円筒、三角筒、多角筒などであってもよい。チューブ本体3の材質としては、PE,PP,NBR,silicon,生分解性樹脂などで、薬剤による変化のないもので、しかも廃棄、焼却の際に環境に悪影響を及ぼさないものが望ましい。勿論、チューブ本体3は金属材や竹や紙その他の種々の材料で形成したものであってもよい。
【0013】チューブ本体3の径は、用途、使用箇所により選択するものであるが、既製品の使用を前提にした場合、内径4mm〜8mm,外径5mm〜10mmが望ましい。勿論、内径及び外径は、上記以外のサイズであってもよい。また、チューブ本体3の長さは、使用箇所に適合させるためにフリーサイズとするか又は用途別に長さを固定させてよい。
【0014】チューブ本体3の表面に形成された多数の細孔2は、薬剤4の徐放、蒸散、流出のためのもので、その径は薬剤担持の時間や加工技術面から0.5mm〜が望ましく、孔の数は使用目的、薬剤の種類などにより決定され、最適数を容易に決められる。この孔の形状大きさ、数、及び穿孔する位置については、図示の例に限定されることなく自由に変更してよい。
【0015】チューブ本体3内には、薬剤4を封止するために一端部又は両端部近傍に封鎖部材6を設けるとよい(図3参照)。また、他の例としてフリーサイズの長い薬剤徐放チューブ1の場合(図5参照)は、適宜長さにカットしたときに薬剤4が飛散、流出しないように、所定間隔を以って複数箇所に封鎖部材6を設けておくのが好ましい。チューブ本体3のカットする箇所(封鎖部材6の間)には薬剤4を充填しないようにするとよい。また、フリーサイズの長い薬剤徐放チューブ1は、通常は巻いておいて必要に応じて巻き戻し所望長さにカットして使用すればよい。
【0016】チューブ本体3の端部には、上記したジョイント具5を取り付けておくか、若しくは別個に付属品として用意する。図示の例のジョイント具5は、チューブ本体3の端部にねじ込みや易いように外周に溝を形成した短軸状のものである。勿論、ジョイント具5はチューブ本体3の両端部どうし、又は別の薬剤徐放チューブ1と接続できれば、如何なる形状・構造のものであってもよい。ジョイント具5は薬剤4の流出を防止する封鎖部材6と同様の作用を兼ねた使い方もできる。
【0017】次に薬剤4は、粉体粒体、顆粒体又はチューブ本体3に注入後に固化する流体であって、殺菌剤、抗菌剤、消臭剤、カビ防止剤、害虫・小動物の除去及び忌避剤、ゴキブリ駆除剤、又は蟻・白蟻駆除剤である。この薬剤4は目的に応じたものを選択し、単体又はそれを含浸させたものや、数種の混合品をチューブ本体3に注入する。
【0018】また、チューブ本体3内に複数の封鎖部材6を設ける場合(図5参照)は、封鎖部材6をチューブ本体3の一端近傍に設け、一定量の薬剤4を注入した後、封鎖部材6をチューブ本体3内に設けて薬剤4を封止し、一定間隔の空隙部7を設けた後に再び封鎖部材6を設けて薬剤4を注入するといったことを繰り返して図5に示すような薬剤徐放チューブ1を製造する。
【0019】更に本発明の薬剤徐放チューブ1においては、細孔3から薬剤3が徐放しないように、チューブ本体3の外周面を被覆シート(図示せず)で覆っておく。使用時に被覆シートを剥がして使用すればよい。
【0020】上記のような構成からなる薬剤徐放チューブ1においては、使用する場合、例えばゴキブリ、又は家ダニやノミ等を駆除する薬剤4を入れたものであれば、チューブ本体2の細孔3を覆っている被覆シールを剥がし、真っ直ぐな状態にして(図6参照)室内の壁の下に沿って水平に載置したり、室内の隅の壁と壁の境目に垂直に取り付けたりして使用するとよい。この場合、薬剤4は時間の経過とともに細孔3から外方に徐放していき、ゴキブリ、又は家ダニやノミ等を駆除することができる。なお、薬剤徐放チューブ1は、家屋内の他の所望の箇所や、器物の隙間、裏側など、手の届きにくい箇所に棒状や歪曲させて設置してもよい。
【0021】また、鉢植えにした植木や花等の植物につく害虫を駆除したり忌避したりする場合(図2図7参照)は、薬剤徐放チューブ1をリング状にしてチューブ本体2の両端部をジョイント具5で接続して植木鉢の上縁周に設置するか、或いは植木鉢の底、又は植木鉢と地面の接地底に環状、多角状に自由に変形して設置するとよい。
【0022】薬剤徐放チューブ1は、リング状にして防虫保護する必要のある草、木の茎、枝に直接装着してもよい。このチューブ本体2内には、ナメクジ、ムカデ、蟻、その他害虫の駆除剤が封入される。
【0023】また、図4に示すように台所の流し台のストレーナ8のヌメリを除去する場合は、本発明の薬剤徐放チューブ1をリング状にし、キャップ9の内周に装着してキャップ9をストレーナ8に被せる。また流し台の三角コーナー(図示せず)には薬剤徐放チューブ1を三角形にして設置する。このようにして使用することにより、チューブ本体2に封入された腐敗菌、ヌメリ菌の防止剤や、消臭剤が細孔4から徐放され、上記の菌の付着を防止するとともに消臭できて衛生的に流し台を使用することができる。
【0024】上記した薬剤の有効成分の例としては、ダニに対してはピレストロイド系フェノトリン、ディート、メトキサジアソン、ベルメトリンなど、また、ゴキブリに対してはフェノトリン、メトモサジアゾンなど、蟻に対してはシラフルオフェン、ヒドラメチルノン、有機系の乳剤やカーバメイト系の粉剤や粒剤など、シラミに対してはフェノトリンなど、ムカデに対してはアレスリン、フタルスリン、フェノトリン、ベルメトリンなど、カメムシに対してはシラフルオフェン、ビレスロイド、フェノトリンなど、ワラジ虫・ダンゴ虫に対してはフェノトリンなどを使用すればよい。また各菌に対してもそれぞれの菌に効果的な殺菌剤等を使用すればよい。
【0025】なお、薬剤に換えて肥料をチューブ本体に充填することにより、本発明の薬剤徐放チューブは野菜や植木等に継続して養分を供給するのに使用することができる。また、本発明に係るチューブ本体は上記した金属剤等の硬質の部材からなるものであってもよい。
【0026】
【発明の効果】以上、上記の説明でも明らかなように本発明の薬剤徐放チューブは、多数の孔を形成したチューブ本体と、このチューブ本体内に入れた薬剤とからなる構成であるので、構成簡単にして効果的に薬剤を孔から徐放でき、殺菌や、害虫の駆除等に寄与することができる。
【0027】また、本発明の薬剤徐放チューブは、チューブ本体内に入れられる薬剤が粉体粒体、顆粒体又はチューブ本体に注入後に固化する流体であって、殺菌剤、抗菌剤、消臭剤、カビ防止剤、害虫・小動物の除去及び忌避剤、又はゴキブリ駆除剤、蟻・白蟻駆除剤であるので、所望の用途に応じて使用でき、菌や害虫等の駆除や忌避等として或いは部屋や車内の消臭に寄与することができる。
【0028】また、本発明の薬剤徐放チューブは、ジョイント具を備えているので、リング状にした場合は両端部を接続して保持でき、円形状の部材内にはめ込んだり、植木鉢等の上周端に載置して有効に使用することができる。また互いのチューブどうしを接続し適宜長くして使用することができ、広い範囲に薬剤効果を発揮させることができる。
【0029】また、本発明の薬剤徐放チューブは、封鎖部材で適宜間隔を以って封鎖して分割してあるので、所望の長さに切断して必要分だけ使用することができるため経済的である。
【0030】また、本発明の薬剤徐放チューブは、屈曲自在であるが故に使用場所や用途に応じて任意の形状にして使用することができ便利である。
【出願人】 【識別番号】000249698
【氏名又は名称】有限会社美鈴商会
【住所又は居所】大阪府大阪市中央区瓦町4丁目4―14番地
【識別番号】501269122
【氏名又は名称】株式会社ケー・ワイ・ビー
【住所又は居所】和歌山県和歌山市秋月143番地の4
【出願日】 平成13年7月5日(2001.7.5)
【代理人】 【識別番号】100076406
【弁理士】
【氏名又は名称】杉本 勝徳 (外1名)
【公開番号】 特開2003−12409(P2003−12409A)
【公開日】 平成15年1月15日(2003.1.15)
【出願番号】 特願2001−204809(P2001−204809)