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【発明の名称】 卵選別・情報印字システム
【発明者】 【氏名】山下 剛
【住所又は居所】岡山県津山市河面375番地 共和機械株式会社内

【要約】 【課題】卵表面に情報の印字を行うにあたり、情報の印字を正確に行うことのできる卵選別・情報印字システムを提供すること。

【解決手段】卵を秤量する秤量部11と、秤量された後の卵を搬送する単列コンベア20と、秤量部11により秤量された結果に基づいて、卵を等級別に選別する選別制御部6と、単列コンベア20に交差して配置された等級別の選別コンベア30と、単列コンベア20を駆動するモータ22と、単列コンベア20による搬送経路上に設けられ、卵表面に情報を印字するためのプリンター25と、モータ22に連動し、単列コンベア20により搬送される卵の搬送距離に対応したパルスを発生させる第1・第2エンコーダ部23a,23bと、第1エンコーダ部23aによりプリンター25による印字開始位置を制御し、第2エンコーダ部23bにより印字開始後の印字タイミングを制御する印字制御部7とを備えた。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数列で搬送される卵の重量を測定する秤量部と、秤量された後の卵を搬送する卵コンベアと、秤量部により秤量された結果に基づいて、卵を等級別に選別する選別制御部と、前記卵コンベアに交差するように配置された、卵の等級別に設けられた複数の選別コンベアと、前記卵コンベアを駆動する電動モータと、前記卵コンベアにおける搬送経路上であって、前記秤量部から前記選別コンベアに至るまでの搬送経路上に設けられ、卵表面に情報を印字するための卵印字装置と、前記電動モータに連動し、前記卵コンベアにより搬送される卵の搬送距離に対応したパルスを発生させるための第1エンコーダ部及び第2エンコーダ部と、前記第1エンコーダ部によるパルス信号により前記卵印字装置による印字開始位置を制御し、前記第2エンコーダ部によるパルス信号により印字開始後の印字タイミングを制御する印字制御部とを備えたことを特徴とする卵選別・情報印字システム。
【請求項2】 前記第1エンコーダ部によるパルス信号の周期よりも、前記第2エンコーダ部によるパルス信号の周期のほうが小さくなるように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の卵選別・情報印字システム。
【請求項3】 前記第1エンコーダ部によるパルス信号は、選別コンベアに卵が受け渡される位置の制御にも用いられることを特徴とする請求項1又は2に記載の卵選別・情報印字システム。
【請求項4】 卵の等級に対応した識別情報、及び、この識別情報に対応して設定された印字パターンとが記憶される記憶部と、卵の等級ごとに印字を行うか否かを設定する印字設定部とを備え、前記印字制御部は、印字を行うように設定された等級の卵にのみ印字を行うように、前記印字パターンを前記卵印字装置に出力することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の卵選別・情報印字システム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、卵の表面に卵の等級情報を印字することのできる卵選別・情報印字システムに関する。
【0002】
【従来の技術】鶏卵の等級に応じた自動選別は、一般的には、次のような処理手順で行われている。すなわち、 鶏舎等から運び込まれてきた鶏卵は、給卵コンベアにより例えば6列で搬送され、洗浄・乾燥された後、方向整列装置により卵の方向が揃えられる。ついで、検卵がされた後、秤量部にて個々の鶏卵の重量が測定される。選別制御部は、秤量部にて秤量された結果(重量データ)に基づいて、等級別に自動選別を行う。等級別としては、例えば、農林規格に基づくものがあり、S級(46〜52g)、M級(58〜64g)等の8つの等級が設定されている。
【0003】秤量された鶏卵は、6列から1列の単列コンベア(卵コンベアに該当)へと移し替えられる。単列コンベアの下流側には、複数の選別コンベアが設けられ、選別制御部による自動選別の結果に応じて、等級別の区分けがされる。つまり、複数の選別コンベアは、S級の鶏卵のみを集合させる選別コンベア、M級の鶏卵のみを集合させる選別コンベア、という具合に設けられる。このように、秤量部で秤量された鶏卵は、自動選別の結果に従い、指定された選別コンベアへと受け渡される。
【0004】ここで、秤量された鶏卵を選別コンベアに受け渡す前に、卵表面に印字をする装置が知られている。例えば、本出願人による特開2001−204294号公報に開示される鶏卵自動選別装置がある。この装置では、単列コンベアにより搬送される鶏卵の卵殻表面に、その鶏卵に関連した情報を印字するための印字機構を備えたものである。印字機構としては、例えば、インクジェットプリンターを用いることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】かかる印字機構を備えた卵選別・情報印字システムにおける課題は、以下の通りである。すなわち、 鶏卵は、給卵コンベア、単列コンベア、選別コンベアにより順次搬送され、選別コンベアにおいてパックやトレイに包装がされる。給卵コンベアに鶏卵が投入されてから、選別コンベアにおいて包装されるまでは、連続的な処理が行われ、しかも、その処理能力も高いものが要求されている。したがって、鶏卵の搬送される速度も高くなりつつある。
【0006】かかる状況のもと、単列コンベアの搬送経路上に卵印字装置を設けて鶏卵の表面の印字を行う場合に、印字を正確に行えるような制御が必要となる。本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その課題は、卵表面に情報の印字を行うにあたり、情報の印字を正確に行うことのできる卵選別・情報印字システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため本発明に係る卵選別・情報印字システムは、複数列で搬送される卵の重量を測定する秤量部と、秤量された後の卵を搬送する卵コンベアと、秤量部により秤量された結果に基づいて、卵を等級別に選別する選別制御部と、前記卵コンベアに交差するように配置された、卵の等級別に設けられた複数の選別コンベアと、前記卵コンベアを駆動する電動モータと、前記卵コンベアにおける搬送経路上であって、前記秤量部から前記選別コンベアに至るまでの搬送経路上に設けられ、卵表面に情報を印字するための卵印字装置と、前記電動モータに連動し、前記卵コンベアにより搬送される卵の搬送距離に対応したパルスを発生させるための第1エンコーダ部及び第2エンコーダ部と、前記第1エンコーダ部によるパルス信号により前記卵印字装置による印字開始位置を制御し、前記第2エンコーダ部によるパルス信号により印字開始後の印字タイミングを制御する印字制御部とを備えたことを特徴とするものである。
【0007】この構成による卵選別・情報印字システムの作用・効果は、以下の通りである。まず、複数列で搬送される卵は、秤量部にて卵の重量が測定される。秤量された卵は、卵コンベアにより搬送される。選別制御部は、秤量された結果に基づいて、卵を等級別に自動選別する。
【0008】一方、卵コンベアを駆動する電動モータが設けられ、この電動モータに連動する第1・第2エンコーダ部が設けられる。第1エンコーダ部は、卵コンベアにより搬送される卵の搬送距離に対応したパルス信号を発生させる。よって、このパルス信号により、卵印字装置による印字開始位置を制御することができる。また、前記印字開始位置から印字を開始した後の印字タイミングは、第2エンコーダ部によるパルス信号に基づいて制御される。第1・第2エンコーダ部を夫々設けることで、印字開始位置と印字タイミングを制御することができる。
【0009】以上のように、卵表面に情報の印字を行うにあたり、情報の印字を正確に行うことのできる卵選別・情報印字システムを提供することができた。
【0010】本発明の好適な実施形態として、前記第1エンコーダ部によるパルス信号の周期よりも、前記第2エンコーダ部によるパルス信号の周期のほうが小さくなるように設定されているものがあげられる。
【0011】第2エンコーダ部によるパルス信号は、印字開始後の印字タイミングを制御するものである。卵に印字する情報(例えば、文字データ)を正確に、かつ、読みやすくなるように印字するには、印字タイミングも細かくすることが好ましい。そこで、第2エンコーダ部のパルス信号の周期を短くするように設定すれば、印字される情報の品質も高くなる。
【0012】本発明の別の好適な実施形態として、前記第1エンコーダ部によるパルス信号は、選別コンベアに卵が受け渡される位置の制御にも用いられるものがあげられる。
【0013】秤量部にて秤量された卵を、特定の選別コンベアに受け渡す場合に、受け渡す位置の制御が必要である。そのためには、秤量位置から、受け渡し位置までの距離情報が必要である。そこで、第1エンコーダ部からのパルス信号を卵の受け渡しのための制御に用いることが好ましい。これにより、第1エンコーダ部を卵の受け渡し位置の制御と、印字開始位置の制御の両方に用いることができるので、システム構成を簡素化することができる。
【0014】本発明の更に別の好適な実施形態として、卵の等級に対応した識別情報、及び、この識別情報に対応して設定された印字パターンとが記憶される記憶部と、卵の等級ごとに印字を行うか否かを設定する印字設定部とを備え、前記印字制御部は、印字を行うように設定された等級の卵にのみ印字を行うように、前記印字パターンを前記卵印字装置に出力するものがあげられる。
【0015】記憶部には、卵の等級に対応した識別情報と、これに対応する印字パターンが記憶されている。一方、卵の等級ごとに印字を行うか否かを設定することができる。例えば、S級とL級の卵のみに印字するように設定できる。印字制御部は、設定された等級の卵についてのみ、情報を印字するように印字パターンを卵印字装置に出力することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明に係る卵選別・情報印字システムの好適な実施形態を図面を用いて説明する。図1は、卵選別・情報印字システムの構成を示す平面図である。
【0017】この卵選別・情報印字システムは、大きく分けて、給卵搬送部1、単列搬送部2、選別ステーション3、包装ステーション4から構成されている。鶏舎等から運び込まれてきた鶏卵Eは、洗卵部、乾燥部、方向整列部を順に不図示のコンベア群により搬送される。ついで給卵コンベア5により矢印A方向に搬送されながら、検卵部10で検卵された後、最下流にある秤量部11へと送り込まれる。給卵コンベア5は、鶏卵Eを6列の状態で搬送させているが、6列に限定されるものではない。秤量部11には、個々の鶏卵Eの重量データを得るための重量センサーが設けられている。測定された重量データは、所定のタイミングで選別制御部6に送信される。
【0018】単列搬送部2には、鶏卵Eを所定のピッチで1列状態で搬送する単列コンベア20(卵コンベアに相当する)が設けられている。つまり、給卵コンベア5から単列コンベア20へと、公知の移し替え装置21(例えば、特許930311号)により移し替えられる。これにより、鶏卵Eは6列搬送から1列搬送へと変換される。単列コンベア20を駆動するための駆動モータ22が設けられ、この駆動モータ22に連動して駆動されるエンコーダ機構23も設けられている。エンコーダ機構23は、単列コンベア20の駆動に連動してパルス信号を発生し、このパルス信号は選別制御部6に送信される。
【0019】単列コンベア20の搬送方向の下流側には、選別ステーション3である複数の選別コンベア30が設けられており、搬送経路がお互いに直交している。各選別コンベア30は、等級別に設定することができる。図1では、図示の都合上、M級の鶏卵Eのみ、S級の鶏卵Eのみ、L級の鶏卵Eのみが選別される3つの選別コンベアが図示されている。もちろん、選別コンベア30の設定個数は任意であるし、どの選別コンベア30で、どのような等級の鶏卵Eを選別するかも任意に設定できるものとする。選別コンベア30には、卵収納用容器であるチャージャ31が所定の循環経路に沿って循環駆動される。
【0020】選別制御部6では、秤量部11から送信されてきた重量データに基づいて、等級別に自動選別を行う。この選別結果に基づいて、鶏卵Eは該当する選別コンベア30へと放出(受け渡し)される。多数のチャージャ31は、図の矢印D方向に搬送される。単列コンベア20からチャージャ31へと鶏卵Eを受け渡すための受け渡し機構24が設けられている。この受け渡し機構24は、例えば、本出願人による特公平6−2491号公報に開示されている技術を用いることができる。
【0021】選別ステーション3に隣接して包装ステーション4が設けられている。包装ステーション4には、包装容器41(パックやトレイ)を搬送するためのコンベア40が設けられている。包装容器41は、図1の矢印C方向に搬送される。
【0022】また、鶏卵Eの吸着搬送機構が設けられており、ガイドレール32と、このガイドレールに沿って移動する吸着搬送部33を備えている。吸着搬送部33は、選別コンベア30に所定個数のチャージャ31が蓄積されると、そのチャージャ31に収容されている鶏卵Eを吸引して包装容器41へと移送する。吸着搬送部33は、矢印F方向に沿って移動可能である。以上のように、鶏卵Eの包装処理が行われている。なお、選別ステーション3及び包装ステーション4及び吸着搬送機構の詳細な構造は、本出願人による特許2963687号に開示される技術を用いることができる。
【0023】単列コンベア20の搬送経路上には、鶏卵Eの卵殻表面に情報を印字するためのインクジェットプリンター25(卵印字装置に相当する。)が設けられている。このプリンター25は、印字制御部7により制御される。プリントされる情報は、鶏卵Eの等級や賞味期限等であるが、特定の情報に限定されるものではない。
【0024】<単列コンベア及び制御機構の構成>図2により単列コンベア及び制御機構の詳細を説明する。給卵コンベア5の搬送経路の最下流に秤量部11が配置されており、6つのロードセル(重量センサー)を備えている。秤量部11は、一度に6個の鶏卵Eの重量を測定することができる。測定された重量データは、ロードセルアンプ12に送られる。ロードセルアンプ12は、サンプルホールド回路、マルチプレクサ、A/D変換器を備えており、取得された重量データは、デジタルデータ化されて選別制御部6に送られる。
【0025】単列コンベア20は、一対のスプロケット20aに巻回される無端チェーンを有しており、この無端チェーンに多数の卵カップ20bが装着されている。秤量された鶏卵Eは、1個1個が卵カップ20bに収容される。卵カップ20bは、図2の時計方向に循環駆動される。
【0026】単列コンベア20を駆動するための駆動モータ22と、この駆動モータ22に連動するエンコーダ機構23として、第1エンコーダ部23aと第2エンコーダ部23bとが設けられている。第1エンコーダ部23aは、エンコーダ板が設けられており、1回転で1個の原点パルスを出力するエンコーダ板と、1回転で90個のパルスを出力するエンコーダ板とが設けられている。なお、1回転で90個のパルスを分周回路により創出してもよい。
【0027】この第1エンコーダ部23aからのパルス信号は、選別制御部6に送信される。選別制御部6は、選別用に設けられたCPUを中核として構成される。鶏卵Eを等級別に自動選別するためのプログラムが格納されたROM6aと、秤量された鶏卵Eを選別コンベア30へと受け渡す位置のデータ(図2の距離D2であって、秤量位置から受け渡し位置までの距離データに相当する。)を設定するRAM6bも設けられている。
【0028】第2エンコーダ部23bもエンコーダ板を備えており、1回転で1000個のパルス信号を発生する。このパルス信号は、印字制御部7へと送られる。印字制御部7は、インクジェットプリンター25の制御を行い、印字用に設けられたCPUを中核として構成される。同様に、印字制御用のプログラムが格納されたROM7aと、鶏卵Eに印字する情報の印字パターンを記憶させたRAM7b(記憶部に相当する。)も設けられている。RAM6b、RAM7bは、リングバッファーで構成されており、その概念図を図8に示す。リングバッファーは、例えば、90個のバッファーがリング状に構成されているものと、概念的に考えることができる。
【0029】図3は、等級(ランク)と、その重量範囲と、印字ON/OFF設定と、各等級のID(識別情報)を表にして示す。ここに示す等級は、農林規格に従うものであり、3S級〜3L級までの8階級に分けられている。もちろん、農林規格に従わない独自の等級によるものでもよい。各等級にはIDが付与されている。また、各等級について、鶏卵Eに印字を行うか否かの設定をすることができる。この図3では、L級とM級にON設定がされている。この設定は、任意に行うことができる。また、この設定はキーボード等の入力手段(印字設定部に相当する。)により行うことができる。
【0030】図4は、制御タイミングを示すタイミングチャート図である。原点パルスは、第1エンコーダ部23aから出力され、制御の基準となるパルス信号を発生する。記述したように、 エンコーダ板の1回転で1つのパルスを出力し、その周期はTである。サブパルスは、周期Tの間に90個のパルス信号を出力している。
【0031】ここで、印字対象となる鶏卵Eの位置(その鶏卵Eが計量された位置、図2の例では6列の鶏卵のうち左から5番目)とインクジェットプリンター25の印字ヘッド25aまでの距離D1は、D1=原点パルスの個数×90+サブパルスの個数で表わすことができる。原点パルスの個数で距離の粗調整を行い、サブパルスの個数で微調整を行う。RAM7bには、距離D1はトータルのサブパルスの個数として設定されることになる。また、選別対象となる鶏卵Eの位置(その鶏卵Eが計量された位置、 図2の例では6列のうちの一番左)と、受け渡し位置までの距離D2についても同じように設定される。なお距離の設定は、選別制御部6及び印字制御部7により、自動的に行われる。
【0032】図4に戻り、選別制御部6は、原点パルスを基準として所定タイミング後(サブパルス数で設定する)に、秤量スタート指令p1を出す。これに基づき、ロードセルアンプ12は、q1のタイミングで秤量を開始する。次に、選別制御部6は、p1から所定タイミング後に秤量ストップ指令p2を出す。これに基づき、ロードセルアンプ12は、q2のタイミングで秤量をストップする。秤量された重量データは、次の原点パルスが出力されるタイミングq3で取り込まれる。
【0033】また、印字タイミングr1は、前述したように、距離D1に相当するサブパルスの個数を計測した後に出力される。印字タイミングr1は、個々の鶏卵Eについて印字開始するタイミングを印字制御部7から出力ポート7cを経由して印字ヘッド25aに付与する。印字タイミングr1の信号は、図3で説明したON/OFF設定に従い、周期Tあたり、0〜6個発生する。
【0034】図5は、印字パターンと印字タイミングを示す図である。ここでは、「3L」という等級情報を鶏卵に印字する場合の印字パターンが示されている。この印字パターンは、RAM7bにあらかじめ格納してある。印字パターンは、ドットパターンの形でデータが格納されている。図5の例では、印字ヘッドは8つのノズルを備えており、縦方向は8ドットの解像度を有するデータとなっている。また、横方向は第2エンコーダ部23bから出力されるパルス信号に基づいて、データが出力されるようになっている。
【0035】印字開始は、既に説明したように、印字タイミング信号r1により制御され、その後の印字タイミング、すなわち、 ノズルからインクを吐出するタイミングは、第2エンコーダ部23bからのパルス信号により制御される。第2エンコーダ部23bからのパルス信号の周期を短くすれば、より細かな情報を印字することができる。少なくとも、第1エンコーダ部23aのサブパルスの周期よりも短くすることが好ましい。
【0036】<フローチャート>次に、 印字制御を行う場合のデータセットのフローチャートを図6により説明する。
【0037】まず、選別制御部6は、6個分の鶏卵の重量データの受信を待つ(#1)。重量データは、図4のq3のタイミングで取り込まれる。選別制御部6では、取り込まれた重量データに基づき、3S〜3Lまでの等級を6個の鶏卵について順番に決定する(#2)。次に、 その鶏卵について、印字ONの設定がされているか否かを判断する(#3)。印字ONの設定がされていなければ、 プリンター25に対する制御は行わないので、ステップ#5へと移行する。
【0038】印字ONの設定がなされていれば、 RAM7b(リングバッファー)にデータセットを行う(#4)。データセットされるデータは、印字ヘッド25aまでの距離データD1(パルス数)と、ランクID(0〜7)である。図8に示すように、各リングバッファーに距離データD11,D12・・・とランクID1 ,ID2 ・・・が順に記憶される。
【0039】次に、6個分のデータセットの処理が終了したか否かを判断する(#5)。終了していなければ、ステップ#2に戻り、同様の処理を繰り返す。終了していれば、 ステップ#1に戻り、次の6個分の重量データの受信を待つ。以下、 同様の処理が繰り返される。
【0040】次に、印字タイミングの制御を図7のフローチャートにより説明する。まず、サブパルスの入力を待つ(#11)。サブパルスが1つ入力されると、リングバッファの距離情報D(サブパルス・カウント数)を1減じる(#12)。これは、サブパルスが1つ発生することで、それに相当する距離だけ鶏卵が搬送されたからである。次に、カウント数が0になったか否かを判定する(#3)。カウント数が0になれば、鶏卵は印字ヘッドの位置まで搬送されたとみなすことができる。
【0041】そこで、印字制御部7は、出力ポート7cに、カウント数が0になったバッファに対応するIDを出力する(図2参照)(#14)。これにより、印字ヘッド25aにより鶏卵への情報印字が開始される。次に、リングバッファーの終わりか否かを判断する(#15)。すなわち、 図8に示すようなリングバッファーにおいて、バッファ内のサブパルス・カウント数をすべて1減じたか否かを判断する。終わりでなければ、ステップ#12に戻り、次のバッファについて再び同じ処理を繰り返す。終わりであれば、ステップ#11に戻り、次のサブパルスの入力を待つ。このフローチャートからも理解されるように、サブパルスの発生周期は、コンピュータがステップ#12〜15の処理を実行できるように設定される。
【0042】<印字例を示す図>図9は、鶏卵表面への印字例を示す図である。鶏卵には、鈍端部と鋭端部とがあるが、単列コンベアでは鈍端部が上を向いた状態で搬送されるので、情報は鈍端部((a)に斜線で示す。)に印字される。印字される内容は、鶏卵の等級、賞味期限等である。
【0043】<別実施形態>本実施形態では、選別ステーション3と包装ステーション4とが別々に設けられているが、これを兼用する構成を採用しても良い。つまり、選別コンベアにおいて包装容器を搬送するようにし、単列コンベアから直接包装容器に放出する(受け渡す)構成を採用してもよい。
【0044】卵印字装置としては、インクジェットプリンターではなく、例えば、レーザープリンター等を用いても良い。
【出願人】 【識別番号】000162238
【氏名又は名称】共和機械株式会社
【住所又は居所】岡山県津山市河面375番地
【出願日】 平成14年4月3日(2002.4.3)
【代理人】 【識別番号】100092266
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 崇生 (外3名)
【公開番号】 特開2003−289741(P2003−289741A)
【公開日】 平成15年10月14日(2003.10.14)
【出願番号】 特願2002−101115(P2002−101115)